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第6学年社会科学習指導案

日時 平成20年11月7日 場所 南舎2階6年教室 指導者 1 小単元名 世界に歩み出した日本 2 指導について (1)単元について 本単元「世界に歩み出した日本」は学習指導要領の以下の内容を受けて構成されたものである。 ノルマントン号事件をきっかけに「豊かで強い日本」を目指した日本は,日清・日露戦争の勝利をはさんで条約 改正に成功した。また,野口英世をはじめとする科学者たちの活躍も世界における日本の地位を向上させること につながった。そして,「豊かで強い日本」を作り上げる中で重工業が目覚しく発展していった。 しかし,その陰でさまざまな問題がおきてきたこともこの時代の特徴である。製糸業を支えてきたのは貧しい 農家から出稼ぎにきた若い女性の血の滲むような過酷な労働であり,重工業の発展による公害問題も起きてきた。 「豊かで強い日本」をつくっていく中で,どれほど多くの人々の努力や犠牲があったかを知らなければならない。 また,そんな中から労働者が働くものの権利獲得のために運動を起こし,部落解放を求めて全国水平社が結成 された。女性解放運動も盛んになり,民衆が人権に目覚め,人権が尊重されることを求めて運動を起こした時代 でもあった。 本時では,特にこの多くの変革の中で,公害問題解決をめざして農民とともに最後まで戦った田中正造に着目 し,この時代の人々が人間らしく生きる道を探り,人間らしく生きる権利をつかむために行動を起こした素晴ら しさとその影響を学ばせたい。 (2)児童の実態 6年生は,男子15名女子16名の31名の学級である。男女ともに素直で前向きな考え方ができる児童が多 く,今年度は最高学年としての責任を果たそうと,一人一人が委員会活動や学校行事に意欲的に取り組んでいる。 学習に関しては,一人一人の差が大きく,基礎基本となる学力の定着が十分でない児童が数名見られる。聞く 力が弱く,仲間の発表の大事な部分や意図がつかみきれず,自分の考えを深めたり,広げたりする力が弱い。そ のため,学級全体としても内容の深まりがないままに授業が終わってしまうことがあり,今後さらに指導の改善 をしていかなければと思う。 社会科に関しては,絵資料には興味を示す男子が数人いて,この児童らの発言や呟きを課題設定の場で有効利 第6学年の目標 (1) 国家社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるよ うにするとともにわが国の歴史や伝統を大切にし国を大切にする心情を育てるようにする。 (3) 社会的事象を具体的に調査し,地図や年表などの各種の基礎的資料を効果的に活用し,調べたことを表 現するとともに社会的事象の意味をより広い視野から考える力を育てるようにする。 ※(2)は「政治の働き」と「世界の中の日本」に関わる目標 内容 わが国の歴史上の主な事象について,人物の働きや代表的な文化遺産を中心に遺跡や文化財,資料などを活用 して調べ,歴史を学ぶ意味を考えるようにするとともに自分たちの生活の歴史的背景,わが国の歴史や先人の働 きについて理解と関心を深めるようにする。 キ 大日本帝国憲法の発布,日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などについて調べ,わが国の国力が充実 し国際的地位が向上したことが分かることを扱う。

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用できるようにしてきた。グラフや文章資料を読み取るには,大変抵抗があり,グラフの資料を読み取るときに は,座標軸の意味や単位の大きさを理解させるところから始めた。文章資料を読み取るときは,繰り返し読むこ とと,大事だと思う部分にアンダーラインを引かせることなどをアドバイスしてきた。 4・5・6月の歴史の授業は吉野ヶ里遺跡の絵をもとに調べたり,元との戦い,長篠の戦いの絵を調べたり,ご 恩と奉公の図を調べたりと絵と図の資料を中心に学習を行ってきた。江戸幕府の学習では,円グラフ等をもとに して考える学習に取り組んだが,グラフを根拠に自分の考えを上手に説明できる児童は少なく,課題として残っ た。さらに資料から読み取った社会事象がどんな意味をもっているのかなどの自分の考えをまとめていく力に弱 さを感じる。また,本学級の児童は,答えのはっきりした問題には積極的に発言するものが多いが,自分なりの 考えを導き出したり,それを説明する学習は教科を問わず苦手であり,発言回数が極端に減るのが課題である。 なんとか歴史学習に興味をもってくれるようにと願いながら学習を進めてきたつもりでいるが,なかなか進ん で図書館の本を借りて読んだり,調べ学習に取り組むという姿も見えてこず,働き掛けの至らなさを日々感じて いる。 本時では,田中正造の頑張りが世の中に与えた影響をいろいろな角度からとらえさせるための資料を用意し, 考えつくりのきっかけにしたい。さらに,自分と違う観点から考えた仲間の意見を聞くこと,交流をすることで 学習を深めていきたい。そのために,自分の考えをつくった後に小グループでの交流時間と自分の考えを再構築 する時間を設けたい。ただし,これを行うことによる心配は時間の確保である。効率よくできるように他教科の 学習場面でも取り入れて, 全員が発表をできる力を養っておくことが必要になると考える。

