• 検索結果がありません。

Webベースの研究室活動支援システムの検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Webベースの研究室活動支援システムの検討"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)情報処理学会 グループウェアとネットワークサービス研究会 2013年11月28日,29日. GN Workshop 2013 The 10th Workshop on Groupware and Network Services. Web ベースの研究室活動支援システムの検討 <ポジションペーパ>. 由井薗隆也 姜 家偉 趙 新博 北陸先端科学技術大学院大学 Web ベースの研究室活動支援システムの構築・運用を進めている.Blog ソフトウェアを使 用しており,基本機能として,進捗レポートの作成・閲覧機能,チャット機能,コメント機能 をもつ.知識創造スパイラルを支援する機能として,レポートの価値付けを支援する評価機能, 研究の進捗を管理するための ToDoList 機能を検討している.. 1. はじめに. も使える WWW ベースのシステムとする.. われわれの研究室では,進捗報告を前提としたゼミナー. 共同化では,参加者は各報告書に対する評価を行い,報. ルを,原則として,1週間に1回のペースで実施している.. 告書に対する意味・価値データを付加する.表出化では,. そのゼミナール活動を中心とした研究活動支援ステムを. この評価データをもとに研究に関する価値観の違いや類似. Web アプリケーションとして提案・開発している[1].. 性などをもとにした知識の抽出を実施する.. 今回,一般的な Blog ソフトウェアを用いた研究活動支援. なお,評価機能については,以前の研究活動支援システ. システムの検討状況を報告する.. ムでも基本機能として検討されている[1].また,サービス. 2. 研究活動支援システムの設計と課題. サイエンスにおいて,知識に価値を加えることが重要とさ. 2.1 基 本 機 能 進捗報告を中心に研究活動を支援するシステムの基本機 能として,次の3つをあげる.進捗報告のためのレポート を編集・閲覧できる機能,コミュニケーション機能として チャット機能,そして,各レポートに対してコメントをつ ける機能を備える. ただし,これら基本機能はグループウェア的な同期機能 は不足しているため,参加者が手動で同期操作を行なう必 要がある.なお遠隔ゼミナール支援システム RemoteWadaman[2]では,画面の同期機能,共有カーソル機 能を備えていた. 2.2 知 識 創 造 ス パ イ ラ ル の た め の 支 援 知識創造を行なう企業のためのモデルとして野中による SECI モデルが知られている[3].この知識創造スパイラル を意識した支援環境・機能について述べる. SECI モデルは暗黙知と形式知の相互作用によって,知識 創造・伝播のダイナミックスが起こるプロセスを説明する 理念モデルである.また,この SECI モデルを機能させる ために,場を作ることや,その力が働く方向となる目標管 理(ビジョンと駆動目標)を付け加えたち知の動態モデル が提唱されている[4]. (a)場:インタラクション環境. (b)SECI モデル:知識創造プロセス. れている[5].よって,評価機能は知識を実践的な価値と結 びつける機能として重視する. 連結化は,表出化までに得られた知識や他人のレポート を用いて何らかの知識を作る作業を行なう.内面化は,こ れまで得られた知識を用いて新たな研究の進捗が行なわれ ることを期待する.それは知識の学習・体化が行なわれた 可能性があるからである.そのために知識の再利用・継承 の確認や,それらを促す手法が課題である. (c)目標管理:研究の進捗管理 知識創造スパイラルではリーダーシップのためのビジョ ンが重要とされる[4].そして,ビジョンを実践的に向かわ せる駆動目標が必要とされる.そこで,その駆動目標を管 理するために ToDoList 機能と進捗度を記録できる機能を 提供する.なお創造的仕事を行なう人々に関する社会科学 的研究では,目的に向かって進歩する内発動機の継続が重 要とされている[6].よって,この進捗管理部分は知識創造 スパイラルを長期的に駆動させるための重要機能と考える. 以上の(a)~(c)のログを記録・解析することにより,包括 的なデータを用いた知識創造スパイラルを理解・支援する ことも課題である.. 3. システム構築について オ ー プ ン ソ ー ス か つ ブ ロ グ ソ フ ト ウ ェ ア で あ る. 場は「知識が共有され創造され,活用される共有された. WordPress[7] を 用 い た 構 築 ・ 運 用 を 進 め て い る . こ の. 動的文脈」と定義されている[4].そして,場は空間ではな. WordPress は PHP,HTML で実装されている.これら記述言. く,そこで行われる多元的な相互作用とされる.よって,. 語を用いたカスタマイズやプラグインと呼ばれる拡張部品. 人々や知識同士のインタラクションが必要と考える.この. を利用できるため,柔軟なシステム構築を期待できる.. インタラクションを支援する場として,いつでも,どこで. ⓒ2013 Information Processing Society of Japan. 1.

