論 文
日本 経 営 倫 理 学 会 誌第
21
号 (
2014
年)
利害 関
係者論
か ら
見
た
ダイ
バ
ーシ
テ
ィ
・マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
AStakeholder
Approach to Diversity Management明 治 大 学
出
見
世 信
之
Meiji UniversityNobuyuki
Demise
SUMMARY
The
purpose of this study is to clarify what is diversity managementfrom
astakeholder approach
.
In
this approach,
the objective of firmis
creating valuefor
stakeholders
.
Stakeholders
are real people with names andfaces
and children.
They
are complex
.
Freeman
advocates stakeholder theory to avoid the separationfallacy
.
Stakeholder
theory suggests that embracing diversityis
a complex and ever−
changingchallenge
.
We
review some empirical studies ondiversity
managenlent.
Some
studiesfocus
onboardroom
diversity
,
and another studies focus ondiversity
of workplace.
Diversity
managementfocuses
onboth
boardroom
and workplace.
According
tostakeholder theory
,
diverse
constituencies of firm share the objective whichis
creating valuefor
stakeholders.
1
. は じめ に
本 稿 は
、
ダイバー
シテ ィ・
マ ネジ メン トにつ い て、欧米
の先行研 究
か ら その意
味す
る内容
を確
認 し、 その実効 性
につ い て検 討
を行 う
も の であ
る。特
に、
利害 関係
者 論(
stakeholdertheory)
の視 点 か ら、
よ り実 効 的 なダ イバー
シ テ ィ・
マネ
ジ メン トのあ り方
を確認す
ること を 目的
とし てい る。米
国で は、
出 見 世(
2009
)
が確
認 してい る よ うに、1990
年 代 以 降、 企業
と社会
の理論
や経営倫
理論
のテ キス トにおい て ダイバー
シティ・
マネ
ジメ ン トが取
り
上げ
ら れ ている。 また、今
日の企業
と社会
の理論
や経営
倫
理論
に おい て、
利 害 関 係 者 論 が 広 く用い られ てい る。利害
関係者概念
は、
日本
に おい て も、「
ス テー
ク ホル ダー
」 や 「ステイ クホル ダー」
という表記
により広 く
用い ら れてい る。
しか しな が ら、
利害 関係
者 概 念の意 味 す る事
柄は、 経営学
におい ても経営実践
に おい て も必ず
し も統
一
的 な 理解
が なさ れてい るわけで はない 。そのた め、4
節において、利 害 関 係 者 概念
の意味す
る内容
、 利害
関係者論
の特徴
を確認す
る。
Taylor
以降
の伝統 的
な経営 学
の 中に は、新
古 典 派 経 済 学 が 想 定 してい る よう
に、 人 間が経
済的
合 理性
を求
めて行 動 し、
企 業は利 潤の最大
化
を 目的とす るという
見方 もあ
る。 そう
した前
提
で は、株式会社
の経営者
は株
主の利 益 を最 大化す
る ことを 目的
とす
るこ とになる。株
主 利益
の最 大 化 という
目的 を達 成す
る た め に、多様
な 人材
を活
用して多様
な製
品 を生産・
販売す
るの で はなく
、部品
や製
品の標 準 化 を 人 材に も適 用 し、
同 質 化 するこ とが 志向
される可龍
1
生があ
る。 しか しな が ら、
こう
した見方
は、本稿
で取 り
上げ
よう
とするFreeman
等
の利 害 関 係 者 論で は な さ れてい ない 。本稿
に おい て は、
実 証 研 究 を含
む、
主に欧米
で の先行
研究
の成
果 か ら ダ イ バー
シテ ィ・
マ ネジメ ン トの内容
を確認
し、
利害関係者論
の視点
か ら、 より実効
的 な ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネ ジメ ントのあ り方
を検討
する。2
.
