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日本糖尿病学会誌第58巻臨時増刊号

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Academic year: 2021

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I−P−1

2型糖尿病者におけるリラグルチドまたはデグルデクによ る治療がQOLに及ぼす影響とその有用性に関する検討 佐藤 博亮1,2,塚越 千尋1,2,菅谷 芳幸1,2,鈴木 2,種田 嘉信2,神本 昌宗2 工藤 明宏1,2,味原 2,尾形 絵美1,2,三崎 麻子2,石井 2,平井 裕之1,2 長谷川浩司2,仲野 淳子2,清野 弘明2,谷 牧夫2,田村 2,太田 2 渡部良一郎2,岩崎麻里子1,2,塚本 和久2,飯田 和男2,曽根 恵児2,佐藤 育子2 渡辺 毅1,2 福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科1,福島DMスタッフ懇話会Once Fukushima研究グループ2 【目的】リラグルチド(L)及びデグルデク(D)が患者QOLに及ぼす影響とその有用性 を検討した. 【方法】福島県内15医療機関において,LまたはDを新規に導入した2型糖尿病患者を対 象に,導入前と導入12週後の患者QOLをDTR"QOL質問票にて検討した. 【結果】症例数178症例(L群20症例,D群158症例).HbA1cは,L群:8.55%から7.46%, D群:7.95%から7.37%と両群とも有意に改善.DTR"QOL質問票による解析では,社会 活動!日常活動の負担はL群:71.0から80.4,D群:60.2点から65.7,治療への不安と不満 はL群:47.9から68.6,D群:46.5点から53.1点,低血糖への不安はL群:65.8点から76.9点, D群:55.9点から62.4点,治療満足度はL群:45.4点から71.3点,D群:53.6点から58.3点と 全て有意に改善し. 【結果】LやDは,治療効果と,患者QOLの向上をもたらし,アドヒアランスの高い治療 法である可能性が示唆された.[HbA1c:NGSP値]

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Degludec 0.5単位刻みのデバイスによる2型糖尿病の血糖 調整の有用性 源台,西浦 未菜,片峰 陽子,瀬口 沙樹,吉田 彩,原田いずみ, 徳本 恵美,松井なつみ,渡辺真理絵,小幡 彰子 りい内科クリニック糖尿病内科(北九州市) 【意義】 Degludec投与量0.5刻みの調整は小児糖尿病例で使用されてきたが,2型糖尿病例 での報告はない.我々はDegludec0.5単位刻みの血糖調整の有用性を検討した. 【方法】 インスリン治療中の2型糖尿病患者に0.5単位刻みのDegludec 0.5単位刻みの減量 を行った.FPGを2ヶ月分のSMBGによるFPG値を平均値(FPG_M),標準偏差 値(FPG_S),変動係数値(FPG_C)についてそれぞれ前後値を比較検討した. 【結果】 A1C,グリコアルブミンGA,1・5AGは減量前後で有意の変化はなかった.FPG _M前値は95.1,FPG_M後値95.8±17.4.同様に標準偏差値の推移は,FPG_S前19.4, であった.変動係数のFPG_CについてはFPG_C前20.9±14.4%,FPG_C後18.1± 14.0%と有意の低下を認めた(p<0.01,paired t). 【結論と考察】 Degludec0.5単位刻みの調整は有用な方法と考えられた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−3

持効型1回注射(BOT療法)のインスリンをグラルギンか らデグルデクに切り替えた症例の比較検討 正門 光法1,加来真理子2,江藤 知明2,桶田 俊光3,梅田 文夫2 山内 照章2 医療法人森和会やまうち内科クリニック1,同行橋中央病院内科2,同赤坂おけだ内科 クリニック3 【目的】2型糖尿病患者において,BOT療法の持効型インスリンをグラルギ ンからデグルデク(デ)に変更し,臨床効果を検討した.【対象】20例(男 10,女10).経口血糖降下薬の併用は16例.平均年令は67才で,糖尿病罹病 歴が平均17年.変更前のHbA1cが平均8.1%であった.【方法】HbA1c,体 重,低血糖の頻度などを検討.【結果】デに変更5ヶ月後,平均HbA1cは8.1% から7.6%へ有意に改善.平均体重は変化がなかった.デの投与量は6ヶ月で 平均0.8単位増量された.HbA1cが0.5%以上改善した例を改善,0.5%以上悪 化した例を悪化,その間の変化を不変とした.20例中改善が12例(60%) で,不変が8例(40%),悪化例はなかった.低血糖回数が減少.【結語】2 型糖尿病患者のBOT療法において,デの臨床的有用性が示唆された. [HbA1c:NGSP値]

I−P−4

インスリンデグルデクに適したアルゴリズムとその有効 性・安全性の検討(HIT!1) 賢太1,竹内 健人1,高橋 利匡1,小林 寛和2,楯谷三四郎2 来住 稔3,木戸 良明3,岩井 正秀3,横野 浩一1,永田 正男2 北播磨総合医療センター1,加古川西市民病院2,西脇市立西脇病院3 【目的】持効型インスリン製剤インスリンデグルデク(IDeg)の導入に適し たアルゴリズムを考案し,IDegの導入を行い有効性・安全性を検討する.【方 法】多施設によるHarima Insulin deguldec Trial(HIT)として実施した. IDegを導入する際,朝食前空腹時血糖値(FBG)を指標に,4日間ごとにIDeg 投与量を調整するアルゴリズムを用いた.FBG値が4日間のうち3日以上,80 mg!dl以下の場合2単位減量,81"119mg!dlの場合増減なし,120mg!dl以上 1単位増量,200mg!dl以上2単位増量とした.これをHITアルゴリズムとし, 安全性・有効性を検討した.【結果】アルゴリズムによる自己注射が可能で あった患者は,登録時96.9%,1か月91.2%,3ヶ月88.3%,6ヶ月82.3%であっ たが,低血糖の頻度が増える傾向にあった.【考察】HITアルゴリズムは, 実臨床でのIDeg導入に有用であるが,より安全な適応条件の検討が必要で ある.[HbA1c:NGSP値]

I−P−5

血液透析を施行中の2型糖尿病患者におけるインスリンデ グルデクの使用経験 山下 哲理1 ,小川 哲也1 ,高橋 正毅2 ,神原 美沙1 ,小出 純子1 柳澤 慶香4 ,西村 英樹3 ,蒲谷 堯2 ,高橋 良当1 ,佐倉 宏1 東京女子医科大学東医療センター内科1 ,(社)愛和会南千住病院2 ,熊野前にしむら内 科クリニック3 ,東京女子医科大学糖尿病センター4 【目的・方法】当院での糖尿病(DM)合併血液透析(HD)患者におけるIDeg 使用例の血糖改善作用及び安全性について検討した. 【症例1】51歳女性.DM歴29年.強化インスリン療法を施行しHbA1c7.3%,GA 16.3%.インスリングラルギン(IGlar)24UをIDeg24Uに変更しHbA1c7.1%, GA15.6%.【症例2】77歳男性.DM歴32年.強化インスリン療法でHbA1c7.9%, GA19.6%.IGlar20UをIDeg20Uに変更しHbA1c7.3%,GA18.3%.【症例3】78 歳女性.DM歴30年.insulin30R14"0"14U,IGlar24UでHbA1c 8.7%,GA17.5%. IAsp6"6"6U,IDeg24Uに変更しHbA1c 7.7%,GA 13.6%.【症例4】76歳男性. DM歴17年.insulin30R12UでHbA1c7.0%,GA24.1%.IDeg8Uに変更後,HbA 1c6.6%,GA22.4%. 【考察】IGlarからIDegへの変更により血糖は改善傾向となった.IGlarからIDeg への変更時はHD患者においても低血糖に注意しインスリン量の減量を考慮す る必要がある.[HbA1c:NGSP値]

