富山 大 学 教 育学 部 研 究粛 集 No6 9 5 ‑9 8 (2 0 0 3)
「 自分 の ペ ー ス 」 で の3 0 分 間 の ジ
ョ ギ ン グが ス ピ ー ド
、 心 拍 数
、 主 観 的 運 動 強度 に 及 ぼ す影響
北 村潔 和
・佐 々 木 智 子
*E ffe ct of a Self‑I m po s ed
J
og gl ng Pa c e fo r 3 0m l n O n Spe ed , H e a rt R ate a nd R atl ng Of P e r c e l V ed Ex e rti o nKlyOka z u K I T A M U R A a nd T o m oko S A S A K I
E
‑
m all k klta m ur@ edu toya m a‑
u a cjPKey W o rds s elf
‑
I m po sed )og gl ng Pa c e , he art r ate, r atl ng Of pe r cei v ed e xertl O n ,)Og gl ng キ ー ワ ー ド自分
のペ ー ス、 心拍数
、 主観
的 運動
強度
, ジョギ
ングⅠ.
目 的
適 度 な 強 度の運
動
が健
康 や 体力
つく り に有 効
であ る との認 識 が 一般
の人々 の間 にも 定着
し、 最 近では 公 的 な 運動
施 設、私 的 なスポ ー ツク ラ ブ、 街 中 や 公 園 な どで運
動
に精
を 出す
人々 の姿
を 見 かけ
る よ うになった。健 康
や 体力
つく りの運動
を 安 全に効 果 的に実
施す
るには、浅見
ら3)、 石井
ら4)が指摘 す
る よ う に運動
強 度の管
理 が 大 切であ る。最
近の運動
やスポ ー ツ施 設 に は自転車
エル ゴメ ータ や トレ ッ ド ミルな どの トレ ー ニング機器
が 設 置 さ れてお り、 そ れ ら を使
用 して運動す
る場合
は 心拍数
やスピ ー ドな どの客 観
的指 標
を 用い て比較
的容
易に運動
強度
が管
理でき る。 しか し、街 中
や 公 園 な どの運 動ではこのよ う な指 標
を 用い て運動
強 度 を管
理す
ること は難
しい。 ま た, 仮 に客 観
的指標
を用いて運動
が実
施でき た と しても
、個
人 差 や その時の体
調 な と を 考慮
せず
に無
理 して行
うこと か考
え ら れ、 必ず
し も最 良
の方 法 と はい え ない。最 近では、
「
自
分のペ ー ス」、 「ニ コ ニ コペ ー ス」、 「好
みのペ ー ス」 、 「会
話の交
わ せ る 程度
」 でといった 主観
的 な 言葉
で運動
強度
を 表し て運動
が指
導 さ れてきている。 運動
がこ のよ う な指標
で指
導 さ れて いる背
景 に は、 「 いつでも」、 「どこ ても
」、 「誰
でも」、 「
容
易に」 運 動 強 度 が管
理でき る よ う に との思いや、運 動 す る 人の体 調 や
個
人 差 に 配慮
し て無
理 す ること な く 安 全 に運動
を 行 わ せ よ う と す る 意 図 が く み と れ る。これ まて に、 「ニ コ ニ コ ペ ー ス」 1 0)、 「
好
みのペ ー ス」4)、 「会
話の交
わ せ る 程度
」76)で運 動 を と 指 示 さ れ た場合
、 その人 が どの程 度の強 度 を選 択 して運 動 す る か につい て の
検
討 は行
わ れてきている が、 「
自
分の ペ ース」 につ いて の報 告 はみ ら れ ない。 ま た、 運 動実
施者
の運 動 経験
や 健 康 ・ 体 力つく り に 関す
る 知識
の有無
が 運動
強 度の選択
に影 響 す
ること は容
易 に推測
でき る が、 そ れ らの影
