PCIF1, a novel human WW domain‑containing
protein, interacts with the phosphorylated RNA polymerase 2
著者 范 紅
著者別名 Fan, Hong
journal or
publication title
博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科
volume 平成15年7月
page range 32‑32
year 2003‑07‑01
URL http://hdl.handle.net/2297/15779
学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目
甲第1571号 平成15年3月25日 苑紅
PCIF1,anovelhumanWWdomain-containingprotein,interactswiththe phosphorylatedRNApolymeraseⅡ
(ヒト新規WWドメイン蛋白質PCIF1はリン酸化RNAポリメラーゼⅡに結合する).
教授 教授 教授
山本 福田 山本 健龍論文審査委員 主査
副査
博
内容の要旨及び審査の結果の要旨
RNAポリメラーゼ、最大サプユニットc-末端領域(CTD)は、種々のCTDキナーゼによってリン 酸化されることにより、mRNA前駆体の転写とプロセシングのカップリングに重要な働きを持つことが 明らかになって来ている。本研究では、転写とmRNAプロセシングをカップルさせている分子機構に アプローチするために、リン酸化CTDと直接結合するヒト新規因子を同定し機能解析を行った。
ヒトHepG2細胞由来の発現cDNAライブラリーを、32Pラペルしたリン酸化CTD蛋白質をプローブと して用いたB1otoverlay法によってスクリーニングし、PCIF1(EhosphorylatedQD二nteractingEactor l)と名付けた新規蛋白質を同定した。ヒトPCIF1が以下の性質を有することを見いだした。
LWWドメインを有する704アミノ酸からなる蛋白質で、そのWWドメインのアミノ酸配列はu細胞 周期調節及び細胞癌化に関与していることが示唆されているヒトPinlのWWFメインと非常に高 い相同性を有する。
2PCIF1はinvitroに於いて、WWFメインを介して組み換えCTD蛋白質に直接結合し、その結合能 はCTDリン酸化によって著しく増強する(約20倍)。さらにPCIF1は、invitroに於いて内在 性のリン酸化RNAポリメラーゼIIと特異的かつ安定的に結合する。
3.FLAGタグを持つPCIF1を発現している細胞を用いた免疫共沈降実験によって、PCIF1が細胞内に 於いても内在性リン酸化RNAポリメラーゼ、とwwドメインを介して特異的に会合することが見 いだされた。またヒト培養細胞の蛍光二重染色によって、PCIF1は主に細胞核質に局在し、リン酸 化MAポリメラーゼ11の局在と概ね一致することが示された。
4.PCIF1のmRNA発現には顕著な組織特異性は認められず、ユピキタスな発現パターンを示した。
以上の知見から、ヒトPCIF1はリン酸化RNAポリメラーゼIIと特異的に結合する新規Wドメイン 核蛋白質であることが明らかとなり、リン酸化CTDとの結合を介してRNAポリメラーゼⅡの活性を 調節している可能性が示唆された。
本研究は、遺伝情報発現制御に関与することが示唆される新規ヒト因子を同定したものであり、学 位授与に値すると評価された。
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