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「一般理論」に於けるケインズの物價理論(二)

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(1)

﹁ 一 般 理 論

﹂ に 於 け る ケ イ ン ズ の 物 價 理 論

︵ 二

河 本 博 介

一 ﹁貨幣論﹂から﹁一般理論﹂への発足

流動性選好の理論

'

(t

he

or

yo

fl

iq

ui

di

ty

p

re

fe

re

nc

e)

ろの利子理論がある︒古典派の利子論が'貯蓄と投資との1致する点に於いて利子率の決定を説‑に対し'ケインズ

の批判は'利子率の決定について'所得水準の変動が貯蓄に牙して与える影響を看過するところにむけられている︒

一定の所得水準に於いては︑貯蓄が利子率の曲数であり︑従って利子率が貯蓄投資の一致する点に於いて決定すると

なす古典派の立場は︑さきの所得の一定を前提としては認められるものであろうが︑完仝屈僻の状態を仮定するので

なければ︑所終水準そのものが投資の大いさの変化によって変動する筈であって︑投賢の大いさの変動如何に拘らず

所得水準のl定を考え得るものではない︒従ってこの所得水準の一定を前提とするところの古典派の利子論は︑その

点にこそその根本的欠陥をあらわすこと1なる︒ケインズの古典派利子諭に対する批判によって︑貯蓄投資の関係が

﹁一般理論﹂に於けるケインズの物価理論︵ニ︶六三

(2)

/ ¥  

利子率を決定する要国ではないとするたらば︑新しい利子理論が当然に導かれ‑なければ友ら訟い︒乙

L

にケイγズの

展開した新しい理論の立場がある︒即ち結論的に一一一口うたらば︑流動性選好の理論であり︑更に所得水準決定の貯蓄投

資の理論である︒

既に﹁貨幣論﹂に於いて説かれたと乙ろのケイγズの態度は︑﹁人がその貨幣所得のどれだけの割合を貯蓄すべき

かを決定しクL

あるとき︑彼は目前の泊費と官の所有者たるとと

Lの問の選択を行っているD彼が治費を可たりと

決する限り︑彼は必・予財貨を購入しなければ友ら注い︒:・:然し彼が貯苔を可なりと決する限り︑彼は貨幣又はその

流効的等価物(任︒

H S

J

1

g

円︒問自︒ロミ)の形態に於いてか︑或いは他の貸付若しくは実物性本の形態に於

いて保有するかの選択を行うものである

o

﹂り即ち換言すれば︑所得の処介に於いて︑人の心理的注時間選択な

ζ

'

}

E B

o l

g

)

はニクの決意を必要'とするものである︒その一は泊費性向によると乙ろの泊費と貯蓄と

の問の選択決意であり︑そのこは貯蓄を如何たる形態に於いて保持せんとするかの選択決意であるロ即ち流動性に基

づくととろの貨幣と債権との形態に工る保有の選択である︒換一一目すれば︑流動性選好の程度如何の問題であるロわ

かくて泊費性向と流動性選好とが二つの呉つした動機に基づくととろのものであるととが︑利子率が貯者する乙と乃

至特忍(省民竺口問)に対する報酬ではあり得ないととを示している︒何故怠れば︑人が彼の貯蓄を貨幣で保有したと

しても︑彼はそとに何らの利子をも符ないからであるロ利子は特定期間流動性をー手離すととに対する報酬である口か

くて利子率は投資需要をして︑現在の消費を抑制せんとする決意と均衡せしめると乙ろの価格ではなく︑それは官を

貨幣の形態で保有せんとする欲求と︑支配し得る貨幣量とを均衡せしめるととろの価格である︒め

利子率の決定要因とたるととろのものは︑流動性選好と貨幣量とである︒流動性選好は利子率が一定である場合︑

公衆の保持する貨幣量を決定するととろの画数的傾向である︒今rMを貨幣量︑及びLを流動性選好の画

数とすれば三者の関係は次の如くたる︒ゎ︐

ZHF(

)

γズによれば︑流動性選好は利子率の決定の上に於いて最も直按的関係をもつものであるが︑人は如何友る勤

(3)

機で投資の形態に於いて富を保有せ守して︑利子を生む乙とのたい現金形態でその保有をたさんとするのであるう

か.貨幣需要への動機をケイγズは次の如く類別する.め

( 1 )

(

g

B ω

!

日 ︒

t s )

所得の受領と支出との聞の︑時間的間隔を連結せんとするととろのものである︒との動機の強さは︑所得額と所得

の受領と支出との問の︑期間の長さに依存する︒貸幣の所得流通速度

( E 8 5 0 1 9 8

Z

巳々え目︒

Z5

に関連する間

際は乙の動機である︒

(2

)

( σ g z g ω l

目 ︒

t g )

営業費用の支出と売上代金の受領との問の︑時間的間隔を架橋する必要の為に保有されるものである︒そ乙でとの

動機の強さは︑産出物の価値(従って所得)と産出物の流通同数に依存するとと主たる︒前者と併せて取引動機

( 昨 日 ロ

S o t o

l

g E Z O )

とも呼ばれている︒

(3 )

