鳥取市 における小売商業の地域構 造 と
消費者購買行動
伊東
理 (昭和61年5月31日受理)
1.は
じめ に4.小
売 商業 の地 域構 造2.資
料 と地 域 の概 観(1)珂
ヽ売 商業 の立地 分化(1)資
料(2)月
ヽ売 商業地 の類 型(2)地
域 の概 観5.消
費者購 買行 動3.小
売 業種 の立地 類 型(1)消
費者 の購 買実態(1)ク
ラス ター分析 によ る小売 業種 の(2)買
廻 品 の購 買行動 と中心地 区 類 型化(3)ス
ーパ ーの利用 実態 と最寄 品の購 買行動(2)因
子 分析 によ る小 売 商業の地域構 造6.お
わ りに の構 成要素13)小
売業種 の立地 的分 類1.は
じめに 都市内部 における小売商業の地域構造 に関す る研究は,主
に中心地研究 と小売商業地の類型化研 究 とにある。前者は,Carol(1960)が
チューリッヒ市 を事例 に,ク リスタラー (W.Christaller)に 端 を発す る中心地理論のフ レームワー クを適用 して,中
心地の階層構造の検出によって,都
市の内 部構造 を説明 した ことに始 まる。 こうした中心地理論にもとづ く都市の内部構造 に関す る研究は, その後西 ヨーロッパやわが国 などの大都市 を中心に多くの成果がみ られて きた。 一 方,本
稿 の中心 となる後者 の類 型化研究 は,古
くは合衆国 のシカゴにおいて,Proudfoot(193の
が5つ
の小売 商業地 類型 を明 らか に したほか,わ
が国 にID・いて も,例
えば木地 節 夫 (1961)がい ち 早 く試 み た商店街 の類型化 に関す る研究 な どにみ ることがで きる。 こ うした従来 の類 型化研究 は, い わば都市 内部 の位置 的関係 (中心 と周辺)に
重点 を置 いて小売 商業地 の類 型化 が行 われて い る と理 東 伊 ころに特徴 があったが
,以
上の よ うな個 々の事例研究 にIDhいて摘出 された小売商業地 の類型は,必
ず しも一般的 に適用 されるもの とはいえない。 しか しなが ら,1950年
代末 に至 り,小
売商業地の類型化研究 は,中
心地理論の拡張 として新たな 段 階 を迎 えた。 その先駆的研究 は,ア
メリカ合衆国 において,Berryや
Garrisonら
によって展 開 されたいわゆ る “ハイウェー研究"に
よる商業・サービス業の業種的立地類型 に始 まる (Berry, 1959)。 それによると,モ
ー タリゼー ションの進展 した合衆国都市の業種的立地類型は,nucleatedcenter, high‐ way oriented, urban arterial district, spciahzed functional areaに 立地する 4タ イプに分類 されることが明 らか となった。
小売商業地 の類型化研究 に先立つ商業・サー ビス業の類型 を念頭 において
,Berry(1963)は
シ カゴを事例 に,都
市内部 における小売商業の地域構造 を構成す る要素 として,中
心地 (center), リボ ン (ribbon),特化商業地 区 (spcialized areas)の
3類
型 がみいだされるものとした。小売商業地の類型化 に関す る
Berryの
シェーマは,中
心地理論 (中心地研究)と は相容 れないものではなく, 都市内部 の小売商業の地域構造 を構成す る要素 として中心地以外の小売商業地 ない し小売商業の集 積形態 が認め られることを明 らかに したもの といえる。 さて,Berryの
提起 した シェーマ を念頭 にお く議論ないし事例 研 究は,合
衆国ではBerry以
降, 中心地 に限定 して,中
心地内部の機能配置 を地代理論と閥値慨念 を演 用し,説
明したGarner(1960
の研究 を除 くと,ほ
とんど進展 をみ ることがなかった。1970年代 になると,小
売商業の類型化研究 は再びイギ リスにおいて進展 し, さらに1980年代 になり,わ
が国 において も盛 り上 が りをみせて き ている。 ところで,Davies(1976),Potter(1981),伊
東 (1982)な どが指摘す るよ うに,従
来 ヨーロ ッ パ,わ
が国における小売商業の地域構造研究 は,中
心地 ない し商業地の階層構造 とその配置パ ター ンの検出に重点が置かれて きた。 こ うしたガ犬況は,多
分にヨーロッパ,わ
が国の都市 が,合
衆国 な どと比べ,交
通体系上相対的 にバス,鉄
道等の大衆交通に依存 している度合 が高 く,小
売商業地の 類型的分化が観察 しに くいことが予想 されたことを反映 しているもの ともい えよ う。 しか し,イ
ギ リス,わ
が国の都市 において も,例
えば中心地 とリボ ンとが連続的 に立地 しているなど,必
ず しも 明確 な商業地 の類型的分化 を遂 げるに至っていないが,中
心地以外 の商業集積 がみ られることが明 らかになって きたことなどか ら,今
日では小売商業の地域構造の考察 においては,小
売商業地の類 型化は無視で きないもの とい えよ う。 そこで以下では,本
稿で取 り上 げる事例研究 に当って,ま
ず近年の小売商業地の類型化研究 に関 して,そ
の現状 と問題点についてみ ることとす る。 都市内部の小売商業地の類型化 に関する実証研究の分析方法は,か
なり共通する。すなわち,その 方法は,まず特定の都市内部 を統計 (分析)地
区に分割 し,そ れぞれの地区について種々の業種数(商鳥取市 における小売商業の地域構造 と消費者購 買行動
31
店数,従
業員数 など)を求めた(地区)X(業
種数)の地理行列 に,ク ラスター,主
成分,因
子分析等の 多変量解析法 を施 す ことによっている。 この際,研
究の多 くは,Berryが
行 った一連の研究 と同様 に,(I)ま ず都市内部 に立地す るさまざまな業種の立地的類型区分 を行 い,(ii)さ らに月ヽ売商業地 の 類型 を明 らかにす るものである。 個 々の実証研究 において用い られた分析方法,対
象都市の規模・対象地区,統
計指標 ない し統計 地区などは,そ
れぞれ異 なるため,個
々の研究 を相互 に比較す ることには問題 はあるが,以
下では 従来の研究成果か ら,一
般的に指摘 される事柄 および課題 についてみよ う。 〔業種的立地類型〕 イギ リス都市 における業種的立地類型は,Davies(1974)に
よるコベ ント リーの事例 では,最
寄品,特
殊 な買廻品,買
廻品,専
門的業種,
リボ ンに立地す る業種 に類型化 さ れ,Potter(1981)に
よるス トックポー トの事例 では,最
寄品,買
廻 品,自
動車関連業種 。特殊 な 買廻品,専
門的サー ビス・ レジャー関連業種,家
具・ 自動車小売業 に類型区分 されるもの としてい る。以上の両都市の研究 か ら,主
要 な業種類型は,買
廻品一最寄品機能群con enience‐frequent needs functionsと 専門的な機能群 specialized functionsに 大別 される。次 にわが国の場合 をみ ると
,福
岡,札
幌市では,求
心型業種,分
散型業種,自
動車関連業種,離
心型業種 に (伊東,1982),静
岡市(DID)で
は,最
寄品,買
廻品,飲
食店・レジャー関連業,旅
館・ 賃貸サー ビス業,
自動車関連業種,農
家対象業種 に類型化 され (中口,1983),さ
らに仙台市では, それぞれ二種類 に分 け られる買廻品及び最寄品の4業
