豊かに生きる講座2014 -最後まで自宅で暮らすために必要なこと-
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(2) 要 旨 「豊かに生きる講座」は、一般住民への在宅ホスピス緩和ケアと自宅で最期まで暮らす ための終末期に関する医療福祉制度やサービスの普及啓発のため、在宅療養にかかわる医 療福祉専門職や家族の看取り経験者によって、事例を多く提示し、視覚、体験的プログラ ムを用いて講義が行われる。全プログラムを受講することにより、在宅療養の導入時から 看取りまでを自然な流れとして、疑似体験できるよう構成されている。人間の死に逝く様 子を実際に目にしたことのない参加者が、在宅療養の現場の実情を聴く事によって、人間 の生来の営みである、終末期から死に至る自然な経過と家族による看取りの意味、悲嘆を 表出する大切さなどについて学ぶことにより、いずれは訪れる人生の終末が遠い他人事か ら当事者であるという認識に変化していくことが、この講座のゴールである。実施内容を まとめる中で、得られた結果について報告する。 はじめに 日ごろ訪問看護師として、在宅療養の現場に関りながら、在宅ホスピス緩和ケアや在宅 医療の役割と自宅で最期まで過ごすことの意義について、専門職だけでなく、利用者にな る立場の人に向けて、啓発教育を行う必要性を感じてきた。在宅ホスピス緩和ケアの理念 に基づき、自然な死の過程と家族による看取りが日常生活の延長線上にあり、息をひきと る瞬間まで、その人が、最期まで良く生きる姿を次世代の人へ受け継いでいく人間の大切 な生の営みであることを一般住民対象に啓発することを活動の一環としているあわホーム ホスピス研究会に2012年度に出会い、豊かに生きる講座開催に協力してきた。毎回開 催後の結果評価を行いながら、内容を改善実施してきている。2014年度は、徳島県内 の一般住民に広く周知し、どの居住地からもアクセスしやすい会場で実施した。 開催目的 単なる知識習得にとどまらず、受講者が、想像力を豊かにして在宅療養の当事者へと意 識が変化し、実生活の中で取り組む必要性のある、各自の暮らしの課題を発見することが できるよう学習の機会を提供する。さらに、受講者の住む近隣の地域社会の現状にも視点 を移すことができ、在宅療養の当事者を支援する立場として役に立ちたいという意識が、 芽生えることを波及効果として期待している。 倫理的配慮 毎回のアンケート実施と開催中の写真撮影について、事前に許可を取り、法人ホームペ ージや報告書への情報掲載時は、個人が特定されないように厳重に管理することを伝え、 承諾を得た。 開催結果 1 後援依頼と広報 あわホームホスピス研究会の活動拠点管轄の小松島市役所、徳島新聞社、NHK 徳島放 送局、ケーブルテレビに承諾をいただき、また、共催機関として、徳島県男女共同参画交.
(3) 流センター、グリーフケアエディの会に協力を得ることができた。いずれも講座案内に掲 載を行った。 講座の周知について、徳島新聞「情報とくしま」 、小松島市広報掲載および小松島市と その周辺の公共機関(郵便局、スーパー、コンビニ)にポスター掲示、あわホームホスピ ス研究会のホームページ、日ごろ交流のある市民団体や個人、ボランティアなどへのチラ シ配布を行った。 定員は、20 名程度とし、申し込み期限は、講座開催前日までとした。本来の目的は連続 受講による意識変容であるが、第1回が開催された後も口コミやチラシなどで申し込みが あり、連続講座の目的を説明した上で、受講を希望する方については全員受け付けた。単 発および部分受講者が、全受講者数の76%を占めた。また、本講座の全部の回を受講し た方には法人から修了証を発行した。 結果として、申し込み総数54名(問い合わせを含めると60名以上) 、全講座参加者 13名、累計参加者数190名、修了証発行13件、であった。講座プログラムと各回の 参加者状況については、下記の表を各回の内容詳細については、後掲の記録を参照された い。 2 講座プログラムと参加者数 日時 第1回. 第2回. 第3回. テーマ. 5 月 30 日土曜 *講座オリエンテーシ 16:30~19:20 ョン 自分らしく生きること を大切にした医療 6 月 6 日土曜 14:00~17:00. 病気と生きる暮らしを 豊かにする心とからだ のケアの実際. 6 月 20 日土曜 多様なサービス活用で 「最期まで自宅」 13:30~17:00. 講. 師. 徳島往診クリニック 院長 吉田大介氏 NPO法人山の薬剤師たち 薬剤師 大林秀樹氏 木下歯科医院 院長 木下直人 訪問看護認定看護師 長谷康子 大神子訪問看護ステーション 所長 安部五月 居宅介護支援コンサルト暖 介護支援専門員 五反田千代 在宅看取り経験者 香留美菜. 第4回. 7 月 11 日土曜 看取りは家族のもの 13:30~16:30. 第5回. 訪問看護認定看護師 7 月 25 日土曜 自然死のプロセスと グリーフワーク 長谷康子 13:30~16:30 朗読「恋ちゃんのはじめ グリーフケアエディの会代表 岩藤のり子 ての看取り」 NPO法人心の雫 9 月 12 日土曜 葬送の実際とわたしの 理事長 新居見確 13:30~ リビングウィルを考え NPO法人あわホームホスピス研究 16: 00 る. 第6回. 会理事長 五反田千代. 参加者 総数 38名. 40名. 28名. 30名. 27名. 27名.
(4) 3 アンケートから得られた結果(アンケート内容については、後掲の資料参照) 目的:各回の講座内容の理解度と学習の満足状況の確認とホスピス緩和ケアの概念の把握 とボランティアへの関心が回を重ねることによって変化したかを検証する。 方法:①初回参加時事前アンケート(第3回までの初回参加者対象)②2回目以降は、講 座終了後に全回同じ内容のアンケートを実施した。 回収状況:初回事前アンケート配布数37、回収数37(回収率100%) 、2回目以降事 後アンケート配布数157、回収数120(回収率76.4%) (1) 初回参加時事前アンケート 受講者の社会的背景等―会社員6名、専業主婦3名、保健医療福祉専門職10名、 ボランティア活動者13名、その他5名、年齢の範囲31歳~78歳。受講動機(主 なもの抜粋)についてー一位今後の暮らしに役立てたい、2位家族やボランティアに 役立てたい、3位自宅で最期までいたいのでターミナルについて知りたい。 (2) 第1回講座を終えてー在宅医療や緩和ケアの必要性と具体的な緩和医療がわか た。事例を通して、自分のこととして考えることができたが、一人暮らしや認知症 の場合などもっと聞きたい。 在宅ホスピス緩和ケアの概念の理解度―まったく知らない及びことばだけ知ってい る約10%、自宅でも緩和ケアができる・地域と専門がチームを組んでケアする・ 診断されたときから苦痛の緩和が始められる・病名に限らず苦痛に対してケアされ るという4つの概念の理解は、それぞれ 20%前後であった。また、ホスピス緩和ケ アということばを知らない及びことばだけしか知らないという回答が、第 2 回目が 終了した時点で、1 回目の回答割合に比べ、2分の 1 に減少していた。また、特に 「診断されたときから緩和ケアが始まる」という項目で、講義終了後の割合が、一 番大きく増加していた。講座第 1・2 回の在宅医療現場の専門職から、具体的な医 療ケアの様子が伝わり、参加者のホスピス緩和ケアの正しい理解が進んだと考えら れる。 (3) 第1回~第3回は、在宅医療現場に従事する医師、薬剤師、歯科医師、看護師、医 療福祉サービス提供窓口となっているソーシャルワーカー、ケアマネージャーによっ て、病気を抱えて自宅で暮らす人がどのようにサポートされるのか、その実際を事例 をもとに具体化、可視化に重点をおいて、講座内容を展開した。第4回目以降は、自 宅で過ごしながら終末期を迎えていく実態について、24時間対応で終末期の過ごし 方を導き、家族による看取りを支援している訪問看護師、大切な人を失った遺族をケ アするワークショップを開催しているグリーフケアの任意団体代表および葬祭を受託 する NPO 法人を講師に迎えた。各講師とも事例を元に、具体的な暮らしの経過を紹 介しながら、終末期を迎えた人のからだと心の変化、家族の看取りの支援の様子、看 取った家族の悲嘆ケア、死後の手続きや火葬の法的根拠、葬儀業界の現代事情、リビ ングウィルが派生した背景などについて、講義が行われた。.
