投 資 情 報 部
エ ク イ テ ィ リ サ ー チ 転 載 レ ポ ー ト
テクニカル分析 / マンスリー
宮田レポート(マンスリー) 2017 年 8 月号
コモディティ
(原油相場):WTI 原油先物は年末に向けて上昇する可能性
(金相場):当面、二通りの見方がある。6 月高値(1298.75 ドル)を抜けな
ければ弱気、抜ければ上昇基調が継続
米国株
地政学リスクの高まりを受けた VIX 指数の上昇は一時的か
米国長期金利
GDP Now は景気上振れ見通し。長期金利は上昇再開の可能性
日本長期金利
JGB10 年金利は第 3 波の上昇へ
ドル/円
円高リスクは限定的とみられ、当面 110-115 円のレンジ相場を想定
ユーロ/ドル
年初からのユーロ高の終りが接近か
ユーロ/円
当面は 134-135 円を目指す展開を想定
日経平均・TOPIX
・日経平均想定レンジが上方シフト
・押し目はチャンス
宮田 直彦
チーフ・テクニカルアナリスト
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コモディティ
(原油相場)
WTI は 200 日 MA 付近でもみ合い
WTI 原油先物価格(WTI)は 8 月 1 日に一時 50.43 ドルまで上昇し、 5 月 25 日以来の水 準となった。
その後の WTI は、49.3 ドル辺りで横ばいを続ける 200 日 MA でもみ合う動きとなっ ている。 1 月から 6 月までの下落に対する 61.8%戻り(50.20 ドル)も、短期的な上値抵 抗となっているようだ。
WTI は年末に向けて上昇する可能性
2016 年 6 月高値(51.67 ドル)を起点とする 4-B 波は、今年 6 月安値(42.05 ドル)で終わ った可能性が高い。このちょうど 1 年間の調整は、フラット(a-b-c)型のパターンだっ た。
この見方が正しければ、足元では 4-C 波の上昇局面に入っていることになる。それ は年末に向けて 62.58 ドル(15 年 5 月高値)付近を目指すだろう。
図表1:年末にかけ62ドル付近へ上昇する可能性 図表2:C波の上昇に入ったとみられる
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成
-20 0 20 40 60 80 100 120 140 160
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 (ドル/バレル)
WTI原油先物価格 週足 (A)
(B)
1
2
iii i
ii
iv
v 3
4
5 (C) 中長期
波動展開イメージ
A
B C '15/5/6
62.58 74.95
'11/10/4
'13/8/28 112.24
99週
99週 2017年末
26.05 '16/2/11 '08/7/11
147.27
'11/5/2 114.83
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70
15/03 15/06 15/09 15/12 16/03 16/06 16/09 16/12 17/03 17/06 17/09 (ドル/バレル)
(年/月)
WTI原油先物価格 日足 iv
10/9 50.92 '15/5/6
62.58
200日MA
42.03 '15/3/18
37.75 8/24
26.05 '16/2/11
V3
6/9 51.67
A
B
39.19 8/3
'17/1/3 55.24
1年間の調整(B波)は 終了した可能性
5/25 52.00
a=c b
c 42.05 a 6/21
(金相場)
短期的には二通りの見方がある
足元の金価格は、 6 月高値の 1298.75 ドルに接近している(8 月 11 日には一時 1293.04 ドルまで上昇した)。
長期的に、筆者は金価格下落と米ドル高の継続をみており、この基本観にはまった く変化はない。ただ、短期的には以下二通りの見方が存在する。
短期シナリオ 1…まもなく下落トレンドへ転換
6 月高値を抜けない限りは、 5 月からの上昇は、 2015 年末以来のトライアングルにお ける最終局面・E 波とみるのが適当だろう。この見方によれば、まもなく金価格の上 昇が終わるとともに、今後数年間は続く下落トレンド・(C)波が始まるだろう(図表 3)。
短期シナリオ 2…リバウンド継続
6 月高値を上回ると、トライアングル中の C 波(2016 年 12 月安値・1121.03 ドルが起 点)が継続している可能性が高い(図表 4)。この見方だと、当面は昨年 11 月 9 日に付 けた高値・1337.51 ドルを試す展開となりそうだ。
もっとも、16 年高値の 1375.45 ドルを上回る可能性は小さいだろう。
図表3:短期シナリオ1 図表4:短期シナリオ2
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成 1050
1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400
