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中世都市リューベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三)

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(1)中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三). 稲. 冗. -1-. 三) 不動 産 関 係 条 文 と そ の特 徴 (. ハッハ第 一法典 における不動産関係条文 の特 徴 十 四世紀 の法典 における不動産関係条文 の特 徴 (第 三十 九巻 第 三 •四号 ) ハッハ第 三法典 における不動産関係条文 の特 徴 (第 四十 巻 第 一号 ). プ ロ ッケ ス第 二法 典 にお け る 不動 産 関 係 条文 の特 徴. プ ロッケ ス第 二法典 における不動産関係条文 の特 徴 プ ロッケ ス第 三法典 における不動産関係条文 の特 徴 (以上、本号 ) 校 訂法典 における不動産関係条文 の特 徴. 第 四章. 格. 中 世 都 市リ ュー ベ ック の 法 典 類 に お け る. 概観. 結第第第第第第序 論六五四三ニ ー 章章章章章章.

(2) (1 ). エー ベル によれば、この「法典」は、一人の聖 職者 によって一五五六年 以降 に作成されたとされる。 同法典の、. にとどまる支 配陪とル ター派 を信 仰する中下層市民との対立が表 面化していた。そして、この市内 での内 紛を利 用し. 対内 的には、 周知のよう に、十六世 紀前半 には宗教改革の嵐がド イツ に吹 き荒れ、ハンザ諸都市内 でもカ トリック. って、ハンザのバルト海での商業廊すらも脅 かされるにいたっていた。. ーの商人がハンザ諸都市に進 出しており、さらに十五世 紀末からは、 フッガー家が中欧の商業囮を制 覇するこ とによ. 追い込まれていったことがあげられる。 神聖ローマ帝 国の内 部自体 でも、 既に南ドイツー 例え ば、 一 ュールンベルク. った。 具体 的には外国の商館、 例え ば、 ノプゴロドやプリュッゲの商館が、在地の諸侯の圧力 によって次第 に閉鎖 に. 移動させ、その結果、本来 的にバル ト海を商業圏としていたハンザ諸都市の経済 的な競争 における敗 北が決定 的とな. ゜商業の中心 を一層西 方 へと 対 外的には、西 欧の諸国家、特 にオ ランダとイギリスにおける商業の発展はヨー ロッハ. 当時リ ューベック をはじめとするハンザ諸都市は内 外においてますます困難 な状況 に陥っていた。. まず 、こ の法典が作成されたとされる十六世 紀半 ばの社会 的な状況 につ いて概観しておこう 。結論 的に言 う ならば、. 」と呼 ばれる。 I). 出版されたプロッケスの法史料集 に印 刷されているもの である。従って、この法典は通常 「プロッケス第 二法典(Br.. (3 ). の写 本は現在では存在しない。そ の原 本も無論 保存されてはいない。今 日我 々が目 にしうる同法典は、一七 六五年 に. 手 になる写 本は、ハッハの時代 の十九世 紀前半 には、ドライヤーの私 的な図書館に 保管されていたよう であるが、こ. (2 ). r) のドミニコ会 修道士 の e st o r)、即ち 、城門 修道院 (Burgkl e st o Kl ne Magdal ne リア ・マグダレア 修道院 (Mari. マ. て、都 市をその影響下 に置こうとするカ トリックの近隣 諸侯と都 市当局との対立がこの事態を一層 複雑 なものにして. - 2 -. 近畿大学法学 第40巻第2号.

(3) ヽ tこ o ,. ー. 56). との関係、 さらにはスペイン商業の利権を重視して、新教のルタ ー派に対しては、他のハンザ都市. リューベックについて述べるならば、もっぱら有 力な商人層から構成された 市参事 会 は 、 当初、 皇 帝カール五世 (在 位 1519. たに六四人からなる市民委員会を設謹し、 その半数の委員を手工業者の代表とせざるをえなくなり、これが、 ルター. (4 ). 派の市民に カトリックに依拠する市参事会の市政を変革する機会を与 えることになった。そして、このメンバーの中. e nwebe r ) がいた 。 彼の宗教的な確信 に裏 付け られた弁舌は市民委員会の中で次第 にヴレンヴェバー(Jur ge n Wull. に注目され、間もなく彼は反市参事会派の指 導者として頭角 を現すことになった。. 同委員会は市参事会のルター派に対する厳格 な姿勢を非難し 一五三0年には彼らの宗教的な活動を市参事会に容. 認させるにいたった。しかし、同委員会は、さらに「定期金権者(Re nt ne r )」化していた都市貴 族的な市参事会自体. を中下層の商人からなる市参事会に置き換え、市の権力を奪 取しようとする市政改革 までもめざすようになった。 即. ち、翌三 一年、 旧市参事会と新市参事会の対立の中で、 旧市参事会の市長が皇帝と近隣諸侯、特にプラウンシュヴァ. イク公に支 援を懇 願すべく市外に退 去した際 、ヴレンヴェバーを代表とする改革 派は新市参事会に参加し、市政の実. 権を掌 握することに成功した。彼は一五三三年 には市長に就 任し、積極的な外交政策によってハンザ商業の立て直し. を図 った。しかし、彼は早くも一五三五年には対デ ンマーク戦の敗 北の責 任を問 われ、彼の旅行中に、彼の党 派自体. からも市長識の辞 任を要求されるにいたった。同年十 一月、彼は、彼の主たる敵対者であったプレーメン大司 教の領. 域を通過中に捕えられ、プラウンシュヴァイク公の下での裁判で有罪宣告 を受け た後、一五三七年九月二四日に処刑. - 3 -. よりもはるかに厳格 な対応 を示していた。しかし、 一五 二八年、市参事会は、対デ ンマーク戦の戦費 調達のために新. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(4) されてしまった。. この結果 、 一五三五年八月末には、リ ューベックは再び都市貴 族的な市参事会による統 治に服し、中下 層市民によ. デンマ. る市政改革 は挫折したが 、その際 、市参事会は―つの協定書( Re zeB) を発 し 、 その中で市参事会が新教を今 後も 擁. 護することを約束して、中下層市民の要求に一定程度の譲 歩を示したのであった。対外的にも 、市参事会は、. ークを除 く北欧諸国や近隣領邦での市の 旧来の特権的な地位を再び承 認させることにも 成功した。. このようにして市内の騒 擾を一定程度解 決したリューベック市は、十六世紀の半ばには、 ドイツ ・ハンザの復権の. ためにハンザ諸都市の再結集とその「同盟」 関係の強 化を企図 するようになる。なぜなら、皇 帝カー ル五世は、 既に. 一五四四年のシュパイヤ ー条約でオランダにズンド海峡の自由航 行を認めており、彼にハンザの利 益の擁護を期待し. えなくなっていたからである。また、ハンザ諸都市間でも、一五三0年代のリューベックでの一連の事件に対して、. ハンザ諸都市が積極的にこれに関与 せず、 同市と一定の距離を保ったように、 その連帯が崩壊 しつつあったからであ. る。特にオランダとの経 済的な絆を深めつつ あったダンツ ィヒはリューベックに全く敵対的な姿勢をとり続け ていた. の である。 この時期の 最 初の具体的な再建の試みが 、 一五五七年のハンザ会議で決議された 「同盟 ( Konfo r der a-. (5 ). t i o n)」規約である。それによれば一定額 の拠 出金に基づ いて 、財政的にも 自立した組織が設立され 、そのために一人. の顧問 ( Sy ndi c us ) が 任命されるものとされた。このようなハンザの再建の試みは、さらに十 七世紀の三0年戦争 の 時期まで継 続することになる。. 以上のような内外の危機的な状 況の下において、 そしてリューベック市参事会が その 旧来の特権的な地位を再び確. 立させようとする時期に、 我々がここで検 討の対象とするプロッケ ス第二法典は作成されたのである。. -4-. 近畿大学法学 第40巻第2 号.

