台 香川県立虎科大学学術報告
ゾラマメ種子の成分総説
川 村 信 一
郎
hkomponaラ，oj delasemode Viciafbba． Sin，itiro KAWAMURA （Lbboratorio deBiologiaEe血io） （Ricevitala30−an de aprilb，1954） 調査の目的と方法 ソテマメほ∴香川県紅塵する豆類のうち生産愚から見で非常に重要なものである．その栽培，加工 利用などに．ついてはいろいろ研究されているようであるが，種子の成分，特に尿水化物についてはこ れまであまり研究されていない．ここにソラマメの炭水化物の研究を発表するに当り，現在明らかに なっていることを見るためにソラマメ種子の成分についての化学文献を調査したので，ここにまとめ て記述することとした． 手近にある資料に・よったため主檻二次的出版物を利周して調査し狩．参照したのはWINTON（王935） √9卑），平尾（1943）〈鋸〉，および岩田（1947）く59；の著書主，日本化学総覧（1954年3朋1日までに出たもの 全部）ならびにC舟♂関わαJAおわ′■αCね第26巻（1932）から欝47巻（柑53）までである． マ針炉の申のリラマメの位置 ソラマメ（蚤乱空豆）ほ学名Ⅴ衰’cj−α／お∂αL・（Ⅵcダα＝“巻きつぐ，わ∂α＝ラテン語“豆”）＝（助みα抽なα′・JざMoENCH．
＝F．sativaBERNHn）である巾 英語：broadbean（＝“巾の広い豆◆’）（＝Vl．ねba），horse bean（＝“馬の豆”）（＝Vl fdbavar小eqdna PERS），またほ．Windsor bean・（アメyカ：Eng】ish beanとも）ドイツ語：Pferdebohne
（＝“horsebean”）またほ Saubohne（＝“豚の豆”）・フランス語：f6verolelpイタリア語：fava‖．1＝LスY＜ラント fオbo． 組物分類学上ほマメ科（エ曙〝戒”0ざαβ）のうちエンドク亜科（夕方5〃gdgαβ）またほパピリオナ−†亜科（瑚花0〃α≠α♂） に属する一．この亜科（独立の科飽〆Jよ−β〝αCβαβと．する場合もある）にほ食用豆類のはとんどすぺてが含まれ，普通 のものは次の3顆に入る（92）・ （1）段々γざαγβαβ Aれ紘崗s−−ナンキンマメ （2）Ⅵ滋朗 血判研一lentil Ⅵdα−ソテマメ，緑肥とされるVetChの類 烈∫〝∽−−−エンドウ（pea） Cよceγ一・Cb主ck pea Lalhyrus一，Chickling vetch，Span亘shlentil （3）Pカαざ♂￠Jeαβ
PhaseOlus∼アズキ，リョクトク，イングソマメ（bean），tepary，SCarlet runner，Dutch case−knife
bean，lima bean，Sieva bean，mOth bE｝an，rice bean，mun豆bean，urd
明即妙鵬一ササゲ，Cbina bean
Dolichos ． クズラマメ，black−eyedlong bean，horse gram Cの堀動扉ね−ナ■タマメ
Gわ・C古形一タイズ（SOybeaIl）
第6巻欝1号（1954）
鮎孤（ドイツ語：Bobne，フランス語：f色ve）で示されるマメ類ほ非常に多いが，上の分類表であ
かるように．broadbean（ソラマ）うはbean（代表者ほインゲンマメ（英語：kidneybeanまたは
commonbean））よりも匹a（エンドク1に近い・化学的にも蛋白質などから見てソラアメほインゲ ンよりLも．エンドウに近い（66）く75）（ケ6）．免疫学的にもブレンビチッ反応に・よるとソテマメとエンドクとの関係ほソラマメとインゲンマメとの関係よりも近い（5∂）．栽培の時期から見てもソテマメとエ・ンドク
は同様で，ほかの豆と異なり冬を越す作物である・
種子の一般分析