1450 (ドル/トロイオンス)
'16/7/6 1375.45
金スポット価格 (日足)
11/9 1337.51
1121.03 12/16
A
b c
a
B b
c C
'17/6/7 1298.75
1204.68 7/10
D
E (B) 波動カウント1
1050 1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400
1450 (ドル/トロイオンス)
'16/7/6 1375.45
金スポット価格 (日足)
11/9 1337.51
1121.03 12/16
A
b c
a
B b
c
(x)
'17/6/7 1298.75
1204.68 7/10
C
D 波動カウント2
a b
c
米国株式
VIX 指数の上昇は一時的か
北朝鮮情勢を巡る地政学リスクの高まりを受けて、 VIX 指数は 8 月 11 日に一時 17.28 と 9 か月ぶり水準へ上昇した。
ボラティリティ上昇に身構えていたマーケットにとって、今回の VIX 指数上昇は、
ちょうどいい「ガス抜き」になり得るだろう。何しろ VIX 指数は 7 月 26 日に過去最低 水準(8.84)を付けていたから、さすがに最近では、VIX 指数の下がり過ぎに対する懸 念が強まっていた。そんな折りに起こった VIX 指数の上昇は意外なものではなく、
むしろ自然な動きである。
実際、地政学リスクに対する市場の反応は、一時的なものにとどまる可能性がある。
VIX 指数は 15 日には 12.04 へ低下し、早くも落ち着きを取り戻している。
株高は継続する見通し
地政学リスクにかかわらず、米国の株高はまだ続くだろう。 S&P500 は、 2016 年から の上昇 5 波構成をまだ終えていないからだ。
日柄的には、 S&P500 が 16 年 2 月安値以降、 92-96 日周期で底入れしていることに注 目したい。このサイクルがまだ有効なら、S&P500 は新たな上昇トレンドに入った可 能性が高く、短期的にも過去最高値を更新するだろう。
図表5:VIX指数の上昇は一時的か 図表6:92-96日サイクルで底入れか
1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2100 2200 2300 2400 2500 2600
6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60
2016/1/4 2016/2/4 2016/3/4 2016/4/4 2016/5/4 2016/6/4 2016/7/4 2016/8/4 2016/9/4 2016/10/4 2016/11/4 2016/12/4 2017/1/4 2017/2/4 2017/3/4 2017/4/4 2017/5/4 2017/6/4 2017/7/4 2017/8/4 2017/9/4 2017/10/4 2017/11/4 2017/12/4
VIX指数 (左軸) S&P500 (右軸)
Brexit クリントン氏の
メール問題再燃
地政学リスクで急上昇したが すぐに落ち着きを
取り戻している
過去最低水準
1750 1800 1850 1900 1950 2000 2050 2100 2150 2200 2250 2300 2350 2400 2450 2500 2550 2600
S&P 500 (日足)
1810.10 '16/2/11
8/15 2193.81i
1991.68 6/27
ii
4/20 2111.05i
ii
2083.79 11/4
iii
iv
'17/3/1 2400.98
8/8 2490.87
94日 92日 96日
2437.15 8/10
95日
2322.25 3/27
米国長期金利
テクニカル分析メモ《米長期金利は上昇再開の可能性》(8/15)より
過度な金利低下期待が続いている
CFTC 発表によると、 8 月 8 日時点の投機筋の債券買い越しポジションは約 23 万枚。
10 年ぶりの買い越し規模だった 5 月 23 日時点の約 36 万枚からは減少傾向にある。
ただし 7 月からは新規の買いが増えており、直近の買い枚数(約 90 万枚)は、5 月 23 日時点のピークに次ぐ水準である。ちなみに 5 月の買い枚数(約 95 万枚)は、ほぼ過 去最高の水準だった。つまりは今現在もなお、過度な金利低下期待が続いている。
しかし、このような状況がいつまでも続くとは思えない。
米景気が一段と上振れるという予測
米アトランタ地区連銀の GDP Now は、米国の経済成長率をリアルタイムに予測する 指標として注目されている。最近でいえば、今年 4-6 月期の成長率見通しが的確だっ た。GDP Now の 6 月末時点の予測値(2.7%)は、7 月 28 日発表の実績値(2.6%)にほぼ 一致したのである。
では 7-9 月期はどうかというと、GDP Now 予測値は 3.5%(8 月 9 日時点)であり、米 景気が一段と上振れる見通しになっている。このような強い見通しに沿った実績値 が仮に現出すれば、現在の過度な金利低下期待は、その根拠を失ってしまうだろう。
