倭岬町蟻形1籍筆覇)
非チアノーゼ性先天性心疾患における
心内圧曲線の研究
1 緒 東京女子医大心臓血圧研究所(指導 榊原仔教授) 三 新 アラ 井 イ 達 タツ太
タ (受付昭和33年4・月22日) 先天性心疾患の手術はわが国において1951年目 り行われているが,心臓内直視手術は1954年榊原 教授の肺動脈狭窄症の手術成功1)以来急速に発展 し,1955年榊原2ク5)・木本4)5)両教授の心房中隔 欠損症に対する手術成功例が殆んど時を同じくし て報告された。1956年には心臓外科にたずさわる 者が等しく待望していた入工心肺装置使用による 心臓内直視手術が,曲直部・榊原により時を同じ くして成功6)して以来,心臓内直視手術も軌道に 乗り,次第にその安全度も高まってきた。しかし かかる手術の安全度を高めるためには術前の診断 の確実性を増すことも一つの重要なる要素であ る。非チアノーゼ先天性心疾患,特に肺動脈狭窄 症,ボタロー氏管下存症,心房中隔欠損症,心室 中隔欠損症は比較的多く認められる疾患であるに かかわらず,その鑑別は常に必ずしも容易でな い。しかも手術の立揚からいえば,その鑑別診断 は極めて重要である。この診断を確実にするため の検査法は種々あるが,心臓カテーテル法はその うちでも有力なものである。この心臓カテーテル 法を用いて調べられた1血行動態,病理動態につい ては,Bing, 7, Bayer,8)Cournand,9) Dexter,10)Lason, i i) Lima, i2 Manheimer, i5) Shephard, i4) Swan, i5) Taylor,16) Wood,17)小Nc i8),笹本19), 三枝2D)らの多くの報告があるが,これらは主に 血圧及び血液中の酸素含有量の変化を基礎に論ぜ られたもので,心内三々曲線そのものについて検 討し報告されたものは,比較的少ない。著者の調 べえた範囲では,肺動脈狭窄症の心房圧波形につ いてShephad,21)Silverman,22)Wood,25)MacC− ord24)の報告がみられ,肺動脈より右心室への引き 抜き曲線による肺動脈弁狭窄並びに漏斗部狭窄の 鑑別についてはConnally 25)が,肺動脈狭窄症並び に肺動脈狭窄症の右心室波形に関してはPeter 26) の報告がみられる。ボタn一野牛開存症の肺動脈 領野より基部への引き抜き曲線で,開存部に不規 則な圧波形のみられることをShephard i4 },三枝 20が報告しており,心房中隔欠損症における左右 心房の波形1こついては,Cournand,21)Cosby,28) Calaze工,29)Shaffer,50)Grosse−Brock:hoff 51),の 報告がみられるが,’ら室中隔欠損症の圧波形に関 するものはみあたらず,特に各疾患とも系統的に 心房,心室,肺動脈の圧波形を検討したものは見 出しえなかった。しかも著者の見解によれば,圧 曲線の僧堂は,これら諸疾患の診断の上で極めて :重要である。 著者は,これら四つの先天性心疾患の心臓内各 部の圧波形と手術所見とを比較検討し,さらに心 内圧波形によりこれら四疾患の診断の鑑別をも試 みた。この種の報告のほとんどなき現状からえた 知見1ま心臓外科発展の上に必要なものと考えられ るので,ここに報告する次第である。 H 症例並びに研究方法 心臓ヵテ・・テル法を施行した後,手術によって実状 を確認し得た肺動脈狭窄症12例(内3例は心房中隔欠 損脅合併)・ボタ・一二管開存症10例・心房中隔外損 症30例,心室中隔欠損症28例,合計80例を対称とし
Tatsuta ARAI (Institute of Heart and Blood Pressure, Tokyo Women’s Medical Col]ege) : Studies on intracardiac curve of acyanotic congenital heart disease.
た。 患者の年令は,肺動脈狭窄症10 N 30才,性別は男 7例・女5例。ボPt m一三管開存症は5∼24才,男2 例,女8例。心房中隔欠損症は5∼46才,男15例,女 15例。心室中隔欠損症は4∼40才,男18例,女10例 である。 心臓カテーテル法はCournand 9♪の方法に従って行 った。血管カテP・テルはF6・vFsを使用したが,2,3 の例を除いてはF7を用いた。心内圧は日本光電製電 気血圧計MP 2型を用いた。これは富田教授の圧測定 の理論51)により製作されたもので,描写には横河式 Oscillographを用いた。圧測定の原点は成人で背面よ り1G cm,10∼15才は6cm・10才以下に5cmの高 きにおいて行った。なお5才以下の小児においてはエ ーテ7レによるOpe11−drop法を用い,それ以上の小児 にても聞き分けの悪い者にはエーテルを用いたが,局 ・力局所麻酔にて行った。 皿 正常心内圧曲線 自覚的に異常がなく,レ線所見においても心肺 係数が正常範囲内で肺野にも異常がなく,心電図 にても異常所見の認められない2例について分析 を試みた。 a)右心房曲線(第1図a) ロ ゆ ・}茸[》k“xLf, x〆∼
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品1図 正常心内畳々曲線 前010才♂a)右心房圧曲線
b)右心室圧曲線
c)肺動旅圧曲線
心房の収縮が始ると心房内圧が高まり,心房収 縮波(a)が心電図のP波にほぼ一致して現われ る。この心房収縮により」血液が心室内に流入し・心 室内圧が僅かに高まり,心室は拡張期が終り収縮 期に移る。心室の収縮が始まると心室内圧が上昇 し,三尖弁を押し上げるために心房収縮波たるa 波の下降脚の途中に。波なる小隆起を認める。この 三尖弁の心房側への盛り上りは,服部の心臓鏡に よる観察だと僧帽弁のごとく著明ではないことを 指摘しているが,僧帽弁,三尖弁の解剖学的差異 と,左・右心室の圧差により当然老えられること である。だから右心房においては明瞭な。波の認め られないことがある。心室の駆二期が始まると心 房にては駆出による心室の形の変化による吸入波 (x)が現われ,ついで静脈側より心房への血液の 流入による充盈波(v)が現われる。これは心電図 のT波よりやや遅れて現われる。次に心室の拡張 がはじまると三尖弁が開き心房内の血液は心室に ’流入しv波は下降して下降部yを作る。 b)右心室圧曲線(第1図b) 心室の収縮は心電図のQRSにほぼ一致して圧 の突然の上昇をもうてはじまる。その圧は急激に 上昇し肺動脈の内圧に達すると肺動脈弁が開き駆 出期がはじまる。血液の出口である弁口が開いて からも心室内圧はなおしばらく上昇を続け,最高 になった後はやや力をゆるめ頂上は丸味を帯びて 高原状にゆるく下降してゆく。心室の収縮力が弱 まると内圧も下降砺肺動脈圧より低くなると肺 動脈弁が閉鎖し心室圧は急激に下降し,次いで等 容積的弛緩期に入り平坦な波として表現せられ る。 c)肺動脈圧曲線(第1図。) 心電図のQRSに少しく遅れて立ち上り,上行 脚は比較的急激な上昇を示し,下行脚はゆるい下 行を示し,下行脚の中聞手よりやや下方に反衝隆 起をみる。この肺動脈圧波形と右心室圧波形を心 電図の同じ位相において重ね合わせてみると, (第2図b)右心室の急激な上行脚は駆出期め初期 一 442 一 ロ け・一;[一