企業
と社会
の理論
にお け る
ダ
イ
バー シ
テ ィ・
マネ
ジ
メ ント
「
ダイバー
シ テ ィ」
(
diversity
;「
多様性」
と表
記さ れ るこ とも
ある)
とい う用 語は、
経 営に 関 係 して、
1970
年 代 よ り使
われ てい る。 た と え ば、Dore
は、1973年
の著 書『
イ ギ リス の 工場
・
日本
の 工場』
C
“
British
Factorpu
,ノ
砂
α麗 5θFactory
’
)
の 副 題 を「
労使 関係
の国家
間の ダイバ
ー
シ テ イ の起
源」
(
the
origins of nationaldiversity
in
industrial
relations)
と して、 比較 分 析 を行 っ てい る 。 ま た
、
同 じ頃、
キャ ンペ
ー
ンGM
、「
GM
に責任
ある行 動 をとらせ る運 動 」(
the
Campaign
to
Make
General
Motors
Responsible
)
が行
われ、
そ れを契 機
に、
GM
は 公民権
運動
の アフ リカ系活動家 を
取締役
に 任命
し、 女 性 管 理 職 を登 用す
る ことになる。 そ れ 以降、様
々 な社会
運動
の活 動家
を 取 締役
として 加 える こと が米 国
の大
企業
に広
がり
、 取締役
会構成
のダイバー
シ テ ィが 高 まるこ と になる。Freeman
&Emshoff
(
1979
)
が紹介
して い る ように、
自分
た ちの社 会 運動
の利
益の実現
に最
大
の関 心 を有す
る、 そう
した運動
の代 表 が 取 締役会
に加
わ ることに否定的
な見方 も
示 さ れてい る。谷口
(
2005
、34
頁)
が 指 摘 する よう
に、米
国で は1987
年
に労 働 省 か ら『
2000
年の労 働 力』
(
’
‘
Workforce
2000
”
)
が公表
さ れ、 ダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメン トに関す
る議論
が活発
に行
わ れ る よう
になる。Tho
皿 as,
Jr
.(
1990
)
は、積
極 的差 別是
正措置 (
a册rmative action)
か ら 積 極 的にダ イバー
シ テ ィを向
上 させ る取 り組
み へ の転
換の必要
を説
き、
Cox
&Blake
(
1991
)
は文 化 的 ダ イバー
シテ ィが 競 争 力の向 上 に結 び付 く
とし てい る。 実 際、 企業
と社会
の理 論(
Business
&Society
)
の テ キス ト に お い て、 ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネジ メ ン トの 問 題 が取
り 上げ
られ る よう
になる。 た と え ば、Fredrick,
Post
,
&Davis
(
1992
)
で は、 それま
での版
で は取 り上 げ られてい な かっ た、
職場
におけ
るダ イバー
シテ ィ の問
題 を取 り
上げ
る よう
になる。2002
年に出 版 さ れ た第
10
版
で は、一部
の著者
が
交代
し てい る が、
Post
.
Lawrence
,
&Weber
(
2002
,
p
.
429
)
は「
多様
な労働力
の管
理」
という章
を 設 けてい る。 その後の2013
年に出 版 さ れ た第
14
版
に お い ても統計 資料
などの更新
を除
い て、ほ ぼ同じ内容
が続
い てい る。 そこで は、 ダ イバー
シテ ィは 人 を 他の人 と 区 別 する人 間の特質
に関す
る もの として2 次
元に区
別さ れる。 そ れは、年
齢、 民 族性、性、精神
な ど と、
意 思疎
通の様式、家族
の状況
、 母 国 語 などの次
元に 分 け ら れてい る。
第14
版 と な る、
Lawrence
,
&Weber
(
2013
,
p.
387
)
におい て も、
雇 用の ダ イ バー
シ ティ の増大
が経済的格差
を是
正 してい な い こ とを確
認し てい る。また、
Steiner
等
の“
Business
,
Government
and
Soo
磁 y註4
Managerial
PersPective
”
で は1994年
出 版の第
7
版より2000年
以降、
ダ イバー
シ ティ
・
マ ネジ メ ン トに関 する言 及 を行
っ てい る。
Steiner
&Steiner
(1994
,
p.
595
−
596
)
では、
少数
の企業
が差
別 を なく
すた め に広範
囲 に組ん でい るこ とが 紹
介
さ れ、 そう
した企業
が従
業
員の潜在
的 な能力
を最大化す
る よう
な環境
を 整 備 してい るとの見方
が 示 さ れてい る。第
8
版
以 降、
ダ イバー
シティ・
マネ
ジメン トを扱
っ て い た「
企業
の差別削
減の取
組み」 という章
が「
企 業の ダ イバー
シ ティ促 進の取 組み」
に改
め ら れ、第
12
版
と なる、
Steiner
&Steiner
(
2009
,
pp .
569
−
573
)
では、
ダ イバー
シ ティ・
マネ
ジメ ン トが 採 用 や 訴 訟の費 用 を減 少 させるこ とがで き、
市 場と顧客
の 理解 を改善
し、集
団に おけ
る 創 造 性 やよりよい 決定
に導
くも
のとし て評価
し てい る。 そ れ を促
進す
るた めの具体
的 方 策とし て、
企業
文化
や組
織構
造
を改革す
る た め に、 ダ イバー
シ テ イ担当役
員の任命
、ダ イバー
シ テ ィ・
プロ グ ラムを 運営す
る委員会
の設置
な ど を提
案 してい る。経
営
倫 理 論の テキス トにおい ても
企業
と社会
の理論
と 同様
の展 開
が見
られ る。
Buchholtz
&Rosenthal
(
1998
,
p、
368
)
は、
ダ イバー
シテ ィ・
マネ
ジ メン トに より
どの よう
な集団
を特別扱
いす
る か につ い て差別
撤廃
の方法
の限界
を 克 服で き、性
差や人 種 な どの点で少 数 派の人々 が多数
派 に 溶 け 込むの で はなく、個
人の相
互作用
に よ ることになると評価
し てい る。 その一
方
で、
Buchholtz
&Rosenthal
(
1998,
p.
