Equity Research
投 資 情 報
エ ク イ テ ィ リ サ ー チ 転 載 レ ポ ー ト
テクニカル分析 / マンスリー
宮田レポート(マンスリー) 2019 年 4 月号
コモディティ
(原油相場):WTI 原油先物価格はチャート節目(63.71 ドル)に達した。こ
こから一段高か否か、当面の注目局面 (金相場):中長期の下落トレンド入りか
米国株
・半導体株指数が史上最高値
・S&P500 も史上最高値へ
米国長期金利
・利上げ再開時期はかなり遠のいたとみられる
・もっとも長期金利の低下余地は限られよう
日本長期金利
先物は重要な天井が接近か
ドル/円
・近々112 円処を抜き、トライアングル上辺を試す展開か
・年初からドル/円は金利差ではなく日経平均に連動
ユーロ/ドル
・ドルインデックスは強気型の保ち合い
・ユーロ/ドルの下落トレンドは継続へ
ユーロ/円
・3 月以降は第(ii)波の調整とみられる
・実効円相場は円安基調を再び強めるか
日本株
・3 月 25 日の転換点
・半導体株のアウトパフォームが日本株強気相場見通しを強化
・海外投資家の売りは峠を越えたか
・4 月は海外投資家の買いが株高を後押しか
宮田 直彦
チーフ・テクニカルアナリスト 本資料に関するお問合せは、
三菱UFJ モルガン・スタンレー証券 の最寄の店舗までご連絡ください。
コモディティ
【原油相場】チャート節目に達した
WTI 原油先物価格(WTI)は、18 年 12 月 24 日安値(42.36 ドル)から相応規模のリバウ ンド局面が進行中とみられる。
WTI は 4 月 8 日に一時 64.48 ドルまで上昇、5 ヵ月ぶり高値となった。
足元の WTI は、18 年 10 月から 12 月までの下落に対する 61.8%戻りの節目(63.71 ド ル)に達したわけである。この辺りでいったん上げ渋ることになるか、あるいは次の 節目である 68.75-69.5 ドル(76.4-78.6%戻り)へ一段高となるか、当面の注目局面を迎 えている。
【金相場】中長期の下落トレンド入りか 金の上値が一段と重くなってきた。
金価格は 15 年 12 月安値(1046 ドル)以来、 3 年余り続いたトライアングル=(B)波を 2 月 20 日高値(1346.8 ドル)を以て完成し、中長期の下落トレンド=(C)波に入った可能 性をみている。そうであれば、 (C)波は先々で 15 年安値(1046 ドル)を大きく下回るこ とになるだろう。
当面の金価格は、1275 ドル(18 年 8 月からの上昇に対する 38.2%押し)を下値とする 展開だろう。一方この節目を下回ると、次は 1253 ドル(同 50%押し)を目指すことに なりそうだ。
図表1:チャート節目に達した 図表2:(B)波終了の可能性
2015 2016 2017 2018 2019 2020
60
50
40
30 80
70
WTI原油先物価格
週足log
(W)
(ドル/バレル)
3
'16/6/9 4
51.67
'18/10/3 76.9
26.05 '16/2/11
5
a B
C
(X)
1
2 A
a b
c 42.3612/24
61.8% retracement of wave a
950 1000 1050 1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400 1450 1500
2015 2016 2017 2018 2019 2020
金スポット価格 (週足)
(ドル/ トロイオンス)
(A)
A
B
C
1046.43 '15/12/03
'16/7/06 1375.45
1121.03 '16/12/16
'18/1/25 1366.18
1160.27 8/16
(B)
D E
'19/2/20 1346.8
米国株式
テクニカル分析メモ《米国株ラリーが強まるか》(4/8)に加筆
半導体株指数が史上最高値
昨年末以来、SOX 指数(フィラデルフィア半導体株指数)に関し以下のように一貫し て主張してきた。
・2018 年の大幅下落は一時的な調整であり、19 年は第 5 波の上昇トレンド入りが想 定されること
・この見方に沿えば、SOX 指数は 18 年 3 月に付けた過去最高値(1464)を大きく上回 っていくであろうこと
・すなわち半導体株の復活に注目すべきであること
そして 4 月 3 日は、エリオット波動の見通しの正しさが証明された日となった。こ の日、SOX 指数は 1476 まで上昇して史上最高値を更新したのである。
ほんの 3 ヵ月ほど前、 18 年末から 19 年初のマーケットには、今にも米国が景気後退 に陥るかのような極端な悲観論が存在した。しかし、代表的な景気敏感セクターで ある半導体株指数の高値更新は、そのような悲観論を明確に否定するものである。
