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海水が灌漑水や地下水に混入し、塩化ナトリウム

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(1)

1.緒言

海水が灌漑水や地下水に混入し、塩化ナトリウム

(NaCl)などの塩類が土壌中に蓄積したり、台風な どの強風により海水を含む海風が内陸に入り込んだ りすることにより、植物生育が過剰の塩類により阻 害されることを塩害という。Szabolcsの推定によれ ば、全耕地面積の約20%が塩類の影響を受けてい る

1)

。塩類集積は植物生育を阻害する主要因の一つ であるだけではなく、生態系の破壊による大規模な 環境破壊がもたらされることから、早急な対応が求 められている

2、3)

塩害をもたらす要因である海水には、高濃度(0.4

~19.4 g L

-1

)のNa

、Mg

2+

、Ca

2+

、K

やCl

が 含まれる

4)

。これらの塩類に比べると低濃度ではあ るが、海水にはホウ素(B)が約4.5 mg L

-1

含まれ ている

4)

。海水のB濃度は植物の水耕栽培試験に利 用される培養液のひとつであるHoagland-Arnon培 養液のB濃度

6)

の約9倍である。しかし、Bは、植 物に対する適正濃度範囲は狭く、植物種ごとに大き く異なり、ある植物種にとっては適正とされる濃度 であっても、別の植物種では過剰症や欠乏症が発生 しやすい元素である

5)

また、日本の環境基準における土壌中B濃度は1.0 mg L

-1

と定められており

7)

、環境基準以上のB濃 度で生育試験を行った植物体で過剰障害や枯死がみ られることも報告されている

8、9)

。そのため、海水 の被害を受けた環境はB濃度が高く、植物に過剰障 害が生じることも予想される。

塩類集積土壌の脱塩において、耐塩性植物や好塩 性植物の利用が期待されているが

10-15)

、海水の影 響を受けた環境を想定するならばNaClの影響を調

べるだけではなく、Bの影響も調べる必要がある。

しかし、耐塩性植物や好塩性植物に分類される植物 種を対象に、海水のB濃度の影響を想定したB条件 下における植物体の生育や生育した植物体のB濃度 に及ぼす影響を調べた報告はみあたらない。

アイスプラントは、乾燥、強光、低温、塩といっ た環境ストレスに強い植物である

16)

。塩ストレスに 対しては、海水と同程度のNaClを含む土壌でも正 常にライフサイクルを完結させる好塩性を有し、吸 収した塩を体内に蓄積することから土壌脱塩技術へ の応用が期待されている

10、16)

アイスプラントは、塩の吸収にともない茎葉表面 にブラッダー細胞を発達させ、吸収した塩を蓄積す る。このときブラッダー細胞内の塩濃度は葉身の約 1.5倍になることが報告されている

17)

。ブラッダー 細胞は耐塩性及び塩類集積能に重要な役割を果たし ており

18)

、その機能を詳細に解明するために、ブ ラッダー細胞形成遺伝子を単離する試みも行なわれ ている

10)

。しかし、海水のB濃度の影響を想定した B条件下におけるアイスプラントの生育、植物体中 Bの濃度、存在状態、またそれらに対するブラッ ダー細胞の影響に関する報告はみあたらない。

本研究では、アイスプラントを対象に、水耕栽培 試験で利用されるHoagland-Arnon培養液のB濃度 から海水の約2倍のB濃度を含む培養液で栽培試験 を行うことにより、海水の影響を受けた環境を想定 したB濃度の影響を調べ、アイアスプラントを脱塩 技術に利用するための基礎的知見を得ることを目的 とした。

高塩濃度下におけるアイスプラントの生育とホウ素濃度に及ぼす 培養液ホウ素濃度の影響

1

渡邉浩一郎 

2

三國恭輔

1帝京科学大学生命環境学部自然環境学科

2帝京科学大学生命環境学部自然環境学科卒業生

Effect of growth and boron concentration in Mesembryanthemum crystallinum under high salinity condition