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当院におけるインスリンデグルデクの使用経験 尾崎加奈子1,岡野 優子1,堀田 康広1,西濱 康太1,橋本 1 上村 明1,安間 太郎1,鈴木 俊成1,古田 範子1,矢野 1 竹井 謙之2,住田 安弘3 三重大学医学部附属病院糖尿病内分泌内科1,三重大学医学部付属病院消化器肝臓内 科2,四日市羽津医療センター3 【目的】従来の持効型インスリンからデグルデクへ切り替え時の血糖変動を 検討する.【対象】強化療法中の糖尿病患者38例(1型:13,2型:18,膵性: 5,ステロイド:2,男性:19女性:19,年齢61.2±11.8歳,罹病期間19.2±8.4 年,BMI24.2±5.0kg!m2).【方法】インスリンデテミル(以下D,11例)と グラルギン(以下G,27例)からインスリンデグルデク(以下DG)へ変更 し,変更前,変更後2ヶ月,4ヵ月のHbA1c,空腹時血糖値(以下FBS),イ ンスリン量について比較検討した.【結果】HbA1c(8.5±1.6→8.1±1.2→7.8± 0.1%),FBS(182.6±64.4→155.2±44.5→148.1±48.3mg!dl),超速効型総量 (26.0±13.7→24.7±12.6→24.2±12.6U),持効型総量(16.2±9.2→16.8±10.5 →17.2±10.5U)という結果であった.G,Dで2回投与が必要であった患者 においてDGでは1回投与に変更可能であり,DGの有用性が示唆された. [HbA1c:NGSP値]

I−P−7

インスリンデグルデク有効例の臨床的特徴 土岐 卓也,古家美菜絵,中井 一貴,上田 絢美,田村 愛, 中島 薫,奈良枝里子,三木 郁,松澤 陽子,齋藤 淳, 大村 昌夫,西川 哲男 横浜労災病院内分泌・糖尿病センター 【目的】インスリンデグルデク(Deg)が有効と考えられる症例の特徴を検 討した. 【方法】当施設で導入したDeg使用症例のうち,6ヶ月以上経過が観察でき た症例を対象にHbA1cが減少した群と増加した群に分け比較した.【結果】 解析対象は77例,HbA1c 8.6±1.4%でbasal insulin2回打ちからの切り替え 例が30例含まれた.Deg投与前後で8.6±1.4%から7.9±1.3%と有意に低下し た.対象症例をHbA1cの低下した49例と低下の認めなかった28例に分けて 比較検討した.年齢,性別,BMI,投与前空腹時CPRはマン・ホイットニー のu検定で両群の平均クラスに差を認めなかったが,Deg開始前HbA1cは有 効群9.0±1.2%,無効群7.8±1.5%と差を認めた. 【結語】Deg投与によりインスリン投与回数の減少と血糖コントロールの改 善を認めた.投与前HbA1c高値例では特に血糖コントロールの改善が期待 された.[HbA1c:NGSP値]

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インスリンデグルデクの残存を考慮したCSII開始方法 服部 麗,室井紀恵子,小川 健人,渡邉久美子,水野 達央, 良成 刈谷豊田総合病院内分泌代謝内科 【背景と目的】デグルデク(Deg)は作用時間が長く,CSIIへの変更時に基 礎インスリンが重複する.変更時の基礎注入方法を検討する. 【方法】1型糖尿病2例でDegを用いたMDIからCSIIへの変更経過をCGMで観 察した.基礎注入を段階的に漸増する方法1と,予定基礎注入を最終Deg投 与36時間後から50%,48時間後から100%とする方法2を用いた.食後4時間 を除き3時間以上観察可能な区間で血糖変動幅,時間あたりの血糖変動を評 価した. 【結果】方法1:48時間以降は予定基礎注入の42.9∼75.0%で+18.3mg!dl!hr と基礎注入不足であった.方法2:36時間以降は変動幅47mg!dl,+6.1mg! dl!hr(症例1),48時間以降の3区間平均は変動幅77.7±14.5mg!dl,"8.2±2.4 mg!dl!hr(症例2)であった.低血糖はなかった. 【結語】Degを用いたMDIからCSIIへの変更では,予定基礎注入を最終Deg 投与36時間後から50%,48時間後から100%とする方法が提案される.

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他の持効型インスリンよりデグレデグ変更例の検討―デグ レデグは朝,夜どちらでも1日投与でHbA1cは改善する― 調 進一郎1,前田 1,山本 律子1,熊倉 2,平尾 節子1 平尾 紘一1 H.E.Cサイエンスクリニック内科1,熊倉医院2 【目的】グラルギンまたはデテミルよりデグレデク(Deg)に変更後のHbA 1c等を検討した.【対象】269名.1型:2型糖尿病 157:112名.年齢55.7± 16.6歳,HbA1c8.2±1.3%.【結果】1)Deg変更後6ヶ月のHbA1cは夜→朝(14 名):8.5±1.4→8.3±1.4%.夜→夜1回(137名):8.0±1.4→7.9±1.3%.朝夕 →朝(50名):8.0±1.4→7.9±1.3%(P<0.01).朝夜→朝(45名):8.5±1.3 →8.2±8.2%(p<0.05).2)変更後6ヶ月のDeg投与量,BMIは上記4群とも に有意な差を認めなかった.【考察】Degは投与時間によらず,1日1回投与 で他持効insから変更でき,血糖の改善効果やQOLの改善が期待できる. [HbA1c:NGSP値]

I−P−10

Basal!Bolus療法施行中の2型糖尿病におけるグラルギン からデグルデクへの切り替えの検討 常見亜佐子,金澤 昭雄,羽田 恵,綿田 裕孝,谷本 眞澄, 藤谷与士夫,池田 富貴,後藤 広昌,鈴木瑠璃子,登坂 祐佳, 廣川 侑香,加賀 英義,西尾 理恵,河野 結衣,内田 豊義, 増山 敦,氷室 美和,中島 健一,富山めぐみ,鈴木 路可, 飯田 真由,片平 雄大 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学 【目的】強化療法中の2型糖尿病患者(T2DM)を対象として,グラルギンか らデグルデクへの切り替えを実施し,その臨床効果CGMを用いて評価した. 【方法】グラルギンを用いて朝食前血糖が140mg!dl以下のT2DMに対してグ ラルギンからデグルデクへ同単位数で切り替えを行い,切り替え前後にCGM を装着した.【結果】12名のT2DMでは変更前後で2日間の平均血糖は143.7± 21.8から129.3±17.8mg!dlへ有意に低下した.血糖のSDは29.0±10.9から34.0± 10.0mg!dlへと有意に上昇した.また,日差変動は有意な変動を認めなかっ た.夜間の低血糖頻度)の頻度は0.87%から7.6%へと増加傾向を示すものの 有意差は認めなかった.【結論】T2DMにおいてグラルギンから同量のデグ ルデクへ切り替えると平均血糖は有意に低下した.[HbA1c:NGSP値]

I−P−11

インスリンデテミル・グラルギンからデグルデクへの切り 替え後の経過についての検討 畑尾 克裕,山下 浩司,鈴川 宗弘 (JCHO)徳山中央病院糖尿病・内分泌内科 【目的】持効型インスリンをデグルデクに変更し,効果と安全性を検討した. 【対象と方法】デテミルまたはグラルギンを使用中の1型および2型糖尿病患 者計75名で,それらをデグルデクに変更し,体重・HbA1c・インスリン使 用量・低血糖の頻度を3∼6ヶ月間観察した.【結果】切り替え前と3ヶ月後 で,持効型インスリン使用量は15.6±8.1単位から15.0±8.1単位と変化なし. 体重は63.9±14.2 kgから64.7±14.9 kgと有意に増加.HbA1cは8.9±1.7%か ら8.3±1.5%,さらに6ヶ月観察例では7.6±0.8%と有意に低下した.低血糖 症状とSMBG 70 mg!dl以下の頻度は増加3例,減少1例であった.【考察】 デグルデクへ変更後,HbA1cは有意に低下し,血糖改善効果を認めた.イ ンスリン効果が終日持続するためか体重は増加した.低血糖増加例は少な かったが,コントロール良好例では切り替え時減量などの配慮が必要と思 われた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−12