種 と自動車関連小売業種等の主要路線沿線集 中型業種 に類型区分 されている (根田,1985)。 また類似 した研究 として,検
討対象機能 を商業・サ ー ビス業のほか,建
設業,運
輸・通信業 など製造業 を除 く第2・3次
産業 に拡張 して求め られた水 戸市の場合で も,そ
の主要 な業種類型は,業
務 ・大型店,サ
ー ビス業・買廻 品小売業,最
寄品小売 業 に類型区分 される(鈴木,1984)。 以上の わが国の都市の研究 において,類
型区分 された業種群の 名称 は,個
々の研究 において相違 しているが,共
通 している業種類型 としては, 2か
ら4の
サ ブタ イプに分 け られる買廻 品一最寄品業種 群 と専門 的業種群 ない し単独で立地す る業種 群 があげ られ る。 〔小売商業地の類型 と小売商業の地域構造〕 上述 して きた業種 的立地類型は,イ ギ リス及びわ が国のいずれにおいても共通性 が大である。 しか しながら小売商業地の類型及び小売商業の地域構 造 については,共
通す るところも少なか らずみ られるが,同
時 に研究事例 によって異 なるところも 多分 にある。 この ことは,個
々の研究 における小売商業地の類型化の方法の違 いを反映 しているこ とも否定で きないが,む
しろ研究対象 とされた地域的範囲及び都市規模の差異 が反映 してい る。 こ の点 を念頭 において,以
下具体的な研究成果 についてみよ う。 イギ リス都市の事例 をみ ると,コ
ベ ントリーの小売商業地の類型は,業
種類型 と対応関係 にあ り, 核状 中心地 (センター)と
特殊 な機能 に特化 した リボ ン (ribbon)に区分 される。小売商業 の地域理 東 構造は
,中
心地 区(Central Area)を
最大 とする6階
層 からなる核状 中心地 と規模的に異 なる 4つ の リボ ンから成立 している。核状 中心地は都市内部全域 に立地 をみているのに対 して,
リボ ンの特 徴はその立地 が市街地形成の古 いイ ンナーシテ ィーに限 られ,多
くがセ ンターに連続す るかない し 一体化 して立地 しているところにある (Davies,1974)。 ス トックポー トの事例では,小
売商業地の 類型は,セ
ンター と特殊 な機 能 に特化 した都 市幹 線 リボ ン (specialized and arterial orientedribbon)に区分 される。 また小売商業の地域構造は
, 4階
層 か らなる中心地及び専門的サー ビスに 特化す る地区 と自動車・家具の小売業等 に特化す る地区の2種
類 に分 け られ る都市幹線 リボ ンか ら 成立 している。都市幹線 リボンの立地的特徴は,コベ ントリーのリボンと同様である(Potter,1981)。 都市規模の類似 した中規模都市である両都市(1)の研究結果は共通す るところが多 く,小
売商業の地 域構造は,主
要 には(i)都市内部 において普遍的 に立地 し,階
層的分化 している中心地 (センター) と(ii)中心地 区及びその周辺 にのみ発達 をみ る特殊 な機能に特化 した リボ ンか ら成立 している。 な る,一
般 に市街地内部 に立地す るリボ ンは,セ
ンターに対 して形成の古い商業集積形態であ り,そ
の利用は特定の常連客 に限定 されているといった特徴 も有 している (Davies,1974)。 以上のイギ リス都市の研究のほか,Davies(1972)は
コベ ントリーを事例 に都市の中心地区の内 部構造 について論 じている。それによると中心地区の内部構造は,Ganner(1966)の
モデルの よ う に,核
心部分 から周辺 に向かって中心地区,地
域・ コ ミュニテ ィー・近隣セ ンターの中心機能 が同 心円状1こ立地 し, さらに主要道路沿線 には リボ ンが発達 している。 また,特
化商業地区は,中
心地 区内の各所 に成立 している。 こ うして中心地区の内部構造は,Berry(1963)に
よる小売商業地 の3類
型 が連続的にない し複合的 に組み合 わさった構造 によって理解 されるもの とした。 次 にわが国の場合 についてみ ると,い
ずれの事例 においても,小
売商業の業種的立地類型 と小売 商業地の類型 との間で必ず しも明瞭 な対応 を示 さない。月ヽ売商業地 の類型は,一
般 に中心地 区ない し中心商業地 を最大 とす る階層的小売商業地 (中心地)が
み られることが共通す るほか,
さらに福 岡市では 自動車関連業の集積する主要幹線沿線地区があげられ (伊東,1982),静
岡市では福 岡市の 場合 と同様の性格 をもつ都市幹線沿線商業地区 と歓楽機能 に特化す る専門化地区がみ られる(中国, 1983)。 小売商業の地域構造は買廻品―最寄品機能群の集積する中心地 が最 も基本となる構 成要素 で あるが,そ
の階層的区分は仙台市では1972年の場合 が6つ(CBD内
核 心的小売商業地,準
核心的小 売商業地,地
域小売商業地,準
地域小売商業地,地
区小売商業地,近
隣小売商業地),1981年の場合 が4つ(CBD内
核心的小売商業地,地
区小売商業地,準
地区小売商業地,近
隣小売商業地)に
区分され
(根田,1984),ま た静岡市では
5つ (中心商業地域,中 間商業地域,近 隣商業地域 〔
高位の商
業地域〕
,不
達続な商店群 〔
中位の商業地域〕
,散
在的に立地する商店 〔
低位の商業地域〕
)に区分さ
れる。以上の区分をもとに,仙 台市では,中 心商業地区
(CBD内
核心的小売商業地
)に
連接 し
,機
能的に異なる小売商業地がみられることが指摘され
,静
岡市では
,中
心商業地区から周辺部に向か
鳥取市 における小売商業の地域構 造 と消費者購 買行動 つて中心地 の レベ ルが同心 円状 に低下 す るもの と‡旨摘 してい る。 〔本研究の 目的〕 以上みて きた研究成果か ら
,都
市内部の小売商業の研究 においては,小
売商 業の類型化研究の意義は大 きい ことはい うまで もないが,課
題 も少 な くない。 そのなかにあって重 要 な問題の一つには,イ
ギ リス及びわが国の場合,一
般 に小売商業の立地的類型 と小売商業地の類 型 とが合衆国都市のよ うに明確 には対応 しないといった状況の反映であ り,ま
た方法上の限界で も あろ うが,小
売商業地 の類型,こ
とにセ ンターの類型区分 がともすれば個 々の研究 において恣意的 にな りがちで あり,類
型化 された小売商業地の実質的な機能的意味 が必ず しも明確 でない点 にあろ う。 また,従
来の研究事例 が中規模都市 に重点が置 かれ,今
後大都市 ない し小都市等の研究成果の 蓄積 が必要 となろ う。 そこで本研究では,上
述 して きた研究成果 とその問題点の一端 を踏 まえ,従
来 ほとんどその研究 が行 われてこなかった地方小都市 について,鳥
取市の事例 をみた ものである。本研究の目的は,(i) 従来の方法 に準拠 して小売業種 の立地類型 をみた後 に,(ii)刀 ヽ売商業地 の類型化 と小売商業の地域 構造 について検討 し,(iii)さ らに消費者購買行動 についても考察 し,(iv)消
費者購買行動の実態 を もとに小売商業地 の類型化 と小売商業の地域構造 について再検討す ることにある。2.資
料 と地域の概観(1)資
料 小売商業の業種的立地類型 と小売商業の地域構造 を検討す るため,以
下の資料 を用い ることとした。一般 に小売商業研究 においては,(i)商業地の画定 ないし統計 (分析)単
位の抽出お よび(ii)研究対象業種 の分類 (設定)が