響 は 明 ら かでない。本 研
究
は 健 康 や 体力
つく り を 目 的に 「自分
の ペ ー ス 」 でと の指
示て3 0分
間のジョギング を行
わ せ た場 合
、 そ れ らに関す
る知識
や 運動 経験
の有無
が 心拍 数
、 主観
的 運動
強度
、 ジョギ ングスピ ー ドに及 ぼす影 響
を 明 ら か にす
る と とも
に、 その運 動 強 度 が 健康
や体
力つく り に有
効であ る か 否 か につ いて検 討す
る た め に 企 画 した。Ⅱ
.実 験 方 法
被 験 者
は 女 子 大 学 生19 人であ り、 その年齢
、身
体 的特
徴、運
動
歴 を 表1 に 示 した。 被験 者
は 運動 経 験
によっ て 3 つのグ表
1被
験者
の年齢
、身
体 的特徴
及 び 運 動 歴運 動 歴 運 動 習 慣
1 0年 間継 続 中 現 在 週3 日 + 1 0年 間継 続 中 現 在 週7 日 8年 間 継頼 中 現 在 週7 日 8年 間継 額 中 現 在 週6 日 8年 間継 続 中 現 在 週5 日 1 0年 間継 続 中 現 在 週5 日
諾器諾芸
り習 芸i7回の軽繍
6年 間経 験 あり 現 在 も週1回の軽 運 動 6年 間 経 験 あり 現 在 も週1回の軽 運 動 6年 間 経 験 あり 現 在 も週1回の軽 運 動 3年 間 経 験 あり 現 在 もたまに軽 運 動 6年 間 経 験 あり 現 在 たまに軽 運 動
%
q:LT n8琶貰悪 T
'=欝 姦 悪 1
=B]2?
=## i t&
t b d 過 去7年 間 得になし現 在 特になし 過 去7年 間 得になし現 在 特になし 過 去7年 間 得になし現 在 特になし 特になし現 在 特になし
ル ー プ に 分
け
た。す
な わ ち、 現 在も
大 学の運 動 ク ラ ブ な とで 活動
して いる グル ー プ を継 続 グル ー プ (7 人)、 これ まて に運 動 ク ラ ブ な どで活動
し たこと は あ る が、 現 在 は 週1 回の実技
の授
業
を受
けて いる グル ー プ を経験
グル ー プ (7 人)、 これ ま* ユナ イテ ッド・ リー ス株 式 会
社
1
9 5‑
てに 授
業
以 外の運動
経験
か ほと ん と ないグル ー プ を 未 経験
グ ル ー プ (5 人) と した。 継続
クル ‑ プ と 経験
クル ー プの1 4人 は、 本 学保
健 体 育 ・ 生 済スポー ツ の専 攻 生てあ り 健 康 や 体 力つく りに関 す る一
別
"川勺な 教育
を受
けて いるo被
験 者
には健 旗 や 体 力つく り を 目 的にしたショキング を「自
分の ペ ‑ ス」 て 3 0分 間 行 う よ うに指 示 し た。 そのと き、 この実 験
は 体 力テ ストては ないの て全 力 を 出 すことも
、 川 手 と競
い
合
うことも
ないよ うに, ま た、 ジ ョギング 中 に 体 調の異変
を 感 じ た ら す くに中Il二す る よ うに説 明 し た。 さ ら に、 ジ ョギ ング 巾 は 経 過 時 間 を5 分毎
に アナ ウン スす ること と、 そのと き に 主観
的 運 動 強度
を 調 査 す ること をった え た。3 0分 間のジョキンク は風 雨 や 日 射 な との
影
響 を受 け
ない屋内
のランニ ング 走路
を月jいて、 被験 者
を無
作 為に 3 人‑ 4 人 のクル ー プに分 けて行 わ せ た。 被験者
個々 のジョギングスピー トは、 ランニ ンク 走 路に3 0 0m毎
にマ ーク をつけ
、 そこの通 過 タ イムを 計 測し て求 め た。ジョギング 開 始
前
の 1 0分 間、 ジョギング 中の 3 0分 間、 ジョキンク
終
了後
の1 0分 間 (合 計