3 研究主題に関わって

・毎時間行う学習課題に対するまとめを参考に,理解度を把握する。 ・自主勉強のノートの内容を把握し,その量や内容から関心度を把握する。 ・授業中の挙手,発言回数とその内容から意欲度を把握する。 【単元のねらいに迫る人物の教材開発】 学習指導要領においてはこの単元で取り上げる人物として陸奥宗光・小村寿太郎・野口英世と例示しているが, 教科書には渋沢栄一・与謝野晶子・北里柴三郎・志賀潔・夏目漱石・樋口一葉・田中正造・平塚雷鳥・市川房枝が 取り上げられている。この中から,足尾銅山鉱毒問題に一生をささげ,農民の生活を守るために政府と戦った田 中正造を特に取り上げたいと考えた。国会議員という立場を捨ててまで,自分の信念を貫き,民衆のために自分 のエネルギーを使った田中正造に興味を持ち,素直にその素晴らしさを受けとめ,自分の生きる道を探る一つの 手立てにしてくれるのではないかと考えたからである。 この時代は,歴史的事象や人物が複雑に絡み合っていることから,児童が興味関心をもって学習できるよう,

研究主題

社会的事象に進んでかかわり,よりよい生き方を身に付けていく子ども

研究内容①子どもが切実な課題意識をもって,自ら関わりを求めて追究しようとする教材開発 (イ)追究意欲を促す教材の開発とその提示方法 (ウ)学習活動を明確にして,見通しをもって追究し確かな学力をつけることができる単元指導計画 (ア)生活経験や学習経験による子どもの関心・意欲・知識の把握

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取り上げる歴史的事象や人物に関する資料の内容や数などを工夫したり,歴史的事象を扱う時間数に軽重をつけ たりするなど,歴史的取り扱い方を工夫する必要があると考えた。この小単元を含め近代史は,古代史・中世史 に比べ,統計的な資料がたくさん残っており,歴史的事象を統計資料を通して理解し,思考することができる。 統計資料を効果的に提示していくことで,児童が思考する場を多く取り入れていきたい。さらに国際関係が複雑 になるこの単元では,地図帳を社会的事象の関係を捉えるための道具として利用していきたい。 本単元では,①ノルマントン号事件を第1時に扱い,単元を貫く課題をつくる。 ②田中正造を2時間扱いで学習する。 以上2点が,単元指導計画上の工夫点である。 (ウ)社会的なものの見方考え方,よりよい生き方を深め合う話し合い活動の支援 一人一人が資料を読み取る時間を確保し,資料から導き出された考えを仲間と交流する場をつくれば,深い視 点,新しい視点に気づき資料を読み取る力を高めることができるとともに,よりよい生き方を仲間同士で見つけ ていける話し合い活動ができるのではないかと考える。 【仲間と深め合う交流活動の工夫】 <仲間と深め合うために必要な力として> ① 課題に対する自分の考えを持つことができる。 ② 自分の考えを仲間の前で発表することができる。 ③ 仲間の話を黙って聞くことができる。 ④ 似ている点違う点を聞き取ることができる。 ⑤ 分からないこと,不思議に思ったことは質問できる。 ⑥ 仲間の意見を自分の中に取り入れ,まとめに生かすことができる。 <手立てとして> ①一人で資料から読み取る時間を確保する。 ②小グループで全員が考えを表現する場を確保する。 ③自分の考えを高める目的をもって仲間の考えを聞くことを常に意識させる。 ④仲間の考えをもとに自分の考えを再構築する場を設定する。 <全体交流の場で,深め合うための支援の工夫として> 仲間の意見を黙って聞いてはいるが,相手が何を言おうとしているのかつかみ取れない子が多い。そのため話 し合いにならなかったり,自分の考えを深めるために使えなかったりすることを少しでも改善するため ①「○○さんの~という考えに付け足しで・・・」と名前と話の内容を入れた話し方をするように支援をする。 ②話し合いを深めるための切り返し発問の準備をする。 本時では,次のような切り返し発問を考えている。 ・「本当に一人一人が大切にされているのだろうか。四民平等だったのではないか。」 ・「豊かで強い国とはどんな国なのか。」 ・5年生の公害学習を振り返り,「多くの人が自分の問題としてとらえることが大事なのではないか。」 (ア)自分の学習を振り返り、見通しをもって追究するための自己評価 【自己評価の工夫】 自己評価カードを作り,毎時間ごとに授業の終わりに評価する。 <評価の観点> ・課題に対する自分の考えを持つことができたか。 ・自分の考えを発表することができたか。 ・仲間の意見を生かし,課題に対するまとめを書くことができたか。 自己評価カードとノートまとめを比べることで,一人一人の理解度学習に対する意欲を把握し,次時につなげて いきたい。