(5) 作 成 の 動機. この法典の原本が、一体誰によって、 どのような具体的な動機に基づ いて作成されたのかは不明である。 エーベル. は、 同法典には、 特に ローマ法に基づ く遺言の方法が法典中に存在すること等から、この法典が一人の聖裁者によっ. (6. ). 及していない。. このような事情から、厳密に言うならば、同法典はこれまでの法典とは異なる特徴 を有することになる。 即ち、法. 典の内容を検 討すると一層明白になるのであるが、同法典は市参事会役人としての一人の聖職者によって作成された. のではない °換言 すれば‘この法典は「公的な 」市参事会の法典ではなく、私人の作品としての「法書 」の性格 が強. いということであ る。しかし、このことは、 同法典が誰の目にも晒されることなく、密かに作成され保管され続け た. ことを意味する訳ではない。 むしろ、 それは一般の利用に供せられるぺく作成されたと考えられ、後述するように、. 一五八六年の校訂リューベック都市法典( 以下、校訂法典と略すー筆者)の編槃の際 に法源として利用されたことが. 知られているから、この限りでは、この法書も市参事会の法典の一っと言うことができる。. それゆえ、この法典では、ハッハ第三法典の場合とは異なり、本来非 リ ューベック法に由来する法文が、しばしば. かなり変 更を受け て採 録されているが、 それは、法典作成者による恣意的な修正ではなく‘ それらの法がリューベッ. ク法に受け 入れられる過程で生じた必然的な変 化に基づ くものと考えるべきであろ う。あるいは少なくとも法典作成. 者は そのように判断 したと見るぺきであろ う。さらに、このような修正が前述の社 会的な激動と無縁ではなかったで. あろうし、 そこに、法的にも混沌とした状 況の中でリューベック法の在り方を再度示 しておきたいとする市参事会の. - 5 -. (2). て作成されたと推測する。ただし、 その聖瞭者が前述の写本の修道士と同一人物であるかどうかについて彼は何も言. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(6) ). 意向が直接ないし間接的に反映していたのかもしれない。. 法典 の特徴 条文全体の特徴 ( 7. tvm ). が付け ら れている。文法的に興味深. 法典に関連条文はないが、ハッハ第三法典の第一部に関連する条文があるのが九カ条、同法典の第二部、従っ. ル. を見 出さない。. 出せない、新たに採 録されたと思 われる条文が約五0条存在する。追 録条文のニカ条も同様に他の法典類に関連条文. てハンプ ルク都市法典に関連する条文があるのが一〇七カ条である。他のリューベックの法典類に関連する条文を見. キー. ハッハの符 号表を基礎 に 、この法典の構成を確 認してみると 、キール法典と関連する条文は 全部で一八八条である。. にローマ法との比較はここでは不可能であり、 エー ベ ル説の検 討は断 念しよう。. ハの前掲書の符 号表を頼りに、他の法典類との関連性も検 討しよう。従って、この符 号表に登場しない法源 、要する. 筆者)の関連条文の番 号を付け ているのみで、他の法源との関連性について言 及してはいない。 我々は、前述のハッ. プロッケ スは、各条文にプロッケ ス第 一法典とプロッケ ス第三法典( 以下 、Br第一法典、Br第三法典と略 記するI. せることである。. いのは、法文中の名詞の最 初の文字が 既に大文字で記され、中世 低地 ドイツ 語の近代高地 ドイツ 語への接近を感じさ. men 法典は全体で三五四条から なり、さら にニカ条の追 録条文( Addita. (1). キー ル法典の関連条文が一八八カ条しか存在しないことは、たとえ―つの条文が前者の法典の二条文をま とめた場. - 6 -. 近畿大学法学 第40巻第2号.

(7) (8. ). 合 が あ ると は 言え 、全 部で 二 0 0 カ 条 に は 及 ば な いの で あ るから 、キー ル 法 典の 条 文 が 採 録 さ れ る際 に 、そ れ ら に 取. 捨 選 択が 加 え ら れ た こ と は 明 ら かで あ る。 こ れ ら の 条 文 は キー ル 法 典で は お よ そ 第 二 二 0 条 台 辺 りまで 及ん で お り、. ハッ ハ第 三 法 典 の 第 二 部 で 見 た よ う に 、 全 部 で 一 六 六 条 か ら 構 成 さ れ て い た. 後 者 の 法 典の 作 成 時期 か ら 見れ ば ‘ ハッ ハ第 三 法 典 の 第 一 部と 同 様 に 、 ―二 九0 年代 頃 まで の 条 文 が こ こ で も登 場し. ―二 七0 年の ハ ン プ ル ク都 市 法 典は. の で あ るか ら 、 こ こ で もす べて の 条 文 が プ ロ ッ ケ ス第 二 法 典に 関連 条 文 を 見出 す 訳で は な く 、同 じ 様 に 取 捨 選 択と 修 正が な さ れ た 後 、 後 者 の 法 典 に 収 録 さ れ た と 思 われ る。. ハン プ ル ク 都 市 法 典 から 脱 落し た 条 文 を 拾 い出 し て み ると 、第 一 篇 で は 前 半 の 市 参事 会 に 関係 す る条文 、 第 二 篇 の. 不動 産法 に 関係 す る全 五 カ 条 、第 三篇 で は 親族 •相 続関係 の 条 文 、第 四 篇で は 第 五 条 の ア ウフ ラッ スン グ の 規 定 、第. 六篇で は 訴 訟手 続き に 関係 す る条 文 で あ る。 さ ら に 第 七 篇の 誓 約 、契 約 に 関係 す る条 文 と 第 九 篇 、第 十 一 篇の 刑 罰 規. 定 が 脱 落 し て い る。 残 りの 第 八篇 、第 一 〇 篇 、第 十 二 篇 は 、 わず か の 脱 落条 文 が あ るもの の 、 ほと ん ど 関連 条 文 を 見. 出 す こ と が で き る。. (9. ). 新 た に 採 録 さ れ た 条 文 は 、 まず 、第 六0•七0条 台 の 親族 •相 続法 に 関す る七 カ 条 、 夜 警 金 に 関す る第 九0条 と 、. 「ハ. ( Em器-Stadt)」 の 文 字 が 頻 繁 に 登 場す るこ と から 、 こ れ ら の ニ ―力 条 の 条 文 が お そら く ハンザ 会 議 議 決 、. 第 ― 二 九 条 か ら 第 一 四 八条 まで の 二 〇 カ 条 で あ る 。 こ の 二 0 カ 条 と 、 同 様 に 新 た な 条 文 で あ る 第 一 五 二 条 で は 、. ンザ 都 市. ヴ ィ スビ ー 海 商 法 典から 採 録 さ れ た 可 能性 は 高 い 。 その 後 に も、第 一 五 八ー 五 九 条 と 第 一 六三 条 に 市 参事 会 員 に 関係. す る条 文 、第 一八 九 条 に 証 人 に 関す る条 文 が 新 た に 登 場す る。 さ ら に 、第 二0 二 条 以 下 に も十 七 カ 条 の 新 た な 条 文 が. - 7 -. て い るこ と に な る。. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(8) 管見され、 その内容は極めて広範でしかも 雑多である。. 以上のような内容の条文からなる本法典の条文構成も 、こ れまでの法典とは異なっている。お そらく法典作成者は、. 前述の様々の法源からの条文を一 度分解 して、 それらを再構成したように見える。ハンプルク都市 法典に由来する条. 文も 、かなりまとまったプ ロックを成して、内容も ほぽ そのままに登場するのであるが、ここでの条文構成はハンプ. ルク都市法典と同じではない。. この プ ロッケ ス第二法典全体の構成を大 雑把に述ぺるならば、まず第四条から第三〇条辺りまでに親 族法、特に後. 見人、夫婦 ・親 子関係についての条文が登場し、 その後第八0条まで相続法の規定が並んでいる。 それから不動産法. に関する条文が第一〇五条辺りまで続き、第一―三条から第一五〇条までは前述の海商法と船舶関係の法規が、 そし. て第一七〇条前後には市参事会員に関係する条文が並んでいる。続いて市参事会裁判を頂点とする市裁判の条文が来. て、第一九五条から民事訴 訟規則、第二二〇条辺りから刑事訴 訟と刑 罰規則が第二四五条まで続く。第二四六条から. 質に関する条文が一0カ条ほ ど登場し、 その後奉公人についての規定が来る。ここから第三―四条まではハンプルク. 都市法典と似た編成であり、賃貸借、取引 法 そして訴 訟手続き法が主たる内容をなす。第三一五条から最 後の第三五. 四条まではー 既に登場した条文が再度登場することも ありー全く体系性は感じられない。追 録条文のニカ条は、 死亡. した債務者の破産手続きと市 外民裁判(Gas t r echt e) の訴 訟手続きに関するも のである。. 以上のことから、この法典は第三OO条辺りまでは 、多 少なりとも 、一 定の視点の下に編纂された可能性があるが 、. しかし それがいかなる視点かは判然としない。少なくとも ローマ法学 の影響はここではほとんど感じられない。. 個々の条文をこれまでの法典での関連条文と比較すると、かなりの条文において語句の言い換え、簡略 化、 抜粋、. - 8 -. 近畿大学法学 第40巻第2号.