(5) 在宅医療の講義の中で、 「在宅での終末期では医療行為は何もしないという先入観が一 般にあるが、本人の苦痛やその人らしく生活することを障害している症状や病状を取り除 くための医療処置は勧める」ということ、また、悲嘆は、積極的に表出し、受容される経 験によって、悲嘆による抑うつ期を乗り越えていくことができることについて、受講者の 関心が高く示され、未知の在宅療養に希望と安心感を抱く感想が聴かれた。 死後の法定手続きについて、死亡届、24時間以内の埋葬禁止、火葬で、最低限必要な 物品は、移送車、骨壷、棺であり、葬儀は慣習であって誰のためのものか再考すべきとい う事柄であった。葬儀の規模と費用が20万円から上限はないことや、実際の組み立て式 棺や納棺の際に付帯する装飾品などが会場に持ちこまれ、受講者が手にとり、体感してい た。葬儀の実態に関する質問が休憩時間も盛んに行われた。 リビングウィルについては、県立病院が配布している事前指定書のパンフレットを手に 取り、心肺蘇生を始め、延命医療について意思表明をする側が内容を理解することが重要 であることが伝えられ、記入する場面を想定しながら、医療行為の内容について説説明が あった。具体的にどのような状況でこの意思表示が用いられるのかについて質問があり、 事例を用いて、本人によって作成された事前指定書が、どのようなプロセスを経て、医療 現場に用いられるのかについて、真剣に聞き入る受講者の姿勢が印象的であった。 考察 開催結果を振り返る中で、年々20~40歳代の参加者数が少数ながら増えてきている ということが、興味深い現象だと感じている。以前は医療系の学生でさえ、死に行く経過 や看取り葬儀の実際について、意識してないのが大多数だった。近年、日本社会のグロー バル化や大規模な災害の多発などによって、自分自身の実生活に様々な変化を感じている ところに、人の生死の問題も身近になってきたことが「自宅で最期まで暮らすために必要 なこと」というテーマに関心を持つきっかけになったのではないかと考える。 「豊かに生きる講座」のように、半年の期間に小規模人数で、在宅療養導入から終末ま でを連続して学習することができる構成のものは、啓発講座の中で特異なものではないか と自負している。 在宅ホスピス緩和ケアと在宅看取り支援を実践する医療福祉専門職と独自のネットワ ークがあるからこそ実現している企画といえる。各回の講師は、自身の現場に専念するだ けでなく、日常の暮らしの中で終末を迎え、身近な人々の中で息をひきとる看取りに代え がたい人生の価値を見出している専門職ばかりである。いずれは終末を迎える一般住民に その大切さをぜひとも、伝えたいという価値観を共通して持っているからこそ、連続講座 が成立している。また、テーマだけでなく、内容に連続性を持たせるために、各回の到達 目標を各講師に理解していただき、講師の伝えたい内容を尊重しつつ、一般住民の関心事 にも言及されるよう、すり合わせを行うこと、可視化具体化のツールをそれぞれに準備し ていただくことの調整が欠かせなかった。コーディネーターによって、各回の受講者の感 想や講義要旨と参加者からの反応などを次回の講師に事前に申し送り、開催後の受講者の.
(6) 反応感想を講師へフィードバックすることも行われていた。このことにより、受講するご とに、新たな疑問や更なる学習意欲を引き出し、そのことに回答、情報提供していける体 制が整えられた貴重な講座であるといえる。 謝辞 最期に、この事業は、公益財団法人勇美記念財団 在宅医療助成により、開催すること ができました。また、共催を受けてくださった徳島県立男女共同参画交流センター、グリ ーフケアエディの会、後援を承諾くださいました、小松島市、ケーブルテレビ徳島株式会 社、NHK 徳島放送局、一般社団法人徳島新聞社の皆様に深く御礼を申し上げます。.
(7) 豊かに生きる講座. 1.ご年齢と性別について. 初参加アンケート 資料1 年齢(. )歳 性別(男性・女性). 2. 現在の立場について(主なもの1つだけ選択) ① 会社員(パート含む) ② ボランティアをしている ③ 保健医療福祉専門職 ④ 地域の世話役 ⑤専業主婦 ⑥ その他 ( ) 3.講座開催の情報をどこで知りましたか? ①アスティ徳島 ② 情報とくしま ③ 小松島市役所 ④ 総合福祉センター ⑤ 知人から聞いた ⑥ スーパー ⑦ コンビニ ⑧ 生協 ⑨ その他 ⇒( ) 4.この講座に参加しようと思った動機を教えてください。(複数回答可) ① 仕事に役立てたい ②誘われた ③ 今回の講師の話を聴きたかった ④暮 ら し に 役 立 て た い ⑤その他 (具体的に教えてください ) 5.下記の内容で一番知りたいものから順に1から6まで順位をつけてください。 ( )自宅で受けられる医療の実際について ( )在宅ホスピス緩和ケアの実際について ( )療養生活に利用できる社会保障制度について ( )自宅での看取りの実際について ( )事前指示書(リビングウィル)について ( )葬送の実際について 6.当法人では、活動の目標の一つとして、自宅で病気療養する方と家族の負担を軽くす るために、専門職と協力して、親身な友人の立場でサポートするボランティアを募集 しています。 「全く関心がない」を 0、 「とても関心がある」を 10 とすると、あなた の現在の気持ちに当てはまる位置に〇をつけてください。 【 記 入 例 】 0 10 5 全く関心がない 0. 5. 5. とても関心がある 10. 全く関心がない とても関心がある 7.在宅ホスピス緩和ケアについて、あてはまる数字をすべて○で囲んでください。 ① 全く聞いたこともなく、内容も知らない。 ② 言葉だけは聞いたことがある ③ 心身の苦痛は、自宅においても病院と同じように軽くすることができる。 ④ 保健医療福祉職が公的関係機関、民間サービスやボランティア、ご近所などと 協働して本人と家族に対して行うケアである。 ⑤ 病気を診断されたときから、苦痛の緩和が行われる。 ⑥ 病気の種類に関係なく、苦痛があれば行われるケアである。 8.本日の講座で一番知りたい内容を書いてください。 *ご記入いただきました個人情報は、個別回答とアンケート結果確認のために使用し、個人情 報保護方針に基づき安全かつ適切に管理いたします* ご協力ありがとうございました。.
(8) 豊かに生きる講座. 終了後アンケート(2 回目以降). 資料 2. 年齢と性別をご記入ください 年齢( )歳 (男性・女性) 1.これまでに参加した回を教えてください。当てはまる番号にすべて○をつけてください。 ①第1回自分らしく生きることを大切にした医療 ②第2回病 気 と 生 き る 暮 ら し を 豊 か に す る 心 と か ら だ の ケ ア の 実 際 ③第3回多様なサービス活用で最期まで自宅 ④第4回看取りは家族のもの ⑤第5回自然死のプロセスとグリーフワーク ⑥第6回葬送の実際と私のリビングウィルを考える 2.本日の講座内容は興味をもてるものでしたか? 当てはまる番号に○をつけてください。 ①大変興味深かった②興味深かった③あまり興味が持てなかった ④興味が持てなかった 印象に残ったことをお書きください⇒. 3.知りたかったことを知ることができましたか。当てはまる番号に○をつけてください。 ①知ることができた ②不十分だが知ることができた ③知る事が出来なかった 「出来なかった」と回答した方は知りたかった内容を教えて下さい 4.本日の講座を聞いて、さらに知りたいことがあれば、お書きください。. 5.当法人では、活動の目標の一つとして、自宅で病気療養する方と家族の暮らしの様々 な負担を軽くするために、専門職と協力して、親身な友人の立場でサポートするボランテ ィアが必要と考え、募集しています。活動にどのくらい関心があるか、下記のグラフに表 してください。 【記入例】 0 5 10 全く関心がない 0. 5. とても関心がある 10. 全く関心がない とても関心がある 6. 在宅ホスピス緩和ケアについて、あてはまる数字をすべて○で囲んでください。 ① 全く聞いたこともなく、内容も知らない。 ② 言葉だけは聞いたことがある ③ 心身の苦痛は、自宅においても病院と同じように軽くすることができる。 ④ 保健医療福祉職が公的関係機関、民間サービスやボランティア、ご近所などと 協働して本人と家族に対して行うケアである。 ⑤ 病気を診断されたときから、苦痛の緩和が行われる。 ⑥ 病気の種類に関係なく、苦痛があれば行われるケアである。 7.聞き足りないことさらに知りたいことがある場合、後日個別に回答をさせていただき ます。下記に連絡先をお残しください。 氏 名 住 所 EMAIL *ご記入いただきました個人情報は、個別回答とアンケート結果確認のために使用し、個人情 報保護方針に基づき安全かつ適切に管理いたします* ご協力ありがとうございました。.
