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平成19年3月13日

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(1)

平成 19 年 6 月 15 日

「高効率熱電変換システムの開発のプロジェクト」

事 業 原 簿

[公開版]

担当部 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 ナノテクノロジー・材料技術開発部

「高効率熱電変換システムの開発」

(事後評価)分科会

資料5-1

(2)

目 次

概要... ⅰ

省エネルギー技術開発プログラム基本計画... ⅷ

地球温暖化防止新技術プログラム基本計画... xx

「高効率熱電変換システムの開発」基本計画... xxxⅶ

プロジェクト用語集... xxxⅸ

研究開発計画:自主目標... xli

Ⅰ.事業の位置づけ・必要性

1.NEDO 技術開発機構の関与の必要性・制度への適合性... 1

1.1 NEDO 技術開発機構が関与することの意義 ... 1

1.2 実施の効果(費用対効果) ... 2

2.事業の背景・目的・位置付け ... 3

2.1 事業の背景・目的 ... 3

2.2 事業の位置づけ ... 3

Ⅱ.研究マネジメントについて

1.事業の目標 ... 4

1.1 事業全体の目標 ... 4

1.2 目標の設定理由 ... 8

2.事業の計画内容 ... 9

2.1 全体のスケジュール ... 9

2.2 開発予算 ... 9

2.3 研究開発の内容 ... 9

2.4 研究開発の実施体制 ... 11

2.5 研究の運営管理 ... 16

3.情勢変化への対応 ... 20

4.中間評価結果への対応 ... 20

5.評価に関する事項 ... 20

Ⅲ.研究開発の成果

1.事業全体の成果 ... 28

2.個別研究開発テーマの成果 ... 29

3.個別研究開発テーマの成果の詳細 ... 31

3.1 熱電変換モジュールの開発

(1) 高温域熱電変換モジュール&カスケード型熱電変換モジュール ①高温域 Zn-Sb 系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュールの開発 ... 32 ③高温域シリサイド系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュールの開発 ... 34 (2) 低温域熱電変換モジュール ①プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換モジュールの開発 ... 36 ②低温排熱(変圧器用等)熱電変換モジュールの開発... 38 (3) 熱電変換モジュール性能評価技術 ... 42

3.2 熱電変換システムの開発

(1) 産業用熱電変換システム ①抵抗加熱式工業炉用熱電変換システムの開発... 46 ②ディーゼルエンジンコージェネレーション向け高効率熱電変換システムの開発 ... 48 ③低温排熱(変圧器用等)熱電変換システムの開発... 50 (2) 民生用熱電変換システム ①プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換システムの開発 ... 52

(3)

(3) 熱電変換システム用途調査 ①多用な適用に関する分析・まとめ... 54 ②コージェネレーションシステム(CGS)の検討... 56

Ⅳ.実用化、事業化の見通しについて

1.実用化対象商品 ... 58

2.各社の実用化、事業化の見通し ... 58

(1) ヤマハ ... 59 ・プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換モジュールの開発 ・プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換システムの開発 (2) 東芝 ... 61 ・低温排熱(変圧器用等)熱電変換モジュールの開発 ・低温排熱(変圧器用等)熱電変換システムの開発 (3) 宇部興産 ... 63 ・高温域 Zn-Sb 系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュールの開発 (4) IHI ... 64 ・抵抗加熱式工業炉用熱電変換システムの開発 (5) コマツ ... 65 ・高温域シリサイド系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュールの開発 ・ディーゼルエンジンコージェネレーション向け高効率熱電変換システムの開発 【別添資料1】研究連携体の活動実績 ... 66 【別添資料2】特許・論文、新聞発表 ... 71

(4)

概要

作成日 平成 19 年 6 月 15 日 制度・施策 (プログラム名) 省エネルギー技術開発プログラム (Ⅷ.地球温暖化防止新技術プログラム) 事業名 (プロジェクト名) 「高効率熱電変換システムの開発」 プロジェクト プロジェクト番号 P02022 担当推進部/担当者 ナノテクノロジー・材料技術開発部 主査 尾白 仁志 0.事業の概要 エネルギー有効利用等の観点から、民生および産業分野から発生する未利 用熱エネルギーを熱電変換素子によって電気エネルギーに変換して活用す る目的で、熱電変換モジュールおよび熱電変換システムの実用化を目指し た以下の研究項目を実施する。 1.高効率熱電変換モジュールの開発 2.高効率熱電変換システムの開発 【NEDO 技術開発機構が関与する意義】 地球温暖化対策推進大綱(平成14 年 3 月 19 日地球温暖化対策推進本 部決定)において、革新的なエネルギー・環境技術と国民各界・各層のさ らなる努力によって、我が国の2008~12 年における温室効果ガス排出量 の 1990 年比 2%削減を達成することが定められている(うち「革新的な エネルギー・環境技術」では0.6%を目標)。 本プロジェクトは、この「革新的なエネルギー・環境技術」の開発・導 入を目指して実施する「地球温暖化防止新技術プログラム」の一環として 実施するものであり、先端の材料技術を用い、これまで熱として排出され ていた未利用エネルギーを有用な電気エネルギーに変換し、温室効果ガス の排出を低減する革新的な技術の開発を行うものである。なお、実施に当 たっては、技術開発のリスクが高いこと等により民間企業独自での取り組 みには限界があること、また、京都議定書上の目標達成は我が国の国際的 公約であることから、国及び NEDO 技術開発機構として強力なイニシア ティブを発揮して総合的に推進べき課題である。 「地球温暖化防止新技術プログラム」の中の「革新的エネルギー消費削 減技術開発」は、平成 18 年度に「省エネルギー技術開発プログラム」に 移行し、それに伴い、本事業は「省エネルギー技術開発プログラム」に移 行した。本事業の目的は移行による変更は無い。 本プロジェクトは、実用化を目指した技術開発であり、課題設定型助成 事業(補助率2/3)で実施するものである。 【実施の効果(費用対効果)】 (1)費用:18.1 億円(助成額) (2)省エネルギー効果 [発電量] [二酸化炭素削減量] [原油削減量] (2010 年)[ 57 GWh/年] 2.1 万 t-CO2/年 2.7 万 kl/年 (2020 年)[1,629 GWh/年] 60.3 万 t-CO2/年 33.0 万 kl/年 (2030 年)[5,590 GWh/年] 206.8 万 t-CO2/年 117.2 万 kl/年 (3)民間需要創出効果:72 億円 Ⅰ . 事 業 の 位 置 づ け ・ 必 要 性 に つ い て 【事業の背景・目的・位置づけ】 地球温暖化問題は、我々の社会に与える影響の大きさや深刻さから、喫 緊に対応すべき課題であり、大気中への温室効果ガス、特にその大宗を占 める二酸化炭素の排出抑制が求められている。しかし、二酸化炭素の発生 は人類の経済活動に伴うエネルギー消費に起因するところが大きいため、 地球温暖化問題は、持続的な経済成長やエネルギーの安定供給という課題 にも同時に配慮し、取り組む必要がある。 そのため、エネルギーの消費を抜本的に改善することにより二酸化炭素 の排出抑制に資する技術開発を、総合的、効率的かつ加速的に推進し、そ

