奈良教育大学学術リポジトリNEAR
鶏の腸に寄生する方形条虫の生態及び生活史に關す る研究
著者 澤田 勇
雑誌名 奈良学芸大学紀要
巻 1
号 3
ページ 211‑223
発行年 1952‑03‑20
その他のタイトル Observation on the Ecology and Lifo‑history of the Poaltry Cestede, Raillietina tetragona.
URL http://hdl.handle.net/10105/5178
ー211一
鶏の腸に寄生する方形条虫の生態及び 生活史に関する研究
澤 田 勇 (生物学教劉
(け丑年6月1日受頭)
1 は し が き
2 材料及び研究方法 3 或条虫の寄生状態と形態
(日 等登欺凄 く2)外部形礫
(3)内部形態 4 排泄片節の旦礫 5 生 餌 軋 6 考 察 7 抽 只 文
婆. 献
1.は L が き
方形条虫只αillieJ乃葺 ねrαgO柁α は寵を固有宿主と し、世界的に蔓埴し、日本に於ても極めて通俗榎であ
る。欧米諸国に於てはその生活史については古くから 研究せられ.既に明らかにされているが、本邦に於て ほ末だその生活史に園する研究はなされていない。か ゝる現状にかんがみ、欧米諸国にてなされた年活史の 再換討をなすと共に、本邦に於ての中尉古土の挟圧せ しようとして行った研究である。本研判は1945年 東京文理科大学に於て、同大学講師尾形藤昔博士の御 指導の下に行い、引経き1949年まで匪阜市外の拙 宅に於て行ったものであり、又発表に際しては諾艮学 芸大学教授岩田正俊博士の御較閲を賜ったもので、両 博士に対して厚く感謝する次第である。
本研究についてに PIAyJl(1881,1882)はマイマ イの1種ガeJガCαγぬバのどlα及び且 脚′0∫詔 の中 に方形条虫 かα五月α ねJγ轡肌− C嘲債である嵐東 屋虫を発見した。CUTJl罰肌Eで(1の6)に方軒条虫の六
釣幼虫をイェノミミ 朋.〜′∫化 成研ビ扉化 に試食させ たところ、イェバェの体内にて擬東屋虫にまで発育す ることを契証し、又自然に棲息しているイJノミェを鶉 に試食させ、方形条虫の寄生をみた。人目qll汀(川18)
は方形条虫の中間宿主としてイェノてこにを指摘した。
Jom and tl。餅rAT。T.(1935)はシワアリ:柁Jl一α的O。Jl研 拍叫如叫 オオヅカプリ 邦ejdole も玩高鍋五相,職 者条虫 月dJl如〝α gC磁乃00戊露わ と、方誰 条虫
礼湖南料7 飽れ準鵬 の中間宿主でき)ることを実証 した。即ち粧嚢毛虫恰飼後3過間経て、鶴を垣賞した 処両条虫モ発見したう:、対照竃の方は全く寄生力二見ら れなかったコ被害法面条虫の中間碍幸の決定を行うと 同時に両=条虫つ成条虫及び凝嚢尾虫に於ける差異七も 明らかにした。
ク.材料及び研究方法
本研虎に曙督した鞄つ大部別ま日風こ於て飼育した ので、屠設後鴨を切潤し、条虫の寄生の有無を検発し た後、転の決定を行い、そC片節を庖育している毘頭 痛に試食させた。又戦音更Lつ研究には鶉糞上に落下し た片節を使用した。但し片節より成条虫の荘ぶ決岸出 来なかった時はその片節を落下した矧に注意し、屠殺 した後環の決定を行った。
3.成条虫の寄生歌態と形態
(l)寄生状態
1945年11月より1949年1月に到る問に屠 殺した14羽の弟の渦中に見られた条虫は、方正 条虫 月前肢血相 糾明押朋,1疎薗条虫 属eillfeめ1α eC一 力盲〝0あめイ血,有紆条虫風潮拗前川痛誹掠,弟膜様 条虫 耳γ〝嬉JJOlゆigc前0招,楔状条虫 』研TC O化せ壷〝
中海制五短 の5垣であって、その胃 状態五第】表 に元す通りである。
