3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部B) 第45巻 第1号. 平成6年 10月. lof Hakkai iver do Un i i i IB) VOI ty ofEducat Journa t s on(Sec onl .45 .l , No. oc tober ,1994. 3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察 田. 丸. 典. 彦. 北海道教育大学釧路校農学研究室. Cyto一日istological 0bse・▽at ions on Pol len Abo比ionsin the Three Kinds of le M【utantsin Rice P1ants Genic M [al e Steri .. Nor ih iko TAMARU i Agur l ILaboratory i i do Un tura iver i i ty ofEducat cu ro Campus s on , Hokka ,Kush Kush i ro085. Abstract. Cyto‐h i l observations werecarr i ines t i l stologi ter ca hat were ed out on the three kinds of mal es e mutants l 0Co gamma i ine by e imine treatment andtwol nducedf rom the cultivar ”Nihonmasari”, onel thyl ines by6 ene‐ i ion rradiat ‐ 1. H‐ 88:Tapetam abnormal i ty wasobserved ‐. Mi l l l i crospores enwal sofwh chseparatedf romthe ,thethinpo. l l l th one another and attached to the anther wal i c直oplasm andswe thersatanthes ed s wereofthe . An ,fused wi ivety℃e. teabor t whi 2. H‐ 160:Tapetum abnorma l i ty wasobserved inpol l l en wal sseparatedf rom cytoplasms ‐ Asin H‐88 ,theth i led l lopmentabnormal l i andswe ty wase ongatedlaterthanin H‐88 ,but m crosporedeve . Anthersatanthesis were. ivetype. teabor t ofthe whi 3 hen the po l l l began to thi en wal cken . H‐203 : Tapetum in the microspore stage was normal . Vr ,the l l in the pol cytoplasm surrounding a po l th l en nucleus extended to wi en en nucleus ,the cytoplasm and the pol di ly thereafter, and thenthe pol l sappearedshort i en turned empty‐ Anthers at anthes s wereindehi scent and of l low abor ivetype. t ye. 緒. 言. イネの雄性不稔変異体は, 古くから自然突然変 異として見いだされてきた(石川 1 929 ) . しかし, 近年では, γ 線や imine) を 用 い て 誘 発 し た 人 為 突 然 変 異 体 が 数 多く 報 告 さ れ て い る (HIRAIWAand TANAKAI985 K0 E 1 (ethyl ene- ,. 980 and YAMAGAI ) 985 ) ,高・山際 1987 .また, 中国では, 最近見出された環境反応型の核遺伝子型雄性不稔イネ(石 1 をハイ ブリッ ドライ スの採種に用いる (丸山・粉川 1 991 ) 等, 核遺伝子型雄性不稔は, 育種的に有用な形質として, 利用法が提案されている (藤巻 1975 986 988 ) , 木下 1 , 鳥山 1 . しかし, これま でに見い出された雄性不稔変異体に ついて, 雄性不稔遺伝子の花粉致死作用の検討は必ずしも十分に なされていない. 本実験に用いた3種の雄性不稔系統は, いずれも育種的利用を目的として FUI l IMAK 1eta 1977 ) ‐( , によりニホンマサリから人為的に誘発された突然変異体である 筆者はこれらの雄性不稔系統について異常花粉の出現 . 時期とその形態や蒼組織について細胞組織学的観察を行なった.. (7).