図表7:投機筋は過剰な債券買いを継続 図表8:第3四半期の米成長率は上振れ見通し
出所:CFTC、BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成
-600000 -500000 -400000 -300000 -200000 -100000 0 100000 200000 300000 400000 500000 600000 700000 800000 900000 1000000 1100000 1200000 1300000
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 非商業部門
ロングポジション
非商業部門先物 ネットポジション (枚)
-1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0
(%) アトランタ連銀 GDP Now
利上げⅠ
利上げⅡ
利上げⅢ 利上げⅣ 実質伸び率
(年/月)
10 年長期金利は次の上昇のきっかけ待ち
米 10 年長期金利は、2.1013%(6 月 14 日)で底入れしたとみている。上昇中の 52 週 MA(2.2%)をサポートとしながら、次の金利上昇のきっかけを待つ状態だろう。
上値のチャート節目として、2.38%に注目したい。2.38%を抜くと、逆ヘッド・アン ド・ショルダーズからの上放れ開始となり、次は 2.5-2.6%を目指す可能性が高まる。
期待インフレ率も底入れした可能性
なお、 1 月以降で大きく低下した期待インフレ率(ブレークイーブンインフレ率、 BEI) も、ようやく底入れした可能性がある。
BEI は昨年 11 月の米大統領選をきっかけに、 12 年 9 月からの下落トレンドから大き く上振れした。今年 1 月には一時 2%を超えたが、その後は急落に転じた。このよう な、急速な上昇後に起こる調整は、プルバックと呼ばれる。
多くの場合プルバックは、かつての下落トレンドの上辺付近で終わる。
BEI は 6 月 21 日に一時 1.6605%まで低下、 12 年からの下落トレンド上辺に接近した。
その後 BEI は、徐々に上昇している。このような動きは、BEI のプルバックが完了 したという見方を強めている。
図表9:10年長期金利のサポートレベルは52週MA 図表10:期待インフレ率は上昇再開の可能性
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成
1 1.25 1.5 1.75 2 2.25 2.5 2.75 3
16/01 16/05 16/09 17/01 17/05 17/09
(年/月)
12/15 2.6394
1.318 '16/7/6
2.1013 6/14 (%)
米10年長期金利 (週足)
ネックライン
26週MA
52週MA
0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 2.4 2.6 2.8 3
(%) 米10年BEI 週足
1.1153 16/2/11 12/9/17
2.7289
17/1/19 2.0891
1
2
1
16/4/29 1.7336
2
1.6605 6/21 1.3550
6/24
3 4
5
以前の抵抗線へ プルバック完了
日本長期金利
第 3 波(金利上昇)入りの可能性が高い
JGB10 年金利は、2015 年 6 月からの上値抵抗線を上回っており、0.00%(4 月 19 日)
以降で上昇第 3 波に入った可能性が高いとみている。
7 月 7 日の 0.105%を目先ピークに金利は反落しているが、金利低下基調は続かない
と思われる。
JGB 先物は 200 日 MA 付近で頭打ちとなる公算
JGB 先物価格は、7 月 7 日安値(149.65 円)からは反発。8 月 14 日には一時 200 日 MA を 2 ヵ月ぶりに回復した。
もっとも今年は、JGB 先物価格の戻りは 200 日 MA 付近までにとどまっている。 200 日 MA 自体が低下中であり、先物の中期トレンドは引き続き下向きである。
こうみると、先物は 200 日 MA 付近で頭打ちとなるか、せいぜい横ばいとなる公算 が大きい。
図表11:長期金利は上昇第3波入りの可能性が高い 図表12:先物は200日MAを上値に下落か
出所:トムソン・ロイターよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成 -0.4
-0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6
15/01 15/07 16/01 16/07 17/01 17/07
(%) '15/6/11(4)
0.545
-0.30 '16/7/8 (5)
i ii
iii iv
'17/2/3 0.15
1v
日本10年長期金利 週足
2 0.00 4/19 2年間の抵抗線を
ブレイク
i ii
148 149 150 151 152 153 154 155