(9) 開催後の感想 毎年、自身の訪問看護の現場経験をもとに、終末期の実際の様子や看取り前後の過ご し方について話をさせていただいている。本講座は、小規模ではあるが、受講された方が、 他人事ではなく、当事者として元気なときから、自身の終末があることに気づき、何を備 えるのか愛する家族や友人とともに考えはじめようするスタートラインにつく変化を確認 することができている。 在宅療養する当事者にならない限り、普段出会うことがない、専門職と受講者が意見交 換し、その人柄にも触れ交流することができている。受講者の感想から「このような看護 師さんに看取ってもらえるなら安心した」 「遺族にも必要なケアが行われていることは心強 い」 「自宅でも苦しみを軽くできるとわかってますます自宅で最期までいたい」など、在宅 医療福祉や自宅での看取りを身近に体感することが、当事者の意識が変化する結果になっ ていると感じる。 開催前後の準備に相当な労力を各講師とも割く必要があるが、開催後の受講者、開催側 双方に収穫が大きいので、今後も自然死と看取り、グリーフケアについての啓発教育は一 般住民を含め、医療福祉の学生、介護職に向けてなど、機会を捉えて開催を継続していき たい。.
(10) 豊かに生きる講座. 2015年. 開催記録. 5月30日(土)16時半 ~. 認 印. 19時20分. 第 1 回 テーマ:自分らしく生きることを大切にした医療 参加者数 33名 ボランティア人数 5 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま. 名. 内容 概要は当日レジュメント参照 1 オリエンテーション あわホームホスピスn究会の事業の概要と現在の活動、豊かに生きる講座の意義と元気なときに学 習することの重要性について5分程度、理事長が導入の話しを行った。 2 講義内容要点 ① 講師 徳島往診クリニック院長 吉田大介氏 自宅での暮らしを望むがん末期の方の事例を用いて、退院前の連絡調整、在宅後に受けた 具体的な医療処置や多職種によるサービス提供の内容、在宅医療にかかる費用、在宅ホスピス緩和 ケアの理念と緩和医療の実際、病院緩和ケア病床の利用の仕方などが、事例の病状の流れに沿って、 話された。 ※講義内容で特記すべきこと ・麻薬に対する医療者と世間一般の誤解について、麻薬と覚せい剤の構成成分の違い、麻薬取り扱 いの簡便化、医療者の緩和ケアへの理解がさらに推進されなければならない現状について話され た。 ・在宅での暮らしを強制する必要はないが、希望する人に対して、 「こんな常態で帰れるはすがない」 と医療者がバリアにならないことが重要で、どんな状況でも本人と家族が希望すれば、自宅に帰 ることはできると医療福祉職は、心得るべきである。 ・在宅療養はスピリチュアルな苦痛も軽減する。生死を左右する病気は、自己存在の意味の問い直 しによる苦痛だけでなく、自分でできることを誰かに制限されることによっても起きる。その意 味で、自宅は施設病院のように運営側の都合によって制限されることなく、 自由である。 ・死亡診断書に関る法律の正しい認識について、間違った解釈をしている医療者もいるので、 在宅で看取るつもりでいる際には、息をひきとったときの舞台的に対応手順を主治医や訪問看護 師と事前に打ち合わせておく必要がある。 ・在宅緩和ケア連絡協議会の統計から言えることについて 在宅のがん患者さんの身体的介護負 担が大きくなるのは、最期の1ヶ月が最大となっており、家族が共にいる期間が脳卒中や認知症 などと比べ、明確である。介護力は必要だし、家族の介護負担はまぬかれないが、 この統計結果を念頭において、多職種の在宅ケアの力を借りながら乗り切れる可能性は高い。 ・在宅で家族が看取ることのよさ 看取りまでのプロセスに医療者の伴走があれば、最期の ときは本人と家族水いらずで過ごすことが大切であり、最期の瞬間に専門職がいる必要はない。 ② 講師 NPO 法人山の薬剤師たち 薬剤師 大林秀樹氏. 山の薬剤師の活動の紹介と木屋平という地域の医療の現状と山間部の暮らしの特徴が話さ れた。また、一般的な調剤薬局での業務内容について話があった。薬剤師の訪問業務の内容と 費用の具体的な提示があり、徳島県内の在宅医療支援薬局マップが県薬剤師会のホームページ から検索できることについて情報提供があった。.
(11) 内容 つづき ※※講義内容で特記すべきこと ・様々な形態の薬剤の正しい用途の方法と保管方法の詳細について、話された。 また、からだの湾曲した部分にシップを張るときの効果的な方法や目薬の持ち方と滴下の仕方、 残役の取り扱い方など実物を参加者に提供し、実習を通して、学ぶ機会が設けられた。. 会場の雰囲気 参加者の質問. アンケートの結果. オリエンテーションのはじめから、参加者は熱心に講義を聴かれていた。 パワーポイントの不備があり、時間のロスが合ったが、混乱することなく、再開することが 出来た。 薬剤師によるシップの取り扱いに関して,会場の各所にボランティアがサポートに回り、 膝や肩に張るシップのはがれないまり方と切り込みの入れ方を試していた。早速やってみ ようという声が聞かれた。 処方された薬剤の残薬をどこまで保管できるのか、めったに受診することがない人が、以 前かかかったときの薬をまた飲んではいけないのかなどの質問がでていた。本人には以前 と同じ症状のように感じられても、原因が違うことがあるので、主治医に相談することが 勧められるとのことであった。 アンケート結果 参加者33名の内訳(男性5名女性28名)この講座で一番知りたいこと第1位療養生活 に利用できる社会保障制度第、2位在宅ホスピス緩和ケアの実際 第3位以降は、自宅で 受けられる医療の実際、自宅での看取り、リビングウィル、葬送の実際がほぼ同数で続いた ◆受講後の感想や印象に残ったこと◆ 事例を用いて話が進められたので、終末期のことが良くわかった。緩和ケアが、診断された ときから始まるということがわかった。在宅ケアチームやシステムが機能していることが わかったので、自宅で療養し、最期を迎えるということについて、考えてみようと思った。 薬剤の正しい取り扱い方を実際に知ることが出来たのでよかった。間違いに気づいたので 直そうと思う。湿布のはり方のこつがわかりよかった。訪問可能な薬剤師の情報検索が出 来ることがわかった。 ◆さらに知りたいこと◆ ・医師薬剤師の具体的な連携方法について ・緩和ケアの実際について介護の中でどう行われたのか知りたい ・認知症の人に対するケア ・訪問診療の実績 ・一人暮らしの在宅療養について.