図表3:半導体株指数が史上最高値 図表4:ネックラインをブレイクしたS&P500
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
S&P500 も史上最高値へ
S&P500 は 18 年 10 月下旬以降、2815 処が上値の限界(ネックライン)となっていた。
しかし足元のチャートは節目を明確に上回り、18 年 9 月に付けた過去最高値(2940)
2015 2016 2017 2018 2019 2020
SOX指数 (週足,log)
1500
1000
800 700
600 550 1250
i
ii
iii
iv v 過去最高値を
更新
a b
c
144週MA
3
4 1
2
2300 2350 2400 2450 2500 2550 2600 2650 2700 2750 2800 2850 2900 2950 3000
S&P 500 (日足)
ネックライン
SOX 指数の高値更新に触発され、 S&P500 やダウ平均、ナスダックなど他の主要指数 も、遠からず高値更新となりそうだ。そして高値を更新してからは、売り方の損失 覚悟の買いや新規の買いを誘発することで、米国株の上昇モメンタムは一段と強ま る可能性が高い。
図表5:リート指数の上昇が加速 図表6:フィンテック指数も史上最高値
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
リート指数、フィンテック関連株指数も史上最高値
なお史上最高値を更新しているのは SOX 指数だけではない。
REIT 指数はとうに高値を更新し、足元では上昇が加速している。フィンテック関連 株の指数(KFTX 指数)も、4 月 1 日に 18 年 9 月高値を上抜いている。
このような動きをみれば、米国株のラリーが「ホンモノ」であるということが、改め てわかるだろう。
2015 2016 2017 2018 2019 2020
ダウREITトータルリターン指数 (週足、log)
史上最高値
1800
1600
1400 2000
2015 2016 2017 2018 2019 2020
KFTX指数(週足、log)
1500
1000 900 800 1200 1700
史上最高値
米国長期金利
利上げ再開時期はかなり遠のいたとみられる
米 FRB がハト派色を一段と強めている。利上げ路線の一時停止の可能性を示唆した 1 月末の FOMC に続き、 3 月 20 日の FOMC では、年内の利上げを見送るとの見通し を公表するに至った。さらにシカゴの金利先物市場では、年内の利下げの可能性さ え織り込み始めた。
長い目でみれば、米長期金利が上昇トレンドにあるとの見通しに変化はない。いず れ利上げ路線も再開するだろう。しかしその時期はかなり遠のいたとみられる。
もっとも長期金利の低下余地は限られよう
もっとも米長期金利のチャートをみると、少なくとも当面の底値を付けたように思 われる。仮にまだ 18 年 10 月(3.2594%)からの第(2)波が終わっていない場合において も、ここからの長期金利の低下余地は限られよう。
こうみると、FRB の利上げ再開までに時間はかかるとしても、利下げにまで踏み込 む可能性は低いのではないか。
期待インフレ率の上昇と実質金利の低下
3 月の本レポートなどで指摘したように、年初から期待インフレ率が大きく戻る一方、
実質金利が急低下しており、米国景気にポジティブに作用すると期待される。この ような環境は結局、ドル資産への需要をさらに喚起することにつながるだろう。
図表7: 今後の金利低下余地は限られよう 図表8:期待インフレ率は上昇・実質金利は低下
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:Bloomberg よりMUMSS作成
3.25 3
2.75
2
1.3 1.75 2.5
米10年長期金利 (週足log)
1 2
3'16/12/152.6394
1.318 '16/7/6
2.0144 '17/9/8
4
'18/10/9 3.2594 5
(%)
3.5 (1)
(2)
50% x wave (1)
a b
c
61.8% x wave (1)
Alt: A
0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2
1.6 1.7 1.8 1.9 2 2.1 2.2 2.3 2.4
2018/1/1 2018/4/1 2018/7/1 2018/10/1 2019/1/1 2019/4/1 2019/7/1 米実質金利 (右軸)
米期待インフレ率 (左軸)
日本長期金利
第 2 波の金利低下局面は終了へ