ソラマメほ．緑色のうらをこ永分70∼80％の状態でサヤマメとして用いる場合と，完熟乾燥して水分
12−15％の状態で利用し貯赦する場合とがある．分析の例を第1衷に・示し，無永物に換界した成分の
含有量を第2表に示す（欝1表は乾豆と膏豆とに・分けて大体年代順にならべた・第2衷ほ粗セソイ？ 含有単により“凍とも”と“皮なし”とに・分けてならべた・）TabeloI小 Ahalizodela semode Vicia．fdba （第1襲 ソテマメ種子の一般分析） Sennitrogena ekstェ・akto （可溶無窒素物） （糖 質）☆ AutoI■ 意壱重苦ア）l護憲アl（著ち） KI■．gIaSO （粗脂肪）
蒜冒）謡Ⅴ瑞1茂貰）
KI∴pIOteino （粗タンパク） Aerseka （風乾物） MaksiInumO （求′ト） M血imumo （最大） Meznomb工・0 （平均） 田原（56） KoENIG・Bol己MER 佐伯ら（71） 〔標準成分（45）二】 USD。．A（89）（4＄） 川村，中村，堀家
3 ⊥ 3 0 3 0 ︻ノ 1山 フ フ l 1 7 9 3 ︵J ュ 4 3 つ︺ つ仙 ︵∠ ︵古 ︻〇 フ 7 3 4 3 2 3 ユ 1▲ l l ュ 1⊥ ﹁⊥ 6フ 8フ 85 45 ‡ 2′ 平、均 3 Seka（乾） 4 Seka（dI■y） Sens，ela （皮なし） 佐伯ら（71〉 〝 〝 茶珍，久保88） U，．SD．A（S9） （t13） 守屋，森本，倉田 （15．44） （9い88） （7‖60） （ユ．3‖24） 17．0 13．69 8 フ 6 ﹁ノ 5 4 4 ︻D O O ︵U O 6 FIeS’a（生） Sens，ela （皮な斗） VaI∴1SSun （・一寸ソテマメ） フ 8 9 FIeS’a（生） F王−eS’a（Ⅰ’aW） 10主語部）（サヤ VaI．issun ll（・一寸ソテマメ） サ羞による可溶無窒素物でなく，2％ⅡClで加水分解して生ずる還元糖をグルコ・−・ズとして示したものもある そのような償にほ（）をつけた香川県立顔料大学学術報醤 10
TabeloII・Andizo・de fabo．仁（sur sekabazo） （第2表 ノラマメ種子無水物中の成分） ekstIak七0 Sennitrogena （宗窒索瘡） ⅨⅠ■．即−OteirlO （粗タンパタ） ⅩⅠ．g工aSO （粗脂肪） CindI0 （灰分） LiteI・atuIO （もとの文献） PI0Vaj，0 （試 料） KIfib工0 佃センイ） Kum s，elo seka
（皮とも） （乾） ′′ ノ′ 〝 〝 ” fIeS，a （） ノケ 〝 イ′ 〝 ︵J 4 9 0 1⊥ ュ ﹁⊥
Sen s，elo seka
（皮なし） （乾） 〝 〝 〝 fIeS，a （生） 〝 ′ゲ ケ ノケ ⊥ 5 6 フ 8 氷 この番号ほ第1嚢と共通 第2衷ほ第1衷の値に．基き筆者が計辞したものであるが，これ転より大体次のように青える．皮と もでは無水物中29・一32％の粗蛋白，1｛ノ2％の粗脂肪，53−59％−の可溶無窒素物，5′叫・ノ11L％の粗セン イ，3｛−5％の灰分を含むい 皮を除いた場合ほ無水物中34−42％の粗蛋白，1∼3％の粗脂防，′48∼ 59％’の可溶観望贋物，1∼2％の阻センイ，4−6．％の灰分を含む．皮がないと粗センイが少く∴ 粕 タンパクが多くなり，この多い少いはほぼ打消すので，可溶観望素物の含有量の範囲はほぼ同様であ る． 次匿水分を13・0％とレて大体平均成分を仮定して熱畢を計算して見た（第3衷）・ Tabelo‡u．Energivaloro・de≡fabdj（kalkulita） （第3東 ソラマメの熱量（計算）） （）内は4，9， 即ちソラマメ100gは．300カロリ−（皮とも）ないし320カロリ・−（皮なし）の熟鼠をもっている．
種皮およぴサヤの成分
