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特発性炎症性腸疾患の免疫学的解析 : 末梢血中リンパ球のIL-2産生能について

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Academic year: 2021

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70 成因について胃粘膜防御因子である粘膜血流を中心に 検討した.  対象:胃潰瘍症例10例,肝硬変症例15例,胃潰瘍合 併肝硬変(LC・GU)症例15例,慢性胃炎症例12例の計 52例である.  方法:胃粘膜血流は臓器反射スペクトル法により測 定し,胃粘膜血液量,粘膜内ヘモグロビン酸素飽和度 を指標とした.測定部位は胃前庭部大蛮および小蛮, 胃体中部小冊および大学り計4ヵ所とした.次に防御 因子の改善を目標に塩酸セトラキサートの直接散布に より血流の改善率を検討した.  結果:LC−GU群では対照群に比較し胃粘膜血流の 低下を認め,胃潰瘍発生には血流の低下による防御因 子の低下と攻撃因子の比較的高値の関与が考えられ, 塩酸セトラキサートは防御因子の改善に有効と考えら れた.  13.特発性炎症性腸疾患の免疫学的解析一町梢血中 リンパ球の且・2産生能について一     (消化器内科)       馬場 理加  目的:IBDの免疫学的異常を解析するために末梢 血中リンパ球(PBMN)のIL・2産生能を測定した.  対象・方法:健常人対照7例,UC 10例, CD 11例よ

りPBMNを分離し,培養しないもの,4日間したも

の,7日間したもの,の3群に分け,mitogenとして

PHAを添加し24時間培養しIL−2産生能をELISA

キットで測定した,  結果:①健常人,IBDともに培養期間が長いほど IL−2産生能は増加した.②活動期UCは,非活動期UC に比べ増加していた。③UCの同一症例の三時的検討 からも活動性とIL−2産生能の充進との関係が確かめ られた.④活動期CDのIL・2産生能は培養早期に健常 人に比し低下していた.  まとめ:UCとCDはIL−2産生能の観点より免疫学 的に異なる病態で,活動期CDのIL2産生能の低下は 培養により正常化するためリンパ球自体ではなく他の 要因が考えられた.  14.高周波超音波プローブ(20コ口z)による大腸壁 基本層構造および大腸小病変の検討     (消化器内科)       大原  昇  目的:経内視鏡的超音波プローブ(20MHz)による 大腸壁基本層構造および大腸小病変の描出能を内視鏡 超音波(7.5MHz)と比較検討した.  検討項目:実験的に大腸壁基本層構造を,臨床的に 腫瘍の厚み別描出能を検討した.  対象:実験対象は正常大腸壁5例,sm層にゼラチ ン5例,p搬層を剥離2例,臨床的には過形成性ポリー プ9例,腺腫27例,m癌16例, sm癌4例, pm癌4例 を対象とした.  結果:経内視鏡的超音波プローブ(20MHz)では大 腸壁は9層に分離され,第4層は粘膜筋板と思われた. 従来の内視鏡超音波では描出不能であった腫瘍の厚み 1mm以下の表面型腫瘍の描出は80%に可能であった.  まとめ:高周波超音波プローブ(20MHz)は粘膜筋 板の描出も可能となり,表面型早期大腸癌の深達度診 断に有用であった.

 15.再燃を繰り返すe抗体陽性B型慢性肝炎の

HBV DNA変異に関する研究

    (消化器内科)       安部 康二  B型慢性肝炎e抗体陽性例で急性増悪を繰り返す症 例のHBV DNA precore領域について塩基配列を検

索した.8例の患者血清より抽出したHBV DNAを

用い,PCR法にてprecore−core領域の増幅を行い,直 接塩基配列決定法と一部クローニングし塩基配列を決 定した.1,896番目の塩基がGからAに変異しストッ プコドンとなっているものを変異型,θのものを野性 型,両者の混在するものを混在型とし分類したところ, 変異型5例,混在型1例,野性型2例であった.野性

型を示した1例はDNA−P陰性のためHBV以外の関

与が疑われ,野性型を示した他の1例と変異型を示し

た1例はcore領域にアミノ酸変異を持つ特異な

HBVであった. e抗体陽性で再燃する肝炎ではpre二

core変異HBVがその原因として関与していること

が考えられた.  16.B型肝炎発症におけるHBV・Pre S領域の役割 に関する研究一クラス1分子との関連一     (消化器内科)       中村 哲夫  HBV・Pre S2ペプチドがB型肝炎発症に重要な役割 を果たす細胞障害性T細胞に認識される標的分子と なる可能性を検討することを目的としクラス1分子と Pre S2ペプチドの組合せが肝炎活動度と相関するかを 検討した.

 結果:Pre S2領域を血清学的HBVサブタイプ

adr, adw, aywの同領域のアミノ酸配列との類似性に 基づき3タイプ(adr, adw, aywタイプ)に分類した. 活動性肝炎の内,Pre S2領域がadrタイプである

HBVが感染した14例中12例はクラス1分子として

A24を有しPre S2領域がadw, aywタイプのHBVが 感染した7例中7例にA2がみられた.非活動性肝炎 一508一

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