(5)

の導入・普及を促進することにより、環境・エネルギー・経済のバランス のとれた持続可能な社会の構築を図ることを目的とした「省エネルギー技 術開発プログラム(Ⅷ.地球温暖化防止新技術プログラム)」の一環とし て本プロジェクトを実施する。 本プロジェクトでは、排熱エネルギーを高効率に利用する目的で、熱エ ネルギーを電気エネルギーに直接変換する熱電変換モジュールおよび熱電 変換システムを開発する。高効率な熱電変換システムを開発・導入・普及 することにより、産業部門、民生部門等の小規模・分散型排熱のエネル ギー有効利用に資するものである。 Ⅱ.研究開発マネジメントについて 1.事業の目標 本プロジェクトの目標は、熱電変換効15%の高効率熱電変換モジュー ル(モジュール両端の温度差は550K を基準)の目処を確立することと、 高効率熱電変換モジュールを用いたシステムを実証し、実用化技術を確立 することである。  (%) モジュール放熱量  量  モジュールの発電電力 量  モジュールの発電電力   熱電変換効率  + = 事業目標達成にあたり、本プロジェクトでは2010 年までに実用化を実 施する。このため、下表に示すように、高温域Zn-Sb 系/低温域 Bi-Te 系、高温域Co-Sb 系/低温域 Bi-Te 系および高温域シリサイド系/低温 域Bi-Te 系の各カスケードモジュール、低温域排熱利用 Bi-Te 系モ ジュールの開発を行うこととした。 <高効率熱電変換モジュールの開発目標> <高効率熱電変換システムの開発目標> 使用温度域 Th~Tc(ΔT) 効率[%] ΔT=550K 相当効率[%] ① 高温域Zn-Sb/Co-Sb系、低温域 Bi-Te系材料を用いたカスケード モジュールの開発 50~450℃ 323~723K(400K) 11 15.0※ ② 高温域Co-Sb系、低温域Bi-Te系 材料を用いたカスケードモジュー ルの開発 27~427℃ 300~700K(400K) 11.5 15.0※ ③ 高温域シリサイド系、低温域Bi-Te系材料を用いたカスケードモ ジュールの開発 30~580℃ 303~853K(550K) 15.0※ 15.0※ ① プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換モジュールの開 323~473K(150K)50~200℃ 5.3 ― ② 低温排熱(変圧器用等)回収熱電変換モジュールの開発 30~130℃ 303~403K(100K) 4.2※ ― (2) 低温域熱電変換モジュール 分類 目標値 高効率熱電変換 モジュール (1) 高温域熱電変換モジュール &カスケード型熱電変換モ ジュール 分類 目標値 ① 抵抗加熱式工業炉用熱電変換システムの開発 温度差550Kでのモジュール効率15%相当の実現を前提として、モジュー ル端温度600℃[873K]~50℃[323K]の輻射伝熱環境下で、ユニット効率 10%を与えうるユニットの開発を行う ② ディーゼルエンジンコージェネ レーション向け高効率熱電変換 システムの開発 熱交換器効率  77% 高温源500℃[773K]~低温源50℃[323K]の条件下で、システム効率4.3% 発電出力3kW級の確立を行う ③ 低温排熱(変圧器用等)回収熱電変換システムの開発 30℃[303K]~130℃[403K]で効率4.2%のモジュール使用時に、社会イン フラ関連機器への適用システムとして、システム効率3.0%の目処を得 る。コスト面では低温の排熱回収システム89万円/kW(温度差100℃) の目処を得る 民生用 ① プロジェクター光源排熱利用熱電変換システムの開発 高温源150℃[423K]~低温源50℃[323K]の条件下で、システム効率3.2%高温源200℃[473K]~低温源50℃[323K]の条件下で、システム効率4.5% 産業用 高効率熱電変換システム

(6)

2.事業の計画内容

主な実施事項 H14fy H15fy H16fy H17fy H18fy H19fy 高効率熱電変換 モジュールの開発 高効率熱電変換 システムの開発 2.1 全体スケジュー ル 成果とりまとめ 中間評価 終了後 最終評価