問題 となる。 とくに前者の ことは重要であ り,そ
の方法は 商店密度,地
価,歩
行者流動量 などにより商業地 を確定す る方法 と国勢統計区,メ
ッシュ区画な ど を単位 とした商業統計区を利用す る方法 に大別 される。いずれの方法 において も,そ
れぞれ問題点 はあるが,本
稿では,対
象地域のすべての小売商業 を考察す ることが可能 となる後者の方法 を採用 す ることとした。 また, この方法は,従
来の小売商業地の類型化研究 において一般 に用いられた も のであるため,都
市間の比較,時
系列的比較 なども可能 となる利点 も有 している。 しかしなが ら, この方法 に内在す る統計区に由来す る欠点 もあ り,そ
の中で も実質的 に連続的な商業地区が,設
定 された統計区画によって,
しば しば分断 されることが大 きな欠点 と考 えられ,統
計区利用の際 には, この点 について何 らかの配慮 が望 まれよ う (林,1977・ 伊東,1981)。 さて,本
稿 で用いる資料は,1981年
の事業所統計「基本調査区内事業所名簿」 である。 この資料 は,基
本調査区ごとに,個
々の事業所 について,産
業小分類,開
設時期,従
業者規模 などが記載 さ理 伊 れてお り
,鳥
取市では241地 区の基本調査区に分割 されている。 本分析 での研究対象 とす る小売業種分類 としては,産
業小分類 (29業種)を
用い,各
商店の従業 員規模 を検討指標 (業種数)と
したPな
お,小
分類のうち,431「
百貨店」 の分類は,具
体的 には業 態 を異 とす る百貨店,大
型スーパーから構成 されている。 そこでこの項 目を百貨店 (43aと 名づけ る)と
大型スーパー (43bと 名づける)に
分害」し,ま
た439の分類はスーパー と名づけた。 また,検
討す る統計単位 は,で
きるだけ実質的 な商業地区 とす るため,こ
こでは,商
店街の分布, 商業集積の連続性 などを考慮 して,基
本調査区の統合 を図 り,74地
区か らなる統計地 区の設定 を行 った。 したがって,本
研究の基本資料は,74地
区×30業種の地理行列である。 一方,消
費者購買行動の分析 には,鳥
取市内 に広 く居住 す る′亀取大学付属小学校4∼
6年生の父 兄を対象 にしたア ンケー ト調査 を中心に検討す ることとした伊) ② 地域の概観 対象都市である鳥取市は,天
正元 (1579)年に現市街地 の東北方の久松 山項 に 鳥取城 が築造 されて以降,順
次近世の城下町 (32万石)と
して発達 して きたことに起 囚す る。近代 以降の′烏取市 も近世以来の行政,文
化,消
費の中心地 としての性格 が継承 され,現
在の鳥取市は, 県庁所在地であるとともに,鳥
取県東部の中心都市である。1985年現在の鳥取市の人 口は13.7万人 で,鳥
取県東部 (24.6万人)の
人口の55,7%を 占める。 鳥取市の地域構造 を概観す ると,城
下町 に起源がある中心市街地,中
心市街地周辺の都市化地軌 後背農山村 から成立 している。中心市街地 は,現
在では′亀取市役所 を中心 に概 むね1.5km圏にあたる が,そ
の起源 は久松山塊 と外堀 として開削 された旧袋川間の鳥取城下町 にあ り,城
下町周辺 の市街 地は,主
に山陰本線 が開通す る明治末期以降形成 されてきたところである。 その中では,市
街地形 成が遅 れた,烏取駅南地区の本格的な市街地化の進展は,第
二次大戦後 にある。 中心市街地 についてみると,住
宅,工
場 を除 く主要な都市機能は,実
質上鳥取市の中心地 区 を形 成す る′烏取駅 と同駅か ら北東方向の国道29号線問 (■都市計画用途地域の商業地域,近
隣商業地萌 に集 中 し,そ
こでは,旧
城下町の侍町地区に該当す る鳥取市役所 (片原通)よ
り以】しの地区は,主
に行政・文教・業務機能 に特化 し,一
方片原通 より南方の鳥取駅 までの地区は,商
業・業務機能 に 卓越 し,中
心商業地区 を形成 している (第1図
)。 こうした申心地区の周辺 には,古
くから発達 した住 宅地区が取 り巻いている (岩永,1977)。 中心商業地 区の内部 に目を転 じると,片
原通=旧
袋川間の旧城下町の町屋地区は,伝
統的 な商店 街などが立地 し,従
来の鳥取市の商業中心であったが,第
二次大戦後 になると,商
業中心 が次第に 鳥取駅方向に移動す ることによって,現
在では停滞 ない し衰微 の傾 向にある。 それに対 して,駅
前 地区では,特
に1970年代以降′鳥取駅前再開発,大
型店・業務 ビルの進出 によって,鳥
取市の商業・ 業務の中心核 として発展 して きている (立命館大学地理学研究会,1983)。 以上の中心市街地では,1965年
頃 から人口の ドーナッツ化現象 が顕著 とな り∫4)14「売業,製
造業等鳥取市 における小売商業の地域構造 と消 費者購 買行動 の周辺部への移転
,進
出 も日立 ち,中
心地区の機能的純化 (高度化)も
進展 を遂 げて きた。 鳥取市街地周辺 の都市化は,市
街地西方の国道9号
線沿線,鳥
取駅南方・千代川以東 を中心 とし ている。周辺部の産業活動の立地展 開は,い
ずれも主要道路 に沿 ってお り,鳥
取駅南方では,主
に 製造業が進出 し,市
街地西方の国道9号
線・同バ イパス沿線地 区では,缶「売・運輸業,
自動車関連 業の発達 が著 しい。一方,周
辺住宅地の開発 は,一
般 に砂丘地帯で先行 し,1965年
頃 か ら1970年代囲
醐
剛
剛
□
園
霞
霞
路軒′ミAパ 外 d移9考 Vla 商業地域 近隣商業地域 第1種住居専用地域 第2種住居専用地域 住居地域 準工業地域 工業地域 工業専用地域ホ
傘`
ウ
i■峰線 因美線 `国老29号線 第1図
鳥取 市 都市 計画用途 地 域 図理 伊 に浜坂
,湖
山,末
恒 などで飛地的住宅地化 が進展 した。砂丘地帯の住宅 開発 が一段落 した1970年代 後半か らは,住
宅 開発 の中心は,千
代川以西の布勢地区,鳥
取駅南地区などの沖積低地 に至っている。 以上のよ うな,都
市化の進展 に伴 って,小
売商業の進出 も日立 って きてぃる (伊東,1983)。 こうした都市化地域 をとりまく南方 。南西方の後背農山村では,一
部 で小規模 な住宅地化 が進展 しつつ あるところも見 られるが,総
じて人口の減少地帯 となっている。 資料は,各
年次の「商業統計表」による。 次 に,小
売 商業の動 向 をみると,鳥
取市の小売 商業は,1982年
現在商店数2,301店,年
間販売額 1,447億円であ り,1970年
の商店数1,691店,販
売額290億円に比 して,そ
れぞれ1.36倍,4.99倍
の増 加 をみている。近年の小売商業の変化は,単
に量的拡大 を遂 げただけでなく,業
種構成上の変化や大 型店の進出などの質的変化 をともなってきている。業種別 (中分類)に
その動向 を同 じく1970∼ 82年 間にみると,「自動車 。自転車」,「その他」小売業は,商
店数,年間販売額 ともに増加 が目立つ。そのほ か,「飲食料品」小売業では,商店数の増加は最小であるが,年
間販売額の増加率は最大 となる。こうし た「飲食料品」小売業のなかでは,主
として総合食料品店 (スーパーマーケット)か
らなる 児各種食料 品」珂ヽ売業 (小分類)の
発達が顕著 である。ちなみに,同
小売業の年間販売額 は,1970年16億円(「飲 食料品」刈ヽ売業の27.1%)か
ら1982年181億 円(同48.4%)へ
