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による胸部食道癌の他臓器浸潤と上縦隔リ ンパ節転移の有無の診断 〔消化器病センター外科〉杉山 明徳 CTによる胸部食道癌の他臓器浸潤(A3)とリンパ節 転移 (n (+))の有無の診断に関し,その有用性と限 界について述べた.対象とした症例は最近1年半の聞 に検討しえた90例である.n
(+)に関しては正診率は 92.3%となり,特に1cm以上の腫大を示すりンパ節で は良好な結果を得られたが,5mm位の小さなものでは 診断が困難である.A3
の診断は相手臓器が大動脈,気 管,気管支,心のうでそれぞれ98.9%,97.8%,98.9%, 95.6%の正診率であった.術前にCTVこて,A3
と診断さ れた症例は24例で,このうち20例が病理学的にみで、あ り,この20例中17例は絶対非治癒切除で,残りの3例 も相対非治癒切除に終っている.以上より CTは,食 道癌の手術適応や術式の選択,術中リンパ節郭清など の点で重要かつ有用な検査法であると思われる. 2.食道癌における Photoradiationtherapy (消化器病センター外科〕奥島 憲彦 内視鏡的に食道表在癌と診断した5例にへマトポル フィリン誘導体を投与後アルゴンダイレーザーを照射 し良好な結果を得たので報告した.ともに何らかの理 由で外科的治療のできなかった5例で、ある. 1例は照 射後2カ月日にレーザーかけ残しによる癌遺残で再照 射施行したが 4カ月から最長1年10カ月の経過観察 にて5
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ともに再発所見はなく,定期的生検でも悪性 細胞を検出していない.光過敏症による軽度の色素沈 着以外,全例,合併症を見ていない. 食道癌における PhotoradiationTherapyの適応, 方法,経過について述べた. 3.I
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型早期胃癌の内視鏡診断の問題点と色調の 分析 (消化器病センター外科)山下由起子I
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型早期胃癌の診断は,今まで,その内視鏡所見の 乏しさから,大変困難と考えられてきた.当センター における早期胃癌の総数は1,460病巣で,そのうちI
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は75病巣,わずか5.2%である.表面平担で周囲粘膜と の聞に,高低差を認めないI
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型早期胃癌の診断には, その微少な色調変化をひろいあげることが重要であ る.そこで,I
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型早期胃癌の内視鏡診断の新しいアプ ローチとして,高速分光光度色差計を導入して,胃粘 膜の色調変化を計量化し,客観的評価を試みた.装置 は,高速分光光度色差計CMS-1200(村上色彩技術研究 所開発〉を用い,胃粘膜の原射スペクトルを測定した. 676I
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型早期胃癌では,明らかに周囲粘膜と異った分光曲 線が得られた.さらに改良に努ることにより,診断困 難なI
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の新しい内視鏡診断法として確立できると考 える.4