(12) 2015年 第. 2. 6月6日(土). 14:00~17:00. 回. テーマ:病気と生きる暮らしを豊かにする心とからだのケアの実際 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま 学習室 参加者数 39 名 ボランティア人数 5 名 内容 1 前説 講師紹介 アンケート協力依頼 2 講義要点 講師 木下歯科医院院長 木下 直人 氏 歯科医師会パンフレットの紹介。 ① なぜ連携が必要になるのか。全身疾患を持つ人は歯科学だけでは対応できない。医科 と歯科の カリキュラムの項目は、ほとんど重なるところがない。患者さんに関る職種は、お互いを知 って何をしようとしているのか理解しあうことが大切である。 ② 口腔と全身の関係および歯科検診の大切さ。歯科検診をしている人は年間の医療費 が低くなる 傾向にある(2012年新聞記事「障碍医療費は決まる」から資料提供)歯の健康と他の疾 患との関係性はある。2号以上酒を飲む人は、歯の調子の悪さを訴える率の関係は有意であ る。 歯の本数と医療費の関係は、上下の噛みあわせができるか否か、すなわち残存歯が 17本い じょうあるか否かで、医療費に有意な差が出ている。 ③ 保険診療の矛盾と理不尽。歯科医だけでなく歯科技工士など多職種で診療が成立し ている。労働対価が 低く評価されていて、職を離れる人もいる。日本の被保険者は、欧米に比べると、診療費は 約10分の一で、安価な自己負担で診療を受けられるようになっているので幸せではない か。 ④ 訪問歯科診療。徳島県医師会では、在宅診療器具を貸し出しできるようになってい る。往診依頼をすると きのポイントについて。訪問歯科診療で出来ること(手術以外はほとんどできる)。徳島県医 師会の在宅医療連携質では、往診できる歯科医を紹介できる。 ⑤. 口腔ケアの意味。誤嚥性肺炎の予防、循環器疾患の改善に効果がある。口腔内の抵抗. 力を保つため、乾燥 を避けることが重要。 ⑥ 入院前後の歯科治療(周術期)について。手術を受けるときには歯を含めた健康管理 が行われる。がんの化学治療によって、歯と歯肉のトラブルが起こる場合があり、体力を保 つためにも適切な歯科治療は大切になってくる。 3講義要点 講師 訪問看護認定看護師 長谷康子氏 ① 訪問看護の仕事の内容。採択療養に導入しにくい場合(一般、他専門職の必要性の無 理解)。ケアの対象は本人だけでなく、家族も含めて行う。役割は医療処置と療養上の世 話。とはいえ、自宅で暮らすときは本人家族が、自己決定を行う連続となる。暮らしの要 素は医療介護だけではない。訪問看護師の携帯用品の紹介。事例をとおして、訪問看護師 のかかわりの様子を紹介。一人暮らしの場合緊急時の対応体制。多職種連携で支える。バ ックベッドの確保。.
(13) 最期まで在宅といってもいろいろな形がある、みな違っていて当たり前。決めるのは本人と 家族である、その過程を医療的な視点を持ちながら支援するのが訪問看護師。 介護と医療の連携の大切さ。役割の違いを知って、介護職の持っている情報を引き出し、介 護職の医療的対応への不安を軽減するのも役割である。 会場の雰囲気 参加者の質問 アンケートの結果 第 1 回 参加者は、静かに集中して聞いていた。前回よりもスペースが小さいため、空席はなかった。 壁側にボランティアが座っていた。 質疑応答①舌歯ブラシの方さと使用方法についてー本人の感覚にあわせて、ふつうから柔ら かめを勧める②歯科においての嚥下評価と訓練について―歯科は、あごから前の部分につい て詳しい。言語聴能士は、咽頭喉頭以降に詳しいため、連携する意味がある。 アンケートについては、具体的な協力依頼を講座の前後に行ったため、ほとんどもれなく記 入してもらうことが出来た。 アンケート 初回参加開始前 配布数3部、終了後(2回目以降)配布数25部 本日知りたかったことを知ることが出来た人と不十分を感じていた人の割合はほぼ同じで あった。 ① 興味が持てた内容の自由記載 ・口腔ケアの大切さを広めていってほしい。・口腔ケアが介護予防や十度か予防に重要であ ることを再確認した。 ・訪問歯科診療を利用したことがある。これからこのような制度導入は 大変によいことと思う。歯科検診をすれば医療費が少なくてすむこと・ほとんどの歯科診療 を自宅で行うことが出来ること・口腔ケアの実例を画像で見られたこと・口腔ケアの中でも 舌苔をとること・口の中は、体の内側に入る入り口として清潔にしていかないといけないこ と・ 「口は生きる入り口」と毎月歯科検診に通っています。本当に多くの人に効いてもらいた い。・最後まで自宅でいたい。 ・訪問看護は患者だけでなく家族のケアも大切なこと・宮沢賢治の詩のような心境で訪問看 護をしていること・看護職の役割は、介護職が安心して、介護が出来る環境を整えることに 共感・訪問看護の利用や役割について大変参考になった。専門職の手を借りながら、その人 らしい生活を過ごせることの安らぎを感じる。 ・父、姑、の介護を経て、現在リウマチとストーマの母を介護しているが、話を聞いて、本 当に安心してがんばれる自信がついた、参加できてよかった。 ・とても生き生き活躍されてい ることがわかった。病院看護師の私としては、満足いく看護が出来ておらず不満、マイナー スすべらしい。 ・実例で説明してもらったことが良かった。 ・訪問看護のプロフェッショナル のお仕事に感動、こんな方にお世話になりたい、わかりやすくお話くださった。自身もご自 愛ください。・本日の講師のような方に看取ってもらいたいという安心感がもてた。 ② さらに知りたいこと ・舌のかびのケアについて・訪問介護の内容を詳しく知りたい ・一人暮らしの看護のことについて・訪問看護を活用することが特に有効な疾病や心身の状 態はあるか、それらに何らかの共通性があるか。 ・認知症を持った終末期のかかわりの事例があれば知りたい。.
(14) 2015 年 6月20日(土)13:30 ~17:00 第 3 回 参加者数 テーマ:多様なサービス活用で「最期まで自宅」 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま 学習室. ボランティア人数. 26 名 3 名. 内容 概要は当日レジュメント参照 1. 前説 事前アンケートでは社会保障制度と独居者の支援について、一番関心の高かった項目であること を事前に知らせた。社会保障制度の全体像と概要について、介護支援専門員より、資料を用いて説 明した。 2 講義要点 講師 居宅介護支援事業所 コンサルト暖 五反田 千代 ① 社会保障制度の全容、社会福祉における公助互助共助自助の考え方、今後の社会が担う介護の方 向性と国の提唱する「地域包括ケア」の理念について、資料を基に説明があった。 また、一般的に利用の頻度が高いと思われる各制度について、制度の目的、相談窓口、利用方法な どについて、言及した。成年後見制度、認知症の人と家族をサポートするフォーマルインフォーマル サービス、医療介護の高額療養費制度、税制上の控除と申告など。 一人暮らしの在宅療養の場合についてアンケートに複数の質問者があったことを受け、書籍が紹介され た。「小笠原先生一人で死ねますか」上野千鶴子・小笠原文雄、朝日新聞出版社、2013. 3 講義要点 講師 大神子訪問看護ステーション所長 安部 五月 氏 事例による医療福祉サービス利用しながらの在宅療養を考えるという視点で二事例が紹介された。 <事例1>脳梗塞発症の50歳代男性、認定介護度 要介護4、家族同居 家族歴や病状から利用できる介護保険制度、障碍者自立支援医療について具体的手続きと制度内 容について説明された。その上で、入院時から在宅での介護の状況を想定し、様々なサービスや公 的、民間と地域ご近所の助けを借りながら退院へ向けて、準備をすることが大事であることが提示 された。介護状況の全体像を把握し、イメージすること、他者の手を借りながら、主な介護者の従 来の生活リズムをなるべく変えることなく、主介護者だけが抱え込まず、介護を実際始める前に全 体計画を立てるのがケアマネージャーの役割であることが強調された。 <事例2>がん末期の70歳代女性認定介護度 要介護2、独居 自宅でできるだけ過ごしたい希望がある方で子供は県外在住。近所の友人やボランティア仲間、ケ アマネ、医師、訪問看護師、訪問介護士など、フォーマルインフォーマルの人材がチームを作り、 具体的な生活のサポートの様子を伝えた。一人暮らしができる要因として、ボランティアや訪問スタ ッフとの人間的絆が結ばれていること、本人とチームの構成員が納得し、本人の意向を共有し、訪問 時に急変したときの対応方法を共有しておくことで、死亡診断書は問題なく発行され、独居者の自宅 療養が可能であること、本人らしい暮らしを支えるという共通の目的をもつことでチームケアが可能 になること等が話された。夜間や急変時の対応になど、チームの中で対応を決めておくような調整や 連絡を、介護支援専門員が要となることが、重要となる。特にガン末期の方は、病状が急激に変化す るポイントがいくつかあり、それらを予測して遅れずに対応する技術を持つ介護支援専門員に担当し てもらうことが重要である。 4 講義要点 紹介された二事例を通して、両講師より①で紹介されたサービス以外にも、検討できる 制度や具体的な利用開始から専門職とのやり取りの過程など、状況についてさらに、説明があった。専 門職としてサポートしている経験から、一人で在宅療養するためには、夜間など一人で過ごす時間をど れだけ楽しめるかや近所や友人との普段からのつながりということも自宅療養を継続する上で重要な 要素のひとつであるとの話があった。.
