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《本題材で目指す子どもの姿》 【つなぎ合う~備えづくり】

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Academic year: 2021

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震災当時、私は内陸部の小学校で6年生を担任していた。大地震の発生時は、1週間後の卒業式に向けて、体 育館で児童の指導にあたっていた。児童は、個々が腰かけていた椅子の下に頭を入れて大きな揺れがおさまるの を待った。図らずも、天災はいかなる場所にいる時にも起こり得るということを体感した出来事だった。また、

児童を帰宅させた後に3階の教室に戻り、落下物が散乱している様子に唖然とし、落下物を避けて避難行動をと ることの大切さを痛感した。

現学級の児童は、震災当時は3歳だった。避難訓練の時などには、地震の話題に表情がこわばらせる児童、突 然思い出したように「津波がきて、怖いんだよ。」と話し出す児童もいる。家庭からの情報でも、地震の話題に敏 感に反応する児童が多いことが分かっている。幼くて訳も分からずただただ怖い思いをしたことが心に残ってい る児童に、小学校に入学した今、どのようにすれば身を守ることができるのかを理解させ、「こうすれば安心。 という気持ちをもつことができるようにしたい。

本題材では、学校の中でも1年生の児童がよく知っている場所を取り上げ、それぞれの場所での避難行動を危 険度とともに把握させることで、安全に落ち着いて行動するために必要な知識と態度を身に付けさせたい。

[第1学年及び第2学年] [共通事項]の中での位置付け

第1学年 学級活動(2)指導案

日 時 :平成26年10月10日(金) 5校時 児 童 :1年2組 男12名 女10名 計22名 指導者 :菊池 恵子

(養護教諭 南舘 史子)

【研究主題】ふるさとの復興を担う「人づくり」の展開 ~「自分から」かかわり、学びを深める児童の育成~

1 題材名 学校で「じしん」がおこったら 2 単元の構想

(1)学習指導要領に示されている指導目標及び内容との関連 〇目 標

○内 容

〇学習の系統(本校の防災教育の学年別目標から:観点は「生きる力」を育む防災教育の展開 文部科学省より)

ア 知識、思考・判断 イ 危険予測・主体的な行動 ウ 社会貢献・支援者の基盤

☆教師や放送の話や指示を注意して聞 き、理解できる。

☆日常の生活や災害発生時の安全な行 動の仕方が分かる。

☆安全・危険な場や危険を回避する行動の仕方 が分かり、素早く安全に行動できる。

☆危険な状況を見付けた時、身近な大人にすぐ に知らせることができる。

☆高齢者や地域の人と関わったり、友達と 協力して活動に取り組んだりすること ができる。

☆地域で起こりやすい災害や地域で過 去に起こった災害について知り,安 全な行動をとるための判断に生かす ことができる。

☆被害を軽減したり、災害後に役立つ ものについて理解したりすることが できる。

☆災害時における危険を認識し、日常的な避難 訓練等を生かして安全を確保する行動がで きる。

☆危険な状況を予測し、日常からの環境整備に 気をつけることができる。

☆自分たちの生活を支える人々に感謝す る気持ちをもち、周りの人々と協力して 人の役に立つ行動をすることができる。

☆災害発生のメカニズムの基礎や過去 の災害例から危険を理解することが できる。

☆備えの必要性や情報の活用について 考え、安全な行動をとるための判断 ができる。

☆日常生活において、災害についての知識を基 に、正しく判断し、主体的に安全な行動をと ることができる。

☆被災の軽減、災害後の生活を考え、備えるこ とができる。

☆地域の防災や被災時の助け合いの重要 性を理解し、自分から進んでボランティ ア活動に参加することができる。

学級を単位として、仲良く助け合い楽しい学級生活を楽しくするとともに、日常の生活や学習に進んで取り 組もうとする態度の育成に資する活動を行うこと。

[共通事項]

(1) 学級や学校の生活づくり

(2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全 カ 心身ともに健康で安全な生活態度の形成

学級活動を通して、望ましい人間関係を形成し,集団の一員として学級や学校におけるよりよい生活づくり に参画し、諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度や健全な生活態度を育てる。

(2)