(3) . 0 0. 田 丸 典 彦. 材料および方法 本 実 験 に 用 い た 雄 性 不 稔 系 統 は, ニ ホ ン マ サ リ ニ (系 統 番 号. られた1系統 (同. imine ) 処 理 して 得 ene- A‐136) に 0‐2% の E 1 (ethyl. 0Coの γ 線照射より得られた2 系統 (同 ) と6 H‐88. 3 ) の合計3種の核遺伝子型雄性 H‐160 , H‐20. 不稔変異体である‐ これら雄性不稔系統は, 互いに異なる雄性不稔遺伝子を有していることが判明している (藤巻・平 岩. 1986 , 田丸. 1991 ).. 一般に, 雄性不稔系統の花粉形成過程に生じる異常の検出は, 正常系統の花粉の発育経過と雄性不稔系統の花粉の発 育経過を比較対照させる方法が行なわれる. イネ では, 等しい栽培条件下の同一品種 では, 同じ葉耳間長の幼穂はほぼ 同じ生育段階にあると見なされる. また, 葉耳間長と頴花長, 蒼長, 花粉の発達段階には, それぞれ密接な相関が認め 開花順序が幼穂時期におけ ) られている(SATAKE I974 . さらに, 頴花は, 穂内の位置により規則的に開花するので, る各頴花の発育順序と一致す る. 葉耳間長と開花習性を 組み合わせることにより, 穂および頴花の発育程度を推定でき, 生育段階ごとに, 正常系統の花粉と雄性不稔系統を比較できる. そこで, 本実験では, 正常系統ならびに各雄性不稔系 統について葉耳間長を 指標として幼穂を採取し, 特定の頴花 (第1枝梗第4頴花) を中心に花粉の発育につ いての比較 検討を行っ た. 実験材料はすべて昼27‐5℃, 夜20‐5℃の温度条件に調節した自然光 グロースキャ ビネ ッ ト内で, 2リッ トルポッ トに 2本植えとして栽培 した. 正常系統には原品種である A-136 を 主 に 用 い, 1 部 に H‐88 , H‐203 と 原 品 種 と の , H‐160 交雑に由来するF2の可稔個体も供試した.正常系統およ び各雄性不稔系統からそれぞれ葉耳間長を指標に して分げつ程 )で48時間固定した. 採取材料は, も含めて幼穂を採取し, FAA(フォ ルマリン5:酢酸5:50%エチルアルコール90 その後70%エチルアルコー ル液中に移し冷蔵庫内で保存して, 随時使用した. 正常系統における花粉の発育経過を明らかにするため, 葉耳間長を測定して採取した各穂の, 主に第1枝梗第4頴花 について, まず, 外頴長と商長を測定し, 次に, 花粉を酢酸カーミンで染色して, 各頴花について100粒の花粉直径を 計測した. その後押し潰し法により, 花粉の発育程度を観察した. 各雄性不稔系統は,葉耳間長ocm 前後の穂と出穂後開花前の穂を重点的に調査し,その他の穂は各系統の花粉の発育 程度に応じて用いた. なお, 穂間の比較には正常系統と同様に主に第1枝梗第4頴花を中心に行なっ た. また, 染色に は, 酢 酸 カ ー ミ ン を 用 い た.. 10 正常系統およ び各雄性不稔系統の荊 壁組織を観察するため3 mm~5 mm までの頴花について パラフィ ン切片 ( ズール β)を作製した. 染色には塩基性フクシン, ナフトールイエローS, アズールAを用いたが, 塩基性フクシンとア A は SCHIFF の 試 薬 と して 調 整 し た.. 実験結果と考察 直径との関係 60 A-136(正常個体)とH-88 , H‐203の葉耳間長と 第1枝梗第4頴花の外頴長, 薪長および花粉 , H‐1 を Fig.1 に 示 し た. 36では, 葉耳間長一 5 cm か ら 同 十 5 cm まで, ほぼ直線的に 増加 し, それ以後の伸長は停止した. 外頴長は, A-1 36と同様であっ た. 各雄性不稔系統は, いずれもA‐1 薪長は, A-136では葉耳間長十1ocm まで直線的に増加 し, その後の伸長は停止した. H‐88では同十2cm 付近から 88よりやや長かっ 88とほぼ同時期に生長が急速に鈍化した が, 開花期の燕長はH‐ 生長が急速に鈍化した.H‐160はH‐ 1 36に近い長さとなっ た. た. H‐203 は, 同 十 5 cm 頃から生長がやや鈍化した がその後も生長し, 開花期にはA- 36では葉耳間長一4 cm か ら 同 十 2 cm まで急速に増大し,その後2核になる 同十7cm 頃やや増大 花粉直径は A‐1. , し, 2核から 3 核 に な る 同 十1ocm 頃 再 び 急 速 な 増 大 が み ら・れ た. H‐88 と H‐160 で は, 同 一 4 cm 頃の4分子直後のい わゆる自由小胞子期は計測できたがそれ以後は計測 が不可能となっ た. H-203では同十2cm 以後増大は見られなかっ た.. 正常花粉の形態形成 F i i 36の花粉母細胞期か ら成熟花粉期までにおける正常花粉の発育経過である. 第1枝梗第4頴花 g g ‐3 はA‐1 .2 と F の花粉の生育段階と葉耳間長, 斎長, 花粉直径との関係を以下に述べる. (8).