と増大し,「各種食料品」月ヽ売業 は,1970 ∼1982年間の「飲食料品」Jヽ売業全体の販売額の増加の52.4%を吸収 したことになる (第1表
)。 また,大
型店 についてみると,1984年
末現在,売
場面積1,500♂以上の店舗 (大店法でい う第一種 大型店)が
9店
,同
500∼ 1,500ゴ未満の店舗 (同第二種大型店)が
18店である。両27店の開設時期 は,1970年
以前4店
に対 して,1970∼
1980年が19店,1980年
以降が4店
であ り,1970年
代中頃 か ら 大型店の出店は急速 なものがあった。 また,最
近年では,上
述の「各種食料品」月ヽ売業の発達 か ら も推察 されるように,売
場面積500ポ未満のスーパ ーマーケット,コ ンビニエ ンスス トアの都市化地域 への進出が著 しいF) 第1表
′亀取市の小売商業の動向 (中分類) 小 売 業 年 度 小 売 業 計 各 種 商 品 繊 物・衣料・身の 回 り品 飲 食 料 品 自動車。自転 車 家具・建 具・ じゅ う器 そ の 他 商店敷 年 間販売 額 商店数年 間 販売 額 商店数 年 間 販売 額 商店数 年 間販売額 商店数 年 間 販 売額 商店数 年 間 販 売額 商店数 年 間 販 売 額 1970年 1,691 2,90乏 228 673 586 1982年 2,301 14,471 7 2,173 1,718 11828 299 1,236 3,775鳥取市 における小売商業の地域構 造 と消費者購 買行動
3.可
ヽ売業種の立地類型(1)ク
ラス ター分析 による小売業種の類型化 一般 に小売商業の立地は,大
局的にみ ると,消
費 の分布 に基本的に規定 されるものの,小
売業種 ごとにそれぞれ閾値や消費者の利用頻度 も異 なるこ とか ら,具
体的な小売商業の立地は多様 に展 開す る。 しか しなが ら,こ
うした個 々の小売業種 も一 般的にみ ると,い
くつかの類似 した立地性向 を示す業種群 に類型化 されることは,既
に指摘 されて いるところで ある。 そこでまず,小
売業種 間の立地の類似性 と小売業種の グループ化 についてみ る ため,前
章で述べた地理行列 をもとにクラスター分析 により,小
売業種の連鎖樹 を求めた (第 2図)。 25(連結段階) I I I ∃ ¬ 」 」 一ー
珂
― 「ト
43a百貨
店 439ス ー パ ー 443婦 人 ・ 子 供 服 444靴
・ 履 物 449その他衣料・身の回り品 499そ の 他 分 類 不 能 456野 菜 ・ 果 物 441呉服 ・服 地 ・寝 具 442洋
服 495中
古
品 483陶磁 器 ・ ガ ラス 器 43b大 型 ス ー パ ー 492農 耕 用 品 453食
肉 454鮮 455乾 魚 物 472自
転
車 493燃
料 484家庭 用 機 械 器 具 459そ の 他 飲 食 料 品 471自
動
車 458米
穀
類 481家具 ・建 具 ・什 器 489そ の 他 の 什 器
物
品
料
ン
品
具
荒
料
味
パ
恥
房
・
食
調
・
﹁
文
物
種
・
子
鶏
籍
.
金 各 酒 菓 医 書 第2図
小 売業種 の連鎖 樹38 イ升 小 売業種 の連鎖 樹 は
,そ
の連結化 の段 階 によって,(i)43a(「
百 貨店」)∼ 483(「
陶磁 器・ ガ ラ ス器」小売業)=12業
種,(ii)43b(「
大型 スーパ ー」)∼
484(「家庭 用機械 器具J小
売 業)=12業
種 の二 つ の大 きなサ ブ クラス ターが認 め られ る。 (i)のサ ブ クラス ターは, さらに「 スーパ ー」,「 婦 人・子供服」,「 靴 ・履物」月ヽ売業 (439∼ 499) な どの業種 及 び「 呉服 ・服地 ・寝具」,「 中古 品」凋ヽ売業 (441∼495)な
どの業種 の購 買頻度 の比較 的少 ない2業
種 グルー プ と「鮮 魚」,「野菜・ 果実」刻ヽ売 業 (454∼456)な
どの生鮮 食料 品関連 の業 種 グルー プ に分害」され,そ
の ほか「 百貨店」お よび「 陶磁 器・ ガラス器」刈ヽ売 業 が単独 に連結 す る。 (ii)のサ ブ クラス ターは,43b(「
大型 スーパ ー」)∼ 482(「
金物・荒物」刻ヽ売業),451(「
各種 食料 品」珂ヽ売業),472(「
自転 車」月ヽ売業)∼ 484(「
家庭 用機械 器具J月ヽ売 業)の
3グ
ルー プに分 割 されるが,各
グルー プの業種 的特徴 につ いては,こ
の検討 か らは必ず しも明確 に指摘 で きない。2大
サ ブ ク ラス ター に対 して,か
な り独 立 的 に連結す る業種 (群)も
あ り,そ
れ らは「 その他飲 食料 品」 月ヽ売 業 と「 自動車」月ヽ売 業 の グルー プ と「 家具 ・建具 。什 器」,「 その他什器」珂ヽ売 業 な ど とな る。 以上 の2大サ ブ クラス ター と独 立的 ない し単独 に連結す る業種群 か ら構成 され る小 売業種 の運鎖 樹 のパ ター ンは,個
々のサ ブ クラス ター等 において該 当す る業種 は相違す るものの,福
岡,札
幌 市 の事例 (伊東,1982)な
どとも共 通 してい る。(2)囚
子 分析 による小売 商業 の地域構 造の構 成要素 上述 した連鎖 樹 の意味 と小売 商業 の地域構 造 の構 成要素 を探 るため,囚
子 分析 法 を用 いて検討す る。具体的 には,前
述 の地 理 行列 を標準化 し , 主軸法 によって主要 因子 を求 め,そ
の後バ リマ ックス回転 を施 した ものであ る。 分析 の結果,固
有値1.00以 上 の囚子 が6因
子 抽出 された (第2表
)。 抽 出 された6囚子 で,全
変 動 の83.4%を
説 明す る。6因子 の なかで,上
位2因
子 の説明力 (寄与率)は
,第
1囚子=32.3%,第
2囚
子=17.5%と
高 く,両
囚子 で約50%の
説 明 力 を もつ。 両囚子以下 の因子 は,そ
の寄与 率 は かな り低下 す ることか ら,鳥
取 市 の囚子構 造は, 2つ
の代表的囚子 と4つの副次的 囚子 とか ら成 り立 つ。 こ うした囚子構 造 に対す る個 々の業種 の共通性 (communality)は,30業
種 の うち23業 種 まで が50%以
上 とな るが, と くに「米穀類」,「 家具 。建 具・什 器」,「 陶磁 器・ ガラス器」,「 中古 品J月ヽ売 業 で は,そ
の共通性 が16∼37%と低 い。 これ らの業種 は,全
体 的 な囚子構造 か ら遊 離 してい るもの とい える。 次 に,各
囚子 の意味 す るところについて検 討す ると,以
下 の よ うに要約 され よ う。 〔第1因
子〕 この囚子は,「大型スーパー」,「スーパー」の総合型小売業 と「婦人・子供服」,「そ の他衣料 。身のまわ り品」刻ヽ売業などに高い負荷量 をもつ。総合型小売業 と典型的な買廻品関連の 小売業種 を表 わす囚子である。 理鳥取市における小売商業の地域構造 と消費者購買行動
39
〔
第2囚 子〕
この因子は
,「鮮魚」
,「乾物」
,「野菜・果実」月ヽ
売業で高い負荷量を示す。主とし
て,生
鮮食料品関連の小売業 (最寄品)を
表わす因子である。 〔第 3囚 子〕 この因子は,「各種食料品」,「酒・調味料」,「菓子・パン」月ヽ売業 と「燃料」,「書 籍・文房具」月ヽ売業で高い負荷量 を示す。この因子は,こ
こでは必ず しも明確 に命名できないが, 一般食料品関連の小売業等 を表す ものと想定で きる。 〔第4囚
子〕 この因子は,「自動車」,「燃料」小売業の自動車関連業種 と「その他飲食料品」小売 業 とで高い負荷量 を示す。「その他飲食料品」小売業は,鳥