予備的動機(同

M H 2 8

E

位 ︒

l g

︒ 片 山 ︿

⑦ )

とれは所得者並合に企業者の不時の支出に備え︑予見し得︑ない有利な買入の機を逸しない為に︑或いは後日の貨幣

債務の弁済に備えんが為の現金保有の動機である︒ケイγズは屡々独立項目としてとれを取扱わ守して︑所得動機と

営業劫般との中に入れて考慮している︒

乙れらの勃般の強さは︑一般的に必要の時に一時的借入︑即ち当座借越の如きによって現金を入手し符る方法の可

能性︑及びそれが為の費用に依存するであろう︒必要の際直ちに現金を入手し得る確実性が常にあれば︑現金を保有

すべき必.要は何ら存在しないからである︒叉乙の強さは︑現金保有からの相対的損失の大いさに依存するであろう︒

もし現金の保有が︑有利な資産の購入・を断念するととによってたされる時はその費用を高め︑現金保有の動機は弱め

られるが︑反対に︑預金利子が牧め待られる場合はその費用を低めて︑現金保有の動機を強めるであろう︒

(4 ) 投機的勤機

( ω

ω

g E E g i g o t a g )

利子率の将来に関する不確実性に基づいて︑将来利子率の変勤を正しく予見する乙とによって︑利益を牧めんとす︑

(

)

(4)

六 六

る勤機であるロ将来の利子率の騰貴︑即ち債権の価格の下落が予想される場合に於いては︑人は債権の購入の代りに

貨幣を保有せんとするであろうし︑反対に︑将来の利子率が︑市場に於ける予想よりも低いと予想される場合に於い

ては︑証券の保有を有利とするであろう︒以上の諸劫機のうち︑グイシズの最も霊但したものは故後のとの投絞的動

機である︒

しからば流動性選好の諸動機に基づく貨幣需要額は︑如何にして決定されるであろうかロケイγ♂︿は取引勤扱︿所

得勤機と営業動機及む予備的動機をも含めて)に基づく需要領は所得の大いさに依存し︑投機的動機に基づく需要額

は利子率の高さに依存し︑相互に独立的たものと見注し得るとする︒いま取引動機及び予備的動機を充たす為に保有

される現金の量をMーとし︑投機的動機を充たす為に保有される萱を

M2

とし︑とのこつの区介に対応してこつの流

動性画数をL1L2とすれば︑次の如くに示されるロめ

出向日

H H f r

寝 泊

+

1r(J

同 ﹀ + ピ ( 円 )

利子率決定に於けるこっの要因が︑流動性選好と貨幣量とにあるととは以上述べた如くであるが︑とれらニクの要

因に支えられるととは︑例えば貨幣量の増加は利子率を引下げる如く作用するであろうか︑流動性選好が貨幣量の増 加を上廻って強められると︑利子率は下落するととなく逆に上昇する場合のある乙とを意味する︒貨幣量の増加が利

子率に対して如何に感応するかは︑流動性選好菌数の弾力性︑政戸︑本の限界効率曲線及び乗数の犬いきに依存するとと

である︒乙れは古典派的見解と離れる考え方であって︑完全雇傭を前提とすれば︑投資の増加は泊費財生産に向けら

れる資源の転換によって行われるととにたる︒古典派の立場は所得水準の一定を想定するものであるから︑貯蓄と投

資を均等化せしめるものが利子率であり︑利子率が上昇すれば投資が減少して貯蓄が増加するととふたる︒即ち利子

率は待忍︑節約等に対して支払われる報酬と解されたのである︒不完全雇傭の場合に於いては︑泊費を節約すること

は必十しも必要とはゑらない︒乙tAに利子率決定の理論が別の観点から︑即ち上述の流勤性選好と貨幣量とから説か

れた意味がある︒

ととろで流動性菌数

L2

は均衡状態に於いては零と怒るであろう︒そとで冨

N H O

Z1

H

H

(5)

4.

ベとなる︒そ乙で産出物の数量及びその価格を夫え

H

O

P

であらわせばベ

UO

HM

従 っ て 宮

︿

H

句とたる︒とれは

O

伝統的な貨幣数量説左あらわすものであるロ乙れは静態的社会︑或いは何人も将来の利子率にクいて不安を感じたい 社会左前提とした状態であって︑保蔵位向(℃

g

gE312F

︒日仏﹀が存在したいという想定及び完全雇傭の存在を

仮定する場合に於いてどある︒わかくして古典派の利子論は流動性選好の理論に発展する︒即ち印(円﹀

HH

円)は宮UV

(

(

♂同)に工って示されるととふたる︒同時にとの乙とは物価理論に於いて︑伝統的危数量説からの発民主結呆する重

J

要な意味をもクものであるといわねば注らない︒

日 開

4 5 m u

g

4

・︿

o ‑

‑ T

E C l H

UOD2

丘 ︑ 吋

yo

︒門出句

‑ z

(

)

FJ

H a

(

l

OO

)

れ ︐

FE

HY HS

(

O

)

FE

zf su l

(

!

