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3. 高齢者悪性神経膠腫, 悪性リンパ腫に対する定位放射線治療の有用性と意義(第41回群馬腫瘍研究会<一般演題1>)

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第41回群馬脳腫瘍研究会

日 時:2008年 7月 5日 (土) 場 所:群馬ロイヤルホテル 代 表:好本 裕平 (群馬大院・医・脳脊髄病態外科学) 当番世話人:楮本 清 (埼玉県立がんセンター脳神経外科)

一般演題1>

座長:楮本 清 (埼玉県立がんセンター脳神経外科) 1.多 発 性 出 血 性 病 変 を 認 め た Intravascular lym-phoma の1例 梅山 敦( 立藤岡 合病院臨床研修医) 清水 啓明 (同 内科) 若林 和樹,黒崎みのり,甲賀 英明 田村 勝 (同 脳神経外科) 吉田 孝友 (同 病理) 【症 例】 67歳 男性 H19 年 9 月 1日左不全麻痺 に て発症し, 11日左半身の脱力の悪化, 左口角の持続性け いれんにて当院来院.頭部 CT にて右前頭葉に約 3 cmの 出血伴う低吸収域認め, 出血性梗塞疑いにて当院脳外科 入院となった. 入院後左片麻痺, 意識障害が進行し, 1週 間の経過でほぼ寝たきりとなった. 頭部 MRI にて著明 な浮腫の増強と多発性の小出血があり,meta,lymphoma, ADEM,MS などを疑い,全身 CT およびマーカー検索を 行った. 2度施行した全身 CT にても原 発 巣 は 不 明 で あった が, 急 速 に 悪 化 す る た め, ソ ル メ ド ロール 1000mg/day×3日間のパルス療法を施行し, 9 月 21日よ り全脳照射 45Gyを施行した.一時的に意識.神経症状の 改善を認めたが, その後肺炎と無顆粒球症を併発し 11 月 26日死亡した. 全経過は 3ヶ月であった. 腫瘍性病変 の有無を検索する目的にて病理解剖が行われた. がんな どの腫瘤性病変はなく, 病理組織学的に血管内および血 管壁を主座とする B細胞性異型リンパ球の増殖が確認 され, IVLBCL (Intravascular large B-cell lymphoma) と 診断された. 脳に見られた新旧の出血性梗塞は内腔閉塞 性に増殖した腫瘍細胞による腫瘍塞栓と えられた. そ の他,肺・心臓・腎などの小血管内への侵襲も認められた. 直接死因は,気管支肺炎・肺膿瘍・間質線維化など多彩な 肺病変による呼吸不全あるいは敗血症と えられた. 2.Meningioma en plaqueの1例 仙北谷伸朗,清水 暢裕,荻原 雅和 八木 伸一,清水 庸夫 (関東脳神経外科病院) 症例は 48歳男性である. 意識は清明で明らかな麻痺 は認めなかったが, 右うっ血乳頭, 眼球突出および前頭 部膨隆を認めた. 頭部単純 X-pにて右前頭部に骨肥厚を 認め, CT・MRI では, 右前頭部円蓋部に 膜に って広 く板状に進展し, 脳実質との境界が明瞭で, 一に造影 される病巣を認め, 前頭洞及び眼窩内に浸潤していた. 脳血管撮影にて, 両側中 膜動脈, 右前篩骨動脈, 右反回 膜動脈などからの栄養血管を認め, 髄膜種と診断した. まず栄養血管塞栓術を行い, 2日後腫瘍摘出術を施行し た. 3.高齢者悪性神経膠腫,悪性リンパ腫に対する定位放 射線治療の有用性と意義

Stereotactic radiosurgery for malignant brain tumors-the effectiveness and significance―

平賀 司,秋山 武紀,赤路 和則 谷崎 義生(脳血管研究所 附属美原記念病院 脳神経外科) 小林 正人 (埼玉医科大学 脳神経外科) 【目 的】 中枢性悪性リンパ腫 (PCNSL),悪性神経膠腫 (GBM) の治療は一般的には可能な限り手術摘出を行い 病理診断後, 化学療法, 放射線治療が一般的である程度 効果を上げている. しかし全身状態, 合併症, 高齢などの 理由でこのような治療を行えない状況も多々存在する. 我々はガンマナイフ治療 (GKRS) にて,これらの悪性腫 瘍に対して姑息的な治療ではあるが, より侵襲の少ない この治療を単独あるいは併用療法として行っている. 少 数例ではあるが今回これらの症例に対する GKRSの意 義について検討した. 【対 象】 症例は 86歳 PCNSL, 78歳と 83歳の GBM でいずれも女性. 腫瘍生検術にて 診断を確定後 GKRSによる治療を 1回または複数回施 行した. 【結 果】 観察期間は短期間ではあるが, 病変 387 Kitakanto Med J 2009;59:387∼389

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は画像コントロールできている. 入院時の神経症状は 3 例とも改善を認めた. 結論 : GKRSによる治療は姑息的 ではあるが安全かつ有効に QOL の維持改善に寄与し, 高齢者, poor risk群においては治療戦略の一環として 慮してよいと える.