(15) 会場の雰囲気 参加者の質問 アンケートの結果 初回のアンケートの中で一番関心が高かったのが社会保障制度についてだったが、会場での 質問は出なかった。 アンケートの自由記載より抜粋 Q,講座の中で印象に残ったこと ・在宅チームケアや地域資源の大切さ ・末期の方に対する介護看護のよいチーム作りの実例 ・社会保障の様々な制度を知りサポートしているケアマネさんは本当に立派だなと思う。特に 後見制度は勉強になった。 ・在宅で最期を迎える本人の意志、どのように最期を迎えたいのか、自分自身の考えがあいま いな中で事例の方の意志の強さを感じた。 ・母が介護認定の申請をして、2 から4になったことがどんなにケアマネや先生が大変だった かわかった。 ・最期まで家でいることができる話を聞いて安心した。 ・ひとり暮らしのなので最期のとき皆様のチームにお世話になれることに安心した。 ・ご近所の方が後見人になり仲間のかかわりもあり、それをうまく支えられたのはケアマネで あり、理解ある介護職や看護してあったと思う。関っていく看護師の意識改革が必要だと改め て考えさせられた。 ・現在の医療介護の状況が具体的に知ることができた、公的機関などは本当に参考になった。 Q.もっと知りたいこと ・二つの事例以外看護師さんが難しいなあと思われた例などもっと知りたい。 ・自分が元気でいるときから人間としてのつながりを持つことの大切さ。本当にうまくいって よかったねということは少ないと思う。ケアすることの重要さを再確認させられた。 ・患者本人と家族の心の葛藤もあるのではないか? ・ボランティア関係のこと。 ・家で最期を迎えたときマンションに住んでいるので、エレベーターが小さく運び出せないの ではないか。 ・難しくあまりよくわからないが資料を見直し勉強したい。 ・自分の知識が不十分なので、学習して行きたい。.
(16) 2015年. 7月11日(土). 13:30 ~16:30. 第 4 回 テーマ:看取りは家族のもの 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま. 参加者数. 27. 名. 3. 名. 研修室 ボランティア人数. 内容 1. 前説 本日の講師との出会いのきっかけやこれまでの経緯を紹介。. 2. 講義要点 講師 自宅での看取り介護経験者 ●発症から看取りまでのタイムラインに沿って、家族のかかわりの経過と本人とのやり取りや 対話のエピソードを語られた。そのなかで、病気治療の経過の中で、家族と本人が乗り越えなけ. ればならなかった、ターミナルポイントが具体的に示された。 ① 疼痛緩和ケアとの出会い②本人の診断確定までの期間の家族の気持ち③治療はもうできない という病院の主治医のことばに深く傷ついたこと④はじめて在宅診療医に出会ったとき、従来 の往診の先入観が壊れたこと⑤自宅での介護は何もかも初めてだったが、介護看護スタッフに 常に聞きながら、不安を聞いてもらいながら、介護方法を身につけていったプロセス⑥介護の こつをつかんだ後の家族間のスキンシップや会話の深まりと摩擦⑦理不尽な出来事の連続の 中で、家族の戸惑いと疑問や怒りを吸収するように対応してくれた主治医との信頼関係の構築 と初めて経験する最期のときの迎え方について、医師の的確な指示による安心感などの実体験 が語られた。 介護する家族として感じたことについて、今日からがん患者といわれ患者とその家族の立場で暮 らすことになった。それは社会との向きい方、接し方、立ち位置をどうすればいいのか悩んだ。父 の看取りを通して、見送った家族は変化し成長する。新たな生き方を見出していく。現在がんピア サポーターとして活動している。本人が満足するように過ごさせたいと思う家族の思いは死後の 家族の時間の過ごし方につながっていく。 私たち家族に必要だったこと ① がんと診断されたとき、今後どのような経過をとるのか見通しを知りたい。 ② 治ること治らないことへの心構えができるように助けが必要 ③ がん療養のための制度を知ること ④ 今できること、先にできなくなる事柄を知りたい。 ⑤ 死が近いと知ること(訪問看護師が婉曲に知らせてくれたこと「私は明日は来ない。会いたい 人を呼んだほうがよいかも」 ) 3. 自分や家族が要介護になったときをテーマとして、ワークショップを試みる。参加者からの看. 取りの場面でのエピソードがいくつか紹介された。 ・認知症の父親を自宅で最期まで親戚兄弟みなで取り囲んで見送ったこと。 ・病院で家族の看取りをサポートしていたとき、本人の遺体があるところで、相続の争いが始まっ.
(17) たこと。. 2015年7月11日(土)講座記録つづき 会場の雰囲気 参加者の質問. アンケートの結果. 講師の話を聞いて、涙ぐむ方がいた。 参加者の中には、家族を見送った惠経緯者も少なくないと思われるので、エピソードを聴くのがつ らく退席された方もいた。 かかりつけ医を持つことについて質問したところ、かかりつけ医として自覚している人は3名ほ どだった。会場からも3名の看取りに関するエピソードを話された方がおり、尊厳を大切にした 見取りの場を大切にするためには、健常時の家族の交流やかかわり、相続など事前指定などにつ いて備えておくことも、穏やかな最期を迎えるために必要と示唆された。 ・アンケートからー 日ごろから話し合っておくことが大切と思った。.
(18) 2015年7月25日(土)13:30~16:30 第 5 回 テーマ:自然死のプロセスとグリーフワーク 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま. 参加者数 24 名 ボランティア人数. 3名. 内容 概要は当日レジュメント参照 1. 前説 講師紹介と今回内容の目的について、説明した。各自が離別の経験をした中で、銘記すべきこと があること、各自の経験が一経験に終わるのではなく、その中にどの場合にも共通する重要なケア のポイントがあり、講義を聴くことについて、客観的に自身の経験を振り返ることが意味がある体 験であることを伝えた。 2 講義要点 講師 訪問看護認定看護師 長谷 康子 氏 ① 講師からの問い「あなたはどこでなくなりたいですか」「どんな病気でなくなりたいですか」 想像してみよう。⇒疾患別の予後経過■がん■心肺疾患■認知症、老衰 ② 終末期とはどのくらいの期間をさすと思いますか?参加者へのインタビューからの回答 1 ヶ 月、6 ヶ月⇒定義は明確ではないこと。 ターミナルステージの目安は、年月週日単位でできていたことができなくなる状況があり前述の 疾患のタイプによって、ターミナルの機関が違う。長くなればなるほど介護負担も大きくなる。 ターミナルステージという最期はどうなっていくのか自宅で亡くなる方が減った現在では、その 過程を知らない人が多く、年齢関係なく、見取りの場面で誰でもどうしたらよいかわからない実 情を臨終真じかの場面に立ちあうときに目にする。一方病院のみとりでは、医療行為が優先する ために、家族水入らずの付き添いはできない。そのため、自然な死の過程をたどることは難しい。 ③ 自宅での自然死の過程の特徴⇒本人が死期が近いことを何らかの形で表現する。また、死期 が近づいたかどうかは、からだの状態として尿量いにょって一番図りやすいと経験上認識し ている。もし、尿閉があったとしても、主に食欲を中止とした身体症状から推し計れる。 ④ 家族が葛藤抱えるターミナル症状⇒以前より食べなくなった。だるさ、痰の絡みが取れない。 痛みの閾値の上昇(痛みを強く感じる)せん妄、小さな痙攣などの症状。 ⑤ 入院したいと思うきっかけ⇒排泄が自分でできない。特にがん患者さんは、最期ぎりぎりま で動ける場合が多いので、亡くなる直前に入院してしまう場合もある。本人と家族の決定を尊重 するが、入院すると自然な看取りは家族によってすることが困難になる。 ⑥ 延命治療=いろいろな管をつけることと=拒否という思い込みは避けたほうがよい。トイレ に行って排泄する、入浴などは大変な負荷がかかる。オムツを選択すると、介護負担が気になる が、尿カテーテルを挿入することで、介護負担と本人の心身の負担が減ることがある。最期いか に本人が安楽に過ごせるかを検討する中で、必要な医療処置は行うのが在宅医療の方針。何もし ないわけではないことを知ってほしい。.
