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超高圧実験室

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Academic year: 2021

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(1)

U.D.C.

HitachiNewHighVoltageLaboratory

雄*

Tosbio OikaヽVa d2l.3.027.8.00る.25

夫**

Tsugio Asano

400kV放送電機器の開発研究および試験を行うため日立製作所国分工場内の目立研究所分室に超高圧実験 室の設置を計画中であったが,このほど完成した。 本実験室の主要設備ほ (1)1,650kV試験用 圧器 (2)5,000kV衝撃電圧発生装置 で・これらはいずれも世界有数の設備であり,今後の研究の成果が大いに期待されるものである。 本文にこの設備の概略を紹介する。

1.緒

盲 すでに諸外国では400kV放送電が行われており,わが国におい てもその 査研究が進められている。これに使用する機器の開発研 究を行うために,新しく日立 作所国分工場内の日立研究所分室に 超高圧実験室を建設中であったがこのほど完成した。 験室ほ1,650kV および150kA衝撃 鹸用変圧器,5,000kV衝撃 圧発生装置 流発生装置を主体としたもので特に前二者は わが国では最大のもので,また世界でも屈指の設備であり,この完 成によって絶縁研究が大いに促進され,400kV級送電機器の製作 に大いに貢献するものと考えている。 以下にこの設備の概要と世界の ついて述べてみたい。 名な超高圧実験室の調査結果に

2.世界の超高圧実験設備の概観

現在のところ,400kV級送電機器の絶縁試験電圧は,商用周波 で600∼8DOkV,衝撃電圧1,400∼1,800kV程度であるが,これに 対する絶縁破壊試験,そのほか絶縁研究を行うためには1.5倍程度

を考え,少なくとも商用周波で1,000kV,衝撃電圧2,500kV程度

の電圧を発生する設備が必要であろう。 これに対して 外国の著名試験設備をしらべて見ると第1表のと おりになる。本表は文献,その他現地調査の結果を めたもので, その後多少変更になった点もあるかとも患われるがこの点はご了承 願いたい。 この表でわかるように,著名超高圧実 室の設備ほ,商用周波 1,000kV,衝撃電圧3,000kV程度が最低であることがわかる。 しかしながら,すでに欧米には 500∼700kV送電が計画されて おり,これに対する機器の 作研究も十分行いうるような設備とす るため,種々検討の結果われわれの実験室としての主 備は,試験 変圧器として1,650kV,衝撃電圧発生装置として,5,000kVのもの を設置することに決定した。この設備は弟1表にてもわかるように 世界でも有数のものである。 次におのおのの になる。 鹸設備の構造について見ると概略下記のとおり 2.1試験用変圧器 大きく分類すると鉄槽形と,絶縁筒(がい管を含む)に中身を収め た形(これを筒形と呼ぶことにする)に分けられ,ヨーロッパでは後 * 日立製作所日立研究所 工博 ** 日立製作所国分工場

8

者が多く見うけられる。特にフランスのFontenay中央研究所,イ ギリスのEnglishElectricCo.,でほ筒形の閑磁路形の試験用変 器を使用している模様であり,また対地絶縁兼油槽として合成樹脂 の絶縁筒を使用しているものもある。 また一方鉄槽形にしても,鉄心に半分の び鉄心を大地電位としたものの2種 位を与えたもの,およ に分けられ,AEG.Siemens NationalPhysicalLab.,などでは前者を採札 GE.Stockholm大 学などでほ後者を採用している。 これらの形式にほそれぞれ一長一短あり,簡単にどの形が良いか を決めることほできぬが,特に 器発生 圧が高い場合ほ,製作上 でほ鉄心に電位を与えた鉄槽形,床面積の節約のた捌こは筒形が有 効であることは明らかである。 なお本表の中で単器発生電EEの最高はSiemens社の1,600kVで あり,大部分は縦 ≡接続によって高電圧を得ている。 2・2 衝撃電圧発生装置 衝撃 圧発生装置ではGEの7,500kV2基(極性を変えて15,000 kVを発生する)を例外とすれば,大体3,000∼4,000kV程度が公称 発生 圧であり,この点各国ともほとんど同 の設備を有している ようである。 その形状ほ欧米とも絶縁として合成樹脂を使用した直立形が多 く,これほ湿度が少ないという気候上の利点があるためと思われる が,Siemensが屋外設備の関係からわが国に多く見られるがい子絶 縁の直立形を採用しているのが珍しいくらいである。 なお単位充電電圧もケノトロソ整流によらず,セレンを使用して 相当高くしている例もある。

3.日立超高圧実験室

3.1概 要 今回完成した超高圧実験室ほ幅35mx奥行36mで日立製作所国 分工場内日立研究所分室に 置されたものである。この実験室の外 観を弟l図,その平面配置を弟2図に示す。 本実験室の設備としてほ, (1)1,650kV,1,650kVA (2)5,000kV衝 (3)150kA衝 験用変圧器 圧発生装置 電流発生 (4)1,500mm¢球間隙 を主とし,このほかこの電 波誘導絶縁 設備,600kV衝撃 民党生装置,注 どが合首れており,さらにコロナ観測装置および高周 験設備も新設される予定である。