JGB10 年長期金利(以下、長期金利)は、2017 年 2 月(0.15%)を起点とする第 2 波の金
利低下局面を終了したか、終了しつつあるとみている。
3 月 28 日に長期金利は一時マイナス 0.1%まで低下した。この 16 年 8 月下旬以来の 低水準は、 16 年 7 月(-0.3%)から 18 年 10 月(0.155%)までの金利上昇に対する 50-61.8%
押し(マイナス 0.072%-マイナス 0.126%)のレンジ内で付けている。
先物は重要な天井が接近か
JGB 先物は 17 年 2 月からの第 2 波がフラット(a-b-c)を形成しており、18 年 8 月安値 からは 2-c 波に位置づけられる。
そして足元、c 波(5 波構成)における最終第 v 波が、ダイアゴナル・トライアングル を形成しているようにみえる。そうであれば、JGB 先物の天井は、まさにいつ付け てもおかしくない。
図表9:第2波は終わりつつある 図表10:重要な天井が接近か
出所:RefinitivよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
-0.4 -0.3 -0.2 -0.1 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6
15/01 15/07 16/01 16/07 17/01 17/07 18/01 18/07 19/01 (%)
(4) '15/6/11
0.545
-0.30 '16/7/8(5)
1
日本10年長期金利 週足
a
'17/2/3 0.15
(V)
-0.1 '19/3/28 '18/10/4
0.155
b
c 2
-0.015 '17/9/8
拡大フラット
148 149 150 151 152 153 154 155
16/06 16/12 17/06 17/12 18/06 18/12 19/06
JGB先物 日足
(円)
'17/9/8 151.51
149.28 '17/2/3 '16/7/28
154.01
149.75 '18/8/2
1
(V)
2a
b ダイアゴナル・ c トライアングル?
i
ii iii
iv v
ドル/円
年初から長期のドル高・円安トレンド開始
ドル/円は 2015 年(125.86 円)以来のトライアングル=(B)波を今年 1 月 3 日(104.87 円) を以て完了し、そこからは上昇トレンド=(C)波が始まったとみている。2023 年 6 月 頃に向けて、1 ドル=150-160 円を目指すというのが基本観である。
(C)波に入ったという可能性は、今後ドル/円がトライアングル上辺を上抜いたときに 一段と高まる。トライアングル上辺は月当たり 0.28 円低下しており、今月それは
112.85 円に位置している。ドル/円は遠からず(おそらくは今後 3 ヵ月以内にも)、トラ
イアングルから上放れておかしくない。
近々112 円処を上抜き、トライアングル上辺を試す展開か
3 月 5 日に付けた 112.14 円は、 18 年 10 月から今年 1 月までの円高(E 波)に対する 76.4%
戻り(112.27 円)近くで付けている。その直後からドル/円は下落に転じ、3 月 22 日と 25 日には 110 円割れとなった。もっとも円高の流れは強まらずに、足元では 3 月高 値に接近する動きをみせている。
ドル/円は第(iii)波の上昇に入った可能性があるだろう。そうであれば近々112 円処の 節目を上回り、いよいよトライアングル上辺を試す局面を迎えるだろう。
図表11:ドル/円長期シナリオ 図表12:112円処が当面のチャート節目
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019 2021 2023
(A)
(B)
(C)
125
100
75 150
90 1ドル=円
(187週) (187週)
ドル/円 月足log
170
(Ⅳ)
(Ⅴ)
8年 8年
103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116
18/09 18/10 18/11 18/12 19/01 19/02 19/04 19/05
1ドル=円
ドル/円 日足 D
(B)
a b
c E
'18/10/4 114.55
104.87 '19/1/3 200日MA
2015年からの トライアングル上辺 '12/13
113.71
3/5 112.14
109.71 3/25
(i)
(ii)
76.4% retracement
Alt: a b
年初からドル/円は金利差ではなく日経平均に連動
年初の時点で、「2019 年は円高になる」と主張していた為替の専門家・市場参加者は 少なくない。