取市の場合,主
に弁当,寿
司などのファ ーストフー ド販売店であり,それらの店舗の分布 は道路沿線 に多 くみ られる。 こ うしたことか ら,こ
の囚子は, 自動車交通 と関連性の深 い小売業 を表す因子 とい える。 〔第5因
子〕 この囚子は,聘
朝民・服地・寝具」,「洋服」,「 中古品」小売業 などで高い負荷量 を 示す。第1囚
子 と同様 に買廻品小売業 を表す囚子である。 しか し,こ
の囚子 と第1囚子の買廻品小 売業の業種群 との相違 は,こ
こでは不明である。 〔第6因
子〕 この囚子は,「百貨店」単独で高い魚荷量 を示す囚子で ある。 以上のよ うに分割 される小売商業の地域構造の構成要素 (因子構造)は
,イ
ギ リス,わ
が国の都 市の事例研究 と比較 してみ ると,か
な り共通 したところが多い。 第2表
囚子 負荷量 と囚子 寄与 率(.45以
上 のみ記入) 種 類 業 分 /」ヽ 売 業 種 共通性 第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 第6因子 百 貨 店 大 型 ス ー パ ー ス ー パ ー 呉 服 ・ 服 地 ・ 寝 具 ギF ttR 婦 人 ・ 子 供 服 靴 ・ 履 物 その 他 衣 料 ・ 身 の まわ り品 各 種 食 料 品 酒 ・ 調 味 料 食 肉 鮮 魚 乾 物 野 菜 ・ 果 実 菓 子 ・ パ ン 米 穀 類 そ の 他 飲 食 料 品 自 動 車 自 転 車 家 具 ・建 物 ・仕 器 金 物 ・ 荒 物 陶 磁 器 ・ ガ ラ ス 器 家 庭 用機 械 器 具 そ の 他 の 什 器 医 薬 品 ・ 化 粧 品 農 耕 用 品 燃 料 書 籍 ・ 文 房 具 中 古 品 そ の 他 分 類 不 能 56 93 74 7 5 44 45 53 89 与 有 与 寄 積 回 寄 累 値 率(%) 率(%) 3.28 17 5 49.7 1.91 10.2 59.9 1,73 9.2 69.1 1.49 8,0 77.1 1.18 6.3 83_4理 伊 第
1, 2の
主要因子は,す
べての事例 において共通する一般的な囚子であ り,鳥
取市 において も, 小売商業の地域構 造 を規定す る最 も基本的な要素 として,「買廻品」∼「最寄品」の系列があ り,
さ らにその上で,こ
うした2囚
子構造では説明 されない副次的要素 (囚子)が
み られた。 第3因子以下の副次的因子 についてみると,第
4囚子は,ス
トックポー ト(Potter,1981),福
岡 市 (伊東,1982),静
岡市 (中国,1983)の
事例 においても,同
様の 自動車関連業種の困子の存在が 確認 されてお り, この要素はかな リー般的 にみ られるもので ある。 また,第
5, 6因
子 を代表す る 業種群は,他
の事例 では「買廻 品」 グループに包含 されている場合 もあ り,鳥
取市の場合 と同様 に, 「買廻品」 グループがぃ くつ かに分化 している場合 もある。以上の因子群 (要素群)は ,従
来の事 例研究 において,み
いだされて きた小売商業の地域構造 を規定す る要素 といえる。 また,第
3因
子 は,その代表的業種の一つが,小
売商業の分散化 を担 う特異 な立地パター ンを呈す る「各種食料品」 小売業 (スーパーマーケ ッ ト)を
合むことなどから,こ
うした立地上 の特殊性 によって顕在化 した もの と想定 される。0
小売業種の立地的分類 上述 して きた クラスター分析 と因子分析 の結果 を念頭 において,小
売業種の立地的類型 についてみよ う。 ① 主要囚子の立地特性 と小売業種の連鎖樹 まず主要囚子の立地特性 をみ るため,単
独機能 を 表す第6囚
子 を除 く第1∼ 5因子 について,各
統計区毎 に囚子得点 と市場変数脩)と を対応 させて相 関係数 を求めた (第3表
)。 この表 を中心 に,主
要因子の立地特性 をみよ う。 第3表
主要因子 とス トック指標 との相 関係 数 因 子 標 第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 人 口(1980年) 人口増減率(1965∼ 80年) 事業所数(1981年) 商店数(1981年) 商店数/事
業所数(1981年) 商店数増減率(1975∼81年) 商店数/人
口(1981年) 新規 開設商店比率(1975∼81年) 最高地価地点か らの距離 14 14 31・ 48■4 20 03 55*・ 16 14 11 18 11 52・* 40*・ 09 53** 45+* 14 85キ・ 21 59・本 46** 06 10 11 19 60** 08 27 38キ・ 25 09 10 09 46*キ 11 19 11 16 36+* 31* 03 28 01 31* 帯 0.1%水準にて有意,* 05%水
準にて有意 各 因子得点 と商 店数,事
業所 数 との相 関係 数 は,い
ず れ も正 を示 し,い
ず れの囚子 も全般 的 な商 店 ない し事 業所 の集積 (量)と
関連 してい る。 その他 の指標 との関係 をみると,主
要 には第1, 2,
5因子 が類似 した傾 向 を示 し, これ らの囚子群 に対 し,第 3, 4囚
子 は ほぼ逆 の関係 にあ り,小
売鳥取市 における小売商業の地域構 造 と消費者購 買行動 4ユ 業種群の立地 は
,大
局的には2つ
のグループに分化 しているものといえる。 まず第1, 2, 5因
子の囚子得点は,商
店数,人
口当 り商店密度 (商店数/人
口)な
どと比較的 高い正の相関関係 を示 し,最
高地価地点か らの距離 と魚の関係 にある。 また,人
口,人
口増減率で は,魚
の相関 を示す。 こうしたことか ら, これ らの因子群で代表 される業種群は,一
般 に立地上商 業機能 が集積 し,人
口当 り商店密度の高い地区で典型的 にみ られ,ま
たその分布は中心地区で卓越 す るもの とい える。 一方,第
3,4囚
子の囚子得点は,商
店密度 に関する2指
標 (商店数/人
口,'商店数/事
業所数) で負の相関 を示 し,最
高地価地点からの距離 とは正の関係 にある。 さらに,人
口,人
口増減率 とは, 正の相関関係 をもつ。すなわち,両
囚子 に代表 される業種群は,一
般 に商業集積の比較 的粗 なとこ ろで,中
心地 区か ら離れた地 区で典型的 に発達 し,ま
た人口増加 をみ る周辺地区で卓越す るもの と いえる。 なお,第
3因子は,人
口との相関関係(r=.85)が
極 めて高いことか ら,人
口の再分布 に 最 も機敏 に対応す る業種 グループを意味 している。 また,第
4困
子 は,新
規 開設商店比率で高い相 関関係 を示す ことか ら,比
較的新 しく発展 して きた業種 グループとい えよ う6 以上の主要 因子の全般的特性 を地域的 に詳細 にみ るため,第
1∼ 5囚子 について,そ
の地帯別 お よび地区別 に平均 囚子得点 と正の囚子得点 を示す地区の比率 を求めた (第4表
)。 第1, 2, 5因
子 は,中
心市街地 で平均 因子 得点 が正 を示 し,上
述 の結 果 か らも判 明 したよ うに, 総 じて求心的 な傾 向が認 め られ る。 こ うした各 因子 につ いて,地
帯 別 にみ ると,第
1因子 は,0.5km
圏内 で平均 囚子得 点 と正得点地 区比率 が最大 で あ り,最
も求心的傾 向 が強 い。つ いで,求
心 的で あ るのは,平