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復興教育とのかかわり2

◇1【いきる】

震災津波の経験を踏まえた

生命の大切さ 心のあり方 心身の健康

①【かけがえのない生命】

(2)題材構想図

◎本校の復興に向かう合言葉 =「自分から」

防災教育=復興教育の基礎学習

【題材について】

学校生活に慣れてきているこの時期の児童にと って、教室をはじめとして、学校の様々な場所にお いて地震から身を守る方法を知ることは必要不可 欠である。

本題材は、安全な場所と自分の身を守るための行 動を、危険箇所や危険度とともに把握することで、

安全に落ち着いて避難するために必要な知識およ び態度を身に付けられるものであり、今後の生活に 結びつけていくことのできる題材である。

復興教育とのかかわり1

◇3【そなえる】

震災津波の経験を踏まえた

自然災害の理解 防災や安全

⑳【学校・家庭・地域での 日頃の備え】

◎自分の命は自分で 守るという気持ち を育てる。

◎避難方法等を把握 して、安全に避難で きるようにする。

《本題材で目指す子どもの姿》

【つなぎ合う~備えづくり】

非常時にどのように行動するかを主体的に考え、自分の身を自分 で守ろうとする子

☆「備えづくり」のための手立て・1 防災意識を高めるために

・グループごとに異なる場所について話し合 った後、全体で交流するという流れをとり、

様々な状況下で地震が起こり得ることに気 付かせる。

「安全なところ」を見付けて避難するという ことをとらえさせる。

☆「備えづくり」のための手立て・2 主体的に判断させるために

・学級全体で話し合う場面とグループで話し 合う場面を設定する。

・グループでの話合いでは、シールを貼った り文字を書いたりする活動を通して、一人 一人が主体的に判断できるようにする。

☆「備えづくり」のための手立て・3 校舎内の危険箇所を把握させるために

・それぞれの場所の写真を提示することで、

具体的な根拠をもちながら「危険なところ」

「安全なところ」を学級全体で共通認識で きるようにする。

【児童の実態】

○校舎内での行動範囲が広がってきている。それぞ れの場所の使い方や約束事を知り、学校の一員と してよりよい生活をしようとしている。

○これまでの避難訓練に真剣に取り組んできてい る。落ち着いた態度で指示を聞き、行動すること ができる。

●震災時に津波を目撃したり住居の損壊を経験し たりしたため、「地震」と聞いて怖がる児童がい る。

(3)

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<努力を要する児童への支援>

写真をもとに設定された場所についての想 起を促すとともに、友達の考えに耳を傾けさ せ、思考の手助けをする。

(3) 題材の目標 集団生活や生活への 関心・意欲・態度

集団の一員としての 思考・判断・実践

集団活動や生活への 知識・理解 進んで話合いなどの活動に取り組

むことができる。

災害時の安全な行動について考え、

意欲的に行動することができる。

災害時の安全な避難の仕方につい て正しい知識をもつことができる。

【防災教育との関連】イ 危険予測・主体的な行動

☆安全・危険な場や危険を回避する行動の仕方が分かり、素早く安全に行動できる。

3 指導計画

活動内容 いつ 指導上の留意点・資料 評価規準(評価方法)

○避難訓練に参加し、津 波が想定される場合の 避難の仕方を知る。

避難訓練 被災の状況や震災後現在までの

「心とからだの健康」の状況に留意 する。

【知識・理解】

非常時に自分がどのように 行動すべきかについて理解し、

行動している。

(行動観察)

○教室にいるときに地震 が発生した場合、どの ように行動すればよい のかを考える。

学級活動 校舎内の様々な場所について、危 険箇所とともに、地震が起きた時の 行動について考えることができる ようにする。

【思考・判断・実践】

写真資料をもとに、危険箇所 をとらえるとともに、安全な行 動の仕方を考え、主体的に実践 しようとしている。

(発言・記述)

○休み時間における地震 を想定した訓練に参加 し、避難の仕方を再確 認する。

避難訓練 授業で学習したことを活かし、実 際に避難行動をとることができる ようにする。

【思考・判断・実践】

授業で学習したことを想起 し、避難の仕方を考え、実践し ている。

(行動観察)

4 本時の学習について

(1)目標

〇 校舎内の危険箇所を知るとともに、安全に避難するための行動の仕方を考えることができる。

(2)評価規準

(3)「備えづくり」のための手立て 思考・判断・

実践

(発言・記述)