01/04 03/16 06/01 08/12 10/26 01/12 03/24 06/07 '16/7/28
154.01
150.66 8/2
日銀がマイナス金利導入決定 ('16/1/29)
JGB先物 日足
200日MA
i ii
TOP9/28 152.43
1
'17/4/17 151.21
iv
149.28 '17/2/3
iii v
2
i ii
149.65 7/7
ドル/円
一時 4 ヵ月ぶりドル安・円高水準
地政学リスク(北朝鮮情勢)の高まりを受けて、ドル/円は一時 108.74 円まで下落し(8 月 11 日)、4 ヵ月ぶりドル安・円高水準となった。
一部のメディアは「比較的安全とされる円が買われた」という、お決まりの解説をし ていたが、普通に考えて朝鮮半島と地理的に近い日本の円が買われるのはおかしな 話である。おそらく、円を大幅に売り越していた投機筋が一斉に円の買い戻しに動 き、日米金利差縮小を見込んだ投機マネーが新規に円を買ったのだろう。しかし、
このような理由による円高は長続きしないだろう。
円高リスクは限定的、1 ドル=110-115 円が当面のレンジ
8 月 15 日には早速 1 ドル=110 円台を回復している。ここからも、 108 円台というの はオーバーシュート的な円高とみてよさそうだ。今後も円高リスクは限定的だろう。
年末にかけては、米長期金利の上昇、ドルインデックスの反発などを予想している。
この予想通りなら、円高リスクは一段と低下するだろう。
ドル/円は当面、110-115 円レンジ内で推移する可能性が高いと考える。
図表13:110-115円が当面の想定レンジ 図表14:ドルポジション(8月8日時点)
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
95 97 99 101 103 105 107 109 111 113 115 117 119 121
16/06/01 16/08/04 16/10/07 16/12/12 17/02/14 17/04/19 17/06/22 1ドル=円
(年/月/日)
ドル/円 日足
99.02 6/24
7/21 107.49
'16/12/15 118.66
101.20 11/09 99.54
8/16
111.60 '17/2/7
3/10 115.51
1
2
(B)
108.83 6/14
i
ii
5/10 114.37
108.13 4/17
7/11 114.49
108.74 8/11
42日 42日
Alt: w x
-90000 -60000 -30000 0 30000 60000 90000 120000 150000 180000 210000 240000 270000 300000
70 75 80 85 90 95 100 105 110 115 120
16/06 16/09 16/12 17/03 17/06 17/09
ドル/円 (左軸)
非商業部門ドルポジション(右軸) (1ドル=円)
(枚) 円買い(右軸)
円売り(右軸)
ユーロ/ドル
ユーロ高の終りが接近か
ユーロ/ドルは 2015 年安値(1.0458 ドル)を起点に、エクスパンディッド・フラットを 形成しているとみられる。このフォーメーション中、年初からのユーロ高は C 波に 位置づけられる。
C 波の上昇幅は、 A 波の上昇幅(15 年 3 月安値から同年 8 月高値まで、 0.1256 ドル幅) に対し、1.236 倍や 1.382 倍の規模になることが多い。前者なら 1.1893 ドル、後者で
は 1.2077 ドルが、C 波の高値メドになる。
8 月 2 日には一時 1.1910 ドルまで上昇しており、高値メドのひとつを達成した。ユ ーロ高の終りが近いと思われる。
ドル安基調は近々転機を迎える可能性
1 月からユーロ高が進むさなか、同じ期間でドルインデックスは大きく下落した。し かし、このドル安基調も近々転機を迎えそうだ。
8 月 2 日にドルインデックスは一時 92.54 まで下げた。11 年からの上昇トレンド(5 波構成)における、レッサー・ディグリー第 4 波安値は 91.91(16 年 5 月 3 日)であり、
水準的にはそろそろ下げ止まっておかしくない。
IMM 通貨先物市場では、投機筋のドル売りポジションが膨らんでいる。主要 8 通貨 に対しては、ドル売り越し規模は現在 4 年半ぶりの大きさとなっている。内訳とし ては対ユーロでのドル売りがもっとも大きく、現在のドル売り越し規模は 6 年ぶり の大きさである。このような、過剰なドル売りは長続きしないと考える。
図表15:ユーロ高は終盤とみられる 図表16:過剰なドル売りが行われている
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成
1 1.05 1.1 1.15 1.2 1.25 1.3
14/10 15/04 15/10 16/04 16/09 17/03 17/09
ユーロ/ドル 週足
(1ユーロ=ドル)
(年/月) 1.0458 '15/3/16
(C) A
B 1.0341'17/1/3 '15/8/24
1.1714 '16/5/3