(2)

第1表 世界 著 名 超 高 圧実 験室 設 備 一覧表 設 眉二 場 所 し製 作 者1 AEG 試 験 用

最空警告甲庁l出

(kVAl 力 l,200 BBC Siemens English E12Ct. Feranti TTontenav Lal〕.(Savoisienl Natjona】Physic.l.ab.しFeranlい 1-alっ.MIVノA,Ila】〉▼( StockholnlUniversityしASEAl C.E.S.丁.Ttalヽ 第1図 超 以下にその主設備の概要を 11・600 1,600 L 1 1,750 1,500 1.000 1,000 1,500 2】000 5,000 2.000

琵Ⅴ×讃l

600×2 1,200+400 1,600×1 350×5 1,000×1 1,000xl 5(10x2 750x2 350×6 9 3.2l′d50kV試験用変圧器 3.2.1概 要 本試験用変圧雷闇,その発生電圧においてわが国における記録 品であり,かつ世界有数のものであるため,その形式の決定に当 ってほ,所要床面積,製作の難易,価格の点から慎重に検討L-た 結果,床面積の点から簡形を採用することにしたが,その対地絶 縁として合成樹脂を採畑することは湿度の高いわが国の気候上の 制約から採用不 白†と考え,最も信板惟のあるがい管を使用するこ とにした。これi・よ外径2mにおよぶ膨大なものであり,もちろん 従来例のないもので,慎重に検討の結果日立製作所多賀工場で製 作したものである。 また,尊器1,650kV として製作することほ製作上の制約と, 電圧上昇速度の点から単器550kV3段縦統接続とし,これら3 台を直立に積上げ各器の鉄心は中間の 位をもたせてある。 そのほか絶縁の信頼性の点から油量調整装置(フィーデングタ ンク)を付属した完全密封形とし劣化を防_直し-ておf),冷却ノブ式 とl__ては送仙風冷式を採川Lた。.その外観を舞3図に示す.∵ 】否称窟空 衝 撃 電 圧 発 電圧 (kV) 形位 槽電 鉄問 形位 電 同 槽相 鉄 心 鉄鉄 両脚盾列 鉄 心 槽 形 鉄楷同電位 3.000 2,400 3,600 7,500×2 4,000 3,500 3,200 3.60() 3,60(l 絶縁筒直立形 絶縁筒直立形 碍子絶縁直立形 エネルギー (kWs) 180.0 絶縁簡由二立形 絶縁筒底.、上杉 絶縁筒直立形 1.5,000kV衝撃電圧発生装置 2・1,500mm¢球間隙 3.1,650kヽr試換用変圧器 4・825kVA屯圧調整器 5.825kVA変圧器 6・600kV衝撃電圧発生装置 7.高周波発電機 第2図 3.2.2 (_i:様 (.1)

(2二)

8.コロナ観測室 9.150kA衝嘩電流発生装置 10.測 定!童 11.事 務 菓 12.観測室(二階〕 13.基礎突鹸室 14.屋外試験場 超高圧実験室平面配置図 細は下記のとおりである。 形式,屋内用送油風冷式,密封がい子形 ・次電虹 圧三 励磁電虹 定 格 周波数 圧上昇速度 (二段切替) 総産屋 概略寸法 4kV l,650kV(3段縦続接続) 1,100kV(2段縦統接続) 550kV 4kV 30分 50′「J 約7.5-3.OkV/s(3段縦続接続) 約3.75-1.5kV/s(2段縦統接続) 約2.5-0.75kV/s 76,000kg 12.5】11 昧面積4.5m角

(3)

