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Pathological Study of Swine Pleuropneumonia

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Academic year: 2021

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Title

Pathological Study of Swine Pleuropneumonia( 内容の要旨 )

Author(s)

味戸, 忠春

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 甲第024号

Issue Date

1996-03-14

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2078

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 貞 味 戸 忠 春 (福島県) 博士(獣医学) 獣医博甲第24号 平成8年3月14日 学位規則第4粂第1項該当 連合獣医学研究科 獣医学専攻 岩手大学

PathologicalStudy of SYine Pleuropneumonia

主査 岩 手 大 学 教 授 岡 田 幸 助 副査 岩 手 大 学 教 授 坂 本 副査 東京農工大学 教 授 桐 生 副査 岐 阜 大 学 教 授 柵 木 副査 帯広畜産大学 教 授 中 川 司 治 昭 夫 啓 利 通 論 文 の 内 容 の 要 旨 Actinobaci11uspleuropneumoniae(AFP)は豚の重要な呼吸器病の一つである胸膜肺炎の原 因菌である.本疾病の病態は,急性の線維素性,出血性胸膜肺炎または慢牲の局所における 胸脚市炎であり,甚急性期および急性期における円形または長円形の紳抱浸潤を特徴とする. 著者は,病変と卸の関係を明らかにするため知1型菌Hん3刀株を用いて以下の試験を行っ た.

1)如1型菌の豚における病原性試験および免疫組織学的評価:9週齢の豚に如1型菌6・1

×1伊(1伊群),1(声(1伊群),1伊(仰群)αUを鼻腔内に接種した.接種後凱時間以内に

死亡した1伊群の3頭中2頭は肺胞の出血壊死,水腫からなる甚急性病変を示した.接種後嶋日寺 間目に死亡したlび群の1例は月胡包に帯状の円形∼長円形の細胞浸潤を示す急性期の病巣を示 した.105および仰群の生存例は亜急性病変を示し,渦巻き状細胞が壊死部との限界帯にみ られた.免疫組織化学的に佃栃原は,甚急性および急性期病変部の月棚包内,拡張した小葉

間中陽胸膜およびリンパ管内に菌体として認められた.榔原は甚急侶期にはマクロファー

ジや浸潤細胞には認められなかったが,急性期にはマクロファージの棚包質内に認められた.

亜急性期例では和郎原は肺の壊死部および限界帯の渦巻き状細胞間に菌体として認められ

た.線維化部ではマクロファージ内に禰漫性に認められた. 2)肺炎の初期病変の検討:卸1型菌の1.4×1ぴCRJを9週齢の豚に鼻腔内接種し,経時的 に剖検した.接種後卵寺間目には直径1∼3汀mの出血点が形成され,組織学的には紳気管支炎 または月柄包炎であり,好中球および単核の後骨弛球が観察された.接種後12時間目には発熱, 呼吸速拍を示し,剖検では巣状出血巣が形成され,雑織学的に出血性胸膜肺炎を呈した.免

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-158-疫組織化学的に,接種後9時間目では,炎症部で多くの榔原が認められたが,小葉中隔病

変部には認められなかった.接種後12時間目には,肺病変部と小葉中隔,胸膜およびリンパ 管に卸菌体として広く認められた・各検封寺点においてもA押菌体は浸潤細胞による貧食を

ほとんど受けていなかった.

3)精製ヘモリジンのスナネズミにおける病原性の評価:卸1型菌の滅菌培養上清・

1ぴCFUの生菌および精製ヘモリジンをスナネズミの気管内に投与した・培養上清および生菌 を投与した各5頭は投与後2日目まで生存し,病変は肺の副菜に主として認められ,親戚学的 には化膀性気管支肺炎像を示した.ヘモリジンを投与した5頭中3頭は投与後約17時間以内に 重度の呼吸困難で死亡し,肉眼的,組織学的にも豚の胸膜肺炎に類似する壊死牲出血性胸膜 肺炎が認められた. 以上の研究の結果から,A押l型菌=Aユ"株は豚に対して強い起病性を有していること,ま た,初期病変においては接種後9時間目に細気管支炎および脚包炎が形成され・12時間目に 胸膜肺炎を形成することが判明した.組織学的には初期病変部には好中球とともに後骨髄球

が観察され,同時に判別不能な円形および長円形細胞への移行が観察されたことから・変性

好中球および後骨髄球の一部が円形細胞となることが示唆された.免疫組織学的には,初期

病変および甚急性期では卸抗原は浸潤細胞の会食をうけておらず,トキシン等の影響によ

り会食能が抑制された可能性が示唆された.佃の伝搬はリンパ管を通じて行われる以外に,

水腫液を通じた直接的波及,気管内覆廃物を通じた経気管性の波及が考えられた・また,胸 膜炎への波及初期には旬抗原が認められなかったことから・その病変形成にはトキシンが