HbA1c8%を基準とした既存の持効型インスリンからイン スリンデグルデクへの切り替えにおける投与量の検討― DOSE Study― 田丸 新一,藤村 佳世,安部 浩則,末盛 敦子,柿崎 雄介, 櫻井 衞,楊 傑仲,佐々木順子,永井 義幸,志熊 淳平, 小林 高明,伊藤 禄郎,高橋 友乃,三輪 隆,金澤 昭,小田原雅人 東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科・リウマチ・膠原病内科学分野 【背景・目的】既存の持効型インスリンからインスリングルデクへの切り替え に際し,投与量を設定した切り替えのエビデンスは殆どない.我々は,安全に 切り替えられる減量の目安となる単位およびHbA1cを定め検討した.【方法】 インスリン治療を12週以上実施しているHbA1c7.0%以上の2型糖尿病患者30 名.HbA1c7.0∼7.9%では,インスリン量を前治療の80%に減量,8.0%以上で は同単位数で切替えた.【結果】HbA1cは全体で8.61→8.38(P<0.05)と有意 に低下,減量群では7.47→7.34(P=0.49)と維持し,同単位群では9.77→9.37(P< 0.05)と有意に低下した.またアンケートでは夜間低血糖は減少し,患者満足 度は上昇した.【結語】従来の持効型インスリンからインスリンデグルデクへ の切り替えの際は,HbA1c8%以上は同単位数で,8%未満は80%に減量するこ とで,有効かつ安全に切り替えることができると考えた. [HbA1c:NGSP値]

I−P−13

当院におけるインスリンデグルデクの有用性についての検 討 渡邉 裕尭,清水彩洋子,藤田 洋平,藤木 典隆,畑 聖弘, 馬屋原 豊 大阪府立急性期・総合医療センター糖尿病代謝内科 【目的】従来の持効型インスリンからインスリンデグルデク(以下D)へ切 り替え後の6か月間について,効果の有効性を検討した.【対象と方法】対 象は当科外来に通院中の,Dに変更し6か月観察できた患者78名.切り替え 前後6カ月における,HbA1c,グリコアルブミン(GA),体重およびインス リンの投与量について比較検討を行った.【結果】HbA1cはD切り替え時9.3± 1.7%から6ヶ月後8.1±1.6%と低下傾向を認めていた.総インスリン投与量 は全体で28.8±18.9単位から26.8±19.3単位へと有意な変化を認めなかった が,基礎インスリン量増加傾向,追加インスリンは減少傾向にあった.【考 察】従来の持効型インスリンからDへの切り替えにより,6ヶ月間にわたっ てHbA1cの改善を得た.切り替え後,基礎インスリンは増加傾向,追加イ ンスリンは減少傾向にあり,Dの安定した長い持続作用を示唆すると思わ れた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−14

当院での糖尿病患者におけるインスリングラルギンからイ ンスリンデグルデクへの切替症例の検討 倉橋ともみ,滝 啓吾,鈴木千津子,鈴木 陽之,渡邉 峰守 岡崎市民病院内分泌・糖尿病内科 【背景】従来の持効型インスリンより作用時間が長いインスリンデグルデク (D)が販売された.【目的】インスリングラルギン(G)使用糖尿病患者で Dへの切替治療の有用性や利便性を検討する.【方法】GからDへの切替症例 でインスリン使用法,HbA1c等を検討した.【結果】切替時と3か月後(③), 6か月後(⑥)のデータを示す.症例数は③64例,⑥41例,注射回数は3.95 回が③3.48回(p<0.01),⑥3.63回(p<0.01),持効型使用量は17.77単位が ③15.58単位(p<0.01),⑥14.32単位(p<0.01),HbA1cは8.69%が③8.51% (p<0.05)⑥8.17%(p<0.05)と有意に減少した.【考察】作用時間はGが22.8 時間,Dが42時間以上とされ,インスリン依存状態の患者はGの1日2回注射 を必要とすることもある.GからDへの切替は,注射回数や持効型使用量を 減少させ,症例によってはHbA1cを改善させた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−15

強化インスリン療法中の糖尿病患者における持効型インス リンデグルデクへの切り替え症例による有用性の検討 齋藤 聡子,荻野 淳,福嶋 清香,田島加奈子,吉田 宣子, 米田 千裕,春木 武徳,鈴木 義史,橋本 尚武 東京女子医科大学八千代医療センター糖尿病・内分泌代謝内科 目的:インスリンデテミア,グラルギンからデグルデク(D)に変更した 症例につき,切り替えについての有用性を検討. 対象と方法:症例は強化ins療法中の糖尿病患者31名.BMI,血糖変動,SMBG における30回の空腹時血糖値(FBS),HbA1c,インスリン(ins)量を変 更前,3か月(3m),6か月(6m)にて比較した. 結果:変更前,3m,6mのBMI(kg!m2)は26.0,25.3(P0.81),25.7(0.44) と有意な変化はなく,HbA1c(%)は8.5,8.0(P<0.01),8.2(P<0.01) と改善した.FBS154±44.4mg!dl,143.4±38.2mg!dl(P<0.01),144.8±41.8 mg!dl(P<0.01)と改善した.ベースins量は前22.5単位(u),D変更時19.1 u,3m17.9u(P<0.01),6m18.1u(P<0.01)と減量できたが,ボーラスins 量は有意な減量はできなかった.結論:Dは持効型ins量及び注射回数を減 らせ,HbA1cの改善にも有用であると考えられた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−16

インスリングラルギンで治療中の糖尿病患者を対象とした インスリンデグルデクの有用性の検討 山田 雅之,濱口えりか,西村 泰行 金沢赤十字病院内科 【目的,方法】インスリングラルギンで6ケ月以上治療していてもHbA1c 6.5%∼10.0%の糖尿病患者計7名をインスリンデグルデク就寝前1回投与群 またはインスリングラルギン就寝前1回投与群に無作為に割付け比較した. 【結果】HbA1c,GA(%)はグラルギン使用時(各々7.18±0.33,19.8±1.44; mean±SE)からデグルデク投与13週後(各々7.24±0.31,20.5±0.73)と不 変.軽度低血糖に関しては,グラルギン群2.8±1.7回!12週に対してデグル デク群4.2±2.1回!12週.【結論】グラルギン投与中の糖尿病患者をデグルデ クに切り替えることにより血糖コントロール状況に変化はなかったが,軽 度低血糖に関しては増加する可能性が示唆された.今後,更に症例の蓄積 を行うとともにCGMSでデータも参考に検討を加える予定である. [HbA1c:NGSP値]

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I−P−17

インスリングラルギンからデグルデクへの変更後の比較 登内 一則,中島 智子,永井 公立富岡総合病院内科 目的 インスリングラルギンからの変更後の有用性を1型と2型別に比較検 討した. 方法 当院通院中の糖尿病患者95名の血糖コントロール,体重について6か 月間を比較検討した. 結果 1型糖尿病では両群にHbA1cは有意差は認められなかった.BMIも横 ばいで有意差は認められなかった.デグルデクの量は有意に減少した.2型 糖尿病ではデグルデク群でHbA1cは有意に低下した.BMIは横ばいでデグ ルデクの量は不変であったが,追加インスリン量は減少した. 結語 1型糖尿病ではHbA1cに有意差は認められなかったが,デグルデクの 量は有意に減少した.2型糖尿病では3か月以後はデグルデク群でHbA1cは 有意に低下し追加インスリン量は有意に減少した.[HbA1c:NGSP値]

I−P−18

インスリン頻回注射療法患者におけるインスリングラルギ ンからデグルデクへの変更後の比較<eGFR別の分類> 中島 智子1,永井 2,登内 一則2 公立富岡総合病院看護部1,公立富岡総合病院内科2 【目的】インスリングラルギンからデグルデクへの変更の有用性をeGFR別 に分け比較検討した.【対象】当院通院中のインスリン頻回注射を施行して いる糖尿病患者で過去2年以内に入院歴がなく変更を承諾した95名.【方法】 デグルデクに切り替え1年前後のBMI,血糖,HbA1cを6ヶ月間比較検討.【結 果】eGFR≧60ml!minでは両群共にHbA1cは経時的に低下,デグルデク群 は有意に減少.BMIは横ばいで有意差はない.デグルデク群は朝食前の追 加インスリン量は有意に減少し,基礎インスリン量は不変.eGFR<60ml! minでは両群共にHbA1cは経時的に低下し有意差はない.BMIは0−3か月 目まではグラルギン群で有意に低下したが,その後は横ばいで有意差はな い.追加インスリン量は不変だが,デグルデクの量は有意に減少した.【結 語】インスリングラルギンからデグルデクへの変更をeGFR別に分けて検討 し,有用性が認められた.[HbA1c:NGSP値]