1

Koichiro WATANABE 

2

Kyosuke MIKUNI

キーワード:高塩濃度、アイスプラント、水耕栽培、生育、ホウ素 Keywords : high salinity, iceplant, growth, hydroponic culture, boron

(2)

2.材料および方法

アイスプラント(Mesembryanthemum crystalli- num(株)タキイ種苗)の種子を蒸留水に約10分 間浸してから、バーミキュライトに播種し催芽した

(2019年4月24日)。発芽するまではイオン交換水 を1週間に1回与え、以降は1/2濃度に希釈した Hoagland-Arnon培養液を与えて育苗を行った。播 種50日後(6月13日)、第3~4葉が展開するまで 生育した苗を500 mL容ポリプロピレン製容器に移 植し、水耕栽培に供した。

水耕栽培開始後31日後(7月13日)から、1/2 濃度に希釈したHoagland-Arnon培養液に、NaClを 400 mmolL

-1

になるように添加し、B濃度が0.25、

0.5、1.0、2.5、5.0、10.0 mg L

-1

になるようにした 区を設けて、さらに25日間の栽培試験を続けた。

なお、B濃度0.25 mg L

-1

は1/2濃度に希釈した Hoagland-Arnon培養液のB濃度であり、これまで の当研究室のアイスプラントの水耕栽培法による研 究

19)

に準じた。

播種からサンプリングまでの過程は、実験室内に 設置した植物育成用LED光型栽培棚を使用して、

明期14時間、暗期10時間、室温の条件で行った。

サンプリングした植物体については、茎葉部と根 部に分けて新鮮重を測定後、80℃で48時間燥通風

乾燥し、それぞれの乾物重を測定した。その後、茎 葉部および根部の乾物試料について、クルクミン法 でホウ素濃度を分析した。

各培養液中B濃度においてn=5で、得られた結 果に対してt-testによる有意差検定を行い、p<0.05 で有意差がみられた場合は図中に異なるアルファ ベットで示した。

3.結果

(1)植物体の生育

植物体の生育について、1個体当たりの新鮮重を 図1に、乾物重を図2に示した。

茎葉部の新鮮重は(図1)、培養液中B濃度0.25 mg L

-1

区の42 g個体

-1

に比べて、1.0~10.0 mg L

-1

区で61~75 g個体

-1

と有意に高くなった。しかし、

培養液中B濃度0.25 mg L

-1

区と0.5 mg L

-1

区の 間、また0.5 mg L

-1

区~10.0 mg L

-1

区の5区の間 には、いずれも有意な差はみられなかった。

茎葉部の乾燥重は(図2)、培養液中B濃度0.25 mg L

-1

区の2.9 g個体

-1

に比べて、1.0~10.0 mg L

-1

区では3.8~4.5 g個体

-1

と有意に高くなった。しか し、培養液中B濃度0.25 mg L

-1

区と0.5 mg L

-1

区 の間、また0.5 mg L

-1

区~10.0 mg L

-1

区の5区の 間には、いずれも有意な差はみられなかった。

図1 アイスプラントの生育(新鮮重)に及ぼす培養液中B濃度の影響

(n=5、グラフは平均値±標準偏差、各器官において異なるアルファベット間でp<0.05で有意差あり)

図2 アイスプラントの生育(乾物重)に及ぼす培養液中B濃度の影響

(n=5、グラフは平均値±標準偏差、各器官において異なるアルファベット間でp<0.05で有意差あり)

(3)

なお、培養液B濃度0.25 mgL

-1

区の茎葉部にB 欠乏と思われる節間の伸長の阻害、若い葉の枯死、

茎頂分裂組織の壊死などの徴候

5)