O頁)﹁貨幣論﹂に於ける所得預金と営繋預金及び貯者預金とする類別の片方に桐応十る本の

広広

w

5Q

(

)

HZH

HF

H(

J 内)

(

)

L

ーは

Y

に対応するところの流動性画数であって︑

M

ーを決定するもの

LZrの流動性的数にして︑

M 2

4 T

決定する︒そこで更にケインズは︑

(1)M

の変化の

Y

及びrに対する関係︑

( 2

)

Llの形を決定するか︑

(3

)

何かLZの形を決定するか︑の一一一つの問題に夫々分析を加えているロ

(F

E

4 M g

民 ・

l

二四一一具以下)ケインズが疏動性画数LZのもつ意味を重視したのは︑その利子理論の有する性格と特質とをあらわず点で

あるが︑流動性選好の理論によって伝統的な貨伴数量説を克服せんとする意図の一訳されていることは宣要である︒こtAでは以

上の三問題に関するケインズの分析を要約する︒

(1

)

宮←円へ←冨凶

M

の変化は

r

に影響し︑これはひとつには

M2

を変化させ︑今ひとつには技資に影響し

d

J

lE

Y

M l

の変化を悲起する口かtAる過程によって新しい均衡状態が導かれるが︑

M

の増加分の

M1

及び

M Z

分割は︑校資の利子率低下への反応と︑投資の増加に応ずる所得の反応とに依存する︒

6 )  

﹁一般理論﹂に於けるケインズの物仙沼論(二)

六 七

(6)

六入

J

( 2

) L

1

の大いさは

M 1

の流通速度

V

(

貨幣の所得流通速度)に依存する︒そこで

TQ}Hl

l

H Z

H

なる式が成立するn

Vの大いさは銀行組織及び産業組織︑社会の所得の分聞及び貨幣保有の費用等に依存する︒短期を問題とすれば︑Vを殆んど

不変として取扱ってよレいであろう︒従って

M

の大いさは

Y

の大いさに依存している︒

(3

)L

2

の動機は︑利子率の将来の変動について不確実性の存ずる為であるから︑

M2

rとの問には木来確定的数丑関係

は存在しないものである︒それにも拘らず或る一定の予想状態の下では︑rの騰落が

M2

の減少及び増加と対応すると考えら

れるのは︑次の二つの理由からである口第一は︑

r

の﹁安全なる﹂水準であるとされるものについて︑一般の見解が変化し

ないものとするならば︑

r

のあらゆる下落は︑市場利率を﹁安全なる﹂利子率に比較して下落せしめることL

なわ︑従って

非流動性の危険を増大せしめるであろう口かくてMZの保有動機を強める結果となる︒第二は︑

r

のあらゆる下落は︑資本勘

定に於ける損失の危険を相殺する為の一種の保険料として佼立つ非流動性よりの経常的牧入を︑旧利率の自乗と新利率の

R

との差に等しい額だけ波少せしめるものである︒例えば長期債権の利率が年四%であれば︑それが自乗即ち年

0

・二八%以上

の程度で勝目覚しないと予想される限り︑債権の保有を以て現金保有に代えるのを有利とするのである口もし年

0

・一六%以上

の割で騰貴する可能性の予想される場合に於いては︑むしろ債権保有に代えるに現金保有を有利とすることになる︒

このことは既に利子率が年二%という如き低利の状態にある場合には︑現金保有に代えて債権保有を選択せしめるものは︑

その利率の予想騰貴率の限界は健かに年00四%に過ぎないものとなる︒即ち利子一半の水準の如何によって︑前者に於いて

0%00四%となり︑この両者の比較に於いて︑流動性を犠牲とする為に︑それ︐によって得られ

るべき経常的枚入の相殺しなければならぬ割合が狭められてくる︒このことは債権の保有の代りに現金保有の闘機が︑利子

率の低落につれて強められることを一万し︑利子率の極めて低い水準への下落を阻止する主要な障害となるものであろう︒

p

3

・ M

gl p(

!

)

7 )  

﹁一般理論﹂の理論的課題は︑雇傭水準を決定するものが何であるか︑その諾要凶の研究左目標とするものであ

る︒従って物価水準の決定の問題を直接研究せんとすると乙ろの単なる物価理論ではない︒それは広範な理論体系の

(7)

下に於いて︑貨幣量と物価水準との聞の閃果関係を明らかにせんとするものであった

D

乙れは物価理論に対して﹁一

般理論﹂の有する重要た定義である︒グイシズの一般理論は従来の物価理論よりも︑更に一般的た性質をもってい る︒グイシズは︑貨幣量の増加が物価水準の騰貴と連結するという︑従来の数量説の結論を完全に否定するものでは たい︒伝統的た数量説が︑単純に貨幣量と物価水準との間に︑直接的な且ク比例的た閃果関係を認めてきた為に︑そ の理論が多くの仮定の上に推し進められたければ伝ら十︑非現実的な色彩をも免れることを得たいものであった