5 0分) の心 拍 数 は、 心拍
メモリー装
置 (竹
井機器株
式会{
f ) を 用いて 1分 間隔
て連続
測 定した。電
極
の装 着
はノイスを拾
わ ないよ うにす
る た めに、 コ ‑ ドフ レを 最 小 限に抑 え ること と電 極
間 抵抗
を 小 さ く す ること を 念頭
に おいて行っ た. し た かっ て、実 験
にはコ ー ドフレが 直 接 電極
に伝
わ ら ないよ うに 1 夫 さ れ た 電 極 (blue s e n s o r 日 本 G E マ ルケノトメ テイ カル シ ス テ ム株 式 会社
) を 用い、 皮膚
表 面 をア ル コ ー ル て強 く拭
いた。 ま た、電 極
コ ー ト は テ ー プて ま と めて腰 部 に 固 定 し、 心 拍 メモリ ー装
置 は ジョギングの嫉け
に な ら ないよ う に 専 用のポ ケッ トの つ いたベ ル トで腰
部 に 取 り 付け
た。i一
観
的 運動
強度
は 小 野 寺 と 官 ドゥ)のスケー ル表 を用いて、 5分 毎
に その表 を被 験 者
に提
示し、 そ れ を指
て示 さ せ ること に よっ て調 査した。 調 査 は 被験 者
かジョギンク をl上め ることの ないよ う に 被験者
の スピ ー ドに合
わ せて検者
か伴
走し て行‑〕 た。時間経
過によ る 差の検定
に は分
散分
析 (二元配
置) を 用い、F
低
か 有 意てあった 項 目 につい ては 対 応のあ るstude nt のt一
検 定 を 行 っ た。 ま た、 グル ー プ 間の差の検
定には 対 応のない stude nt の t一
検 定 を 用い、有
意 水 準 はいず
れ も 危険 率
5% 以r
F と し た。Ⅲ。
結 果
スピ ー ト、 心 拍 数、 主 観 的 運 動弓虫度か 3 0分 間のジ ョキンク 中にとのよ うに
変
動し ていたかを 検 討す
る資
料 とし て、 心 拍数
と 主観
的 運 動 強 度 は ジョギング 開 始5分 後、 1 5分 後、 終 了 直 前の平 均 値、 スピ ー ト は 被験者
個々のジョギング 開 始直
後 (3 0 0 m 通 過 侍)、 約1 5分 後、 終 了直前
(最 後の3 0 0 m) の平 均 値 を 用いた ( 表2 と 図1) 0ジョギング 巾の ス ピー ドはい
す
れのグル ー プ に おいても 有 意 差 は 認 め ら れ なか っ た。 いす
れのグル ー プ も ジョギング 中の主 観 的 運 動 強 度には 有 意 差か認 め ら れ た。 ジョギンク 終 了
‑
96‑
表
2 ジョギングの経 過時
間に対 す る 心 拍 数、 主観
的 運 動 強度
、 ス ピー ド時 間 項 目 継続ク
H R 1 5 4 1:±1 1 9 1 5 5 9:±1 5 0 1 6 5 8 ± 8 4
5 分 R P E l 1 3 ± 0 5 1 1 6 ± 0 8 1 2 4 ± 1 7
S 1 6 4 5:±2 7 6 1 5 4 5=ヒ2 1 4 1 3 6 2:±2 0 2 H R 1 5 9 3:± 1 4 7 1 6 5 3 ± 1 7 3 1 7 3 4 ± 6 1
1 5 分 R P E 1 2 1 ± 0 9 1 2 7 ± 0 5 1 5 0 ± 1 6
S 1 6 6 0:± 3 5 4 1 4 6 6 ± 1 5 0 1 4 1 0 ± 8 8 H R 1 6 6 7 ± 1 5 0 1 7 3 7 ± 1 6 7 1 7 9 0:±9 0
3 0 分 R P 巨 1 3 6 ± 1 5 1 4 3 ± 1 0 1 5 8 ± 2 1
S 1 6 6 8=ヒ3 4 0 1 5 8 3=ヒ2 2 5 1 4 1 0:±6 9 H R心拍数(拍/ 分)、R P E主 観 的 運 動強度、s スピ
ー
ト(m/m l n)( u
l
L u [