ヒ記の5種・つ成条虫の寄生場所こよ/j脹特に剛星に多 く見られ、考数に嵩生せる時は虫体が胞_推して結節を 造り、小肝を訝塞している場合がある。方形芽盛のみ が単独富生していた場合が4羽、方訂条虫と朝露穿虫 が重視寄生している壇合が4羽、合計8羽に於て方形 条虫の寄生が見られた。他に径としてに夫々単紅に看 軒条虫、君朕様条虫.枚状条虫が1羽づつに岩訂3羽 に嵩生しているのカ、みられた。
(2)外諦形態
名古屋コーチソとプリモウスロックの栽種に寄生し ていた方ラ診条虫5匹一つ各部の大さを測定した結果ほ第 2表に元す通りである。
奈艮学芸大学紀喝・俸1巻 節3号.1野茂車 昭和27年)3月20日
ー212−− 鶏つ撒 ̄胃生すこ方形条虫の生態及び生活史に防する研究
弟 の 稀 類 性 別‖ 検 査 年 月 巨‖ 年 令 寄 生 条 虫 の 稀 類 寄 度数
白色 レ グ ホ ン l
雄 1銅 5 .11 .2 8 ケ月
l 告 昔鵠 力rf血 多 数
白色 レ グ ホ ン
白 色 レ グ ホ ン
i 痍執 プ リモ ウ ス
碓 1銅 5 .11 .2 8 ケ ̄月 没 霊㌶ 肋 多 数 嘩 1掴 .4 .23 J 1年 1ケ 月 凡 ね汁αg Ol d 梓 あ て 多 数 嘩 1掴 6 .7.23 1年 4 ケ 月 凡 作∫//〟/J〟∫ 3
、 嘩 1946 .8 . 2 1年 5 ケ 月 無 0
雄 1946 .10 .20 8 ケ 月 i 是 「鵠 ′んナ′〟り 2万0 1 褐 色 レ グホ ン雑 種
陣 色 レ グホ ン
樺 lrI46 .11 .2 9 ケ 月 没 慧 ‰ γ∫ゐ 2 03
確 1646 .11 .7 9 ケ 月 月.ね短 g olld 70
i 白色 レ グホ ン 雄 194 7 . 1 .1 1 1ケ 月 均 ,∽e郁 在 鋒 ‥ 湖 壷 棚 170
! 白色 レ グホ ン
[ 唯 1947 .3 .12 1年 d I〃d e如血 朋前 日 血k 鋸 南短 1 10
巨 色 レ ダホ ン 嘩 1別 7 .4 .13 2年 2 ケ月 月∴輸帥瑠拗用 7
i 名 肯 犀 コーチ ン 嘩 ユ9 47. 7 .15 2年 5 ケ 月 無 0
1】 黒 色 ミ 川 カ ll
雅 1949 .1 . 3 10 ケ月 只.紘柄瑠働招 ¢
名 肯 犀 コーチ ン 嘩 1949 .1 . 3 2年 10 ケ 月 無 0
n)全長1六〇〜200×2〜2.甘mmにて試みに或る条 虫の片節を数えて見たのに、約620節よりなってい た。
1−)頭節、先端の附着器官を有す三相々太い部分を いゝ(第2図)、縦裡400−500〃、横樫300
−360〃もり、この部分は肉眼では判然と区別し難 く、僅かに太くなっているに過ぎない。鑑部の前方に は虫体が宿主の胆壁.こ附着する為の吸盤、釣、蹄蛸が ある。吸好は4個もって楕円形を至芸L、鈎をもってい る。長径180〜20(I〃、短径80−100〃であ る。額輝は短小にて出没自在にて、その状態け第 回 に云す通りである。而してその田端には小鈍か約10
0個1列に環生している。小鈍の長さほ7〝。
e):頸郭 頭部に煩く長い部分で、第I片前より上 の部分をいう。縦樫900−1000〝、析径80−
100/∫である。
Cl)全片邦 各片節の後側線が次片揮芝おおってい
るので、全体としては鋸歯状となっている。各片節ほ 程んど全部縦径よりも横樫が天であって、方の片節 では巾は長さの2倍半乃至4倍、中間部では長さの2
−2.5倍、後端は条虫の年令により異っていて、大体 長さの音叉はそれに等しい。(第4−7図)
(3)内部形態
a)生殖孔は】御飯に閑孔L交互になっていなくて、
片節の梢々前方橡に開孔し、その測定値は第2表に元 す通りである。
b)雄性生殖器官 等丸は両脚野にまたがって存在 し、成熟片節(第5図)では21〜28個、苦片節で は多くて約60個を数える。各軍丸は楕円形にてその 大さは長径20−60〟である。精子は琵部は軌形で、