1.1616 11/9 1.130
(X) C エクスパンディッド・
フラット
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100 105 -1050000 110
-1000000 -950000 -900000 -850000 -800000 -750000 -700000 -650000 -600000 -550000 -500000 -450000 -400000 -350000 -300000 -250000 -200000 -150000 -100000 -50000 0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000 400000 450000
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
ドルインデックス (右軸)
主要8通貨のIMMポジション (対米ドル・左軸)
(指数)
4年半ぶり規模の ドル売り
(枚)
1
2
3
4 5 (A)
(B) or A
ユーロ/円
図表17: ユーロ高・円安は続く見込み 図表18: 1ユーロ=134円台を目指す展開へ
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
4 月からは第 3 波の上昇局面
2014 年からの(A)-(B)-(C)によるユーロ安・円高は、16 年 10 月安値(112.61 円)で終了 したとみている。 (C)波は、 14 年以降の最安値(16 年 6 月に付けた 109.57 円)に対して フェイラーとなった。
16 年 10 月から 12 月までを上昇第 1 波、今年 4 月安値(114.85 円)までを第 2 波とカウ ントし、今年 4 月からは第 3 波(i~v 波)の上昇が進行中とみている。
今は第 3 波のうち、第 iv 波が 128.05 円(8 月 11 日)に終わったかどうか、というとこ ろだ。この見方通りなら、既に第 v 波のユーロ高・円安に入ったことになる。
一方、第 iv 波が続いている場合は、当面 128-131 円レンジ内で推移しそうだ。
当面のターゲットは 134-135 円
ユーロ/円は中長期の上昇トレンドにある。当面、134.42 円(2014-16 年の下落に対す
る 61.8%戻り)を試す展開となりそうだ。
108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135
16/6/1 16/8/10 16/10/19 16/12/28 17/3/8 17/5/17 17/7/26
ユーロ/円 (日足)
'16/12/15 124.10 1ユーロ=円
109.57 '16/6/24
(C)
112.61 '16/10/21
1
114.85 '17/4/17
フェイラー
i
ii
200日MA
2 i
iii
iv
8/2
v
131.40
128.05 8/11
90 95 100 105 110 115 120 125 130 135 140 145 150 155
12/07 13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 16/07 16/12 17/06 94.12
'12/7/24
26週MA (1ユーロ=円)
(年/月)
ユーロ/円 (週足)
'14/12/8 149.78
'15/6/4 141.06
126.10 '15/4/14
(A) (B)
109.57 '16/6/24
52週MA
1
2
134.42 (61.8%)
(C)
日経平均・TOPIX
テクニカル分析メモ《日経平均想定レンジが上方シフト》(8/14)より
予想 EPS に基づく日経平均レンジは 18,370-24,000 円にシフト
2017 年度第 1 四半期決算発表がほぼ出揃った。市場の予想通り好調な決算が多く、
日経平均今期予想 EPS は 1400 円を上回った(8 月 7 日は 1413.38 円)。これは過去最高 の水準である。
これを受けて今期予想 EPS に基づく日経平均の想定レンジは、上限が 24,000 円程度
(PER17 倍)、下限が 18,370 円程度(PER13 倍)に、各々切り上がった。日本株長期強気
シナリオは、今やチャートだけでなくファンダメンタルズからもサポートされてい る。
押し目はチャンス
15 年 8 月からの 2 年間でみたとき、 日経平均予想 PER の平均は 15 倍である。 EPS1400 円で PER15 倍のときの日経平均は 21,000 円となる。アベノミクス相場(12 年 11 月 19 日以来)以降の平均 PER(15.5 倍)を使うと、日経平均は 21,700 円になる計算だ。今年 6 月以降の日経平均は、2 万円を超えては打ち返される展開が続いているが、今後も 押し目買いのスタンスが有効だろう。
現在、マーケットは北朝鮮情勢を巡って神経質な動きとなっている。手控えムード が一段と強まるなかでは、短期的に日経平均が水準を切り下げる可能性は排除でき ない。しかし後から振り返れば、日経平均の押し目はやはり買いだった、というこ とになりそうだ。