(4) . 3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察. 日日)①日コ酌 」 ①- コoー oG浅口当 ( 日日)三園このー」oS口く (. (C) o. 40 0. o. 8 ・. 3o. o. 0. ●. ●. 。. 20. 8 4. l. o. ・. .. .. -5. 0. 十5. 1 十10. 1 十15. Fig-1 Re lat ionshiP betweenl loralorgansandthea i tance egthsofthethreef ur cl e di s r in ma i l l i d h f h k l l i d i l t t t tt t t t t rm an nes rs e our sp ee oca e onthef eser et ,measure a l la rachi . O A‐136 160 , ▲ H‐88 , ■H- , ●H‐203. (9).
(5) . 10. 田 丸 典 彦. . . . . を 、 も. . Fig.2 Processf l trains en grainin normaltypes rom microsp。reto pol ‐ Pol l lenl l l l b l d U i t t t i berat : e n e r a c: n n u c e a e a:Pol en motherce s edf rom pol , , l d i l D i i tetrads d t f t t t h r n n n 1 m n m r o ame e u u c e a a e ~ : e v e o e c u es o p g g g , ,i: , Binuc l l T l l l i k 1 t : r n n eate pol ens u c e a e o e s p . ,. ,. (10).
(6) . 11. 3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察. ・ 二メ ー ザー で: で霜 そ. 露. ‐ -- - - -、 ′. 「 ず 、 ば [ i こご t i 「. a. に 〉. 一 - - 札 ー 一 ル. 1. イ直す ′ 」 ▲ ′ r. 」 A一 だそ 二 - - 、. ノー ズす ‐ ‐. れ. \}. ,. 嶺・ 一 ー ヤ ギ ,キ. F g.3 Tranversesection ofandhersin normlaltypestrains . l ios i leate n tage ofpol i iberatedf a: Dyad s en me s .Uninuc . crosporesl rom , b: he i i i i l degenerat t t t i l mi rads showi ng t e n at on of tapet a on ‐ , c : Norma i ion o howi ftapetu croga立I etogenes ss ] n n ngregular degenerat .. 1) (1.