糸の如き尾部をもっている。頭部の蟹は7〝、尾部わ 長さほ139βである(第8図)。陰茎嚢は梨子状 を皇L、生殖孔より約45〃位細管となり、そこから ふくれて窮状となっている。生殖孔から泉吾はでの長
沢 間 男
第 2 表 条 虫 の 番 号
測 定 個 所
図0 .1 y c .2 湿〇.3 図0 .4
1 8 0 ×1 .7 2 2 J x 2 .2
Ⅳ0 .5 平 均
体 長 ×体 幅 (n In ) 2 0 0 x 2 】8 0 ×2 2 10 ×,.3 19 8 ×2 .0 4
粒 径 (〃) 4 「10 購 0 5 0 0 5 O(l 4 8 0 4 6 0
頭 節
横 径 糾 し) 3 3 0 3 4 0 3 4 0 3 6 0 3 3 8 立 1 縦 径 l L 0 1 】0 0 0 9 2 1J p 2 0 9 0 け 9 7 2 耶 l 横 径 2 )0 1(iO 2 0 0 2 JO 2 2 0 1 9 2
組径 2 JO 1 8 0 1 8 0 1 8 0 1 8 け 1 8 4
吸 慣
横 径 1 0 0 8 0 1 00 8 0 8 0 月8
※ 1 甜 5 6 J P 5 6 4 三∋ 5 2
餌 燭 2 5 2 5 2 5 (3 5 2 毒 5 2
0tJ 5 9 5 6 1:: j l:: 5 2 5 8
※ 1 1 6 0 2 〔)0 1 8 0 1 7 2
2 4 6 0 購 0 錮 り 4 0 0 4 8 0 4 3 6
除 草襲
3 1 4 0 1 2 0 1 4 0 1 2 0 1 2 0 1 2 8
4 6 0 6 0 4 0 4 0 4 0 4 8
※ 本測定に使用した成条虫は籍の中腰から得られたもので、カノミ←グラスをかけないで測 定したものである。額境の測晃箇所は節1図Aに示す如く、図中の(1)は鈍冠の径、(2)は 覇喝の前後径、(3)は額属の横径を示す。陰茎贅の測定個所は節1図Bに示す如く、国中の
(1)は塵殖孔より前片節の後端に到る距敵、(2)は仝後端に到る肛離、(3)は片節の側雀か ら陰芸嚢の内端に到る距離、(4)は陰塗薬の巾を示す。
A
第1図 A 覇噴鈎冠の測定部位 n・鈎冠 b・賞嘆
さは120〜140βである。輸硝管は中央近くで陰 茎衷え入る。基底部の少々前まで回旋状をしている。
e)雌性生殖器嘗 胆は生好孔の後方、陽茎嚢の♯
状部の直前に初まり、卵巣の直後て輸斬管に援放して いる。卵巣は片前の中央部の大部分を占めている。卵 黄腺は腎臓形で卵巣の後方に存在している。老熟呂 ̄節
ー2は−
お
お 除茎嚢の渕濯満載:a障壁蟄 b一際童 p.撞 く】生殖孔
(第6、7図)中は程んご軋索(第9回)はかりてあ る。一片節中に存在する即事の数は40−7(1個にて 外側は透粥隈にて包まれ、その中に折衷がもり、更に その中に卵子がLi〜12個入っている。その大さを測 定せるもCは第3蓑小に示す通りである。
−214− 笥′「鰹に寄生する方形穿.虫の生尊及び壁諾史に隔する研甥
隼 3 麦 A 平 均
透明膜外長径 透明隈外鬼径
i 慧 霊 慧 芸 芸 芸 慧 慧 慧 芸 31只(〃)
273(/j)
卵 嚢 長 径 卵 薬 餌 径
i :;::::::霊 ご芸霊 、器 ;: 252(〃)
220(〃)
卯嚢中に入っている卵子は、中央に六釣幼虫が発育 しており.その周囲には卵索漠に似た薄い卵濃1:ある。
卵つ大さほ第 表Bに元寸通 である。
屏 3 表 B
平 均
I頚享享 ̄−珪璽コ
この測定値は卵嚢中よりとり出した卵の大さで、外 部の卯膜は十分拡張して円形をしているが、卯車内で は互に圧ぱくを受けて、卯膜は縮少している。六釣幼 虫(第10図)は卯の中央に存在し、六鈎幼虫の大き はその周囲にある卵隈の大小に拘らず、すべて17.47〝