代表的な考えは次のようなものだろう。
「今年の米国金利は上がりにくい、それどころか低下するかもしれない。しかし方や 日本の金利低下余地はほとんどない」⇒日米金利差が縮小=円高
「米国景気は後退局面入りのリスクが高い。米国株も下がるだろう」⇒リスクオフ
=円高
たしかにこの 3 ヵ月余りは日米金利差が縮小しており、この点では専門家の年初の 見通しは正しい。しかし生憎のところ、「金利差縮小でも円安」になっている点で正 しくない。少なくとも年初からは、ドル/円を動かす要因は金利差でなく、 「他の何か」
である。
むしろドル/円は日経平均との連動性を強めている。昨年の両者の相関係数は 0.33 に 過ぎなかったが、今年に入ってからは 0.9 に跳ね上がっているのである。
このようなドル/円と日経平均の強い連動性は、アベノミクス相場の最初の 2 年半
(2013 年初から 2015 年 6 月頃まで)で顕著だった。今後も「株高≒円安」という基調が
続くのかを注目したい。
図表13:年初来では金利差縮小でも円安 図表14:年初からドル/円と日経平均は連動している
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
0.75 0.85 0.95 1.05 1.15 1.25
107 108 109 110 111 112 113
10年物実質金利差 ( 米国-日本、右軸)
1ドル=円 %
ドル/円(左軸)
↑米国金利優位
↓日本金利優位 相関係数 -0.64
19500 20000 20500 21000 21500 22000
107 108 109 110 111 112 113
1ドル=円 (円)
ドル/円(左軸) 日経平均(右軸)
相関係数0.9
ユーロ/ドル
ドルインデックスは強気型の保ち合い
ユーロと対極にあるドルインデックスは、1 月と 3 月のハト派 FOMC の後もほとん ど下がらず、200 日 MA を維持しながら堅調な動きが続いている。
ドルインデックスは 18 年 8 月以降で、アセンディング・トライアングル(上辺が水平 の一方、下辺が上昇する三角保ち合い。強気パターンとして知られる)を形成してい るようだ。このパターンに着目すると、ドルインデックスの上昇トレンドは継続し ており、いずれ保ち合いから上放れる展開が想定される。この見方は 200 日 MA を この先も維持する限り有効である。
ユーロ/ドルの下落トレンドは継続へ
ユーロ/ドルはチャートの節目・1.1187 ドル(17 年から 18 年までのユーロ上昇に対す
る 61.8%押し)を下値としながらも反発力は弱い。特に 18 年 11 月からはほとんど動
きがみられない。
しかし、ドルインデックスの強気トレンドが継続しているのなら、それと反対にユ ーロ/ドルの下落トレンドも継続していることになる。
図表15:三角保ち合いはドル高継続を示唆 図表16:チャート節目から下放れ接近か
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所: BloombergよりMUMSS作成 86
88 90 92 94 96 98 100
18/01 18/04 18/07 18/10 19/01 19/04 19/07
ドルインデックス (日足) i
ii
iii
iv Alt: v1
200日MA
(2)
a
200日MAを維持 b
c d
e
1 1.025 1.05 1.075 1.1 1.125 1.15 1.175 1.2 1.225 1.25 1.275
2015 2016 2017 2018 2019 2020
(1ユーロ=ドル)
A
B
C
'18/2/16 1.2555
1.0341 '17/1/3 1.0458
'15/3/16 '15/8/24
1.1714
(X)
1 2
61.8%
ユーロ/ドル 週足
拡大フラット
重要なチャート節目を 試す動き
ユーロ/円
図表17:3月以降は第(ii)波の調整とみられる 図表18:年初から実効円相場は下落基調にある
出所:BloombergよりMUMSS作成 出所:BloombergよりMUMSS作成
3 月以降は第(ii)波の調整とみられる
ユーロ/円は 118.71 円(1 月 3 日)から中長期の上昇トレンドにあるとみており、2019 年内の上値メドとして 132 円程度を想定している。
3 月 1 日の高値(127.50 円)からのユーロ安・円高は、第(ii)波に位置づけられる。この 第(ii)波の後には、第(iii)波の上昇局面を迎えるだろう。
実効円相場は円安基調を再び強めるか
実効円相場は年初から下落基調(円安)に転換している。3 月 4 日から 25 日にかけて リバウンド(円高)となったが、足元では 3 月 4 日安値に接近している。