は観察されなかっ た。

一方、根部の新鮮重は(図1)、1.5~1.7 g個体

-1

であり、また乾物重は(図2)、0.2 g個体

-1

であり、

培養液中B濃度による有意な差は生じていなかっ た。

また、1個体あたりの新鮮重から乾燥重を引き、

新鮮重で除することにより水分含有率(%)を求め た。 そ の 結 果、 茎 葉 部 は93~94 %、 根 部 で88~

91%であり、培養液B濃度による有意な差はみられ なかった。

(2)植物体のB濃度

植物体茎葉部および根部のB濃度を図3に示し た。

茎葉部B濃度については、培養液中B濃度0.25~

1.0 mg L

-1

区では24~61 µg乾物g

-1

であり、3区 間で有意な差はみられなかった。一方、培養液中B 濃度2.5、5.0 mg L

-1

区では127、125 µg乾物g

-1

と、0.25~1.0 mg L

-1

区に比べて有意に高くなった。

さらに培養液中B濃度10.0 mg L

-1

区では232 µg乾 物g

-1

と、他の5区に比べて有意に高くなった。

根部B濃度については、培養液中B濃度0.25~5.0 mg L

-1

区では36~57 µg乾物g

-1

であり、5区間 で有意な差はみられなかった。また、培養液中B濃 度10.0 mg L

-1

区では81 µg乾物g

-1

であり、0.25~

2.5 mg L

-1

区に比べて有意に高かったが、5.0 mg L

-1

区との間には有意な差はみられなかった。

(3)植物体のB含有量

植物体の茎葉部および根部の1個体あたりのB含 有量を、(1)および(2)に記した結果から算出し、

表1に示した。

茎葉部の1個体あたりのB含有量は、培養液中B 濃度が高くなるにつれて増加する傾向がみられた。

しかし、培養液中B濃度0.5 mg L

-1

区と1.0 mg L

-1

区の間、1.0~5.0 mg L

-1

区の間、5.0 mg L

-1

区と 10.0 mg L

-1

区の間には、それぞれ有意な差はみら れなかった。

根部の1個体あたりのB含有量は、培養液中B濃 度10.0 mg L

-1

区で0.25~2.5 mg L

-1

区よりも有意 に増加した。しかし、培養液中B濃度0.25~5.0 mg L

-1

の5区の間、また5.0 mg L

-1

区と10.0 mg L

-1

区の間では、それぞれ有意な差はみられなかった。

また、植物体1個体中におけるBの茎葉部と根部 の存在割合を表1の結果から求めた。その結果、培 養液中B濃度0.25 mg L

-1

区では茎葉部に91%が存 在していたのに対し、0.5~10.0 mg L

-1

区では茎葉 部の存在割合が97~98%と高くなった。

(4)茎葉部、根部におけるBの濃縮係数

濃縮係数とは、環境中の種々の物質が生物体内に 高濃度で濃縮される場合、その程度を示す係数であ る

20)

。濃縮係数=対象物質の生物体内の濃度/対象 物質の外界における濃度で求められる

20)

。(2)に述 べた結果から、茎葉部、根部のB濃度を、培養液中

図3 アイスプラントの植物体中B濃度に及ぼす培養液中B濃度の影響

(n=5、グラフは平均値±標準偏差、各器官において異なるアルファベット間でp<0.05で有意差あり)

表1 アイスプラントの植物体1個体あたりのB含有 量(n=5、数値は平均値±標準偏差、各器官に おいて異なるアルファベット間でp<0.05で有 意差あり)

培養液中B濃度

(mg L-1

B含有量(µg個体-1

茎葉部 根部

0.25 67±15 a 6.8±1.8 a 0.5 223±35 b 7.9±0.5 a 1.0 284±62 bc 7.8±0.5 a 2.5 547±91 c 8.8±1.5 a 5.0 622±206 cd 11±3.0 ab 10.0 884±137 d 16±2.5 b

(4)