図表19:日経平均予想EPSは1400円超え 図表20:日経平均バリュエーション
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
-200 -100 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1300 1400 1500
1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
(B)
(A) (C)
(円)
日経平均予想EPS
4000 6000 8000 10000 12000 14000 16000 18000 20000 22000 24000 26000
2012 2013 2014 2015 2016 2017
円
日経平均
予想PER13倍 予想PER17倍
15倍
日経平均短期シナリオ 1…26 週 MA 割れが一時的なら、まもなく上昇再開へ 足元、日経平均は予想 PER14 倍を割れている(10 日は 13.96 倍)。14 倍割れは、米大 統領選結果を受けて日経平均が急落した昨年 11 月 9 日(13.76 倍)以来であり、日本株 の割安感が強まっている。
3 連休明けの 14 日には、日経平均が 26 週 MA(19,569 円、8 月 10 日現在)を一時下回 った。もっとも、週末値で 26 週 MA を回復すれば、まもなく日経平均は 3-iii 波の上 昇に入るだろう。
一方、日経平均が週末値で 26 週 MA を大きく下回るようなら、おそらく以下の見方 が有効だろう。
日経平均短期シナリオ 2…18,200 円付近を下限とする調整を経て上昇局面へ 昨年 6 月からの 1 年間のラリー(第 1 波)を経て、6 月高値(20,318 円)からは第 2 波の 調整にある。第 2 波は当面、52 週 MA(18,756 円、8 月 10 日現在)付近を試す可能性 がある。
さらに深押しの場合は、4 月安値・18,224 円辺りが下値メドだろう。この水準には、
昨年 6 月からの上昇に対する 38.2%押し(18,235 円)がある。
加えて、 18,200 円は予想 PER13 倍割れの水準でもある。前回の PER13 倍割れは、 Brexit の余波が残る昨年 6 月末から 7 月上旬にかけてである。そしてこの時期はまさに、
日本株の重要な買い場に当たっていた。ここからも、18,200 円付近は調整のほぼ下 限とみていいだろう。
図表21:日経平均短期シナリオ1 図表22:日経平均短期シナリオ2
14,000 15,000 16,000 17,000 18,000 19,000 20,000 21,000 22,000
15/01 15/04 15/07 15/10 16/01 16/04 16/07 16/09 16/12 17/03 17/06 17/09 17/12
日経平均(週足)
(1)
14864.01 '16/6/24 (円)
'15/6/24 20952.71
1
2 i
ii iii
iv v
3/2 19668.01
26週MA 18224.68
4/17
i
ii iii
(2)
6/20 20318.11
波動カウント1
予想PER14倍水準
16111.81 '16/11/9
14,000 15,000 16,000 17,000 18,000 19,000 20,000 21,000 22,000
15/01 15/04 15/07 15/10 16/01 16/04 16/07 16/09 16/12 17/03 17/06 17/09 17/12
日経平均(週足)
(1)
14864.01 '16/6/24 (円)
'15/6/24 20952.71
1
i
ii iii
iv v
52週MA
18224.68 4/17
(2)
6/20 20318.11
2 波動カウント2
予想PER13倍水準
14865.77 '16/2/12 16901.49
'15/9/29
16111.81 '16/11/9 19週
19週 20週
23週
19-23週
8月28日から 9月29日 38.2%(18235円)
3
3/2 19668.01
8 月末から 9 月末にかけて底入れ・上昇開始か
なお 15 年 9 月末以降、日経平均は 19-23 週周期で底入れしている。これに基づくと、
8 月末から 9 月末が、底入れ・上昇開始の時期となる可能性がある。そしてこの 19-23 週サイクルは、シナリオ 1 においても有効だろう。
次の強気相場に備えたい
以上のように、チャートとファンダメンタルズを虚心坦懐にみれば、足元の日経平
均の下げは重要な買い場を提供する可能性が高い。次の強気相場に備えたい。
東証33業種パフォーマンス(2012年6月4日~2017年8月15日まで)
出所:BloombergよりMUMSS作成
投資主体別売買動向
236.9%
219.3%
194.4%
191.4%
184.4%
175.1%174.7%
169.2% 167.8%