写真資料をもとに、危険箇所をとらえるとと もに、安全な行動の仕方を考え、主体的に実践 しようとしている。

ア 防災意識を高めるために

・グループごとに異なる場所について話し合った後、全体で交流するという流れをとり、様々な状況下で地震が起こ り得ることに気付かせる。

「安全なところ」を見付けて避難するということをとらえさせる。

イ 主体的に判断させるために

・学級全体で話し合う場面とグループで話し合う場面を設定する。

・グループでの話合いでは、シールを貼ったり文字を書いたりする活動を通して、一人一人が主体的に判断できるよ うにする。

ウ 校舎内の危険箇所を把握させるために

・それぞれの場所の写真を提示することで、具体的な根拠をもちながら「危険なところ」「安全なところ」を学級全体 で共通認識できるようにする。

(4)

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(4)展開

学習活動(〇主発問☆補助発問)

・期待する児童の反応 〇教師の支援 ◎評価

◇目指す児童の姿

1 体操をして気持ちを落ち着か せる。

2 写真資料を提示し、教室に潜 む危険について関心をもたせ る。

〇 地震が起こったとして、危険 なところはありますか。

3 本時の学習課題を確認する。

○今は本当に地震が起こるわけではな いのだと話し、体操をして気持ちを 落ち着かせ、学習に取り組めるよう にする。

○養護教諭は、必要に応じて、不安を 感じている児童や体調のすぐれない 児童に寄り添い、不安をやわらげる。

〇本学級の写真を使い、自分のことと してとらえさせる。(復興教育副読本 P56参照)

◇教室内の危険や地震への備え について関心をもっている。

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4 教室内の危険と安全なとこ ろについて、シールを貼りなが ら話し合う。

○ 写真の中で、危険だと思った ところはどこですか。赤シー ルを貼りましょう。

・窓ガラスのそば ・大きな棚のそば ・蛍光灯の下

○ 写真の中で、安全だと思った ところはどこですか。青シー ルを貼りましょう。

・机の下

○ 机の下にもぐってみましょ う。

5 グループごとに、他の場所の 危険と安全なところについて、

シールを貼ったり記述したりし ながら話し合う。

①図書室 ②体育館 ③昇降口 【つなぎ合う】

6 話し合ったことを交流する。

○ダンゴムシのポーズをとってみ ましょう。

○写真資料にシールを貼りながら、「危 険なところ」「安全なところ」につい て話し合わせる。

○危険だと思った根拠を問い、「落下物 から身を守る必要がある」ことをと らえさせる。

○落下物から身を守るために机の下に もぐるのだということをとらえさせ る。

○イラスト(復興教育副読本P56)

を提示し、机がぐらつかないように 机の脚を持つことを確認する。

○写真を使って新たな場面設定を知ら せるとともに、様々な状況の下で地 震が起こり得ることに気付かせる。

○シールと付箋紙を提示し、貼ったり 書いたりしながら話し合えるように する。

○板書上の写真資料にシールを貼りな がら、「危険なところ」「安全なとこ ろ」と判断した根拠を発表させる。

○「安全なところ」が机のない場所で ある場合、「ダンゴムシのポーズ」(復 興教育副読本P57)をとればよい ことを確認し、ポーズをとらせる。

○「ダンゴムシのポーズ」のイラスト を示し、実際に頭を守る姿勢をとら せる。

◇教室内の危険箇所をとらえ、

避難行動を理解し、行動して いる。

(発言・行動観察)

◎写真資料をもとに、危険箇所 と安全な行動の仕方を考えて いる。

(発言・記述)

◇安全な場所を見付けて避難行 動をとることを理解し、行動 している。

(行動観察)

じしんから みをまもるには、どうしたらよいのだろう。

(5)

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7 学習のまとめとふりかえり

○ 今日の学習で分かったことを 発表しましょう。

【つなぎ合う】

8 体操をする。

○発表をもとに「落下物から頭を守る」

ことを再確認し、他の状況でも同様 に行動できるようにする。

○心と体をほぐすために、再度体操を する。

◇学習内容を振り返り、分かっ たことを話している。

(発表)

(5)板書計画

じしんから みをまもるには、どうしたらよいのだろう。

おちてこないところ あんしん

教室の写真 図書室の写真 体育館の写真 昇降口の写真

机の下にもぐる図 ダンゴムシのポーズ

の図

参照

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