(19) つづき(2015年7月25日第5回講座) 3. 講義要点 講師 グリーフケア. エディの会代表. 岩藤 のり子 氏. 悲嘆の概観―悲嘆の大小は言えない。②ウォーデンの悲哀の4つの課題―日本人の伝統様式は特に 死の受容の助けとなる(初七日四九日など)乗り越えやすいのではないか③グリーフケアの定義― グリーフケアの主体は当事者である。④グリーフケアの構造⑤悲嘆反応は当たり前のこと。異常で なく誰もが通る過程であると心得る。⑥悲嘆プロセスについてーA・デーケンの受容までの12過 程以前の自分でなく新たなアイデンティティを獲得し、成長していく過程⑦死因によって悲嘆の特 徴がある家族の関係性(親・子供・配偶者)死生観社会的背景などに影響される。 ⑧日本人の喪についてーもに服するのは悲嘆を公へ表明すること。. ⑨グリーフサポートの基本姿勢。悲嘆を聴く側は、自己の価値観を押し付けない。正しい反 応などはないという認識を持つ。 ⑩遺族を傷つける可能性のあることばかけについて ⑪課題モデルについて、つらくても当事者が能動的に取り組むことが重要 二重過程モデル(悲嘆の作業はジグザグに進んでいく) ⑫グリーフケアエディの会の活動紹介―グリーフワークの定義と説明 ⑬正常な悲嘆と複雑な悲嘆の違いについて ⑭グリーフケアの事例紹介。 会場の雰囲気 参加者の質問. アンケートの結果. 講師からの問いかけに十分考えながら、反応していた。死に行く家庭とそこで行われる緩 和的医療行為の内容や適応について、熱心耳を傾けていた。 アンケートの自由記載抜粋 ・グリーフケア・ワークということばを初めて知った。残される家族の不安が安心に変わ るよう導きがあるのかと思い参考になりました ・なくなるときの複雑な状況がわかった。 ・ターミナル期の状況についてからだの変化を知ることができた。 ・在宅での看取りの経験を聞けたことが印象に残った。また、グリーフケアということば は知っていたがその意味を知ることができた。 ・体験談はかなり心に残る。看取りをしたことはないがいつ急にそうなるかと思うと聞 かずにいられなくて参加した。 ・家族の死がたくさんの人の支えが合ってできるのを知り、今までと違った死のあり方 を思うようになった。 ・終末期の経過と自然死の実際など具体例でやがて来る迎え方についてよい勉強をした。 グリーフケア・ワークに大変関心を持った。具体例の話で参考になった。.
(20) 2015 年 9 月 12 日(土) 13:30~17:00 第 6 回 テーマ:葬送の実際と私のリビングウィルを考え 参加者数 24名 る 会 場:アスティ徳島内フレアとくしま ボランティア人数 2名 内容 1. 前説 本日のスケジュールと本日最終回であること。全回受講者には修了証が渡されること。修了証 を受け取った方のうち、法人のボランティア活動に興味のある人は最後に今後の予定について、聴 いてかえってほしいことを伝える。 講師紹介。 講義要点 講師 NPO 法人ココロの雫 理事長 新居見確氏 NPO 法人を設立した経緯―「誰でもいつか死ぬのになぜ人の死に費用がかかるのか、しかも高額 なのか」貧しい人でまじめな人は公的扶助(生活保護など)がはじかれ、悪質業者のローンの餌食 になる理不尽な現状。高額な葬儀のために貯金し、やりたいことも我慢する人生、誰のための葬儀 かわからない現実を目の当たりにし、自分は遺族のためになるような葬儀を提案したいと法人を設 立した。 看取りを経験した遺族の後悔が大きいのが葬儀。最期だから豪華にと思い跡で悔やんでいること をよく耳にする。未経験の人には、亡くなった後ばたばた忙しいというイメージや段取りが良くわ からないうちに葬式が行われているというイメージが強い実際期限が迫っているのは火葬だけ、葬 儀をするしないは自由である。要するに葬儀は慌てる必要はない。徳島では直葬が増えてきている。 親戚づきあいが減っている、費用がない、故人の希望、高齢の故人がつきあいがなかったなどが主 な理由。 ① 法律で決められていることー24時間以内は火葬してはいけない。 「今日一日は何も決めず何も しない」ことで、個人との別れの時間を持つことができる「平穏」な時間となる。故人を見送る ために最低限用意するもの「車」 「骨壷」 「棺」「火葬場」 ② 式の費用―一般の葬儀社で会員制、積立などで事前に登録しておくことが多い。3A に気をつ ける「あわてない」 「あせらない」「あおられない」葬儀社に言ってはいけないことば「人並み に」 「最期だから立派なものを」一般の葬儀社の葬式費用の普通は120万円くらいである。詳 細の内訳はなく、一式料金となる。 ③ 一番の問題―争議に対して無関心無知であること。 ④ 葬儀までの手順ー死亡診断書を役所に提出し、火葬許可証を発行後、火葬場の予約を取る。納棺 後、死亡後24時間以降に火葬を行う。 ⑤ 葬儀社の役割は、異体を預かり納棺する。火葬の付き添い。骨を家族に返す ⑥ 直葬とは、葬儀の基本である。 (火葬のみ) ⑦ 葬儀前後の流れと最低限の費用(177,000 円)の内訳説明と資金確保のために、生前に定期預金 は普通口座に変更、本人名義の自動車の名義、生命保険の受取人の確認などについてアドバイ スがあった。 2. 3 講義要点 講師 NPO 法人 あわホームホスピス研究会 理事長 五反田千代 ① リビングウィルの派生の経緯と事前指定書の使い方―エンディングノートや一般の終活と違っ て、医療機関とのかかわりから必要になってくるもの。リビングウィルの派生の経緯の説明と 主旨。厚生労働省のガイドラインの提示。病院から選択を提示される人工呼吸器、高カロリー輸 液などの医療処置の内容と作用効用について、学んでから、記入することを勧める。 ② エンディングノートの社会的位置づけと多様性。入手先とバリエーション。.
(21) 9月12日(土)第6回講座記録つづき ③ 事前指定書、エンディングノートは、自身の終末にかかわるだろう家族や身近な人とのコミュ ニケーションをいまからとっておくということで意味のあるものになる。いざその場面になっ たときにも本人の書いた指定書を医療者や家族が鵜呑みにするのではなく、そのときの病状や 可能な医療処置の状況によって、治療の可能性を十分含めて話し合いの上で本人の意志が尊重 されるという慎重なプロセスを経るような手順がスタンダードとして実施されること。. 会場の雰囲気 参加者の質問. アンケートの結果. 事前指定書がどのようなときに利用されるのか、さらに具体例について質問があった。 「もしあなた が脳卒中で意識不明になった場合」という例を用いて、どのような経過を経て、事前指定書が必 要とされる場面が訪れるかについて、説明した。. その他の事項 修了証授与 13 名 法人ボランティア活動に参加希望者 10 名.
(22) 第2回. 第1回 第2回. 第3回 第4回. 第5回 第4回. 第5回 第6回. 第6回.