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第2図正常心寄々曲線
a)肺動脈換入江曲線 b)右心室圧曲線に肺動脈圧曲線を重ね合せた 実線:右心室圧曲線 点線:肺動脈圧曲線にあたる即妙性収縮期で,肺動脈波形と出合う点 において肺動脈弁が開き,思出:量が最高となり血 液は肺動脈の末楕へと流れて行く為に圧は漸次下 降しながら高原状を呈し,心室圧の下降と共に弁 がしまり反衝隆起を形成する。ここで駆:話頭は終 り,心室は拡張期に入り急激な下行脚を示すが, 肺動脈曲線はなおゆるい下行脚を示す。 この様に両曲線を重ね合わせることにより,心 室の等塾則収縮に続いて肺動脈弁が開き,最大の 貸出:量を示す等緊張性心室収縮期,搏出量の減少 した心室収縮期,肺動脈弁の閉鎖,心室拡張期, 等容性弛緩期に移行する変化が理解できる。 d)肺動脈襖入圧曲線(Pul皿onary Artery Wedge Pressure)カテーテルの尖端が肺動脈終 末枝にWedgeしており,圧曲線は肺動脈圧波形 である鋸歯状波形とは明らかに異り,しかも波形 が静脈波で,そこより採取した血液が略動脈血と 等しいという条件を満した圧曲線を肺動脈懊入圧 曲線といっている。この波形は左心房における周 期惟変化をよく反映するといわれているが,多少 の異論もある。これは左心房の圧曲線を直接とる のとは異り,肺毛細管をへだてた右側でとる為, 肺血管抵抗の大小胆により圧波形の歪が現われる ことは当然であるが,右心カテーテル法におい て,心房中隔欠損の存在するものを除いては左心 房の状態を推測し得る唯一の方法である。 この圧曲線を右心房圧曲線と同じくa,c,x, v と名づけると第2図aのごとくなるが,a波が不 明瞭で返って。波が大きく現われることもある。 これは肺血管抵抗によりdampingきれたものと 思われる。 IV 肺動賑狡容症 12例についてみるに11例は肺動脈弁狭窄型を示 し,1例は弁並びに漏斗部狭窄型を示した。12例 中3例は心房中隔欠損を合併して居り,その中1 例はチアノーゼが認められアこ。 a)各部位の圧曲線並びに血圧 右心房圧曲線(第3図):全例に共通して認め られるのは,圧が比較的高く,且巾の広いa波で ある。圧は最も高いのが20mmH:9,最も低いの
が7mmHg,平均12 mmHgである。このa波
は単相性のもの8例(第3図a),2相性のもの4 例(第3図b,c, d)。v波は明瞭に認められない例が多く,圧は平均7mmHgである。このx
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第3図 肺動脈狭窄症の右心房圧曲線 巨大a波を認める。a)は単相性, b)c)d)ζま二二不目性a)沖016才♀b)北06才♂c)小021才♀
(心房中隔欠損を合併) d)大027才♀ 谷よりv波への上昇の途中にv波とほぼ同じ高さ のS波と名づける小隆起を認めるものが2例あっ た。 右心室圧曲線(第4図);正常波形と異なり収 縮期における区切りが明らかでなく,収縮期の立 ち上りはやや傾斜して居り,心電図T波の少しく 前に頂点をもつ波形を示す。この頂点は比較的単 a) s. s) 働 o tJ 1一一vL一一”一一
p 第4図 肺動脈狭窄症の右心室圧曲線 a)奥025才♂ b)岩030才合 c)大027才古 純な円丘を示しているが,1例は頂点と下行脚に小さなnotchを認める,(第8図b)o卵円孔開
存を有しチアノーゼを示した1例は頂点が2つの 山に別れていた。また,軽い漏斗部狭窄を有した 1例は(第5図),心室圧曲線は単純な円丘を示し たが,漏斗部において心室と明らかに異なった波 形を示した。即ち上行脚は心室のそれと一一thして 一448一レ
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第5図 肺動脈弁狭 窄と漏斗部狭窄を 合併せる症例 太い実線:右心室圧 曲線 細い実実:漏斗部圧 曲線 点 線:肺動脈圧 曲線 菊025才♂ 上昇しているが,その 途中より徐々に下降し ており,心室,漏斗部 肺動脈の夫々の圧曲線 を重ね合わせると,第 5図のごとく三者共異 なった波形を示してい る。 肺動脈圧曲線(第6 図):定型的な動脈波 形を示していない。即ち心電図のQRSにほ
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第6図 肺動脈狭窄症の肺動脈圧曲線 a)伊016才♂(右心室収縮期圧62mmHg) b)沖026オ志( 〃 125mmHg) c)大027才古( ヴ 78mmHg) d)菊025才♂( 〃 74mmHg) 行脚は明瞭でなく,心搏動の一周期を通してみる と心電図のQRSとTの中間,或はそれより後に 頂点を有するゆるい丘状の波形を認める。12例 中3例に早い震動(vibration)のきざみを示し Pulmonic shudderと呼ばれる波形を示した。 (第7図画) ’肺動脈より右心室への引き抜き曲線(第8図)。 この引き抜き曲線は肺動脈狭窄の状態をある程 度推測し得る。肺動脈弁狭窄,漏斗部狭窄,その =二者の合併の状態が推測されるが,著者の症例は 1例を除き全て弁狭窄であったので,肺動脈波形 から突然変る右心室波形を示しナこ。 匹》 ・N) ’ む ぜ恥岬欝欝榊
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第7図肺動脈狭窄症
a)肺動脈圧曲線 pulmonic shudderを示す奥025才舎
b)右心房圧曲線 S波を示す。 奥025才♂⊥_幻L{、L,∼ノし_
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第8図肺動脈狭窄症