369
)
で は、 ダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメ ン トには、
人 間 を具体的
に捉
えることなく、
集団
を抽
象
化す
る危険
が あ るこ とを指摘
し、差
別 を克服す
る唯
一
の方
法
は、人間
として人々 を見
る能 力 を 向 上 させ、
組織
にどのよう
な 貢 献 がで き る か などの評 価 を行 う
ことであ
る とさ れ てい る。Beauchamp
等
の“
Ethical
Theory
andBusiness
”
は
、
1974
年に初 版 が 刊 行 さ れてい るが、2001
年
の第
6
版 ま
で は雇用
と差 別
の問題
が取 り
上げ
られ て い る の み であ
っ た。第
7
版
となるBeauchamp
&Bowie
(
2004
,
p .
325
)
では、 「職場
に おける ダイバー
シ ティ と差別」
の章
が 初 め て設け
ら れ、職場
の ダ イバー
シテ ィ の向
上には どのよう
な取
り組 み が 必 要 に なるかを論
じ てい る。第
9
版
となるBeauchamp
&Bowie
(
2013
,
pp .
204
−
205
)
で は、
「職 場にお けるダ イバー
シ テ ィ、差
別、
ハ ラス メ ン ト」
に章
の タイト ル が改
め ら れ、
企業
が ダイバー
シティ を 目標 として 捉 え、
積 極 的 差 別 是 正 措 置 が その達成
には不 可欠
であ
るとして い る。Hartman
&DesJardins
(
2008
,
p
.
212
)
は、
ダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメ ン トが多
くの米 国 企業
に おい て企業
戦略
の一
部
に なっ て い る とい う 考 え を 紹介
してい る。 さら に、Hartman
&DesJardins
(
2008
.
p213 )
は、
最 高 経 営 層の構成
におけ
る性
的 な ダ イバー
シ テ ィが 財 務 業績
に 影 響 してい るという、
2004
年
の報告 も紹介
し てい る。一
方
で 、Hartman
&DesJardins
(
2008
,
p.
213
)
は、
ダイバー
シ ティ・
マ ネ ジメ ン トが 職 場に利 益 を もた らすも
の の、職
場のダ イバー
シテ ィ の向
上 が緊張
や懸念
を産
み出す
と考
えら れてい る と している。 ダ イバー
シテ ィ・
マ ネジ メ ン トは、多様
な価値観
を支持す
る ことになる が、 企業
の 目的
を達成す
るため に必要
な価値観
を も支
持す
る ことが 求 め られ る た め、 組 織で の行動
か ら生じ る緊張
や企業文化
を多様
な視点
で統 合す
る という実践
が容易
で は ない か らであ る。企
業
と社会
の理論
や経営
倫 理 論の テキス トに おい て も、未
だ ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネ ジメ ン トを取 り上げ
てい ないも
のもあ
る 。 た と え ば、
Carroll
&Buchholtz
の“
Business
andSociety
:Ethies
andStakeho
!der
Management
’
で は、2008
年
に出版
さ れた第
7
版
より取締役
会の ダ イバー
シティが企業統治改革
との関連
で取 り上 げ ら れてい る が、 従業
員 関係
につ いて は、差
別
や積極 的差 別是
正措置
の問
題 が取 り
上げ
ら れ てい るの み であ
る。Velasquez
の“
Business
Ethics
”
は、
1982
年
の初版発行
以来
、2011
年
の第
7
版 まで、
差 別や積極
的 差別是
正措置
につ い て は取 り上げ
てい る が、
ダ イバー
シテ ィ の問 題 は取 り
上げ
て い ない 。DeGeorge
の’
CBusinessEthics
”
におい ても、
1986
年の初 版 以 来、
2009
年
に刊 行
さ れた第
7
版
まで ダ イバー
シテ ィ につ い て は取 り
上げ
ら れ て はい ない 。米 国の企
業
と社 会の理論 、
お よ び、経営倫
理 論の研 究におい ては、
1990
年代
以降、
ダ イバー
シ ティやダ イバー
シ テ ィ・
マ ネジメ ン トが 取 り 上げ
ら れるよう
になっ てい る。
それ ら の領域
に お けるテ キス トを確認す
る と、
その内容
は、取
締役会
の構成
に関 す る ダ イバー
シテ ィと職 場に おけ
る ダイバー
シ テ ィ の問 題 を取 り上げて い る が、す
べ て が両者
の 問 題 を取り
上げ
てい る わけ で はない。 ま た、
その評 価につ い ては、定
まっ て はい ない。
次節
で は、
欧米
を 中心 としたダイ バー
シティ・
マ ネジメ ン トに関 する実証研
究 を概観す
る。
3
.
