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浅い地中構造物と地盤との周面摩擦に関する模型実験 千葉工業大学

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅲ‑077. 浅い地中構造物と地盤との周面摩擦に関する模型実験 千葉工業大学. 学生会員○中塚. 里桜. 正会員. 遠藤. 宗仁. 千葉工業大学. 正会員 小宮. 一仁. フェロー. 小山. 幸則. 建設技術研究所. 正会員 小玉乃理子. 1.はじめに. 土圧計. 地中に設置されたトンネルやボックスカルバート等の. 33.3mm. 周面と地盤との境界には周面摩擦が存在する.例えば,. 33.3mm. トンネル内を車両が走行した場合や水路トンネル内の水. 66.7mm. 位が変化した場合には,トンネルとこれらの総質量が変. 33.3mm. 化するので,トンネルから地盤に作用する荷重が変化す. 33.3mm. る.この時周面摩擦力の大小が地盤の応力変化に影響す 図-1. ると考えられるが,この時作用する周面摩擦の大きさや 土圧変化への影響については未解明な点がある.. 土圧計の設置位置 掃除機で 砂を除去. 模型. 土圧計. 本研究は,室内模型実験により,周面摩擦の異なる正 方形断面の地中構造物模型の質量を変化させた時の構造 物下面の土圧を測定し,構造物側面と地盤との間に作用. 行程1:地盤上に模型を設 置し、土圧測定を開始する。. 行程4:模型内の砂を掃除 機で除去する。. する摩擦力について基礎的な考察を行ったものである. 2.模型実験の概要 模型実験には,幅 1500mm x 高さ 1000mm x 奥行き 100mm の土槽を用いた.地盤は乾燥状態の 6 号珪砂を土 槽上面よりふるいを通して自由落下させて作製した.地 盤の単位体積重量は 15.9kN/m3,間隙比は 0.78 であった.. 行程2:模型内も含め土槽全 体に均一に砂を敷き詰める。. 行程5:模型内の砂の除去 が終了した後、土圧測定 を終了する。. 地中構造物の模型(以下模型と言う)は正方形断面で あり,寸法は幅 200mm x 高さ 200mm x 奥行き 100 mm である.模型は上部に蓋のない箱になっている.模型下 面の土圧を測定するために,模型底面に 4 個の土圧計を 等間隔に設置した.図-1 は,土圧計の設置位置を示した ものである.模型と地盤の周面摩擦を変えるために,地. 行程3:模型の高さまで砂を 敷き詰めた後、一定時間静 置する。. 図-2. 盤に接する模型側面にテフロンシートを貼付した模型お. 模型実験の手順. よびサンドペーパーを貼付した模型の 2 つを用いて実験 を行った.実験では,図-2 に示すような手順で行程1か ら行程 5 までの土圧を測定した.図-3 は,模型内の砂を 200 mm. 除去した後の行程 5 における模型と周辺地盤の写真であ る. 3.地盤と構造物模型との間の静止摩擦係数の推定. 模型. テフロンシートとサンドペーパーを張り付けた模型の 200mm. 側面部の摩擦係数を求めるために,図-4 に示す装置を用 いて測定を行った.傾斜板には,両面テープを用いて地. 図-3. 行程5における模型と地盤. キーワード. 地下構造物,周面摩擦,砂質土,土圧,模型実験. 連絡先. 〒275-0016 千葉県習志野市津田沼 2-17-1 千葉工業大学 建築都市環境学科. ‑153‑. TEL047-478-0205.

(2) 土木学会第71回年次学術講演会(平成28年9月). Ⅲ‑077. 盤に使用した 6 号珪砂を板全体に均一になるように貼付 した.図-5 に示すような長さ 100mm の正方形の板にテ フロンシートとサンドペーパーをそれぞれ貼り付け試験 ジャッキ. 片とした. 静止摩擦係数の推定は,水平な傾斜板上に試験片を置. 傾斜角 θ. き,ジャッキを用いて傾斜板の傾斜角を一定速度で上げ 図-4. ていき,試験片が滑り始めたときの傾斜角を読み取る方 法で行った.滑り始めの角度の正接(tanθ)を静止摩擦. 摩擦係数測定実験装置. テフロンシート. サンドペーパー. 係数とした.実験の結果,静止摩擦係数はテフロンシー トでは 0.453,サンドペーパーでは 0.875 であった. 4.地中構造物と地盤の間に作用する摩擦力について 2.に示した模型実験で得られた,模型下面の土圧測定. 100mm. 図-5. 結果を図-6 に示す.図には,行程1から行程 5 までの模 型下面の土圧の経時変化を示す.土圧は模型底面部の 4 れる前の状態の土圧を初期値とした. 行程 1 から行程 2 における実験開始から砂の敷き詰め 行程では,サンドペーパーとテフロンシートの両ケース. 土圧(kN/m2 ). 箇所の土圧計の値の平均値とした.なお,模型に砂を入. 共に土圧がほぼ同じ傾向で増えていき,行程 3 における 土圧も両方とも同程度であることが分かる.しかし,行. となり,2 倍程度の違いが確認された.この残留応力が, 構造物模型に作用する下向きの摩擦力であると考えられ る. ここで,図-7 に示すような模型側面に作用する静止土. 土圧(kN/m2). ースで 1.5kN/m2,テフロンシートのケースで 0.74kN/m2. (a) サンドペーパー. 1.50. 0. 行程 1 での土圧初期値 0 に戻らず,サンドペーパーのケ. 20. 40. 行程2. 8 7 6 5 4 3 2 1 0 20. と実験の行程 5 における模型底面の残留応力の合力との. 40. 60. 行程2. 図-6. 100. 行程3. 120. 140. 行程4. 160. 行程5. 80. 100. 120. 140. 行程3 行程4. 160. 行程5. 模型底面部の土圧挙動. f = µN. f = µN. よる摩擦力の最大値と実験値で得られた残留応力の合力. 80. 0.74. 行程1. 定量的な比較を行った.表-1 は,仮定したメカニズムに. 60. (b) テフロンシート. 0. 圧により側面摩擦力が生じるメカニズムを仮定した場合. を示したものである.テフロンシートおよびサンドペー. 摩擦係数測定用の試験片. 8 7 6 5 4 3 2 1 0 行程1. 程 4 から行程 5 における模型内の砂除去後の土圧値は,. 100mm. N. N. 模型. パーの両ケースで,摩擦力の最大値と残留応力の合力が ほぼ同じであることが分かった.. 模擬地盤. 5.まとめ 模型実験の結果,正方形断面の模型を用いたシンプル. ここに f:摩擦力 N:静止土圧による力 µ:模型側面の静止摩擦係数. な境界条件下では,浅い地盤に埋設された構造物の質量. 図-7 仮定した摩擦のメカニズム. の減少に伴い発生する,構造物側面と地盤との間に周面. 表-1. 摩擦力は,静止土圧と摩擦係数で評価できることがわか った.今後は,地中構造物の形状や,深度,土質等を変. ケース. 模型側面の摩擦力の比較. 静止土圧による摩擦力 模型底面の土圧の の最大値 合力. えた実験を行い,周面摩擦が地中構造物周辺の地盤の応. テフロンシート. 14.4 N. 14.8 N. 力変化に及ぼす影響を明らかにしたい.. サンドペーパー. 27.8 N. 30.0 N. ‑154‑.

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