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腫瘍マーカーの臨床応用

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Academic year: 2021

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78 2.腫瘍マーカーの臨床応用 (ラジオアッセイ検査科)出村 博 腫瘍マーカーはその物質の定性的ないし定量的分析 が腫瘍の存在または進行の指標となる物質であるが, 現段階では一般には早期診断には有用できない.演者 は腫瘍マーカーの臨床応用について以下の点について 述べる. 1.新しい腫瘍マーカー:最近比較的臓器特異性の 高い腫瘍マーカーとして,たとえぽ膵癌にはCA19・9, DuPan 2, CA−50, POAなど,卵巣癌にはCA−125, 子宮頸部扁平上皮癌にはSCC,乳癌にはCA 15−3,小細 胞性肺癌にはNSEなどが注目されている.このほか 肝癌と異常プロトロンビン,各種腫瘍の増殖分裂能の 指標としてのトランスフェリン・レセプターなども新 しい腫瘍マーカーとして注目されている. 2.古くからの腫瘍マーカーの再検討:CEAについ てはheterogeneity,関連抗原の化学構造の解明,自己 抗体の出現や免疫複合体の形成などが話題となってい る.AFPについては遺伝子の構造,発現や糖鎖構造が 解明された.フェリチソについてはL(肝)型よりH (心)型イソフェリチンが腫瘍マーカーとしての有用性 が高いことが明らかにされた. 3.モノクロナール抗体の普及と応用:作製技術が 普及して肺癌,膵癌や胃癌などについても自家製の測 定系が数多く出現しつつある.モノクロナール抗体は IRMA法に利用され,測定感度の上昇に貢献してい る,また勿〃勿。では画像診断への応用やミサイル療 法への応用の可能性も示唆されている, 4.腫瘍マーカーとしてのホルモンとホルモンレセ プター:異所性ホルモン産生腫瘍,レセプター(エス トロゲン,プロゲステロンやグルココルチコイドな ど),tumor growth factorsなどが注目されている. 5.複数マーカーの組み合わせ:陽性率を上昇させ, 偽陽性を低下させるための工夫,各臓器別の新しい

マーカーの組み合せなどによる.

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