ダ
イバ
ー
シ テ
ィ・
マネ ジ
メ ント
に
関す
る
実証研究
Hafsi
&Turgut
(
2013
)
は、取締役会
に関 するダ イバー
シテ ィ につ い て、
実 証 研 究 を 行っ て い る。従属 変数
は、
企業
の社会業績
であ
り、
先行研 究
を参考
に し て各種
デー
タベー
スか ら様
々 な業績指
標 を集め、47
の指 標 か ら、
地 域 社 会、
企 業 統 治、
ダ イバー
シテ ィ、従業員
関係、
環 境、 人権
、 社 会 的 課 題事
項に関わ る製 品の7
つ に分類
してい る。独
立変数
に は、取締役会
の ダ イバー
シテ ィ と取 締役会
の中
の ダ イバー
シ テ ィが 用い られ る。 取 締 役 会の ダ イバー
シ テ ィ は、社外 取締役、取締役会
の規模
、株式所有、
リー
ダー
シッ プの 二 重性
の変数
で示
され、取締
役会
の中の ダ イバー
シ テ ィは、性 差、年 齢、人 種、 経 験、
勤 続年
数の変数
で示
さ れ る。 ま た、
コ ン トロー
ル変 数は、 産 業に より利 害 関 係 者の影 響 が異
なる た め、産業
の タ イプ を二分変数
とし、ROE
を 企業
の財務 業績
の コ ン トロー
ル変数
と して い る。 サンプル と して、
2005
年の 統 計で、
S
&P500
の指
標 か ら 無作
為 に100
杜 を 選 定 し、 産 業 独 自の取締役
会の慣行
の影響
を小さくす
る た め に、
先行
研 究 に 倣い、
半 分はサー
ビス業、
半
分は製
造業
に して、 最終
的 には、95
社
のう
ち、
49
社
が サー
ビス業、
46
社
が製造業
であ
っ た。取締役総数
は、
1028
名
で、69
% にあ
た る708
名
が 社 外 取 締 役、
15
% にあ たる155
名 が 女 性 取 締役
、16
% にあ
た る169
名
が非 自
人の取締役
であ る。最小
二乗法
に よ る検
証の結
果、 取締役会
の ダ イバー
シ テ ィは 企業
の社 会業績
に正の影響
を与え
る という
仮説
は否定
さ れたが、取締役会
の 中の ダイバー
シ テ イが 企 業の社会業績
に 正の影響
を与
えるという仮説
は 支持
さ れた。取締役会
の中
の ダイバー
シ テ ィは、 企業
の社会業績
の決
定
要因
であり、取締役会
の ダイバー
シ テ ィは取
締役会
の 中 に ダ イバー
シ テ ィが存在
する場 合 に のみ 企 業の社会
業績
に影響
す るこ とが確
認 さ れ てい る。取締役
会の構
造に関係す
る取締役会
の ダ イバー
シティは、
そ れだけでは企 業の社 会 業績
に影響
しない 。取 締
役
会 に 関す
る ダ イバー
シ テ ィに つ い て は、他
にも実
証 研究
が な され て い る。Francoeur
,
Labelle
,
&Sinclair
−
Desgagne
(
2008)
は、
女 性 を 取 締 役や上 級 経 営 陣に任命
してい る企
業
の業績
は高
い こ と を示
して い る。
CampbeU
&Minguez
−
Vera
(
2008
)
は、
ス ペイン企
業
を対象
と した分析
に より
、投 資家
は女
性取締役
を増加
さ せ てい る企業
に不 利 益 を与
え てお らず、
ダ イバー
シ ティが 経 済 的 利 益 を生 み出す
とし、Coffey
&Wang
(
1998
)
は、 取締役
会構成
の ダ イバー
シ テ ィが高
い と社会業績
が向
上 す ることを検 証 している。Bear
,
Rahrnan
,
&Post
(
2010
)
は、取
締役
会に おける女性
の 人数
と会 社の評 判 が 企 業の杜 会 的 責 任の評 価に影 響す
る こと を確認
し てい る。 この よう
に、
主に女
性 取
締役
との関 連での考 察 で は あ る が、
取 締 役会構成
の ダ イバー
シ テ ィの向
上 が 企業業績
に好
ましい影響
を与
える ことが検証
さ れ てい る。Martin
−
Alcazar
et.
a1.