ソラマメの種皮は碑子の15・68％に相当し，乾物に対し粒タソバク7−00，粗脂肪0・98，可溶観望素 物37’．86，租センイ52．42，灰分1・74％を含む（74〉・ ソラマメのサヤは乾物に対し組タンパク16．62（紀タンパク12．13），粗脂肪1．12，可溶無窒索物57．16，第6巻欝1号（1954）
ii＼ 頼センイ17・82，灰分7・28（Cめ0・92，P20畠0・軋喝0査二60，N掛0・紘do・52）％を革み，栄
′ミ→∼急て 薄茶の約2／3ほ家畜により消化されるく明． ＿ ヽ＼各種成分の牢童
ScHtJLZEら（1890）（75）（1891）（76）＝漉ソラマメ種子の年率成分を定遠したが，同時に報告したカ ラスノエンドク（springvetch，V7cia； あ■あg如g＝・Pござ長物勿Vaf■・ゐ壷適材卜与似■てい長・これらととも東如衷紅示サニ如陀見七じ、な ● いわで分析逸を検討することはできない√こゐ中で“パラガタク†アラパンそのほか”心髄滋遍顔痴 め首分率の合計を10白から引いた・ものであるちしい・ルペイォ一女（1壷b誌）とほスタキ元・⊥ヌ海去と である． TabeloエⅤ．Anali御iねuノSc王‡UもZEk．a．∩▲・′∼甲？ （第4表 ソラマ．メ，カラスノ．エンドクおよび（アカ）ェ∵ンドゥの分析（76） ソテマメ の大きい種 子ほ小さい 種子紅此べ て：■．・、−■ l■ 賀と績携与 ′しこ き が約10％多 く，、セ￥イ ーJl が約亭9％少く，これは
品種や肥料 とは関嘩が ．ミ∴い：‖．こ ⅤよゐJgぴαlPさ5〟椚α7・緋沼ざ♂ PuIa Nukleino（ヌクレイン） GliceIidoj＋1ib如上がas叫doj（クリ、セリ巨i遊離脂師酸） 鱒01esteIOio（コレステローノレ） 七色di坑no（レシテシ） Solveblajo工即nikaラacidoj（可溶性有療酸） SukIOZOkajlupeozo（スー・クロー・ズとルぺオーズ） Ameユ0（デンプン） Paragal率toa工abano（60）k」a（パラガラグT・7ラパン其の他） FiやⅠ−p（ヤンイ） Cind∫0（灰分） 種子そは種 皮の割合が少いことセ説明できよう． ；炭 ′水 維 物
ダイ女とナンキン・ラメとほ例外であるが，そのほかほとんどすべての豆類は乾物中00女内外あ可溶 触窒素物を含み，そのうち最も多いのは≠ン し、‘芦 ⊥般に豆■腰や穀物の炭水化物は10％塩酸により1寓間で完全に・加水分解写れるがち，加鬼力性ノー⊥ダそ中和し，糖如定鼠を阻害するものを硫疲アテンでチシヂンきせて除き，硫酎芽シを永酸化六
リウノムそ除い宅から，遼元糖を求めれば堅炭水化物が簡単は計界■セ求め′た可溶観望賽物の90％またほそれ以上が，廃巻上利用さ葬る雛も’め∴（女∴ク占エネ
グルコ′−ズ，フルクトーズ，およぴデンプン）である（7’）ツラマメの炭永化物としてほ糖類4％（1∼2％又は5∼7％），ぺクチシ質4■％，ガラクタン痕（73）
5％，デンプン35％，センイ6％を含む（39）（68〉（90）．なお少愚（分析1例0．528元（22））■のフiチン（p の71％に相当する（49））をも含む（期・（歳るpⅡにおいてはフィチンほタンパク質と結合して不溶性 化合物となる（62）） ソラマメのセソイのほかの炭水化物として文献にあらわれているのほ．ス・−グロ＋ズ（線画獅）ゝこ タキオーズ（6）（76），バラガラグ†アラバン（60）（75）く76），ガヲクタン類（73），ぺクチン質3））∴およぴチッ プソ（39）（76〉である∴ サヤ濫ほ乾物中ス・−クbニ女2．90，転化糖3．53％が含まれでレ‡畠t9小ニJ2 香川県立厳科大学学術報告
マメ類の考ソプ￥ヤ；印璽gOJ御，P∼飽郡・熊よび析g賃∼β（46）；インゲンとエンドウ（21）トP如お卵油卵
ンムあぉ（アズキ，イ￣ンド名：m去sh）とR品0畑帥7f〝g（motbb戯m）とエgク2ざgざC〝7β”れZ（1en吼