4.Anaplastic ependymoma with gliosarcomatous component の一例 狩野 友昭,黒崎 修平,岩佐 晋 和田裕千代(深谷赤十字病院 脳神経外科) 伊古田勇人 (同 検査部病理) 39 歳女性, 29 歳時頭痛で発症し, 頭部 CT で右小脳半 球に cystを伴う腫瘤を診断された. 右後頭下開頭での腫 瘍摘出術を施行した. 手術では境界は比較的明瞭でほぼ 全摘出できた. 病理組織診断は cerebellar astrocytoma grade Ⅱで あった. 5年後の 34歳時, 同部に再発し再度 腫瘍摘出を行なった. 病理組織診断は glioblastomaと anaplastic ependymomaであった. この時にはパラプラ チンの化学療法と 60Gyの照射療法を行なった. 5年後 同部に再発し腫瘍摘出を行なった. 腫瘍の内側部は境界 不明瞭,gelatinous soft,易出血性で病理診断は anaplastic ependymomaであった. 外側部の境界は比較的明瞭で弾 性 , 出血はほとんどなかった. この部の病理診断は sar-comaで GFAP陽性であった. sarcomaは紡錘型細胞が 血管を取り囲みながら渦巻き状に増殖し, astrocytoma 様成 と 2相性のあるシート状配列を形成してい た. GFAP陽性なので gliosarcomaと診断した. 5.Small gliomaの1例 登坂 雅彦,坂本 和也,淀縄 昌彦 國峯 英男,藤井 卓 (藤井脳神経外科病院) 症例は 61歳女性, 平成 20年 1月, 買い物中に約 1 意識消失発作を生じ, 当院受診. 頭部 MRI にて左海馬部 に FLAIR にて小さな高吸収域がみられた. 造影効果 はなく,3ヶ月後の MRI を予定した.4月に入り記憶障害 と頭痛を訴え再度来院. 失語症を認め, 軽度の右半身麻 痺を認めた. MRI にて左三角部の病変は著明に拡大し, 造影され, 周囲に広範は浮腫を伴った. 左中側頭回, 下角 を経由し摘出を行った. 内部に壊死を伴う暗赤色調, 易 出血性の腫瘍であった. 病理学的診断は glioblastoma, MIB-1 indexは 18%であった. 術後失語症状, 麻痺症状 ともに改善.現 在照射,化学療法を施行中である.当初は 2 cm以下と小さく, 周囲の浮腫は軽度で, 造影効果もな く, FLAIR 画像にて solid high intensity lesionとして観 察された. glioblastomaの初期の MR 画像について 察 する.

6.Extreme lateral transfacetal approachにて摘出し た高位頸椎腹側部髄膜腫の1例 藤巻 広也,本多 文昭,川島 隆弘 佐々木奈都,田中 志岳,橋場 康弘 朝倉 ,宮崎 瑞穂 (前橋赤十字病院 脳神経外科) 今回, 我々は急速に増悪する脊髄症を呈する高位頸椎 腹側部髄膜腫を経験した. 頭蓋脊髄移行部の病変に対す る手術法は多く報告されているが, 経験する症例は比較 的少なく, 手術法の決定に悩むことがある. 手術法の決 定に際しては機能予後, すなわち脊髄に損傷を加えない ことを最優先し,Extreme lateral transfacetal approachを 選択した. C1, C2の外側塊を削除し, 椎骨動脈を移動さ せることにより, 良好な視野と剥離面を得られ, 腫瘍を 摘出することが出来た. その手術法の実際と術後経過に つき報告する. 7.転移性脳腫瘍に対する定位放射線治療 ―放射線壊死について― 早瀬 宣昭,楮本 清 (埼玉県立がんセンター 脳神経外科) 斉藤 純一,斉藤 吉弘 (同 放射線科) 埼玉県立がんセンターにおいて, 転移性脳腫瘍に対し, MMLC を用いた定位放射線治療 (SRT) を行っている. 今回, 放射線壊死について検討した. 対象は 2003年 9 月 ∼2005年 12月に SRT を施行した転移性脳腫瘍 60症例 (96部位) である. 原発部位は肺癌 42例, 乳癌 4例, 大腸 癌 4例, その他 10例であった. 治療は画像上の腫瘍を GTV, GTVの 3㎜外側を PTVとして, アイソセンター の処方線量 (1回 13Gyまたは 14Gy) の 90%線量域で PTVが覆われるよう計画し, MMLC を直線加速器に外 付けして 3日間で計 39-42Gyの照射を行った. 50%生存 期間は 15.1ヵ月, 1年累積生存率 56%, 2年累積生存率 42%であった. 60症例のうち, 5例 (8.3%) に放射線壊死 を認めた. 4例が肺がん, 1例が精巣がんの脳転移であっ た. 一例で摘出術, 全例でステロイド投与を行った. 摘出 標本は病理学的には壊死組織であった. 脳腫瘍に対する 放射線治療は, 照射技術の進歩により腫瘍組織への線量 集中が可能となり, 正常脳組織への照射は大幅に減少し ているが, 有害事象が消失したわけではない. ことに, 放 射線壊死は腫瘍再発と鑑別が困難である. 今後, 照射線 量の なる検討が必要と思われる. 第 41回群馬脳腫瘍研究会 388

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