I−P−19

グラルギン使用糖尿病患者におけるデグルデクへの切り替 え効果の検討 大輔,鈴木 國弘,城島 輝雄,田中 精一,友常 孝則, 西田 舞,青木 千枝,飯嶋 寿江,麻生 好正 獨協医科大学内分泌代謝内科 【目的】グラルギンからデグルデグへ切り替え,有効性を検討.【対象と方 法】グラルギン1日1回ないし2回投与からデグルデグの1日1回投与に切り替 えた糖尿病患者38例を対象とした.HbA1c,夜間から起床時の低血糖につ いて検討した.【結果】患者背景は1型糖尿病27例,2型糖尿病11例,男性21 例,女性17例,年齢48.8±13.9歳,であった.グラルギン1回投与又は2回投 からの与切り替え後1ヵ月,3ヵ月,6ヵ月,12ヵ月のHbA1cは低下傾向であっ た.また夜間から起床時の低血糖頻度は有意に低下した.【結論】デグルデ グはグラルギンからの切り替えでHbA1cは低下傾向を示し,低血糖頻度は 有意に改善した.[HbA1c:NGSP値]

I−P−20

当院外来におけるインスリンデグルデクの使用経験 高橋 美琴,沖本 久志,内藤 孝,盛口 雅美,土門 利佳, 大野真理恵 宮城厚生協会坂総合病院糖尿病代謝科 2014年3∼9月に外来通院中の糖尿病患者でデグルデクが新規に処方された 164名を抽出し,3ヶ月以上経過し,入院例等を除外した103名の使用状況と 血糖コントロール,安全性を検討した.結果,血糖コントロール改善目的 の他,注射回数を減らす目的でデグルデクへ切り替えた症例が多かった. 投与開始時HbA1c 8.67%(n=103),3ヶ月後HbA1c 8.56%(n=78)およ び6ヶ月後HbA1c 8.60%(n=55)と血糖コントロールは有意な変化を認め ず,インスリン投与量も有意な変化を認めなかった.1型糖尿病患者で投与 開始2・4ヶ月後のHbA1cの改善に有意差を認めたが,半年後には有意差は 消失した.副作用は肝腎機能を評価したが特に変化を認めなかった.デグ ルデク投与は血糖コントロールの改善までは寄与していない可能性が示唆 されたが,今後血糖変動幅の改善や低血糖減少の可能性について検討して いきたい.[HbA1c:NGSP値]

I−P−21

既存持効型インスリンからデグルデクに切り替え後の変化 についての検討 曽根 曜子1,村尾 2,伊原木沙智代1,岡田 優子1,三枝 1 浅田 智哉1,眞鍋 伸次1,筧 隆子3 KKR高松病院薬剤科1,KKR高松病院糖尿病内分泌内科2,KKR高松病院臨床研究部3 【目的】既存の持効型からデグルデク(Deg)に切り替た後の糖代謝の変化 について検討する.【対象】Degに切り替えた糖尿病者患者連続40名(1型15 名,2型25名,年齢64才,男!女26!14,BMI24.9kg!m2 ,HbA1c8.1%).【方 法】切り替え前!3M後のHbA1c,BMI,CPI,インスリン抗体を改善群(イ ンスリン同量以下でA1c前値以下)と非改善群(インスリン同量以上でA1c 前値以上)で検討.【結果】全体のHbA1c,BMIは前!3Mでそれぞれ8.1!7.9, 24.9!25.1.改善群のHbA1c,BMIは前!3Mで8.3!7.4,25.7!25.7,非改善群の HbA1c,BMIは前!3Mで7.9!8.2,24.4!24.6,両群でCPI・インスリン抗体陽 性率に差はなし.15%の例で持効型は25%以上減少.【総括】Degへの切り 替えにより治療上のデメリットをきたすことは少ない. [HbA1c:NGSP値]

I−P−22

当科におけるインスリングラルギンからデグルデグへの切 り替えによる検討 岩崎麻里子,金成 文平,鴻野 央征,塚越 千尋,尾形 絵美, 菅谷 芳幸,平井 裕之,工藤 明宏,渡辺 毅,佐藤 博亮 福島県立医科大学附属病院腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科 【目的】グラルギンからデグルデグへ切り替えた症例の臨床的効果について 後ろ向きに検討した.【方法】当科外来通院しグラルギン使用中のHbA1c8% 以上の25症例を対象にデグルデグに変更し3ヶ月,6ヶ月のHbA1c,体重, インスリン単位数について検討した. 【結果】患者背景は年齢59.2歳,体重66.3kg,BMI 25.6 kg!m2,HbA1c 9.0%, 変更前グラルギンは15.0単位,切り替え後のデグルデグ初期投与量は14.8単 位.投与前⇒3ヶ月後⇒6カ月後の変化は,HbA1c(%)は9.01⇒8.54⇒8.39 と有意に改善したがデグルデグ投与量(単位)は14.8⇒15.4⇒15.2,体重(kg) は66.3⇒66.6⇒66.8と有意な変化はなかった.切り替え6か月後HbA1c 8.0% 未満の到達率は36.0%,7.0%未満の到達率は4.0%だった.【結語】デグルデ グは血糖管理不良2型糖尿病患者において有効な基礎インスリン製剤である 可能性が示唆された.[HbA1c:NGSP値]

I−P−23

1型糖尿病患者における既存持効型インスリン製剤1日2回 投与からデグルデク1日1回投与への切り替えに関する検 討 杉山有吏子1 ,池村 舞2 ,奥貞 智1 ,岩倉 敏夫3 ,橋田 亨1 神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部1 ,神戸学院大学薬学部2 ,神戸市立医療セ ンター中央市民病院糖尿病内分泌内科3 【目的】1型糖尿病患者に対するデグルデク(Deg)の有効性についての検討. 【方法】グラルギン(Gra)又はデテミル(Det)1日2回投与からDeg1日1回 投与に切り替えた1型糖尿病患者12名を対象とした.各項目を電子カルテよ り後方視的に調査し,Deg切り替え前と3か月後で比較した. 【結果】HbA1c(前8.31±0.91,後8.11±0.84%),朝食前血糖値(前181.1±46.3, 後149.3±32.5 mg!dL)は低下傾向あるも有意差なし.血糖値の日差変動(前 67.3±7.4,後56.1±12.3 mg!dL)は有意に減少(p<0.05).総インスリン量 (前35.9±12.2,後33.1±11.2単位)は減量傾向あるも有意差なし.基礎インス リン量(前17.9±7.0,後15.9±6.0単位)は有意に減少(p<0.01). 【考察】Degへの切り替えにより,安定した血糖降下作用を得られることが 示唆された.さらに,投与回数の減少に伴うアドヒアランスの向上が期待さ れる.[HbA1c:NGSP値]

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インスリングラルギンからインスリンデグルデクへの切り 替えが血糖日内変動安定化に与える影響の検討 福岡 勇樹1 ,成田 琢磨1 ,高橋 和之1 ,大友 瞳1 ,嘉島 理子1 籠島 可奈1,佐藤 優洋1,安藤 清香1,清水 尚子1,三ヶ田敦史1 佐藤 雄大1 ,藤田 浩樹1 ,月山 克史2 ,山田祐一郎1 秋田大学大学院医学系研究科内分泌・代謝・老年内科学1,秋田大学医学部病態代謝栄 養学講座2 【目的】インスリングラルギン(G)からインスリンデグルデク(D)への切 り替えが血糖変動に及ぼす影響をCGMで評価.【方法】対象はGを使用中でD の使用歴がない成人の1型および2型糖尿病患者15例.入院にてインスリン投 与量が一定となった時点でCGMを施行,その後GをDへ同量で変更(G2回打 ちは20%減量),5日目以降にCGMを再施行.【結果】切り替え前後での平均 血糖値175±34mg!dL→153±41mg!dL(p<0.05),SD 49±13mg!dL→38± 14mg!dL(NS),MAGE 94±17mg!dL→78±27mg!dL(NS).23時∼6時の 平均血糖値164±62mg!dL→138±56mg!dL(p<0.001),低血糖時間は変化な し.インスリン量はGと4∼8週後のDとの比較で0.19±0.11U!kg→0.15±0.08U! kg(p<0.05)と減少.【結語】DはGからの切り替えで,低血糖時間を増加さ せずに平均血糖値を低下させ,血糖日内変動も改善させる可能性が示唆され た.