(9) 意味を損 なわない限りでの書換えが なされていることが 判明する。 その典型的な条文は第一七六条(市参事会の判. 、第二四八条(動産質の差 押え)である。これらの条文について、ハッハはこれまでの法 決)、第一九二条(現行犯). 典 にもその関連条文が存在するとするが、筆者には、これらはむしろ 全く新しい条文のようにさえ思われる。いずれ. も前の法文を現行法として機能させるために、 それらをかなり手直ししたことは明らかである。. さらに、これまでの法典には見られなかった特徴が二つある。 その―つは、第十一条の「リューベック法のいかな. ••)」という表現に代表されるように 、「リ ュー g er i e• bes chen Recht n dem Lu eweli c k Bor る市民も::・ ・ (Ei ny. ベック法」 という用語が約二五カ条に登場することである。この用語は、第十一 条のように、「リューベック法領域」. ( 10 ). と訳す方がより的確な場合もあるが 、一般的にはリューベック法あるい は その裁判の意味 で使用されている 。たと え 、. その関係条文がハンプルク法に由来する条文ではあってもー 例えば、第二六八条( 奉公人の負傷と死亡)I この用語. が付け 加えられていることもある。もう―つは、幾つかの条文に一種の注釈 規定が添えられていることである。例え. ば第四四条(妻とともに取得 したトールフ ァッハト ・ア イゲンの処分)には キール法典の第七条とほぼ 同じ内容の法. 文が登場した後に、 以下の法文が続く。「これは以下のように 理解 すべきである。 即ち、もし彼女が夫と一年と一日. ho v 以上ともにあり 、債 務を共同でつくった場合である(di ti o rsta nde,ef ts ss ot tgehadt b eenen Man hef a,. ve a chul d mede g ndede S nde Dach,u emakethef t )」° 紐 匹 って 、ここで 、辻屯 典作げ 両8有は 、キ↑ との共同生活が nJ ru. ( 11 ). 一 年に満たない妻の不動産について、たとえ 夫が債務超過 に陥ったとしても 、夫は妻の同意なしに当該不 動産を処分. しえ ないことを読者に理解 させようとしているのである。これがもう― つの特徴である。. - 9 -. にせよ、法典作成者が、 旧来の条文を繰り返すだけ でなく、 当時の時代状 況に適合するように、 即ち、二00年以上. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(10) こ こ か ら 、 旧来 の リ ュー ベ ック法 自 体 が 当時の 人 々に と って も は や容 易 に 理解しが た い 存 在 、 即 ち、 同 法 の 、 社 会. に 存 在 す る 行為規 範か ら の 一 層の 乖 離 が 看取 さ れ 、 そ して 新 た な 法 慣 行ー海 商 法 の 規 定 、 親 縁 関係 に あ る と は 言え 、. ( 12 ). 本 来 的に は 非 リ ュー ベ ック法で あ る ハン プ ル ク法の 一部ー が 現実 に 法 実 務 に お い て 既に 妥 当して い た こ と を 推 測 さ せ. る 。こ の よ う な 混乱し た 法 状 況に 対 し て 、 こ の 法 書の 作 者は 新 た な 法 典 を 編纂す るの で は な く 、 幾 分 の 体 系 化も試 み. つ つ、 旧来の 条 文 に 注釈を つける こ と と 、 本 来 的に は 非 リ ュー ベ ック法 を 含 む条 文 で あ れ 、それ ら も リ ュー ベ ック法. で あ ると 宣 言す るこ と に よ って 、 こ の 法 的な 混乱を 解 決 しよ う と した よ う に 思 われ る。 た だし 、 後 者 の リ ュー ベ ック. 法 で あ るこ と の 強調に は 、 前 述の よう に 、 ハン ザ 内で の リ ュー ベッ クの 地 位の 低下 と 、 そ れ に もか か わら ずハ ンザ 都. 市 を 再 結 集 した い と いう 市 参事 会 の 願 望が そ の 背 景に 存 在 した こ と も疑 い な い で あ ろう 。 後 者 に つい て は 第 ―二 九条 以 下 の 海 商 法 関連 の 規 定 を 想起さ れ た い 。. 最後 に 、 こ の 法 典の 公法 的な 条 文 に つい て 言 及し て おく。 こ こ で は 、 ハ ッハ 第 三法 典の よ う な 市 参事 会 の 権力を 強. ( 13). 調す るよ う な 書 き 直しは は るか に 少 な い 。 市 が 市 参事 会 に 書 き 換え ら れ て い る条 文 は 余りな く 、し ば し ば 「市 」が 市. 参事 会 と 並 んで 新 た に 記載 さ れ た 条 文 もあ る 。 し かし 、 明 ら か に こ れ まで の 法 典 に 比 べて 市 参事 会 権 力を 強 調した 条. 文 も 三カ 条 存在す る。 ―つは 第 三 二 七条 ( フ ォー ク トと 市 参事 会 の 起訴 強制の 禁 止)で あ り、 キ ール 法 典 の 関連 条 文. ( 14 ). ( 以下 、 Kiと 略す ー 筆者 )の 第 一六 九 条 の 法 文 中の 市 参事 会 が 「裁 判 人 ( Ri cht er )」 に 直さ れ 、 こ の 限りで 市参事 会. 「市 に相 応 し い ( der s応. t. , er. に は 起訴強 制 が 認めら れ て い るか の よ う な 印象を 与え る。 第 三 三 七条 ( 市 の 敵 対 者 へ逃走し た 市 民の 財 産)で は 、 Ki. )」と 第 一五 四条 で の 「市 参事 会 と 市 の 権 力 ( der rat ta deswolt manne vnde der s. ,unde i ken) ( 罰金 )」 が 、そ れ ぞれ 「市 参事 会の 権 力と 市 の 意思 ( i n desRades Gewal l i ken vnde mogel n der t. - 10 -. 近畿大学法学 第40巻第2号.

(11) ll en) 」 と 「( 罰金を)市参事会 への 不服従の 科 で支 払った (dem Raedevul r sam) 」 gedan vor den Unho S5dtW i. 第一 ―一条 の「我 々の都市で有する 法 (So都 市法の 妥当領域)では、Ki と いう風 に書き直されている 。第 三五O条 (. so danne 」が 「リ ュー ベックの支 配者 が彼らの都 市で有する法 (Al ) t rsta n vnse se wi hebbet i echt al dan r ge ( 15 ). 1. ,al dthebben) 配考 」が市参事会 員を意味するこ 「古〈 」になっ て いる。 n ererSta ki envan Lubec ede Her s e Recht. 特 に市参事会 員の特権を強 調するかのよう な新た な条文は、第一五 八条 ( 市参事会 員 への暴言 )と第 一五九条 ( 市. 参事会 の使者 に対 す る暴行)である 。なお、第七九 条 ( 自殺者 、被処刑者 の遺産の相続) では Ki 第九 二条と は異 なり 、. 被処刑者 」の文字が脱落しているが、これは ひ ょっとするとヴ レンヴ ェバ ーの処刑と 関係するのかもしれ ない。 「. 二法典 ほど ではないとしても、おそ らく市参事会の意向を受けて、市 参事会 の 従って、法書の作成者 が、 ハッ ハ第 一. 権力 の強 調 にも配慮していたことはまちがいある まい。 不動 産法 関係の条文の特徴. 不動産売買での売主の追奪担 保責 任) 、 第 一五 0条 ( 囲障 設置の際の隣人 の 援助義務) 、 第 八六 条 ( 産の 請求) 、第 一. 定 期裁判集会 での相続財 キー ル法典の 不動産法関係の条文で、こ こ で関連条文を見出しえ ない条文は、第 二五条 (. れ ま での法典の場合と 同様である。 狭義での 不動産法関係の条文は約四〇カ 条である。. ( 16). り だし)のよう に、 不動産とは 全く関係のない条文の間 に不動産関係の条文が挿入されている場合があるこ とも、 こ. 0九 条辺り にまとまっ て 登場する。た だし、第 二条 ( 傾斜地 におけ る土盛り )や第 二五 三条 ( 他人の土地の 上 への せ. 不動産をめぐる 法行為 につ いての条文は、法典全体 の条文構成 において言 及しておいた よう に、第 八 一条から第 一. (2). -1 1-. と は明ら か である。. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(12) 八四 条 地代 の 買戻し )、第 一九 二 条. (. 買 い 戻 さ れた 定 期 金の 法 的性 格 )、 そし て第 二 二 〇条 台 以 降の 不動 産 や定 期 金. (. アウフ ラ ッス ン グと 一 年 と. 地代. (. 証 人資 格 ) に よ って補 完 さ れ てい る 。 これら. (. (. 子供 の い な い 夫 婦 の 贈 与 と 最 近親相 続 人の 市 参事 会で の. (. 関係 の 条 文 で あ る。 これらの 内 、第 二 五 条 は 、定 期 裁判集会 が その 存 在 意 義 をお そら く 失 ってい た こと と 関係 す るで. あ ろう が 、し か し 、 そ の 内容 は 新 た に 採 録 さ れた 第 七八 条. 不動 産売 買 と 証 人) 、第 三 四 七条. (. 異議 ) に よ って補 わ れ てい るよ う に 思 わ れる 。 同 様 に 、第 八 六条 は 、 こ こで は 第 八五 条. 一 日の 追 奪 担 保責 任 ) 、第 ニ ― 三 条. の 条 文 は ハッ ハ第 三 法 典 の 第 二 部、 即 ち、 ハンプ ル ク都 市 法 典 に 由来す る。 さ ら に第 一八 四 条 も Ki 第 一 九 八条. の 買 戻 し ) と 同じで あ り、 後 者 は こ こで は 第 一〇二 条 に ほ ぼ同 じ 条 文 を 見出 す 。 従 って、 ここで は 定 期 金関係 の 条 文. が 総 体 的に 少 な く な ってい る こと が 特 徴 的で あ る。. これ まで の 法 典 に 比 ぺて、 プ ロ ッケ ス第 二 法 典で は 、 定 期 金関係 の 条 文 を 除 けば ‘ 不動 産関係 の 条 文 は 決し て少 な. い 訳で は な く 、 むし ろ個 々の 条 文 を 検 討 す れば 明 かな よう に 、 不動 産法 行為 に つい ての 条 文 は 、 お そら く 作 者 の 作 成. 意 図に よ って、 内 容 的に は よ り明 白 な 画像 を 与え てく れ てい る よ う に思 う 。 以 下 に おい てこれを 子細 に 検 討し よう 。. 註 ,a . . .0., 0 9 山 W.Ebe l S.2 a .a . .0. ,S.1 . a 31 切 J.F.Ha c h e r v at i o ne sFor e ns e sに泊ま緑として四0頁から七八頁に印刷された 「 l e c t aeObs ③ Se 第 二法典 ( Al t erCo de x ) 」である。 ④ 彼は 一四八八年 ハンプ ルクで遠隔地商人の家系に生まれ、 一五二六年リ ューベックに移り住み、三 一年に市民権を 取得した。 ドランジ ェ ( P. Do ll i nge r )によれば、本来彼は商業目的で当地に赴 いたのであろうが、その目的は達成されることはなく、 そ のことが新教 への帰依と都市貴族的な市参事会 への敵懐心を 高握させたようである。 . ,S.3 .S.3 ,1 ,Par .Lti ,LaHans 固 以上は P.Do e ll i n g e r i s 9 6 4 4 9 f be cki s cheGes 8 0 c 411und41 hic ht e 41 6 5. - 12 -. 近畿大学法学 第 40巻第 2 号.