(
2012
)
は、
ダ イバー
シ テ ィ に対
応す
る人 的資
源管
理に関す
る実証研
究
を行
っ てい る。 そこ で は、認識
プロ セス と感
情
プロ セス が集
団の ダイバー
シティと成
果 との関係
に介在す
るこ と、
ま た、積極
的関与
志向
の 人的管
理制度
が ダ イバー
シ ティ の集
団へ の効
果 に介在す
ることが仮説
とさ れ る。分析
は、
スペ イン の化学産業
に お ける従業
員250
名
以上の 企業
のうち
、 デー
タベー
ス にあ
る238
社
を対象
と し、2
種類
の質問票
を238
社
に送付
してい る。一
つ は、
グルー
プ・
マ ネー
ジャー
に記
入 を依頼
する もの で、彼
らの人口動 態構
成 と人 的資
本 上 の特性
やグ ルー
プの プロセス と成
果 に 関 するも
の である。 もう
一
つ は、
グルー
プ・
マ ネー
ジャー
以 外に向 け ら れ た もの で、
設問
が 簡素化
さ れて い る。 アン ケー
トに は、 リッ カー
ト尺度
が用い られ、
ダイバー
シ ティを測定す
るため に「
ブ ラ ゥ ズ指数」
が 用い られ る。 意 思 決 定の過 程の質、肯定
的感情
の風 土 を認
識 と感情
の変数
とし、業
績
を評 価 する ために、
イノベー
シ ョ ン の 量、漸
進性
、 イ ノベー
シ ョ ン のプロ セス の質
を用い て い る。分析 方法
は、
SEM
(
構 造方程 式
モ デ リ ング)
が 用い ら れ、
人 的 資 源 管 理 制 度 は、
様々 な組
み合
わせ が考
えら れ る ことか ら、構 造
を確
認 するた めに、
階 層 的ク ラス ター
分 析 が 用い ら れ る。検
証の結 果、 認 識 プロ セス と感 情 プロ セ ス が ダ イバー
シ ティ とグ ルー
プの 成果
に介在
し て い る こ と を確
認 し、仮
説 が支持
さ れた として い る。ま
た、普遍的
なア プロー
チの説
明 とは異 な り、
最 善のダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメ ン トの組
み合
わ せ を見
つ ける ことはでき
ない としてい る。す
な わ ち、
人 的資源管
理実践
の最善
の様式
は ダ イバー
シ テ ィ のタ イ プと具体
的 効 果に依存
す ると し たの で あ る。 そ れ は、 組 織 が 直 面 す る、
人口動態構成
や 人 的資
源 に 関 するダ イバー
シティであ り
、 その効果
は認識
プロ セス と感情
プロ セ ス に起こ る異質性
か ら 生 じる こ とにな る。積極
的 関与
志向
の人 的管
理制度
が ダ イバー
シテ ィの集団
へ の効 果に介在 す
るという
仮説
は部分的
に支持
さ れた。統制
と積極的
関与
との伝
統的 な区分
はい か に事業活動
とダ イバー
シティ の社 会 的 成果
を組織
が実現す
るか を十分
に説明
しない とし たの であ
る。結論
として、 グルー
プ のダ イバー
シ ティの有
利性
を より完
全 な もの にす
る に は、
人的資源管
理制度 を
再考
し、
ダ イバー
シ テ ィ の認識
、感情
、 コ ミュ ニ ケー
シ ョ ン効果
か ら恩恵
を得
るため に、組織
は包括性
、集
団 主義、個
々 の違い を認
識す
る こと を促
進す
る必要
が ある と してい る。Dobbin
&Kalev
(
2007
)
は、
ダ イバー
シティ・
プロ グラム の 実 効1
生 を 高 めるた めに リー
ダー
シ ップ が 重 要になるとの問 題 意 識 か ら、
トッ プ マ ネジ メン トの ダ イバー
シテ ィ・
プロ グラ ム の支援
が ダイバー
シ テ ィ の成果
を高
め るこ と を検
証 して い る。 デー
タは、1971
年 か ら2002
年
ま で のEEOC
(
雇
用機会均等委員会)
の もの が用 い られ、
833
人に対す
るインタ ビュー
が行
わ れ てい る。64
の媒 介変 数
が用い ら れ、白
人の 男性 、白
人の女性、黒
人の男性
、黒人
の女性
のグ ルー
プに対 するプロ グラムの影 響 が 検 証 さ れて い る。検証
の結
果、 ダ イバー
シ ティ・
プロ グ ラ ムが 効 果 を 上 げる のは、
常勤
のス タッ フが そ れ に関わるこ とであ る。ま た、企 業の リー
ダー
シッ プの ダ イバー
シ テ ィが高
まると、経営者
の ダイ バー
シテ ィも向
上す
る こ とが確
認さ れ る。 ダイ バー
シ テ ィに関す
る研修
が黒
人女性
の従業
員 に は 効 果 が ない こ と も明 らかに されてい る。
より
有効
なダ イバー
シティ・
マネ
ジメ ン トに は、
経営者
の リー
ダー
シ ッ プが 必要
になる こと を確認
してい る。ま た、
Ozgener
(2008
) は、
トル コ企 業の調査 か ら
、
職 場にお ける差 別 が ダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメン トに も か か わ らず
残っ てい るこ と、
人口構 成、
宗 教、
法 律、
コ ミュ ニ テ ィー、
性 差、
教 育 などが 差 別に影
響 する こ とを指摘
して い る。組織内部
の リー
ダー
シッ プに加
えて、社
会
の支 援 もより有効
なダ イバー
シテ ィ・
マネ
ジ メン トに は求
め ら れ ることに な る。ダ イバ
ー
シ ティに関す
る実証
研 究 は、取
締役
会
に関す
る もの と職場
に関す
るも
の と に二分
さ れてい る。検
証 結 果 か ら は、 社 会 業 績の向
上に影響す
る ことが確
認 され る一
方
で、 より効果
を得
る た め に は組織
内部
の リー
ダー
シッ プの必要
や 個々 の違い を認 識 す るこ とが 必 要で ある とし て い る。4
.