3 月 4 日安値を下回るかどうか、短期的な動きに注目したい。この節目を下回ってか らは、実効円の下落基調は再び強まる可能性が高い。実効円の下落は、ユーロ/円の 上昇第(iii)波に同調するものであろう。
115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139
ユーロ/円 (日足) D
a b
c (w)
(x)
a b
c E
(B)
a
b c
1ユーロ=円
'18/2/2 137.50
118.71 '19/1/3 (i) 50%
(ii) 3/1 127.5
93 95 97 99 101 103 105 107 指数
名目実効円レート (日足)
↑円高
↓円安
ダブルトップ
※4月9日時点
3/4 3/25
日本株
テクニカル分析メモ《3月25日の転換点》(4/9)より
3 月 25 日の転換点
日経平均は 3 月 4 日高値(21,860 円)から第 ii 波の保ち合い相場にあったが、それは 3 月 25 日安値(20,911 円)を以て終わり、第 iii 波の上昇に入った可能性が高いとみてい る。
まず 20,911 円という安値は、 3 月 12 日のメモで指摘した第 ii 波の下値メド
(20,900-20,300 円)の上限に近い。また 3 月 25 日というのは、第 ii 波が終わる注目タ
イミング(3 月 14 日前後および 3 月 26 日前後)だった。
加えて注目すべきは、3 月 25 日の東証 1 部値下がり銘柄数が 2,000 を超え(2,014)、
この日がセリング・クライマックスとみられることだ。それは 3 月 8 日の値下がり 銘柄数(2,003)を上回り、18 年 12 月 25 日(値下がり銘柄数 2,096)に次ぐ多さだった。
4 月 8 日に日経平均は一時 21,900 円と 4 ヵ月ぶり高値に上昇した。目先は 200 日 MA が意識されやすいものの、終値で 21822 円(3 月 4 日高値)を上回ると、一段と上昇基 調を強める展開が予想される。
半導体株のアウトパフォームが日本株強気相場見通しを強化
これまで筆者は日本株強気相場のリード役として、景気敏感株の代表である半導体 関連株に注目してきた。現に半導体関連株は年初からベンチマークを大きくアウト パフォームし、日本株相場の強気相場見通しを強化している。特に 3 月上旬からは 半導体関連株の上昇モメンタムが再び加速しており、それは日経平均・TOPIX の第 iii 波の上昇基調に先行するものとして注目できよう。
図表19:日経平均は第iii波の上昇入りか 図表20:半導体関連株はベンチマークをアウトパフォーム
18/9/3 18/10/18 18/11/30 19/1/21 19/3/5 19/4/16 24500
21000
19000 20000 22000 23000 24000
1
2
(a) (b) 日経平均 日足log
i
i
ii iii
iv v
58日
57日 3月25日
12月26日 10月2日
(c)
(円) TOPIX値下がり銘柄数が
2000以上の日
ii
200日MA
0.9 0.95 1 1.05 1.1 1.15 1.2 1.25 1.3 1.35 1.4
2019/1/3 2019/1/18 2019/2/2 2019/2/17 2019/3/4 2019/3/19 2019/4/3 日本の半導体関連株(合成指数)
TOPIX
日本の半導体関連株(代表的な7社) SUMCO(3436)、信越化学(4063)、ディスコ(6146)、
ルネサスエレクトロニクス(6723)、アドバンテスト(6857), ローム(6963)、東京エレクトロン(8035)
※4月8日時点
年初来パフォーマンス
3月8日 2月13日
海外投資家の売りは峠を越えたか
2018 年の海外投資家の日本株売りは過去最大規模だった(現先合計で 13.2 兆円を売 り越し)。今年に入っても海外投資家の現物売りの流れは続き、特に 3 月は 1.52 兆円 も売り越している。それは 3 月の売り越し幅としては、チャイナショックに原油安 が重なった 16 年 3 月(1.95 兆円)以来の大きさだった。
振り返れば、 1 年前から海外投資家は日本株から撤退する動きを強めていた。海外投 資家の猛烈な日本株売りは、米中貿易戦争の勃発を契機とするグローバル景気の急 減速に同調するものだった。不透明感が強く、先々に対する悲観論が急激に台頭す るなか、「世界の景気敏感マーケット」の代表格である日本株の多くは格好の売り対 象になった、ということだろう。
しかし 18 年末にかけてグローバルに拡がった、あの過剰な悲観論は、結局は杞憂に 終わることになるだろう。この先は徐々に不透明感が払拭されていき、グローバル 景気が回復に向かうという見方が強まっていくなかで、海外投資家の日本株に対す る見直し買いが戻ってくる可能性が高い。