(7) . . 12. 田. 丸. 典. 彦. )が 花粉母細胞期:葉耳間長-5cm 以下で, 外頴長3 mm 未満の頴花, 荊長0‐ 8mm 以下では 花粉母細胞(Fi g .2 a 見られた. 花粉母細胞は酢酸カーミンでよく 濃染される大きな仁により容易に識別された. 分裂を開始すると仁は消失 i ) を形成した. して2分子 (F g ‐3 a) を 経 て, 同 一 4 cm 頃 に 4 分 子 (Fig.2 b 1核期:4分子の力ロース膜を脱出した1核の初期花粉(小胞子)は, 細胞質に富み, やや変形していたが(Fi g .2 c), F i.2 e)‐ やがて薄い花粉膜と発芽孔が見られた (Fi ) g .2d . 葉耳間長十 l cm 頃になると2重の花粉膜が見られた ( g ) 細胞質は液胞に満たされるが,花粉核は花粉粒内のほぼ中央に位置した(Fi g .2f .小胞子は同一4 cm 頃 か ら 同 十 2 cm F i.3 ペ i ) 頃まで急速に生長した (F g ‐I C) . 花粉膜の . この間荊壁最 内面のタ ート組織はすでに退化が始まっ ていた ( g i ) 肥厚が明確に見られる頃生長がゆるやかとなり (F g .2 g , やがて花粉核は花粉壁に遍在し花粉粒内は液胞に満たされ i た1核後期花粉 (Fi ) となり, 同十5cm 頃外頴長の伸長が止まっ た (F g g ‐I A) ‐2h . 2核期花粉:葉耳間長十5 cm か ら 同 十 7 cm 頃,第1花粉核分裂が起こっ た.分裂直後は栄養核と生殖核の区分が明 ) 押し潰すと大きな栄養核と小さな生殖核を明瞭 瞭でなかっ たが, 花粉粒内に徐々に物質が蓄積され始める頃 (Fi g .2i i に識別 でき (F ) g g .I B) .2j ‐ , 同十1ocm 頃, 荊の伸長が停止した (Fi 3核期花粉:葉耳間長十1ocm 頃,第2花粉核分裂が行なわれ,花粉粒内にデンプン等が蓄積されて花粉核は見えにく i く な っ た (Fig ) ) g .2 k ‐21 . . 押し潰すと2個の生殖核が濃染されたが, 栄養核は不鮮明であっ た (F 1 97 2 ) 197 2 4 ) の観察結果と一致する. 以上が正常花粉の発育 である‐ 基本的には木原・平吉 ( 194 ) , SATAKE( , 山田(. 雄性不稔系統における花粉の発育異常 ) H‐88:3系統中最も早い時期に異常が見られた‐ 自由小胞子は 形成されるが(Fi g .4 a , 花粉核が中央にある時期に i ) 異常が生じ, 薄い花粉膜が細胞質と遊 離して膨らんだ (F g ‐4b ‐ 同時にタ ペート細胞が肥大する異常が観察され, そ ) れらのタペート細胞の中には, PAS反応による異常穎粒も見られた (Fi g .4c . 小胞子は互いに癒着して, 花粉壁に i ) 付着し, 開花期には無花粉となり, 菊は白色退化型となっ た (F g .4d F i 5 ) H‐88と同様に, 花粉膜は薄く, 細胞質と遊離 して膨 H-160:H‐88と同様に自由小胞子は形成されるが ( g ‐ a. . ・ も も も シ ー ネま き. ハト. b. a. ・. 書き. r、. ・L ・ 、. 1 r .. - 三 愛尋. . . ー偏 -.. . イー ドしミ ー ノ ÷^、. ノケ・ ‐っノー’/! ・ -′ ~- ‐ L- ー-r ”」L 二▲ ÷ノ / - ‐. ‐ Fig‐4 H-88 :a;Free mー l crospo l i ty c; Tapetum abnormal. 2) (ユ. lens ive Pol b; Abor t ivetype d;▽Vhi t teabor.