(23) ■この講座は公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成を受けています■. 特定非営利活動法人. あ わ ホ ー ム ホ ス ピ ス 研 究 会 人生の最期まで住み慣れた場所で過ごし、愛する家族の側で 息をひきとることは本当にできるでしょうか? 在宅医療介護の初めての利用から終末を迎える実際までを 連続講座で開催いたします。 ご一緒に考え、学びましょう。 日時. 会場. 5 月 30 日土曜 第 1 回 16:30~19:30. テ. ー. *講座オリエンテーション*. 14:00~17:00 場所 2 階学習室. 自分らしく生きることを 大切にした医療 病気と生きる暮らしを 豊かにする心とからだの ケアの実際. 木下歯科医院 院長 木下直人氏 かさまつ在宅クリニック 訪問看護認定看護師 長谷康子氏. 第 3 回 6 月 20 日土曜 多様なサービス活用で 「最期まで自宅」 13:30~16:30 場所 2 階学習室. 第 4 回 7 月 11 日土曜 13 : 30 ~ 16 : 30 場所 2 階研修室. 看取りは家族のもの. グリーフワーク. 第 6 回 9 月 12 日土曜 13 : 30 ~ 16 : 30 場所 2 階学習室. 会場 住所. 大神子訪問看護ステーション. 所長. 安部五月氏. 居宅介護支援コンサルト暖. 五反田千代氏. 第 5 回 7 月 25 日土曜 自然死のプロセスと 13:30~16:30 場所 2 階研修室. 師. 徳島往診クリニック 院長 吉田大介氏 NPO法人山の薬剤師たち 薬剤師 大林秀樹氏. 場所 2 階研修室. 第 2 回 6 月 6 日土曜. 講. マ. 朗読 「恋ちゃんのはじめての看取り」. 葬送の実際とわたしの リビングウィルを考える. 在宅看取り経験者 香留美菜氏 あわホームホスピス研究会 理事長 五反田千代氏 かさまつ在宅クリニック 訪問看護認定看護師 長谷康子氏 グリーフケアエディの会 代表 岩藤のり子氏 NPO法人心の雫 理事長 新居見確氏 NPO法人あわホームホスピス 研究会 理事長 五反田千代氏. ときわプラザ(男女共同参画交流センター) 徳島市山城町東浜傍示 1(アスティとくしま内). 平 成 27 年 度 フ レ ア と く し ま 100 講 座 共 催 事 業.
(24) 申. 込. み. 要. 領. 受講を希望される方は、下記により、お申し込みください。. ◆E メール◆[email protected] (受付した旨の返信がない場合は再送信願います). ◆電. 話◆080-6283-1152 (受付時間. 月~金). ......... *参加人数、氏名、連絡のつく電話番号をお知らせください* ◆本講座は、あわホームホスピス研究会ケアボランティア育成研修(基礎)と なっています◆ 全回受講された方には、修了認定証をお渡しいたします. 定員. 各回20名程度. 参加費. 無料. 無料託児あります(申込制)TEL088-655-4638(対象:1 歳~就学前までのお子様) 問い合わせ先 特定非営利活動法人 事務局. あわホームホスピス研究会. 〒773-0015. TEL 080-6283-1152. 小松島市中田町字千代ヶ原23番地4 E メール [email protected]. URL http//:www.ahh-npo.org. 共催:徳島県立男女共同参画交流センター グリーフケア 後援:小松島市. エディの会. ケーブルテレビ徳島株式会社. NHK徳島放送局. 一般社団法人徳島新聞社. フレアとくしま 100 講座は、県立総合大学校『まなびーあ徳島』男女共同参画学部の主催講座です.
(25) 豊かに生きる講 座. 次 第. 日 時 2015 年 5 月 30 日 ( 土 ) 1 6 時 3 0 分 ~ 1 9 時 3 0 分 会 場 ときわ プラザ(男女共 同参画交流セン ター) 第 1 回「自 分 ら し く 生 き るこ と を 大 切 に し た 医 療 」. 16 時 30 分 ~. 講座オリエンテ ーション あわホームホ スピス研究会 五 反 田 千 代. 16 時 45 分 ~. 訪 問 診 療 で でき ること 講 師 徳島往診 クリニック院長. 吉 田 大 介 氏. 休憩 18 時 15 分 ~. 訪 問 薬 剤 師 の 役 割 ~多職種連携 でサポート~ 講 師. 19 時 20 分 ~ 次回予告 メモ. NPO 法 人. 山の薬剤師た ち. ア ン ケ ー ト ・質 疑応答. 6 月 6 日 ( 土 ) 1 4 : 0 0 ~. 大 林 秀 樹 氏.
(26) 講師紹介 大林 秀樹 氏 特定非営利活動 法人. 山の薬剤 師たち. 理 事. ○ 徳島文理大学 薬学部卒 ○ 徳 島 市 薬 剤 師 会 理 事 (前 任 ) ○ 徳島県薬剤師 会在宅およびチ ーム医療推進検 討委員会所属. 講師履歴 吉 田 大 介 氏 徳島往診クリニ ック院長 東 京 医 科 歯 科 大 学. 医 学 部 卒 業. 当 時 の 東 京 医 科 歯 科 大 学 医 学 部. 第 2 外 科 学 教 室 入 局. 取 手 協 同 病 院 麻 酔 科 研 修 を 経 て 、 東 京 医 科 歯 科 大 学 附 属 病 院 外 科 埼 玉 県 草 加 市 市 立 病 院 外 科 等 の 勤 務 後 、 生 ま れ 育 っ た 徳 島 に 帰 郷 。 平 成 11 年 9 月 在 宅 医 療 専 門 の 徳 島 往 診 ク リ ニ ッ ク を 開 院 。 現 職 。 平 成 22 年 3 月 徳 島 往 診 ク リ ニ ッ ク 附 属 訪 問 看 護 ス テ ー シ ョ ン 設 立 。 平 成 24 年 5 月 厚 生 労 働 省 よ り 在 宅 医 療 連 携 事 業 を 委 託 、 8 月 在 宅 医 療 連 携 拠 点 事 業 所 「 ハ ー ト ホ ー ム 」 開 設 。. NPO 法 人 日 本 ホ ス ピ ス 緩 和 ケ ア 協 会 四 国 支 部 幹 事 PCC(緩 和 ケ ア 診 療 所 )連 絡 協 議 会 事 務 局 長 日 本 在 宅 ホ ス ピ ス 協 会 世 話 人 全 国 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 連 絡 会 世 話 人 と く し ま 在 宅 医 療 推 進 フ ォ ー ラ ム 実 行 委 員 会 代 表 第 3 回 四 国 在 宅 医 療 推 進 フ ォ ー ラ ム 実 行 委 員 会 代 表 NPO 法 人 AWA が ん 対 策 募 金 副 理 事 長 在 宅 ホ ス ピ ス ネ ッ ト ワ ー ク 徳 島 代 表 東 京 医 科 歯 科 大 学 が ん 治 療 高 度 専 門 家 養 成 プ ロ グ ラ ム 講 師 徳 島 市 医 師 会 在 宅 医 療 連 携 委 員 会 副 委 員 長 日 本 外 科 学 会 認 定 医.
(27) オリエンテーション. 特定非営利活動法人あ. わホームホスピス研究会.
(28) 当法人のめざすところ この法人は,日常生活の負担が大きいがん患者,認知症の人や その家族などに対して,安心して望む場所で生を全うすることが できるよう在宅ホスピス・緩和ケアの理念に基づき,患者・家族への 療養支援を行う。 また,住み慣れた場所で,家族とともに最期を迎えることの意義に ついての 普及啓発を通して,安心して豊かな生活を営むことが できる,地域社会の構築と公益の増進に寄与することを目的とする。. ◇ 5つの活動の柱.
(29) 自宅と病院・施設との間.
(30) あわホームホスピス研究会の理念. 在宅ホスピス緩和ケアの理念に基づき、保健医療福祉専門職とネットワークを むすび、住み慣れた徳島の地に「家で最期まで過ごせるという選択肢を 作る」ことをめざします。. 在宅ホスピス緩和ケアとは・・・ 患者さんの痛みや不快症状を和らげ、心理社会的苦痛の解決を助け、 霊的痛みや悩みによりそい、その人らしく、満足して生きることができ るように本人と家族を支援します。 その人らしく生きるための医療にシフトする = 患者の自己決定を支援し、家族の意向を尊重する。 患者の痛みや不快症状を和らげ、心理社会的苦痛の解決を支援 し、霊的痛みに共感し、生きることが意味のあることだと満足を 覚えることができるよう支援すること。. 「ここで生きてよかった」「いい人生だった」.
(31) 現代ホスピス(緩和ケア)運動の母 シシリー・ソンダース医師のメッセージ あなたはあなたのままで大切です。 あなたは人生の最期の瞬間まで大切な人です。 ですから、私たちはあなたが. 安らかに死を迎えられるだけではなく、 最後まで生きられるように最善を尽くします。 “mind = caring spirit” 心(精神) =. 優しさの心(精神). Dame Cicely. Mary Saunders. (1918-2005). “唯一かけがえのない尊い人”として 手をさしのべるケアのあり方を示す言葉 5.