会計・勘定 H14fy H15fy H16fy H17fy H18fy 総額

2.2 開発予算 (会計・勘定別に事業費の 実績額を記載) (単位:百万円) 特別会計 (高度化、助成額) 395 436 408 320 252 1,811 2.3 研究開発の内容 高効率熱電変換モジュールの開発 (1)高温域熱電変換モジュール&カスケード型熱電変換モジュール ①高温域Zn-Sb 系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュー ルの開発 ②高温域Co-Sb 系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモジュー ルの開発 ③高温域シリサイド系、低温域 Bi-Te 系材料を用いたカスケードモ ジュールの開発 (2)低温域熱電変換モジュール ①プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換モジュールの開発 ②低温排熱(変圧器用等)回収熱電変換モジュールの開発 (3)熱電変換モジュール性能評価技術 高効率熱電変換システムの開発 (1)産業用熱電変換システム ①抵抗加熱式工業炉用熱電変換システムの開発 ②ディーゼルエンジンコージェネレーション向け高効率熱電変換シス テムの開発 ③低温排熱(変圧器用等)回収熱電変換システムの開発 (2)民生用熱電変換システム ①プロジェクター光源排熱利用熱電変換システムの開発 (3)熱電変換システム用途調査 <開発した5 種類の高効率熱電変換モジュールと 4 種類のシステム> 効率12%(ΔT=550K) 効率15%(ΔT=550K) 注) 注) 注)H14fy は METI 直轄 300 400 500 600 700 800 900[K] Bi-Te Bi-Te Co-Sb/Bi-Te カスケード Zn-Sb/Bi-Teカスケード Silicide/Bi-Te カスケード eco21 宇部 コマツ 東芝 ヤマハ Th Cooling Oil 変圧器 プロジェクター コージェネレーション 抵抗加熱式 工業炉 東芝 ヤマハ コマツ IHI

(7)

経産省担当原課 産業技術環境局研究開発課(製造産業局非鉄金属課) プロジェクトリーダー 湘南工科大学 学長・教授 梶川 武信 2.4 研究開発の 実施体制 実施者 (財)エンジニアリング振興協会、宇部興産㈱、 ㈱エコ・トゥエンティーワン(H16 年度まで)、㈱小 松製作所、ヤマハ㈱、石川島播磨重工業㈱、㈱東芝 3.情勢変化への 対応 本事業の技術開発課題は、平成 15 年 3 月策定。ただし、本事業は、平 成 14 年度に、経済産業省の直轄事業として開始され、経済産業省におい て基本計画を策定。その内容を踏襲し、当該技術開発課題を策定。平成 16 年 3 月、独立行政法人化に伴い、名称及び根拠法等、改訂。 なお、研究開発実施者の選定に当たっては、NEDO の協力のもと、平 成 14 年 7 月経済産業省において選定。平成 15 年度以降は、実質的に継 続事業であるため、NEDO において、公募による研究開発実施者の選定 は行わなかった。 平成 16 年度の中間評価結果への対応として、主に下記に示す項目を実 施した。 1) 熱技術の不足感を指摘されたため、熱技術の充実を図った。 2) 熱電変換技術の普及・啓蒙、市場開拓の必要性の指摘を受けたため、 「熱電発電フォーラム」を開催し、ユーザーへの情報提供・交換を 促進させた。 3) 熱電変換モジュールの開発では、効率優先だけでなくコスト低減や 適用対象拡大の必要性の指摘を受けたため、製造エネルギー削減の 製法の開発や、信頼性・耐久性向上の研究に注力し、多様な熱源と ユーザーニーズに応えるモジュール仕様の検討などを行った。 4) 熱電変換システムの開発では、モジュールへの熱の授受などの熱技 術の不足を指摘されたため、熱抵抗低減要因を総合的に検討し、シ ステム効率目標の達成に注力した。 5) 実用化・事業化の見通しに関し、若干楽観的との指摘を受けたた め、各社とも、事業部とのコスト検討や商品力の精査に力を入れ た。 (株)エコ・トゥエンティーワンに関しては、平成16 年度までに最終目 標を達成したため、平成17 年度以降は本プロジェクトに参加しないこと にした。 Ⅲ.研究開発成果について 1.高効率熱電変換 モジュールの開発 高効率熱電変換モジュールの開発成果を要約する。 1) 熱電素子材料の開発及びモジュール化技術の開発を行った。 2) 熱電素子の材料組成の検討、添加材の絞込み、電子移動度の最適 化、素子形状の最適化等を通して熱電素子材料の高性能化を図っ た。 3) モジュール化技術を構築するため、広温度域に最適化を図るカス ケード技術、熱抵抗の低減技術を開発した。 4) 熱電変換モジュールの開発において必要不可欠なモジュール性能の 評価技術を開発し、公正な熱電変換モジュールの性能評価を行っ た。 5) 高効率熱電変換モジュール開発に関する各個別テーマは、下表と図 に示すとおり最終目標を達成した。 6) 実用レベルの熱電変換モジュールとして、世界的レベルにおいて、 2~3 倍の画期的な熱電変換効率を実証することが出来た。

(8)

