別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 3093 号 氏 名 中島 陽子
論文審査担当者
主査 村上 雅彦 教授 副査 小風 暁 教授
副査 泉﨑 雅彦 教授
(論文審査の要旨)
HCVは慢性肝炎(CH),肝硬変,肝細胞癌の原因であり,一部で肝外病変としてリンパ 増 殖 性疾 患(LPD)を罹 患 する .ク リオ グロ ブリ ン(Cg),リ ウマ チ因 子 (RF), 補体が LPDの免疫学的マーカーであることを以前発表し,今回 Cg陽性 CH-C患者のDAA 療法後 の変化,免疫異常残存患者におけるLPD関連マーカーとの関連を検討した.
DAA療法施行の226例を対象とし,治療前後のLPD関連マーカー(IgG, M, C3, C4, CH50, Cg, RF)を検討した.Cg 陽性は 226 例中 31 例であり,治療前 C4,CH50 低値,IgM,RF 高値であった.Cg の単変量解析で,Alb 低値,AFP 高値,IgM 高値,C4,CH50 低値が Cg陽性と関連した.治療後 24 週観察し得た 24 人中20 人,6 か月以上経過観察でさらに 2 人が陰性化した.治療後 8 週時点で Cg 残存の患者では肝障害および肝細胞癌と線維化 マーカーは改善したが,LPD関連マーカー異常は残存した.免疫異常残存患者における肝 外病変については,長期経過観察で改善する可能性が示唆される.
本研究は新知見が得られ,学位論文として価値の高いものと判定した.
論文題名:Persistence of cryoglobulinemia in patients with chronic hepatitis C after successful treatment with direct-acting antivirals
(DAA療法後SVRが得られた C型慢性肝炎患者におけるクリオグロブリン血症の持続)
掲載雑誌名:
THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCI ENCES Vol.31 No.3 2019年 掲載予定
(主査が記載、500字以内)