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上部胃癌に対する騨牌合併切除の意義 〔消化器病センター外科〉新井稔明 勝牌合併切除の意義について検討した.上部胃癌624 例について10,11番の順に転移率をみると部位別では 大寄側に24%,20%,深達度ではpsED群に12%,13%, 大きさ4cm以上で13%,13%と高率であった.10, 11 番を術後新鮮標本から肉眼的に摘出した群と,その後 にメチレンブルー染色し,さらに半連続切片にて組織 学的に確認した群を比較すると,後者に約4倍のリン パ節が遺残し,合併切除なしの完全郭清は不可能と考 えられた.合併切除の影響をみるため, psr, se, po, hoについて胃全摘,胃全摘十牌摘,胃全摘十勝牌合併 切除の3群に分け5生率を検討すると,noで、は33.8%, 38.7%, 50%, n2ED10, 11番@では11.1%,16.7%, 22.1%で勝牌を温存することの優位性は認めなかっ た.勝目卑合併切除の適応は大湾側に占居,深達度psED 群,つまり肉眼的にはSl以上,大きさ4cm以上の場合 である. 5.貴蕩性大腸炎術後小腸炎の検討 (消化器病センター外科)三神俊史 潰蕩性大腸炎術後の小腸炎を,潰蕩性大腸炎術後の 小腸粘膜に炎症があり,その中に潰蕩が存在するもの と定義し,術後症例について,小腸炎の有無,その形 態的特徴,手術々式,残存直腸再燃, Backwash ileitis との関係を調べ若干の知見を得た.検索対象は潰蕩性 大腸炎手術例49例中,内視鏡検査をし得た28例で, う ち7例に小腸炎を認めた. 7例中5例は回腸直腸吻合 例で 2例は回腸凄造設例である.小腸炎の形態的特 徴より, A.軽い炎症があり潰蕩が散在するもの, B. 炎症がひどく潰療が多発連続しているもの,の2型に 区分すると, Aは5例, Bは2例認められた.また回 腸直腸吻合例15例中8例に直腸再燃があり, うち5例 に小腸炎が認められ深い相関を示した.次に Back-wash ileitisとの関係をみると, Backwash ileitis EDの 7例中4例に小腸炎が認められθ
の症例より高頻度に 小腸炎がみられた. 6.隣嚢胞の臨床的研究 (消化器病センター外科〉伊藤孝子 2cm以上の勝嚢胞133例を,成因別に,先天性,炎症 性,腫蕩性,原因不明とに分類し検討を行なった.炎症性嚢胞では,自然消失例もあるが,治療に関しては, 嚢胞外痩術,内凄術,騨切除術いずれの術式でも良好 な成績にあったが,背景疾患との関連において,慢性 解炎を原因とする場合には,嚢胞の処置だけでは再手 術が必要となる症例があった. 腫虜性嚢胞においては,特に勝癌による二次的な嚢 胞では嚢胞により牌癌がmaskされる例もあり,勝癌 の存在を念頭においた充分な検索が必要であった. 勝嚢胞は単一な疾患ではなく,大部分は基礎疾患の 上に成り立つ現象としての病変である.したがって, 嚢胞にとらわれることなく,背景疾患に対する充分な 把握と,治療を考慮しなければならない. 7.肝細胞癌に対する Embolizationの臨床病理学 的検討 (消化器病センター外科〉上田 哲哉 術前に肝細胞癌のviabilityを低下させてから,切除 するという術前TAE併用切除療法の試みが,諸施設 において行われてきている.当センターでも16例施行 されており,その切除標本を病理組織学的に検討した ので報告する.主結節に対するTAEの効果は認めら れ, 15例中3例が100%壊死に陥り, 80%以上の壊死が 10例に認められた.被膜部腫蕩の残存は10例に認めら れ,ほとんど効果を得られなかった.被膜外浸潤,門 脈腫蕩栓にも同様にほとんど効果は得られなかった. 娘結節に関しては,4mm程度の完全に被包化されたも のには効果があったが,あまり効果は得られなかった. それら効果のない腫蕩に対しての今後の検討が必要で あると思われた. 8.胃病変における超音波内視鏡の有用性 (消化器病センター内科〉伊藤弥生 目的:正常胃壁の超音波解析を行ない,これに基づ いた胃癌の深達度と病理組織上のそれを対比し,本法 の正診率を検討した. 結果:正常胃壁は,剥離実験・針刺入実験より 6層 構造として観察された.早期癌,進行癌を含めた39例 について検討したところ,進行癌の正診率はほぼ100% であった.早期癌では隆起型の場合80%であったのに 対して陥凹型は32%だった.また誤診例中87%が実際 よりも深く読んで、いた. 考察.陥凹型早期癌に誤診が多い理由は,併存する 潰蕩や廠痕のために層の断裂や線維化,細胞浸潤を生 じ,これが超音波上癌浸潤との鑑別を困難とし,実際 よりも深く読んでいた.粘膜下腫蕩や胃外性圧排につ いては,本法は最も良い適応であるが,胃癌について 57 は特に陥凹型の診断率をあげるために更に検討を加え たい.