Freeman
等
の利 害関係 者論
本 稿
に お ける利害
関係 者 論
は、
Freeman
の『戦 略 経 営 』 (
“
Strategic
Management
:A
Stafleho
!der
.
4PProach
”
)、
お よ び、
Freeman
を 共
著 者
とする『
利害
関係 者志 向
の経 営 』
(
“
Managing
for
Stakeholders
:Survival
,
RePutation
,
andSuccess
”
)
、 『
利害
関係 者 論』
(
“
Stakeholder
7
’
他硯 y’剏State
〔ゾ
.47
の
等
を 中 心とするも
のであ
る。Freeman
,
Harrison
,
&Wicks
(
2007
,
p .
48
)
に おい て、利害 関係者
は「
企業
の中核
的 な 目的の達 成に影 響 を与 えたり
、あ
るい は与
えら れ たりす
る集団」
と定義
さ れ、
企業
は「
長
期 間に わ たっ て継続
的に主 要 な 利 害 関 係 者の た めに価値
を創造
し、彼
らを満足
させ る 限り
にお い て、成功す
る もの」
と さ れ る。 す なわち、 利害
関係者論
に おけ
る企業
の 目的
は、す
べて の利害関係
者の た めの価 値 創 造と いう
こと になる。事業活動
は、
企業
と顧客
、 企業
と納
入業者
な どの 関係
を見
れば明
ら か なよう
に、
様々 な 利 害 関係 者 との相 互 作 用で行 わ れ る もの であ り、
企 業 は すべ ての 利 害 関 係 者の た め の価値
を創造す
ることがで き、
企業
が 利害 関
係者
と協
力 するこ とは企 業に とっ て も価値
の源泉
と な り うる。 そこ で は、 企 業と利害
関係者
との 関係
が重視
さ れ ることになる。Freeman
(
1984
)
以 降、 図1
の よう
な 利害
関 係 者 相 関 図に よ り、 企業
と利害
関係者
との関
図 1 利 害 関 係 者 相 関 図 出 所 :以 下 を参照 に し て筆 者 作 成。
係
が 示 さ れる ことになるが、
利 害 関 係 者 論で は、
単に類 型 的に、
ま た、抽象
的 に利害
関係者
を捉 え
る見方
に留 ま
る ことな く
、個
々の利害関
係者
を一
人
の人間
とし て捉
えるこ と を求
め てい る。「
顧客」「
従業員」
のよう
に表現
さ れると し て も、
個々 の利 害 関 係 者は、
「名前
と顔と家
族 を持
っ た生 身
の 人 問」
であ り
、 利害
関係者論
は彼
ら を複雑
な存在
と見
なす
の である。そ れゆえ、
Freeman ,
Harrison,
&Wicks
(
2007,
p .
58
)
では、あ る企 業 が 重 要 な 利
害
関係者
として「
顧客」
を
特定
し て も、
そ れだけ
で は不十分
であ り、率
直
に言
っ て役
に立 た ない とさえ
述べ てい るの であ る。
Freeman
,
Harrison
,
Wicks
,
Parnar
,
&Colle
(
2010
,pp .