2.高効率熱電変換 システムの開発 高効率熱電変換システムの開発結果を要約する。 1) 高温域熱電変換モジュール&カスケード型熱電変換モジュールを用い た抵抗加熱式工業炉用熱電変換システムおよびコージェネレーション 向け熱電変換システムを開発した。 2) 低温域熱電変換モジュールを用いた低温排熱(変圧器用等)回収熱電 変換システムおよびプロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換 システムを開発した。 3) 開発に当たっては、システム設計及び要素の開発、システム試作、評 価と改良および耐久性確認、実証試験、経済性を含む総合評価等を 行った。 4) 熱電変換システムの普及に向けた用途調査を行い、多様な適用に関し 手分析し、コージェネレーションシステムに関しケーススタディを 行った。 5) 高効率熱電変換システム開発に関する各個別テーマは、下表と図に示 すとおり最終目標を達成した。 6) 熱電変換システムの効率は、低温域において、4%台を、また高温域で は 10%の世界トップレベルの値を実証し、実用化に向けて大きく前進 させた。 使用温度域 Th~Tc(ΔT) 効率[%] ΔT=550K 相当効率 ① Zn-Sb/Bi-Te カスケードモジュールの開発 【宇部興産】 ◇ 450℃~50℃ 723K~323K (400K) 11 ※15.0 8.19%モジュール 実証 9.7%素子レベル 目処 未達 注) ② Co-Sb/Bi-Te カスケードモジュールの開発 【エコ21】 * 427℃~27℃ 700K~300K (400K) 11.5 ※15.0 11.5%モジュール 目処 達成 ③ シリサイド系/Bi-Te カスケードモジュールの開発 【コマツ】 □ 580℃~30℃ 853K~303K (550K) ※15.0 ※15.0 12.3%モジュール 実証 14.8%素子レベル目 処 達成 ① プロジェクター光源等の 低温域排熱利用熱電変換 モジュールの開発 【ヤマハ】 ○ 200℃~50℃ 473K~323K (150K) 5.3 ― 5.7%モジュール実 証 達成 ② 低温排熱(変圧器用等) 電変換 モジュールの開発 【東芝】 △ 0℃~30℃ 403K~303K (100K) ※ 4.2 ― 3.6%モジュール実 証 4.2%素子レベル目処 達成 (2) 低温域熱電変換モ ル 達成度 分類 目標値 結果 (1) 高温域熱電変換モ ジ ュ ー ル & カ ス ケード型熱電変換 モジュール 高効率熱電変換モジュール 耐久性重視 実用化可能

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

0

200

400

600

800

温度差

ΔT

=

T

he

-T

ce

(K)

変換効率 η

m

(%)

●■◆▲最終目標 ●■◆▲素子レベル Tce=323K Tce=303K Tce=323K Tce=303K ○□□△モジュール実証 Tce=300K ●従来報告されている値 東芝 ヤマハ 宇部 エコ21 コマツ

従来値の2~3倍達成は世界最高

回収熱 13 ジュー (記号) ※目処を得る 注)Zn-Sb/Bi-Te カスケードの場合、耐久性を優先 (当初Zn4-Sb3系にて検討したが、耐久性の関係よりZn-Sb 系に変更)

(9)

3.投稿論文 108 件 (5 年間分)

2004 年 7 月開催の ICT2004 に於いて、本プロジェクトの発表論文が、 “Best Application Paper Award”を受賞

分類 最終目標値 結果 達成度 ① 抵抗加熱式工業 炉用熱電変換シ ステムの開発 【IHI】 ◇ ・モジュール端温度600℃[873K]~50℃  [323K]の輻射伝熱環境下で、ユニット  効率10%を与えうるユニットを開発す  る。 ・ユニット※効率 7.4%実証 ・ユニット効率 10.2%目処 達成 ② ディーゼルエン ジンコージェネ レーション向け 高効率熱電変換 システムの開発 【コマツ】 □ ・熱交換器効率  77% ・高温源500℃[773K]~低温源50℃  [323K]の条件下で、システム効率4.3%  発電出力 3.0kW ・熱交換器効率 79.9%実証 ・システム効率 4.3%実証 達成 ③ 低温排熱(変圧 器用等)回収熱 電変換システム の開発 【東芝】 △ ・30℃[303K]~130℃[403K]で効率4.2%  のモジュール使用時に、社会インフラ  関連機器への適用熱電変換システムと  して、3.0%の目処を得る。 ・排熱回収システム89万円/kW(温度差  100℃)の目処を得る。 ・システム効率 2.2%実証 ・システム効率 3.0%目処 達成 民 生 用 ① プロジェクター 光源排熱利用熱 電変換システム の開発 【ヤマハ】 ○ ・高温源150℃[423K]~低温源50℃  [323K]の条件下で、システム効率3.2% ・高温源200℃[473K]~低温源50℃  [323K]の条件下で、システム効率4.5% ・システム効率 3.2%実証 ・システム効率 4.5%実証 達成 産 業 用 高効率熱電変換システム

0

2

4

6

8

10

12

300

500

700

900

1100

モジュール高温側温度

T

h

( K )

システム効率 η(% ) IHI ●■◆▲最終目標 ●■◆▲目処 ○□□△実証 ●従来報告されている値

システム効率は世界最高

レベルを達成

ヤマハ コマツ 東芝 4.特 許 「出願済」39 件(うち国際出願 2 件)、「登録」0 件、「実施」0 件 (5 年間分) 5.新聞発表 計15 件 (5 年間分) 6.フォーラム開催 熱電発電フォーラム2005.10.31 開催(150 名参加)、 熱電発電フォーラム2006.10.31 開催(239 名参加) Ⅳ.実用化、事業化の見通しについて 本プロジェクトの開発成果に基づき、開発企業ごとに下記の実用化を推進する。 【宇部興産】:高温域熱電変換モジュール&カスケード型熱電変換モジュールを実用化する。 【コマツ】:コージェネレーションシステム向け高効率熱電変換システムとしての実用化とと もに、高効率熱電変換モジュール単体としての実用化も進める。 【ヤマハ】:プロジェクター光源等の低温域排熱利用熱電変換システムを実用化し、商業用照 明システム等への適用を発展させる。 【東芝】:低温排熱(変圧器等)回収熱電変換システムを実用化し、社会インフラ産業機器へ の適用拡大を図る。 【IHI】:抵抗加熱式工業炉用にふく射受熱式熱電変換システムを実用化する。

(10)