(4)

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健康被験者におけるLY2963016,欧州連合ランタス,米 国ランタスの薬物動態及び薬力学の比較

千田 大1,那須 理佐1,Helle Linnebjerg2,Eric Chen Quin Lam3

Mary E. Seger4,David Coutant2,Laiyi Chua3,Chew Lan Chong5

,Ma-ria M Ferreira6,Danny Soon3,Xin Zhang2

日本イーライリリー株式会社1,Eli Lilly and Company, USA2,Lilly!NUS Centre for Clinical Pharmacology, Singapore3,Eli Lilly and Company, USA(研究当時)4,Lilly! NUS Centre for Clinical Pharmacology, Singapore(研究当時)5 ,FARMOVS!PAR-EXEL(Pty)Ltd, South Africa6

【目的と方法】同じ一次アミノ酸配列を有するインスリン グラルギン製剤

であるLY2963016(LY IGlar)とランタスⓇ

(IGlar)について,薬物動態及 び薬力学の生物学的同等性を確認するため,健康被験者を対象とした第I 相,無作為化,二重盲検,正常血糖クランプ試験を実施した.

【結果】薬物動態パラメータ(AUC0"24及びCmax)及び薬力学パラメータ(Gtot 及びRmax)の最小二乗幾何平均値の比の90%信頼区間(及び薬力学の95%信 頼区間)は0.80∼1.25の間に含まれていた. 【結論】LY IGlarとIGlarの薬物動態及び薬力学ついて,後発医薬品の生物学 的同等性試験ガイドラインによる生物学的同等性の基準を満たした.

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LY2963016とLantusⓇ の有効性・安全性における同等性の 検討(2型糖尿病患者):ELEMENT2試験 高橋亜紀子1 ,千田 大2 ,Julio Rosenstock3 ,Priscilla Hollander4 ,Anuj Bhar-gava5 ,Liza Ilag6 ,Robyn K. Pollom6 ,William J. Huster6 ,Lyndon B. Lacaya6 Melvin Prince6 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社・医薬開発本部1,日本イーライリリー株式会社・

医学科学本部2,Dallas Diabetes and Endocrine Center at Medical City, TX, USA3,Baylor Endocrine Center, TX, USA4

,Iowa Diabetes and Endocrinology Research Center, IA, USA5

,Eli Lilly and Company, IN, USA6

【目的と方法】インスリン グラルギンと同一の一次アミノ酸配列を有するLY 2963016(LY IGlar)とLantusⓇ (IGlar)について,経口血糖降下薬で治療中の外 国人2型糖尿病患者を対象として,両製剤の有効性の非劣性,安全性の同等性の検 討を目的とした第III相臨床試験(24週間投与・無作為化・二重盲検)を実施した. 【結果】759例が本試験で無作為割付された.HbA1cの変化量を指標とした有効性 の検討ではLY IGlarとIGlarが相互に非劣性であることが示され,両剤の同等性が 確認された.低血糖を含む全有害事象および免疫原性について評価した両製剤の 安全性は,類似していることが確認された. 【結論】LY IGlarまたはIGlarと経口血糖降下薬の併用療法について,有効性・安全 性における同等性が示された.[HbA1c:NGSP値]

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Low within"and between"day variability in exposure to new insulin glargine 300 U!ml(Gla"300)

Becker H.A. Reinhard1,Nowotny Irene1,Teichert Lanore1

Bergmann Karin1

,Kapitza Christoph2

Sanofi!Aventis Deutschland GmbH, Frankfurt am Main, Germany1,Profil, Neuss, Germany2

50 people with type 1 diabetes mellitus underwent two 24"h euglycaemic clamps in steady state after 6 QD administrations of 0.4 U!kg in a double" blind, randomised, two"way crossover study. Median cumulative exposure (INS"AUCt!INS"AUC24)developed linearly over 24 h, and excursion([Cmax"

Cmin]!2)from the average concentration within 24 h(CAVG=INS"AUC24!24) was only 3.3 microU.ml"1. Within"day variability(fluctuation;C

max!Cmin)was <2. SWING([Cmax"Cmin]!Cmin)and peak"to"trough fluctuation([Cmax"Cmin]! CAVG)were <1. Between"day variability(reproducibility;CV%[INS" AUC])was 17.4%, at a between"subject CV%(INS"AUC)of 34.8%. Gla"300 provides evenly distributed 24"h coverage due to low fluctuation and high reproducibility.

Study sponsored by Sanofi(NCT01838083).

I−P−28

New insulin glargine 300 U!ml: Meta"analysis of phase 3a EDITION clinical trials in type 2 diabetes mellitus(T 2DM)

Yki!Jarvinen Hannele1

,Ritzel Robert2

,Roussel Ronan3

,Bolli B. Geremia4

Vinet Laetitia5

Division of Diabetes, University of Helsinki, Faculty of Medicine and Helsinki University Central Hospital, Helsinki, Finland1

,Klinikum Schwabing, Städtisches Krankenhaus

München GmbH, Munich, Germany2

,Assistance Publique Hôpitaux de Paris, Bichat Hospi-tal, Paris, France3

,University of Perugia, Perugia, Italy4

,EXPERIS IT, Nanterre, France5 The EDITION 1, 2 and 3 studies compared new insulin glargine 300 U!ml(Gla" 300)with insulin glargine 100 U!ml(Gla"100)in T2DM. Meta"analysis enabled glycaemic control and hypoglycaemia to be examined over 6 months in a large, heterogeneous T2DM population(Gla"300, N=1247; Gla"100, N=1249).Gla"300 provides comparable glycaemic control to Gla"100 in T2DM(LS mean change [SE]:"1.02[0.03]% for both groups), with consistently less hypoglycaemia at any time of the day and less nocturnal hypoglycaemia. Severe hypoglycaemia was rare in both treatment groups. Weight gain with Gla"300 and Gla"100 was slight, with a trend for less weight gain with Gla"300.

Study sponsored by Sanofi(NCT01499082!NCT01499095!NCT01676220).

I−P−29

インスリングラルギン補充中の2型糖尿病例に対するDPP 4阻害薬追加投与の有用性と安全性についての検討 岡内 幸義,北井 宏美,周 邦彦,嶺尾 郁夫 市立豊中病院糖尿病センター 【目的】インスリングラルギン(G)使用例に対するDPP4阻害薬の上乗せ効 果と安全性を検討.【対象】Gで基礎インスリン補充されている当院通院中 の2型糖尿病患者22例(BOT:9例,MDI:13例).【方法】DPP4阻害薬追 加前,3ヶ月後,6ヶ月後にHbA1c,体重,インスリン使用量,低血糖頻度 を調査.【結果】追加前,3か月後,6か月後のHbA1c(平均±SD)は8.6±1.1, 7.7±0.8,7.6±1.0%と改善.BMI,インスリン使用量はともに有意な変化 を認めず,低血糖頻度は追加前の4例から6例に増加したが重症低血糖はな かった.BOTとMDIの両群でHbA1cは有意に低下したが変化幅に差はな かった(ΔHbA1c "0.7±0.7 vs "1.2±1.3%).【結語】基礎インスリン補充中 の2型糖尿病患者に対するDPP4阻害薬の追加投与によって低血糖と体重増 加リスクの低い血糖コントロール改善効果が期待できる. [HbA1c:NGSP値]