B濃度で除することにより濃縮係数を求め、表2に 示した。

茎葉部の濃縮係数は、培養液中B濃度0.25~0.5 mg L

-1

区では95、112であり、1.0、2.5 mg L

-1

区 の濃縮係数は61、52と0.5~0.6倍に、5.0、10.0 mg L

-1

区では26、23と0.2~0.3倍に、それぞれ低下し た。

一方、根部の濃縮係数は、培養液中B濃度0.25 mg L

-1

区では144であり、培養液中B濃度が高く なるに従って低下する傾向が示され、5.0、10.0 mg L

-1

区では0.06~0.08倍に著しく低下した。

4.考察

アイスプラントを海水の影響を受けた塩類集積土 壌の除塩に供することを想定し、Bに対する影響の 基礎的知見を得ることを目的として本研究を行っ た。

海水のB濃度は、植物の水耕栽培試験に利用され る培養液の一つであるHoagland-Arnon培養液のB 濃度(0.5 mg L

-1

)の約9倍である

4、6)

。また、日 本の環境基準における土壌中B濃度は1.0 mg L

-1

と定められており

7)

、環境基準以上のB濃度で生育 試験を行った植物体で過剰障害や枯死がみられるこ とも報告されている

8、9)

。また、Bの含有量と要求 量には植物種間差が大きく、ある植物種にとっては 必要十分量のBを供給できる土壌や培養液B濃度で あっても、別の植物種では欠乏症や過剰症が発生す るなど、植物種により最適濃度が大きく異なること が知られている

5、8、9)

。そのため、海水の影響を受 けた環境では、Na

やCl

の影響に加えて、Bの過 剰障害が生じることも予想される。しかし、本研究 においては、培養液中B濃度1.0~5.0 mg L

-1

区の アイスプラントの生育は、0.25 mg L

-1

区および0.5

mg L

-1

区よりも促進されていた(図1、図2)。

また、培養液中B濃度10 mg L

-1

区の生育は0.5 mg L

-1

区と同程度であった(図1、図2)。これらの ことから、アイスプラントは高濃度のBに対する耐 性をもつものと思われる。なお、アイスプラントや 他の好塩性植物について、B過剰の影響を調べた報 告はみあたらない。

本研究では、培養液のNaCl濃度を400 mMとし た条件で、培養液中B濃度の影響を調べた。これ は、海水による塩害を受けた土壌環境からの除塩を 想定したからである。

アイスプラントは200~400 mMのNaClを与える ことにより葉にブラッダー細胞を発達させて過剰の Na

やCl

などを蓄積して障害を避けている

16-18)

。 本研究において、培養液中B濃度を高めた条件で も、植物体の生育にB過剰による低下が生じていな いのは、NaCl濃度を400 mMとしたことで、葉で ブラッダー細胞を発達させて、過剰に吸収されたB を蓄積して障害を避けていた可能性も考えられる。

しかし、本研究では、葉のブラッダー細胞の発達状 況や、ブラッダー細胞におけるBの存在状況などを 調べていない。今後、これらの点について明らかに する必要がある。なお、アイスプラントの葉のブ ラッダー細胞におけるBの蓄積を調べた報告はみあ たらない。

次に、植物体茎葉部の新鮮重は培養液中B濃度 2.5~10 mg L

-1

の3区で、また乾物重は培養液中B 濃度1.0~10 mg L

-1

の4区で、いずれも0.25 mg L

-1

区よりも有意に高かった。植物体茎葉部のB濃度は 培養液B濃度0.25 mg L

-1

~1.0 mg L

-1

区に比べて 2.5 mg L

-1

以上の区で有意に高く(図3)、植物体 1個体当たりのB含有量は、培養液中B濃度が0.5 mg L

-1

以上の5区では0.25 mg L

-1

区よりも有意 に高かった(表1)。このことから、培養液中B濃 度0.25 mg L

-1

区で他の5区よりも生育が劣る傾向 が見られたのは、茎葉部のB含有量が少なかったこ とも影響しているのではないかと思われる。

また、本研究では高塩濃度下のアイスプラントの 生育に対する最適な培養液中B濃度は0.5~10 mg L

-1

であった。しかし、NaClを添加しない条件での アイスプラントの生育に対する最適な培養液中B濃 度を調べた報告や、培養液中B濃度を10 mg L

-1

に 高めた条件でも良好な生育が示される植物種を明ら かにした報告はみあたらない。

Bはホウ酸として受動的に吸収され、植物のB吸 収量は培養液中B濃度とほぼ比例するといわれてい

表2 アイスプラントの茎葉部および根部における濃

縮係数(n=5、数値は平均値±標準偏差、各器 官において異なるアルファベット間でp<0.05 で有意差あり)