D

の点に於いてグイシズの分析は古典的な数量説の分析方法と異ることを示しているロ即ち貨幣量の変化が物価水準に

MM

矧げする因果過程を明かにせんとしている︒

﹁一般理論﹂の理論的体系は︑一定の条件の下に於いて︑治安性向︑資本の限界効率及び利子率の三クの独立変数

から︑いかにして一厄傭水準従って所符水準が決定せられるかを問題としている︒ところで利子率は︑流動性選好を通

じて貨幣主に依存するものである︒そ乙で貨幣量が与えられると︑流動性選好を通じて利子率が決定せられ︑・利子率

が定まると資本の限界効率との関連によって投資の大いさが決定する乙と

L なる口乙の投資は乗数を通じて雇傭量︑

従って所件左決定する︒かくて貨幣量が与えられると︑それに応じて産出量従って所得が定まり︑そこに物価水準の

決定が考慮せられるロ

以上の点在克に詳一一目するならば︑例えば利子率の低下は投院を増加させ︑乙れが居館︑産出量及び所得を増大せし

める結果となる︒雇備︑産出量及び所得が増大しはじめると︑労働費用を高め︑叉短期に於いては牧穫の逓減をもた らし︑物価水準は騰貴する白雇傭水準と物価水準とは共に上井してゆくが︑完全雇傭の水準に按近するにクれて︑前

者よりも後者の方の上昇が著しくたる︒かくて完全居館水準に到達するに於いては︑居館の増加は見られやノ︑それに

も拘らやノ有効需要が史に継続的に増加するたらば︑それはすべて物価水準の上昇に吸牧せられて真正イ

γ

1

シヨ

シを惹起する︒

伝統的な貨幣数量説に於いては︑貨幣量と物価水準とは直接的に対比せられてきたものである︒即ち他の事情にし て一定なる限り︑貨幣量が二倍となれば︑物価水準の高さも叉二倍となるものであると説かれてきた︒然したがらグ

﹁ 一 般 理 論 ﹂ に 於 け る ケ イ ン ズ の 物 価 理 論 ( 二 )

(8)

1

.I:J 

イシズの理論に於いては︑貨幣量は流動性選好の式によって見られる如く︑利子率と画数関係にある︒貨幣量と物価

水準との問には多くの画数関係が存在し︑乙の画数関係を明らかにすると乙ろに︑グイシズの貨幣量と物価水準との

関係の理論がある︒

ケイシズの物価理論に於いて有する主要な意味は︑貨幣理論と価偵の理論とを綜合した点に求められるであろう︒

とれに加えて︑産出量の理論と貨幣の理論とを綜合したことである︒古典派の経済学に於いては︑貨幣数量説は貨幣

及び物価に関する唯一の理論ではあったが︑価依及び分配に閲する理論からは遊離した存在であった︒とうした欠陥

に対する反省からケイシズは︑一般物価水準の決定に関する需給法則を確立せんとしたものであるが︑その物何理論

は単たる物価水準変動の理論に・とどまるものではなく︑貨幣的生産理論であり叉居館理論的物価理論の性格を有する

ものであった︒

との居保理論的物価理論が︑ケイシズ物価理論の特質をたすものである︒というのはグイシズに於いては︑貨幣量

の変動と物価水準の変勤との問の関係の分析が︑その物価理論の内容を椛成するものであることは勿論であるが︑貨

幣量の変勤に応やノる物価水準の弾力性を決定することがその目的である

oh

そこで物価水準の決定の方式が︑完全雇備

の仮定の上に立って貨幣量より区按的に行われるものではなく︑有効需要の理論から産出量及び居節水準の理論を通

じて行われたところに︑これまでの数量説とは立場を具にした︑グイシズ物価理論の新しい意味が考え符られるので

ある︒﹁一般理論﹂に於いては︑物価水準に関する考察はその第二十一宰に於いて展開されている口

﹁一般理論﹂の体系の叙述の順序から見るたらば︑物価理論の取扱われ方が形式的には附随的た地位を以て与えら

れているかの如くであるが︑それにも拘らや﹁一般理論﹂の理論的椛成及びその性格から︑理論体系の主要た桔成要

素たることを宕過するわけにはゆかたいであろう︒グイγズに於いては︑物価理論が有機的に経済理論のたかに包摂

され︑﹁貨幣改革論﹂及び﹁貨幣論﹂を経て︑﹁一般理論﹂に於いて物価理論はその頂点に達し︑単なる物価理論た

るととに止まらやして︑所前貨幣経済の理論にまで発展したと考え得るのである︒

日開ミロ

O

回 二

E a

‑ ‑ E f M g l

(

)

(9)