である。而して6個の釣をもっていて、釣の長さほ5
.26〜6.98βである。
d)排澱管 頭部の部分にて額儀の直後て背腹2管 づつが一緒になっている(第3図A)。陸側の方の管 が大きく、巾120/j位であり、その背卸の管はそれ
より稗々小さい。
4 割泄片鯵の生態
几)為の飼育場所の環境 難を飼育した場所ほ木曾 川々岸の′J、台地で、.拙家の前庭には畑はなく、柿5本、
その他′J、濯木が2、3本あるのみて、処々草力壌茂し ている。土壌:ま粘土質繊細抄てある。真贋骨少々の畑 があり、且つ木の葉等が亘って腐醇土質となっている 処がある。柿木としてほ無五菜5本、柿 木、葡萄1 本、竹8本があり、北境は4−11の′J、川を距てゝ氷見に 頂いている。家のすく巽五約600位の傾斜地である。
鶏舎に苗庭の西南の隅にあじ、1坪て東研にみ金網で はられ、中に台木を取りつけた[壇 がもこ。台オ(つ 上に蓼が貯えられる様になっている。この糞上にトビ
イロシワアリ、こコユンマムシ、ノ′ロマノ1コガ才等が集
る。鶏は対照鶏以外はすべて醇化1ケ月以後に放ち飼 いにした。随って糞は庭内到る処に落下する。
1))鶉の年令と落下片節との降係 第1表に京す通 り最も寄生率の高いのほ生後 ヶ月位から1年半位ま での間亡、産卵開始の時期に胃壁率がぐんと上昇し初 める。そして3年以上紅三一と落丁片笛江拝礼て少数と
なり、程んど照寄生になる。
e)季節〕勺変化】、2月の冬季に於ては落下片節 数は極めて稀であり、1月には僅かに2回、3片節と 2片節を夫々落下したにすぎない。3月に入ると中包 頃より日々落下片節C数は増加し、5、6、7、8、
9、10、11各月に於て持最も多い時期で、毎日ど の鶏糞上にも片節を見る零が出来る。
d)落下片節の過期性 WIITZi弓I.(lP32)はかせ7・0−
gogが朋に寄生された鴇の片節排泄には一日にリズムが ある。即ち正午から午後5時までカニ最も多く、その山 は午後3時であるとのべている。IJlTI冥E(1938)は 短節条虫かゆγOgO才が1〝で6、7、8月に実験を行い、
午後7時から9時までの問に於て排泄片節数が一番多 く、それ以後は翌朝まで排泄されね。叉餌を与える時 間を変更させれば、賃一節排泄鍔過斯性も変更出来るこ
とを実証した。
WJITZー1丁一と1−11、 ∫灯の実験に於て前者は2月で、5時 に暗くなり、後者は0、7、8月て8時に暗くなるの でその適期は大体一致し、正午から夕方にかけて特に 多い事をのべている。著者の観察に於ても玩様のこと がいえる。即ち睡眠中のしと木の下q鶏糞土には、2、
3Cつ例外を除き殆んとけ節は見られない。庭にても午 前p疇頃までに片払落下は先づ見られないが、正午か ら夕方にかけて多くなる。落丁片節は連潜片節のもの が菜も多く、三通嶺片節以上のものは極めて少く落下 後の片節わ運動はわつかに見られるにすぎない。
e)片節の落下を支配する因子 TJlll、TI¶1(19串)は 短節条虫.仇机ああか料反面旭で頚を一日飢敢状態 におくと、次の一週間ま排壮片的数が半減し、又栄養 分の少いフスマ等(つ混入割合景瀾加してゆくと、判泄
沢 田
片計数は非常に減少して殆んど等に近くなり、栄養分 のある餌を次第に増加してゆけば再び落下片節亘数が 増加する尊を観察し、結許として、片配排泄というも のは.βかOgわぬけの内部封専断二基くものではなく、
給餌の時間と餌の質及び活動時間とに関係するとらべ ている。本観宅に於ても、この結果と大体同様なこと がみられた。一日中瑞舎に入れてフスマはかり与えて おくと、次の日から3、4日落下する片酌に数は極め て少く、放ち窺いにして種々の餌を与えてある実射こ於
算 4 表
−215−
てほその落下片許数は極めて多いことを実見した。
5、生 活 史.