インド名：mSS叫（70）の間で比較された・アメ類デンプンの比旋光度（21）はコムギのデンプンより低い（47）．マメ類の調理にはペクチン質が関係サる（61）．
脂 軍ラマメ種子句工lて一声ル抽出物はごくわずか（乾物申8％以．下）である・第4表にほ′グリセジド＋
鱒離脾肪酸，コりステロール，レ㍍チンに対する数値が出てりる・わが国でほ宥泉（2）がソラマメ（お 墓び貢ぎキ）？エーテル坤捷物かやアィトス牙、ロールを分明確認した・ソテマメの要一一夕ル抽出物お よび石油ベン汐ン抽出物は古い分析（＄0）によると第5表のようである． 1 TめelbV．blipidαde庖血か脚） （第5衰 シラマメの脂質）（eO） て㌻￣∴‥‡三l耳「＝‥丁二 S争pPnig− n11merO （クツ化価） ユ鱒0 180．4 Fandig，・一 p11hkto （融 点） 100以下 IqO以下 Ekstr独toIPe r eterO 血畠t血。 ぐ石油ベンジン抽出物） 5・9 6．90 ■】￣ 仙￣丁T
細胞の1＼ 中たLほ巽めレンチ・1㌢は存在撃ず，分離きれたものは永溶性のフォ・スファチドである（53）という・
タ ン パ ク 質
0浮？短軸と払MpB臥L（軸〉転よればソラ、音メは′（アカ）・エンドク，レンチル、（エβタ7ぶβざC〝ggわfα
≒毎年rllens），ザエッチ・碑ia属数痕）などと同様にグロブリンとしてレグミン（1egtmin）と
グ1㌢ル（vicilih）とを含＆；ァルナミ、
レケミンとグィレリン（前者の方が多い）とが17％，レグメリンがキ・25％，ほか紅プロテか・・ヂが0．5％含まれている．FLEURENT（1898）（28）の分析によればタン㌧ぺク質ぬグロブリン61％，グルテリン
31％，プロラミソ8％r，アルブミン1％から成る〈軌．・豆類あグロブリンなどに．ついてほDANIELS畠ON
照）（21惨称各嘩豆顔中タンパク質を順に溶剤で処理して実験し∴溶解性で分けると水溶性39∼88％，
1d％食塩水可溶性2∼30％r，0．2％坤性ソー・ダ可溶性1∼10．％から成る（78）・松本（57）の予備実凝濫よれ鱒，ソテ了メ（皮ないを順に溶剤で処現した場合全窒素濫対し70％エタノールに・溶ける窒素7・7，
水隼潔けるも，の40・9， 豆顛イ／アヲ のがをるや・やA扇S叩軍法によるソラマメそゐ ソテマメの全タン㌧バク質のアミノ酸組成が微生物法に・より定められ（召集）（第6表）また不可欠アミノ願力亨席施された（5？）・全卵蛋白質に比べマメ類（ソテマメを含む）の蛋白質はヒスチデン，リジン，
メチオニン，†・｝オニンー，†リブI・ファン，およびバリンが少く，アルギエソ，イソロイシ∵ソ，ロイ シ．㌢は多い（56）・マメ類タンパク質は特に・メチオニンに欠乏していて，栄養上 このアミノ酸が制限因皐iこなるく41）ようである．マメ類タンパク質のアミノ酸細成ほくりかえ．し研究されている（9）（13）（S5）
（第 年表）・マメ類には遊離のグルタミン酸が含まれている（51）・ ソラマメタソノミク質甲抽出チンデンについてほ二三の文献がある〃 カナダのLABARREら（19）に一よ ると乾物中29∼38％貪まれるタンパク質の窒素の94％はうすいカ性ソ・−ダ液でpHllに・すれは抽出第6巻第1号（1954） ね
される．pH と窒素の溶解性との関係東アルカ、り睦ら側では・如√ズのタンパク質と同様であるが，酸
性の側では異なる．ソラマメのタンパク賀ほMAI壬ONら（5牝よれはpH3・8で，LABARREら（野）に・・よれ
ばpH4．2∼4．4で，最も多くチンデンする．′川村（44）の予備英験による、と雨着軋近くp臥3・6⊥富薄、、で
最も多くチッデンした．普通の方法はアルカリで抽出し，酸を加え．てチンデンさせるのであるが，‘逆
に酸で抽出してアノ㌣カリを加え．てチンデソさせることも可能である・∴BEIQ通（8）の特許によれほ離酸
または塩酸で郎1．8七夕ンバク質を溶かし，はじめp耶．8としでタンパク質の・一部＼（変性タシバク