グイシズは完全雇備に於ける場合だけで伝く︑失業状態をも考慮に入れて︑貸幣数量説は﹁失業が存在する限り︑ 2  居備は貨幣数量と同じ割合で変化するであろう

D

而して完全居傭の存在する場合に於いては︑物価は質幣数量と同じ 割合で変化するであろう

OLh

と述べている白と・

γ‑ A

ではケイ

ズの修正貨幣数量説と呼ばれるものについてとれを問題

と し

工 う

限界生産費を桔成するととろの生岸諸要悶の報酬率が︑賃銀単位ム一同ビ割合で変化するものであるとすれば︑設備と

技術とを所与として二般物価水準は一部分は賃銀単位に二部分は雇傭量に依存するとと

L

なる︒従って貨幣量の変

動が物価水準に及ぼす影響は︑官︑銀︑単位に及ぼす影符と居備に及ぼす影響との複合したものであると見得るであろう

oh

との仮定を更に単純化すると次の如き仮定が用いられる

D

(一)使用されていか仏い資源は同質的であって︑生産能率に於いて代替可詑であるロ

(二)限界生産廷に入る生産諸悶は︑失業の存在する限り︑同じ貨幣賃銀で満足する︒

乙の場合夫業の存する限り︑報酬は不変であり︑賃銀単位は非伸縮的である口その結果︑貨幣量の増加の結果有効 需要の地加がもたらされ

L

ぼ︑その増加に比例して雇傭を増加せしめ︑物価に対しては何らの影響を与えたい︒とこ

ろで一旦完全履節水準に到達するや︑有効需要の増加に比例してもたらせられる結果は︑笠一銀単位と物価との勝貴で

あって︑居備の増加ではない口即ち失業状態の存在する間は︑供給は完全に弾力的であるに対し︑完全雇傭状態に於 いては供給は全く非弾力的と伝り︑有効需要が貨幣萱と同じ割合で変化するという仮定の下では︑資幣数量説は前述 した如くに︑失業の存する限り貨幣量の変動は︑原作附量に比例的た影響を及ぼし︑完全雇傭水準に於いては貨幣量

は︑物価に比例的な影響を与えるものであると説明され得る︒

然し訟がら以上述べたと乙ろの命題は︑単純化の為の限定の上に立つものであって︑グイ

γ

ズが現実の物価水準の

変動を説明する為に導入したととろの事項は次の如くで︑所前静態的た貨幣数量説に加えられるべき修正項目とたる

も の

で あ

る ︒

れ 町

﹁ 一 般 理 論 ﹂ に 於 け る ケ イ ン ズ の 物 価 理 論 ( 二 )

(10)

(一)有効需要の変化は︑貨幣量の変化に正比例的に変化し注いであろう︒

(二)すべての生産資源は同質的喝なものではないととから︑雇備が漸次増加するに伴って牧穫は減少し︑不変では

たいであろう口

(三)すべての生産発掘は代替可能たものでは友いロ従って或る財の生産の為に使用し得るととろの性︑源は︑なお

未使用の状態で残されているにも拘ら宇︑他の仲間一源の供給は非弾力的危状態に到達するととがあるであろう.

(四)貨幣賃銀は雇備の増加に伴って連続的には騰貴し泣いであろう口即ち完全雇備に到達する以前に賃銀単位は

上昇する傾向があるであろう︒

(五)限界生産費を栴成する諾要因の報酬は︑すべて同じ割合を以て変化するととは注いであろう︒

グイシズは以上の五つの要肉が︑厳密にいって︑相互に独立的たものでないととを認めている︒例えば有効需要の

増加が産出量の増加と物価水準の勝貴とをもたらす効果の割合は︑賀川沿量が有効需要に関係する仕方に影響を与え︑

或いは諾要悶の報酬が変化する割合の差異は︑貨幣量と有効需要量との問の関係に影響を及ぼすであろうとしてい る︒めケイシズの物価理論の意図したととろとして︑貨幣数量説の修正についてとれらの諸項目にづいて考察したけ

れば段ち左い︒

一︑有効需要と貨幣萱止の関係について︒

貨幣量の変化がそのま

L

有効需要の変化と怠るものではたい︒貨幣量に対する有効需要の弾力性が一の場合に︑貨 幣量の増加が有効需要を埼加せしめるものとたるロ故にそれ以外の場合に於いては︑有効需要が貨幣景に正比例して 変化したいであろう︒﹁一般理論﹂に於いては︑貨幣量が直接に物価水準に作用する如くには考えられていない︒貨 幣量の変化が有効需要に与える結果は︑利子平に対する影響を通やるものであって︑とれが唯一の反作用であるとす

れば︑次の三クの要素に依存するであろう︒め

( a )

流動性選好表︒貨幣量は流動性選好率を通じて利子率と画数関係にある︒

(b

﹀資本の限界効率表︒利子率に変化が生じた場合︑投資の大いさに影響を及ぼす︒

(11)

( c )

投資乗数︒新たたる投資は投資乗数を通じて︑︐全体としての雇傭量︑所得及び有効需要の上に変化を生ぜし

め る

D

要するに貨幣目一品は︑以上述べたととるの三段階を経て有効需要に影響を及ぼすものである︒乙

tA

で注意を要するこ

とは︑乙れらの一要因が︑(二)︑(三)︑(四)及び(五)の複雑た諸要国に依存するものである点である︒詳言すれ

ば︑流動性選好表は貨幣量の増加分が︑所得流通と産業流通とのうちにいくばく吸牧されるかに依存する︒叉有効需 要がどれだけ増加し︑その増加が如何にして物価水準及び賃銀の上昇と産出量及び居館量の増加に分たれるものであ るかに依存する︒更に限界効率表は貨幣量の増加に伴う経済事情が︑将来の貨幣事情にクいての期待にもたらす影響

