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急速施工可能な ECO Bridge の主桁構造部に関する 2,3 の検討

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Academic year: 2022

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(1)平成24年度土木学会関西支部年次学術講演会. 第I部門. 急速施工可能な ECO Bridge の主桁構造部に関する 2,3 の検討. 大阪市立大学大学院 大阪市立大学大学院 大阪市立大学大学院. 学生員○内海 正会員 山口 正会員 松村. 1.ECO-Bridge 開発背景. 正浩 隆司 政秀. 建設技術研究所 建設技術研究所 建設技術研究所. 正会員 正会員 正会員. 小林 美濃 光川. 茂 智広 直宏. る.そこで本研究では永久構造部のうち,主桁構造に. 従来の橋梁は部材を供用途中で取替えることや,汎 用性のあるものを流用するといった概念はなく,その. おいて,コンクリート充填構造の問題点の把握,効果 の検証を行い,主桁構造最適化について検討する.. 橋梁固有のものとして最適化されてきた.そのため,. 輪荷重. コンクリートの 引張応力. 応力集中 輪荷重 床版. 性能が低下した場合の部材交換は,工事費も高価で, 施工の難易度も高く,社会に与える影響も大きい. 中間横桁. そこで,環境負荷の低減が求められる近年,交換部 主桁. 材(モジュール)と永久構造部を有する ECO-Bridge (a)首ふり挙動発生時. という構造コンセプトが提案されている 1).定められ. (b)負曲げ状態時. 図-2 主桁構造の問題点 た期間でモジュールを交換することで常時点検を廃止 し,工場での詳細な点検を行うとともに,汎用化され. 3.検討方針 まず,橋全体を簡略化した等価格子解析を行い,首. た形状とすることにより,再利用かつ大量生産が可能. ふり挙動発生時および負曲げ状態時の中桁の支間中央. になれば,価格の低下も期待できる.. の断面力,変形量を算出する.その後,主桁構造の詳 細な部分モデルを作成し,等価格子解析により求めた. 2.構造概要および研究目的 交換構造部(床版,桁端部) 供用期間(10 年)が過ぎれば 損傷の有無に関わらず交換.. 変位と回転角を境界条件として与え,応力状態を再現 した.そして,コンクリート充填の効果や問題点の把 握を行い, 耐久性を有する主桁構造について議論する.. 永久構造部(主桁,中間横桁) 長い供用期間(100 年)とする ため高耐久性を有する.. FEM 解析には,汎用コード Abaqus を用いる 2).. 4.主桁構造における断面力と変形量の算定. 図-1 ECO-Bridge のイメージ ECO-Bridge の構造イメージを図-1 に示す.交換構. 図-3 に ECO-Bridge の等価格子解析モデルを示す.. 造部を有するため,新旧異なるモジュールが主桁構造. 断面力が大きくなる支間中央の中桁を着目点とし,そ. を介して結合される場合がある.また,ECO-Bridge に. こに最も不利な輪荷重載荷位置を解析によって求めた.. おいて,主桁構造は永久構造に位置づけられている.. 荷重条件は,死荷重に加え T 荷重 3)を載荷させたとき. そのため,主桁構造には高い耐久性が求められる.主. に首ふり挙動は着目点に作用するせん断力が最大とな. 桁構造の問題点として, 図-2(a)に示すように主桁近傍. る時,コンクリートに作用する引張応力は負曲げモー. に輪荷重が載荷される場合,主桁の首ふり挙動が発生. メントが最大となる時を評価した. Y. 30m. し,デッキプレートの変形や,中間横桁が主桁を拘束. X. 変形量取得箇所. そこで,主桁の剛性を高め,変形量を抑制するため,. 主桁間隔. することによる垂直補剛材への応力集中が懸念される.. 図-4 部分モデル化範囲. 3.85m. 中桁. コンクリート充填構造を有する主桁構造を検討するこ 3.85m. ととした. コンクリート充填には図-2(b)に示すように, 主桁を挟んで輪荷重が載荷される状態で負曲げ状態と 横桁間隔 5m. 着目点(支間中央の中桁). なりコンクリート上部への引張応力の発生が懸念され. 可動支承 固定支承. 図-3 等価格子解析モデル(平面図) Masahiro UTSUMI, Takashi YAMAGUCHI ,Masahide MATSUMURA, Shigeru KOBAYASHI, Tomohiro MINO, Nobuhiro MITSUKAWA [email protected]. Ⅰ- 32.