Tabelm ■ 一 l ら，さらにアルカリ液を加え 蒜／てpH4・4をす為∧とぎケンヂ （タンパク（N＝16％）に対する琴）Peas and beans
（畠） PゐαgβOJ〟ぶ 鱒庵鱒や仁 イングソ
（54） 1月dαメα∂〝 ソラ、マメ
Casein カゼイン （参考） 4い20．2
ンするタンパク質穣繁紫野性 質がすぐれ七いるという・ ソアマゲ れを分離する間にもいくぶん 変性を受け，熟；庄か」・フォ ルムアルデヒド，フタル酸デ エチルなどの作用により，さ らに変性を受けるて毒り．プラマメのタγパケ質．ゐンノミもタン化
やア聖チリレ化がカゼイ′、▼￥と・．比 戯レて研究′された（軋 Al弧in AIgin坤O Asp墾agユnaCido Cistjno Glutaminacido Glicino Histidino Isole11Cino Leucino Lizino Metionino Fenilalanino PI・Olino SeIino TI・eOnino TIiptofano TiI・OSino Va】ino 5 1﹂ ︻ノ ︻ノ 9 5 6 ユ、3 3 2 5 1 4 3 2．6． 3 6 9 ︵0 0 9 8 ′0 フ6 55 05 3小4 4．苧 5フ 6J5 フ． ユ．三8 4．3 3．4 ソテマメのタンノさク館野栄 5．8 賓価はかなりすぐれていて，ィネズ、ミに対してはカゼイ㌣の ＼＼
・偶用となり縁る（〇β）・／＼季遅＼シて仝P いる不可欠アミノ酸，特濫メ ユニ・2 チ＼オニンを添加するとよくな
ろ（1わ）（叫（紬）・マメ類タンパク 6 9 ユ つ山′∩︶ 3 質は加熱により栄餐価がよくなる場合が多い（32）（40）が，ソラマメくでも同様である（l4）．†ウ、モロコレと′ソラマメとを同車混ぜる必ネ
ズミの成長に・対する栄奉価は非常に・よくなる・体重増加割合（飼料タンパク質1g当りのg数）が†クモロコレ0い96，ソラマメ1．0射ぐ対し，混合物1．59となった（20）．トゥモロコレの場合と異射り，
マメと峰のタンパク質ほ種子タンイくク質の1％に相当するゐみで影野は少ヤ（51）・∴∴．j タンパク質のほかの窒素化合物としてはクレアチニンく67），アルギエソ（95），ベタインく95〉，トリゴネ
リン（05），コリン（95）が検出されている・Dopa即ちβ・（3，4・dihydroxyphenyl）・L−al？nineが．ソキア｝
の種英，サヤ，モヤシに含まれている（29）（87） 無 機 物灰分の分析（第7襲）ならびに佐伯ら（71）の酸化物の備から、Ca，馳，Pに換穿し，別の数値を加え
て第8衷をつくった。種子食品の常としてリソが多くカルソクやに乏しいが，いずれもコメやムギよ
り多く，また鉄はコメやムギよりかなり多い・
トユ 香川県蚤贋科木学学術報告 恥belo VtI．Ci申年0．de faboj．
（東7衰 ソー≠ウメの灰釦 Cin血0
（灰分）■
Tabelo VIII∴Min6ralら1e血ento．卜de fabo．i （第8東 ソラマメの触感元素）（％） Pro甲j’？（試料） Cin血0 （灰分）
、◆lヽ＼ ÅeIS長ek去（夙乾物）
′′ 0 0 5 フ 4 4 5 8 3 1 0′C︶ 3・0 つム．〇 し1⊥ ユ l ⊥、0 0 ▲U．〇 〇 〇 〝 〔標準成労（65）〕 〃− FIeS，a （生） ；：か 〝 で（Sens’e】a）（皮なし） 〝（Varissun） 、′＼（ユー寸プラマメ） 0 0 6 2 0 5 01 ∞ ∞ 00 ∞ 3・ ・9 2 3 1 〇一．〇 l ，⊥ 1人 工 腑′こ′d番号ほ御諒と共通†a∵筆者の新原に’よる．澤a準抽斗璽Iaa中堅・9） 微詠触機成分としてこ憬乾膵種子1kgに、つきマンガン1・5mg（‘）1），またほ9・4mg（69），銅8”Omg（33），また は弧蝕g（6−り；＼ホウ＼索（B）（さ0）（11）1．6mg（叫；ヨード0．49一ざ1．62甲g（鵠）を含む．ビ タ ミ ン