研究内容②子どもが主体的な学習を進めていくための学習活動の工夫

研究内容③ 学習のねらいを明確にした評価と支援の工夫

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4 単元の目標と評価規準

(1)目標 年表や写真,文章,地図,統計などの資料を効果的に活用して,日清・日露,条約改正,科学の発展について 調べ,調べたことを目的に応じた方法でまとめることができるようにするとともに,我が国の近代化に努力した 人々の業績やそれぞれの社会的事象が,我が国の国家・社会の発展に果たした役割を考える力を育てる。 (2)評価規準 ア・関心・意欲・態度 条約改正を進めた人物の働きや国民生活の変化に関心を持ち,日本の国力の内外での高まりについて意欲的に 調べようとする。 イ・思考・判断 日本の近代国家としての発展の様子を外国との関係や国内のさまざまな運動の高まりと関連させて考えること ができる。 ウ・技能・表現 年表・文章・写真・図・地図や統計などの資料を活用して,日清・日露の戦争以降の日本の近代国家としてのあゆ みをまとめることができる。 ェ・知識・理解 日清日露の戦争において勝利や不平等条約の改正,科学の発展などにより日本の国力が充実し,国際的地位が 向上したことが分かる。

5 単元指導計画(全9時間)

時 ねらい 学習内容 指導援助・資料 評価規準・方法 1 ノルマントン 号事件をはじ めとする不平 等な条約によ る問題につい て考え、本単元 の学習課題を つくる。 ・ノルマントン号事件の説明文と絵か ら読み取れることを発表する。 ・不平等条約の内容と国民生活につい ての影響について整理する。 ・明治政府の必死の努力を予想する。 ◎年表を提示して条約 改正に至る過程でどん なことがあったのか子 どもたちが自然に問題 意識がもてるようにす る。 ・ノルマントン号事件の 絵 ・年表 【関心・意欲】 ★日本が世界と の関係を変えて いく事に関心を 持ち、学習課題 を進んで調べる 意欲をもててい る。【観察・ノー ト】 2 政府の条約改 正のへの努力 を調べ,条約改 正 を 進 め た 人々の働きに ついて考える。 ・不平等条約の内容について整理する。 ・条約改正の交渉が欧米に相手にされ なかった理由を考える。 ◎地図帳でロシアとア ジアの位置関係を調べ ることで,日英同盟の意 味を考えさせる。 ・年表 ・地図帳 【思考・判断】 ★日本の不平等 条約の改正に向 けての思いを理 解し,陸奥宗光 の苦労を考える ことができる。 当時の日本と外国の関係を考え よう。 日本はどのようにして世界との関 係を変えていったのだろうか。そ れに伴って日本の産業や人々の暮 らしはどのように変わっていった のだろう。 陸奥宗光はどのようにして 条約を改正したのだろう。