∈
)
」
‑
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Y
3
B
f無 慮 暇 霊 感 叫
0
0
0 8
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l
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7 5 3 ー
L
I
L
l
i
i
l
L【■l開 始 直 後 1 5分 終
了
開 始5分
15分 終 了
園1 ジョギング
の経 過時
間に対 す る 心 拍数
、 主 観 的 運 動 強
度
、 ス ピー ド。△ 未 経験 クル ー プ、囲 経 験 クル ー プ、 ◎ 継 続 グル ー プ
時の主 観 的 運 動 強 度 は 開 始5 分
後
のそれに比‑ て、 継 続 クル ー プては3 0 0、 経 験 クル ー プては3 2 9、 未 経 験 クル ‑ プては4 4 0高
い値 を 示し、 これ ら はいす
れ も 有 意てあっ た (p < 0 0 1)0い
す
れのクル ー プ も ジョギング 中の心 拍数
には 有 意 差 が 認 め ら れ た。 ショキンク 終 了 時の心 拍 数 は 開 始5分 後のそ れに比へて、 継 続 クル ー プては1 3 2柏/ 分、 経
験
グル ープては1 3 2拍/分、 未 経
験
グル ー プては1 7 9拍/ 分 高い値 を 示し、 これ ら はいす れ も 有 意てあった (p < 0 0 1)0
図2 は 3 0分 間のジョギン グ 中の ス ピ‑ ト、 心
拍数
、 主観
的 運 動 強 度 を クル ー プ別に平 均 値て示した もの てあ る。 スピ ー「自 分の ペー ス」 ての3 0 分 間のジョギングがス ピー ド、 心 拍 数、 主 観 的 運 動 強 度に及ほす 影 響
‑
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■l■■
l
8
6
未 経 験
継 続 経 験 未 経験
図 2 30 分 間のジョ
ギ
ング中
の 平 均スピ ー ド、 心拍 数
、 主観
的 運動 強度
。継 続 継続 グル ー プ、経 験 経 験 グル ー プ、未経 験 未 経 験 グル ‑ プ
ド ( 平 均±
標 準
偏 差) は継続
グル ー プ (1 6 4 5 ±6 4m/
m l n)、経
験
グル ー プ (1 4 8 2 ±6 4m / m l n)、未経験
グル ー プ (1 3 4 5 ± 6 7m / m l n) の順 に高
い値
を 示す傾 向
が 認 めら
れ た がいす
れのグル ー プ 間にも
有
意 差 は 認 め ら れ な かった (p > 0 0 5)。心
拍数
( 平 均±標
準 偏 差) は 未経 験
グル ー プ (1 7 1 6 ± 1 1 0拍
/分)
、経 験
グル ー プ(
1 6 2 7 ± 1 7 6拍
/ 分)、継 続
グル ー プ (1 5 6 9 ±1 4 4拍
/ 分) の順 に高
い値 を 示す
傾向
が 認 め ら れ た。有 意 差 は
継続
グル ー プ と 未経 験
グル ープの間 に 認 め ら れ た が ( p < 0 0 5)、 他には 認 め られ な かった (p > 0 0 5)。主
観
的 運動
強 度 (平 均±標
準 偏 差) は継続
グル ー プ (1 2 3 ± 1 1) と経 験
グル ー プ (1 2 9 ± 9 0)
がほぼ 同 じで、未 経験
グル ー プ (1 4 9 ±1 6) は そ れ ら よ り も 高い
値
を示 した。 有 意 差 は継続
グル ープ と 経験
グル ー プの間 に認 め られ な かった が (p >0 0 5)、 他のグル ー プ 間には 認 め られ た (p <0 0 1).
Ⅳ.
