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図書館員の文献紹介と 資料の活用
いずれも図書館の利用を促進するためのもので すが、特徴として学生からの寄稿が多くなって います。なお、この館報は冊子体で刊行された のち、本学図書館のホームページでデジタル化 して発信しています。
■ホームページ「京都から世界へ」の発信 本学図書館のホームページは「京都から世界 へ」と題して発信しています。ここには、利用 者に向けた最新情報を載せるほか、「総合目録 データベース」から検索ができる蔵書検索シス テムがあり、前述の主題別書誌データベース もこのホームページから利用することができま す。
また、このホームページからは貴重書紹介の デジタル版である「美本ギャラリー」もご覧い ただけるようになっています。ここからは、本 学図書館が所蔵する主要な貴重書が俯瞰的に確 認できるようになっています。
さらに、この「美本ギャラリー」から日替わ りで情報提供をする「本日の貴重書」は安定し た人気があり、学外の美術館や博物館からの貴 重書出展や掲載協力を要請される基盤として使 われています。
■特徴的プログラムを提示する側のメリット 特色あるプロジェクトを作って利用者に提示 する図書館の側でも、これを企画の段階や準備 する中で、書物を知って仕事に精通するという 大きなメリットを得ています。
とりわけ、非常勤職員の学生アルバイトの皆 さんは、平常の担当部署の勤務の他、各種展示 会の開催準備と実施をはじめ、展示目録の編集 作業や図書館フォーラムの会場設営などに加わ ります。特に、オープンキャンパス時に開く「高 校生が知っている世界の有名な書物展」では、
学生アルバイトの皆さんが高校生や付き添って こられたご家族の方の先頭に立って館内をご案 内しています。以前にアルバイトの方の一人が、
マナーの良さと出展物の美事な説明に感心され たご家族の方から「あなたは、本当に学生さん ですか?」と、褒めながら尋ねられているとこ ろを筆者は明確に覚えています。
また、学生アルバイトの皆さんには、これら の特色ある図書館活動に携わった体験、ある
いは普段働いている感想を図書館報に執筆し ていただいています。職業体験としての「Paid internship」や在学中の記念である「Letʼs make a memory」を合い言葉にして、図書館業務に 参加した経験を文章に纏めてもらいます。こう することで、自分の「世界」の広がりを感じて いただいており、これこそ特徴のある図書館活 動の真髄を極めてもらっていると考えていま す。
■発信型図書館をめざして
これまでの大学図書館には、利用者が資料を 必要とした時に初めて情報検索を勧めるとい う、受動態あるいは待受型と見られる形が多く ありました。しかし、本学はスペシャル・コレ クションの構築、主題別書誌データベースでの 検索、各種展示会やフォーラムの開催、ホーム ページや図書館報での発信など、多岐にわたる 図書館活動を展開して積極的に所蔵資料の内容 を周知しようとする能動態の「発信型図書館」
の確立を目指しているのです。
この形が進展することによって、図書館利用 者や学外の方々の利用度は確実に高まります。
その時に利用者から得られる信頼こそが、図書 館はもとより、本学のブランド力の一層の向上 に繋がることは言うまでもありません。
(3)教職員と共に図書館利用者の中心である学生 の皆さんには、ここでご紹介した本学図書館の 様々な機能やイベントを通じて、世界の有名な 書物と著者を知っていただき、またそれを利用 して「あなたの世界」を大きく広げてもらいた いと願っています。
脚注
( ₁ )平成26年度の他大学図書館との相互協力におい て、相互貸借の受付は235件、文献複写の受付が 233件で合計468件であった。
( 2 )平成26年度の多読用図書の貸出冊数は82,363冊で あった。これは洋書の貸出冊数84,921冊の約97%
を占めている。
( 3 )『 大 学 ラ ン キ ン グ2018年 版 』( 朝 日 新 聞 出 版、
2017年。)によれば、本学図書館の指数評価は全国 の国公私立大学図書館723校中38位になっている。