培養液中B濃度

(mg L-1

濃縮係数 茎葉部B濃度/

培養液中B濃度 根部B濃度/

培養液中B濃度 0.25 95±12 a 144±27 a

0.5 112±15 a 86±2.2 b 1.0 61±19 b 55±10 c 2.5 52±11 b 20±2.0 d 5.0 26±6.1 c 11±5.7 de 10.0 23±1.9 c 8±1.2 e

(5)

21)

。本研究でも、培養液中B濃度が高くなるに従 い、植物体中B濃度(図3)およびB含有量(表1)

も高くなることから、同様の傾向がみられた。

一方、Bの濃縮係数は、培養液中B濃度が低い条 件で高く、培養液中B濃度を高くすると有意に低下 していた(表2)。また、茎葉部の濃縮係数は根部 の濃縮係数よりも著しく高かった。このことから、

吸収されたBは茎葉部に積極的に輸送され、集積す ることが示唆された。

アイスプラントにおけるBの吸収、茎葉部への輸 送に関する知見はみあたらない。しかし、Bの吸収、

輸送については、低濃度B条件下におけるヒマワリ で、土壌や培養液などの根域環境から積極的にBを 取り込む機構と、取り込んだBを積極的に道管に取 り込み、茎葉部へ輸送する機構が存在することが報 告されている

5、22)

。また、植物に吸収されたBの輸 送に関する輸送体については、シロイヌナズナで、

低濃度B条件下で道管液のB濃度を高く保つ輸送体 が発現し、高濃度B条件下では根細胞からBを排出 する機能を有する輸送体が発現されることが報告さ れている

5、22)

植物細胞の細胞膜や液胞膜には、一般的な植物に おいても多様な輸送体が存在する

23)

。例えば、K

、 Mg

2+

、Fe

2+

、Mn

2+

、Zn

2+

、NO

3-

、H

2

PO

4-

などで は、土壌溶液や培養液中の濃度が低いときには、そ れらのイオンを能動的に取り込むために、それぞれ のイオンの輸送体がはたらき

23)

、さらに、道管への 積み込みにも木部柔細胞の細胞膜に存在するそれぞ れのイオンの輸送体がはたらくことが知られている

23)

。また、Ca

2+

には、受動的な吸収にはたらく輸送 体が知られる

23)

一方、Na

については、一般的な植物では細胞か ら排出する輸送体を有することが知られている

23)

。 しかし、好塩性植物であるアイスプラントの細胞膜 や液胞膜にはNa

、Cl

を積極的に取り込む輸送体 の存在が報告されている

24、25)

。また、アイスプラ ントの細胞膜にはK

、NO

3-

などを取り込む輸送体 も存在することが報告されている

25)

このように、植物は、多様な輸送体を制御するこ とにより、成長に必要なイオンを積極的に取り込 み、一方、成長に不要なイオンを排除し、植物体内 のイオン環境の恒常性を保つと考えられる。

したがって、アイスプラントにおいても、Bの吸 収、道管への取り込み、あるいは過剰のBの排出 が、それぞれの輸送体により制御されているのでは ないかと思われるが、詳細は今後の研究による解明

が必要である。

以上のことから、本研究では、アイスプラントは B過剰耐性が比較的強い植物種であると考えられ、

海水の影響を受けた塩類集積土壌の除塩に供する上 では、B過剰による影響はみられないと示唆される。

今後は、実際に海水の影響を受けた土壌を用いて除 塩効果とBの影響を実証する必要もある。

5.引用および参考文献

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12)近藤始彦,曽根千春,荒井(三王)裕美子,小

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(6)

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