当院では、かずあるインプラントシステムの中から即時使用可能なNobelBioca
re社のNobelDirectとAQBインプラントを採用しています。ここではイン
プラント治療の簡単な説明とこのシステムの特徴を解説いたします。
インプラントって何?
『インプラント治療』は、歯の抜けた場所に人工の歯根(しこん)を埋め込んで、顎(あ
ご)の骨に固定した後、人工の歯を上から装着する治療方法です。
特長
見た目がきれい。 周りの歯を傷つけない。 かみ心地は自分の歯とほぼ同じ。 人工の歯が骨となじみ、違和感がない。 インプラントの種類により、手術が1回の場合と2回の場合がある。 歯の抜けた状態 インプラントを 埋め込んだ状態 人工の歯をかぶせた状態メリット
1. 自分の歯と同じような感覚で噛むことができる。 2. 噛む力、味覚が低下しない。 3. 周囲の健全歯を傷つけることがない。 4. 審美性が良好。 5. インプラントがしっかり固定すると、顎骨がヤセるのを防ぐことができる。デメリット
1. 歯を抜く場合と同程度の手術が必要。 2. 体質や疾病(重度の糖尿病など)によっては治療が出来ない場合がある。 3. インプラントは顎骨に埋めるため、細菌感染には十分な注意が必要。正しい清掃習慣と定期検 診を受けて長く維持することができる。ノーベルダイレクト
NobelBiocare社のインプラント として当院ではリプレイスセレクトテーパー ド(2ピースタイプ)とノーベルダイレクト (1ピースタイプ)を導入いたしました。共 に即時使用可能なインプラントです。術式は、これまでのインプラントは非常
に時間のかかる外科術式として認識さ
れてきました。しかしNobelBio
care社のインプラントはいたって
シンプルかつフラップレス(歯肉の剥離
をしない)で行い短時間で終了します。
ただこのイミディエートファンクショ
ンはすべての場合に適応するわけでは
なくガイドラインにより骨質および初
期固定の可能性を考慮する必要があり
ます。
AQBインプラント
それは・・・自分の歯に限りなく近い人工の歯
AQB インプラントは、からだに害のない純チタン材に、 ハイドロキシアパタイトという骨の成分の一つで骨と直 接結合する材料を、再結晶化してコーティングしてありま す。 インプラントにはさまざまな種類のものがありますが、 AQB インプラントは、手術が1回で済み、噛めるまでに 約2ヶ月と、健康な歯に回復するまでの期間がとても早い ことも特徴です。インプラントの選択
いずれのインプラントを選択するかという問題は、術前に審査いたしまして、患者様とご
相談させていただきます。CTスキャンの結果やオルソパントモグラフィーなどのレント
ゲンなどによる歯槽骨の状態が選択基準になってきます。双方共にこれまでの考えられる
インプラントの手術に比べて格段に患者様の負担は軽減された進化したインプラントシス
テムです。
即時使用(イミディエートファンクション)可能なインプラント
NobelDirect の導入
・・・従来、インプラントは非常 に時間のかかる外科術式として認識されてきました。しか し、この認識はもはやノーベルダイレクトにはあてはまりま せん。1 ピース型設計のインプラントでは、ほとんどの場合 手術をフラップレスで行えるため、侵襲性も最小限にとどめ られます。洗練された治療プロトコールと特殊なインプラン ト表面(タイユナイト)を採用しているノーベルバイオケアの インプラントは、大部分の症例において埋入直後に使用する ことができます。イミディエート・ファンクションにより、 インプラントは患者さんおよび歯科医の両方にとって簡便 なものとなりました。インプラントは、標準的な治療法の1 つとなり、患者さんにとっては歯の即時修復が可能になりま した。つまり「クオリティ・オブ・ライフ」を即時に手に入 れることができるようになったのです。即時使用(イミディエートファンクション)とは
従来のインプラントは、当院のシステムでも噛めるようになるまで2ヶ月の期間を必要としました。 今回導入しましたNobelBiocare社のNobelDirectはユニークなイミディエー ト・ファンクションのプロトコールで手術の当日からプロビジョナル・クラウン(仮歯)を装着でき 使用することを可能にしています。ただこのイミディエートファンクションはすべての場合に適応す るわけではなくガイドラインにより骨質および初期固定の可能性を考慮する必要があります。当然従 来から行っているAQBインプラントの通常の術式が基本となります。イミディエートファンクションの術式