1.事業化対象商品 開発企業毎に、対象領域と事業化対象商品を示す。 【宇部興産】対象:500~600℃の排熱源 ◆Zn-Sb 系/Bi-Te 系カスケードモジュール 【コマツ】 対象:コージェネ、熱処理炉、焼却炉 ◆沸騰・凝縮型熱電変換システム 対象:建設機械、トラック ◆プレートフィン型熱電変換システム 対象:RT~550℃の排熱源 ◆シリサイド系/Bi-Te 系カスケードモジュール 【ヤマハ】 対象:民生用光源 ◆プロジェクター光源用熱電変換システム ◆白色LED モバイル用熱電変換システム ◆照明応用熱電変換システム 【東芝】 対象:150℃以下の低温排熱 ◆社会インフラ産業機器用熱電変換システム販売 【IHI】 対象:工業炉 ◆ふく射受熱式熱電変換システム販売 2. 省 エ ネ ル ギ ー 見 通し [発電量] [二酸化炭素削減量] [原油削減量] (2010 年)[ 57 GWh/年] 2.1 万 t-CO2/年 2.7 万 kl/年 (2020 年)[1,629 GWh/年] 60.3 万 t-CO2/年 33.0 万 kl/年 (2030 年)[5,590 GWh/年] 206.8 万 t-CO2/年 117.2 万 kl/年 テーマ全体としての効果は、民間需要創出効果72 億円を見込む。 [発電量] [二酸化炭素削減量] [原油削減量] Ⅴ.評価に関する事項 中間評価 平成16 年度 中間評価の実施 中間評価以降 平成19 年度 事後評価実施予定 Ⅵ.技術開発課題に関する事項 作成時期 平成15 年 3 月、制定。但し、本事業は、平成 14 年度は、経済産業省の 直轄事業として開始され、経済産業省において基本計画が策定されてい る。 変更履歴 平成16 年 3 月、独立行政法人化に伴い、名称及び根拠法等、改訂。 平成 18 年 3 月、プロジェクト基本計画等の体系の整理に伴う様式の変 更。本研究によって得られた知的財産、成果についての取り扱いについて 記載。プログラムの変更に伴い改訂。 0 50 100 150 200 250 2010年 2020年 2030年 CO 2 削 減量  (万 t-C O 2 /年 ) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 2010年 2020年 2030年 発電 量  (G W h/年) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 2010年 2020年 2030年 原 油削減 量  (万k l/ 年)

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平成17・03・25産局第14号 平成1 7 年3 月3 1 日

省エネルギー技術開発プログラム基本計画

1.目的 エネルギー資源の約8割を海外に依存する我が国にとって、これを効率的に利用する こと、すなわち「省エネルギー」を図ることは、エネルギー政策上の重要な課題である。 このため、更なる省エネルギー技術の開発・導入を進め、もって我が国におけるエネル ギーの安定供給の確保を図る。 また、同時に、我が国は2度にわたる石油危機を体験して以来、主要先進国の中でも 屈指の省エネルギー型の産業構造を作り上げてきており、蓄積された省エネルギー技術 は、地球温暖化問題の直面する人類にとって貴重な価値を有するものである。このため、 更なる省エネルギー技術の開発・普及により、二酸化炭素(CO2)排出削減を図り、 もって地球温暖化の抑制に貢献する。 2.政策的位置付け 2004年7月の総合資源エネルギー調査会省エネルギー部会報告において、今後の 追加的な省エネルギー対策の基本的方向として、省エネルギー技術開発の重要性につい ては、次のように記述されているところ。「技術開発を更に進め、その成果を確実に社 会に浸透させること(すなわち、その成果を国民が活用できる環境を整えること)、な どにより、我が国の有する省エネルギーポテンシャルを最大限顕在化させることであ る。」 2005年3月の総合資源エネルギー調査会需給部会報告において2030年のエネ ルギー需給展望の中で、技術開発については「2030年までを見通した省エネルギー 政策の中核は技術革新であり、それを可能な限り広く普及させ、省エネルギー効果をあ げていくことが、きわめて重要である。」とされ、特に「技術開発テーマの選定に当た っては、目的と効果を明確にし、技術の波及効果が大きく投資効果の高い分野を厳選し、 政策的にも促進していく必要がある。」とされている。 地球温暖化対策推進大綱(2002年3月閣議決定)において、「エネルギー需要面 の対策は、産業部門における自主的対応と民生・運輸部門における省エネ機器・システ ムの技術開発・導入促進、これに必要な環境整備を中心とする」とされ、特に省エネル ギー技術については、「新たな省エネルギー型技術の開発・普及は、それによるブレー クスルーによって大幅なエネルギー効率の改善が図られる可能性の高い対策であること から、引き続き推進していくことが重要」とされている。 エネルギー基本計画(2003年10月閣議決定)において、「省エネルギー技術は、 viii