(2) 平成24年度土木学会関西支部年次学術講演会. 着目箇所で応力の低減が確認できる.しかし PBL を用. 5.FEM 解析による主桁構造の検討 主桁構造を検討する部分モデルとして図-4 に示す. いた Case2-3 では,着目箇所 UR を除いて Case2-1 とほ. 解析モデルを作成した. 図-3 に示した等価格子解析. ぼ同じ値となっている.また,負曲げ状態時における. 結果にもとづき,負曲げ状態時の変位とたわみ角を境. コンクリートの引張応力は,許容引張応力を超えてお. 界条件として入力した.解析ケースの内訳を表-1 に示. り,引張力を負担する補強筋の必要性を確認できた.. す. また,表-2 に示すように,コンクリート充填の有無 や鋼とコンクリート付着条件(ばね要素でモデル化) UR UL. に着目した.付着を表すばね剛性は複合構造標準示方 Y. LR. 書 4)より,ずれ止めのせん断耐力の 3 分の 1 までのせ. LL X. Case2-1. Case2-2. ん断力とずれ変位の関係を線形近似し,その際の傾き 図-5 首ふり挙動発生時の主桁構造変形図(200 倍) 最大主応力・ 最小主応力. をばね剛性とした.なおスタッドの引抜き方向のばね 剛性は文献 5)より引用した.PBL の孔あき鋼板表面, 垂直方向のばね剛性は,孔を介して連続しているため 剛とした. 表-1 解析ケースの内訳 主桁形状. 200. 引張部. 圧縮部 150 100 50. UL. LR. 0. LL -50. 付着の再現 -100. (N/mm2). Case1. UR case1 case2-1 case2-2 case2-3. 鋼I桁 -150. Case2-1. 一体化(剛結) -200. Case2-2. コンクリート充填構 造鋼I桁. スタッド(柔なばね). 図-6 着目箇所における最大・最小主応力の比較 スタッド(柔なばね) ,PBL(剛なばね). Case2-3. 7.まとめ. 表-2 ずれ止めのばね剛性(kN/mm) スタッド (柔なばね要素). PBL (剛なばね要素). y. yz x. ECO-Bridge の主桁構造部の応力状態を FEM 解析に よって求め,主桁構造部の最適化について検討した.. z x. ばねの方向. 1)首ふり挙動発生時におけるコンクリート充填によ る応力低減は確認できなかった.原因として設計. ずれ(x 軸)方向. 300. 1.00×1012. 引き抜き(y 軸)方向. 100. 1,520. ずれ(z 軸)方向. 300. 1,520. 荷重に対して横リブの剛性が大きいためと考え られる.したがって,たわみ制限を満足する範囲 で横リブ断面の一層の小型化が可能である. 横桁の有効幅. 2)コンクリート充填部にずれ止めを用いることによ コンクリート充填部(ソリッド要素). り,鋼とコンクリートに離間が生じ垂直補剛材端 対称条件 変位 回転角 作用点. 橋軸直角方向. 部の発生応力の低減が観察された. 3)負曲げ状態時にコンクリート上部に生じる引張応 力に対しては鉄筋等の補強材を断面内に適切に. 図-5 取出し箇所. 設置することが可能である.. 変位 回転角 作用点. 謝辞. 主桁間隔の半分. 本研究を行うに当り日本鉄鋼連盟に平成 23 年度,鋼構造研究・教育 助成事業の一環として支援して頂きました.ここに深く感謝いたします.. 図-4 部分モデル 参考文献 6.解析結果と考察 主桁の首ふり挙動発生時の垂直補剛材端部の応力を 図-5 に示す 4 つの着目箇所で比較した. 最小主応力 (圧 縮部) ,最大主応力(引張部)をともに図-6 に示す. Case2-1 は Case1 と着目応力に差が見られない.ずれ 止めにスタッドを用いた Case2-2 においては,全ての. 1)山口隆司, 阿倍雅人, 奥井義昭, 館石和雄, 山口栄輝 : 急速架設・ 再利用を考慮したモジュラー型橋梁システム「ECO-Bridge」の提案 と性能保証技術の開発, 報告書, 2010 2)SIMULIA:Abaqus Analysis User’s Manual,Vol. I-V,Ver.6.9. 3)日本道路協会:道路橋示方書・同解説 I.共通編,Ⅱ.鋼橋編,2002 4)土木学会:2009 年制定複合構造標準示方書,第 1 版,2010 5)清水良平,橘吉宏,渡辺滉,北川幸,平城 弘:遅延合成スタッド ジベルの引き抜き試験,土木学会第 57 回年次学術講演会,pp. 715-716,2002. Ⅰ- 32.

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参照

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