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インドネシアの地鶏に関する寄生虫学的ならびに病理学的研究

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Academic year: 2021

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Title

インドネシアの地鶏に関する寄生虫学的ならびに病理学的

研究( 内容の要旨 )

Author(s)

CHEN, Sau Leok

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 乙第062号

Issue Date

2003-09-17

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2046

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名(国籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月日 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 CⅢ‡NSau Leok(マレーシア) 博士(獣医) 獣医博乙第62号 平成15年9月17日 学位規則第4条第2項該当 インドネシアの地鶏に関する寄生虫学的ならびに病理学的研究 主査 岩手大学 教 授 岡 田 幸 助 副査 帯広畜産大学 教 授 藤 崎 幸 蔵 副査 岩手大学 教 授 内 藤 善 久 副査 東京農工大学 教 授 本 多 英 一 副査 岐阜大学 教 授 木 利 昭 論 文 の 内 容 の 要 旨 インドネシアで飼育されている地鶏の寄生虫学的病理学的調査が1994年から199 8年の5年間にわたって、インドネシアのジャワ島ジャカルタ地区とボコール地区、ス占 トラ島バンダルランボン地区、スラウェシ島マロス地区およびカリマンタン島バンジャル パル地区の5地区から集められた合計130羽の鶏について寄生部位別に実施された。 1. 血液:住血原虫の感染率は26.9%で、ジャカルタ地区30%、ボゴール地区50%、 バンダルランボン地区10%、マロス地区30%およびバンジャルパル地区16.7%であった。 住血原虫は4種が検出され、上eucocァtozoon cauJJerァiの感染率は6.2%、エ.5aムr∂Ze扇は 13.8%、Pj∂g舶diumJuズ加UCjeareは7.7%、P.gaJJ山∂C即肌ば3.1%であった。また、地 区により感染率および住血原虫の種に差が認められた。 2.消化管:消化管内蟻虫は5種が検出され、検出率は92.3%と高率であった。種類 として鶏回虫43.1%(ジャカルタ地区33.3%、ボゴール地区50%、バンジャルパル地区40 %、バンダルランボン地区46.7%、マロス地区5%)、鶏盲腸虫7.7%(ジャカルタ地区33.3 %)、旋回鶏胃虫8.5%(ジャカルタ地区6.7%、ボゴール地区3.3%、バンジャルパル地 区10%、バンダルランボン地区13.3%、マロス地区10%)、retr甜ere5fi55i5p血a61.5 %(ジャカルタ地区63.3%、ボゴール地区63.3%、バンジャルパル地区30%、バンダルラ ンボン地区80%、マロス地区90%)および条虫類73.1%であった。条虫類は7種が検出さ れ、検出率は方形条虫66.7%、棟溝粂、虫87.5%、有輪条虫16.7%、膜様条虫12.5%、 〃叩e80jepisc∂8ta扇8闇29.2%、Cム0∂nOt8e扇a血fu山蕗ujum 29.2%および模状条虫8.3 %であった。以上の成績から鶏回虫とr.fi55i印加8は高率に寄生していたが、地区によ り寄生率および寄生蟻虫の種に差が認められ、条虫では病原性の強い鮎iユーie亡i月∂属の大 型条虫の寄生が多くみられた。今回の調査で腺胃から分離した胃虫はr.fig5i叩i鱒と同 定され、インドネシアに広く分布していることを明らかにした。また、今まで条虫類につ

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-280-いての詳しい調査報告はなされていなかったが、今回の調査で4属7種が分布しているこ とを明らかにした。 病理学的観察では、腺胃にr.fi55i叩i8aの雌虫が衆膜面に粟粒大の赤点とし.て認めら

れ、割面では腺胃壁のほぼ中央にみられた。病理組織学申では、雌虫体は深固有胃腺の中

央にみられ、そのため腺組織は圧迫萎縮していたが、細胞浸潤はみられなかった。また雄 虫体は絨毛間に穿入し、虫道形成、上皮の脱落および固有層.にリンパ球浸潤がみられた。

