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内科放射線科

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Academic year: 2021

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セッションⅡ

Levovistを用いた経静脈的心筋コントラスト法と 心筋シンチグラフィとの対比一初期使用での検討一

井内和幸,※

石沢倫,※蕊

中舘照雄,※

安部俊治,獺※

吉田尚弘,※二谷立介※※

下司洋臣※※※

〔目的〕

超音波造影剤Levovist(Levo)の静脈投与による心 筋灌流の評価法(心筋コントラスト法)が虚血』性心 疾患の新しい超音波診断法として有用かどうかが 現在、問題になっている。一方、以前より心筋灌 流の評価はRIによる心筋シンチ法が臨床的に広く 行われている。今回、心筋コントラスト法と心筋

シンチ法を比較することにより心筋コントラスト 法の臨床的有用』性を検討した。

〔対象と方法〕

対象は冠動脈造影検査にて冠動脈病変を確認し ている22症例(平均年齢65±14歳)で、うち正常冠 動脈は6例,75%以上の有意狭窄を認めたのは前下 行枝12例,回旋枝6例,右冠動脈3例(重複あり)。

方法は、心筋コントラスト法はACUSON社製 Sequoia512を使用し、右肘静脈からLcvo(300mg/ml)

を3から4mlをbolus投与し、triggeTedhannonic(TH)

法ないしhiggeledharmonicpowerDopper(PD)法にて 心尖四腔像を記録した。可能な患者にはジピリダ モール負荷後同様の検査を行った。心筋シンチは

,,mTc-tetrofOsminまたは"mTc-MIBIにて行い、可能な 患者には運動負荷またはジピリダモール負荷を施 行した。今回の評価にはSPECTのhorizontallongaxis viewを使用した。心筋コントラストと心筋シンチで の心筋染影および集積の程度の評価は図1の如く、

心筋を6分画し、1から3段階とした。

〔結果と討論〕

心筋コントラスト法は静脈投与後、20秒位で、

心筋が染影されはじめ、1分後から除々にwashoutさ れていく。正常例での代表例を図2に示す。この例 にみる如く、心筋コントラスト法は心筋シンチ法 と違い、ベッドサイドで冠灌流をリアルタイムで 観察できる利点がある。

6分画での全データは表の如くで、心室中隔に相 当する1から3分画までは心筋コントラスト法と心

筋シンチ法はよく一致したが、4から6分画までの 側壁部は心筋コントラスト法と心筋シンチ法では 一致しない例が多くなり、これは心筋コントラス ト法では断層像での中心部から離れ、しかも胸壁 から遠距離になり、染影性が悪くなるためで、心 筋コントラスト法での技術的な問題と思われた。

このためにはコントラスト剤投与前の断層像の選 択には十分な時間と工夫が必要と思われた。

今回は全例ペルサンチン負荷を施行していない ので、ペルサンチン負荷での検討は行わなかった が、ペルサンチン負荷の代表例を示す(図3)。労作 性狭心症で、前下行枝が完全閉塞し、右冠動脈か ら良好な側副血行路が発達していた症例。負荷前 では心尖部付近から側壁部の染影が悪く、評価が 難しいが(図3左)、負荷後には側壁の染影が明瞭に なり、心尖部の染影の悪さがはっきりしてきた (図3右)。他の例でもペルサンチン負荷後は心筋の 染影度は上昇し、心筋コントラスト法での評価は

し易くなる傾向が認められた。

さらに、技術的な問題以外にも陳旧性心筋梗塞 では梗塞部の壁が非薄化しているにもかかわらず、

コントラスト剤で染影され、結果的に心筋シンチ 法と乖離が認められる症例が多くみられ、一見、

心筋のviabilityがあると考えられるが、年月の経っ た梗塞例にもみられ、心筋viabilityがあるとは考え 難く、二回送信法などの機械のハード面,ペルサ ンチン負荷の併用,コントラスト剤の持続静注法,

間歌送信のいらないコントラスト剤の開発など、

まだ多くの問題があると思われた。

〔結論〕

心筋コントラスト法は診断精度について心筋シ ンチ法と比べ、まだ劣っているが、安全,安価,

ポータブルでリアルタイムに心筋灌流を視覚的に 観察できる点で優れた方法と思われ、エコー機種 のハード面,造影剤の開発,投与法,撮像技術の 熟達など、さらに工夫することが必要と思われた。

議済生会富山病院

※※

※※※

内科 放射線科 検査科

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(2)

-第35回北陸循環器核医学研究会(2001.1)

心筋コントラストおよび心筋シンチの 評価法

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