3 月最終週の現物売り越しは 744 億円と急減した。海外投資家の売りが峠を越えた可 能性を注目したい。
4 月は海外投資家の買いが株高を後押しか
なお当面の日経平均の上昇は、海外投資家の買いによって後押しされるのではない か。例年 4 月には、海外投資家が日本株を買い越す傾向が強い。実際のところ過去 10 年(2009-2018 年)でみると、海外投資家は 4 月に限り、10 回中 10 回で現物を買い 越している。
ただ今年 4 月は 10 連休(4 月 27 日~5 月 6 日)という特殊要因があり、多くの投資家は 積極的にポジションを取りづらいとされる。それでも海外投資家が 4 月に日本株を 買ってくるか、あるいは 5 月以降に買うのか、大いに注目されるところである。
図表21:海外投資家の売りは峠を越えたか 図表22:4月は海外投資家が買い出動か
-700 -600 -500 -400 -300 -200 -100 0 100 200 (10億円)
海外投資家の日本株現物売買(年初来)
-15000 -10000 -5000 0 5000 10000 15000
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(億円)
海外投資家の日本株売買金額 (2009年-2018年の月別平均、現物)
(月)
海外投資家の売りは クライマックスか?
今年4月も海外投資家が 日本株買い(?)
東証33業種パフォーマンス(2012年6月4日~2019年4月9日まで)
出所:BloombergよりMUMSS作成
投資主体別売買動向
229.2%
213.1% 211.9%
207.3%
195.1%
188.8% 186.0%
167.4%
162.4%
152.8%
145.1%
143.4%
143.2% 139.0%
132.7%
127.1%
123.9%
121.3%121.1%
118.1% 115.6%
110.6%
102.6%
94.9%
84.2%
81.9% 80.9% 79.2%
68.6%
56.8%
51.7%
39.0%
1.4% 0.0%
-20%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
120%
140%
160%
180%
200%
220%
240%
12年6月4日(TOPIXの'90年以降最安値)からの騰落率
-80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000
二市場1・2部売買代金差額
(左棒グラフ) 2017年1月~2017年12月 (中央棒グラフ) 2018年1月~2018年12月 (右棒グラフ) 2019年1月~2019年3月第5週 (出所) Quick WorkstationよりMUMSS作成 (億円)
エリオット波動の基本
基本パターンと 波動の「個性」
衝撃波
修正波
ジグザグ ダブル・ジグザグ トリプル・ジグザグ フラット
エクスパンディッド・フラット トライアングル
ダイアゴナル・トライアングル
フェイラー
レッサー・ディグリー4 波
オルタネーション(交互) 波の均等性
1波、3波、5波、A波、C波。波の重複がない五つの波で構成される。
1波、3波、5波において、3波が最短になることはない。
2波、4波、B波。三つの波で構成される。パターン上は、「ジグザグ」、「フラット」、
「トライアングル」の三種、及び混合型に大別される。
鋭角的。A波(五波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。
ジグザグがX波(三波構成)を挟み連続2回。表記法はW-X-Y。
ジグザグがX波を挟んで連続3回。表記法はW-X-Y-X-Z。
横ばい。A波(三波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。
B波はA波より長く、C波はB波よりも長くなる。
A波-B波-C波-D波-E波から成る。各波とも三波構成。4波かB波に出現する。
くさび形状。五波構成だが波は重複。各波とも三波構成。5波かC波に出現する。
トレンド転換の前兆。トレンド転換後は、通常このパターンの始点まで戻るとされる。
5波(C波)終点が3波(A波)終点を超えることに失敗。ダブルトップ(ボトム)出現となる。
修正波は、先行した衝撃波の4波領域で止まることが多い。
2波が単純な形状をとると、4波は複雑な形状となる傾向がある。
一連の五波構成において3波が最長のとき、1波と5波は長さが等しくなる傾向が強い。
(参考) “エリオット波動原理”