小腸では肉眼的に腸粘膜の葬薄、圧迫色貧血様および一部に粟粒大の灰白色結節を認めた。

病理組織学的では、・大型の鮎⊥‖最高∂属の条虫が頭節を筋層にまで穿入して虫道を形 成し、上皮の剥離、萎縮、固有層および筋層の著しい肥厚と細胞浸潤がみられた。 3.眼:マンソン眼虫の検出率は34%で、地区別ではボゴール地区20%、バンダル ランボン地区93.3%およびバンジャルパル地区16.7%で、バンダルランボン地区は特に高 率であった。なお、1羽当たりの平均寄生数は16隻(卜54隻)と多数寄生していた。病 理学的では、眼結膜の出血斑、眼結膜に細胞浸潤、リンパ濾胞形成、粘膜上皮の剥離、肥 厚および結膜のポリープ状隆起が観察され、慢性結膜炎と濾胞性結膜炎の所見であった。 4. 卵管・ファブリキウス嚢:卵管吸虫の疫学調査では、5羽の卵管(ジャカルタ 地区3羽、ボゴール地区1羽、バンジャルパル地区1羽)と、4羽のフア ブリキウス嚢(ボ ゴール地区2羽、バングルランボン地区2羽)から検出された。検出数は卵管から平均2.6 隻(卜4隻)、ファブリキウス嚢は平均8隻(2-15隻)であった。分離した鶏卵.吸虫は、 同定の結果肋5亡占0卯月血50y8亡揖。と同定され、インドネシアの最初の報告である。 走査電子顕微鏡による分■離虫体め形態学的観察では、虫体背面と腹面の前2/3のcuticula に嫌がみられた。棟は指状で先端は叢状セあった。この顕微鏡による報告は世界で初めて である。 肉眼的にファブリキウス嚢および卵管の粘膜面に赤紅色の虫体寄生が認められたがその 他甲病変は静められなかった。病理組織学的に虫体はファブリキウス嚢の粘膜壁内に認め られた。ファブリキクス嚢では虫体の吸着による粘膜上皮のポリープ状隆起、変性、脱落 および重層化と問質にリンパ球形質細胞、形質細胞、偽好酸球、大食細胞による細胞浸潤 が観察された。 以上の成績から、インドネシアの地鶏?寄生虫による痛害についての実態を解明する ことができた。この結果はインドネシアのレイヤーおよびブロイラー養鶏産業に対する、一 寄生虫の感染予防対策等衛生管理についての有益な示唆が得られたものと思われる。 審 査 結 果 の 要 旨 本論文はインドネシアで飼育されている地鶏について1994年から1998年の5年間 にわたって、寄生虫学的病理学的調査を行ったものである。インドネシアの5地区から集めら れた合計130羽の享割こついて寄生部位別に実施された。 1. 血液:住血原虫の感染率は26.9%で、住血原虫は4種(⊥eucocytozoon c∂UJjeryゴ、 ⊥.ざ如r∂Zeぶj、Pj∂ざ爪Odiu爪Jリズt∂乃ムcJe∂re、P.g∂JJ山ほCen爪ノが検出された。

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2.消化管:消化管内螺虫は5種(鶏回虫、鶏盲腸虫、旋回琴胃虫、retr8皿e∫e5、条虫類) が検出された。条虫類は4属7種(方形条虫・、′献溝条虫、有輪条虫、膜様条虫、〟叩enOJepゴg c如ta扇a舶、仇08乃Ot∂e8ね山九乃d錆びJu恥模状条虫)が検出された。 病理学的観察では、腺胃にr.fiぶざゴ印力ほの雌虫が紫膜面に粟粒大の赤点として認められ、割 面では腺胃壁のほぼ中央にみられた。病理組織学的で.は、雌虫体は深固有胃腹の中央にみられ、 そのため腺組織は圧迫萎縮していたが、細胞浸潤はみられなかった。また雄虫体は絨毛間に穿

入し、虫道形成、上皮の脱落および固有層にリンパ球浸潤がみられた。小腸では肉眼的に腸粘

膜の罪薄、圧迫色貧血様および一部に粟粒大の灰白色結節を認めた。 3.一眼:マンノン眼虫の検出率は34%で、1羽当たりの平均寄生数は16隻(1-54隻)と 多数寄生していた。病理学的では、眼結膜の出血斑、眼結膜に細胞浸潤、リンパ濾胞形成、粘