(13) 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三). ⑥ 註山参照。 m その内、第 一0七条は 二 つあるが、最初 の第 一〇七条は第 一〇六条 の誤植 である。 、第 一八 、第 一―五条 (第 九八条と第 一〇七条) キ ー ル法典ー以下の括 弧 では省略ーの第 一九 三条と第 二五五条) ⑧ 第 一〇 一条 ( 第 七O条と第 七 一条)。 、第 二五四条 ( 、第 二四九条 (第 一―九条と第 一五六条) 第 四九条と第 一八0条) 四条 ( ⑨ 第 六Ol六四条、第七 二条、第七八条。 ( 皿 他 に第 二七 一条、第 二九 三条、第 二九九条、第 三OO条、第 三〇一条、第 三一0条。第 一七 四条 リ ューペック法 都市からの 」が追加 され、意味的 pen) r Do 村落 ( 判決非難) では 、この用語に相当する 「我 々の法 」が脱落し ている。しかし 、ここでは 「 にはリ ュー ベッ ク法 領域の拡大さえ感じさせる。 ⑪ 他 に第 六九条、第 一〇六条、第 一四五条、第 一八〇条、第 二〇 一条、第 二九八条、第 三三八条 (教会 への不動産の譲渡) であ. る。 ⑫ このような視点 から、 この法 典 に関連条文を見出しえないキー ル法典 の条文 を検討すると、後者の法典 の第 二二〇条以降の条 ( 囲障 設置の際の隣人の援助義務) 、第 一八四条 ( 地代の買戻し)を除 くと、 その他 期裁判集会) 、第 一五〇条 ( 文 と第 二五条 定 の条文 の中 にはプ ロッケ ス第 二法 典 に新 た に採録 された条文 によ って補 われ て いると言 ってよ い条文 もある。 これ に ついては不 動 産に関係する条文 に ついて論 じる際 に言及する。 ( 。 参事会法 の違反 に対する裁 判権 ) ⑬ 例えば、第 一五三条 市 ⑭ この条文 は ハッハ第 三法 典 では第 五 一条と第 一六六 条に呼応する条文 があり、前 者では市参事会の文 字が脱落し、後者では こ の文字 は残 され、不 統一な内容 をなし ていた。 粗暴犯) でも付 け 加えられ ている。 」の文 字 は 、例えば 、後述の第 七九条と第 二二五条 ( en) Her 支 配者 ( ⑮ 「 UBlさら に、何らかの形で不動産と関係する条文となると、 それらは法典全体 に広 が っている。. 不 動 産 法 行 為 の当 事 者 と し て 「人 」 そ れ ぞ れ の身 分 階 層 に つい て、 幾 つか の 注 目 す ぺき 変 化 が 見 ら れ る 。. 第 一に、 「非 定 住 民 ( unbeset en Lueden)」 に つい て の条 文 が 増 加 し て い る こと であ る 。 新 た に採 録 さ れ た 条 文 は. - 13 -.

(14) 第 ニ ―四条と第 ニ ―七 条のニカ 条である 。前者 は賭 (Wedde) に ついての争 いでの非定 住民の証言を容 認して いる 。. た だし、 訴額が六 0 シリンクを越 えない場合の みである。後者 の第 ニ ―七 条は嫁資に ついての 証明を規定 し、 ここで. は 証明する者 が定 住民かある いは非定 住民であるかは問われては いな い。. これまでの法典、特にキール 法典に関連条文を有して いるが、その内 容がかなり 変化 して いるのは第 二二二条、 第 (1 ). ニ八九条と第 三四四条の 三カ 条である。最初の第 二二二条は市外民 (Gest e) の市民のための証言 を認めて いる 。. なって いる ことである。 ここで規定 されて いる非定 住民とは、市 外から、その都 度入来する外国の商人では なく、 お. 以上の条文からうかがえる こと は、 「 非定 住民」 を市参事会 法もその法 的な対象に積極 的に加え なけ れ ばならなく. で満 足しなけ れ ばならないとされて いる。. あり、さらに市 の住民であれば、 債務拘束に置かれる ことは なく、彼の 債権者 は債務者 の財産、 特に動 産への差押え. て の 保証人の原 則が繰り 返された後、非定 住民 である 債務者 が裁判の 場で債務を承 認するのであれば保証人は不要 で. いる。 最後の第 三四四条でも、 上 記の規定 が 一層 詳細に規定 し直されて いる。 ここでも 八 シリ ンク 以下の債務に つい. 債務である場合、彼が 「 市の住民 (Jnwanerder Sta dt ) 」 であれば 、保 証人 を立てる必要のな いことが 規定 されて. まず 非定 住民はその債務に ついて 保証人 を立て ねばならな いと いう原 則が述 べられた後で、それが 八 シリン ク 以下の. か どうか にか か わらず —支 払 い不能に陥れ ば、原則と して 債務拘束に置かれる こと になって いた。 しか し ここでは、. 以下の 訴え に ついての保証人を規定 して いる。Ki第 ニ ―六条によれば、 保証人 を持た な い債務者 はー彼が市 民である. ー ル 法典での関連条文である Ki ― 第 一― O条は このような証言 を禁 止して いた の である。次 の第 二八九 条は 八 シリンク. キ. そらく市 民権を持たず に、市内 に継 続 的に居住 して いる住民を指す ことはまちが いあるま い。 このよ うな住民が条文. - 14 -. 第40巻第2 号 近畿大学法学.

(15) に登場することは、彼らが市内 にかなり存在していたこと を、 そして彼らに対して法典上でも法的な配慮が 必要とさ. れていたことを示 すであろう。これまでの法典の主たる対象となっていたのは「市民 」であり、市民ではない住民 に. 対しては、 キー ル法典の第 一八 七条のように、市民権の取得 を義務づけ ることによって、この問題を解 決しようとし. (2 ). 従って、有利 な法的取扱いがなされているのである。お そらく、彼らは、 当時市内では社会的な 弱者 に属していたで. あろ うから、市参事会がこれらの 人々の法的 な救済を図 っていたこと、少なくとも、法典作成者が そのように判断 し. (3. ). ていたことが容易に推 測される。このことは、また、前述の十六世紀前半の市内での騒 擾と無関係ではなかったであ. ろう. ただし、不動産法 行為においては、市民であるか単なる住民であるかの法的な 区別が問 題とされることはない。. 第 二に、教会についてである。不 動産 法行為との関係において言 及すると、二 つの対照的な条文がここには存在す. ―八条である。 ――― OO条と第 一 る。 それは第 一 ―. 前者は、 キー ル法典の第一五五条(教 会 への不 動産 上の定期 金の処分禁止) を簡略的に再現している。この限りで. トー ルファッハ ト ・ア イゲン は特に言 及す べきことは何もない。しかし後者の第 三 三八 条は キー ル法典 の 第三0条 (. の教会 への譲 渡禁止)と前述の第一五五条の内容 をまとめている。 即ち、「教会に対していかなる者も彼の不動産上. の定期 金を売却す べきではなく‘いかなる者も教会に定期金あるいは不動産 を贈与 す べきではない。しかして、彼は. 彼の 望む教会に その不動産 を売却し、 そし て定期 金、 そしてす べて を与 えることができる。これは以下 のように理解. すぺきである。 即ち、最 近親相 続 人の 同意がある場合であり、彼らが それを望まないのであれば、彼らはそれに異殴. - 15 -. ていたよう に 見える 。しかし、ここでは、市民権 を持たない住民であっても、 上述のよ う に、市民に準じた 取扱い 、. 中世都市リュ ー ベッ ク の法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(16) ( 4. ). を 唱え るこ と が で き る」。 こ こ で は不動 産 の処 分 に対 す る 最 近親相 続 人 の同 意 が 変 更 を 受 け つ つも な お残 され て は い. る が 、 前 者 のニ カ 条 で の主た る 要 素で あ る、 不動 産 の貨 幣で の換 算 と 、 そ の貨 幣 額 の譲 渡 、 そし て そ の違 反 の場 合 の. 銀 一〇 マル ク の罰 金 が 脱 落し て いる 。 つまり 、こ こ で は不動 産 自 体 の教 会 への譲 渡 も 許 され る と いう 原則が 前 提 にあ. り 、キー ル 法 典 の第三〇 条 の原則 は否定 され て いると 言 ってよ い。 キ ール 法 典 にお ける 教 会 への敵 対 的な 態 度 と は対. 照 的 に、 こ こ で は融 和 的な 態度 が 特 徴を な し て いる。. と こ ろで 、 第二 九 三 条 には、 世 俗 裁 判 所 へ訴え る ぺき 案 件 を 教 会 裁 判 所 へ提 訴し た 場 合 の罰 金 を 規 定 し た ハッ ハ第. 三 法 典 の第 三 六六条 が 一 層 詳 細 化 され て 登 場す る。 こ の限 り で は、 教 会 に対 す る 融 和的な 態 度 は感じ ら れ な いが 、 こ. こ で も罰 金 額 の四 ポン ドが 六 0 シリン ク に軽 減 され て おり 、 前 述 の市 参事 会 の姿勢 が 貫 徹し て いると 言 え る 。 ま た キ. ー ル 法 典 の第二 九 条 ( 教 会 への遺 贈 の際 の債 務 支 払 いの優 先 ) も 脱 落 し て いる 。 た だし 、 聖職者 に ついて は 、. 条 ( 相 続権 の制 限 ) と 第二 九 一 条 ( 裁 判 で の後 見 人 の必要 ) が 、 こ こで は第 六 六条 と 第. 一. 彼 女 の財 産 を 保持す るこ と が で き る と され た ので あ るが 、 こ こ で は 「彼 女 は彼 女 の財産 を 都 市 法 に従 って 売 却す べき. 条 に関連 条 文 を 見出す 。 前 者 の条 文 で は、 寡 婦と な った 市 外 出 身 の婦 人 は他 の都 市 出 身 の男性 と 再 婚す る場合 で も、. 婦 人 に ついて の条 文 は幾 分 厳 格 にな って いる 。 キー ル 法典 の第 十 一 条 ( 市 外 出 身 の婦人 の婚 姻 ) はこ こで は第 三四. 条 にほ ぼ同 じ 内 容で 登 場す る。 な お、同 様 の規 定 で あ るキー ル 法典 の第 二 ニ ―条 も 第 七五 条 に関 連 条 文 を 見 出す 。. 相 続 に関係 す る条 文 で は、 ハッ ハ第三 法 典 で 、相 続 に ついて 一 層 詳 細 に規 定 し て いた 第 二 三九 条 が こ こ で は第 五 三. 一 五 条 にほぽ同 様 の条 文 を 有し て おり 、 教 会 に対 す るこ の法 典 の傾 向と 必ず し も同 じで はな い。. 第 三 法 典 の第 二部 の第 二 八. ノ‘ ッ ノ‘. で ある ( s os e er 5 は自 ら の財 産 を 市 か ら 持 ち 出す こ と を challs e Gudtvor kopen na St adt r echt e) 」 と され 、 袖 女. - 16 -. 近畿大学法学 第40巻第2 号.

