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膀胱癌に対する化学療法の効果の予測およびモニタリングにおけるポリアミン測定の有用性の検討

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Academic year: 2021

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Title

膀胱癌に対する化学療法の効果の予測およびモニタリング

におけるポリアミン測定の有用性の検討( 内容の要旨

(Summary) )

Author(s)

谷口, 光宏

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1136号

Issue Date

1997-12-17

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15137

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 谷 口 光 宏(岐阜県) 博

士(医学)

乙第1136

平成

9

年12

月17

学位規則第4条第2項該当

膀胱癌に対する化学療法の効果の予測およびモニタリングにおけるポリアミン

測定の有用性の検討

(主査)教授 河 (副査)教授 森 教授

道樹

幸秀

田 満 論文内容の要旨 ポリアミンは.生物界に広く存在する低分子塩基性生理活性アミンでありt 蛋白質,核酸合成を促進すること により,細胞増殖因子として機能している。ポリアミンは種々の領域の腫瘍マーカーとして検討されており.細 胞増殖と関連した生化学的マーカーであることから,特に治療効果のモニタリングに期待されている。そこで申 請者は,有力な特異的腫瘍マーカーが確立されていない勝胱癌において,化学療法時の効果のモニタリングにポ リアミン値が有用か否かについて検討した。まずラット勝胱癌モデルを用いて,勝胱癌の化学療法による膀胱組 織中および血中のポリアミン値の変動に関する基礎的検討を行い,さらに化学療法を施行した勝胱癌患者におい て血中ポリアミン値が効果のモニタリングに有用か否かについて検討した。 研究方法 ラット勝胱癌モデルでの基礎的検討では,堆Fischer344系ラットに,0.05%N-butyl-N-(4-hydroxybutyl) nitrosamine(BBN)により勝胱癌を誘発させ,Cisplatin,methotrexateおよびpirarubicinによる化学療法を行 い,膀胱組織中及び血中ポリアミンを分別定量した。 臨床的検討では,県立岐阜病院で術前のneoadjuvant chemotherapyとしてcisplatin,methotrexateおよび pirarubicinによる動注化学療法がなされた浸潤性勝胱癌患者27例を対象とし,血中ポリアミンを分別定量した。 ポリアミンの測定は,組織および血液をそれぞれ前処理後,2種類のアミン酸化酵素を加えて発生する過酸化 水素を比色定量することにより,ジアミン,スペルミジンおよびスペルミンを分別定量した。 研究結果 1)BBN誘発ラット勝胱癌モデルでの基礎的検討 化学療法後のラットでは,投与後20匹のうち5匹に勝胱痛が認められ,生理食塩水を投与した対照群では20匹 のうち16匹に膀胱癌が認められ,化学療法後のラットでは.対照群のラットに比べ癌の発生が抑制された。 膀胱組織中のポリアミン濃度では,投与7日後および10日後のスペルミジン濃度および投与7日後のスペルミン 濃度が,化学療法施行群では対照群に比べ有意に低値を示した。ジアミン,スペルミジン,スペルミンの合計で ある総ポリアミン量では投与7日後及び10日乳化学療法施行群では対照群に比べ有意に低値を示した。 血中のポリアミン濃度では.投与3日乱5日後および7日後のスペルミジン濃度および投与5日後のスペルミン 濃度が,化学療法施行群では対照群に比べ有意に低値を示した。総ポリアミン量では投与3日後.5日後および7

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-137-日後に化学療法施行群では対照群に比べ有意に低値を示した0 2)浸潤性膀胱癌患者での臨床的検討 化学療法の効果を,化学療法後の手術で得られた病理標本について勝胱癌組織学的治療効果判定基準に基づき 判定し,9例を有軌18例を無効とした。 血中のスペルミジン濃度は,化学療法前から化学療法2日後まで,有効群が無効群より有意に低値を示した0 血中のスペルミン濃度は.化学療法6日後および7日後に有効群が無効群に比べ有意に低値を示した。血中の総ポ リアミン量では,化学療法前および化学療法翌日および柑後に有効群では無効群に比べ有意に低値を示した。 化学療法前血中総ポリアミン量が42.3nmol/ml(健常成人の平均値+2S.D・)より低値の症例では有効率は 13例中7例53.8%と,42.3nmol/mlより高値の症例における有効率14例中2例14・3%より有意に高かった。化学 療法1週間後の値が16.5nmol/mi(健常成人の平均値-4S.D・)より低値の症例では有効率は9例中6例66・7% と,16.5nmol/mlより高値の症例における有効率18例中3例16.7%より有意に高かった0 以上よりポリアミン凰特に血中総ポリアミツ量はt膀胱癌化学療法の効果の予測およびモニタリングに有用 であると考えられた。 論文審査の結果の要旨 申請者谷口光宏は.ラット勝胱癌モデルおよび浸潤性勝胱癌患者の化学療法時のポリアミンの測定を行い,勝 胱癌の化学療法においてポリアミン値,特に血中総ポリアミン量が,膀胱癌化学療法の効果の予測およぴモニタ リングに有用な指標であることを明らかにした。 本研究の成果はt有力な特異的腫瘍マーカーが確立されていない勝胱癌において.化学療法時の効果の予測お よびモニタリングに関して新知見を加えたものであり,泌尿器科学の発展に少なからず寄与するものと認める。 [主論文公表誌] 膀胱癌に対する化学療法の効果の予測およびモニタリングにおけるポリアミン測定の有用性の検討 岐阜大学医紀45(5):340∼345,1997

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