fL)昆虫顎への感染試験.庭に棲息していた24種 の昆虫狩に本条虫の六釣幼虫を食わせ、一冠の時間後 にその尾長の体内て六釣幼虫が発育しているや否やを 把めた。1rI46年6月から1940年8月に到る問 のノ、為感染の結果ほ第4表に示す如くである。
樺 類 l ヰ 一 計
クロマルコガネ コブマルマグソコガネ ココニン ̄マムシ
シマバニ已 イエノくコ=
ギンノくコ⊂
ヒ ラタゴミ ムシ アキアカネ コゴモクムシ コバネイナゴ
16 52 11 8 19 5 2 7 6 9 15 0 2り 20 2 4 6 0 10 10 0 7 7 2 f) 11
0 !I p
バネナガササキリ 1 0 7 7 チャイロコメムシグマシ
上記24環の昆虫についてノ、為感染を行った嶽某、
発育可醍なものはクロマルコガネ、コブマノLマグソコ ガ幸、コエンマムシ、ギンパコこ、コゴモクム亡、ノ、サ ミムシしつ=彙 j通最短℃坤.07在でもろが、本研究 で捻りロマルコガネを中間石卓として鶏へ「、感染二成 功した。タロマルコガ皐の実預に於て感染36、非感 染16、コブマルマグソコガ才では感染11、訂感染
8、大体5割はそれ体内で六釣幼虫から擬葬尾虫まで 発育可百巨な事がわかった。
クロマルコガネ 0脱払扇情朝日かγ1ⅣⅡ▼11RHr)U只は コブマルマグソコガネ01J′み坤bg〟日通〝待 上LLROh∫〕と 共に鶏糞上二に飛莱し、糞を鹿して生活している。第舎 内及び庭内の糞土に5月から10月頃まで棲息してい る。随って糞と共に落下した片田を食べる可掛性は十 分‡)る。人為感染の場合は糞とに片節をのせて試食さ せた。
種 類 コニン′ごムシ
エ打拡血関目凪
コとゲシロバサミムシ キアシハサミムシ
ケ ラ
キベリーマルクビゴミムシ マノtガタゴミムシ べツコサバコニ イエバエ幼生
トビイロシワアリ アヅマオオヅカナリ アメイロアリ
24
0
1
0
0
0
0
ハ
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O
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O l 只U りー l
︵ U O
2 た り り り 3 2 り 一 l l ト 0
− わ 4 2
﹂ J I j L い 八 ツ ー り 一
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. り 一 5 り け り り 2 2 1 1
・ r い ー J J 一
〇
■
計 別種 I Gニ;561624
b)クロマノしコガネ体内に負け石板峯岸虫rノ発育経 過
り 時間後 片前を与 ▼二の異の大釣幼虫発見、
末だ発育蒜始っていない。
(2)6時間後 4片葡き与えて(匹の六釣幼虫発見、
卯膜の方々に敵うJ生じてきた。
(3)19時間後(第11回)」片節を試食させて 5匹の六卸幼虫を発見、卯膜の奴は一頃甚だしくなり、
六釣幼虫は発育を開始した。六£毎幼虫は球形であった も(つ甘:少々楕円形しつものうー多くなり、外包膜ナ生ドて きた。而して将来の菓休部が区別出乗るようになって きた。外包隈をも含めた大さほ、長径24〃、短径2
0〃で鈎は末だ定位置に6個存在している。
(男4・2時間後(第12図) 3喝中2狂に夫々3 片節を与ヱて夫々3、2匹の発育した擬屋敷虫r感染 をみた。外包膜をも含めたその大きは、翫径315〝、
析樫273〟である。外包隈の内部には嚢休部カあり、
−・216_ 鶉の脂に寄生する方形条虫の生態及び生沼史に隔する研棄
その大ざは雀荘231〆、横屋189〃の卵形を室し、
嚢一木瓢よ前後こ肥厚し、そr儲大巾軽部は体の中央よ 再白々前方にも三㌧前端q正中練部には縦に陥凹した 細い間際カニふって東壁を左右に区劃している。併し嚢 休部沃素7、ご内外2表休部に区別する劃ま出来ない。首」
技端は不透明で中央乱よ透明であり、周辺部には多数 Cつ沈降石「ノて定位1・散在している。
(JりJ T時間後(第13図) 2片節を与えて4匹 に原索毒虫カニ感染しているのをみた。こCつ4匹こつ鳳薬 屋虫は大体成熟擬薬屋虫に近いところまで発育してい る0上首は円形又はは楕円形で駄筐229/A.績琶22 2〟である。老体部は内、外両菌体に区別出来る。外 褒誉注内蛮体の周囲を包んでいる部で、前端部に於て は」三中最知こ治って嚢休部つい部まで防人している。
後端部の正中晩部は僅か芯㌍凹L、そこには尾部様の 附藤物.ま認められない。外襲体の最年表には厚さ3〃
程壁のクチクラ楳Cつ透粥な薄膜力二おる。こら薄膜C内 酌二は厚さ2〟の外層があり、内乱C稗々黒褐邑を拝 んだ半透明の締状筋と鋸目状に接している。この柱状 筋ソつ内側には直接内車体に接する薄い透明な族があり、