カ持シ，ビタミンBl（チアミシ），ビタミン寧2（リボララビン），エアシ∵ソ（ニコチッ酸），ビタ
l ミンむの含論叢を鱒9表に示した．
TabeloⅨ・Vitami斬de∃fatp3， り l （第9表 一ソテマメのビタミしシ） F托虔a（盤） N」Ⅰ’0≠ （卑官） 9 0 ⊥ 叩申（最小） M去ks（儲大） MeznombI0（平均） Seka（乾）〔標準成分・〕 PeIuio（ぺル一産） 粉 末 Italie（イタリア）市販品 C，inま0（中国産） Su申、J鱒チP 痍この番号ほ第1葬と共濁15 欝6巻第一1号（1954） 豆類などの発芽によりピタミソCが生ずることほよく知られているが，ソラマメについても水紅描 けるだけ’でもビタミンCがふえる（77）．発芽してから4日で36rhg％に達した例（4＄）や7日で33mg％に・な った例（42）などが報告されている．膏ソラ々メを橋詰とするこ場合にブランチングを行うが，そ・め条件 がビタミンCをも考慮札入れて研究された”）〈3S）・発芽によりビタミンCを生ずるときm？ngbean （PゐαざgOg〝5α〝γg〝5）ではビタミンCオキンダーゼの活性が大き’くなるが，暗所で薙芽させた場合は オキレダー・ゼの作用ほ小さし、・この豆と（アカ）エンドク（一戸査・5勿研αダ・脚5β）とにつきビタミンdを 生ずるときのグルタチオン，ニコチン酪アミラーーゼ，鱒元除 フォスファダーやおよび遊離のリ ン酸塩の変化が研究された（79）．Mungbeanに．ついて行った実験の結果，発芽のさいに・B類のビタミ ン，特にBl，、B2，ニアシ∵ソが関係してグルコ−ズからビタミンCを生ずると結論された（l軍）・ ソテマメのほかのマメで行われた実験によると，発芽のさいにふえるのはビタミンCのみでなく？ ほかのビタミンもやほ・りふえる，即ちカロ．テンf17），ンニコチン酸（4）（2汚）（発芽のとき 子・リブ千プア∴／か らニコチン酸な生ずる変化軋はどダミンB￠が関係するらしい（81）），コリン（1S）（マメは116−238mg％ のコリソを含む；講札 岩田（呵はソラマメ5kgからコリン（魔化金複塩）1．8g−を分離レた），ビタ ミンE（†コフ。．ロ−ル）（19），およびどタミンP（≡∼2）ほすべて発・芽に．よりふえる． 未熟の育ソラマメの場合にはビタミソ類が多いが，成熟す・るに．つれて減少するのが普通である・・カ ロチン，ビタミンBlおよぴCのマメの成熟紅伴う変化が研究されている（岬． ビタミンBlのソラマメそのほかの食品の調理による変化が発・表されている（喜）．
結
ソラマメのタンパク質についてほ化学的および栄養学的？研究がかなり行われ，アミノ酸組成もほ ぼ明らか紅なつていろ・タンパク質につし′、ても研究すべきことは残っていようが，化学的に・は硬水化 物の研究が最もおくれている．糖類もへ、ミ：セルロ−ズもはっきりし■ていない・デンプンでさえ，純粋 に．分離してその性質をしらぺた成績がないようである．これらの点につき研究を進める予定である‘ 無機物，ビタミンはかなり研究されているが，脂贋の研究も不充分と考えられる“この調査ほきわめ て短い間に．手近の資料だけでまとめたもので，欠けている点があるかも知れないい ソラマメの化学の 今後の発展を期待する。 1944年贋より前のC鬼g研ぎcαgAおわ■αC才∫を見る、のに便宜を与えて頂いた大阪工業叔術試験場四国 出張所の中場幸郎所長に対し，また古い文献（25）（297〈β9）（β鞘73）（駆け叱つき教えて傾いた九州大学の岩田久 敬教授に対し深く感謝する． B‡BuOGRAFIO（1）AMAr URRUIIA，Jl：PhotocolorimetricdeteIminationof nicotin阜C aCidinsevcralbreadstuf董sCr A．45，