(8) . . . 13. 3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察. PAS反応により染色され, 発芽孔も容 ら ん だ (Fig ) .5 b . タペート細胞の異常が観察されたが, 異常花粉の花粉膜は i 易に見られた(F g .5 c). し か し, H-160 の ほ う が H-88 よりやや生長し, 開花期の荊は白色退化型であっ たが, H-88 よ り 大 き か っ た (Fig ) ‐5 d .. ) 花粉膜の肥厚がおこり, 花粉核と細胞質が発芽孔近く H-203: 小 胞 子 期 の タ ペ ー ト 細 胞 は 正 常 であ っ た. (Fig .6 a に遍在し, 花粉の液胞化が進む 時期に異常花粉の出現が多く見られた. それらの異常花粉では, 核をとりまく細 胞質が F i.6c ) ごくまれにある i ) 花粉内に広がり (F g .6b , やがて細胞質や核が消失して, その多くは空虚花粉となっ たが ( g 程度デン プンを蓄積するものも見られた. すなわち, この系統では, 花粉の生育に伴っ て, 異常花粉が増加していくよ i ) う であっ た. 開花期の商は不裂開で黄色退化型であっ た (F g .6d . さて, イネ では今日まで多数の核遺伝子型雄性不稔変異系統が報告されているが, 花粉の発育異常についての細 胞組 i torosourea で誘 発 し た 25 種 の 遺 伝 的 不 稔 性 に つ い て 織学的な報告は少ない. KITADAetal .(1983) は N-methy-N-n i ) の染色体異常がみ synap s s 花粉母細胞の減数分裂時の異常を細 胞学的に観察した. それらのうち19種では解対合 (de. られたが, その外に減数分裂の停止, 花粉母細胞の細胞質の液胞化, 不完全な細胞質分裂, 花粉母細胞の融合, 重複な l ) の実験材料は, 部分稔性を示す系統の他, 完全不稔系統も交配実験に 19 83 どの 異常 を 報 告 し て い る. KITADA eta .( 01より 1984 ) は, M‐1 より種子が結実することか ら雄性不稔性が含まれていること が推定される. LUandRUTGER ( 誘発した雄性不稔突然変異体を, 染色花粉型, 部分 不稔花粉型, 完全不稔花粉型, 無花粉型の4型に分け, それぞれに ついて, 花粉形成を調査して13種の異常型を観察した. 染色花粉型における不稔の原因は, 花粉の発芽力の欠如とした が, 部分 不稔花粉型と完全不稔花粉型では, 減数分裂期の染色体行動に異常が観察され , 無花粉型では, 花粉母細胞が 互いに融合する異常が含まれ, 染色体異常がこれらの3型に強く関連していた. さらに, 最近見出された日長反応型雄 l 1991 ) は, 減数分裂期の異常を観察している が, 花粉異常を生ずるのは 主に1核期 性不稔系統について WANGeta .( であり, その結果空虚花粉を生ずることを報告している‐ 本実験ではH‐88とH-160において, タ ペート細胞の異常が観察された. 雄性不稔植物のタ ペー ト細胞の異常は多く. ¥~三 L ‘ ロ ・ r羅き り . 露 呈 , .- , .-- ~. . . \ミ ー.ノ. =. . b. あ. ノ. .. . . ・ ・. -ず. 癌. . ー ー ー ー ー ー ・ ” mw “ ー= ”-- --------- - -- ‐…” ‐ 一------ ド ー し . も-- ・. さ. 編. 一 .、. 」. 、 .-. .醸 軍事 さ ‘ 総- ” L 、 - ‐ - 、 三 一. ;;〉--- ; - -一冊雨一仲一冊 -=キー 一-柵一 柵--…-品 - --~. Fig.5 H‐160:a;Free microspor i ty c; Tapetum abnormal. (13). . b; Abor ivePol l t ens ivetype d;VVhi teabor t.