(2) 情報処理学会 グループウェアとネットワークサービス研究会 2013年11月28日,29日. GN Workshop 2013 The 10th Workshop on Groupware and Network Services. 操作インタフェースは従来のブログと変わらないインタ. タとしての評価に加えて,参加メンバーとの関連を価値デ. フェースである.ログインして,研究室のページを選ぶと. ータとして取得できる.なお目標管理を行なうための. 図1に示す画面が現れる.従来のブログ記事に進捗報告が. ToDoList 機能は実現方法を検討中である.. 対応している.進捗報告の例を図2に示す.チャット機能 として,図3に示すインスタントメッセンジャーの機能を 用意している.図2の進捗報告の下部において,図4に示 すようにコメントを残すことができる.. 図4 コメント機能. 図1 進捗報告提出画面. 図5 評価機能. 4. おわりに Web ベースの研究活動支援システムの検討について報 告した.基本的な支援機能として,進捗報告形式のゼミナ ール活動を支援する.また,知識創造スパイラルを支援す るために,場,SECI モデル,価値評価,目標管理について の検討した.システム利用は 2013 年 8 月末に開始し,10 月末までに 9 回分のゼミナールデータが蓄積されている. 今後は,システム利用を通したシステムの改善・評価を 進めていく予定である.. 参考文献 図2 進捗レポートの例 [1]小埜嘉之, 由井薗隆也: 進捗報告ゼミナール活動に基づく研究 活 動 支 援 シ ス テ ム の 開 発 , 情 報 処 理 学 会 研 究 報 告 GN2009-3, pp.13-18,(2009). [2]宗森 純,吉田 壱,由井薗隆也,首藤 勝:遠隔ゼミナール支 援システムのインターネットを介した適用と評価, 情報処理学会 論文誌,Vol.39,No.2,pp.447-457 (1998). [3] 野中郁次郎,竹内弘高:知識創造企業,東洋経済新報社(1996). [4] 野中郁次郎,遠山亮子,平田透:流れを経営する-持続的イノ. 図3 チャット機能. ベーション企業の動態理論,東洋経済新聞社(2010). [5] Univ. of Cambridge Institute for Manufacturing and IBM:. 図5は評価機能である.研究の報告書を新規性,有用性,. Succeeding through Service Innovation, Developing a Service. 正確性という観点から5段階評価する.また,関連性とし. Perspective on Economic Growth and Prosperity (2007).. て,その報告書が評価者である参加者にとって関連するか. [6] Amabile, T., Kramer, S. : The Progress Principle, HBR Press (2011).. どうかを評価する.この評価によって,報告書の研究デー. [7] WordPress.: http://ja.wordpress.org (Access on 2013.11.1).. ⓒ2013 Information Processing Society of Japan. 2.

(3)

参照

関連したドキュメント

既に使用している無線機のチャンネルとユーザーコードを探知して DJ-DPS70 に同じ設定をす る機能で、キー操作による設定を省略できます。子機(設定される側)が

遺伝子異常 によって生ずるタ ンパ ク質の機能異常は, 構 造 と機能 との関係 によ く対応 している.... 正 常者 に比較

心臓核医学に心機能に関する標準はすべての機能検査の基礎となる重要な観

 本研究所は、いくつかの出版活動を行っている。「Publications of RIMS」

(問5-3)検体検査管理加算に係る機能評価係数Ⅰは検体検査を実施していない月も医療機関別係数に合算することができる か。

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

検討対象は、 RCCV とする。比較する応答結果については、応力に与える影響を概略的 に評価するために適していると考えられる変位とする。

(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.