(17) 中世都 市 リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三). 子供 のいな い寡 婦 の教 会 への寄 進 禁 じ ら れ て いる。 ま た第 六 八条 (. ). は ハッ ハ第 三法 典 の第 二八 四条、従 って ハンプ. l ) 」 動 産 を捧 げ ewi ss eal ルク 都市 法 典 に由 来 す るが、 後 者 では 寡婦 は遺 贈 と し て神 に 「彼 女 が 望 む だ け ( al s o vel. ). t,alsedreMarkSueluers)」に遺贈額 が制 限 され gu. so る こと が許 さ れ た の に対 し て、 こ こ では 「銀 三 マルク ま で (. 後 見 人 の同 意 に基 づ く 、 市 参 事 会 の面 前 での寡 婦 の動 産処 分 て い る。 さ ら に同 じく ハッ ハ第 三法 典 の第 二八 二条 (. の厳 し い条 文 が、 こ こ では第 六 七 条 にそ っく り 再 現 さ れ ている。 こ のよ う な 婦 人 の権 利 を制 限 す るよ う な 条文 が な ぜ 登場 す る のか は不 明 であ る。 註. 〕. 市民と市外民の間 での質)にも見られ、 ここではキー ル法典 の第 一0九条でのIおそらく償却 山 このような変化は第二五O条 ( 」と いう文言が追加されている。 このような期間 の制限が ken) updedr eWe のためのI裁判 での手続きに、 「三週間までに ( いかなる意味を持 つのか現時点では不明である。 家屋に属する橋梁の維持義務) ② 因みに、市外民 への賠償 の必要性 のないことを追加規定していた ハッハ第三法典 の第十七条 ( も、 ここでの関連条文である第二七四条では、その部分は削除され、本来のキー ル法典 の第八 一条 に近い形に戻されている。 ③ 第二六九条は市外で第三者を敵対者として殺害した事例を規定しているが、本来 の条文とも言うぺき ハッハ第三法典 の第 三九 三条 (ハンプ ルク都市法典 の第十二篇 の第 一条)とは異なり、被害者が市の住民であ っても加害者に責任 のな いことが追加され 不信心者等の焚刑)も、簡略化はされているが、第 二三六条として収録されてい ている。さらに ハッハ第三法典 の第四00条 ( る。「 敵対者」とか 「 不信心者」に、ヴ レンヴ ェバーを想像す るのは、読み込みすぎであろうか。 . Gade , ev v m Er ne i r o di l deGe l kbe ns c sHue n pe mandWi ev ko nt r o nRe e hallNe s hGade c ns e s ndmac sHue 各 ma ④ 〔 ,Ne ,s ,e ,undeo n k pe c ko r o nv hme c ema v sHue deg n Wi l e s kbe c e eEr v t f underdatEr n e v kGade e c hallo c mands n pe ko ,de ,undeali ,di ,mi ti tneg e s t e n Er o r s t ande l st ff na nme hov , l d kbe l deGe e nGade enme nwi l e n sHues dede da tWic ,me ,s . c ht eni emo nwi ll e ns g e ndatby e s pr e ke n me nWill. - 17 -.

(18) 不動産法行為の対象 としての 「不動産」. 不動産の表示. 四. yg h en dom も 、ここでの ほ ぼ呼応 条文である第九 二条(建築の際 の負傷)で は 、キール法典の第 一七0条と 場した e. なお、不動産を表示 する用語としての e g en も散見さ れるが 、その数は少ない。ハッ ハ第三法典の第一―六条で登. 成者には、もはや意味のよく分から ない表現となっていたように思 われる。. ッハト ・ア イゲンと 似た表現の残っている前述の ニカ条を除 けば 、この表現は 、当時の人 々には、少なくとも法典作. る 。さら に第 一八一条( 証人の資格 )で はト ールファッハト ・ア イゲンの表現は消滅している。従って、ト ールファ. oec k e )」に 、そして第三二二条(傷害罪)で は 、証人は単に 「定住の市民(b S5dt b es et en eBor ge r e )」となってい. 産を有し 、都市帳簿において名 義上それが 属している者(deeg eh en eErv `deengeschrevensta ebb en eni nder. に書き換えられるか 、場合によっては抹消されている 。第 一 八四条( 証言 )では、証人となりうる者は「固有の不動. s と表現されている。これ以外の関係条文では 、ト ールフ ァッハト ・ア イゲンは他の表現 tegen ha sc at,Dor h Dorsc. 二五条 (市の トールファッハト ・ア イゲンの 不法な取得 ) の ニカ条のみで ある。 それらは、Br第一法典に近く、. この用 語に近い表現をなお有しているのは第四四条(妻とともに得たト ールファ ッ ハト ・ア イゲンの処分 )と第 一 ――. ①トールフ ァッハト ・ア イゲン(t orfa c h tegen ). (1). en に戻されてい る 。従って 、 プ ロッ ケス第 二法典では Ei g 同様に、再び e g en tu m に類 似する表現は全く登場しな )0 > 9. - 18 -. 近畿大学法学 第40巻第2号.

