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10.当院における急性膵炎治療の現状(第28回群馬消化器病研究会<C>)

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Academic year: 2021

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膵管・下部胆管の狭細像を認め自己免疫性膵炎 (AIP)と 診断された. その後, 血液検査上の肝機能障害の増悪に 伴いステロイド内服治療も検討されたが, 本人希望によ り外来にて経過観察となった. 以後, 臨床症状などの出 現はなかったが,IgG4値および肝胆道系酵素の高値は継 続して認められた. 外来経過観察中の平成 20年 12月頃 より徐々に血液検査上は改善傾向を認め, 画像所見では 膵胆管の狭細像は残存するもやや改善傾向を認めた. 平 成 21年 9 月には IgG4値も正常化し, 症状も安定してお り, 現在当科外来にて経過観察中である. 【結 語】 今 回, 我々は自然緩解を認めた自己免疫性膵炎の 1例を経 験した. 慢性骨髄増殖性疾患と AIPとの関連は明確では ないが, 貴重な症例であり報告する. また, AIPはステロ イド治療に良好に反応する病態と えられているが, 再 燃および維持療法の課題もある. 一方で無治療や一時的 な胆道ドレナージにて自然緩解する症例も報告され今後 もさらなる症例の蓄積による検討が必要である. 10.当院における急性膵炎治療の現状 古谷 介,伊島 正志,鏑木 大輔 新井 洋佑,入江 江美,平野 裕子 高草木智 ,迫 陽一,嶋田 靖 飯塚 賢一,廣川 朋之,増尾 貴成 押本 浩一,荒井 泰道 (伊勢崎市民病院 内科) 【目 的】 平成 20年 10月より急性膵炎重症度判定基準 が改訂され, 9 つの予後因子及び造影 CT Gradeによる 判定がなされることとなった. 今回, 当院において過去 3 年間に入院加療を要した急性膵炎患者を対象として, 改 訂基準の有用性, 問題点などを retrospectiveに検討した. 【対象・方法】 平成 18年 4月から平成 21年 3月の 3年 間に急性膵炎の診断にて当院当科で入院加療を要した 92例を対象とした. 改訂基準に当てはめ, 重症度や絶食 期間, 入院期間などについて検討を行った. 判定は入院 後 48時間以内の最重症時のスコアで行った. 【結 果】 全 92症例数のうち, 男性 57例, 女性 35例であった. 改 訂基準での軽症例は 80例, 重症例は 12例であった. 平 年齢は 57.4歳であり, 平 入院日数は 16.0日であっ た. 重症例のうち 1例は敗血症により死亡した. 成因と してはアルコール性が 24例, 胆石性が 31例と多く, ア ルコール性は全例男性であった. 胆石性では男性 16例, 女性 15例と性差は認めなかった. 軽症例と重症例の比 較では平 入院期間が軽症例では 13.0日であったのに 対し, 重症例では 40.0日と, 重症例で入院期間が長くな る傾向にあった. 重症 12例のうち, 蛋白 解酵素阻害 薬・抗菌薬持続動注療法 (CRAI), 持続的血液濾過透析 (CHDF) をそれぞれ 6例施行していた. 手術施行例は 2 例であった. CT Gradeのみで重症と判定した症例は 4 例, 予後因子スコアのみで重症と判定した症例は 4例, CT・スコア両者とも重症と判定した症例も 4例であっ た. 平 絶食期間はそれぞれ 8.5日, 21.0日, 33.3日で あった. また, 平 入院期間はそれぞれ 15.6日, 39.3日, 65.0日であり,CT・スコア両者での重症例は絶食期間,入 院期間ともに長くなる傾向があった. 【 察】 改訂 基準では前基準と比較し, 重症例が 30例から 12例と減 少した. 前基準項目で予後因子項目として採用されてい た空腹時血糖 (FBS) は糖尿病患者で陽性となりやすく, また,ヘマトクリット (Ht)や 蛋白は補液の影響を受け やすい. これらの項目が改訂基準では削除されたことが, 重症例減少の要因の一つと えられた. また, 平 入院 期間について, 改訂基準と前基準とを比較すると, 改訂 基準の方が軽症例と重症例での差が大きくなった. これ は, 改訂基準でより重症な症例を検出することができる ようになったことを示唆するものであった. 急性膵炎は 疾患概念の啓蒙や医療技術の進歩により, 以前と比較し 死亡率の改善を認めているが, 重症例では死亡率 8.9% との報告があり, いまだに良性疾患としては死亡率の高 い疾患である. 重症度判定を用いて, 死亡する確率の高 い症例を検出することにより, 速やかに高次医療施設へ の転送や特殊治療の開始などを決定することができる. さらに, 重症急性膵炎は厚生労働省の難病指定疾患であ り, 費負担の基準として改訂基準は軽症例を除外する 点で有用と えられた. 11.当院における切除不能膵癌の治療成績と予後因子の 検討 鏑木 大輔,伊島 正志,新井 洋祐 入江 江美,平野 裕子,古谷 介 上野 裕之,高草木智 ,迫 陽一 嶋田 靖,飯塚 賢一,廣川 朋之 増尾 貴成,押本 浩一,荒井 泰道 (伊勢崎市民病院 内科) 【目 的】 当院における切除不能膵癌治療の現状把握を 目的として, 生存期間および予後因子の検討を行った. 【対象および方法】 2006年 4月 1日から 2009 年 3月 31 日までに当院で診断・治療を行った切除不能膵癌全 76例 を対象に検討をおこなった. この内の大多数を占める StageⅣ膵癌の中で Performance status (PS) が 0または 1の全 64症例について, 各因子 (化学療法の有無, 性別, 年齢, 腫瘍占拠部位, PS, 病期, 他臓器転移の有無 (M 因 子), 腫瘍径) での生存期間の比較と多変量解析をおこ なった. 生存 析は Kaplan-Meier法を用い, 有意差につ いての検討は Logrank検定を用いた. 多変量解析には Cox比例ハザードモデルを用いた. さらに 64症例の内, 279

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