I−P−30

BOTによって治療中の2型糖尿病患者におけるグラルギン 投与時とデグルデク投与時の血糖変動の比較 炭谷 由計,犬飼 浩一,比佐 有紀,盛田 久美,永瀬 惟, 石本 麻衣,森田 奈瑠,村嶋 俊隆,小沼 裕寿,田中 利明, 勝田 秀紀,西田 進,保坂 利男,石田 杏林大学第三内科(糖尿病・内分泌・代謝内科) 【目的】グラルギン(G)とデグルデク(D)の24時間血糖変動の及ぼす効 果に違いがあるのかCGMを用いて比較検討した.【対象】GによるBOTの下 で治療している2型糖尿病患者8名【方法】CGMは1回目(C1)G投与時,2 回目(C2)Dへ切り替え6週間後,3回目(C3)再びGへ戻し4週間経過した 後の計3回施行【結果】インスリン投与量(単位)はG9.3±5.1,D8.6±4.6で あり有意差なし.24時間平均血糖値(mg!dl)は,C1 125.1±21.8,C2 110.6± 16.8,C3 123.5±18.2,標準偏差はC1 31.1±17.1,C2 29.2±13.3,C3 33.7± 12.8.夜間平均血糖値(mg!dl)はC1 96.7±34.7,C2 98.5±17.9,C3 103.0± 24.1であり,いずれもC1とC2およびC2とC3の比較で有意差なし.【結論】BOT により安定した血糖コントロールが得られるような内因性インスリン分泌 が保たれている2型糖尿病患者では24時間血糖変動においては,この切り替 えは同等の効果がある.[HbA1c:NGSP値]

I−P−31

当院におけるCSII現状と課題∼指導工夫を要した3症例を 中心に∼ 川述 里美1 ,武石千鶴子1 ,佐藤 雄一2 ,布井 清秀2 社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院看護部1 ,同糖尿病内分泌内科2 【目的】当院ではCSIIをテーマにした患者会開催を機にCSII導入患者が増加し た.指導に難渋した3症例を中心に看護師の介入のあり方を検討した. 【対象と方法】CSII導入患者18名(男1:女17,平均年齢38歳).MDIからの切 替14名(合併妊娠4名). 【結果】症例1)出産後,無自覚性低血糖を頻発.CSII導入後に経験値ではな くインスリン効果値で血糖補正を行うよう指導しインスリン量が半減,低血 糖閾値が正常化した. 症例2)CGMを参考にセット交換後の低血糖防止対策,ボーラスウィザード による血糖補正を指導し平均血糖が206±145から137±67に改善. 症例3)交換時トラブルでDKAとなり混乱したが,作成した振り返りツール で整理し,予防対策に役立てた. その他)ポンプ機能をフルに活用し,妊娠悪阻や夜間低血糖等にも対応でき た. 【結論】CSIIの機能を熟知し,生活に密着した看護介入が求められる. [HbA1c:NGSP値]

I−P−32

インスリン自己注射初期導入加算の2症例と看護療養支援 牛山 典子,髙橋 和彦 髙橋医院 【目的】2014年の診療報酬改訂でインスリン初期導入加算(500点)が算定 できるようになった.当院は入院施設を持たない診療所であり,外来イン スリン導入を行っている.このような診療報酬に沿ったインスリン自己注 射導入2症例の実際と看護療養支援を考察する.【症例と経過】症例1:化学 療法中に高血糖となった50歳女性.症例2:緩徐進行1型58歳男性.外来イ ンスリン導入指導と患者の精神的負担を重点に看護介入を行った.【考察】 診療報酬に沿った外来インスリン導入は,連日の外来受診は必要になるが, 入院による社会的,精神的負担の軽減ができ,生活や食事の変更がなく血 糖コントロールができる利点は大きい.様々なインスリン導入に対して看 護支援をおこないながら診療報酬に沿っていくことが必要であると考え る.[HbA1c:NGSP値]

(5)

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インスリン治療再開後にインスリン抗体産生により著明な 高血糖を呈した2型糖尿病の1例 西村 英尚1,服部 泰輔2,斎尾友希江2,大洞 尚司2,長井孝太郎2 羽島市民病院薬剤部1,羽島市民病院内分泌・糖尿病内科2 【症例】71歳,男性,2008年超速効混合型インスリン導入,2012年経口薬に 変更,2014年2月血糖悪化のため持効型インスリン開始,同年4月高血糖の ため入院.【検査値】血糖値;844mg!dL,HbA1c;9.0%,インスリン抗体 結合率;90%以上,総IRI;1728μU!mL,Scatchard解析;低親和性,高結 合能.【経過】入院日に持続点滴+アスパルト総量111単位,3日後494単位 (最大量),49日後にグルリジン+αGI+グリニド剤+DPP4阻害剤で退院【考 察】グラルギン開始後にインスリン抗体産生した原因として2年前に中止し たアスパルト製剤との交差反応を考える.また,今回の症例で最も有用で あった製剤のデグルデクは98%以上がアルブミンと結合するためインスリ ン抗体から遊離したインスリンがインスリン受容体に結合することを抑制 したと考える.[HbA1c:NGSP値]

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「足のきず外来」で見出した臍下 両 側 の Insulin!induced Lipohypertrophyの1例 末丸 大悟1,徳中 亮平2,末丸 美央3,出浦 3,福島 久美4 高木あけみ4,橋田 1,石塚 高広1,中村 保子1,上原 1 前橋赤十字病院糖尿病・内分泌内科1,前橋赤十字病院形成外科2,前橋広瀬川クリニッ ク内科3,前橋赤十字病院看護部4 【症例】45歳女性.19歳で1型糖尿病発症.35歳で両眼失明,血液透析導入. いざって移動する際に右母趾を地面に引きずる習慣あり,同部位に潰瘍形 成,骨を視認,排膿を認めるようになり,当院「足のきず外来」に紹介受 診.血流障害なく神経障害に伴う外傷性慢性骨髄炎の診断で後日入院し右 母趾切断術を施行.同外来初診時の腹部診察で臍下両側にLipohypertrophy を認めた.リスプロ:30u!ヒトインスリンN:8uで随時血糖:338mg!dl, GA:29.1%,時折低血糖あり.注射部位変更,インスリン減量,胃不全麻 痺を考慮し注射タイミング変更,形状の異なる他社持効型製剤へ変更行い, リスプロ:18u!デテミル:10uで退院.【考察】より少ないインスリン量で 低血糖なく過ごせるよう注射手技の修正ができ,足のみにとらわれない全 身診察が重要と再認識させられた.[HbA1c:NGSP値]

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インスリンを離脱できた2型糖尿病患者の薬物治療前後の 臨床的特徴 永瀬 晃正,小高 以直,関根 英傑,根本 洋子,則武 昌之, 善也 東京医科大学茨城医療センター代謝内分泌内科 【目的】薬物治療をインスリンによって開始し,後に離脱できた患者の臨床 的特徴を知る. 【方法】対象は2型糖尿病7例(54±14歳,BMI23.0±2.2;M±SD).インス リン治療前後にFBG,C"ペプチド(CPR),インスリン(IRI),プロインス リン(PI)を測定.CPRインデックス(CPI),HOMA"β,HOMA"R,PI! IRI,PI!CPRを算出.各指標の変化を治療前後で比較した. 【結果】治療前のCPI 0.55±0.20,HOMA"β 13±6と低値.インスリン治療2 週後にPI,PI!CPRが有意に低下し,5週後にCPIの上昇傾向がみられた. 【考察】治療前にインスリン分泌が高度に低下した例でもインスリン離脱が 可能であった.インスリン治療後の早期にβ細胞機能が改善し,後にインス リン分泌の指標の上昇傾向がみられ,インスリン離脱に寄与したものと考 えられた.[HbA1c:NGSP値]

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当院におけるインスリン離脱糖尿病患者の動向 高橋 和彦,髙橋 裕子,杉山 寛子,牛山 典子 髙橋医院 (目的)当院でインスリン離脱をし得た患者について調査し,今後の治療・ 療養指導に反映させたい.(方法)H23年以降インスリン離脱した患者21名 について,離脱時HbA1c,空腹時CPR,CPI,現在のHbA1c,体重等を調 査した.現在のHbA1c#7%の患者とHbA1c<7%で比較検討した.(結果) 現在HbA1c#7%の患者が6名,<7%の患者が15名であった.空腹時CPI< 0.45の患者は全例離脱後コントロールが悪化していた.HbA1c#7%の患者 で離脱時CPI>0.8で,かつ体重コントロールができていたにもかかわらず HbA1cが悪化した患者が2例あった.(考察)CPI<0.45の患者は離脱困難か もしれない.離脱後もがんばって体重等をコントロールしていてもHbA1c が悪化する患者は,糖尿病治療に対するモチベーションの低下が懸念され るため心のケアなども含めたきめこまやかな治療や療養指導が必要と考え られる.[HbA1c:NGSP値]

