学 習 指 導 案
広島県立尾道商業高等学校
商業科 穐 山 将 典
1 日 時 平成○年○月○日(○) 第○校時 2 クラス ○○科 第1学年○組(37名) 3 場 所 HR教室 4 科目名 簿 記 5 単元名 商品売買取引の記帳 6 単元について ○教材観 補助記入帳は特定の取引の明細を記入する補助的な帳簿である。この単元では,仕入帳・売上帳の2つを扱い,正 確な記帳方法を身に付けさせることをねらいとしている。また,取引の明細が記入された補助記入帳と取引の仕訳か ら転記された総勘定元帳を照合することで,記帳の誤りや漏れを確認できるという補助記入帳の役割を認識する学習 となることが期待される。 ○生徒観 クラスの雰囲気は和やかでおとなしいクラスである。授業態度も良好であり,一部の生徒は質問や発表をするが, クラス全体としての授業への自発性や積極性には欠けていると感じられる。 簿記に対して理解の早い生徒がいる一方で,簿記に苦手意識を持っている生徒も少なくない。 ○指導観 簿記に対する苦手意識を無くし,生徒の自発的な学習意欲を高めるため,戸惑っている生徒に対して個別指導を行 ったり,簡単な発問で自信を持たせたりするなどの指導を行う。また,丁寧にポイントを押さえながら説明すること により,生徒が自ら考え,正確に記帳・計算・整理できる知識や技能を習得させたい。 さらに,仕訳・記帳技術が伸びるよう支援するため,問題演習や小テストを繰り返し行うとともに,記帳演習を通 して生徒に達成感を感じさせることにより,自ら意欲的に学習に取り組み,より上級の資格取得に向けた動機付けに なるよう指導していきたい。 7 単元の目標 商品の仕入・売上及び返品・値引きなど,商品売買に関する基本的な取引の記帳について理解させる。 8 単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 商品の仕入・売上及び,返品・ 値引きなど,商品売買に関する 取引に関心を持ち,取引の記帳 に自分から進んで取り組もう とする。 商品の仕入・売上及び,返品・ 値引きなど,商品売買に関する 取引を,簿記特有のルールから 考察し,適切に判断し仕訳する ことができる。 商品売買に関する基礎的・基本 的な技術を身に付け,各帳簿に 合理的,能率的に記録・計算・ 整理することができる。 商品売買の記帳に関する基礎 的・基本的な知識を身に付ける とともに,仕入帳・売上帳など 補助簿の役割を理解している。 9 単元の指導計画 ( 全5時間 ) 単元等 学習活動 第1次 商品売買取引の記帳 ・仕入帳の記帳 (2時間) ○ 仕入帳の記入方法と総勘定元帳への転記および補助記入帳の 役割について ○ 仕入帳の記帳練習 第2次 商品売買取引の記帳 ・売上帳の記帳 (2時間) ○ 売上帳の記入方法と総勘定元帳への転記および補助記入帳の 役割の確認 ( 本時 ) ○ 売上帳の記帳練習 第3次 商品売買取引の記帳 ・演習問題による確認 (1時間) ○ 仕入帳と売上帳の確認テスト 10 本時の目標 ○ 売上帳と売上勘定の関係について考えることで,補助記入帳と総勘定元帳の関係を理解させる。 ○ 返品・値引の赤記,内訳欄の使い方,締め切り時に総売上高と返品・値引高を分けて集計する記帳方法を確実に習得させる。11 学習の展開 時間 生徒の学習活動 指導上の留意点 評価規準・評価方法 導入 10分 ○ 取引が発生したらどのような処理をする か考える。 ・取引が発生したら仕訳帳に仕訳を行い, 総勘定元帳へ転記することを確認する。 ○ 売上取引の明細を記録する売上帳につい て学習することを知る。 ・プリントを配る。 ・売上取引を示し,取引が発生したら, 仕訳をして,勘定口座に転記するとい う流れを思い出させる。 ・仕訳と総勘定元帳を見て取引の細かい 内容がわかるか質問する。 ・教科書 P.93・94 を学習することを知ら せることで,本時の学習内容を明確に する。 ・売上帳が正確にできているかを確かめ るために,帳簿を締め切り,総勘定元 帳と照合してみるよう伝える。 ・取引→仕訳→総勘定元帳への 転記という一連の流れを理 解しているか,プリントの 〈確認しよう!〉の欄に書か せる。 ・補助記入帳の役割を質問して 確認する。 展開 35分 ○ プリントの取引を見て仕訳を行う。 ○ 売上帳に記入する取引を判断する。 ○ 売上帳へ記入する。 ・仕入帳の記入方法を思い出す。 ・摘要欄,内訳の記入方法,金額の借方と貸 方を確かめる。 ・帳簿を締め切る。 ○ 仕訳を売上勘定に転記し,売上帳と照合す る。 ○ 残りの時間でプリントの練習問題に取り 組む。 ・仕訳をし,売上帳に記入する。 ・仕訳を考える時間を与え,答えさせる。 ・仕訳のうち,売上の勘定がある日の取 引を売上帳に記入することを確認する。 ・売上帳に記入する取引の日付に印をつ けさせる。 ・売上帳の記入は,すでに学習している 仕入帳と同じであることに気付かせる。 ・摘要欄には売上先の商店名,代金決済 方法,商品名,数量,単価を記入する ことを理解させる。 ・内訳欄は,商品を2品目以上売り上げ た場合に記入することを理解させる。 ・金額を貸借に分けて書くようにできて いないので,金額の計算をするのに, 返品・値引取引は赤で記入することを 理解させる。 ・最終取引のあとの摘要欄に区切線を引 いてしまわないように,区切り線は, 次の取引を記入するときに引くよう注 意させる。 ・総売上高は黒字の合計で,そこから返 品・値引高の赤字を差し引いて,純売 上高を求めることを理解させる。 ・帳簿を締め切ったあと, 総 売 上 高=売上勘定の貸方 返品・値引高=売上勘定の借方 純 売 上 高=売上勘定の残高 となることを確認させ,売上帳と売上 勘定の関係について,理解を深めさせる。 ・取り組みの早いものには問題集をさせ る。 ・これまでに学習した仕訳に関 する基本的な知識を身に付 けているかを確認するため, 机間指導でプリントへの記 入具合を確認する。その後, 質問して確認する。 ・取引を仕訳し勘定科目から考 え,記帳する取引を適切に判 断できるかどうか質問して 確認する。 ・仕入帳の記入のルールを思い 出し,売上帳の記入のルール を判断できる。 ・仕入帳での摘要欄の書き方を 質問して確認する。 ・仕入帳で仕入れた商品が2品 目以上あった場合の書き方 を質問して確認する。 ・仕入帳で返品・値引はどのよ うに記帳したかを質問して 確認する。 ・仕入帳の締め切り方法をどの ようにしたか質問して確認 する。 ・売上勘定の補助簿である売上 帳と売上勘定の関係につい て理解しているかどうか,金 額がいくらかを質問して確 認する。 ・売上帳の記帳に関する基礎 的・基本的な知識を理解し て,プリントの練習問題に取 り組んでいるかどうか机間 指導により確認する。
まとめ 5分 ○ 売上帳のポイントをプリントの練習問題 で確認する。 ○ 次時を確認する。 ・返品・値引の赤記,内訳,締め切りにつ いて確認させる。 ・本時の内容を確認し,課題を指示する。 (問題集 P.55) ・取引から仕訳を判断し,記帳 のルールに基づいて売上帳 を作成することができてい るかを机間指導により確認 する。 12 資料及び教材 ○ 教科書 新簿記 実教出版 ○ 問題集 学習と検定 反復式 簿記問題集 全商3級 実教出版 ○ プリント1枚(両面刷り)