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分野横断的、融合的技術分野であり、エネルギー以外の分野も含めた幅広い技術分野の 発展にも資することから、技術開発と導入支援とを有機的に連携させながら、技術の波 及効果が大きく、より投資効果(省エネルギー効果)の高い技術開発を推進する。また、 省エネ法におけるトップランナー方式の効果的な実施に資するような技術開発について も併せて推進する。」とされている。 科学技術基本計画(2001年3月閣議決定)において、国家的・社会的課題に対応 した研究開発の重点化分野であるエネルギー分野、分野別推進戦略(2001年9月総 合科学技術会議)における重点分野であるエネルギー分野に位置付けられている。産業 発掘戦略(「経済財政運営と構造改革に関する基本計画2002」(2002年6月閣 議決定)において2002年12月に取りまとめ)の環境・エネルギー分野における戦 略目標(技術のグリーン化)に対応するものである。 3.目標 導入支援スキームとの有機的な連携を進めながら、以下の目標・効果の実現に向け、 省エネルギー技術開発を実施する。(参考1参照(参考1が出来ましたら頂ければ幸い です)) ①短期的な目標・効果(~2010年) 長期エネルギー需給見通しにおける省エネルギー効果量の実現に貢献するとともに、 経団連環境自主行動計画等に基づく措置やトップランナー規制による機器効率の改善 などによる省エネルギー効果を下支えする。 同時に、京都議定書の目標であるエネルギー起源CO2 の排出を1990年比±0% に抑制することに貢献するとともに、地球温暖化防止新技術プログラムに掲げられた 技術開発(革新的温暖化対策技術)については、CO2 の排出を1990年比▲0.6% に抑制することを目標とする。 ②中長期的な目標・効果(2010年~2030年) 長期エネルギー需給見通しにおける省エネルギー効果量の実現に貢献する。 なお、本プログラム基本計画に登録されている事業は、2030年における省エネ ルギー効果量が10万キロリットル以上である。 4.研究開発内容 ⅠからⅦを省略 Ⅷ.地球温暖化防止新技術プログラム (42)環境調和型超微細粒鋼創製基盤技術開発(運営費交付金) ①概要 合金成分を添加せずに従来鋼の2倍の高強度を有する超微細粒鋼について、自動車 材料等として広く使用されている鋼材への適用を目指し、成形・加工技術、利用技術 等の基盤技術の開発を行う。具体的には、成形・加工技術としては、結晶粒の超微細 ix

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化を可能とする大歪み加工技術、ロール材質・潤滑技術等の開発を行う。 また、超微細粒鋼の利用技術として、従来のアーク溶接では高温のため溶接部の微 細粒の特質を失うことから、より低い温度条件での接合を可能とする拡散接合等の開 発に取り組む。 ②技術的目標及び達成時期 2006年度までに超微細粒鋼の利用分野拡大のための利用技術及び成形・加工技 術等の基盤要素技術を開発する。具体的な目標は、以下のとおり。 ・板幅1,200mm~1,500㎜の板材の工業化に対応できる最適大歪加工プロ セスの確立。 ・超微細粒鋼製造時におけるロール荷重6,000トン(現状4,000トン)に耐 えられる高耐面圧性、高耐摩耗性を有するロール材料の開発とその潤滑技術の確立。 ・溶接部強度は母材並み、靭性及び疲労強度は母材の50%以上となる接合技術の確立。 この目標を達成することで、自動車用鋼板を置換する微細粒鋼鋼板の製造基盤技術 が確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2004年度に、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (43)高効率熱電変換システムの開発 ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、産業部門、民生部門 等からの排熱エネルギーを高効率に利用するため、熱エネルギーを電気エネルギーに 変換する、長寿命で信頼性の高い熱電変換素子による高効率熱電変換技術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2006年度までに、熱電変換効率15%の高効率熱電変換モジュールの開発及び システム化要素技術を確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の時期 中間評価を2004年度、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施 x

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(44)低摩擦損失高効率駆動機器のための材料表面制御技術の開発(運営費交付金) ①概要 駆動部品を用いる自動車、油圧駆動ポンプを用いる設備・機器、タービン軸受けを 用いる発電用タービン等の利用時の省エネルギーにより、エネルギー需給構造の高度 化を図る観点から行うものであり、摩擦に係る圧力等諸条件に最適な材料表面と潤滑 膜を開発することで、これらの摩擦損失を大幅に低減する材料表面制御技術を開発す る。 ②技術目標及び達成時期 2006年度までに、伝達効率の高い輸送機器駆動系の開発を行う。具体的には、 ⅰ)ベルトCVTエレメント/プーリ間の動力伝達方向の摩擦係数の向上 研究開発開始時の摩擦係数0.11 を20%向上する ⅱ)作動油を使用しない低摩擦損失水圧機器の開発 現行油圧機器と同等の耐摩耗性を達成(比摩耗量10-8~10-9 ㎜ 2/㎏ f の達 成) ⅲ)コンパクトなタービン発電機用耐高面圧軸受の開発 軸受許容最大面圧の向上(現在の許容最大面圧15kgf/㎝2を50%向上) ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2004年度に、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施 (45)内部熱交換による省エネ蒸留技術開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、石油化学工業におけ る大幅な省エネルギー効果を実現するため、エネルギー消費のうち約40%を占める 蒸留プロセスについて、蒸留塔を濃縮部と回収部に分割し、濃縮部における廃熱を回 収部において活用する技術の実用化を図る。 ②技術的目標及び達成時期 2005年度までに、省エネルギー率30%以上(現行実用蒸留塔比)を達成する 蒸留塔設計技術及び蒸留システム技術を確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2005年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態等 xi

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民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (46)自動車軽量化のためのアルミニウム合金高度加工・形成技術 ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化によ る燃費向上を図るため、自動車材料に要求される高信頼性、高強度、軽量性等の性能 を持つ高度に安全性等に配慮したアルミニウム材料を開発する。具体的には、超微細 結晶化による高強度・高成形性アルミニウム板材の成形・加工技術の開発、鉄鋼系材 料等とアルミニウム材料との接合技術、高強度で衝突吸収性の良い構造(セル構造) を持つアルミニウム材料の創製・形成・加工技術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2006年度までに、乗用車におけるアルミニウム使用量を増加させるための技術 課題、具体的には自動車用ベークハード型高張力鋼板と同等の性能を持つアルミニウ ム板材開発技術、アルミニウム材と異種素材との接合技術、ポーラス構造において衝 撃エネルギー吸収性能に優れた超軽量構造部材の設計、製造技術を確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の時期 中間評価を2004年度、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (47)高効率高温水素分離膜の開発(運営費交付金) ①概要 高効率・省エネルギーの水素製造プロセスを開発するため、高い耐熱性と、高い水 素選択透過性を併せもつ高温水素分離膜の開発と膜モジュール化技術開発を一体的に 行う。 ②技術目標及び達成時期 2006年度までに、高い耐熱性(500℃以上)を有し、ナノメートルオーダー で細孔径を高度に制御することにより、高い水素選択透過性(10-7~10-6 mol/m2sPa)を併せもつ高効率高温水素分離膜の開発と膜モジュール化技術開 発を一体的に行うことで、近年のクリーンエネルギーとしての水素を利用した低環境 負荷エネルギーシステムの実現に貢献する。 ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の時期 xii