膜上皮の剥離、肥厚および結膜のポリープ状隆起が観察され、慢性結膜準と濾胞性結膜炎の所

見であった。 4.卵管・ファブリキクス嚢:卵管吸虫の疫学調査では、5羽の卵管と、4羽のファブリキ ウス嚢から検出された。分離した鶏卵吸虫は、同定の結果打ogtノーOgOロ加ざ0V∂tUざと同定され、 インドネシアの最初の報告である。 走査電子顕微鏡による分離虫体の形態学的観察では、虫体背面と膜面の前2/3のcuticulaに嫌 がみられた。赫は指状で先端は叢状であった。電子顕微鏡による報告は世界で初めてである。 以上の成績から、インドネシアの地鶏の寄生虫による病害についての実態を解明することが できた。-この結果はインドネシアのレイヤーおよびブロイラー養鶏産業に対する、寄生虫の感 染予防対策等衛生管理についての有益な示唆が得られた。 以上について、審査委負全員一致で本論文が岐阜大学大学院連合獣医学研究所の学位論文と して十分価値があると認めた。 基礎となる学術論文 1)題 目:インドネシアで飼育されている地鶏の住血原虫に関する疫学調査 著 者 名:CHENSauLeok,井上諷 S鱒川AKIHirom.i,DARMANHusin,ACHMADKuwat, DARMAN Puguh 学術雑誌名:鶏病研究会報 巻・号・頁・発行年:36■(l):17∼21,2000 2)歴 目:マンソン眼虫0ズγ叩ゴrur∂朗8月ざ0扇のインドネシアの地鶏での疫学調査と 病理学的観察

著 者 名:CHEN Sau Leok,井上勇,正村京子,武田繁幸,DARM^N Husin

学術雑誌名:鶏病研究会報

巻・号・頁′発行年:36(4):181∼187,2000

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ー282-3)題 目:インドネシアの地鶏における消化管内嬬虫の疫学調査

著 者 名:LCHENSauLeok,井上勇,甲賀美也子,金子優,石川達之,DARMANHusin,

ACHMAD Kuwat,、KETAREN Kuwat

学術雑誌名:鶏病研究会報

巻・号・貢・発行年:37(2):116-123・,2001

4)題 目:Morphologyoftheoviductfluke,Prosthogonimusovatus,isolatedfroln

Indonesiannative chickensandhistopathblDgicalobservationofthe infected chickens

著 者 名:CHEN,Sau Leok INOUE,Isamu SATO,Tsuneo HARITANI,Makoto

T^NIMURA,Nobuhiko and OKADA,Kosuke

学術雑誌名:TheJournalof VeterinaryMedicalScience 巻・号・頁・発行年:64(12):1129∼1131,2002

既発表学術論文

1)題 目:アイガモより分離されたgimeヱ・ね∂乃∂Hざ 著 者 名:井上 勇,清水基博,野口裕司,CHEN Sau Leok 学術雑誌名:鶏病研究会報 巻・号・頁・発行年:35(3):156∼159,1999 2)題 目:アイガモの糞便にみられたg血erゴ∂ オーシスト 著 者 名:CHENSauLeok,井上 勇,野口裕司,岡田幸助 学術雑誌名:鶏病研究会報 巻・巻・号・貢・発行年:38(3):136∼139,2002 3)題 目:コーリンウズラから検出されたg加把rねJeモモγae 著 者 名:井上 勇,CHENSauLeok,林 政彦,洲崎裕子,佐藤昌介 学術雑誌名:鶏病研究会報 巻・号・貫・発行年:38(3):136∼139,2002 4)題 目:市販オルソジクロロベンゼン系消毒薬のα桝0叩Or班u爪皿U再ぶ オーシスト消毒効呆

著 者 名:岩上悦子,井上 勇,CHEN Sau Leok

学術雑誌名:日本獣医師会報

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5)麿 目:Delayed-typehypersensitivityinsheepinducedbysyntheticpeptidesof

bovineleukemia virus encapsulatedin mannan-COatedliposome

著 者 名:OKADA.Kosuke SONODA,Kai KOYAMA,Masato YIN,ShanaiIKEDA,"anabu

GORYO,Masanobu CHEN,Sau Leok KABEYA,Hidehori OHISHI,Kazue and ONU姐A,Misao

学術雑誌名:TheJournalof Veterinary MedicalScience 巻・号・頁・発行年:65,(4):515∼518,2003

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