583好∴舶ゆ一γかα∂qグ￠1S（0タ哲γ− ♪♂㌢−〝α花〃∴す〝≠研‖ βO Coク智タ2，47ト2（1949）
（2）ARIIZUMJ，H6syる（有泉方松）；奄豆及小豆種巽中フィトスグリンの存私 S頑♪0㌢0♪わ7’摘（k触感如（幌札騰林 報）8，1仙8（1916）
（3）AsIKAGA，Tie（足利千枝）；TYAIIN，Tosio（茶珍俊夫）：調理による斎菜中ビタミンBl含有￣盈の変化Il加熱 調理前の処理に．よるビタミソBlの変化 抗お戒花ざ3，285「？（1951）
（4）BANERJEE，S。；BANERJEE，R；The biosynthesis、Of niQOtinic acidIlBiosynthesis of nicotinic acid by germinatingpulses：C”Al45，5779c；PldtanJ・脇d”RelSearCh3e，153−60（1950）
（5）N叫；NANDI，N：Simplemethoq？≠es七imationof totalcarbohydratesinpulses andcerealsCAu
44，10192g；血dよα托，／ヂ々y・ざよ〃Jい 3，12丁・5（1949） 「2，551・−6（1948）・
（6）BASSOr，J．：Broad bearlflour as anameliorant of wheat董lour CA43，4393a；Annlnulriiioneialimeni （7）BASU，ⅩP‖；BosE，S‖ P；QuADER，MlAl；DE，HN：Avaiiable carbohydrate and acid・base balanc9
香川県立選科大学学術報告 16
inpulses。CA‖33，88447；1ndi’anJMed‖ReseaY℃h26，637−44（1939） 「Patent、2，427，760（1947） （8）BEIQUE，F‖ A：Extractionofselectivehorse・・bean proteinsin acid media・CIA”il・：7586a；uS
（9）BERXfIOUr，H・W，：Chemicalandenzymic estimationof amino acids一CA”i5，2039i−；Mededel・Lab 印γ5壱oJ．Cカβ摺，摘まれA∽√5≠6rdα椚β形肋♂ピタねあゐ血5f．勒挽sぴ∂♂d．11，No2，72pp・（1948−49）
（10）BERrRAND，Gl；SILBERSIEIN，L：Distributionofbo工Onin va【ious parts of se申SLC・AI37，51083；
C￠〝釧′■♂〟d・214，41−5（1942）
（11）㌧；
㍉：DoCA朋，25018；血沼 d野・〃乃14，257−60（1944）．（12）BHARANI，SP・r；SHAI‡，Y”Sl；SREENIVASAN，A”：Biogenesis ofascorbit acidinsproutinglegumesC
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（69）QuARTAROLI，⊥A∴The如oblemof coppeIaS anOrmalcomponent、Of plants・C・A・22，2387、；