関係する可能性が考えられた.また,亜急性期ではマクロファージによる卸抗原の会食が

認められ,生体による抗原処理が示唆された.最後に,実験的に精製されたヘモリジンがス ナネズミに対し,胸脚市炎を形成することを証明したことから,卸1型菌の産生するヘモリ ジンが豚の胸膜肺炎の形成に深く関与することを明らかにした. 審 査 結 果 の 要 旨 Actinobacilluspleuropneumoniae(App)は豚の重要な呼吸器病の一つである胸膜肺炎の原因菌 である.本疾病の病態は,急性の線維素性,出血性胸膜肺炎または慢性の局所における胸膜肺炎 であり,甚急性期および急性期における円形または長円形の細胞浸潤を特徴とする・著者は・病 変とAppの関係を明らかにするためAppl型菌HA-337株を用いて以下の試験を行った・ 1)Appl型菌の豚における病原性試験および免疫組織学的評価:9週齢の豚にAppl型郁・lX lO3(103群),105(105群),107(107群)cFUを鼻腔内に接種した・接種後24時間以内に死亡 した107群の3頭q12頭は肺胞の山血壊死,水腫からなる甚急性病変を示した・接種後48時間目に 死亡した105群のl例は肺胞に帯状の円形∼長円形の細胞浸潤を示す急性期の病巣を示した・105 ぉよび107群の生存例は亜急性病変を示し,渦巻き状細胞が壊死部との限界帯にみられた・免疫 組織化学的にApp抗原は,甚急性および急性期病変部の肺胞内・拡張した小葉間中隔,胸膜およ びリンパ管内に菌体として認められた.App抗原は甚急性期にはマクロファージや浸潤細胞には 認められなかったが,急性期にはマクロファージの細胞質内に認められた.亜急性期例ではApp

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-159-抗原は肺の壊死部および限界帯の渦巻き状細胞間に菌体として認められた.線維化部ではマクロ ファージ内に禰漫性に認められた. 2)肺炎の初期病変の検討:Appl型菌の1.4×106cFUを9週齢の豚に鼻腔内接種し,経時的に 剖検した.接種後9時間目には直径卜3mmの出血点が形成され,組織学的には潮気管支炎または 肺胞炎でありt好中球および単核の後骨髄球が観察された.接種後12時間別こは発熱,呼吸速拍 を示し,剖検では巣状出血巣が形成され,組織学的に出血性胸膜肺炎を呈した・免疫組織化学的 に,接種後9時間目では,炎症部で多くのApp抗原が認められたが,小葉中肺病変部には認められ なかった.接種後12時間目には,肺病変部と小葉中開,胸膜およびリンパ管にApp菌体として広 く認められた.各検査時点においてもApp菌体は浸潤細胞による貧食をほとんど受けていなかっ た. 3)精製ヘモリジンのスナネズミにおける病原性の評価:Appl型菌の滅菌培養上清,106cFU の生菌および精製ヘモリジンをスナネズミの気管内に投与した.培養上清および生菌を投与した 各5頭は投与後2日目まで生存し,病変は肺の副菜に主として認められ,組織学的には化膿性気管 支肺炎像を示した.ヘモリジンを投与した5頭中3頭は投与後約17時間以内に重度の呼吸困難で死 亡し,肉眼的,組織学的にも豚の胸膜肺炎に類似する壊死性出血性胸膜肺炎が認められた・ 以上の研究の結果から,Appl型菌HA-337株は豚に対して強い起病性を有していること,また, 初期病変においては接種後9時間目に細気管支炎および肺胞炎が形成され,12時間別こ胸膜肺炎 を形成することが判明した.組織学的には初期病変部には好中球とともに後骨髄球が観察され, 同時に判別不能な円形および長円形細胞への移行が観察されたことから,変性好中球および後骨 髄球の一部が円形細胞となることが示唆された.免疫組織学的には,初期病変および甚急性期で はApp抗原は浸潤細胞の貧食をうけておらず,トキシン等の影響により貧食能が抑制された可能 性が示唆された.Appの伝搬はリンパ管を通じて行われる以外に,水腫液を通じた直接的波及, 気管内頚廃物を通じた経気管性の波及が考えられた.また,胸膜炎への波及初期にはApp抗原が 認められなかったことから,その病変形成にはトキシンが関係する可能性が考えられた.また, 亜急性期ではマクロファージによるApp抗原の合食が認められ,生体による抗原処理が示唆され た.最後に,実験的に精製されたヘモリジンがスナネズミに村し,胸膜肺炎を形成することを証 明したことから,Appl型菌の産生するヘモリジンが豚の胸膜肺炎の形成に深く関与することを明 らかにした. 平成8年1月26日における学位論文審査会および提出論文,ならびに既発表論文(学位論文 の基礎となる学術論文2編,その他既発表学術論文7編)を5人の学位論文審査月が慎重審議し た結果,岐阜大学大学院連合獣医学研究科の学位論文としてふさわしいことを認めた二

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