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・日清戦争直前に不平等条約の一部改 正が実現した背景を考える。 ・条約改正実現に向けての政府の努力 をまとめる る。【発言・ノー ト】 3 日清・日露の戦 争について調 べ,二つの戦争 と条約改正の つながりを考 える。 ・朝鮮をめぐる日本,中国,ロシアは どんな関係だったのか考える。 ・二つの戦争の原因と結果を調べ,そ の後の日本への影響をまとめる。 ・二つの戦争は日本にとってどんな戦 いだったのかをまとめる。 ◎絵から課題に沿った 情報を見つけるための 観点を持たせる。 ◎地図帳で日中露韓の 位置関係を把握させ風 刺画と照らし合わせて 考えさせる。 ◎朝鮮が魚で描かれて いることに注目させる。 ◎八幡製鉄所が日清戦 争の賠償金で作られた 事に着目させる。 ・朝鮮をめぐる日・ロ・ 中の関係図 ・清から得た賠償金と日 本の戦費 ・年表 【思考判断】 ★二つの戦争に おける勝利と条 約改正などを通 して、日本の産 業が発展してい ったことを考え ている。 【発言・ノート】 4 二つの戦争の 後,日本は,朝 鮮を植民地に したことを知 り,朝鮮の人々 の思いについ て考える。 ・日露戦争後,日本は朝鮮にどのよう なことを押し付けたか調べる。 ・日本が朝鮮をどのように支配してい ったかを調べる。 ・日本に植民地とされた人々の気持ち と日本人の気持ちを考えまとめをす る。 ◎母国語を使えないと いう意味について自分 に置き換えて考えさせ る。 ・なくなる朝鮮語の時間 ・日本語で教育される朝 鮮の子どもたち ・日露戦争についてのア ジアの人々の思い 【資料活用の技 能・表現】 ★資料から韓国 併合の様子を調 べ,朝鮮の民主 化とその後の朝 鮮の様子を読み 取っている。 【思考・判断】 ★日本の植民地 となった朝鮮の 人々の気持ちを 考えることがで きる [発言・ノート] 5 明治時代以降, 国際社会で活 躍した科学者 の働きを調べ, 科学の面での 発展を知る。 ・野口英世について話し合う。 ・北里柴三郎,志賀潔などの科学者に ついて調べる。 ・明治時代に世界で活躍する科学者が 多く出た理由を考える。 ◎富国強兵政策を進め るため,政府は自然科学 の発展に力をいれてい ったことを理解させる。 ・野口英世 ・北里柴三郎・ ・志賀潔の写真 【知識・理解】 ★政府の近代化 政策を背景とし 世界で活躍する 日本人が多くな り、我が国の国 際的地位が向上 したことを理解 する。 【発言・ノート】 なぜ日本は、二つの大国と戦 うようになったのだろう。そ の戦いは,日本の産業,人々 の暮らしをどのように変え ていったのだろう。 二つの戦争の後、日本は朝鮮 の人々に対してどんなこと をしたのだろう。それは, 人々の思いをどのように変 えていったのだろう。 国際社会で,日本人はどのよう な働きをしたのだろう。その働 きは,日本と世界の関係をどの ように変えていったのだろう。

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・科学者以外で国際社会で活躍した人 を調べる。 6 産業の発展や 戦争によって 人々の生活や 社会の様子が 変わったこと を理解し、鉱毒 問題が起きた 事実と田中正 造について知 る。 ・日清・日ロ戦争後の工業発展の様子 をグラフから読み取る。 ・産業の発展にともなって人々の生活 や社会はどのように変化したかを調 べる。 ・鉱毒問題とはどんなものかを知る。 ・鉱毒問題に立ち向かっていった田中 正造について知る。 ◎鉄がどのように利用 されたか当時の時代背 景と絡めて考えさせる。 ◎鉄製品は外国からの 輸入に頼っていること や日本の重工業の発展 により列強の仲間入り をすることを補強する。 ◎年表をもとに田中正 造という人物の概略が つかめるようにする。 ・田中正造の写真・年表 ・工業の発展のグラフ 【資料活用の技 能・表現】 ★グラフや写真 から産業の発展 の経過を読み取 る こ と が で き る。 「発言・ノート」 【知識・理解】 ★鉱毒問題とは 何か,田中正造 の歴史について 知ることができ る。 【発言・ノート】 7 本 時 田中正造が自 分の地位や財 産をしててま で,農民のため に努力ができ たわけをつか む。 ・課題に対する自分の考えをつくる。 ・意見交流をして,考えを深め合う。 ◇生い立ちから考える。 ◇政府の無策に対する怒りから考え る。 ◇世論の後押しから考える ・課題に対するまとめをする。 ◎班交流の時間と自分 の考えの再構築の時間 を設ける。 ◎発表を学習のまとめ に使えるように,板書を 計画的に行う。 ・「予は下野の百姓な り。」 ・石川半山の日記 ・正造の日記 【思考・判断】 ★田中正造が自 分の信念をもっ て,農民の立場 に立って活動し たこを考えるこ とができる。 【発言・ノート】 8 平等を求めて 運動する人々 について調べ、 民衆の力が向 上してきたこ とをつかむ。 ・民衆運動、労働運動、農民運動、 自由な教育をめざす運動が広がりを 見せたことを知る。 ・全国水平社、女性解放問題、普通選 挙運動について調べる。 ・それぞれの運動を繰り広げた人々の 思いを考える。 ◎前時の学習の足跡が 分かるように掲示を工 夫する。 【思考・判断】 ★差別をなくす 運動が民衆の手 によって高まっ ていったことが 理解でき,それ ぞれの対場に立 って,自分の考 えを深めること ができる。【発 言・ノート】 田中正造が農民のために自分の生 活を捨ててまで頑張ったことは,日 本の産業,人々の暮らしをどのよう に変えていったのだろう。 さまざまな問題を自らの手で 解決しようとした人々の働き は,産業や人々の暮らしをどの ように変えていったのだろう。 鉱毒問題に取り組むために 立ち上がった田中正造とは どんな人物だったのだろう。