4
−
5
)
は、資本
主義
制 度の倫
理に関す
る 問 題 や 経営
者の思 考 様 式に関 す る 問 題 な ど を 利害
関 係者 論
が取 り組
むべき
課 題 と してい る。 こ れ までの企業経営
に関す
る理論
が「
倫
理的」
意 思 決 定か ら 「企業 経 営に関 する」 意 思 決 定を分離 す
る こ とを前提
と し て い る こ とか ら、
そ れ らが 「分 離の誤 謬 」(
the
separationfallacy
)
と
な
る。 企業経営
に関す
る意思決定
は、 それ が経済的なも
のであ
っ た と しても
、社会
に対
し て 影響
を与 える もの だ か らで ある。Freeman
等 は、 ほ と ん どの企業経営
に関す
る意
思決定
が倫
理 的 内容
を含
ん でい る にもか か わ らず、
そ れ ら が考慮
さ れ てい ない とす
る の であ
る。「
分離
の 誤 謬 」 は、
企 業 活 動の経 済 性と社会
性 を分 けて 議 論 す るこ とか ら生 じ る もの で あ り、 人 間 が 経済的
利益
ばかり
で なく社会的 な利益
をも追求
で きるよう
な複雑
であ
ることを無視す
る もの であ る。Freeman 等
の利害
関 係者論
は、社 会
に多
種多様
な利害
関係
者 が存
在 し、
また、
そ う した 利害
関係者
は様
々 な企業
との間に多
くの 関わり
を有
し てい るとし、利害関係者
を類
型的
に、
ま た、
抽象
的に捉 える見 方に留 ま ることな く、
個々 の利 害 関 係 者 を一
人の人 間と して捉 え るこ とを 求め る。 個々 の利 害 関 係者
は、「名前
と顔
と家
族
を持
っ た 生身
の 人間」
であ り、複雑
な存
在
で あ るか らであ る。 ダ イバー
シテ ィ・
マネ
ジメ ン トが 人 間の複雑
さ を考慮
し、
その倫
理 的内容
を考
慮す
る な らば、 人種
差
別 を な くす取
組 みも
同時
に行 う
もの に な る。Freeman
等
は、
以前
の著作
に お い て は、
“
Stakeholder
Management
”
と表
記 して い たが、
Freeman
(
1984
,
p .
v)
におい て も、「経
営者
は多様 な利害関係者
の要求
が存在す
る世界
におい て、
よ り よい 意 思 決 定 を どの よう
に行う
こ とができ
るの か」
という、経営者
に とっ て より実践 的
な問題
を取 り
上げ
てい る。 近年
では 「利 害 関 係 者 志 向の経 営 」 を 提 唱 してい る が、
Freeman
,
et aL(
2007
)
では、
経 営 者 に 対 して 株主
の利益
の た め か 利害
関 係者
の利益
のため か という
よう
なト レー
ド オフ の関係
に捉
える思考
様式
か ら、す
べ て の利害関係者
のため の価値創
造 を目的 とす
る よう
な 思考様式
に転
換す
るこ と を求
めてい る。す
べ て の利害
関係者
のた めの価
値創造
は決
して容
易 なことで はない ので、経営
者
が安易
に思考
を停
止す
るよう
で は、
その実現
が困難
になる。利害関係者
志向
の経営
は、経営
者
が 利 害 関係者
を管
理 する こ とを意味
するも
の で はなく、す
べ ての利害関係者
の価値
を創
造す
る た めに経 営 を行 うこ とを 意 味 してい る。 経 営者
は、
企業
にとっ て不快
な批 判であっ て も、
そ れ を事業
に関す
る価値 あ
る洞察
やイ ノベー
シ ョ ン の源泉
と見
るこ とができ
るのであ
る。経営者
に対
して、制度的
に有効
な批判
を行 う
こ とがで きる の は、取締
役
会
である。 利害
関 係者論
の観
点
か ら見
ると、経営者
とは異
な る意見
を述べ る こ とがで きる取 締 役の存在
が有
用になる。 そう
した取締役
は、労働者代表
や消費者代表
の よう
に個 別の利害関
係 者の利 益 を代表
して選 任 さ れ るこ とも
あるが、
利 害 関 係 者 論の観 点
か らは、
すべ て の利 害 関 係 者の た めの価 値 を創 造 する とい
う
企業
の 目的
を個
々 の取締役
が共有す
る こと が求
め ら れ ることになる。Wicks
,
Freelnan
,
Werhane
,
&Martin
(
2010
,
p.
299
)
は、
経 営 階 層の 上位におい て白
人の男性
が占
め、女性
や社会
的少数派 (
minority)
へ の配 慮 が多
くない た め、多
くの企業
にとっ て ダ イバー
シティ・
マネ
ジメ ン トが未
だ課
題である とす
る。差
別 や機会
の不 均等
は倫
理 的 に 悪い こ とであるが、多様
な労働力
を雇
用しない ことに よ り多
くの才
能 を喪
失す
るよう
な方法
で会 社 を 運 営 する こ と は無責任
である として い る。 分 離 の誤謬
に陥
ら ない ため に は、 ダ イバー
シテ ィ・
マ ネ ジメ ン トを倫
理的
に悪
い こ と をしない よう
す る た め ば か りでな く、
すべ ての利 害 関 係 者の 価 値 を創 造 す る もの として捉 え、 単に従 業 員 構 成の ダ イバー
シテ ィを 高 める ばか りで な く、 取締役会構成員
のダイバー
シ ティを図
るこ とが利
害関係者論
の観点
か ら求
め られ ること になる。5
.