154.2%
153.2%
151.4%
144.0% 143.4%
133.0% 132.4%
127.3%
119.7% 119.1%117.3%115.4%109.1%
107.4%
99.0%95.7%
89.2% 88.2%86.8%
69.3%68.5%
59.7%
44.2%
35.1%
1.0%
-20%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
120%
140%
160%
180%
200%
220%
240%
260%
12年6月4日(TOPIXの'90年以降最安値)からの騰落率
-40000 -20000 0 20000 40000
二市場1・2部売買代金差額 (億円)
エリオット波動の基本
基本パターンと 波動の「個性」
衝撃波
修正波
ジグザグ ダブル・ジグザグ トリプル・ジグザグ フラット
エクスパンディッド・フラット トライアングル
ダイアゴナル・トライアングル
フェイラー
レッサー・ディグリー4 波
オルタネーション(交互) 波の均等性
1波、3波、5波、A波、C波。波の重複がない五つの波で構成される。
1波、3波、5波において、3波が最短になることはない。
2波、4波、B波。三つの波で構成される。パターン上は、「ジグザグ」、「フラット」、
「トライアングル」の三種、及び混合型に大別される。
鋭角的。A波(五波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。
ジグザグがX波(三波構成)を挟み連続2回。表記法はW-X-Y。
ジグザグがX波を挟んで連続3回。表記法はW-X-Y-X-Z。
横ばい。A波(三波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。
B波はA波より長く、C波はB波よりも長くなる。
A波-B波-C波-D波-E波から成る。各波とも三波構成。4波かB波に出現する。
くさび形状。五波構成だが波は重複。各波とも三波構成。5波かC波に出現する。
トレンド転換の前兆。トレンド転換後は、通常このパターンの始点まで戻るとされる。
5波(C波)終点が3波(A波)終点を超えることに失敗。ダブルトップ(ボトム)出現となる。
修正波は、先行した衝撃波の4波領域で止まることが多い。
2波が単純な形状をとると、4波は複雑な形状となる傾向がある。
一連の五波構成において3波が最長のとき、1波と5波は長さが等しくなる傾向が強い。
(参考) “エリオット波動原理”
A. J. Frost & Robert R. Prechter, Jr.
2 4
(1)
5
1 a
1 3
4
(3)
5
c
(2)
3 b
a
2
b 1
2
c
(4)
3
1 2
3 4 a
5
(A)
4
① (5)
5
b
(B)
c 2
3
1 4
5
(C)
②
ショートカバー
通常ファンダメンタル最悪局面 深押し
単純 悲観 戻り売りムード
ファンダメンタル改善 ムード一転・様変わり 売買高急増
通常最長の波
複雑 ランダム ウォーク 楽観
二流株上昇 材料陳腐化 売買高減少
見せかけの回復
押し目買い ムード
ファンダメンタル悪化 強気から弱気への転換 破壊的下落
フィボナッチ
ペンタグラム (五茫星)
0.618(φ)
1 1
φ
1
黄金分割
フィボナッチ数列
目 標 値 の 算 出 例 (代表的なもの)
1 : 1.618、定数は1.618(または0.618) 記号はφ( phi /ファイ)
φ=(1+√5)/2=1.6180339・・・
φ-3=0.236、φ-2=0.382、φ-1=0.618、φ0=1、φ1=1.618、φ2=2.618、
φ3=4.236
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・
2つの項の和が次の項になる。
最初の2項を例外に、各項の前項に対する増加率は1.618に無限に接近していく。連続する3項の比率 は0.618 : 1: 1.618になる。
①第1波の長さが基本メジャーとなる。
②第2波の長さは、第1波の0.500倍か0.618倍となることが多い。
③第3波の長さは、第1波の1.618倍(それを超えると2倍、2.618倍)。
④第4波の長さは、第3波の0.382倍であることが多い。
⑤第5波の長さは、第1波と等倍。あるいは1波の始点から3波の終点までのネットの長さに対して0.618倍。
⑥B波の長さは、A波の0.382倍か0.500倍、あるいは0.618倍。
⑦A波とC波は等倍、あるいは1:1.618。
具体例
2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000
1
3
4 5(1)
A B
5186
1998 10597
7378
12308
9154
5846 2波=.618×1波
3波=1波×1.618 4波=3波×.382 1波=5波
A波=(1)波×0.500 B波=A波×0.500
Appendix A
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