そCつ厚さは前端部では2〟で薄く、技端部は14!Aで 雷くなっている。こCつ内佃は内嚢体で、内重体には沈 降石灰顆粒が処々散在している。縦琶寸ま211〃で、横 任は187/↓あり、内部に注縦径61〝、横怪54〃
C未完成の頸藍が存在し、前端部つ[茫恩矧こはやはり 未完成の額喋が存在している。
(6)6日笈(第14回) 擬秦荘虫は完全に成熱し、
紅紫、璧盤註完成して明らかになった。棋風ま中央に 位置してきた。その他の部分は前述の擬秦尾虫と大体 同じである。
tl)自然感染の検索 鶏1糞に極めて這借な昆虫5 校について自然感染の有無を調査した。その結果は第
5表に云す通りである。
俸 五 表 種 顛
クロマノ1コガネ コブマルマグソコガネ
トビイワシワアリ トビイロセスヂバネカクエ アメイロアリ
4
一
4
7
2
︑
U
り り 一
﹂
︵ ソ 1
. 4 一 1 4
7
⊥
一
7
り
一
n
U 3
1
り
一
. 4 一 て
⊥ 0
0
0
0
0
0
1
クロマノLコガ辛、コブマルマグソコガ才にのみ感染擬 嚢渾虫を兄いだしたのみで、トビイロご′ワアリ、アメ イロアリの如きは5月】日より、8月15日にわたる 間に、437匹解剖してみたが1匹だに感染巌薬屋虫 を発見する事は出棄なかった。
Cl)鶴ト、の感染 材料力時節板多くを望むことか出 来1いので、完全な結果を求めることは困難てあるの で詳しい実l強は又の目にすることにして、実験を行っ た1例についてのべる。
1948年7月7日、索轟230し1〜34.㌢U、6日前 に2匹のクロマルコガネに方形条虫乃4片節を試食 させておいたのを解普旺′た処、成熱慮藤尾虫8匹を発 見した。直ちにこのクロマルコガネを神化1ケ月の鶏 に与え、ご11日後の7月20日に方形条虫の片節の落下 をみた。そこで鶏を解剖した紆果、6匹の成条虫と2 匹つ葉条虫の寄生を菜見した。弟は輝化後驚舎外にて、
特別唱の細い金網をはった飼育籍の中で飼育した。飼 育箱の中で糞はすぐ金網C目から落下し、鶉は食べる 尊は不可能であった。又筒園からほ昆虫類、その他Cつ 微小生物の良人は出来ないので、施束匡虫の感染して いる昆虫か良人し、それを第が会して方醇条虫の盈染 が起ったというようなことは、先ず考えられなかった。
G 青 森
(1)Al・id1nrr(1918)は月・ねJγJg調の.えぐ蝕む初山の 中謂宿主としてイエバエをあげている。又GuJiERT(l
p16)GRAhSI,1こ0VAユLT.丁(188O),S〔LりTOR(1911),
HりR8FAlユdJ壷領(lr唱1),WRl−zI弓L(1039)等ほ C短紺地嵐㌫両前調所拘Ⅶの中間宿主として、や はりイエノてエを指摘している。併し方形条虫の落下片 野Cつ外皮及び卵嚢膜は片節が落下して、余程時間が経 過し、少々弱くならなければ、蝿の吸器で吸収した位 で言題易∴六釣幼虫を体内にとり入れることはできな いように思われる。Ar1qRでは方形条虫の片節を落下 させている焉舎中から、5、6千匹のイエバェを捕獲 し、その体内に方形条虫の擬薬屋虫が感染しているか、
否かを未調査Cつまゝ、数匹¢鶏に何回にもわたって 試食させ、4過苫後その鶏の50%に成熟方形条虫の 寄生をみた。ついでイエノてェに方形条虫の巌薮犀虫が どC程度感染するかを確ある為、イエバエに方形条虫 Cつ六勘幼虫を試食させ、しばらくしてイエバェの体内 に擬塞屋虫う:発育感染しているのを発見し、イエバエ が方形条虫の中間宿主になり得ることを契証した。こ
の実験でノレ・KPRT注方形条虫の片節をすりつぶし、中
(つ六勘助虫を剋糖水を1滴落したスライドラスの上に 入れてイエバエに与えている。
IT。Ⅲ11A1−も(1935)は実験室中にて極めて自然の状
沢 田 舅
態に、即ち種々の温度の組合わせ、温度、光圧等を色 々変えて方形条虫の卯を飼育してみたが、卵は2日以 上生存したとい 事例は 度 なかった。まして真夏 の炎天下、鶴糞の乾燥は極めて早く、イエバェが果し て六釣幼虫を生きている間Jlこ、どの程度吸い込むこと が出来るかについては甚た疑間があり、又イエバエは 夜丘性ではないので、夕方落下した片節を夜のうちに 扱い込むとも考えられない。蝿にたとえ鼠嚢屋虫力二感 染したとしても、運動敏速なイエバエを尭かどC程度 捕獲出するかは甚だ疑問である。
(2)Ⅱ・)mI ALLは2環のアリ、シワアリ、オオヅカ アリが方形条虫、疎裔条虫の中間宿二主であることを芙 証した。この2種のアリは米国に於てほ、3月15日 から12月31日まで野外て活動的であり、方形条虫、
兢詣条虫の擬嚢尾虫は6月1日から12月31日まで、
上記の2種のアリの腹駐中に見られるとのべている。
我が国に於ても両虜のアリは生存しているが、筒種の アリは生存しない。著者の庭内の鶏糞上に集るのはア ヅマオオヅカアリβ品九年桓壷ゐ上1.SIIITF,、アメイロ アリfb′加γ彿柚は子壷尋がF.SlllTIIの2種であるが、