お わ り
に
ダ イバ
ー
シテ ィ・
マネ
ジメン ト は、職
場の ダ イバー
シティ を高め、
雇 用 形 態 を多
様にする も の と理解
さ れ るこ とが多
い が、取締役会
や経営
層にお けるダ イバー
シティを向
上させ る ことも
そ れを実効
的 なも
の にする た め に は必 要であ
る。従
っ て、
ダ イバー
シ ティ・
マ ネ ジメ ン トは、
雇 用 形態
や職 場に お けるダイバー
シ テ ィ を向
上 させ る こ とのみならず
、 取締役会
を含
む最高経
営層
にお けるダ イバー
シ ティ の 向 上 を含 めて捉 える必要
が ある。取締役
会
構
成
の ダイバー
シ テ ィが高
い と企業
の業績
が良
く なる との実
証 研究
も行
われてい る。
人間
が複雑
であること を前提
とす
る利害関係者論
か ら見
ると、
そ れによ り 経 営者
は自
らの意
思決定
へ の批 判 を含
め多様
な意見
を聞 き、
そ れ をす
べ て の利害関係者
の た め の価値創造
に活
かせ る ことになる。 また、経営
者には、
差 別 禁 止へ の取 り組 み か ら ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネジメ ン トへ とい うよう な 思 考 様 式で はな く、差 別 禁 止の取 り組 み も ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネ ジメ ン ト も同時
に行 う
よう
な思考様式
が 求 め られる。 そう
す
るこ と に より、経
済業績
か社
会 業 績 か という
「分 離の誤 謬」
に 陥 るこ とな く、
職場
の ダ イバー
シ テ ィ を管
理す
る よう
な限定的
な ダ イバー
シ テ ィ・
マ ネジ メ ン トか ら、
ダイバー
シテ ィ の下で の経 営を実
現 し、倫
理 的に事業活
動
を行
い な が ら同時
に企業業績
を 向 上 させ るこ 表 1 ダ イバー
シテ ィ・
マ ネジメ ン トの位 置 付 け 伝 統 的な見方
利害
関係者論
人間 観 経 済 的 合理性のみ を 追求 する ような 経済
人 とみ る名前
も顔 もあ り、
そ れ自体 複 雑な存 在と見る 企 業 目的 株 主 利 益の最 大 化 す べ ての 利害関係 者のため の価 値 創 造 経 営 者の思考 様 式 株 主 を 中心とする ⇒ 「株主の利 益か、従 業 員の利 益か」 という
トレー
ド オフ の関 係で捉え、
思考を停止する ⇒「
分 離の誤 謬」に陥る すべ て の利 害 関 係 者を中心 とする ⇒ ト レー
ドオフ の関係に捉 えるこ と な く、
困 難 な事 柄 を熟 慮 する ⇒ 調 和 が 実 現 する ダ イバー
シ テイ・
マ ネ ジメ ン ト イ ノベー
シ ョ ンや従業員
のモチベー
シ ョンへ の貢 献のた め に導 入 される 差別をな くすという
社 会的 課 題の解 決 と様々 意 見 を価 値の源 泉としたす べ て の利 害 関係 者のた めの価 値 創 造 と を同 時に実 現 する 出 所 ;筆 者 作 成。と を 可 能にす るの であ る。 ま た、 ダ イバ
ー
シ テ ィ・
マネ
ジメ ン トにおい て は、
取締役会
レベ ルにおい ても
職 場の レベ ル に おい ても
、多様
な 構 成 員には 共 通の企 業 目 的 が 必 要になるが、
利害
関係者論
の視点
か ら は、
そ れ はす
べ て の利害
関係者
のため の価値創造
になる。伝統的
な見方
と利害関係
者 論の見
方の違い を簡潔
に示 し た も のが表
1
である。この よ
う
に捉 え
る と、3
節
で概観
した実
証 研究
は、伝統的
な見方
に基づく分析枠組
み によっ て行 わ れてい るこ とが 明 ら かにな る。今
後 は、
利害
関 係者
論の分析枠
組 みに基
づ く実
証 分析
が 必 要 に なる。 そのた め には、抽象化
することなく個
々の利害関係者
を捉
え、個
々の利害関係者
に とっ て何 が 価 値にな る か を 明 らかに しな け れ ば な らな ない 。 ま た、 実 証 研 究の際には、 取 締役会
レベルと職場
レベ ルの ダイバー
シ テ ィを統
合
し て検証す
るこ とが 必要
になろう
。〈
付
記〉
本稿
は、科 学研 究 費
基 盤研 究 (
B
)課題 番号
25285123
、
「日本 型 コ ンプライア ン ス モ デル の ダ イ ナミ ズムー
企 業 不 祥事
防 止のマ ネジメ ン トー
」
の研究成果
の一
部
であ
る 。〈
参 考 文 献>
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