(9) . 14. 田 丸 典 彦. ◎ ◎. ~ ・ \- , , L. き ト ‐. メ. ー▲ も --. . . id. C. ,. --. 1. ive Pol lens b; Abort. Fig‐6 H‐203:a; Nornnaltapetu ]m l ens c;Empty pol. l low abor ivetype d; Ye t. 988 ) の植物で報告されている(KAULI . タペー ト細胞の異常は, 雄性不稔遺伝子の作用ばかり でなく, 環境要因による 976 ) 雄性不稔である障害型冷害においても生ずることが知られれている(酒井 19 49 SATAKEI . タペート組織の異常 は, その他ジベ レリン処理 (清水 1965 ) やオーキシン処理 (清水・久野 1 968 ) によっ ても生ずる., ペー H-203では, タ トは正常で, 花粉の異常は1核の中期以降出現した. この系統では, 花粉粒内に細胞質内の内容 物が溶け出し, 花粉壁から花粉核とともに脱落する現象がみられ開花期には空虚花粉が多く見られた. 一般に雄性不稔系統の花粉粒にみられるこのような形態的異常を生じる以前に, 蒲内ではなんらかの生理的変化が生 じていることが推定される. 雄性不稔性を花粉の遺伝的発育障害と考えた時, 遺伝的雄性不稔 生と環境要因による不稔 性には明かに共通する現象が存在すると考えられる. しかし, 現在の所, 両者を結ぶ研究は極めて少ない. さて, 核遺 伝子型雄性不稔変異体は, 人為突然変異として比較的容易に誘発され, その数は多数にのぼると考えられる. 新たに見 いだされる遺伝子の同定は交配実験により決定されることが望ほ しいが, 相互交雑には多くの時間と労力を要する. そ こで, 本実験のように, 雄性不稔系統の異常花粉や荊の形態的特徴を明らかにし, その上でまず, 類似する系統間で同 定実験を行なうのが適当であると考える‐. 摘. 要. imine) 処 理 し て 得 ら れ た 1 系 統 (系 統名 ニ ホ ン マ サ リ ョ リ よ り E 工 (ethyl ene-. れた2系統 (同. 0Co の γ 線 照 射 よ り 得 ら H-88) と6. H-16 203 ) の合計3種の核遺伝子型雄性不稔変異体について細胞組織学的観察を行なっ た. 0 , H‐. 88:タペート細胞の肥大等の異常が観察された‐ 自由小胞子は 形成されるが, 薄い花粉膜が細胞質と遊離して 1) H- 膨らんだ. その後, ・胞子は互いに癒着して花粉壁に付着し, 開花期には薪は無花粉となり, 白色退化荊となっ た. 2) H-160:タペート細胞の異常が観察された. H-88と同様に自由小胞子は形成されるが,花粉膜は薄く細胞質と遊 60のほう が 離して膨らんだ‐ 異常花粉の花粉膜はPAS反応により染色され, 発芽孔も容易に見られた. しかし, H-1 (14).
(10) . 15. 3種の核遺伝子型雄性不稔イネの不稔花粉についての細胞組織学的観察. 88より大きかっ た. 籍は白色退化型であっ た. H‐88 よりやや生長し, 開花期の病もH‐ 3) H-203:小胞子期のタペー ト細胞は正常 であっ た. 花粉膜の肥厚が起こる時期まで生長するが, その後, 異常花 粉では核をとりまく細胞質が花粉内に広がり, やがて細胞質や核が消失して, その多くは空虚花粉となっ た. 荊は不裂 開で黄色退化型であっ た. 謝. 辞. 本実験に供試した3種の雄性不稔系統は, 農林水産省農業生物資源研究所長藤巻宏博士のご厚意により提供して頂い た. 心から感謝の意を表する.. 引用 文献. し交雑システムの 藤巻宏 1 97 5 ‐ 戻し交雑法による有用遺伝子の導入に関する研究. n. 目殖性作物における雄性不稔遺伝子利用による戻 提案. 育雑 25:275一282 i l i l f ida l l ter i t rusage m r l ce e‐S e mutantsandthe FUJ yinduced ma IMAK1 .Ar .TANA(A I977 , H. ,S. HIRAIWA,K.KUSHIBUCH1ands i breed ng ‐27:70一77 . .Japan .J .Breed. 1一4 0 8 86 藤巻宏・平岩進 19 ‐ . 人為突然変異によって育成されたイネ雄性不稔系統の遺伝的解析‐ 育雑 36:40 ldsympos ial9:103-115 l i l ioninr i i ter 日IRA.WA,S ce e onof ma es e mutat . ・Gamma Fi ,lnduct ,ands.TANAKA I980 4 :156一157 .. i l i ty の 遺徳に 就 いて. 遺雑 29 石川潤一 19 . 