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中間評価を2004年度に、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的機関等からなる最適な研究体制で実施。 (48)自動車軽量化炭素繊維強化複合材料の研究開発(運営費交付金) ①概要 自動車の軽量化による燃費向上を図るため、自動車材料に要求される高信頼性、高 強度、軽量等の性能をもつ高度に安全性に配慮した炭素繊維強化複合材料を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2007年までに、自動車に実装可能な炭素繊維強化複合材料の創製・成形・加工 技術等を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2007年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2005年度に、事後評価を2008年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究体制を構築し実施。 (49)インクジェット法による回路基板製造プロジェクト ①概要 エネルギー需給構造高度化の観点から行うものであり、金属インク、絶縁物インク 等をインクジェットヘッドから基板に吐出して回路基板を製造する技術の開発を行う。 メッキ、レジスト塗布、露光、現像、エッチング等の一連の工程を行う従来法(エッ チング法)に比べ、本プロジェクトの回路基板製造方法は数分の1の工程で行うため、 製造工程の省エネルギー化が可能となる。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、インクジェット法による回路基板の製造技術を確立する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究開発体制を構築し実施。 (50)高分子有機EL発光材料プロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、高分子発光材料の発 xiii

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光効率、寿命等の高度化を実現する材料創製技術と有機EL(電界発光)ディスプレ イパネル製造プロセスでの成形加工技術の一体的研究開発を行い、従来の液晶ディス プレイと比較してより省エネルギーが期待されている有機ELディスプレイの早期実 用化を目指す。 ②技術的目標及び達成時期 2005年度までに、携帯情報端末(PDA等)、移動体通信機器(カーナビゲー ション)等に使用可能な小型有機ELディスプレイ用高分子発光材料等を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (51)カーボンナノファイバー複合材料プロジェクト ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化によ る燃費向上を図るため、剛性、熱伝導性、耐摩耗性、加工性等に優れた軽量化自動車 部品の実現に向けた、アルミニウム合金、マグネシウム合金と、カーボンナノファイ バーとの複合化技術とその成形加工技術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、ブレーキ部品、足回り部品及びその他の部品等に適用可能な、 アルミニウム合金、マグネシウム合金とカーボンナノファイバーの複合材料の実用化 技術、成形加工技術を確立する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究開発体制を構築し実施。 (52)光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、建築物におけるエネ ルギー消費の抑制を図るため、光触媒を利用した住宅用放熱部材とともに、散水装置 を組み合わせた冷房負荷低減システムを開発する。また、換気による空調エネルギー xiv

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の損失を最小化し、室内環境汚染物質の浄化を図るため、光触媒を利用した室内環境 浄化部材を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、光触媒利用放熱部材(窓ガラス、外付けブラインド等)と散 水装置を組み合わせた冷房負荷低減システム及び可視光でも反応する光触媒を活用し、 ホルムアルデヒド等の室内環境汚染物質を効率よく分解することができる光触媒利用 室内環境浄化部材を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (53)カーボンナノチューブFEDプロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 高効率な電子放出能等の優れた特性をもつカーボンナノチューブを用い、薄型、低 消費電力、高輝度、高画質のフィールドエミッションディスプレイ(FED)の開発 を目指す。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、高効率な電子放出特性を有するカーボンナノチューブをエミ ッタとして使用する均質電子源の開発と、パネル化及びディスプレイ性能評価技術の 開発を行い、試作パネルで性能評価を行う。また、今後大きな市場が見込まれる中・ 大型TV用ディスプレイ市場において、カーボンナノチューブFEDのような革新的 な低消費電力の表示のデバイスの実用化により省エネ効果を図る。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (54)高環境創造高効率住宅用VOCセンサ等技術開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、住宅における換気負 荷を最小化することによって省エネルギーを達成するため、VOCセンサ及びモニタ xv

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リング併用型換気システム等を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2008年度までに、VOCに対して高選択性・高感度性・即応性を有するVOC センサ及びVOCセンサを用いたモニタリング併用型換気システム等を開発する。 ③研究開発期間 2005年度~2008年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2009年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (55)高効率酸化触媒を用いた環境調和型化学プロセス技術開発プロジェクト(フォー カス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、N-オキシ系触媒等 の炭素ラジカル創生触媒を化学反応プロセスに適用し、製造工程の短縮や製造効率の 向上を図ることで、温暖化効果ガスの排出抑制や省エネルギー効果など総合的なプロ セスコストを低減させるため要素技術の開発を行う。 ②技術的目標及び達成時期 2008年度までにエポキシド、カルボン酸、アルコール、ケトンなどの含酸素化 合物製造プロセスに対し、N-オキシ系触媒を適用していくため、現状の触媒活性・ 選択性の向上、触媒の安定性・寿命の改善、触媒分離プロセスの効率化などを開発す る。 ③研究開発期間 2005年度~2008年度 ④中間評価・事後評価の実施時期 事後評価を2009年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 5.研究開発の実施に当たっての留意事項 事業の全部又は一部について独立行政法人の運営費交付金による実施されるもの(事 業名に(運営費交付金)と記載したもの)は、中期目標、中期計画等に基づき、運営費 交付金の総額の範囲内で当該独立行政法人の裁量によって実施されるものである。 また、事業名に(採択テーマ)と記載された事業は、提案公募事業により採択された テーマを記載したものであり、その採択や評価等は、提案公募事業の実施機関の責任の xvi