(19) ②ヴ ェー レ ( Wer e). こ の用語 はこ れま でと変わるこ となく頻繁に登場し 、こ れに関係する条文 は約十六カ 条に及 ぶ。 逆に Wer e が脱. 落し ている の は第一〇 七条 ( 質の執行)や第 二九 七条 (「手 は手 を守れ」 )等わず か である。他の条文 ではこれま でと. (1. ). 二〇五条 ( 売買の 期 日が明白な場合の 保証 人の 不要) では、むし ろ他の 用語がヴ ェー レに書き直され ており 、こ の用. 語が 当時 最も便利 な法 用語 であっ たこ とをう か がわせる。. この表 現の法 的意味を考え るうえ で興味深いの は第 二三二条、第 三一 三条 と第 三 ―四条、第 三三六 条 である。 最初. の第 二三二条 は、新たに採録された窃 盗罪に関係する条文 であるが、ここ では「そ の後なにがしかが彼の下 で、ある. ,dar い は彼 が鍵を有す る彼のヴ ェー レで発見され ( wor denaderTi dtwesbye m gefu nden,off ns e i nerWer t ei J. heden Sl ot t elt hohadde) 完{ され てお り 、 ヴ ェー レは鍵のかかる 一定 の場所を表現し ている。 次 の ニカ 条の 」 上坦屈. 第 三 一三条と第 三 一四条 は暴行罪に関係し 、両者 は ハッハによれば ハッハ第 三法典の第 三九 0条と関連す るとさ れる. 条はこ の第 三九 0条をか なり 詳細化した内 容を有する一方、後者 の第 三 ―四条 は、こ れに符号す 一 ― が、前者 の第 三 ――. る 条文をハ ッ ハ第 三法典 では見出すこ とは できず 、従っ て、新たに規定 された条文 である。前者 の第三 一三条 ではヴ. 」 を償うこ とが新たに追加され 、 eden) den Huesfr ェー レ内 での 暴行につ い て規定 された後、加害者 は「 家の 平和 (. )」内 での 暴行罪が新た に規定 され ている 。この両者 の条文から 、ヴ ェー レ Hus 後者 の第 三 ―四条 では他人の「家屋 (. が家 屋より も広い場所、あるい は抽象的な支 配頷域を示し ているよう にも読 み取れる 。最後の第 三三六 条 は、 キー ル. 家畜の帰属訴訟)を書 き直した 条文 である。実 は、後者 の第一 五 二条 でも、そし て、ここ での第 法典の第 一五 二条 (. - 19 -. 同様 であり 、第 五六条 ( 子供が死亡した場合のそ の 遺産相続) 、第 七 一条 ( 子供 と寡夫 ( 婦)の問 での 遺産分割) 、第. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(20) 三 三 六 条 でも ヴ ェー レ そ れ 自 体 は 登 場 し な い。 こ こ で注 目 さ れ る 書 き 直 し と は 「誰 か あ る者 の所 へ、 即 ち 、 彼 の家 畜. `. )」 と い う 追 加 法 文 であ る 。 も し ヴ ェー レが 一定 の場 所 を 表 示 す る慣 用 的 な 用 語 で si n Hues. 小 屋 、彼 の屋 敷 地 あ る い は彼 の家 屋 へ家 畜 が 到 来 し ( W elc n kem M i nschen Qui n si n Stallkumpt edder i ck i s i nen Hoff ,edd i e nr. あ れ ば 、 こ の第 二法 典 で の こ の用 語 の頻 度 か ら 見 て、 こ こ でヴ ェー レが 並 列 的 に記 載 さ れ て い ても 不 思 議 で は な い 。. そ れ にも か か わ ら ず 、 これ が 登 場 し な い と い う こと は 、 そ し て上 述 のヴ ェー レ の関 係 条 文 を 考 慮 す る と 、 ヴ ェー レ が. 不 動 産 を 表 示 す る 用 語 であ る と 同 時 に、 他 方 、 抽 象 的 な 支 配 権 、 た だ し 不 動 産 と 密 接 に関 連 し た権 限 を も 意 味 す る 用. 語 と し て 利 用 さ れ て い る と 推 測 す る こと も 不 可 能 で は な い。 少 な く と も 、 法 典 の作 成 者 は、 ヴ ェー レを ―つの 抽 象 的. な 「権 利 」 概 念 と し て考 え て い た よ う に 見 え る 。 た だ し 、 こ の よ う な 推 定 を 可 能 にす る 条 文 は これ ら の数 力条 の み で. あ り 、 そ の他 の関 係 条 文 では 相 変 わ ら ず 、 多 少 の曖 昧 さ を 伴 い つ つも 、 不 動 産 を 表 す 表 現 と し て 登 場 し て い る。. de) ckbel Wi ③定期金 (. 0ニ こ の 用 語 は 、 定 期 金 を 示 す 用 語 と し て、 こ こ でも 、 これ ま で の法 典 と 同 様 に利 用 さ れ て い る 。 と こ ろ で、 第 一. (2. ). wort i nse)J と 並 ん で 「定 期 地 代 の買 戻 し ) は キ ー ル法 典 の 第 一九 八 条 と ほ ぽ同 じ であ る が 、 こ こ で は 「地 代 ( 条 (. 金 ( Rent e)」 の文 字 が 付 け 加 え ら れ 、 こ の条 文 が 定 期 金 の買 戻 し と 関 係 す る 条 文 であ る こと が 強 調 さ れ て い る 。し か. ckbel de が な お 借 地 料 も 意 味 し て い た こと は 、 こ こ でも 第 九 九 条 ( 借 地 料 の支 払 い と 遅 滞 ) か ら 看 取 さ れ る 。 し 、W i. ④ 不動産 ( E2 e) と erfachti g. ト ー ル フ ァ ッ ハト ・ア イゲ ンと 同 様 、 こ の両 方 の表 現 も こ こ で は か な り 変 更 を 受 け て い る 。. E2 e の 表 現 自 体 が 新 た に追 加 さ れ た の は 第 七 四 条 ( 相 続 人 の い な い 寡 婦 の嫁 資 の請 求 ) であ り 、 旧 来 と 同 様 に こ. - 20 -. 第 40巻第 2 号 近畿大学法学.

(21) の表 現が残されて いるのは第 三八条 ( 商 品化さ れた 不動 産) である 。 他の 関係条文 では E2e は多かれ少 なかれ書. き直され て いる。 例え ば、第 八四条 ( 相続財産の売却と最近親相続人 への提示)と第 一0五条 ( 相続財 産の定 義). は Er veの後 に「ある いは 土地 (o ff i ggendeGrunde)」が 追加され 、第一 ご 一 条 ( 不動 産の質入れ)では 、 関連 t el. 場合の 保証人 の不要) では 、前 述の ように 、E2e が ヴ ェーレに書 き直され、第 二九 二条 ( 債務額に相応す る不動 産. ) を有する者 ) では 、関連条文の ハッ ハ第 三法典の第 三六 三条 での「E2eを有す る」がここ では「定 住の (bes et en 」. に変わって いる 。第 二九一条 ( 市民の 財産の 必要以上の 差押え ) では 、 ハッ ハ第 一 二法典の第 三六 二条と同 様 に e rue. と e ghen が残っては いるが 、この表 現 に「 市内 にお いて (i nderSta dt)」が 付け加え られて いる 。E2eに由来 する. erfa cht i gも同 様の傾向をたどって いる 。第一 〇 八条 ( 定 住の」に置き換え られ、第 動 産質の設定 ) でも 、これは 「. 一九 一条 ( 証人 ととも に訴 えられた被告の 雪冤宣誓)と第 二0四条 ( 債務支 払 い 日の争 い) では 、この用語自体 が脱. 落して いる。. 以上の 関係条文は総体 的に ハッ ハ第 三法典の第 二部 、即ち 、ハンプ ルク都 市法典 に由来する条文が多 いの である が 、. 法典の特 徴」 で述 べた よう. な ぜ、こ こ で、作成者 がこ のよう な書き直しを加え たのか判然とはし な い。具体 的な表 現である「土地」を付け 加え. ること、ある いは 日常 的な表 現と 思われる「定 住の」と いう文言 に換えたこ とは、 に、彼の、条文 への注釈と いう作成意図に 基づ いて いたの であ ろうか。. ⑤ 土地 ((l i ggende)Grunde). 相続財 産の定 義) E2eとは対 照 的 に不動 産を表 示す る 用語として新た に追加 的 に利用されたのは 、第一0五条 (. -,. - 21 -. で. 条 文 である ハッ ハ第 三法典の第 三七0条の 「自由な不動 産 (vr yerue) 」 が脱落し 、第 二0五条 ( 売買期 日の 明白な. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文と その特徴(三).

(22) ( nde)Grunde である。こ の用語は第十 三条 後見人 の義務)、第 八四条 gge i でも見たよう に 、(l. 相続財 産の売却と. (. 獲. (. 殺人者 の 逃走) にも 最近親相続人 への提示)、第 八五 条 ( ア ウ フラッス ングと 一年 間の追奪担 保責 任) 、 第 一九 四条 (. (Sg. e)、即ち 、家屋と 、し ばし ば並列 的に使用され 、 endeErv. 追加され ている。さらに指摘し てお か なけ れ ばなら ないことは、この具体 的な用語が、 例え ば、後述す る第 三条. 得財産の 贈与)におけるよう に、立っ ている 不動 産. こ の法典では、分かり やす い個別 ・具体 的な不動 産の表 示の採用がされ 始め ていること である。. 不動 産の 区分. (3 ). ( 。 従っ て、 寡夫 婦)は、相続財産に由来 する財 産につ いての み子供との間で分割す ればよく、 そ れ以外の である」. されるのであれば、それを彼らは彼 らの子供等と等分す ぺきである。た だし、そ れにつ いて留 保分が存在し ない場合. ve ) か ら相続 二条の内 容は以下の通り である 。「子供を有し ている夫ある いは 妻がおり 、 ―つ の財貨が相続財産 (Er. のとされ ていた。 即ち 、そこでは財産が いか なる 財産に由来す るか問題とはされ ていなかった。これ に対し て、 第 五. にせよ、 受 贈にせよ、 取得にせよ、 獲得し た 財産は、そ れ に留保分 が な い限り、 彼 彼女)と子供の 間で等分す るも. (. 婦)が相続 の取得し た 財産の相続)の、こ こ での関連条文 である第五 二条 である。前者 のKi第 一三 一条では、 寡夫 (. 寡夫 ( しかし、その内 容が相続財 産に限定 されるよう になっ た条文もある。そ れは キー ル法典の第一 三一条 ( 婦). 用され ている。. こ れに関する キー ル法典、 ハッハ第 三法典の第 一部の みならず 第 二部の関係条文が、ここ でも、 ほぼ同じ 内 容で採. ) gudt ① 相続財産 (Erff. (2). 財 産につ いて前者 はか なり の処分の自由を手にすること になる。しかし、こ の解釈が成り 立つ 余地は余り 広く ない。. - 22 -. 近畿大学法学 第40巻第2 号.