これらの2種のアリは本研究に於てほ人為、白だ両感 染共に不成功であった。
(3)CJVILhI】1RCHDyES(1932)は顛隈様条虫の中 間宿主であるエンマコガネの1穫0融袖垣押し歯間 に、7月片節を与えて34日後に殺して陰部をつぶし て検鏡してみたら、150匹の成熟擬秦荘虫を発見し、
これを駕に食わせて90日後に、鶏揆様条虫の幼.成 両条虫の寄生をみている。
JリNRS(1932)は有輪条虫の成勲凝嚢犀虫をぶわ70−
d短日め均坤 の体内に19日後に発見し、31日後に 轟への感染に成功している。
H()餌nlT.L ぐt Jり汀づ(1937)は漏斗状条虫の中間 宿主である、甲虫甥、バッタ頬の体内に於け三擬蛮尾 虫の発育ぶりを種々の温度により実験しているが、最 高220C〜20ぐの範囲では8日間を要し、鶉への感染に は13〜15日間を要したとのべている。
ArJRT et(1A月E(1銅8)は宥轄条虫の成熱掠嚢尾 虫をゴミムシ風月〝′α相,ゴモクムシ囲肋ゆ〃1叫Cね一 ねC脚頭〟 の 積の甲虫に25〜40日後に発見し、
12〜85日後に鶏への感染をみた。併し彼等は捗轟 等虫の発育期間は環境の混葉条件によって多分に左右 されるものであるが、中間措ヰの体内にて振重厚虫ま で生育するのに必要な最小日数は18日間位であらう
とのべている。
ALI・・ATA et cf払NG(193のは発着釣魚虫月如相一 0ゆゐe嘉gJαの中間宿主.ハマトビムシの1標Orcみ・
ー217−
紺五4症舶用ふγ体内にて成熱擬嚢だ虫になるのに12 日間を要し、その成熟擬褒喜虫を鶏に与えて糞と共に 落下片節が見られるまでには守〜10日を要したとの べている。
以上の諸等験を概観してみると大体、宴季穣々れ条 虫C二虜f嚢届虫1う鳩への感染う可酪二なるまでの段階に 発育するに要する日数は、最rJ、限琶8日間を要する。
併し著者乃感染試験では6J月(声温26。〜340C)
の季節では成㌢按重臣虫になるに要すそ期間に6日間 位て、上記のいづれの研才者の目数よりも少い。浣匿 によって発育士、.左右ざれろ享は明らかてあるが、中間 宿十になる生物の栄養状態{或る程度考察する必要 がちるように考えられる0教に感染して成条虫にな
る期間はブ二体20日間位を要することは一致してい る。
(4)8日1ユy】Jl.rIこ(】r・23)はマイマイの1許4直読−
〝7〝ズ〝γgど∫たぎに2月22日短賢者虫に蓼数の片鋸を与 えて、10日径に211個C「屁東屋虫の感染を兄い出し、
一方3匹のマイマイの1種エわ柑り肋湖には数百の短 節条虫の六釣幼虫を与えても、僅かこ1匹の発育した
乾嚢,毛虫を得たのみである。そこて私主上〝瓜刀成附 の方には、短節条虫の六釦幼虫の発育に く、jして、高度 の抵抗性があって六釣幼虫の発育を阻害しているので
あらうとCつべている。
方群条虫に於ても片節(数官の六鋸旭を含む)を クロマルコガネし二与えても、せいぜい5匹仁の擢姦尾 良しか苑雷出来ない。辞し窺隈様条虫の方に同数の片 節を与えても、50〜200匹位C短襲尾虫の発育が 可能である。して入るとタロマルコガ皐の体内には方 形条虫の擬稟専虫で発育する二に、何か高度Lつ抵抗性 があって発育を阻害しているのかもしれない0然るに 実際的にみて、方形条虫に旨婆されている親は第1蓑 にも見られる通り一番多いのである方一ら、方形兵虫の 鼠嚢尾虫を体内に容易に茎数受納して、親への寄生を 中介する異C中間宿主というものは他にあるもれと思 われる0
7 摘 要
(1)鮫酎担方の鶏には方形条虫の寄生率う、廓めて高
㌧ヽ0
(2ノ方形条虫Cつ寄生率は産卵開虻期買う最も高く、
年を経ると共に低やなり、3年以上生存した鶏に寄生 率は低下し、程んど無寄生になるものが多く見られる。
(3)鶏こみられる寄生率注季節紋変化力班、著で、4 月昆虫のばつこと一致して上昇する。又冬季昆虫の生 存しない時期には寄生率ね低下して乗る。最高寄生率 の見られるのは、7、8、9、各月の3ケ月間である。
‑218‑ 鶴の陽に寄生する方形条虫Cつ生態及リ、生活史に開する研究
(4)人為、自然両感共、クロマノしコガネについては 陽性てあり、裏への感染にも成功したので、この昆虫 は方形真:虫の中間宿主の1種である。
(5)トビイロシワアl)及びアメイ。アl)は極めて多 数糞に集るのであるが、方形条虫の擬棄民虫の感染実 験は人為、自照両感染共不成功であった。
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n m -219-
Resume
Observation on the Ecology and Lifo-history of the Poultry Cestede,
Raillietina tetragona.