肺動脈より右心室への引き抜き曲線 a)鈴0 5才 ♂ b)伊0 16才 ♂ b)小括並びに検討 Greeneは純型肺動脈狭窄症68例について剖検 例を検討しているが,その中51例は弁狭窄のみ で,残り17例は漏斗部狭窄,その中5例は弁及び 漏斗部狭窄を合併していると述べている。著者の 症例においても12例中1例のみが軽度の漏斗部と 弁狭窄を合併したものであった。 i)大なるa波について。 心房収縮波であるa波が大きな波として現われ るが,これはShephard,21)Mac Cord 24)が指摘 している。即ちShephardは肺動脈狭窄症40例 について検討しており,MacCordは右心室の高 度の肥大を示す疾患において大なるa波の出現を 検討している。ShephaTdはその出現の理論的根 拠を明瞭にしていないが,肺動脈狭窄の病態生理 から次のごとく老えられる。即ち肺動脈狭窄の存 一444一在は右心室より肺動脈に一血液を送る夢合その流出 を妨げることは明らかである。この障碍に打ち勝 って血液を肺動脈に送る為には右心室の収縮力が 増さなければならない。この収縮力を増強する為 に右心室の筋肉が肥:大してその力を増そうとする のは当然である。この肥大はおもに求心性肥大で, これにより収縮力を増強し,狭窄という障碍を越 して肺動脈の圧を略正常に保つことができる。こ の為安静時には正常人に近い肺循環を維持し得る が,このような求心性肥大は心室内画の容積をせ まくし,拡張期における心室筋の伸展性が正常よ り少なくなると考えられるから,当然拡張充盈期 の圧が上昇する。この拡張末期の圧の上昇は著者 の症例においても認められ右心室波形の検討の 際にふれるが,この拡張末期圧(end−diastalic pressure)に相当する時期は心房においてはその 収縮期とほぼ一致する。心室の拡張期充盈圧が高 くなっていれば心房より心室に血液を送り込む際 心房は強い収縮力をもたねばならず,これは心房 の肥大或は拡張をもつて代償される。Shephard は本症の右心房が大きく且筋肉質であることを指 摘しているが,大なるa波の出現は心室の高い拡 張期充盈期圧とそれにより現われる心房組織の変 化により出現すると云えられる。 ii)S波について(第7図b) x谷からv波へと移る途中にS波なる小隆起が 2例に認められた。2例共25才で,右心室圧は105
及び74㎜Hgであった。この高旺辞し嘲
三尖弁がうける為に三尖弁に漏れが生じる為,S 波は軽度の逆流波と考えられる。即ち三尖弁の機 能的逆流といえよう。 iii)右心室圧波形 右心室圧波形は収縮期のほぼ中間,心電図のT のやや前に円丘状の頂点を有し,上行脚,下行脚 共やや傾斜を示す。肺動脈弁が正常であるならそ の弁の開閉は右心室よりの血液の流出に対する抵 抗として現われ,その波形は角ばっており,その 時相と弁の関係については正常波形の所で述べた が,弁狭窄の揚合,右心室よりの血液の流出に対 して漏斗状をなした弁が抵抗として存在してい る。この硬い孔による抵抗は心室の収縮期の期間 中続き,明瞭な弁の開閉が行われないために円丘 状の頂点をもつた波形として現われる。また心室 拡張期充盈圧の高いことは前述したが,12例中10 例に認め,その圧は10∼6mmHgで平均8 mlnHg であった。 iv)肺動脈圧波形 肺動脈圧波形は収縮期,拡張期が明らかでなく, 最高値,最低値の圧差も少なく,貧弱な形を示す が,平均圧はほぼ正常である。このつぶされたよう な波形は右心室からの1血液が,硬い孔である狭窄 部の抵抗をうけるが,肺毛細管抵抗は一般に低い。 その為,抵抗をうけて肺動脈に流れ込んだ低い血 圧の一血液が比較的容易に肺毛細管に流れ込む為に このようなつぶきれた波形を示す。まアこ弁狭窄に おいては狭窄後部拡張(poststenotic dilatation) を示すことが多いが,これも定型的な動脈波形を 作らなくする一つの因子と考えられる。即ち右心 室からの血液が硬い狭い孔を通り,その細い血柱 が突然太い拡張部に出る為,その総力が動脈内腔 に沿って前方に進まず,動脈壁に対して側方と斜 に向けられるが,これも収縮後期に近づいて圧が 上昇する一因と考えられる。また早い振動の波を Grunはpulmonic”shuddp.rtrと呼びsystoric thrillと同意i義であると解釈しているが著者の例 も比較的重症例に認めた。(第7図a)。 V ボタ月雪氏謡扇存症 ボ下直ー氏管槍存症10例について検討した。 a)各部位の圧波形並びに血圧 sAv一一N.uLwNL v JF[wt
V :”IA.一v一一X’N..v一 第9図 ボタロー氏管開存症の右心房圧曲線a)渡0 12才古 b)河0 24才古
右心房圧曲線’(第9図):10例中1例に肺動脈 狭窄症において認められたと同じ大きなa波を認めたが,この例は右心室収縮期圧工40mmHgで
ある。他の9例は,平均7.5 mniHgで正常より やや高い。x波は概して明瞭には認められずv波 に移行する。a波とv波を比較すると全例a波の 方がv波より高い。 右心室圧曲線(第10図〉:.正常波形は5例であ るが(第10・図a)内2例は収縮期圧:が71と40mmHgで他の3例は正常値である。収縮期の初
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第10図 ボタロー小計開存症の右心室圧曲線 a)河024才古 b)渡012才古 c)水05才古 期即ち搏出.:量の大なる駆雨期に尖った頂点を有し 急速に下降し,下行脚の上%或は申部に円い小隆 起を有する波形を示すもの3例(第ユ0図b)。いつれも収縮期圧は30mmHg台である。圧の75
mmHg以上の2例においては,駆出期の後期に
頂点に達し円丘を画いて下行脚に移る。(第ユ0図 。) 一嗣一一一一一
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明瞭に高い隆起が認められ,収縮期の主頂より返 って高い圧を示す。(第11図a)b)。他の4例は 明瞭な反衝隆起を認めるが収縮期の主頂より高く ないが,その内2例は反衝隆起というにはやや明 瞭過ぎる突出した隆起を認める。(第11図。)d)) 残る1例は心電図Tに一致して最:も高いが,収縮 初期と同じ高さで波形全体が円味を帯びており, 収縮期圧は80mmHgである。(第12図a) r. s)Nレー
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第11図 ボタロー氏管三寸症の肺動脈圧曲線野○鮮♂肺蓼脈灘.