(23) なぜなら ば、こ の ような条文 はBr 第 二法 典 では一カ 条存在しているにすぎず ‘ ここ でも 「相続財産」という法 用語に. よ って、そ の他の財産も代表さ せて いる 可能性もあるからである。特 に「獲得財 産」 には、以下 で論 じる ように、形. 式的には、 一定 の家族法的な拘束が課される ように なり、 むし ろそれ は「 相続 財 産」に接近しているかの よう な様 相. ② 獲得財産 (g e wunne ) n Gudt. こ れ に関する キー ル法典の関係条文は、 第 一六七 条 ( 獲得財産の 兄弟姉妹 間での 分割不要)を除いて、こ こ でも関. 連条文を 見出す。 ハッハ 第 三法典 に新た に採録された関係条文の第 二四O条 ( 生存 配偶者 と死者 の 最近親相続人 との. 遺 産分割)と、同法典の第 二部の、 即ち 、ハンプ ルク都市法典に由来 する 第 二五O条 ( 相続財 産と獲得財 産の定 義)、. 第 二七七 条 ( 子供の いない夫婦の 相互贈与)と第 二八二条 ( 寡婦の 獲得財産の 処分)もここ では関連条文を見出すこ. とが できる 。こ れらの関連条文を管 見する と、 既にハッハ第 三法典 でも看取された獲得財 産の定 義の変化 を、法典 作. 成者 はさ ら にはっ きり さ せているこ とが 判明する 。. その代表 的な事 例は第 三条 ( 獲得財産の 処分) である。これ はキー ル法典の第 九条 ( 獲得財産の市参事会 の面前で. の贈与) と関連 するが、こ こ では次の よう な内 容に変わ って いる。「 いか なる者 であれ、 彼の猥得財産を贈与し 、彼. が彼の 最近親相続人 に八 シリンク と四プ フ ェニッヒ (achtSc hil li ngeundeveerPe nni nge )を与 え 、そ れが土地で. ( 4. ). も家 屋でもないの であれば、そ れ は有効 であり 続ける。しかして、彼 がそ れを彼の獲得し た貨幣で購入し ていたので. あれば、彼 は彼の 望む人 にそ れを贈与し、彼 の 望む人 に売却 するこ とが できる」 。「 市参事会 員の面前での贈与」の 要. 件が法文中 から脱落したこ とはさ て おき、こ こ では、従来 の法原則に対 立する新た な法原 則がそれ と並んで存在して. - 23 -. を呈しているからである。. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(24) い る 。 即ち、条文の前半での、獲得 財産 の贈与にもかかわらず最 近親相続 人 への「八 シリ ンクと 四 プ フ ェニッ ヒ 」と. い う金額 の支 払い義務と、 その対象が不動産ではあってはならないという制限的条項と、他方では、後半部分での従. 来の獲得 財産の法原則の繰り返しである。さて上述の「八 シリン クと四 プ フ ェニッ ヒ」が登場するのはこの条文のみ. ではない。. 第五九条(子供のいない夫婦 間での相 互贈与)では、ハッハ第三法典の第 二七七条の条文に、市参事 会の面前での. 贈与であることと、妻もまた成 人であることが付け 加えら れた後、次の法文が新たに登場する。「そし て、 それが彼. (5 ). ら 両方の獲得 財産であり、 彼らが彼らの 最 近親相続 人それ ぞれに 四 プ フェ ニッ ヒと 八 シリン クを与えるなら ばであ る」 。. 子供のいる夫婦の場合の獲得 財産 の贈与についても同原則は機能させら れている。それは第三四六条である。この. 条文は キール法典の第一六二条(獲得 財産についての二人の市参事会員の面前での遺言の作成)に由来するとされる. が、 その関連性は低く、ここでは財産の種 類 に言 及することなく、次の文言が追 加されている。 即ち、 夫が、現在の. (6 ). 妻の子供ではなく、先妻の子供に 、なにがしかを遺贈しようとする場合、「彼が彼の妻に 、 子供のための先取り 分と. して四 プ フ ェニッ ヒと 八 シリン ク以上を前もって与えていないならば」、 妻は遺産の半分と特有 財産を先取り しうる という法文である。. ところで、この「八 シリン クと 四 プ フェ ニッ ヒ 」の法原則は、興味深いことに、実はリュー ベッ ク市の近郊の法に. (7. ). おいても存在していたことが 知ら れている。これを明ら かにしているのは 、デ ィトマー(G. W.Dit tm er )が 一八四三. 年にリュ ー ベッ クで出版し た r ザ ク セン法 と ホル ステン 法」である。この中で、彼は、リュー ベッ ク南側の近郊にあ. - 24 -. 近畿大学法学 第40巻第2 号.

(25) る 聖 ヨハ ネ ( St Johanni s ) 修 道 院 領 で の 教 区 裁 判 で 、 この 法 原則が 十 六 世 紀 に 登 場 し て いた こと を紹 介 し て いる 。. それ は同 修 道 院 領の ヴル フ スドル フ ( W ul f s dorf)村で の相 続に 係 わる 案 件 で あ る が 、しか し 、 判決 は 、正確 に 言 え. ば 、同 村 の 近く の 、リ ュー ベ ック 市 の 支 配下に あ る シ ュテー ク ニッツ ( St eckni t z )河岸 の クル メ ッセ ( Krummess e). 村で 、 一五 四0 年 、従 ってプ ロ ッケ ス第 二 法 典が 作 成 さ れ る約 十 五 年前 に 下 さ れ ている。. いさ さ か 横 道 に それ るの で はあ るが 、 訴 訟の 内 容 を簡 単 に 紹 介 しよ う 。 前 述 の ヴル フ スドル フ村に 住 む、 あ る 夫 婦. しか し、 寡 夫 はその 引 渡 しに同 意す る つも り はな か ったよ う で ある。 しか も 、彼 女 は、同 村 の 北数 キ ロに 位 置す る ゲ. n) 村 に 居 住 し 、そ の 教 区で は 、 ヴ ル フ スドル フ村 地域の ザ ク セン 法 で はな く ホル ステン 法 が 妥 当 し て い Geni ーン (. Radt )の相 続が な さ れ る べき か をクル メ ッセの 教 区 た の で あ る。 そ こで 、彼 は、 いず れ の 法 に 従 って この 特 有 財 産 (. 裁 判 に 問う た の で あ る。 そ の 判決の 内 容 は、ザ ク セン シ ュビー ゲル ・ラ ン ト法の 一 ・ニ四 ・三 と 一 ・ニ 七 •一 に 見 ら. れ るよ う な 、 婦 人の 特 有 財 産 が 紡 錘親 側に相 続さ れ ると いう ザ ク セン 法の相 続 原則 は ホル ステン 法の 地 域に 居住す る. ( 8. ). 者 に は適 用 さ れ ず 、そ こで は、同 法 の 原則で あ る 「八 シリン ク と 四 プ フ ェニ ッヒ」の 金 額 が 彼 女に 与 え られ る べきで. あ る 、 と いう もの で あ った。. リ ュー ベ ック の 近 郊 に お ける法 の 多様 性 に も 興 味 を ひかれ るが 、 こ こで 注 目す べき こと は、 第 一に 、 「八 シリン ク. と 四 プ フ ェニ ッヒ」 が ホル ステン 法 の 原則と さ れ ている ことで あ る。 従 って、 この 法 原則の 出 典 時期 を考 慮す ると 、. リ ュー ベ ック 法 が この 法 原則 を ホル ステン 法 か ら採 り 入れ た 可 能性 は 否定 で き な い。 第 二 に 、 この 貨 幣 額 は、 後 者 に. お い ても 婦 人の 特 有 財 産で あ る ゲラ ー デに相 当す る こと で あ る。 即ち、 この 額 は動 産の み の 価格 に相 当 し、 動産 よ り. - 25 -. の 妻 が ー お そ らく 子 供 をもう ける こと な く ー 死 亡 し 、彼 女 の 姉 ( ある いは妹 ) が 彼 女 の 特 有 財 産の 相 続 を 主 張 した。. 中世都市リュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(26) もより 高額であ ったと 思われる 不動 産やそ の他の遺産を含んではいないのである。第 三に、この額は、 子供の いない. 夫人 の死亡後の彼女の特有財 産、従 って、持参財 産としての相続財産の 相続に際して 適用された法 原則 であるという. こ とである。た った 一例から断定することは できないが、 子供がいる場合には、おそ らくこ の原則は適用されなか っ. た であろう。. 以上のよう な、 ホ ルス テ ン法 における「 八 シリ ンク と 四プ フ ェニッ ヒ」の原則の特 徴をプ ロッケス 第 二法典でのそ. れと比較す るならば、次 のよう な相違点が現 れてくる。. 第 一に、 リ ューベック 法では、こ の原則の適 用範囲がはるかに広いこ とである。 即ち 、 子供の有無、財 産の法的な. 性格が問われることなく 、つ まり 獲得財産の動 産であ って 、しかも相続とは断定 できない贈与行為 一般の場合でさ え 、. そ の際には 最近親相続人 への「 八 シリ ンク と 四 プ フ ェニッ ヒ」の支 払いが必要とされているのである。従 って、こ の. (9. ). 適 用範囲の拡張によ って 、 プ ロッ ケス 第 二法典では 、こ れまでのリューベック の法典とは異なり 、動 産である 獲得財. ( 10 ). 産であ っても 、それは 相続財産のよう に家族法 的な拘束の下 に置かれたのではないかと 推定 される のである。. 第 二 に、この貨幣額は、 ホ ルス テ ン法の場合 でさえも 、必ず し も高額ではなか ったと 思われるこ とである。そ れ ゆ. え 、当然のこ とながら リュ ーベック 市 民にと っては、この額はも っと低額 に感じられた であろう。例え ば‘この 「八. シリ ンク と 四プ フ ェニッ ヒ」は相続と無関係の第 二三 一条 ( 窃盗罪) にも登場し、そこ では犯罪の軽重の区分にこ の. 金額が新た に利用されている。こ の金額を第 二三〇条前後の刑罰条文に頻繁 に登場す る罰金の六0 シリ ンク と 比較す. るとき、それが決して高額ではなか ったこ とも判明する。他方 、債務法分野でも、 例え ば、第 三四四条 ( 八 シリ ンク. 以下の 債務の 保証人 不要) で見たよう に、 八 シリ ンク 辺り が当時の市 民にと っても ―つ の判断基準額 であ ったこ とを. - 26 -. 近畿大学法学 第40巻第 2 号.

