別紙1
論文審査の結果の要旨
報告番号
乙 第 3134 号 氏 名 山口 勇人論文審査担当者
主査 矢持 淑子 教授 副査 水野 克己 教授 副査 伊與田 雅之 教授
論文題名:
小児発熱性疾患における血中可溶性 CD14 サブタイプ(プレセプシン)の変動
掲載雑誌名(巻・号・頁・掲載年):
臨床病理. 64:1001-1006 ; 2016.
プレセプシン(P-SEP)は白血球の膜表面に存在するCD14 が細菌とともに貪食され、ライ ソゾームで消化され可溶性 CD14 サブタイプとなって放出された蛋白である。敗血症にお いて、その血中濃度上昇が知られているが、P-SEP 研究の多くは成人を対象として おり、
感染症の比重が大きい小児医療での評価は定まっていない。
当該論文では発熱性疾患等の患児を対象に、保護者の同意を得た上で、通常のルーチン
採血時にP-SEP 濃度を併せて測定。内訳は血液培養陽性群・陰性群、肺炎、川崎病等の患
児である。P-SEP の動態は箱ひげ図で明瞭に示されており、統計学的有意差も確認された。
また成人と小児でP-SEP の敗血症カットオフ値が異なる可能性が示唆された。
本研究は当該施設の倫理委員会承認が得られており、臨床医学の発展に寄与する新知見 を含むと考えられた。以上より本論文は本学大学院学位論文(博士)審査基準を満たしてお り、学位論文に値すると判断した。
(主査が記載)