c)安0 7才古 d)小0 18才古 肺動脈圧波形:ボタロー氏管を通り大動脈にカ テーテルが入った1例(第12図b)を除いて,反 衝隆起が明瞭である。10例中4例においては心音 図の第H音に一致し,心電図ではTにやや遅れて第12図ボタm一二管開存症
a)水0 5才古 肺動脈中間部 b)若0 7才古 大動脈→ボタ・一・・氏管→肺 動脈への引き抜き曲線 肺動脈末梢より宿帳までの引き抜き曲線を作る と,ボタロー氏管開存部と思われる附近で収縮期 の主項より心電図Tに一致して明らかに高い圧を 4例に認めた(第13図)ゴ亡=亡=仁竺・
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o第13図ボタロ胃内細引存症・
肺動脈より右心室への引き抜き曲線 矢印の所より右心室方向に不規則な 肺動脈圧曲線がみられる。 河0 24才 古 ボタロー氏管を通り大動脈に入った1例は(第 12図b)大動脈において高い鋸歯状波を示し,ボ タロ自適管より肺動脈にぬけた所で圧の低い鋸歯 状波を示したが,ボタロ一遍管の附近において特 別波形に変化を認めなかった。 b)小括並びに考察. i)右心房圧曲線 右心房圧曲線は右心室圧120 imhHgの1例を 一 446 一除いてはほぼ正常の圧の高さを示し,全例がa波 がV波より高く,X谷は著明でない。右心室圧の高 い1例においては著明に大きいa波を認めたが, この症例は右心室圧が高く右心室肥大が著明であ る。 ii)右心室圧曲線 右心室圧曲線は3つの形に分類されアこが,前2 者はiEte波形と略同意義に解してよいであろう。 肺動脈高血圧を伴なう2例においては駆出期末期 に円丘の頂点を有する波形を示すが,これは心房 中隔欠損4例,心室中隔欠損5例にも認められる が,心房中隔欠損の1画面除いて,収縮期圧が80
mmHg以上で全て肺動脈の高血圧を伴なってい
た。 iii) ∫ヨ市」垂力賑圧曲線 肺動脈曲線は心電図Tにやや遅れて現われる著 明に高い隆起及び反訳隆起が明らかに認められ る。この隆起は右心室収縮期圧40mmHg以下の ものに明瞭に認められるが,圧が高くなるとやや 不鮮明になる傾向がみられる。肺動脈末梢よりの 引き抜き曲線で,ボタu一二管開口部附近で急に 不規則な圧の上昇をきたし,圧曲線に変化のある 4例を経験したが,Shephard,14、 Levinon 55),三 枝2。ノもこれを認めている。しかし著者の4例の 中2例において開口部附近から肺動脈基部にかけ て殆んど同様の波形を認めた。この隆起の原因を Donzelt 56・]は大動脈の波が収縮期の末期に肺動脈 に到達し,圧の上昇するのはこのためであると述 べているが,著者の例でも収縮末期即ち心電図の Tの附近で高い隆起を作っている。若し大動脈, ボタロー氏管,肺動脈が弾性体でなく固い管だと する縮大動脈の高い圧はボタロー氏管を通り肺動 脈に直ちに作用すると老えられる。この時は収縮 期の初期で圧の最も高い時期に肺動脈の圧に変化 を及ぼすであろう。しかし肺動脈,ボタロー氏管, 肺動脈は弾性体であるから収縮期の初期には心室 からの多量の.血液が搏出きれる為に大動脈,肺動 脈共にその血液をうけて太くなる。その為その両 者の中間にあるボタロー三管は返って細くなり, 亡命量の減少する収縮末期に大動脈,肺動脈がや や細くなり,この時ボタロー氏管は太くなるため 大動脈の圧を肺動脈がうけると考えてよいであろ う。またボ衆口ー氏管は大動脈,肺動脈に比して 細い為に抵抗があり,肺動脈のボタU 一一氏管開口 部においても大動脈の高い圧をそのままではうけ ない。これはボタロー氏管開口部における圧が大 動脈の圧に比して低いことから当然考えられる。 また,ボタロー氏管開口部における圧曲線の変化 が,その部分のみの例と肺動脈基部溢及ぶ例があ るが,これはボタロー氏管の開門方向が肺動脈に 対して異なるため差異が生じるものと思われる。Vr心房中隔欠損症
a)心房中隔欠損症の欠損部位の分類 心房申隔欠損症30例について検討した。本症は その欠損部位により分類されるが,著者は発生学 をも加味したLew{s 57)の分類を参考にし上,中, 下の三つの部位に分けた。Lewisは卵円孔開存を 入れているが,著者らは卵円孔開存は手術の対称 とならぬためこれを除いた。 1)上部欠損は上大 静脈開口部に接近して存在するもの。 2)中部欠 損は卵円孔開存と上部欠損の合併せるもの。 3) 下部欠損は一次孔欠損のもので,共通房室弁口残 遺のものは含まない。著者の症例では上部欠損2 例,中部欠損27例,下部欠損は1例であった。上部 欠損は比較的小さく,2.0×1.Ocm2。中部欠損は わずかに心房中隔を残す亜全欠損で5×2.5cm2の ものから1.5×1.O CM2のものまで種々の大きさ で,下部のものは3.0×1.Oc:n2のものであった。 b)各部位の圧曲線並びに血圧 憩 Xo .vw−yv
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第14図 心房中隔欠損症の肺静脈圧曲線 (Wedgeし7こ時) a)肺静脈にWedgeした圧曲線。点線は肺動 脈圧曲線 深0 10才♂ b)同上,点線は右心室圧曲線 小0 23才さ 。)肺静脈にWedgeしt所より左心房方向に 引き抜き曲線小0 23才さ 一 447 一肺静脈峰入圧曲線(第14図):他の疾患におい 一tは左心房の状態を静脈カテーテル法において直 接知ることは.できないが,本症においては欠損部 を通り,左心房,さらに肺静脈に至り,その圧波形 を知ることができる。特に股静脈よリカテーテル を挿入した血合は解剖的の位置関係で比較的容易 に左心房に入る。この揚合多くは左心房より左肺 静脈に入るが,時に右肺静脈に入る。左.の場合は 問題なく心房中隔欠損を通ったと考えでよいが, 右に入った時は肺静脈還流異常にて右心房から直 接肺静脈に入ったのと,欠損孔を通り右肺静脈に 入ったのと鑑別が屡々困難である。欠損孔を通っ たと考えられるものはエ6例で右肺静脈に入ったも のは3例あり,内1例は左,右肺静脈に入った。手 術時調べたところでは3例共還流異常は認められ なかった。肺静脈にWedgeした圧波形は動脈波 に近く鋸歯状波を示すが弾性隆起が認められず, 立ち上りの傾斜がねている。肺動脈圧と肺静脈に
Wedgeした圧を比較すると圧差は24 mmHg∼
2mmHgであった。
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一.VV一一VI−V に分けた。大なるものは6例,小なるもの6例で夫 の症例がほぼ同じ傾向を示したので各1例を図に 示すと,大なるものは(15図。)a波もv波も圧差 が少なく,特にv波においては圧差は殆んど存在 しない。小なるものは(15図b)a波にわける圧差は大きく12mmHgあり,v波も圧差3mmHg