均 因子 得 点 が0.5km圏 内 および0,5∼ lkm圏で正 を示 す などの第5囚子 であ る。 両 因子 に対 して,第
2囚子 は,平
均 囚子得点では0.5km圏内で高 い ものの,正
得 点地 区 の分 布 で は,41.6∼
26.3 第4表
地 帯 ・地 区別平均 囚子 得点 分 類点
地 区 第1因
子 第2因
子 第3因
子 第4因
子 第5因
子 平均因子 得 点 正得 点 地 区 の 比率(効 平均因子 得 点 正 得点 地 区の 比率19/pl 平均因子 得 点 正得点 地 区の 比率∽ 平均因子 得 点 正 得点 地 区の 比 率∽ 平均因子 得 点 正得点 地 区の 比率(効 地 帯 0.5km圏 0.5∼l km圏 1∼ 2 km圏 2臨以遠 1.28 -0.05 -0.45 -0.21 83.3 47.4 4.0 33.3 0.62 -0.11 -0.03 -0.23 41.6 26.3 32.0 27.8 -0.19 -0.44 -0.15 0,80 33.3 15.8 28.0 61.1 -0,00 -0.08 -0.28 0.48 50.0 21.1 8.0 66.7 0,65 0.25 -0.17 -0.50 75.0 42.1 40.0 11.1 地 区 中 心 市 街 地 市 街 地 西 方 市 街 地 南 方 0.17 -0.21 -0.37 41.3 26.7 23.0 0.14 -0.29 -0.10 -0,36 0.37 0.85 21.7 46.7 61 5 -0.22 0.56 0.12 19,6 60.0 38.5 -0。19 -0,44 -0.18 計 32.442
伊 東理
│ %と
地域 的 にかな り均 等 で分散的で ある。│
一 方,第
3, 4因
子 で は,平
均 因子得 点 が 2 km以 遠 で正 とな り,第
3囚
子 で は,市
街地 南 方 で,1
第4因
子 では,市
街地 西方 で,正
得 点地 区比率 が高 い。│
す で にみ た クラス ター分析 によ る運鎖 樹 のパ ター ンは,以
上 の よ うな状況 を反映 してい る。す な わ ち, 2大
サ ブ クラス ター は,中
心地 区 と周辺 地 区 に特 化 して い る業種 群 に対応 し,そ
の他 の業種 群 は,特
定地 区 に集 中す る業種群 を示 してい る。 こ うした主要業種 群 の なかの さらに小 さなサ ブ グ ルー プの一部 が,囚
子分析 では,独
立 した囚子 と して抽 出 された もの とい えよ う。②
小売業種の立地的類型化
上述してきた結果を総合して
,小
売業種の類型を主要因子に即し
てまとめ ると,以
下のよ うになる。│ (i)『
求心型』小売業種:典型的な買廻品小売業種 と総合型小売業か ら成 り,小
売商業の地域構 造 を構成す る最 も重要 な要素である。 (ii)『分散型』小売業種:主要 な該当業種 は,生
鮮食料品関連の小売業 にあ り,比
較 的中心市街 地 で分布密度は高いが,一
般 に最 も普遍的に立地 している業種である。(iii)[離
心型』小売業種:スーパーマーケット(各種食料品小売業)等
にあ り,立
地上『求心型』 小売業種 と対照的な性格 を有す る。(iv)『
主要幹線指向型』小売業種:主要 な該当業種 は,自
動車関連業 にあ り,
自動車交通上の要 地 に成立 し,離
心的性格 も強い。(v)『
中心地区縁辺立地型』小売業種:一部 の買廻品小売業種 が該当 し,一
般 に『求心型』珂ヽ売 業種 の立地点の外側 に連接 して立地 している。4.小
売商業の地域構造 前章では,鳥
取市の小売商業の立地類型 について検討 してきた。 ここでは,小
売商業の地域 的立 地分化の実態 と小売商業の地域構造 についてみ ることとしよ う。(1)小
売商業の立地分化 囚子分析結果 にもとずいて,各
囚子の因子得点の分布 か ら,小
売商業 の立地分化の地域的実態 についてみよ う。 第3図
および第4図
は,各
囚子得点で正の比較 的大 きい値(上位10地区)を示す妃区 を図化 した も のである。前章の結果からも示唆 されるように,中
心市街地で高得点地区が集中す る因子 グループ (第3図 )と
周辺地域 に高得点地区が多い因子 グループ (第4図
)に
分 かれる。 まず,中
心市街地 に高得点地区が卓越す る小売業種 (因子)群
についてみよ う。鳥取市における小売商業の地域構造 と消費者購買行動 O第 1囚子
Δ 第
2因子
□ 第
5因子
に
)囚子得点
2.0∼ O因 子 得点 ∼1.9N
汁
E≡l中心市街地
目 河 川 伴 い 鉄 道 ―― 主要道路N
4
F ﹂ Ξ 三 二 三 一 一 一 二 一釜
エ
一 一 一 一 一 一 二 一 一 一 一 一 第3図
第1・ 2・ 5因子得 点分布 図 (上位 10地 区)44
伊東 理
O第
3因子 □ 第4因子 ○ 囚子得点2.0∼O因
子得点∼1.9∋
垂
氏 一 一 一 一 一 二F
一
涯
N
4
地 衡 川 道 路 市 道 心 要 中 河 鉄 主日
目
笙
第4図
第3・4因
子 得点分布図 (上位10地区)鳥取市 における小売商業の地域構 造 と消費者購 買行動
45
第 1因 子得点は,正
の得点地区が25地区(33.8%)あ
り,上
位の高得点地区の分布は,鳥
取駅に 対時す る栄町(I)地
区の5.66を筆頭に,鳥
取駅前から同北方の若桜街道沿いに集中 している。その ほか鳥取市の最大の周辺住宅地である湖山地区の中心となる湖山東地区にみられる。 第2因
子得点は,正
の得点地区が23地区(31.1%)あ
り,上
位の高得点地区の分布は,鳥
取駅地 区の5.34および栄町(Ⅱ)地区の5.28の′鳥取駅前の両地区が最大 となる。 しか し,そ
の他 の該当地区 は,い
ずれも中心市街地の周辺部 に位置す る住宅地 に分散的にみ られる。 第5因子得点は,正
の得点地区が30地区(40.5%)と
他の囚子 よ り多いが,上
位の高得点地区の 分布は,魚
町 。新町地 区の3.14,元
町地 区の2.83な ど旧袋川以北の伝統的商店街 を含む地区および 鳥取駅前地区の縁辺 に位置す る地区 に集 中的にみ られる。 次 に,周
辺地域 に高得点地区が卓越す る小売業種 (囚子)群
についてみ ると,第
3因
子得点は, 正の得点地区が26地区(35.1%)あ
り,上
位の高得点地区の分布は,湖
山東地 区の2,79,倉
田 。津 ノ井地区の2.75,美
保地区の2.52な ど分散的 に分布 している。 こうした,上
位の高得点地区は,総
じてスーパーない しスーパーマーケ ッ トが発達 をみている地区にあたる。 第4囚
子得点は,正
の得点地区が24地区(32.4%)あ
り,上
位の高得点地区の分布は,商
栄・安 長地区の6.54を最高に,市
街地西方の国道9号
線沿線等の主要道路沿線地 区にみ られる。 73-連結段 階 70- 60-地 区 数 L二賃Ⅲ周辺・周辺農村 IB A
周 中 ・ 辺 地 区日B bi 習
!中
心地区縁辺部 : b2 b3B
中 心 地 区〕 511911!51:71:4 第
5図
小売商業地の連鎖樹γ
舛
件
k
F
・0 ⋮N
牛
0 1 km : = I 国 中心市街地 目 河 川 引 幹 鉄 道 ― 主要道路 第6図 小 売 商業地 区 の類型別分布 図鳥取市における小売商業の地域構造 と消費者購買行動
47
(2)小
売商業地 の類型 小売商業地の類型 をみるため,ワ
ー ド法 クラスター分析 により,各
統計 区間の類似性 をもととした小売商業地の連鎖樹 を求めた (第5図
)。 その結果,連
結段階70以下 で, 10以上の統計区か らなるサ ブクラス ターを合むことを基準 として,統