NobelBiocare社のインプラントとし て当院ではリプレイスセレクトテーパード(2ピー スタイプ)とノーベルダイレクト(1ピースタイプ) を導入いたしました。共に即時使用可能なインプラ ントです。術式は、これまでのものとに比べていたって
シンプルでフラップレス(歯肉の剥離をしな
い)で行い短時間で終了します。ただこのイ
ミディエートファンクションはすべての場
合に適応するわけではなくガイドラインに
より骨質および初期固定の可能性を考慮す
る必要があります。
治療に当たってのご本人の希望、お口の中の治療の進め方を検討いたします。 オルソパントモグラフィーやCT解析ソフトSimPlantを使用してインプラント手術の部 位や種類、オペの方法を決定していきます(CTは任意ですが、必要な場合はこちらから指示させ ていただきます。 通常1 時間以内の手術です。当院では、夜間の診療時間帯では行いません。昼間可能ならば午前中 のお時間を作っていただきます すべての症例に適応はできませんが、条件 がよい場合埋入手術した直後に仮の歯を装 着し噛めるようになります。
AQBインプラントの場合、結合力が強いので通常この期間は約2 ヶ月です。手術後次の 日の消毒、一週間後の抜糸を経て、最初の一ヶ月は週一回の来院をお願いしています。G BR法やソケットリフトを行った症例に関しては、この期間は若干伸びることとなりま す。
これは2 ピース 2 開法の場合のみ行います。簡単な手 術になります。時間も一次手術ほどかかりません。 通常2 ヶ月を経た段階で、仮歯などを装着し噛めるようにしていきます。2 ピースタイプのインプ ラントの場合はアバットメント(土台の部分)を作成することが必要になりますので1 ピースタイ プより時間がかかります。その分土台の融通がきくため2 ピースタイプは長いブリッジの支台や入 れ歯を安定させる磁石を装着するなどいろいろなことが出来ます。 最終補綴物完成後、半年後の来院をお願いしております。当院では、通常でも半年に一回のリコー ルを実施しておりますが、インプラントを施術された方は、このリコールに必ずいらしていただく ということです。お口の中はインプラントだけではありません。既存の歯、かみ合わせのためのイ ンプラントと考えております。
SIM
/Plantの導入
・・・インプラント(人工歯根)治療を適 切に行うためには、顎の骨の状態を詳しく調べることが重要です。そこで、 石田歯科クリニックでは、提携の病院でCT検査を行うことによって顎の 骨の断面画像を撮影し、その画像を見ながら治療の計画を立てることが可 能になりました。より安全で、無理の無い治療を受けることが出来るでき る最新の方法です。コンピュータ断層撮影(computed tomography)の略で、X 線とコンピュータを使ってからだの断面を輪切りの状態 (断層画像)で見ることが出来るようにする装置です。断層画 像からは体の各臓器の形態、大きさ、位置などを確認する ことが出来ます。 CT 画像 それぞれの断面がはっきりわかります。 X 線画像 全体の様子がぼんやりとしかわかりません。 歯医者さんではよくX線撮影をしますが、これは一方向に X線を透過させただけの簡単なもので、見たい位置の画像 を撮影しなければなりません。 X線撮影をした画像は、歯の様子を見たり虫歯の様子を治 療をするためにはとても役に立ちますが、インプラントの 治療においては、あごの骨の厚さや形を調べることが重要 です。 CTで撮影した画像からは、あごの骨の形や硬さがわかる だけでなく、鼻の病気や神経の位置なども調べることが出 来ます。
CTを撮影するには、当院と提携している近くの病院に予約を入れてから撮影に行きます。病院では CTを使用してわずか数十秒の撮影時間で顎の骨の断層撮影を行いますが、準備がありますので全体 では30分から1時間くらいととお考えください。 コンピュータを使って画面を見ながら一人一人の治療法方 やそのためにかかる費用を丁寧にご説明いたします。 コンピュータの画像は、CTを撮影した画像から作り出し たあごの骨の写真です。 この画像ではどこでも見たい位置の骨の常態を見ることが でき、この画像を使って手術の前に計画を立てます。