であるがv波の圧差は髭較的少ない。3)下部欠損’ 一t一.A.v一一tNYLvN一 ’ ’ 狽 ’) ’ 撃撃奄狽凾`”A・v・:,,一t .粋
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第16図 心房中隔欠損症の左右心房圧曲線の比較 a)下部欠損(欠損孔 3×1.5cm)小0 23才古 b)中部欠損でチアノーゼを有して居た症例。 田0 21才♂ c)肺動脈狭窄症を合併して居た症例。 (卵円孔開存) 阿0 26才古・ぜ粥
。) ’ll・磯w.’幅 。 第15図 心房中隔欠損症の左右心房圧曲線の比較 実線は左心房圧曲線。点線は右心房圧曲線 a)上部欠損(欠損孔2.0×1. 5cm2)長08才志 b)申部欠損(欠損孔2.0×1.3cm2)輿020才♂ c)中部欠損(欠損孔4.・0×2.Ocm2)黒010才古 心房庄波形(第15図):・左心房,右心房の圧波 形について比較してみた。1)上部欠損:(第15図a)左心房のac波は高く17 mmHgで右心房と
の圧差10mmHg, v波においても圧差7 mmH9で ある。2)中部欠損’:(第15図b,c)この群で欠損 孔の2.0×1. 5 cm2より大なるものと小なるもの4」LN一““一一’
・1 F[.,・・’..へ....,..一へ 一一一YNN−v一一w−Lvk一一. V ’P( vA..v.:NvNv.’N”・・
v・ :[ 一.」tvv..v..」“一一.“h一一 ,・ 第17図 心房中隔欠損症の右心房圧曲線 (a波に比しV波が高い) a)岸0 17才志(欠損孔3.5×2. 0 cm L’) b)鈴027才♂(欠損孔 3×1・5cm 2) c)水0 14才古(欠損孔 3×2・O cmS) (第16図a)下部欠損の1例はa波,‘v波において 一448一圧差が殆んど認められない。チアノーゼを認めた 1例では(第16図b)右心房圧の方が所々で左心 房より高く,肺動脈狭窄を合併しチアノ・・一一一ゼを有 した1例は右房のa波が著しく高い(第16図。) 次に右心房の波形のみを欠損孔を通らなかった 症例も合わせてみるに,(第17図)特長として認 められるのは比較的明瞭なv波である。’a波を従 軸,v波を横軸にとってみると中央の線より下に ある傾向がみられる。(第22図参照)しかしa波 の明瞭なもの3例あり,右心室圧はいつれも60
mmHg以上で,巨大a波を認めた1例は右心室
収縮期圧が107 m坦Hgであった。 a) し)9
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o 第18図 心房中隔欠損症の右心:峯圧曲線 a)平0 7才古 b)高0 7才♂ c)田0 21才♂ こ》 t, oivヤーキ
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P .、∴・「’・”㌔… .tt tt■tt.・・’一’・’1’ 第19図心房中隔欠損症の肺動脈圧曲娘 (点線は右心室圧曲線) a)深0 10才♂ b)金0 11才古 。)高0 7才♂ 右心室庄波形(第18図)‘:正常汲形とほぼ等し いもの22例,収縮期初期に尖った頂点をもつもの 4例,収縮期初期より末期に高い円丘の頂点を有 するもの4例であった。 肺動脈圧波形(第19図):肺動脈圧波形がえら れたのは17例で,上行脚が垂直に近く,心室収縮 期の立ち上りとほぼ一一一2kするもの10例。(第19図 a)。上行脚がややねており,心室収縮期の立ち上 りより明らかに遅れているものが3例で(第19図 。)やや遅れるものは4例であった(第19図b)。 この3例共心室収縮期圧と肺動脈収縮期圧とに圧 差があり,肺動脈収縮期圧が17,18,19mmH9そ れぞれ低かった。しかし,立ち上りがほぼ一致する症例の中にも圧差が10mmHg以上あるもの5
例があるが,他の9例は圧差5 inniHg以内で,等 しいものは内5例であった。圧差の大なる程肺動 脈収縮期圧の立ち上りがねる傾向を示した。下行 脚はなだらかなものが多く,反衝隆起は2例を除 いて下行脚の申等位より下位に存在している。爾 本症においては右心室二二:量が増大するために, カテーテルが上下に動揺し,明瞭な圧波形を示さ ぬものを3例に認めた。 t’ @:[ pm一.M,/siNg. ” L’[ xlVNr’‘x/Lv一”vvv一一 第20図 心房中隔欠損症の肺動脈襖入朝曲線 a)深0 10才♂ b)金0 11才古 肺動脈襖入圧波形(第20図):前記の櫻筋圧波形 の条件を満すものは10例であった。このうち8例 はac波がv波に比し明瞭で,退引も高く,ac, v各波の圧差は2∼6τ寵mHg,平均4.5mmH.9あ る。1例はac,v波が略ll{1じ高きジ残る1例は V波の方が“t mmH9高かった。 左心房圧波形と比較すると,ほぼ類似の波形を 示したが,樫入圧の方が左心房圧より1∼3甜11Hg 低かった。 c)小括並びに考察 i)肺静脈撰入圧曲線 一449一肺静脈にWedgeした波形は上行脚の傾斜が緩 かで,反衝隆起は認められない。肺動脈収縮圧と
比較すると2∼24mmHgの圧差がある。この肺
動脈圧波形との異なりは肺毛細1血管を通して測定 しそれを比較するので,Danie158)も指摘している ごとく,肺.血管抵抗により波形,圧差の相異が生 ずる。 ii)左・右心房の圧波形と欠損部位 胎児においては右心房より左心房に一血液が流れ るが,生後は肺血管抵抗が急速に低くなる為肺血 流量が著しく増大し,左心房に還る血液が多くな り,左心房圧が右心房圧より高くなる。この圧差 はHu1159によると,僧帽弁口は三尖弁口に比して 狭く,:左心室腔が右心室腔に比して長いという解 剖的な位置と大きさの相異の為としている。また, Bayer 40は左心室壁の方が右心室壁より厚いため に左心室の充盈期圧は右心室のそれより高い。心 房の収縮期は心室の前収縮期に相当するが,充盈 期圧の高い左心室に血液を送り込む為に左心房の 圧が当然高くならねばならないと述べている。 Braunwald41)は殆んど正常の循環(nomlal ci「冒 culation)である9例の肺疾金々者について手術 時に,両心房,両心室,肺動脈と大動脈の圧を同 時に記録して検討しているが,左右心房について の各時相における高さを比較している。即ち,a 波は左≧右7例,左く右3例,x谷は左≧右4例,左 く右5例,▽波は左≧右9例であると述べている。 以上は心房中隔が閉鎖しているものであるが,次 に心房中隔欠損症について老察してみる。Grosse −Brockhoff51)によると,1)心房収縮期の:最高点, 2)心房拡張の開始点,3)心房充盈の最高点,4)房 室弁の開口時における左右心房を比較している が,正常の揚合は全ての時相において左心房の方 が著しく高いが,心房中隔欠損症では,左心房は 各点において正常より低くなり,右心房において は正常より各点において上昇する。