計区 をグループ分 けす ると , 6つの類型がみ られた。第6図
は,
この類型別分布図であ り,ま
た第5表
に記 した名称 は,類
型別 分布図 をもとに特性づけ したもので ある。 各統計区の類型は,主
要 には2大
類型 (a群,b群
)に
区分 され,主
としてa群
は中心市街地 の 周辺 か ら外側 に,b群
は中心地 区 に卓越 している。以下両群の詳細 について,検
討 しよう。 なお, 検討 に際 しては,当
該類型の小売商業の特性 をみるため,各
類型 に該当す る統計区の類型別平均因 子得点 を求めた (第5表
)。 ① 中心地 区の類型分布 と構造 主 として中心地区にみ られ るb群
につ いてみ ると,鳥
取 駅,米
町(I),栄
町(Ⅱ)の3地
区(b2群
)が
核心部 を形成 している。その小売商業の特性 は,平
均因子得 点か ら示唆 されるように,こ
とに『求心型』小売業種 (第1因
子)に
卓越 してお り,ま
た全般的 に 小売商業の集積 が目立つため,第
2囚子得点 も高い。 bl群は,そ の多 く力ヽ核心部 に線状 に連接 して核心部周辺 を形成 し,一
部 は伝統的商業地区 にみ ら れる。 その小売商業上の特性 は,核
心部 についで第1因子の平均囚子得点が高 く,そ
のほか第5因
子得点 (『中心地 区縁辺立地型』刻ヽ売業種)は
この類型で最大 となる。 さらにb3群
は,上
述 した両者 の外側,と りわけ旧袋川以北 の伝統的商業地 区 を中心 に,中
心地区 縁辺部 を形成す る。 ここでは,『中心地区縁辺立地型』月ヽ売業種 に卓越 している。また,第
1因
子得 点では,負
の値 を示 し,第
2因
子得点では,正
の値 を示す。 第5表
小売商業地区類型別平均因子得点 小 売 商 業 地 区類 型 平均距 離 (100ml 第1因子 第2因子 第3因子 第4囚子 第 5因子 市街地周辺 ・周辺 農村 -0.31 -0,19 0.73 -0.10 -0.40 市 街 地 内 住 宅 地 -0.18 -0.10 -0。27 -0,40 主 要 幹 線 地 区 -0.23 -0.27 -0.34 -0.51 核 心 部 周 辺 0.72 -0.37 -0.47 -0,12 核 ′b 部 2.9σ -0,09 -0。23 中 心 地 区 縁 辺 部 ―-0.41 -0.48 周 辺 地 区 -0.23 -0.17 -0.42 中 ′b 地 区 0.29 0.22 -0.44 -0.12 全 市 域理 東 以上の類型分布 を総合す ると
,中
心地区では,核
心部か ら漸移的 に『求心型』月ヽ売業種のウエイ トが低下 し,逆
に『分散型』小売業種 のウエイ トが上昇す るといった同心円パ ター ンを呈 してお り, さらに中心地区の縁辺部 では,呉
服 ・洋服 などが代表的業種 となる『中心地区縁辺立地型』小売業 種 が卓越す る。 また,中
心地区の小売商業地 の類型分布は,
こうした小売商業の集積量や業種的差 異 を反映 しているほか,核
心部 (セ ンター状集積)と
その他の地 区 (リボ ン状集積)と
の集積形態 や商業集積の形成時期の相違 と関連 していよ う。 ② 周辺地区の類型分布 と構造 次 に,周
辺地区にみ られるa群についてみ ると,a3群
が最 も明 確 な特徴 をもち,そ
の分布は6地
区の うち4地
区までが′亀取市街地西方の国道9号
線沿 線 にみられイ) その小売商業の特性は,『主要幹線指向型』小売業種 (第4囚
子)の
集 中にある。この類型は,例
えば
Berry(1983)が
指摘 したautomObile rOwに
相当す る主要幹線地 区 とみ ることがで きる。一方
,al,a2群
は,主
に中心市街地内および周辺地域の住宅地 で,モ
ザ イク状 に分布 している が,a2群
は,例
えばal群
に比べ中心 (最高地価地点)か
らの平均距離 も短 いことなど,総
じて a2 群は中心市街地内住宅地 に,al群
は周辺地域・周辺農村 に典型的 にみいだされる。 こうした住宅地 での小売商業の相違 は,al群
が『離心型』刈ヽ売業種で正の値 を示すことにあ り,両
群での最寄品部 門の業極 的相違 を反映 しているもの と考 えられる。すなわち,al群
に相 当す る地区 には,近
年急速 に発展 して きた各種食料品小売業 (スーパーマーケ ット)が
発達 し,一
方a2群
の地 区では,al群
に対 して 自然発生的に形成 をみそ きた食料品店等の一般商店の立地 が相対的 に目立つ。 以上の類型 を総合す ると,周
辺地区では,近
年の都市化の進展 と関連 の深 い『主要幹線地区』が み られ,
さらに住宅地 での小売商業の類型は,住
宅地の形成が古い中心市街地 と近年 の都市化地域 とに分化 していることが半」明 したもの といえよ う。5.消
費者購買行動 前章 までに検討 して きた小売商業の地域構造 を念頭において,消
費者購買行動 につ いて最初 に述 べたア ンケー ト調査 によってみ ることとしよ う。なお,ア
ンケー トの概要は,次
のよ うである。 アンケー ト対象者の居住地 は,ほ
ぼ£取市の全域 に広が り,そ
の世帯主の年齢 は,30歳
代後半か ら40歳代が中心で ある。鳥取市 などが行 った商圏調査 などと比較 して,本
ア ンケー ト対象者の特徴 は,世
帯主の年齢 がほぼ固定 されているほか,当
該世帯の 自家用車所有率(92.3%)が
高 く,ま
た 買物での 自家用車利用率が83.3%に
達す るなど,モ
ビリテ ィの高い世帯であるところにある。鳥取市における小売商業の地域構造と消費者購買行動
49
ア ンケー トの内容 は,対
象 世 帯 の属性 と購 買施 設,購
買施 設 に至 る交通手段,購
買頻 度等 の消 費 者購 買行動 に関す る諸項 目か らなる。(1)消
費者 の購 買 実態 消 費者購 買行 動 と地 域 構造 との関連 をみ るにあた って,ま
ず 消 費者 の購 買 活動 の概 要 をみ よ う。①
商品別購買施設
消費者の購買行動の実態をみるため,ア ンケー トでは
,購
買施設を中心地
区
3,近
隣
2,そ
の他の計 6施 設に分け
,各
対象者の利用施設を問うた。第 6表 は
,居
住地 を3地
区に分割 して
,品
目毎にその利用施設比率を求めたものである。
「婦人服 (外出着)」,「婦人服 (普段着)」,「子供服」,「肌着・下着」,「時計・メガネ」の5品目 は,中
心地 区の施設群で80%以
上 が購入 され,そ
れ らの中心地区での購入比率 には,居
住地 間で明 瞭 な差異はみられない。具体的な利用施設は品 目によって異 なり,百
貨店の利用が多いのは,「肌着 。 下着」 を除 く衣料品にあり,大
型 スーパーでは,「婦人服 (普段着)」,「子供服」,「肌着・下着」の 利用率 が高 く,一
般商店の利用率 が高いのは,「婦人服 (タト出着)」,「H寺計・メガネ」 となる。 「家具」,「スポーッ用品」は,上
記の5品目にくらべ,中
心地区の商業施設の利用率は若干低 い が,い
ずれの居住地区でも一般商店 を主体 に中心地区の商業施設の利用率が過半 を越 える。 また, 「家具」 においては,主
要道路沿線 に立地す る郊外型家具店の利用 も相 当数み られる。 以上の買廻 品の購買行動は,主
要 には中心地区の施設間で展 開 しているもの といえる。 それ らに 対 して,「日用品」,「生鮮食料品」,「保存食料品」(最寄品)の
主要 な購買施設は,中