に依存するであろう︒投

KA

乗数にクいても︑乗数は有効需要の変化から生十る新所得が︑各泊費階級の聞に分配され

る仕方によって左右されるであろう︒そ乙で

Z

H

H +

NHr(

) + C (

るなる方程式は︑これらの諮問大凶の複

雑たる相互作用を内含するものであるとい

L 得る︒わかくて有効需要と貨幣景との問には単純た叉正比例的直接関係

を認めるととは出来十︑上述の菌数関係によって撹乱されるととにたる︒と

tA

に貨幣数量説の現実的た修正がある@

二︑収穫が逓一蹴するか不変であるかは︑労働者がその能率に比例して報酬を受けているか否かによる

D

能率に比例 した報酬を受けているとすれば︑雇傭量が噌加する場合︑賃銀単位で測定した労働費用は不変である︒然し訟がら現 実に於いては︑生産資源は労働についても︑資産にクいても同質的訟ものではなく︑叉能率にクいても不変ではな

い︒そ乙で雇傭量従って産出ロ一旦の増加につれて︑賃銀単位の変化を離れて︑労働費用は増加し︑物価水準は騰貴する

であろう︒め

物価は短期に於いては︑牧稜逓減の傾向の存在する為に︑雇傭完全水準に至らないうちに上昇をはじめるであろう︒

即ち設備の最を変らないものと考えて︑牧穫逓減は産出量の増加に伴って産出量一単位当りの費用を上昇せしめるも のである︒而して現存設備にクいての雇傭量が増加していっても︑それに応やる産出量の比例的増加は起らたいであ ろう︒失業者が多数存在し︑侭良た遊休設備の存在する場合に於いては︑収穫逓減の傾向は急速にはあらわれてとな いであろう︒或る場合には単位可変授が低下せしめられる場合も考え得られるであろう︒然し訟がら労働と設備の非

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(12)

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同質性は︑新たに雇傭せられるそれらの増加の程度の進むにクれて︑漸次低能率のものへ波及するととになる︒従っ てたとへ設備の能率を不変としても︑雇傭労働者の能率が低下し︑それにも拘らや同一賃銀であるならば︑明らかに 産出量一単位当りの費用は上昇するととにたる︒叉低能率の設備が新しく追加使用される場合に於いては︑労働者が その能率に比例した報酬を受けるものであるとしても︑前と同様に産出量一単位当りの費用は増加するであろう︒か くて生産資源の同質的でないととが生産費を上昇させ︑従って生産廷に基礎を置く物価を勝安せしめる主要注理由と

たるものであるつ勾かくてとの点に於いても数量説は現実化的修正を余儀たくされるものであるといわねばたらない︒

三︑すべての生鹿野源が代替的であるというととは現実には考え得られない︒もしすべての未使用資源の供給が︑

需 要 と 完 全 に パ 一 フ γ

スがとれているならば︑完全居備の状態除︑それらすべての生産性源について同時に起るであろ うが︑乙の工うなととも現実的には起り得ない︒かく生産院源が代替的でたく︑且つ夫々の数量がその釣合がとれ

ていない為に︑或る方面に於いてはか注りの未使用資源が存在するにも拘らやノ︑或る程の労働及び財貨に対する需要

は︑それを越えてはその供給が︑一時非弾力的と怠る水準に到達するととがある︒かくて声出量の増加につれて︑完 全雇傭水準に至らざるうちに一連の﹁ボッ?ル・ネック﹂が発生する︒使用可能の生壱資源が残されている限り︑産

出量の増加につれて一般物価水準が犬猿る騰貴を一不す乙とはないであろうが︑産出量が﹁ボッ

T

ル・ネック﹂の実現

しはじめる程に増加すると︑或る種の財貨の価格は急激に上昇するであろう︒的

乙の種の物価騰貴は︑所謂陸路イ

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1

シ ョ

( U 0 2 z b 2 w U 2

m 昨日︒ロ)と名づけられるもので︑完全雇傭に到

達して後な烏有効需要が増加しても産出量はもはや増加したいで︑賃銀及び物価水準が比例的に勝資する真のイシプ

1

シ ョ

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ロ)とは区別せられる︒一般的資源の不足の場合にくらべて︑特定の資源の不足に基づいて O

生やる物価勝賞は︑生産資源が相互に完全た代替性のないととよりくるものである︒向

四︑何日一銀単位もまた現実には︑完全雇備に到達する以前に於いて騰貴する傾向がある︒他の事情にして変化友き限

り︑労働者の集団は︑賃銀の上昇によって利益するであろうから︑賃銀引上の方向へ腿.り立てられるであろう︒一方

企業者も儲けがある聞は︑賃銀引上の要求に対処し得る︒こうした理由から︑有効需要の如何なる増加も︑一部分は

(13)

F

賃銀単位の上回升となってあらわれてくるものである︒完全雇傭の状態に於いては︑貨幣額を以て測定した有効需要の

増加に応じて︑貨幣賃銀が賃銀財の価格勝賞と完全に同じ割合で騰貴せざるを得ないが︑不完全雇傭の状態にあって も︑即ち失業の存在する場合に於いても︑有効需要の増加によって貨幣賃銀は︑賃銀財の価格勝賞と完全に同じ割合 ではないけれども︑騰貴せしめられる傾向がある︒実際に於いては乙の賃銀単位は︑有効需要の僅かなる変化に応じ