Isamu SA.WADA
Nara Gakugci University Raillietina tetragcna is one of the most
commonchicken tapeworms and can be
found quite easily. This paper is devoted to the study of its ecology and life-history.
A) Ecology of Raillietina tetragona.
Raillietina tetragona lived in the largest number in the small intestine of the chicken between the first and the second year of the breeding season, and in the third year
these tapeworms began to decrease
gradually and at last the intestine became almost free from them. The gravid se- gments were excreted from May to No- vember when the insects living inside and outside of the yards were dominant, but they decreased in winter when the insects were out of existence. This fact tells pro- bably that many of the insects mentioned above became the intermediate host of R. tetragona. The writer found that the number of the excreted segments depended upon the feeding time, the nature of food and the activity time of the chickens.
B) Life-history
With the view of determining the inter- mediate hosts of R. tetragona, the writer purposely fed 24 species of insects with fragments of mature proglottids and found that the onchospheres began to grow only in the abdorminal cavity of the following 7 species of insects, and developed into mature cysticercoids; Onthophagus ater Waterhousk, O.viduus Harold, Hister niponiais Lewis, Sarcophagus carnaria Likke, Lncilia Linnk, Harpalus tridens Morav.it/! and Labi- dura sp.. Then, the writer also examined the natural infection on the following 5 species of insects which had swarmed on the chicken feces; Onthophagus ater Watebhous, O.viduus Harold, Hister niponicus Lewis, Tetr- amorium caespitum jacoti Wheeu-.r, Oxytelus Vtcinus Sharp and Paratrechina flavipes Smith,
and found that 2 species of them, Cnthcphaius ater Watiirhousand O.viduus Harold, were natually infected with the mature cysticer- coids.
This study, however, is limited to the life-
history of the tapeworm which makes
Onthophagus ater Waterhous its intermediate host. Its developmental process is illustrated by Figs. 10-14. Then, to determine the artificial infection with the chicken, the writer fed a white Leghon cock of one month old with 8 mature cystecercoids taken out of Cnthophagus ater Watt.ruoun, and cutting open its small intestine 20 days later, the writer found 6 mature R. tetragona.
Through this experiment the writer found that Onthophagus ater Wa'jt.rhous could be an intermediate host of Raillietina tetragona.
一朗0− 鶴の軌こ寄生する方形条虫の生態及び生活史に関する研究
飽 版 説 明 園 脹1 算2図 現 節 ×160
空的J非常に細くなり感節と容易に区別がつく。
阪磐が4個、中央に排泄管が4本分布している。
俸㌶図 番境の突出する障子 ×250 A. 条虫が小腸壁にくっついていない場合
(1)額噴(2)沈降石灰那粒(3)旗側排泄管
(4)背側排泄管
月.C.4、膜壁に滑にくっつかんとしている様子 D. 4、腸壁にくっついていいる場合
圏 版 2
節4区l 頭節に続く若片酔、塵殊器の形成不明了、生 殖白の開口もみられない。 X35
停5図 中央部の成熟節 ×鈷
(I)卵巣(2)軍丸(3)排泄管(4)卵黄管(5)卵黄腺
(6′腫(7)生殖孔(8)陰茎嚢し9)陰重 停6回 老黙片節 ×35
雑の皇祖器官は仝く退イヒL、片節内は卵薮で潤さ れているD
俸7図 最終端に近い片筋 ×35
片節と片節の連続個所が僅か虹なク、切れ易くな っている。
俸8図 精 子 ×CJO 倦9図 卵 嚢 ×140
卵嚢の外部は透明な滑降で包まれ、方形条虫ては 内部に6〜:2個の六釣幼虫にまで盈育した卯が入 っているG
蘭 版 3 算1図 六釣幼虫 ×耕粕
俸11図 クTrマノlコガ皐に食はしてけ時間後の六勃幼虫 停12図 42喝間後の鞍垂尾虫
節13図 57喝間後の投棄尾虫 俸14図 6日後の成熟踪餐尾虫