心地区の「大 型 スーパー」と居住地近 くの「近隣のスーパー」,「近隣の一般商店」 となる。居住地 区別 にみ ると, 居住地 と中心地区 との距離が一般 に最 も離 れた市街地西方で「大型 スーパー」の利用率 が他 の2地
区にくらべ低 く,そ
れに対 し「近隣のスーパ ー」の利用率が高い。全般的 にみて,「大型スーパー」 の利用率が高 いのが注 目され,最
寄品の購買地 は,ス
ーパー を主要 な利用施 設 に中心地区 と近隣地 区 とが錯綜 しているもの といえる。 ② 消費者の属性 と購買施設 上述 したアグ リゲー トなレベルでの消費者の品 目別購買施設は, 特定の商業施 設に限定 されるものではな く,主
要 な利用施設 をみて も複数の施設 にわた る。 また, 居住地 の3区
分 による消費者の購買施設 では,居
住地間の明瞭 な違 いはみ られなかった。 そこで ここでは,個
々の品 目の購買行動 において,具
体的な購買施設の選択 を規定す る消費者の 属性 につ いてみ ることとしよ う。 消費者の属性の違 いによって,利
用す る購買施設が相違す るか,否
かをみ るため,購
買施 設 を買 廻品部門(7品
目)に
ついては,「百貨店」,「大型スーパー」,「中心地区の一般商店」およびこれ ら の3施
設以外 の4つに区分 し,最
守品部門(3品
日)に
ついては,「大型スーパー」,「近隣の一般商 店」,「近隣のスーパー」 およびこれ ら3施
設以外の4つに区分 し,
さらに消費者の属性 を適宜3∼ 5区分 した クロス表 をもとに,カ
イニ乗分析 を行 った。第7表
は,消
費者属性 と購買施設の間に,50
伊 東理 第
6表
商品別購 買地 ・購 買施 設 の利 用率 説 向 口 m 居 住 地 中心地区の商業施設 近 隣の商業施 設 そ の 他 百 貨 店 大ス ー パ ー型 中心地 区の商店 近の商 店隣 近 隣 のス ー パ ー 婦 外 人 出 服 着 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市48.7
52.5
44.0
39.5
30.5
38,0
計48.6
9.2
36.2
0.5
0.0
5.4
婦 普 人 段 服 着 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市28.0
29.8
26.9
34.7
45.6
38.5
32.0
22.8
21.2
計28.3
39,1
26.1
1.6
1.6
3.3
子 供 服 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市28,9
33,3
26.9
52.6
56.7
59.6
4 8 1 計29.8
55.9
11.7
0.5
1.6
0.5
下 着 肌 着 ・ 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市 計17.1
65.2
2,1
1.17.5
7.0
メ ガ ヽ不 時 計 ・ 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市76.7
70,9
72.9
2 4 3 計7.4
3.4
73.9
4.5
0,0
10.8
家 具 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市 7 4 258.9
63.0
51,0
20.5
20,4
20.4
計6.8
3.4
58.0
11.4
0.0
20.5
用 品 ス ポ ー ツ 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市13.5
16.1
20.4
52.7
48.2
51.0
4 0 012.2
12.5
10.2
計16.2
5.6
50.8
15,1
0.6
11.7
日 用 品 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市 4 3 443.4
57.1
39.3
9 4 0 計2.2
38.3
1.6
7.7
46.4
3.8
食 料 品 生 鮮 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市 9 4 955.3
66.1
49.0
計0.5
25,3
5,4
9.7
57.0
2.2
食 料 品 保 存 地 方 方 街 西 南 市 地 地 心 街 街 中 市 市36.5
22.8
44.2
50.0
56.1
44.2
4 3 6 計 1。 134.4
1,14.4
50,3
8.7
喜 市街地西方 :周 辺住宅地,市衡地 南方 :周 辺住 宅地,周辺農村鳥取市における小売商業の地域構造 と消費者購買行動
51
危 険率5%, 1%,0.1%で
有意 な差 が ある もの を記号 で示 した。 以下,詳
細 をみ ることとす る。*** P<001,** P<.01, * P<,05
〔居住地 と購買施設〕 居住地の所在と購買施設の関係 をみると,上
述 の3地
区区分による居住 地 と購買施設 とは,有
意差がみ られない。 しかしながら,中
心からの距離 による圏構造区分では, 「日用品」,「生鮮食料品」において,居
住地 と購買施設との間に差異がある。また,居
住地の性格 及び現居住地の居住歴 と購買施設とは,関
連 していない。 〔社会経済的特性 と購買施設〕 社会経済的特性 によって,購
買施設が相違す るのは,主
に中心 地区で購 買行動 が行 われる買廻 品部 門である。最 も明瞭 な違 いが認め られるのは,「婦 人服 (普段 着)」 および「肌着・下着」の中級買廻品であ り,ほ
ぼ所得 (年間収入)の
多少 により,購
買施 設の 差異 (百貨店 ない し一般商店 とスーパー)が
みられる。そのほか,「婦人服 (外出着)」,「家具」 に おいて,世
帯主の職業 による違 いがみ られる。 〔移動手段 と購 買施設〕 購買施設への移動 (交通)手
段 と有意差 があるのは5品日であ り,そ
れ らはいずれ も社会経済的特性 とは関連 しない品日に相 当す る。最 も購買頻度の多い典型的 な食料 品において特徴的 にみ られる。 こうした移動手段 による基異 は,事
実上購買活動 における自動車の 利用状況や購買施設の駐車場の有無 などの関連が大 きいもの と推察 される。 また,具
体的に購買活 動での 自動車の利用頻度 との関連 をみ ると,「日用品」,「生鮮食料品」の最寄 品などで有意 な差 がみ られる。 以上のよ うに,消
費者購買行動 を消費者の属性 によってみ ると,社
会経済的特性 と移動手段 の相 違 とが,購
買施設の選択 における三大基準 となっている。主 に衣料品の購買行動では前者が,そ
の 他の時買行動では後者 がそれぞれの基準 となっている。 上述 して きたよ うに,鳥
取市の消費者購買行動は,時
買 される商品群 によって,買
廻品 と最寄品 とに大別 され る。 また,消
費者属性 の相違 によっても購買地,購
買施設が相違す る。 そこで以下で 第7表
消費者特性 と購買地・購 買施設のカイニ乗分析 消 費 者 特 性 婦 人服外 出着 婦 人服普段 着 子供服 着 着 下 肌 時 計 メガ ネ 家 具 ス ポ ーツ用 品 日用 品鮮
脇
生 食 保 存 食料 品 世 帯 主 の 職 業 ** *** * * 世 帯 主 の 学 歴 * 年 間 入 *** *** 現 居 住 地 の 居 住 暦 居 住 地 の 性 格 購 買 施 設 へ の 移 動 手 段 * ** ** *** ** 購買活動での自動車の利用頻度 ** *** *3
地 区 分 類(居住地) 圏 構 造 分 類(居住地) * **理 伊 は