て述続的に変化するのではたく︑非連続的に変化する︒乙の状態をグイシズは半イ

γ

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1

シ ョ

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と呼んでいる︒均

賃収山萱の変動が︑失業の存在する場合に於いては雇備に影響を及ぼし︑完全雇傭の状態にあっては物価に影響する

というのは︑近似的危表現であって︑それは多くの制約に従わねばならたい︒物価水準は完全雇備の到達以前に於 いても騰貴する可能性がある乙とは︑短期に於いて牧穫が逓減する乙と及び生産に院路が存する乙とに上って︑既に (二)及び合一)に於いて明かにした如くである︒なおこれに附加すべき重要注理由は︑労働者の賃銀契約を締結す

るにあたってその立場の強くたる乙とである︒

労働に対する需要が増加すれば︑その貨幣賃銀は上昇する傾向がある︒組織労働者も未組織労働者も居備の増加し

つ L

ある問は︑賃銀契約を結ぶ場合その立場が強化される白貨幣賃銀率の増加する程度は︑居佑者と労働者との契約 締結上に於ける相対的た強さに依存するものである︒企業者は景気上昇期に於いては︑価格の吊上によって賃銀土井 に基づく費用の増加を切り抜けることを得るので︑労働者の賃銀引上の要求に応じようとする︒然しながら貨幣賃銀

卒が勝芳しでも︑物価がより一一国高くなった貨幣賃銀率を相殺するに足る以上に勝貴するであろうから︑労働者一般

の実質賃銀率は勝責しないであろう︒め従って労働者側の賃銀引上の要求が再び繰返され︑賃銀引上と物価勝芳との 問に悪循環がはじまる乙と

L

怠る︒要するに完全雇傭水準以下に於いても︑物価勝貴の可能性が乙れによって示され

るものといわねばならたい︒

玉︑限界生産廷を桔成する生産諸要因の︑貨幣額で以て測られた報酬率は現実には賃銀単位と同じ割合で変化する ものではたく︑それぞれ程度の兵った硯匠性(江区岳けごをもって長り︑提供される貨幣報酬の変化に応宇ると乙ろ

﹁ 一 般 盟 論 ﹂ に 於 け る ケ イ ン ズ の 物 価 理 論 ( 二 )

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(14)

七 /

、 のその供給の弾力性もまた兵る︒故に実際には︑物価水準は二つの要肉︑即ち賃銀単位と雇傭量とに依存するもので

あるとはいふ得ないであろう︒仏川

限凡主要費用を桔成すると乙ろの諮要閃の報酬の加霊平均を算出し︑とれを費用単位

( g 巴ロロ日)と呼ぶならば︑

限界主要費用を桔成する諸要因の報酬が︑賃銀単位と同じ割合で変化すると仮定する第一次接近に於ける賃銀単位の 如く︑それは価値の本質的な標準と見る乙とを得るであろう︒物価水準は技術と設備を一定とするならば︑一部分は 費用単位に依存し︑一部分は産出量に依存することになる︒物価水準は産出量の増加する場合に於いては︑短期には 収穫逓誠の傾向の存する乙とから︑費用単位の増加率よりも大たる割合で勝芳するであろうからである︒完全居館が 実現するのは︑産出量の増加が次の如き水準にまで到達した場合に於いてである︒即ちそれは生産諾要因の代表的一 単位からの限界牧穫が︑乙の産出量を生産するに足る部要因の数量が︑使用され得る故低相にまで低下する水準に於

いてであるロ均

以上述べたところによって︑完全屈傭に到達する前の段階に於いて︑生産費と物価が勝山賞する原凶となる主要要肉

にクいて︑ケイ

Y

ズの見解を知り得る.

一般に能率の高い資源が皇官に存荘する初期の段階に於いては︑一般物価水準は恐らく大きな上昇を一不さないであ

ろう︒完全屈備の状態に接近するにクれて︑労働者の契約締結上の力が強く伝り︑又遊休件一加も溢

‑ K‑ b

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くたるととか

ら︑生産授と物価とを上昇させる圧力が強くなってくる口日路の数は急速に噌加し︑性源の不足は益えその打解を困

難にするであろう︒然しながら犬山菜の存在する限り︑有効需要の増加は居間最の噌加をもたらす︒最後に完全雇傭氷

山中に到達すると︑克に有効需要が増加しても原佑量の増加が見られない︒即ち有効需要の増加分はすべて物価勝貴に

吸収される口向

完全屈備の段階に至ると有効需要が更に増加しても︑もはや尿街宣も産出量も増加せ守︑費用単位の増加をもたら ずに過ぎない場合︑即ち物価勝賞の現象のみ惹起する場合が︑ケイシズの真のイシフレ

1

シ ョ

γ の状態と呼ばれるも

のである︒とれに至るまでは︑貨幣量増加の結果は程度の問題であってとれから先をイ

γ

フ レ

1

シ ョ

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の状態だと

(15)

して剖然たる一線を引き符られる如きものではないロそれまでの貨幣量の変化は有効需要を増加せしめる限り︑一部 分は費用単位を増加せしめ︑一部分は産出量を増加せしめるだけの作用をもクものである︒従って真のイシプレ