特に3点にお いて左右心房の圧差は少なくなり,欠損孔が大き い程その圧差が少なくなる事を指摘している。 Calazel 29,も各時相における圧差を比較してお り,心房拡張の開始点において右心房圧が左心房 圧より高い廃合があり,この時相において右から 左の短絡が生じうるとしている。またCournand27) も圧波形の比較から部分的に右から左の短絡の起 る事を述べている。Shaffer 50)も心房収縮の直後 において右心房圧が左心房圧より高い場合があ り,この時右から左の短絡が起りうるとしている。 しかしBj6rk42)は心房中隔欠損症39例についてthr 管心臓撮影を行い右から左への短絡が認められ ず,右心室肥大,右心室圧の上昇,及び右心不全 を伴なわない30例においては,各時相共左心房圧 の方が右心房圧より高く,部分的にしろ右から左 への短絡は生じないと述べている。三枝は二次口 開存の症例と一次口開存の症例について,前者は 左から右への短絡のみで,後者は圧差の上から右 から左の短絡の存在した症例を報告している。 著者も15例について左,右心房圧曲線を比較し たが,この場合Counand 27)が指摘しているごとく 二重:管カテーテルを用いるか,Grosse−Brockhoff 51)が行ったごとくBj6rk氏法により経皮的に左 心房圧を右心房圧と同時に同じ性能の電気圧力計 2台で測定すれば理想的であるが,これが出来な かった為,止むをえず左心房測定後右心房を測定 し,心電図を対照とし比較した。呼吸の時期,そ の外の影響をも十分野忙した。 前述の上,中,下部欠損は上部欠損2例,中部欠 損の中2.0×1.5cm 2より楽なるものは6例,これ により小なるもの6例で,下部欠損は1例であっ た。各論ともそれぞれにほぼ同じ様な傾向がみら れるので代表例を示すと,1)上部欠損では各時相 において左房圧の方が高く,その圧差はa波にお いて10mmHg, v波において4mmHgであった。 この例は欠損孔は2×ユ.3cmzaで,上部欠損で而も 欠損孔のさして大でないものは正常に近い圧匂配 を示している。2)中部欠損で2。 0×1.5c:n2以下の ものの症例はa波において12mmHg, v波におい て3.5mmH9気圧差があり,2×1.5cm 2より大なる症例ではa波は7mmHg, v波は2mmHgの
圧差であった。3)下部欠損では,左,:右心房圧と も各時相において1∼2mmHgの圧差があるのみ で,この症例の欠損孔は3×1.5 c.n2で大きいも のであった。三部及び下部欠損において欠損孔の 大なるものは各時相の圧差は少なくなるが,特に v波の圧差が著しく少なくなることが認められ る。v波は心房充盈波であるから,欠損孔が大な る揚合は肺静脈,上,下大静脈から心房に還流す るJiiL液が,わずかに境のある一つの袋に入る揚合 と似て,左右の圧差が少なくなるものと思われ る。 一一 450 一以上の症例はチアノーゼが認められなかった が,チアノーゼの認められた1例では,左右心房圧 の圧差が少く,かえって右心房圧の方が高い所が 認められる。この症例は右心室収縮期圧は45mm H9であるが,.心電図で右不完全脚ブUツクと右室 肥大とが認められた(15図b)。また,肺動脈狭窄 を伴ない,しかもチノアーぜのある1例では右心
房のa波の方が左心房より8mmHg高く,ここで
右から左への短絡が起きたと考えられる。この例 の右心室収縮期圧は125mmHgで,心電図上, 右室肥大が認められたものである(16図。)。 iii)右心房圧曲線 右心房圧曲線のみをみると,右・ら室収縮期圧60 ㎜Hg肚及び右室1巴大を伴なう3伊1を除いて, 比較的明瞭なv波を認め,a波とv波の圧差はほ ぼ等しいが,V波の方が高かった。正常波形にお いては一般にa波の方が高いが54),心房中隔欠損 症においてはa波もV波も共に正常より高くなる が,充盈期に左から右の短絡が主に起るため,v 波が明瞭に現われると考えられる。 iv)右心室及び肺動脈圧曲線 左から右の短絡があり右心室搏出量が増大する ために機能的肺動脈狭窄を示す場合があるが,肺 動脈圧を測定しえたユ7例中8例は,右心室と肺動脈収縮期圧の圧差が10mmHg以上で,最高23
mmH:g,他の7例は5mmHg以内であった。この
圧差10皿mHg以上のものでも機質的肺動脈狭窄 に認められるごとき心室収縮末期に最高となり, 収縮,拡張画期の圧差が比較的少ない波形は示さ なかった。しかし17,18,19mmHgの3例の肺動 脈圧波形の立ち上りの傾斜はゆるやかで,右心室 収縮期の立ち上りより遅れている。右心室波形に おいても肺動脈狭窄症において示したごとき波形 は認められなかった。(第18図)。この右心室圧波 形及び肺動脈圧波形より,肺動脈狭窄の機能的か 機質的かを鑑別しうる。 V 心室中隔欠損症 a)心室中隔欠損部位の分類 心室中隔欠損症28例について検討した。内3例 は剖検を行い直径0.5cn以下の卵円孔血盟があ り,他の1例はカテーテルが卵円孔を通ったが手 術時明らかな卵円孔の開存を認めなかった症例を も含めた。心室中隔欠損症もその欠損剖;の位置に より分類される。K:五rklin 45)は手術の立揚から欠 損の部位を解剖学的に詳述しているが,著者もそ の分類に動じ,現在までの症例を1型よりV型に 分類した。その位置を図に示すごとくであるが, それを説明すると,た室申四二糠の師位
凹型
Nl欝
「1 穿雲泥 Yt/otx
捌型
耳1鯵
回目型
申嚇
櫛型
と。鯵
第21図心室中隔欠損の分類
1型:心室中隔筋性部にあり,三尖弁の乳頭筋 のそばにあるが,この乳頭筋及び野営にはかくれ ていない。この型が最も多く17例あり,手術時縫 合は最:も容易である。 ff型:心室中隔膜様部にあり,肺動脈弁に接 し,手術時大動脈弁が欠損部を通して認められ, 縫合は大動脈弁に注意しっっ行わねばならず,欠 損孔の大きさと肺動脈との間隔によりEvalon− Spongeを用いねばならない。この型は4例であ った。 皿型;H型と位置は同じであるが,欠損孔が比 較的大きく,その一部が三尖弁の乳頭筋と腱索に かくれており,手術の最も難しい型で,時に乳頭 筋或は腱索の一一部を切断し欠損部閉鎖後,切断部 の縫合を行わねばならない。この型は3例であ る。 fV型:1型とほぼ似た位置であるが,欠損孔は 三尖弁の乳頭筋,腱索に金部掩われる。この型も 乳頭筋,腱索の一部を切断するか,鈎によりこれ を排除して手術せねばならない。この型は3例で ある。 V型=心室中隔筋性部にあり心尖部に近く欠損 孔が存在する。この型は包含が容易である。本型 は工例のみであった。 右心房圧波形(第22図):全般に認められるの 一一 451 一・レ渦___