I−P−37

混合型インスリン製剤治療から注射回数を変えない条件下 での超速効型および持効型溶解インスリン製剤の組合せ治 療への変更の検討 田尾 医療法人たお内科クリニック 【背景】欧米では持効型溶解インスリン製剤(L)に超速効型インスリン製 剤(Q)の追加が推奨されるが,本邦では混合型インスリン製剤(Mix)の 複数回注射もよく使われ,両者の優劣に関心が持たれる.【目的】Mix2"3 回注射中の2型糖尿病患者(T2DM)に対しL1回およびQ1"2回の組合せに 変更し比較検討した.【方法】①Mix2回注射中のT2DM患者11名に対しQ1 回L1回の組合せへ,②Mix3回注射中のT2DM患者5名に対しQ2回L1回の組 合せへ各々変更した.【結果】①ではHbA1c(%)は投与前7.99±0.74,3か 月後7.97±0.90,6か月後7.50±0.61であった.②ではHbA1c(%)は各々8.48± 0.62,8.02±1.18,7.82±0.82であった.いずれにおいてもインスリン使用量 と体重は著変なく,低血糖も見られなかった.【考察】複数回のインスリン 注射では利便性や柔軟性の面だけでなく血糖管理の面からもLとQの組合せ が推奨される.[HbA1c:NGSP値]

I−P−38

インスリン強化療法で治療中の糖尿病患者において夕方の 超速効型と眠前の持効型インスリンを混合型に変更した場 合の血糖コントロールの比較 鈴木 誠司,田原 敬典 たはらほほえみクリニック内科 【目的】インスリン強化療法を行っている糖尿病患者で,夕食前の速効型イ ンスリンおよび眠前の持効型インスリンを最も近い混合比の混合型インス リンに変更し,変更前後で血糖コントロールを比較する.【対象患者・方法】 インスリン強化療法を施行中で外来通院中の1型および2型糖尿病患者.夕 食前の速効型と眠前の持効型インスリンの比率に応じて混合製剤に変更す る.2ヶ月ごとに6ヶ月後までHbA1cの変化について検討した.【結果】変更 前のHbA1c 7.14±0.77%,変更後2ヶ月7.17±0.78%,4ヶ月後7.31±0.96%, 6ヶ月後0.733±0.81%と変更前に比して変更後の各群で有意な差はなかっ た.【結論】インスリン強化療法を行っている糖尿病患者において夕方の超 速効型インスリンと寝る前の持効型インスリンを混合製剤に変更可能であ ることが示された.[HbA1c:NGSP値]

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血糖コントロール不良2型糖尿病患者におけるBIAsp70の 有用性 秋山 知明1,山田 昌代1,中口 裕達1,南 太一1,角田 哲治1 寺内 康夫2 国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院代謝内分泌内科1,横浜市立大学大学院医 学研究科分子内分泌・糖尿病内科学2 【目的】血糖不良2型糖尿病におけるBIAsp70の効果を検討. 【方法】対象はインスリン新規導入2型糖尿病患者108例.年齢67歳.HbA1c 10%未満(L群8.9±0.7%)・10%以上(H群11.9±1.2%)に分け,BIAsp70 (34例)の効果を,BILis50!BIAsp50(37例),BIAsp30(37例)と比較. 【結果】BIAsp70はL群において,糖毒性解除日数8.0日,10日以内解除率71%, 最大インスリン必要量28.0単位で,他剤といずれも効果同等.M値は29.5と 3剤間で差を認めないが,到達FPGに差あり(124.1 vs BIAsp30 97.6mg!dl, P=0.03).H群では,58%の例でFPG抑制不十分により他剤変更を要した. 変更例の特徴はGA高値のみ(P=0.017),インスリン分泌能低下なし. 【総括】血糖不良2型糖尿病へのBIAsp70使用は,HbA1c10%未満で,FPG 高値となるが,糖毒性解除,血糖変動を含めた効果に差を認めず.HbA1c10% 以上では,症例を選択する必要あり.[HbA1c:NGSP値]

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インスリン強化療法施行中の1型・2型・膵性糖尿病にお けるインスリン投与量の比較 山口恵理子1,浜本 芳之1,本庶 祥子1,藤本 寛太1,岡村 絵美1 柴山 惟1,徳本 信介1,和田 良春1,池田 弘毅1,藤川 2 濱崎 暁洋1 (公財)田附興風会医学研究所北野病院糖尿病内分泌センター1,(公財)田附興風会 医学研究所北野病院臨床検査部2 目的:糖尿病の各病型での1日総インスリン量(TDD),TDDに対する基礎 インスリン量の比率(BTR)について後方視的に検討した. 方法:インスリン強化療法中の患者195例(1型96例,2型93例,膵性6例) を対象とした.平均年齢59.6歳,BMI23.6kg!m2 (1型21.2,2型26.6,膵性18.6; p<0.01),HbA1c7.8%であった.体重あたりのTDD,BTRを比較検討した. 結果:TDD,体重あたりのTDD(1型0.61±0.28,2型0.58±0.32,膵性0.57± 0.25単位!kg!日)は3群間で有意差がなかったが,BTRは2型糖尿病が膵性 糖尿病と比較して有意に高く(33.9±11.0,21.6±12.9%;p<0.05),その一 方,1型糖尿病と2型糖尿病,1型糖尿病と膵性糖尿病に有意差はなかった. 結論:糖尿病の病型によって,体重あたりのTDDに差はなかったが,BTR に違いが認められた.[HbA1c:NGSP値]

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当院におけるインスリン強化療法導入による膵β細胞機能 改善の状況 百木 忠久1,4,5 ,阿部 倫和2 ,堀 絵里子3 ,三田村 朋3 ,宮司 正道4 田中 英樹4 ,三島 孝洋4 ,庭野 元孝4 ,村田 升4 ,寺内 康夫5 菊名記念病院糖尿病・内分泌内科1 ,菊名記念病院臨床検査科2 ,菊名記念病院薬剤部3 , 菊名記念病院総合診療部4 ,横浜市立大学大学院分子内分泌・糖尿病内科学5 【緒言】概ねHbA1c7%以上の症例にグラルギンとグルリジンの強化治療実施 (強Tx),β細胞機能回復をSUITOindex(Si)で評価. 【結果】対象:男17!女11(新規Tx12)例.強Tx開始時,62.4±13.2歳,診断 から強Tx開始まで6.0±7.8年.BMI:26.3±5.5,HbA1c:10.7±2.6%,Si:15.4± 10.4(Si<25:24例),観察期間0.6±0.5年.最終Si:32.5±19.0と有意改善.最 終Si≧25:16例,Si後!前>1:23例.開始時Si<25の24例(新規Tx12例)中, 最終のSi<25:11例とSi≧25:13例で,既存糖尿病治療歴・治療中断・SU剤 使用・強TxとDPP4阻害薬併用に,差無.強Tx開始時Si・年齢・診断から強Tx 開始までの期間・HbA1cと,最終Siに,相関無.BMIと最終Siに正の相関有. 【まとめ】β細胞機能回復は,年齢・強Tx開始までの期間と関連無.高齢症例 でも機能回復有.この観点で,糖尿病治療の第一選択として,強Txを選択す る意義があると考えられた.[HbA1c:NGSP値]

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BOT導入症例における基礎インスリン自己調節法の長期成 績 大工原裕之,村岡都美江 坂出市立病院糖尿病内科 【目的】新規BOT症例でインスリングラルギン(I"Gla)の長期的自己調節 法の有効性,安全性を検討した.【方法】対象はOHAでコントロール不良 の2型患者142例.平均HbA1c 9.0±1.5%.1日1回I"Gla 4∼6単位より開始. 1週間で任意の3日FPGを測定.FPG平均値が,80mg!dl未満でI"Gla 2単位 減量,80mg!dl以上110mg!dl未満でI"Gla変更なし,110mg!dl以上140mg!dl 未満でI"Gla 1単位増量,140mg!dl以上でI"Gla 2単位増量とした.【結果】I" Gla投与開始後12週,24週,36週,48週のHbA1cは7.2±1.3%,6.7±1.2%, 6.3±1.1%,6.3±1.0%.体重1.5±0.6kg増加.【総括】ステップアップ治療 例以外の新規BOT 95例で,当院で独自作成したI"Gla単位数調節プロトコ ルで48週間経過をみたが,インスリン増量時のみでなく減量時においても, 患者自身がSMBG結果より有効かつ安全に基礎インスリン単位数を調節可 能であった.[HbA1c:NGSP値]