A. J. Frost & Robert R. Prechter, Jr.
2 4
(1)
5
1 a
1 3
4
(3)
5
c
(2)
3 b
a
2
b 1
2
c
(4)
3
1 2
3 4 a
5
(A)
4
① (5)
5
b
(B)
c 2
3
1 4
5
(C)
②
ショートカバー
通常ファンダメンタル最悪局面 深押し
単純 悲観 戻り売りムード
ファンダメンタル改善 ムード一転・様変わり 売買高急増
通常最長の波
複雑 ランダム ウォーク 楽観
二流株上昇 材料陳腐化 売買高減少
見せかけの回復
押し目買い ムード
ファンダメンタル悪化 強気から弱気への転換 破壊的下落
フィボナッチ
ペンタグラム (五茫星)
0.618(φ)
1 1
φ
1
黄金分割
フィボナッチ数列
目 標 値 の 算 出 例 (代表的なもの)
1 : 1.618、定数は1.618(または0.618) 記号はφ( phi /ファイ)
φ=(1+√5)/2=1.6180339・・・
φ-3=0.236、φ-2=0.382、φ-1=0.618、φ0=1、φ1=1.618、φ2=2.618、
φ3=4.236
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・
2つの項の和が次の項になる。
最初の2項を例外に、各項の前項に対する増加率は1.618に無限に接近していく。連続する3項の比率 は0.618 : 1: 1.618になる。
①第1波の長さが基本メジャーとなる。
②第2波の長さは、第1波の0.500倍か0.618倍となることが多い。
③第3波の長さは、第1波の1.618倍(それを超えると2倍、2.618倍)。
④第4波の長さは、第3波の0.382倍であることが多い。
⑤第5波の長さは、第1波と等倍。あるいは1波の始点から3波の終点までのネットの長さに対して0.618倍。
⑥B波の長さは、A波の0.382倍か0.500倍、あるいは0.618倍。
⑦A波とC波は等倍、あるいは1:1.618。
具体例
出所:MUMSS作成 0
2000 4000 6000 8000 10000 12000 14000
95/2 96/2 97/3 98/3
1
2
3
4 5(1)
A B
C(2)
5186
1998 10597
7378
12308
9154
5846 2波=.618×1波
3波=1波×1.618 4波=3波×.382 1波=5波
A波=(1)波×0.500 B波=A波×0.500
1670
Appendix A
アナリストによる証明
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免責事項
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欧州市場濫用規制に関する開示については、以下のリンクを参照してください。
https://research.musi.com/DisclosuresSummary.aspx
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expert investors に限定されます。本レポートは、これらの投資家のみによる使用を目的としており、それ以外の者に対して配布、転
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MUSAにより配布されます。MUSAはinternational dealer exemptionの措置により次の各州、準州において金融取引業者としての登 録を免除されています:アルバータ州、ケベック州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州、マニトバ州、ニュー・ブランズ
ニトバ州。本レポートはカナダにおけるNational Instrument 31-103によって定義されたpermitted clientのみを配布対象としておりま す。本レポートに含まれる情報は、いかなる場合においても、カナダの州、準州において、目論見書、広告、公募又は特定の証券の売 買の勧誘若しくは申込みを目的としたものではありません。また、いかなる場合においても、本レポートに含まれる情報は、カナダの 州、準州において投資上のアドバイスとして解釈されるものではなく、また顧客のニーズを考慮して作成されているものではありませ ん。
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