考 察
これ までに 報 告 さ れ た
健
康 や 体 力つく りに関す
る 研究
成 果 を 総 括 し た体 育
科 学セ ンタ ー編
「健 康 づ く り 運動
カル テ 」 l l) では、 運動
の効
果の期待
でき る 運動
強度
と 運動時
間 との関係
を 明 ら か に して いる。 そ れ に よ る と 運動
強 度 は 最大
酸素 摂取
量の 4 0% ‑9 0% の範 囲
で、 強度
が高 け
れ は 運動 時
間 は 短 く、強
度
が低 け
れ は 運動
時 間 は 長 く な る。 その強度
は2 0歳
代の心拍数
でみ る と1 1 0拍
/分
‑ 1 7 5拍/ 分
の範 囲
に あ る。 本実 験
の 3 0 分間
のジョギングで効
果の期待
でき る 運動
強 度 は、 最大
酸素 摂
取 量の 5 0% ‑ 7 0% 、 心拍数
で 1 2 5拍
/ 分 ‑1 5 0拍
/ 分の範
囲であ る。 北村
5)に よ る と、 こ の心拍数
に相
当す
る 主観
的 運動
強度
は「 1 1
楽
であ る」 ‑ 「1 3 やや
きつい」 であ る。 した がって、3 0分
間
のジョ ギング 中のJL、拍数
と 主観
的 運動
強度
はこ の範
囲内
で変 動
して いること が 望 ま しい。著 者 ら
は被 験 者
に 対 して こ の実験
は体 力測 定
でも競争
でも
ないと説
明 し、健 康
や体
力つく り を 目 的 と し た ジョギング を「
自
分のペ ー ス 」 で 3 0分 間行う
よ う に指
示 し た。 そ うす
るこ と に よ り、被 験者
は 主観
的 に 「1 1楽
であ る」 ‑ 「 1 3 やや
きつい」 といった感 覚
でジョギング を行 う と推
測 した1 2)。す
な わ ち、 30分 間のジョギング はスピ‑ ド を変
えて主観
的 運動
強度
を 一定
にす
る よ う に行
わ れ、結
果 的 に 心拍数
が1 2 5拍
/ 分‑ 1 5 0拍
/分
の範
囲 に調節
さ れ ること を期待
し た。 少 な く とも
、本
実 験
の目 的 を被 験者
が 理解
していれ は、 主観
的 に 「 1 5 きつい」 といっ た 運
動
強度
を 選択
してジョギング を 行 うこと は無
いも
のと考
え た。本
実験
では3 つのグル ー プ 全員
が3 0分
間のジョ ギング を 中断す
ること な く 遂行
でき た。 ま た、継続
グル ー プ と経 験
グル ー プのジョギ
ング開始
時の心拍数
と 主観
的 運動
強度
は著者
ら が期 待
した値
とほ ほ 一 致 し、 未経 験
グル ー プては 少 し高
いもの であった1 1)。 し か し、 いす
れのグル ー プ もJL、拍数
や 主観
的 運動
強度
は ジョギ
ング 中 一定
に な らず
、 ジョギング終
了直 前
の そ れ ら は期待
し た値
よ り も か な り高
く なった。特
に、 心拍数
は経 験
グル ープで 1 7 3 7拍/
分、未経 験
グル ープで1 7 9 0拍
/ 分、 主観
的 運動
強度
は経験
グル ー プて 1 4 3、未経 験
グル ー プて1 5 8まで
高
まった。 こ のよ う な高
い値
に なっても
、 ジョギング 開始
時の心拍 数や
主観
的 運動
強度
に 戻 さ な かった 理由
につい て は 明 ら かでないが、 3 つのグル ー プ とも
に3 0分
間のジョ ギン グスピー ド に顕著
な変
化 が 認 め られ な か ったこと か ら、 「自
分 のペ ー ス」 を 「 一定
のペ ー ス」 と考
えていたこと が推
測でき、こ の こと が 心
拍数
や 主観
的 運動
強度
を 上 昇さ
せ た と言
え よう
。 ま た, こ の こと は 「自
分のペ ース 」 でとの指
導では 一定の心拍 数
や 主観
的 運動
強 度で 3 0分
間のジョギング を行
わ せ ること が難
しい こと を示 して いよ う。本
実 験
と 同 じ よ うに主観
的 な 言葉
で運動
強 度 を 表 してジョギング を
行
わ せ た報 告
が 石 井 ら4)によってな さ れて いる。 す な わ ち、 石 井 ら4)は ジョギング 経験 者
