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超軟弱粘性土地盤の遠心模型支持力実験

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Academic year: 2022

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(1)III-A208. 超軟弱粘性土地盤の遠心模型支持力実験 ㈱大林組技術研究所 正会員 高橋 真一 同 上. 正会員 鳥井原 誠. 同 上. 正会員 森 拓雄. 1.はじめに 人の歩行も困難な超軟弱地盤では地盤支持力が小さいため、本格的な地盤改良工事に先立ちシート工法や 表層固化工法などの表層処理工法が用いられることが多い。しかしこれらの対策工法の仕様はこれまでの実 績に基づく点が多く、今後合理的な設計を進めるためには、支持力特性の精度良い把握が重要である。 この報告では、初期含水比を変えた軟弱粘性土地盤の支持力. 表−1. 特性を遠心模型実験で検討した結果について示した。 2.実験概要. 液性限界. 塑性限界. 70.0%. 25.0%. 試料は、市販のカオリン系粘土を用いた。表−1に主な土質 特性を示す。使用した土槽は、内寸幅 30cm、奥行き 11cm、高. は、初期含水比 130%に調整した粘土試料を厚さ 10cm 投入し、 表−2に示す各々の荷重で載荷板を用いて予圧密した。土槽の 上面には、幅 3cm 高さ 3cm 奥行き 11cm のアルミ製フーチン グを取り付けた貫入装置を取り付けた後、載荷遠心加速度 50g. 間隙比 e. 図―2に模型地盤と載荷装置の概要を示す。模型地盤の作製. 土粒子密度 2.673g/cm3. 圧密荷重(kgf/cm2) 0.1 1 10. 0.01 2.5. さ 20cm の剛性土槽である。図―1に圧密特性を示す。. 粘土試料の主な性質. 100. 2 1.5 1 e=1.28-0.44log p. 0.5 0. 図-1 圧密特性(e-logp関係). で支持力実験を行った。遠心実験前の試料厚さ約 10cm の粘土 層(50g 場で層厚さ約 5m に相当)、幅 3cm の載荷板(50g 場で 幅 1.5m に相当)を用いた支持力実験に相当する。実験中は、支. 剛土槽 載荷モーター. 持力(ロードセル:容量 20kg) 、変位量(変位計:容量 30mm) 、地. ロードセル (容量20kgf). 盤内変形(標点)を計測した。表−2には実験条件を示す。なお、. 載荷板(幅3cm). 支持力実験中の載荷板貫入速度は 6mm/分で行った。 3.実験結果. 模型粘土地盤. 図―3は、載荷終了後の載荷板と模型地盤の状況である。目視. 高さ10cm 幅30cm. 観察によると、載荷板の側面と粘土地盤の間には特に空隙はなく、 粘土地盤に載荷板が貫入し、粘土地盤内に埋まりながら貫入を続 けた様子であった。図―4は、実験ケースの中で地盤強度がもっ とも小さな Case1の支持力〜沈下量の関係である。図中には、沈 下相当分の根入れ効果による支持力も付記した。実験結果はピ ークを示すこと無く、沈下量に比例した支持力が得られ、その 値は付記した根入れ効果にほぼ一致している。強度が非常に小 さいため、支持力公式で表される粘着力の項の影響はほとんど. 図-2 模型地盤と支持力実験装置. 表−2 実験名 Case1 Case2 Case3. 実験条件 予圧密荷重 −(初期含水比 130%) 0.024kg/cm2 0.05kg/cm2. なく、根入れ効果が支持力の大半となっているという結果が実 験的に得られた。 キーワード: 超軟弱粘土、沈下、支持力、遠心模型実験 連絡先. 〒204-0011 東京都清瀬市下清戸 4-640. ㈱大林組技術研究所. -416-. TEL 0424-95-0910. fax0424-95-0903. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-A208. 図―5には、地盤強度が異なる3つの実験結果を示した。地盤 強度が大きいほど、大きな支持力が得られている。どのケースも 明確なピーク強度を示さず、沈下に応じて支持力が増加する傾向 となっている Case1が沈下量にほぼ比例して支持力が増加して いたのに対して Case2,Case3では沈下量約2mm 付近で支持増 加の割合が減少している。約2mm 以降の支持力は、各々ほぼ同 じ勾配で増加している。また、地盤強度が大きいほど沈下 2mm 以降の支持力増加割合も大きな傾向となっている。. 図―3 支持力実験後の模型地盤. 図−6は、鉛直支持力を求めるために、図―5を両対数 0.20. 表示した結果である。支持力が沈下量にほぼ比例して増加 確に求められる。 図―7は、鉛直支持力と地盤強度の関係を示した。支持 力は地盤強度にほぼ比例している。図中には、テルツァーギの支 持力公式から求まる支持力と、その値に載荷板側面の摩擦. Case1 0.15. 支持力(kgf/cm2). した Case1では、変曲点が無いが、他の 2 ケースでは明. 載荷板めり込みによ る根入れ効果. 0.10 0.05. を加えた値を付記している。実験結果と側面摩擦を加えた 0.00. 支持力計算結果はほぼ一致している。. 0. 5. 4.まとめ. 10. 15. 20. 沈下量(mm). 高含水比状態の超軟弱地盤を想定した遠心支持力模型実. 図-4. 験を行い、以下の結果が得られた。. 0.7. 1) 含水比が高く地盤のせん断強度が小さな状態では、支 2) せん断強度が大きくなると、上記の根入れ効果に加え て粘着力の支持力成分が大きくなるが、概ね 2mm(実 物換算で 10cm の沈下)範囲で支持力が発揮される。 3) せん断強度が非常に小さく、変形も液体に近い挙動を 示すような超軟弱粘性土地盤であっても、従来の支持. Case3 Case2 Case1. 0.6 支持力(kgf/cm2). 持力はほぼ沈下に伴う根入れ効果である。. 支持力~沈下量関係(Case1). 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0. 力公式の適用精度は高い。. 0. 今後、解析的に検討を進めると共に、表層固化改良など. 5. 10. 15. 20. 沈下量(mm). の改良地盤の支持力特性の検討を進めたい。. 図-5. 地盤強度と支持力~沈下量関係. 1. 鉛直支持力(kgf/cm2). 支持力(kgf/cm2). 0.25. 0.1. 0.01. Case3 Case2 Case1 0.001 0.01. 0.1. 1. 10. 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 0.000. 100. 実験結果. 0.005 0.010 0.015 地盤強度(kgf/cm2) 支持力公式. 0.020. 載荷板側面摩擦考慮. 沈下量(mm) 図-6. 図-7 地盤強度と鉛直支持力. 支持力~沈下量関係(両対数表示). -417-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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