3.人材育成活動
環 境 シンポジウム
「びわ湖 の環 境 について-つながりと変 化 から考 えてみよう-」 2014 年 11 月 29 日(日)13 時より、滋賀大学「環境学習支援士」会との共催で、環境シンポジウム「びわ 湖の環境について-つながりと変化から考えてみよう-」が、滋賀大学大津サテライトプラザで行われた。 このシンポジウムは今回で 7 回目であり、当日は、61 名の方が参加し、大変盛況であった。 プログラムは以下のとおりである。 開会の挨拶 橋田卓也(滋賀大学「環境学習支援士」会理事長) 神部純一(滋賀大学社会連携研究センター教授) 基調報告 森里湖連環学から琵琶湖の環境を考える 吉岡崇仁(京都大学教授 フィールド科学教育研究センター長) 話題提供 びわ湖の生態系はどこまでわかったのか 吉山浩平(滋賀県立大学助教) 話題提供 びわ湖の魚をどう回復させていくのか 藤岡康弘(琵琶湖博物館特別研究員) 質疑応答 閉会の挨拶 佐瀬章男(滋賀大学「環境学習支援士」会副理事長) 【シンポジウムの内容】 吉岡先生には、「森里海(湖)連環学」の観点から、琵琶湖の環境を考えることの意味等をわかりやすくお 話しいただいた。「森里海(湖)連環学」とは、森から川を経て河口・沿岸域に至る各生態系相互の間、さら には、人間社会とこれらの生態系との間のつながりを自然科学・社会科学の両面から解明することを目指す 総合科学です。 吉山先生からは、「生態系における生物・物質の現存量と物質の流れを把握することはまだまだ困難」「現 存量に関しては、魚の量、特に各種ごとの量の把握が大変に困難」「物質の流れに関しては、湖底と湖の間の 栄養塩の流れの把握が重要であり、これらの把握なしで「今後生態系がどうなるのか?」を予測することは、 机上の空論になりかねない」「生態系は、急に不連続で回復の難しい変化を示す可能性がある」等、琵琶湖の 生態系を正確に把握することの難しさについて解説していただいた。 最後に、藤岡先生からは、「琵琶湖の漁獲量は、100 年前と同じくらいにまで減っているが、種類数もさら人材育成活動
❏生涯学習分野
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3.人材育成活動 に大幅に減っている」「今獲れているアユも産卵が一部の河川に集中しており、不安定な状態である」「魚が 減った原因は、種類によって異なっており、それぞれの原因に応じた対策が必要である」「生命の循環・物質 の循環回復による根本的な対策をめざすことが必要である」等を資料に基づいてお話しいただいた。 【参加者の評価】 参加者は、「60 代以上」の人が 89%を占めていた。また、「大津市」の居住者が 47.8%でもっとも多かった が、大阪、京都等、「滋賀県外」からの参加者も全体の 30%ほどいた。 参加者のシンポジウムに対する評価であるが、95%の人が「満足した」、「やや満足した」と回答しており、 全体的な満足度は高かったようである。 シンポジウムについて満足した理由としては、「学問的話題を一般に解り易くレクチャされている。」、「知 り得たことが多くあった。特にレジームシフトという不連続について説明があったこと。」、「最後の総合的な ディスカッションは盛り上がって面白かった。」「琵琶湖の環境に関する調査、研究の一端が相当理解が深ま った。」といったものがあった。 (文責 教授 神部純一)