と 未経験 者
に 「好 みの ペ ー ス 」 でとの指
示でジョギング を行
わ せ る と、 と ち らも 指
導者
が 処 方 した 運 動 強度
( 心拍
数 約1 1 0拍
/ 分) よ り も高
い強度
( 心 拍数
約1 7 0拍/ 分) でジョギング を 行 うこと を 明 ら か にし ている。 ジョキンク 時 間 やショキング を 行 わ せ る さい の説 明 が どのよ う な もの てあったかは 明 らかてないか、 「好 みのペ ー ス」 や 「
自
分の ペ ‑ ス」 てとの ショキング指
導ては、 運 動経
験の有 無に関 わ らす 指
導者
の期 待 す る 運 動 強 度 よ り も 高い水 準て行
わ れ る よ うてあ る。一 一
・方、 西 端 ら8)は 定 期 的 な 運 動経 験
の乏しい女 子 学 生に 「適 度 な運 動」 でといった 課 題 を与 えて 3 0分 間の自転
車エ ルコ メ ‑ タの ベタ リング を 行 わ せ る と、 その運 動 中の3 0分 目の心 拍 数 は1 3 4 4 ±1 4 9拍
/ 分であ り、 指 導者
が 期 待 す る 心 拍 数 (1 5 2 0 ± 1 5 1拍/ 分) よ り も低
い こと を 指 摘し ている。 西 端 らバ)の戟告
と 本実験
や 石 井 ら4)の報告
との相
違 は ジョギングと自転
車エル ゴ メ ー タの ベタ リンク とい った 運 動様
式の追いや、 「適 度 な 運 動」 と 「好 みのペ ‑ ス」 、 「自
分のペ ー ス」 といった 運 動 強 度 を 表 す 吉葉
の遠か考 え られ る。 ま た、 これ らの報告
は 運 動 強 度 を表 す様
々な 吉葉
てジョキング や自
転車
エ ルコ メ ‑ タ 運 動 を 指 導した場 合
、 ジョ ギング は自
転 車エ ル j メ ー タ 運 動 よ り も高
い強 度て行 わ れ る 傾向
のあ ること を 示 して いる ものと 言 え よ う。当 然のこと な か ら, 本
実験
の ショギング 中 (3 0分) の平 均 心 拍数
は、 いす れのグル ー プ も健 康 や 体 力つく りに効 果の期 待てき る 値 よ りも高
いもの であっ た1 1)。 その心拍
数 か 未経験
クル ー プ、経験
グル ‑ ア、継続
グル ー プの順 に高
かっ たこと や 主 観 的 運 動 強 度 が 未 経験
グル ー プて最 も 高か ったこと は、 体 力の低い、 運動
経験
や 健 康 ・ 体 力つ く り な との知識
の乏し い順に高
い運 動 強 度て無
理 して ジョ ギング か 行 わ れて いたこ と を 示 し、 石‑
)J ら4), 西 端 ら洪)の報告
と一 致しな かっ た。木
実 験
の鮮続
グル ー プ や 経験
グル ー プ は、 保 健 体育
や 生 推 スポ ー ツを 専 攻 す る 学 生てあ り 運 動経 験
が 豊富
て健 康 ・ 体 力つく り に 関 す る
専
rj耶勺知識
を持
って いた。 これに対し、 石井
ら4 )の被 験者
は ジョギングの経験者
と 未 経験者
であった か トレ ーニ ングセ ンタ ‑ の
来 館者
てあ り、 西 端 ら8 )の被験者
は 運 動 経験
や 健康
・ 体 力つく りの知識
に 乏 しい 一般
学 生てあった。 また、運
動
様 式 や 運 動 強 度 を表 す
言葉
か 異 なったこと な と も 本実
験 との相 違 をも
た ら した要
因 と考
え ら れ、 これ ら を 同 じにして さ らに検
討 す る 必 要 は あ る が、 本実 験
の結 果 は 運 動 経験
や 健 康 ・ 体 力つく りの知識
に乏しい被験 者
ほと高
い強 度て ショキンク を
実
施す
る 傾 向のあ ること を 示 し た ものと 考 え ら れ る。以 上のことから、
健
康 や 体 力つく り を 目 的に 「自
分の ペ ース」 てとの
指
示て 3 0分 間の ショキング を 行 わ せ る と、 運 動 経験
や 健 康 ・ 体 力つく りの知 識の乏しい順に高
い運 動 強 度て実
施 す ること か 明 らか になった。 ま た、 その運 動 強 度 はいす