稲に於ける male-ster. l l i lant i i i l i [ tyi KAUL ter ‐Ver ag n:1-1005 nh s nger al es gherp .Ber .Spr .M , M.L.H.1988. 89 5一6 42 木原均・平吉功 19 . . 稲花粉粒の発達. 農業及園芸 17:68 : 化学と生物 2 6 1 2 一61 7 ) 4 1 木下俊郎 19 86 作物の遺伝的不稔性( . ‐ . f i i lofme i i i i ionofme i i。s KIT! t as s cat ot c ro sinr ce りαL.1.C1 ccont 1 1 )A,K. yzαsのす .Gene ,07 ,日.SAT0andT.OMURAI983 ,N.KURATA G 2 3 2 0 i lcharac i i 5 8 1 4 i t t J j t ter 一 n n : s cs a a e e sinducedby MNU andthe rcytogene ca mutant p . . .. . lantbr I i lys i f ionsinp ing i i l mutat t i i l i K0 sof ty 。far t onand geneana eed ca esontheut .XI .lnduc .Stud ,T.and H.YAMAGATA I980 l i i ter e mutant sinr ce mal e‐s .30:367一374 .Japan .J .Breed .. 高泰保・山際弘忠 1987 . 水稲における誘発雄性不稔突然変異の遺伝子分析 (人為突然変異の利用に関する育種学的研究. X VI) ‐ 育雑. 37:192-198 . i i l i l i i ) ter LU t t c mal es e mutant si nr ce(0“2αSのす りα L encharacter s cofinducedgene . . .EnV ,Y.andJ .N.RUTGERI984.Antherandpol 1 2 4 2 8 0 9一2 B t : and Exp o ‐ . .. 6 0一1 65 91 丸山清明・粉川聡 19 ‐ ‐ 中国における二系法ハイ ブリッ ドライス開発の現状‐ 農業技術 46:1 ペ ート肥大に関する実験的研究 9 冷害におけるイネ不稔性の細胞・組織並びに育種学的研究特に低温によるタ 94 酒井寛一 1 . 北海道農試 . 報 43: 1 -46 ‐ i l i ion ofthe l ing t l i l i SATAKE ter ty caused by coo tagein r crospores ce p ants s es reatmentatthe young mi .1X. Rev -公理a , T.1974 ls P C s i S 1 i f i i l l l 4 3 3 5 l tages j 一3 o c r as s onandt echnol ogy ofpo en deve opmenta r o c o c a a r l : c cat p p . . . . . . ionofthe m。s i ives i l li i l l ido NatL Agr SATAKE tsens t tagetos t typecoo terminat juw inr er e‐ n cepl ant s .Hokka . .Res .Bu ‐De ,T.1976 Exp .Stn .113:1‐35 .. 石明松 198 5 4 ‐ 対光照長度敏感的隠性雄性不育水稲的発見与初歩研究. 中国農業科 (第2期):4 . 清水正治 196 ジベレリンにより誘発される水稲花器官の諸異常について 育雑 1 : 5 5 5 3 一 5 9 . . . とくに低温によるそれとの関連について. 日作紀 37 清水正治・久野勝治 1 96 8 . オーキシンによる水稲のタペート異常肥大の誘発, とくに低温によ 217一223 .. 1 3 :13‐23. 田丸典彦 199 1 . イネ雄性不稔性の遺伝子分析と形質発現 植物細胞工学 Vo ブ 烏山国土 19 :4ー7 ハイ 遺伝 8 8 リ ド稲の現状と将来 4 2 ( 5 ) ッ . . ‐ vvANG [ iod…cond l l i i i i i ter tyandi E1 t t tancei oned ma es sinher n .vvANG .DUAN and▽v .vvANGI991 .Photoper ’×. ,G,M , 生 , 日,vvU,vv i R i 2 G 1 2 7一2 6 t 1 1: r n ce c e e e . . .. 2 山田記正 1 97 2 0‐3 3 4 . 水稲花粉の発育生理学的研究. 第1報 花粉の構造変化とその物質代謝について. 日作紀 41:3. 5) (1.
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