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第22図 心室申隔欠損症の右心房圧曲線 a)山0 26才♂c)佐0 9才古
α波 b)宮0 19才♂ 20 IO O e o−oe de
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はa波がv波より高く心房収縮期圧が最も高いも のは15エnmHg,低いものは6㎜Hgでありた。 卵円孔開壇を伴なった3例の中,v波の高いのは1例であった。右心室収縮期圧が80mmHgを越
えた4例の中3例は卵円孔開創を合併している が,この4例共,巨大a波は認められない。a波 を縦軸,v波を横軸にとると中央線より上にある 傾向がみられる。(第23図) 右心室圧波形:ほぼ正常波形を示したものは21 例。収縮期末期において高い頂点を有する波型を 示すもの5例。肺動脈狭窄の波形を示すもの2例 である。この正常波形を示すものは1,W, V型 に属し,圧の高さは1,1▽型に属するものでは55 mmH9以下で, V型の1例は59 mmH:9である。 収縮末’期に頂点を有する5例の中,H型が3例,皿a波
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第23図 心房中隔欠損症と心室中隔欠損症の右心房圧並びに肺動脈襖入圧⑪右心房圧 ○肺動脈墨入圧
右心房圧は心房中隔欠損症に於ては中央腺より下に心室中隔欠損にて中央湶よ り上に。肺動脈襖押割曲線はこの反対の傾向を示す。 型が2例で,この中の3例は卵円孔開存を合併していて,右心室収縮期圧は80mmH9∼110mmHg
の聞にある。肺動脈狭窄の波形を示した2例は軽 度の肺動脈狭窄を伴なっていた(第25図)oこの中 の1例(25図b)は右心室及び肺動脈の収縮期圧は夫82mmHg及び30 mmHgで欠損部はH型に
属している。他の1例は(25図a)八型で右心室, 肺動脈の収縮期圧は67mmH9とS;1 mmHgであ った。 肺動脈圧波形:大別すると次の3っの形に分け られる。・ゆ(第26図a)上行脚の傾斜はやや急 で,主頂よりゆるやかな下行脚にうつる。下行脚 はなだらかでそのほぼ中央より下に反衝隆起が存. 在する。β)(第26図b)上行脚は急傾斜をなして おり,主頂は尖鋭で下行脚も比較的傾斜が急であ る。 )(第26図。)上行脚の傾斜は急であるが, 主骨より下行脚にかけて,鈍角で下行脚の傾斜が ゆるやかで,下1/3に反衝隆趨は認められた。 このαに属するものは1型の17.例中14例に認 められた。βは1型の17例中2例に,■,III型4 例は全てこれに属している。肺動脈狭窄を有する 2例は上行脚は急であるが,下行脚はなだらか で,その下行脚に数個のゆれが認められ,反面隆 起はない。 肺動脈心入圧曲線:条件を満足する波形を示す のは15例で,この中1例は卵円孔開存を合併して 一452一.
第24図
a)高O b)佐O c)堅○ q)民.〉ノ嘘
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し. 心室中隔欠損症の右心室圧曲線 12オ ♂(第1型に属す症例) 9才6(第1型 〃 ) 23才 ♂(第n型 ” ) 」し_.,..人__L一論ん
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e 第26図 心室中隔欠狽症の肺動脈圧曲線 a)高0 12才♂(αに属す轡型堅) b)堅0 23才♂(β 〃 ) c)伊0 12才古(γ 〃 )・2
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第25図 心室中隔欠損と肺動脈狭窄 とを合併せる例’ 太い実線:右心室圧曲線 細い実線:右心室漏斗部圧曲線 点 線:肺動脈圧曲線 a)関0 9才古 b)渡0 15才♂ いるものである。a波に比しv波が高いもの13例,等しいもの1例,v波が低いもの1例であ
る。v波の高い症例の波形はx谷の明瞭に認めら れるものが7例(第27図a),x谷が不明瞭でa 波からv波に階段状に上昇するものが6例であ る。 (第27図b,c) b)小括並びに考察 i)右心房圧曲線 正常の右心房圧曲線ではa波はv波より高いか 或は等しく,v波の方が高くなることはないとい・)i”1轟_八
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第27図 心室中隔欠損症の肺動脈四脚圧曲線 a)山0 26才♂ b)宮0 19才♂c)佐0 9才6
われているが55),心室中隔欠損症にわいても1例 を除きa波の方がv波より高い。この1例も小さ いながら卵円孔が開存しているもので,心房中隔 に欠損のない揚合は,心室中隔に欠損が存在して も右心房圧曲線はほぼ正常の波形を示す。しかし 一血圧は正常よりやや高い症例が多い。 ii)右心室圧曲線 正常波形を示した21例は1,IV, V型に属し, 収縮期圧も1i{常よりやや高いが,全て591nmHg 以下であった。収縮期末期に頂点を有する5例は 全てH,皿型に属し,収縮期圧は80mmH:9以上 で著しく高い。肺動脈狭窄を伴う2例の波形は前 一 453 一述の肺動脈狭窄症の波形と類似しているが,圧は 著しく商くはなかった。 iii)肺動脈圧波形と欠損部位 α)の波形に属するものは主に1型に,β)に 属するものは主にU,皿型に,γ)はIV, V型に みられた。β)の上行脚の立ち上りが急で,主項 が尖鋭,下行脚の傾斜も急である波形は運動負荷 時或は低酸素吸入時において認められることを, HUrlimann 44)田部45が指推1している。即ち運動 負荷時における上,下行脚の急激な上昇と下降は 」血流速度の増:大による内圧の急激な変化によるも のであり,低酸素吸入時のそれは心搏出量の増大 に伴なうものであるとしている。このβ)を示す 波形は主にff,四型に認められるが,∬,肛型は心 室中隔の膜様部に欠損のみられるもので,心室収 縮時においても殆んど収縮せず,欠損孔の大きは 変化しないと考えられる。この2つの型は肺動脈 と大動脈の起始部に境となるごとき中隔がない。 かっ右心室から肺動脈,左心室から大動脈へ血液 が搏出され,その血流の方向が定まるその最終部 位にある為,側圧が筋性部欠損の場合より少ない 為に,圧の高い左心室の収縮期圧を肺動脈が直接 うけ,これに伴なう右心室の血圧の上昇,血流速度 並びに心搏出量の増加を来すことが老えられる。 この為肺動脈圧は高くなり,波形は上,下行脚の 急激な上昇並びに下降を示す。X線上左■弓が突 出した心臓は主にこの型にみられた。α)γ)の波 形を示す1,IV, V型の欠損孔は心室中隔筋性部に あり心室収縮時に欠損孔も収縮し,H,m型に比し 欠損孔も一般に小さい。然も肺動脈弁より離れた 位置に欠損孔が存在する為に直接肺動脈が左心室 圧をかぶらず,左から右への圧は一旦右心室に入 る。この揚合右心室の欠損孔に働く側圧がある為 左から右への短終はH,皿型よりも少ないと考え られる。しかしこの短絡の為に血流量の増加を来 す為に,心搏出量に比し肺動脈は軽度の機能的狭 窄を来すことは当然で上行脚は多少ゆるやかにな り,右心室と重ね合わせると立ち上りの傾斜がや やおくれる。右心室と肺動脈の収縮期圧を比較す