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9 産業の発展に よるプラス面 とマイナス面 について,話し 合うことでま とめをする。 ・条約改正 ・日清・日露戦争 ・産業の発展と公害 ・領土拡大 ・民主主義・人権意識の高まり。 ◎この小単元の時代に ついてよかった面,悪か った面を,ワークシート に書き込み,自分の考え を表し易くする。 【思考・判断】 ★自分の考えを ワークシートに まとめている。 【 ワ ー ク シ ー ト・発言】 この時代のプラス面とマイナ ス面について考えよう。

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6 本時の目標

田中正造が農民のために,自分の身分や生活を捨ててまで,鉱毒問題に立ち向かっていったことが,「豊かで強 い日本」を作ろうと政策を進めていた政府や人々の暮らしにどんな影響を与えたかを考えることができる。

7 本時の展開

段 階 ねらい 主な学習活動 指導・援助・資料 評価規準・ 評価方法 つ か む 学 び あ う ま と め る 本時の課題を 確かめること ができる。 前時の学習と 資料から自分 の考えをつく り、交流するこ とができる。 交流を通して 分かったこと を入れてまと めを書くこと ができる。 学習のふり返 りができる。 1 課題を確かめる 2 課題に対する自分の考えをつくる。 3 意見交流をする。 【民衆の立場】 自分自身が,百姓として生活してきたことが百 姓たちの立場に立って考える事につながり,身 分に関係なく人間として大切にされることの 大事さを世の中に訴えることにつながった。 【政府の無策】 「富国強兵」を最優先にすれば,自然も人もだ めになってしまう。政府の今のやり方でいいの かと訴えることにつながった。 【世論の後押し】 天皇に直訴をすることは、たとえそれが失敗で あっても,世間の人々を驚かせ,多くの人々が 鉱毒問題に関心を寄せるきっかけになった。広 くこの問題を世の中に広めることにつながっ た。 4 今日の学習のまとめを書く。 5 ふり返りカードに今日の学習の振り返り を書く。 ・正造の遺品の写真 ・「予は下野の百姓な り。」 ・正造の晩年の日記から 「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」 ◎机間指導をして,自分 の考えをもてないでい る児童に支援をする。 ◎班交流の時間と自分 の考えの再構築の時間 を設ける。 ◎発表を学習のまとめ に生かせるように板書 を計画的に行う。 【思考・判 断】 交流に向け て,自分の 考えを持つ ことができ たか。 「ノート」 【意欲】 自分の考え を発表する ことができ たか。 「発表」 【表現】 仲間との交 流から学ん だことを生 かして まとめが書 けたか。 「ノート」 田中正造が農民のために自分の生活を捨 ててまで頑張ったことは,日本の産業や 人々の暮らしをどのように変えていった のだろう。 人々は正造の頑張りから,身分に関係なく自分の暮らしを守 ることの大切さや,政府の方針が間違っていれば国がだめにな ってしまうことや,公害の恐ろしさを知ることができた。 正造の頑張りは,世の中の人々の考えを「一部の人々の思いだ けでなく民衆の思いが大切にされる世の中になってほしい」と 願うように変えていくことにつながった。

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6年生 4年生 中学校

古い道具と昔のくらし

のこしたいもの つたえたいもの 明治維新をを作り上げた人々 世界に歩みだした日本 長く続いた戦争と人々のくらし 開国と近代日本の歩み 2度の世界大戦と日本

参照

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