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SGLT2阻害剤のラット皮膚組織移行性の比較 河渕 真治1,早川 太朗2,吉岡 涼輔1,中野 一樹1,中野 佑也1 矢野 京香1,中山 英夫2,伊藤由佳子1,栄田 敏之1 京都薬科大学薬物動態学分野1,大津市民病院薬剤部2 SGLT2阻害薬による皮膚障害がclass effectであるか否かを解明することを 目的として,本研究では,Wistar系雄性ラット皮膚組織への移行性を評価 した.具体的には,ipragliflozin,dapagliflozin,canagliflozinおよびempagli-flozinのラット血漿中濃度!皮膚組織中濃度のLC"MS!MS高感度微量測定法 を確立し,臨床用量に準拠した用量で経口投与した後の体内動態を評価し た.その結果,ipragliflozinについて,投与1,2,4時間後の血漿中濃度(N= 4,±SD)は,各々,347.2±87.1 ng!mL,255.3±38.7 ng!mL,239.1± 22.9 ng!mL,一方,皮膚組織中濃度は,各々,59.7±12.3 ng!g,62.3±17.8 ng!g,72.1±21.2 ng!gであり,ラットでの薬物動態がヒトに近いこと,皮 膚組織に滞留することが示された.現在,その他のSGLT2阻害薬について も同様の検討を行っており,皮膚組織移行性の比較を行う予定である. [HbA1c:NGSP値]

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ストレプトゾシン誘発糖尿病ラットにおける糖尿病性神経 障害に対する選択的SGLT2阻害剤ルセオグリフロジンの 作用 武田 卓也,友池 英樹,高橋 禎介,郡司 絵美,内田さえこ, 山本 浩二 大正製薬株式会社医薬研究本部薬理研究所薬理第2研究室 【目的】ルセオグリフロジンの糖尿病性神経障害に対する作用を検討した. 【方法・結果】ルセオグリフロジンまたはエパルレスタットを糖尿病誘発1 週間後より12週間混餌投与した結果,ルセオグリフロジンは糖化ヘモグロ ビン(GHb)低下作用を示すと共に,運動神経伝導速度(MNCV)及び坐 骨神経血流量の低下,tail flick latency(TFL)の増加,さらには坐骨神経 の形態異常を抑制した.一方,エパルレスタットはGHb低下作用を伴わず にMNCVの低下を抑制した.同様にルセオグリフロジンを糖尿病誘発5週間 後より8週間混餌投与した結果,ルセオグリフロジンはGHb低下作用を示す と共にTFLの増加及び坐骨神経の形態異常を抑制した. 【結論】ルセオグリフロジンは良好な血糖コントロールにより糖尿病性神経 障害の進展を抑制する可能性が示唆され,糖尿病早期から投与することで より効果を発揮し得ると考えられた.[HbA1c:NGSP値]

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SGLT2阻害薬カナグリフロジンのヒトSGLT2による輸送 と細胞内外からの阻害作用の検討 大垣 隆一1,Ling Wei1,永森 收志1,山田 和徳2,原 大樹2 栗山千亜紀2,植田喜一郎2,塩谷 正治2,金井 好克1 大阪大学大学院医学系研究科生体システム薬理学1,田辺三菱製薬株式会社2 Na+!グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬カナグリフロジン(Cana)は, 腎近位曲尿細管の管腔膜におけるグルコース再吸収の抑制を機序とした血 糖降下作用を示す.我々はすでにCanaが古典的阻害薬フロリジンより有意 に低いKi値でヒトSGLT2を選択的かつ競合的に阻害することを報告した. 本研究は,CanaとヒトSGLT2の相互作用をさらに詳細に解明するべく,輸 送体基質結合部位に結合後の14C標識Canaの動態を検討した.その結果,Cana が輸送速度は低いがヒトSGLT2によりNa+ 依存的に取込まれることを見い だした.また,Canaは細胞外側から輸送体基質結合部位に作用するが,細 胞内側からも作用して阻害効果を示すか否か,α"メチル"D"グルコピラノ シド依存的Na+ 電流を指標にしたWhole"cellクランプ法により検討した.

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SGLT2選択的阻害薬イプラグリフロジンのSDT fattyラッ トにおける糖尿病性細小血管障害進展抑制作用 高倉 昭治1,豊吉 2,高須 俊行1,林崎 由佳1 アステラス製薬研究本部1,日本バイオリサーチセンター2 【目的】糖尿病性合併症(細小血管障害)を早期に発症するSDT fattyラッ トを用いて,Na+!グルコース共輸送担体(SGLT)2選択的阻害薬であるイ プラグリフロジンL"プロリン(以下,本薬)の糖尿病合併症に対する進展 抑制作用を検討した.【方法・結果】本薬(1,10 mg!kg)をSDT fattyラッ トに12から24週齢時まで反復経口投与した.白内障の進展及びHbA1cの推 移を経時的に観察するとともに,18週齢時に網膜電図の律動様小波潜時を, 24週齢時に運動神経伝導速度(MNCV)を測定した.その後,剖検し腎病 理検査を行った.その結果,本薬はHbA1cを低下させ,白内障の進展を抑 制し,律動様小波潜時及びMNCVの遅延を改善した.また腎糸球体硬化を 抑制した.【結論】本薬による血糖コントロールは糖尿病性細小血管障害の 進展を抑制することが示唆された.[HbA1c:NGSP値]

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高脂肪食負荷マウスにおけるSGLT2阻害薬カナグリフロ ジンの体重増加抑制作用 栗山千亜紀1,植田喜一郎1,松下 泰明1,荒川 健司2,塩谷 正治1 田辺三菱製薬株式会社研究本部薬理第二研究所1,田辺三菱製薬株式会社信頼性保証 本部メディカルアフェアーズ部2 【目的】高脂肪食負荷マウスにおけるカナグリフロジン(Cana)8週間混餌 投与の体重増加抑制作用及びその機序について検討した.【方法】8週齢のC 57BL!6Jマウスに60%高脂肪食負荷開始と同時にCanaを8週間混餌投与(0, 0.003∼0.03%w!w,n=10)した.【結果】Cana投与群では,高脂肪食負荷 による体重増加が抑制され,高インスリン血症の改善が認められた.エネ ルギー収支の解析から,Cana投与群では尿糖排泄によるカロリーロスが脂 肪酸のβ酸化によって代償され,脂肪重量が減少し,体重増加抑制作用を示 したことが示唆された.【結語】肥満は2型糖尿病をはじめとする多くの代 謝疾患の増悪因子であり,2型糖尿病治療におけるCanaの有用性が示唆さ れた.

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SGLT2選択的阻害薬イプラグリフロジンのdb!dbマウスに おける膵保護作用の検討 高須 俊行,高倉 昭治,箕浦 秀明,林 由佳 アステラス製薬株式会社研究本部 【目的】肥満2型糖尿病モデルのdb!dbマウスを用いて,Na+ !グルコース共 輸送担体(SGLT)2選択的阻害薬であるイプラグリフロジンL"プロリン(以 下,本薬)の膵保護作用を検討した.【方法・結果】雄性db!dbマウスに本 薬(1或いは10 mg!kg)を5週間反復経口投与し,血糖値,HbA1c及び血漿 インスリン値を測定するとともに耐糖能試験を行った.また,膵島の免疫 組織学的検査ならびに膵保護関連遺伝子の発現検査を行った.その結果,1) 本薬は血糖値及びHbA1cを低下させ,耐糖能を改善した.2)本薬は膵島の インスリン陽性細胞の割合を増加させ,グルカゴン陽性細胞の割合を低下 させた.また,膵島に発現するインスリン転写因子Mafa及びGLP"1R遺伝 子の発現を増加させる傾向を示した.【結論】本薬はdb!dbマウスにおいて, 糖毒性解除により膵保護作用を示すと考えられた.[HbA1c:NGSP値]

参照

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