拗ゐ−血ね・l・8，427÷ニ63（1928） 「1，No．．2，6β−−8（1949）、・ （70）QuRESHI，M．H．：Propertiesofstarches fromPun．iabpulses．CいA．45，5958a；PakisianJ・？dll・Research （71）SAIKl，Tadasu（佐伯矩）；HICPTI，Tar6（樋口太郎）；KoNP6，Mituyqki（近藤光之）；；M4TUZAWA，Ku亘0（松 沢九二雄）：新撰日本食品成分靡腰（SinsenNipponSyokuhinSei叫nノ？牟工an）：t Tokyo，Nank6d6（1934）・ （72）ScHtブLZE，乱；FRAⅣKfURT．．（92），p．318；ム抑戒叫／γわ・ざ．．・・5fαfi43，30（1893）． （73）て「−−rr・丁；GqD町Z∴♪ゐ．γ5わJ・C鮎鯛．6l，287（1909）． （74）∴′；MAERCKER（92），p・317；WoLFF，sErnahIlLandw・Nutzt責9re巾 （75十↑十て㌻丁；STEIGER；MAXW亭Ll・Z、」的γざよog．、C鹿沼l14，227（1890） （76）・凧； 一 −−− ・（92），p，317，321，∴327；ムα紹d叫 協γ∫‖「ぶね∼・、39，′・297（I891）・ （77）SHAW，A・ゝC・；P皐SC9E，1L・C・：FoImationanddistrib11tionof Yitamin Ofthebroadbean・CAti4・2088b；N7tWe164，6軍4（1949） （78）SMIRN g血nsandlegumes．．C．』．45，9138α；伽肋すγ肋♂．肋野点ざ．S“5．風7ナ，107−4（1951）．
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第6巻恕卜号（1954） 19 （87）ToRQUAII，TlAYth．fbrhi＝郎erl、15，213，1308（I913）、・ 「P∴28．O苧aka，．HakugeiSyob6（1949）・ （88）TYA‡IN，Tosio（茶珍俊夫）；K…氾∴Masano工・i（久保正徳）：主賓食品栄容儀雰（Syuya Sy血uhinEiy6kabyる）， （89）UnitedStatesDepartmentofAgirulc血e（L撃UN？，Ⅴ・・T・W・；PEf：Orr，R・K；WAIr，B・K”）：Composition Of FoodsUsedinFarEasternCountrie＄．AgIicultureHandbook No．3塵，P．18，29（1952）． （90）VoEICEER‥Fa王meISMa畠az‥l18由．328〔坤ru（115）〕 「158・∬63（1921）．
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Oils．ph503。N6w Y。，k，虚einhold Pub】．Corp，（1954）（99）FISHER；JoHN岳oN‥J．Ahb 54，2038（1932）．（100）FossE；DE GRAm；THOMAS：C呵t。yend．194，1408（1932）； 、 ∴．二こ． − T．；P、fe董feI・，S一．‥ Cα玖 Cカβ朋凸ふ細工扁ね∴裏，：724（1945）．、・（105）MAxV肛L′：上α邦如け 陥γ・Wゐざ≠∴36， 15（1889）．（106）Pos柑RNAX：C呵≠．吻2d・137，202，439（1903）・（107）RIT川AUS且N：．J対句笹、 Cカβ椚い 24，223，272（18鋸）；29，448（1884）・ （108）Do：乃∠d，29，357（1884）′ （109）Do・‥、＼乃ま亘′・ 29；359（1884）；59，生82（1899）．（110）Doい：乃∼♂24，′202（18鋸）；・59，487（1899）‖（111）恥∴ 助・・1Cカβ桝り Ggぶ・29，894，2lo6（1甲6）（112）STOCKLASA‥ S一風升・耶β〝n A‘・α♂ulO4，Ⅰ，61」7（1896） （113）To肌BR：血九翔一γ．ざ15，27即1861） （114）VERDRORDI：Cゐβ刑Zな17，193芦（1893ト（I15） WEHMBR，C‖：Die Pflanzenstoffe，2。Anfユい，1，560−2（I929）；Ergaenzungsband zu2．Auflリ