(32) 全人的苦痛 身体的苦痛 痛み・どうしようもない倦怠感↓ 治療の副作用・五感の衰退 後遺症による麻痺痺れで いつもの日常生活行動ができ なくなる。. スピリチュアルな苦痛 「なぜ自分だけ・・」 「死んだら私はど. うなるのか」 苦しみの意味 神の存在への追及 死 生観に対する悩み 自己像の変化 「どうせ 死ぬのだからがんばっても仕方がない」. 精神的苦痛 闘病していくなか、だんだん体が いうことをきかなくなる。 不安・いらだち・うつ状態 「これからどうなるのか」 「まだまだやりたいことがある」. 社会的苦痛 従来の肩書きがなくなる怖さ 収入の減少 職業上の信望の低下 家庭での役割低下 疲労と不眠の持続 絶望感 醜くなったこと.
(33) 豊かに生きる講座. もうひとつの役割. 専門職とチームを組んで暮らしのサポートを行う. ボランティアを育てることを目差しています。 公的専門的なサポートと地域の暮らし目線のサポートが つながることで豊かでその人らしい生活ができると 考えています。.
(34) 病と共に生きる人と家族のためのボランティア 患者の側に居て見守る。. 介護する家族のために、親身な友人として 公的サービスではできない、暮らしのサポートをする。. 本人家族の気持ちを傾聴し、自己決定を支える。 訪問看護師など専門職と同行して、周辺サポートを することで、それぞれの役割を十分に発揮する。.
(35) アンケートと撮影にご協力ください. よりよい講座にしていくために、講座の前後のアンケートに ご協力ください。 ホームページ掲載・勇美記念財団、. 徳島県へ報告のための 資料として、毎回の写真撮影にご協力 ください。.
(36) 豊かに生きる講座 がんになっても大丈夫。. あなたの家で過ごせます 自宅療養しながら受けられる医療 H27.5.30 アスティとくしま 医療法人 徳島往診クリニック 吉田大介.
(37) メッセージ 患者がどこでどのように療養したいかを話し合うことが大切 患者・家族の希望に応じて、様々な制度や地域のリソースを上手に 活用する 地域において医療福祉従事者が顔の見える関係をつくっておくこと が重要.
(38) お家に帰るために 退院後の生活にむけ入院中から準備することができる 患者の医療・ケア・生活を支える地域のリソースを知る. 地域において医療福祉従事者が連携することの重要性を理解する 在宅における緩和ケアの実際を知る.
(39) 緩和ケアの地域リソース 在宅療養支援診療所 訪問看護ステーション 居宅介護支援事業所 訪問介護事業所. 保険薬局 緩和ケアチーム. 緩和ケア病棟 ….
(40) 在宅医療提供が可能な医療機関 在宅療養支援診療所 在宅ケア提供が可能な医療機 • 病院、他の診療所、訪問看護ス 関リスト *医師会HP 徳島市医師会在宅医療支援センター. *徳島市医療機関ガイドマップ. テーション、介護サービスなどと連 携して、がん患者の緩和ケアを含 む自宅での治療を支援することが できる診療所 • 往診および訪問看護が24時間可 能な体制ができている. 在宅療養支援診療所でなくても 在宅医療の提供が可能な医療機 関もある.
(41) 地域の訪問看護ステーション. *徳島県訪問看護ステーション. 連絡協議会 (徳島市医師会内). *徳島県訪問看護支援センター 訪問看護相談室 (徳島県看護協会). 小児から高齢者まで年齢にかか わらず、介護予防から在宅での 看取りまでを含む幅広い在宅療 養に応じた看護を提供する事業 所 介護保険・医療保険によって利 用料が定められる 緩和ケアへの対応には24時間体 制の事業所が望ましい 入院中の試験外泊期間中にも利 用することができる.
(42) 在宅医療を支える制度 医療保険. 在宅がん医療総合診療料 在宅時医学総合管理料 高額療養費制度 介護保険. がん末期の場合には40歳から利用可 社会福祉 身体障害者手帳の交付 手術により身体機能に障害が生じた場合に申請可能.
(43) 末期がんと介護サービス 末期がんは介護保険の特定疾病となっている ため、40歳から利用できる. 主治医意見書の診断名の欄に末期がんである ことを明示 認定調査や介護保険認定審査会での迅速な 対応を要望する 介護申請時にはADLが保たれていることも 多いため、意見欄に今後急速に状態が悪化 する可能性が高いことを明記.
(44) 在宅移行へのバリア.
(45) 最期まで自宅? 終末期に自宅療養を希望. 63.3%. 66.2% 自宅で最期まで療養するのは実現困難 厚生労働省「終末期医療に関する調査」平成20年調査結果.
(46) なぜ実現困難なのか?. 厚生労働省「終末期医療に関する調査」平成20年調査結果.
(47) 在宅移行へのバリア 医療資源の問題. • 在宅医療を支える病院・診療所や訪問看護 ステーションがない 本人や家族の不安や誤解 • 家族に迷惑をかける • 病院にいたほうが良い治療が受けられる 医療スタッフの認識不足や誤解.
(48) ある臨床場面 こんな状態では、 退院はとても無理だね. ご家族は、ご自宅に 連れて帰りたいと 言っていたけど….
(49) 忘れてはいけないこと 家に帰れない患者はいない. • 全ての患者が自宅に戻ることを希望しているわけではないが、自 宅に帰りたいと希望する患者であれば全て在宅ケアに移行でき る可能性がある 医療者がバリアとならない • 医療者側で「退院できない」と判断するのではなく、「どうすれば 自宅に帰すことができるだろうか?」とまず考えてみる.
(50) 在宅での医療介護関係者の 顔の見える関係.
(51) 顔の見える関係 地域の医療・ケアを良くするのに(知識や技術の 向上以上に)、医療福祉従事者間のコミュニケーション・ 顔の見える関係が大切 Masso M. Aust J Rural Health 2009 Kelley ML. J Palliat Care 2007 黒瀬正子. 看護 2007 天野宏一. GPnet 2004. 顔の見える関係の概念的枠組み 1. 顔が分かる 2. 顔の向こう側(人となり)が分かる 3. 顔を通り越えて信頼できる. 森田達也. Palliat Care Res 2012.
(52) 顔の見える関係の概念的枠組み 顔の分かる 関係. 顔の向こう側が 分かる関係. 顔を通り超えて信 頼できる関係. 話す機会がある グループワーク・日常的な会話・患者を一 緒に診察などで人となりを知る. 「顔が分かるから安心して連携しやすい」 「役割を果たせるキーパーソンが分かる」 「相手に合わせて自分の対応を変えられるようになる」 「同じことを繰り返して信頼を得ることで効率が良くなる」 「親近感がわく」 「責任のある対応をする」. 連携しやすく なる. 森田. Palliat Care Res 2012.
(53) 顔の見える連携 多職種で話し合う機会を構築することで 医療福祉のコミュニケーションを改善. 地域の多職種会議 様々な集まりでの非公式のやりとり 医療者の緩和ケアに関する困難感の低減 地域における緩和ケアの質向上 Morita T. Lancet Oncol 2013.
(54) 参考資料. 緩和ケアの医療資源.
(55) 緩和ケアの資源(地域リソース). 居宅介護支援事業所. 在宅での介護サービスを調整し、円滑な在宅 療養を援助する. 介護保険の申請手続き、支援 介護認定に沿って、ケアマネージャーがケア プランを作成し、介護サービスを計画する. 介護保険を利用したサービスの調整. 福祉用具のレンタルや購入 ヘルパー、訪問入浴、介護タクシーなど.
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参加者:黒崎雅子 ( 理事:栃木、訪問看護ステーション星が丘 ) 、杉原幸子 ( 役員:君津中央病院医療連携室 ) 、大桐 四季子 ( 役員:ふたわ訪問看護ステーション
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411 件の回答がありました。内容別に見ると、 「介護保険制度・介護サービス」につい ての意見が 149 件と最も多く、次いで「在宅介護・介護者」が
○田辺座長 有村委員から丸の内熱供給のほうに御質問があったと思います。お願いしま す。. ○佐々木氏(丸の内熱供給)
〇齋藤会長代理 ありがとうございました。.
中原 千裕 救護施設の今後の展望 前田 静香 若手フリーターの増加と支援 山本 真弓 在宅介護をする家族のバーンアウト.