れ のグル ー プ も 健 康 や 体 力つく りに効 果の期 待てき る 強 度の上 限 を 越 え る ものてあっ た。 運 動 経 験 や 健 康・ 体 力つく りの知識
に乏しい被験者
に ジ ョキング を指 導 す る場合
は、「
自
分の ペ ー ス 」 てとの指 示に加 えて、 運 動 強 度の目 安 と な る 指標
を 提 示 す る か、 「自
分のペ ー ス」 につ いて の説 明 を 十 分に行 う 必 要の あ ることか示 唆 さ れ た。Ⅴ。
要 約
木 研 究 は 運
動 経 験
や健 簸
・体
力つく りの知 識
の有 無
か 「自
'JJの ベ ー ス」 てとの指 示てジョギング を 行 わ せ た 場
合
、 運 動 強 度の選 択 に とのよ う に影
響 す るかを 明 ら かにす る た めに允 画 し た。 被験 者
は 現 在 も 運 動 ク ラフ て定 期 的 な 癌 動 を 続 けて いる 継 続 クルー
プ、 定 期 的 な 運 動 経験
は あ る が 現 在 は 行って いない経 験
クル ー プ、 これ まて に定 期 的 な 運 動経
験のない末 締験
グル ー プの令
昌一
f1 9人の女 子 大 学 生てあ る。 継 続 クル ‑ プ と経 験
クル ‑ プの被験 者
は 運 動 経験
か 豊 富て健康
・ 体 力つく りの高
い知識
を 持って いた。全て の被
験者
は3 0分 間のショキンク を 中断す
ること な く 遂 行てき た。 しか し、 「自
分のペ ‑ ス」 てとの指 示て の シ ョキン ク は、未
経験
クル ー プ、経験
グル ー プ、 継 続 グル ー プの川郎こ( 運
動
経験
や 健旗
・ 体 力つく りの知識
の乏 しい被験 者
ほと) 高い運 動 強度
て行 う 傾 向 が 認 め ら れ たo ま た、 3 つのクル ープ か 選 択した 運 動 強 度 は、 い
す
れ も 健 康・ 体 力つく りに必 要 な 強 度の上 限 を 越 え る ものてあった。Ⅵ.
文 献
1)
荒木 武
、 鈴 木 邦 雄 健康
っく りのた めの運動
処 方の検 討‑
主組
的 強 度 を 基 準 とした 動 強 度の設 定‑
. 日本 体育
学 会 弟 4 1回 大会
号、 pI)2 7 4,1 9 9 02) 鹿 見 俊 雄 ら 主 観によ る 運
動
強度
の選 択 につ いて‑
l o介 間 走の場合‑
。 体育
科 学、 4 1‑
5,1 9 7 603)
慮
見 俊 雄 ら 「健康
っく り 運 動 カルテ」 によ る 運 動 処 方の妥 当性につ いて
一
成年
男 子 な らひ に中年
女 子の場合‑‑
o 体育
科 学 5 1 7‑
2 2,1 9 7 7。4) 石 井 喜 八 ら 一
般
人の運 動 強度
設 定 と実
践 運 動 強 度の不一
致の条
件. 日 本 体育
大 学 紀 要、 2 0 1 9‑
2 9 ,1 9 9 05) 北 村 潔 和 ラン ニ ング と ウオ ー キングの主 観 的 運
動
強度
と 心 拍 数。 臨 床スポ ー ツ医 学、 1 3 4 5 9 ‑4 6 3 ,1 9 9 66) 北 村
潔
和、 松 尾 佳 代 子 「途 切 れ ること な く会
話の交
わ せ る」 運 動の強 度につ いてo富
LI」大 学 数青
学部
研 究論 究
、 5 7 71
8 2 ,2 0 0 2
7)
宮
下杵
冶 わ た しの運 動 と 健康
っく り。 厚 生省 保
健 医療
局健 康 増 進 栄養
課 監 修、 健 康増
進シリー ズ。 新 食 画 出 版社
、1 9 9 7.
8) 西 端 泉 ら 定 期 的 な 運 動
実
施 経験
が少
ない者
が 好 む 運動
強 度。 体 力科 学、 3 9 p p 4 8 5,1 9 9 09) 小 野 寺 孝 一 、
宮
F 充 正 全身
持 久 性 運 動にお け る 主 観 的 運 動 強 度 と客
観 的運 動 強 度の対 応 件‑
Ratl ng Of Pe r c e l V ed Ex e rtl O n の観 点から‑ 。 体育
学 研 究、 2 1 1 9 1‑
2 0 3、 1 9 7 61 0) 進
藤 宗
洋、 橋 本毒
健 康のた めの運 動 所要
量。 新 企 画 出 版社
、 1 9 9 7l l) 体