1

ョシがはじまる陥凶作的水準会号⁝ s こ

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の両側は非対称的であるむそれは有効需要が乙の臨界的水準以下に牧縮 すれば︑費用単位を以て測定したその量を低下せしめるのに︑有効需要の乙の水準以上への膨脹は︑費用単位を以て

測定したその量を増加せしめる効果をもたないからである︒換一一一目すれば︑雇傭量及び産出品昭一を増加せしめる効果をも

たないで︑単に物価のみを勝賞させるからである︒町 以上がいわばグイシズの物価理論の内容をなすところのものであるが︑それは雇傭理論の体系的段階を経て桔成せ られたものである白たおグイシズは以上の諸命題を数式によって表現しているので︑とれにクいて次にふれて・おくこ

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﹁一般盟話﹂に於けるケインズの物価理論(二)

(16)

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貨幣量の変化が物価水準に如何なる影響左及ぼすかは︑貨幣量の変化に応十る有効需要の弾力性

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有効需要の変化に応やる尿備の弾力性

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︑生産の弾力性

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の諸要因の大いさに工る問題である︒

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を貨幣量︑ V をその所得速度︑

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と同じ割合で変化するであろう︒貨幣賃銀の弾力性は

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司ーであらわされるが乙の場合有効需要の変化 に応宇る物価の弾力性は

︒ 同 uHHlp(H!?')

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り丸は有効需要の変化に応やる生産の弾力性をあらわすものであって︑との方程式は一般化された貨幣数

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量説への第一歩をなすものある︒もし

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F H

であれば︑産出品早一は変化せや︑物価水準は有効需要と同 H

じ割合で変化することにたるであろう︒

右の方程式は有効需要の変化の与える影山村が︑産出量の変化と物価水準の変化とに吸収されるものであることをあ

らわすものである︒

0 3 H

O

である乙とは︑有効需要の増加に対して産出量が何らの増加を示すものでないとと︑即ち

生産の弾力性が零であることを意味するものである︒また

P H

という条件は︑貨幣額で測定したと乙ろの賃銀単 H

位が有効需要の変化と同じ割合で変化すること︑換一一目すれば有効需要の変化に応十る賃銀単位の弾力性が一であると

とを意味する︒従って

P H

円 で あ れ ば ︑ ︒ り H ︒となり︑産出量の変化は有効需要と同じ割合で変化し︑物価水準は

(17)

不変のまえの状態である︒これに対し︑

P H

O

であれば︑♂

HH

となり︑有効需要の変化に対する産出量のそれは

不変であって︑物価水準が比例的に変化する.白山がそれ以外の依を曹とるときには︑丸と%との和が一にたる如く物

価水準は効くであろう︒

次にケイ

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ズは︑所符速度

V

が不変で註い場合をとりあげて芳察しているのわとの場令質勝萱の変化に対する有効需

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1

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ーを導入し︑貸幣萱の変化に応やる物価の弾力性を定義する︒即ち貸幣萱の変化に応デ

る物価の弾力性を

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・ 3 と怠る@とれはまた次の如く怠る︒

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︒ との場合有効需要の変化に応やる物価の弾力性は次の如くあらわされる︒ 則叫叫.間創出

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島は有効需要の変化に対する雇怖の弾力性をあらわすものであるが︑乙の%の偵を

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♂・ 2 の式に代入すると次の

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乙の場合01引創刊は貨幣量の装化に応する物価の引力性を示すものであるが︑との最後の式は物価水準の︑

貨幣号一の変化に応十る比例的た反応を示すものであるから︑一般化された貨幣数量説(肉 82 巳

20

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︒ 昨 円 以 ︒

55 をあらわすものである︒グイシズは以上の数式的操作にはあまり重要性を認めてはいたいが︑

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たる式より明かな乙とは︑貨幣量と物価水準との間に複雑た関係が存在し︑貨幣量の変化

に応やる物価の弾力性が諸積の弾力性要因に規定されているととである︒

グイシズは上述の式に関して次の如く述べている︒貨幣量の変化の物価に及ぼす影響は︑四つの要因即ち︑貨幣量 の変化に応やる有効需要の弾力性︑有効需要の変化に応十

J

貨幣賃銀の弾力性︑有効需要の変化に応守る産出量の弾

﹁ 一 般 理 論 ﹂ に 於 け る ケ イ ン ズ の 物 価 理 論 ( 二 )

参照

関連したドキュメント

論文.. Hayek )によるケインズ批判 を 別稿で取上げるさいに、論及する所存である。 I 雇用

の現歌が二十年の星霜を経ずして著々と礎更されつ\あ凱今

      ケインズの価格水準の動態理論

[r]

The fourth order terms of Einsiein lensor co 「aiii i he terms similar io ilie Maxwell stress and the field energy i“ the elecll'omaofiielic field tlieory. Only ill the case

[r]

上昇していくことになる。多くの人々は仮定の議論よりも実際の例を好むので,最近の米国の例

がかつてハーバード大学機関雑誌ククオータリー・ジャナル・