ると,ほぼ20mmHg差のあるもの2例,10∼15
mmHgが4例,5mmHgが4例であることから
も機能的狭窄のあることを裏書きしている。 II,皿型と1,IV, V型では上述のごとく右心 室圧,肺動脈圧で著明に差があるが,欠損孔が同 じ大ききである場合にも同様の傾向を示した。即 ち欠損孔の同じ(1.5×1. 5 cm2)の1型と■型をみるに1型の右心室収縮期圧36mmHgで, H型
は88mmHgであったσしかしH,皿型に属する
7例の中,卵円孔開存の合併している症例が3例 あり,これも圧上昇の一因と購えられるσ iv)肺動脈嫁入単曲線 1例を除きa波に比しv波が高いもの10例,等 しいもの2例をみた。襖入圧曲線が左心房圧曲線 を反影するならば,本症では左から右の短終があ る為肺血流:量が増し,肺静脈から左心房への血流 量は増加する。この為心房充盈波である波が高く 出ると考えられる。 V)肺動脈狭窄症を伴なう波形について,2例の中1例は両方向の短絡を有し,左→右
1100cc/min,右→左9GO cc/minで,心電図上馬 室肥大を示した。他の1例は左→右の短絡のみで 2500cc/minであった。若し肺動脈狭窄が高度で 大動脈が右方に寄っていればFallot氏四徴症とな るわけであるが,この2例共大動脈の右方転移は なく肺動脈狭窄も軽度であった。この2例共,欠 損孔の位置はH型と皿型であったから,この肺動 脈狭窄は左心室の収縮期圧を肺動脈が直接うけな い為の保護的役割をはたしていたとさえ考えられ る症例であった。 本症のH,皿型に属する全9例中5例に心房中 隔欠損或は肺動脈狭窄を伴なっており,術前の診 断において右心室圧波形及び肺動脈圧波形並びに その圧の高さに注意し,手術時によく確かめねば ならない症例である。 vi)心房中隔欠損症と心室中隔欠損症(第23図) この2疾患の右心房圧と肺動脈懊入圧を比較して みた。心房中隔欠損においては右心房波は30例中26例がa導くv波で残り4例ではa波の方が高
い。心室中隔欠損症にわいては28例中1例を除い てa波≧v波である。肺動脈導入圧においては右 心房とは反対に心房中隔欠損症においては1例を 除きa波>v波。心室中隔欠損症においても1例 を除きa≦波v波であった。右心房波と肺動脈襖 入場の二つを検討することによりこの二疾患の鑑 別が可能である。 皿 総括並びに結語 手術において確めた肺動脈狭窄症,ボタロ一周 管開存症,心房中隔欠損症,心室中隔欠損症の心 一454一房,右心室,肺動脈の心内圧曲線について検討し た。4つの疾患共,夫々特徴のある圧曲線を示し ている。 1)右心房圧曲線:肺動脈狭窄症は大なるa波を 示した。ボタロー域暴動存症は正常圧より一般に やや高く,a波がv波より高い。1例のみ大なる
a灘認めたが,右心艶120㎜Hgの例であ
る。心房中隔欠損症においてはv波が比較的明瞭 でa波と等しいか,それより高い。心室中隔欠損 症にわいてはa波の方がv波より高く,肺動脈襖 入圧曲線ではこの二疾患は反対の傾向を示し,右 心房及び肺動脈襖入圧曲線とを併せて診断的価値 のあることを知った。心房中隔欠損症において欠 損孔を通り左・右心房圧曲線をとった症例におい ては,欠損の部位,欠損孔の大きさと両心房圧曲 線とを比較検討した。また欠損孔を通り肺静脈に Wedgeした圧波形と肺動脈圧波形との比較を行 った。 2)右心室主曲線:肺動脈狭窄症においては頂点 の円い特徴ある波形を示した。ボタu一血管温存 症,心房中隔欠損症は3っの形に大別した。正常 波形及び収縮期初期に尖った頂点を有する波形の収欄圧は55㎜Hg肝で,囎駐80mmHg
以上のものは収縮末期に高い頂点を有する波形を 示した。心室中隔欠損においては以上の4っの波 形を示し,頂点の円い波形を示した2例は肺動脈 狭窄を合併していた。収縮末期に高い頂点を有す る波形を示すものは著者の心室中隔欠損症に対す る分類の■,m型に属し,卵円身開存を合併する 症例もあった。この2っの型の閉鎖手術は,手術 方法が難かしく,この波形を示した症例は手術時 注意すべきであることを知った。肺動脈狭窄の波 形を示した捻合は手術時肺動脈弁及び漏斗部に対 し注意すべきである。 3)肺動脈圧波形:肺動脈狭窄症においては比較 的圧が低く,心電図Tの近くにおいて高い波形を 示した。ボタロー氏管開存症はその開存部附近に おいて異常波形を示すものを認め,その他の例で も反衝隆起が比較的高かったが,肺動脈圧が高く なればなる程,異常波形及び著明な反衝隆起を示 す傾向が少なくなるのを知った。心房中隔欠損症 では右心室収縮期の立ち上りとほぼ一致するもの と遅れるものとがあるが,その立ち上りの遅れる に従って,右心室収縮期圧と肺動脈のそれとの間 に圧差が多くなり相対的狭窄を示した。一般にこ の圧差のみから機能的か機質的かを区別していた が,機質的肺動脈狭窄と機能的肺動脈狭窄の聞に は右心室波形,肺動脈波形で明らかな差異を示し た。心室中隔欠損症においては3つに:大別した波 形を示した。その各について検討した。 圧波形の研究によって各疾患の特徴を見出し, その鑑別診断の上に役立つことを知り,且,中隔 欠損の部位,大きさを術前予面する事が出来るの で,手術の立論からも有益であることを知った。 本稿を終るにあたり,御指導並びに御校閲をたまわ った恩師樋原教授に心からの感謝を捧げる。また,直 接聞臨御指導を頂いた織畑教授,広沢,太田両助教授 に謝意を表わすと共に,心臓カテーテルを施行するに あたり,有形無形の協力をして頂いた東京女子医大心 臓血圧研究所々員に厚く感謝致します。 丈 献 1)榊原仔ほか:冬眠麻酔下心血流遮断による心臓 内直視下手術の成功例,日本医事新報,No.1598 (昭29) 2)榊原任ほか:冬眠麻酔下の心房中隔欠損直視手 術,臨床外科,10,305(昭30) 3)織畑秀夫ほか:直視下に心房中隔欠損を縫合せ る例,呼吸と循環,3,462(日豊30) 4)木本誠=ほか:直規下心臓内手術,特に選択的 脳灌洗冷却の考案並びに本法による心房中隔欠 損手術成功例について。臨床外科,10,293(昭 30) 5)木本誠二ほか:心房中隔欠損症の手術治療につ いて。直:視一ド縫合6例の経験,外科,17,687: (昭30) 6)曲直部寿夫・榊原 任:第57回日本外科学会発 表。7) Bing, R. 」.:The Physiology of Congenital
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