(27) うか が わ せる 。. 以 上の こ と か ら推 測され う る こと は 、プ ロ ッ ケ ス第 二 法 典に お ける 、 獲 得 財 産 の 贈 与の 際 の 、 この 金 額 の 表 示は 最. 近親相 続 人 への 一 種 の 「遺 留 分 」の 象 徴 的 表 現で は な か った の か と いう こと で あ る 。 特に 、 贈 与 は、 売 却 や 質 入れ と. に 「八 シリン ク と 四 プフ ェニッ ヒ」が 採 用され た よ う に見え る。 しか し、 これ は高 額で はな いか ら、 む し ろ 処 分 者 に. 遺 留 分 への 注 意 を 喚 起す る 役割を 担 った に す ぎな か った で あ ろう 。 そ れ ゆえ 、 こ の 象 徴的な 金 額の 支 払 いが な さ れ る. の で あ れ ば 、 財 産 の 所有 者 は 、第 三 条 の 後 半 部分の よ う に、相 変わ らず 獲 得 財 産 を 自 由 に 処 分 しえ たの で は な か ろう " 0. 力. 結 論 的 に言え るこ と は 、 も し リ ュー ベッ ク法 が ホル ス テン 法 か ら 「八 シリン ク と 四 プフ ェニッ ヒ」の 原 則 を 導 入 し. た と して も 、 そ の 目的は 後 者 の 場合 と 同 じ で は な く 、 少 な か らず 異な って いた こ と で あ る。 即ち、 この 金 額 に よ っ. て、 獲 得 財 産で あ って も 、相 続財産の よ う に、 それ が 家族 法 的な 拘 束の 下 に 置 か れ る べき で ある と いう 法 形式 を 採 用. 相 続 財 産 」で も 述 ぺたよ う に 、相 続財産 への家族 法 的な 拘 束 が 有 効に 機 能 して いな いこ と 、 あ し た こと は 、 前 項 の 「. る いは 、相 続 財 産 を その 他の 財 産 か ら区分す る こ と が 困難に な って いた こ と に 由 来 した の で はあ る ま いか 。 つま り、. 相 続財 産 と 獲 得 財 産の 区分 が 曖 昧 と な り、 そ の 結 果 、後 者 の 獲得 財産 の 処 分 に家族 法 的な 拘束 を 及 ぼさ な けれ ば 、 最. 近 親相 継 人の 利益 が 侵 され る と いう 危 惧が こ の 規 定の 登 場 の 背景で はな か った の で あ ろう か 。場 合 によ って は、 財 産. 所有 者 は、本 来 は相 続財産で あ った と して も 当該 財 産 を 獲得財 産 と 宣言 し 、しか も 最 近 親相 続 人に 一定 額 を 支 払え ば 、. そ の 財 産 を も 自 由 に 処 分 しう る こと に な り 、結 果 的に は 、彼 は 一層の 処 分 の 自 由 を 得 る こと に も な る か らで あ る 。 こ. 一 切 ー. は 異 な る 無 償 行為で あ り、 確 実 に財 産の 減 少 を 招く 危 険性 が あ るか ら、 ここ で は 最 近親相 続 人の 利益を 保護 す る た め. 中世都市リュ ー ベ ッ クの法典類における不動産関係条文とその特徴(三).

(28) の推 論には、 その後の法典類での関連条文と実際 の法実務がどうであ っ たのかという実態分 析が必要であるが、少な. くとも獲得 財産の贈与 に最 近親相 続人 への一定額 の支 払いと、 その限りで獲得 財産と相続 財産との 区分、 そし て動産. と不動産の区分が曖昧になりつつあ ったと い う 蓋然性は高いと言え る。この問 題はさらに「贈与 」 の項でも言 及する. ことになるであろ う。 ③動産 化さ れ た(va r en de ) 不動産. キール法典の第二0一条(商品とし て持参し た不動産の夫による処 分)が、ここではかなり簡略 化され て、第三八. ( 11 ). 条 と し て規定され ている。「ある者が一人の婦人を彼女の 財産とともに姿り、 それを彼女の血縁者が彼女とともに与. えるならば‘ その 者 は その不 動産 を彼の望む者に売却することができる」 。 従っ て、 この条文は彼女が婚姻に際し て 持参する 財産は 何であれ、彼女の 夫が それを処分しうるという印象 を与える。. 動産 化さ れ た不動産とは直接関係しないが、第六〇条には、この第三八条と関係し そうな規定が新 たに採 録され て. おり、 そこでは 、夫は、彼が浪費 家でない限り、妻あるいは妻の 血縁者に彼女の嫁資につい て保 証する必要のないこ. ( 12 ). とが規定さ れ ている。これは妻の地位の低下と、夫のI彼の生存中のー妻の 財産に対する 管理権の強 化をうかが わせ. る。少なくとも、法典作成者は夫の処分権 が そのようであるべきと考え てい たと言える。. 以上の三つの財産の区分につい ての条文から 想像されるのは、従来の 財産の区分が 曖昧になっ ていることと、家 族. 法的な拘束が強 化され ているかの ごとく見 えながら、実際には それらの条文が、夫の、 財産に対する処分の 余地を拡. 大させ ているように思 われることである。. - 28 -. 近畿大学法学 第40巻第2 号.

(29) 中世都市リ ュ ー ベックの法典類における不動産関係条文とその特徴(三). 山. こ れ ら の 三 条 文 は ハ ッ ハ第 三 法 典 の 第 二 部 、 従 って ハ ンプ ル ク都 市 法 典 に 由 来 す る 条 文 で あ る 。. 註. )W nder hebben. syn,de K i. 告 `. e r em M an,eft. ゜. 苔. gg 目 nen Gudt 唸 ug. 翌. aご W 告 K臼 m. 昔 w品 de. 巴 etg. W if fsyn,dede K且 臼 h含 bぎ v. 第 十 三 条 (後 見 人 の 義 務 ) で は 財 産 の 定 期 金 の 設 定 を 意 味 す る rent en と い う 動 詞 も 登 場 す る 。. 五. W. ③. 苔. M 習 ・e. 〔 w r. 昔. ,wo de gevetsi e苔 目 en Gudt くO邑 f t nen ne­. ii , i st n pract en,Recht Das Sassen,und Hol i scher Anwendung auf en en Jahrhundert vorgekommene ge i m 16t. ノ イ ミ ュ ン ス タ ー 教 区 慣 行 の 第 一条 で は 一種 の 法 廷 侮 辱 罪 の罰 金 と し て 、 第 五 五 条 で は 軽 率 な 女 性 に 対 す る 罰 金 と し て 登 場. の 贈 与 に つ い て 彼 女 の後 見 人 の 同 意 を 必 要 と し た の で あ る 。. 寡 婦 の場 合 には 、 第 六 七 条 ( 市 参 事 会 面 前 で の 寡 婦 の 動 産 処 分 ) に お い て 前 述 し た よ う に 、彼 女 は 動 産 で あ る 自 ら の 獲 得 財 産. ,a.a.0.,S.63-65 . mer t t G.W .D i. i,1 i Bo 824. s,Gebrauche,Schl esw g rdeshol mi schen Amt Ki rchspi el s, und d e. ih Se 教 区 慣 行 」 の 中 で も 、 こ の 金 額 は 第 一条 と 第 五 五 条 の ニ カ 条 に 登 場 し て い る 。 Fri edrc est e Neumti ern,Paul y, Di nst er. , und Cri mi nal fall e で あ る 。 な お 、 十 六 世 紀 半 ば 編 纂 さ れ 、 全 ホ ル シ ュタ イ ン で 妥 当 し た と さ れ る 「ノ イ ミ ュ ン ス タ ー Ci vil. 原題は. ••• ndern, den K i. ie ie nic ig Bet Sake,dat he sn ht t hovorn wes gi ff t tho Vordel m W v e haven veer Penn n e unde acht Schill i nge vor i. る。. に 記 す 。 と こ ろ で 、 こ の夫 婦 の相 互 贈 与 に 対 す る 最 近 親 相 続 人 の 異 議 の 方 法 に つ い て は 、 新 た に 採 録 さ れ た 第 七 八 条 に 規 定 が あ. m ge;• •• こ こ で は 「四 プ フ ェ ニ ッ ヒ と 八 シ リ ン ク 」 と 記 載 さ れ て い る が 、 本 稿 で は 「八 シ リ ン ク と 四 プ フ ェ ニ ッ ヒ 」と 統 一的 l. , wo se eren negest de vorworvene Gudt en Erff namen malc k geven veer Penni nge unde acht Schi s erer bei l , unde i. 釈 し う る が 、 こ こ で は 、 そ の 解 釈 の 余 地 は ほ と ん ど な い。. nge の achtは 追 放 刑 を 連 想 さ せ 、全 体 と し て 追 放 刑 と し て の 罰 金 と も 解 i l.と こ ろ で 、 achtSchill e vorkopen,weme he wi eft. `. it it aende Erven sn e st t nge,wo dat nene li ggende Grunde,off 、sobli ft d i nge unde veer Penni en Erven acht Schill gest t si l de,so mach he se ock vorgeven,wemehew i ven gekof nem wolgewunnen Gel tm i st ede;men hadde he ock desul. 〔 W e men. i e de i e nderen,i dt en sy dat dar Underschet anne sy. en se lk l en m t ren Ki Gudt an van Erve,dat schol. ゜音. ③. ④. 固. ⑥. 切. ⑧ ⑨. 皿. . ,S.39 und 109 し 、 他 の 条 文 で の 罰 金 額 と 比 較 す る と い ず れ の 場 合 も 決 し て 高 額 で は な い 。 F.Seest ern,Paul y,a.a.0.. - 29 -.

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