日立評論別冊第36号 3.2.3 構 第3図1,650kV 試験 用 圧 器 進 巻線構造としてほ円筒巻線を採用,眉間絶縁には油ダクトを使 用せぬ紙絶縁とし, 位傾度を極力上げて寸法の節減を囲った。 一段の変圧器ほ2偶のがい管を油槽兼用としたがい子形でその 鉄心ほ4偶のがい管と,上下がい管の中間金具によって支持,絶 縁し一段の半分の275kVの電位を与えているので,必要によっ ては中間金具から供試品に電位を印加することも 可能である。 また本鉄心には方向性けい素鋼帯を用い,重量の軽減を図ると ともにラジアルコア形として外周を極力′J、さくし,がい手形に鼓 も通した構造となっている。 第4図に示すように低圧巻線は下部の外側,次段励磁巻線ほ上 部外側に配置し,またインピーダンスを減らすために最内側に上 下に結合巻線を けてある。この構造ほ巻線対鉄心の鼓高の 差が275kVとなるので,絶縁上きわめてイJ`利で鉄心の両脚巻線 を直列にする場合にもよく用いられている。 鉄心が275kVの電位を有しそれが相当の高さを有するため, がい管表面の で,この 位分布が不均一になることほ1然考えられること 面の電位分布を改善することが筒杉を製作するに当っ て最も必要なことである。したがって本変圧器でほがい管の内面 に均圧環をおき抵抗分圧を利用して良好な分布をうるよう考慮を 払ってある。 10 外側ガい管 結合巻線 励磁巻簡 高圧巻娠 低圧巻線 外側がい管 ∵/■、∴ 冶却送油管 高圧端子 /占こ仰ル β称ル 〝〝〝 β∼J〟〝 戸∴∵ 段接続切彗端子 ∴∴∴. 芯合巻線切替端子 櫨抗分圧囁 第4図1,650kV 試験用変圧器内部接続図 二段の変圧器は各個に組立てそれぞれ真空処理,注油を行い, 積重ねたのち大気にふれないように油を通じ 油量調整装置をつ け密封しうるよう考慮されており,さらに油ほ最上部から3段を 通した油遺を適って冷却器に送り冷却されるが,その油温ほサー チコイルによって制御室から監視できる。 3.2.4 結 線 本試験用変圧儲の凝線は策4図に示すとおりで,常に最上部の 端子から電流制限抵抗せ通じて供武品に接続されるように上中段 含巻線の接続を変域し,変圧器のインピーダンスを直列とし て使用できるような構造としてある。したがって使用電圧による 接続変更は主回路を変更することなく行いうるので,非常に簡単 で坂扱いが容易である。 3.3 5.000kV衝撃電圧発生装置 本設備ほ,第5図に示したように,高さの減少を図るためコンデ ンサを2個ずつ対向させた直立形であって,充電方式は倍 を採用している。 旺充電 この形ほ15nlにおよぶ高さにもかかわらず,保守が牢易である という大きな特長を有している。また耐震には十分の考慮が払われ ている。 木器の仕様は下記のとおりである。 (1)公称発生 (2)最大蓄積エネルギー (3)コンデンサ 単位容易 最大充電 個 数 5,000kV 92kWs 0.5/JF 圧 DC75kV 68個 全容最0.00735/ノF

(4)

第5図 5,000kV衝撃電圧発生装置 3.4l′500mm¢球間隙 1,650kV試験用変圧器の電圧校正用として1,500mm¢の球間際 を設置した。球は銅板で製作し,上部銅球は3本の懸垂がい子 に てつり下げ,下部接地側銅球ほ電動操作によって間隙を変えるよう になっている。間隙長の最大は2mでその所要時間は15分である。 放電時の電流制限用としては液体抵抗を使用し電極の損傷を防いで いる。弟引図にこの外観を示す。 3.5150kÅ衝撃電流発生装置 本設備は避 Ⅴ01.22 器の放電耐量試験用設備で,充 立 次 圧 DC75kV, No.5 全静 圧 ◎電化は文化.… ◎ビ ー ル ◎オ ー ト ◎新 し ◎ル ー ム ◎明日への道標 で運転開始) ◎お 店 の ◎ハ イ ラ ◎歯 新マロ信 ◎◎◎◎ の■ttで き ノ ー し、 ク ∴===匠 谷 ● 二 シ/ ヨ ソ の 施 の A 造で 正 .1l■■ 二戸ナ 設 B C (ただ-‥つの国産大形分塊 実 用 ト (キ ソ と ホ し い 簡 イ ク ロ 波 立 号 を 遅 ら 発 行 所 サ 郎グ 易 だ ル富士鉄室蘭 測 せ る ケ ー 日 立 評 論 社 東京都千代田区九ノ内1丁目4番地 振 替 口 座 東 京 71824番 株式会社オーム社書店 千口

東振 代田区神田錦町3の1 匪 東 京 20018番 11 ト㈲話置器り 第6図1,500mm¢ 球 間 隙 容景は36/ノF,最大蓄積エネルギーは100kWsである。

4.結

以上,今回日立製作所国分工場内日立研究所分室に設置した超高 鹸室の概要を紹介したが,これら設備を有効に活用することに よって400kV級送 機器の開発研究の促進と機器の 寄与することを期待するものである。 日 立 造 船 技 報 目 次 Vol.20 験に大いに No.4 ◎超人形船の厚板熔接施 工法 に 関 す る 研究 ◎円 筒 形 内 容 器 胴 板 の 九 さ に」、つ い て ◎製 か ん 工作 に お け る 自 動 熔 接 の ◎循環水ポ ン プの ー シ ン グ内速度について ◎かじ性能に及ばすプロペラの後流の影響について

川)

一-かじの流体力学的研究(その4) 本誌につきましての御照会は下記発行所へ 御願いたします。

日立造船株式会社技術研究所

大阪市此花区桜島北之町

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