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Academic year: 2021

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あとがきあとがきあとがき あとがき

上毛歌留多というものがある。群馬県の偉人、歴史、風物、産業などを、遊びを通 して子供達に教えるために、歌留多の形をとったものである。その中に、

「和算の大家、関孝和」

という札がある。生年については、諸説あってはっきりしないが、上州人は、上野国 藤岡(現在の群馬県 藤岡市)であると信じている。

関孝和は、日本の独自の数学「和算」の発展に重要な貢献を果たしたことは、ご存 知の方も多いと思う。「発微算法」を著し、未知の数値を X として求める、いわゆる 代数の計算法を発明し、また現在における行列式を発案していることは、当時の日本 の数学の水準の高さに驚愕する。従来の授時暦から新たに日本の改暦を行った渋川春 海の生涯を描いた冲方丁著「天地明察」(角川文庫)の中で、関孝和も授時暦を研究 していたことが添えられている。天と地を結ばんと、不動の北極星を仰ぎて新たな数 理を見出そうと、もがき苦しむ男達が描かれている。

「人が正しき術理をもって、天を知り、天意を知り、もって天下の御政道となす」

これから原子力はどうなるか、どうすべきか。その御政道は如何に。その潮流の中 で、原子力に係る者の気持ちは同じであろう。家々が灯す明かり、それを絶やさない 1手として、原子力の碁石を打ったのだと。核と安全を結ぶ天元は何処にあるのか、

我々も彼等と同じに、もがき苦しまなければ得られないであろう。我々に与えられた 原子力という遺題に、誤謬なる算額を掲げてはならぬ。この道を選び共に生きること を決意したその素志を斫ることなく、天に向かいて空を仰ぎ、己が信じる北極星に向 かって走れ。

20126月号編集 中村

日本原子力学会核データ部会 核データニュース編集小委員会

喜多尾憲助(元放医研)、井頭政之(東工大)、石川 眞(原子力機構)、

岩本 修(原子力機構)、中川庸雄(元原子力機構)、吉田 正(東京都市大学) 渡辺幸信(九大)、山野直樹(福井大)、河野俊彦(LANL)、大塚直彦(IAEA)

中村詔司(委員長、原子力機構) [編集]石橋貞子

参照

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