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下、実施されるものである。 【フォーカス21の成果の実用化の推進】 フォーカス21は、研究開発成果を迅速に事業に結び付け、産業競争力強化に直結さ せるため、以下の要件の下で実施。 ・ 技術的革新性により競争力を強化できること。 ・ 研究開発成果を新たな製品・サービスに結び付ける目途があること。 ・ 比較的短期間で新たな市場が想定され、大きな成長と経済波及効果が期待できるこ と。 ・ 産業界も資金等の負担を行うことにより、市場化に向けた産業界の具体的な取組み が示されていること。 具体的には、成果の実用化に向け、実施者による以下のような取組みを求める。 ・ダイヤモンド極限機能プロジェクト ダイヤモンド半導体を実用化するための基盤技術を確立するとともに、放電灯陰 極、ナノスケール用電子源、高周波トランジスタの研究開発を同時並行的に行い早 期実用化を図る。 ・ナノカーボン応用製品創製プロジェクト ナノカーボン材料を用いた小型・軽量・長寿命の高性能燃料電池、LSI配線へ の電子デバイス応用技術を研究開発し、早期実用化を図る。 ・次世代半導体ナノ材料高度評価プロジェクト 事業費の2分の1負担により、材料間の相互影響評価手法の確立や結合部材開発 支援ツールを開発することにより早期実用化を図る。 ・高分子有機EL発光材料プロジェクト 事業費の1/2負担により、高分子発光材料の発光効率、寿命等の高度化材料創 製技術と有機ELディスプレイパネル製造プロセスでの成形加工技術の一体的研究 開発を行う。 ・光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクト 事業費の2分の1の負担により、光触媒を利用した住宅用放熱部材及びそれを用 いた冷房負荷低減システム、室内環境浄化部材の開発等を行う。 ・カーボンナノチューブFEDプロジェクト 高効率な電子放出能等の優れた特性をもつカーボンナノチューブを用い、薄型、 低消費電力、高輝度、高画質のフィールドエミッションディスプレイ(FED)の 早期実用化を図る。 ・高効率酸化触媒を用いた環境調和型化学プロセス技術開発プロジェクト 事業費の1/2負担により、含酸素化合物の製造にNHPI触媒技術を適用し、 エネルギー消費、温暖化ガスの放出を低減させるための要素技術を確立する。 xvii

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なお、適切な時期に、実用化・市場化状況等について検証する。 6.プログラムの期間、評価等 プログラムの期間は2004年度から2010年度までとし、プログラムの中間評を 2007年度に、事後評価を2011年度に行う。また、中間評価を踏まえ、必要に 応じ基本計画の内容の見直しを行う。 7.研究開発成果の政策上の活用 各プロジェクトで得られた成果のうち、標準化すべきものについては、適切な標準化 活動(国際規格(ISO/IEC)、日本工業規格(JIS)、その他国際的に認知された標準の 提案等)を実施する。 特に、光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクトにより取得・蓄積した基本特性等デ ータを活用しつつ、基準認証研究開発事業として、光触媒の統一的な試験・評価方法を JIS化するとともに、我が国発の国際標準として提案することにより、光触媒製品の世界 市場拡大を目指す。 8.政策目標の実現に向けた環境整備 省エネルギー技術開発や設備導入に対する財政的支援のみならず、省エネ法に基づく 新たな規制の導入やその着実な運用を図る。また、省エネルギーの推進に向けた国民各 層への広報・啓発活動を積極的に行う。 【導入普及】 (1)エネルギー使用合理化事業者支援事業 事業者が計画した総合的な省エネルギーへの取組みであって、省エネルギー効果が 高く、費用対効果が優れていると認められているものに係る設備導入費、設備改修費、 システム費用等について補助を行う。 (2)省エネルギー・新エネルギー対策導入促進事業 ①省エネ法に基づくエネルギー管理指定工場等を対象に、徹底したエネルギー使用合 理化及び新エネルギーの加速的導入を図るとともに、省エネ措置が不十分な業務用 ビルに対して重点的にアドバイスを実施するために必要な経費を補助する。 ②複数の異なる企業間のエネルギー相互融通による省エネルギーは十分に行われてい ないことから、石油、化学等のエネルギー多消費型産業が集中するコンビナート等 で、ピンチテクノロジー解析手法等を適用した工場間の効率的かつ効果的なエネル ギー需給システムの設計・導入を促進するために必要な経費を補助する。 (3)住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業 ①先導的システム支援事業:住宅・建築物に関する高効率エネルギーシステムのアイ ディアを公募・選定し、これらを消費者や事業者が導入する際に、導入費用の一部 xviii

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を補助する。 ②高効率機器導入支援事業:個々に高い効率性が認められ、かつ、政策的に導入促進 を図る必要がある住宅・建築物用の機器(高効率給湯器、BEMS(ビル用エネル ギーマネージメントシステム)及び高効率空調機)を導入するものに対して、導入 費用の一部を補助する。 (4)省エネ対策貸付制度(低利融資) 省エネ法に基づく中長期計画に位置付けられた事業、省エネルギーを包括的に進め るESCO事業及びESP事業による既存建築物・工場の省エネ改修及び省エネ・リ サイクル支援法に基づく承認を受けた事業に対する低利融資を行う。 (5)エネルギー需給構造改革投資促進税制(税制) 省エネルギー型設備や機器の導入を行う者に対して、30%の特別償却、又は7% の税額控除(中小企業者に限定)の選択適用を認め、初期の設備投資を軽減する。 9.改訂履歴 平成17年3月31日付け制定。省エネルギー技術開発プログラム基本計画(平成 16・06・04産局第8号)は、廃止。 xix

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平成 16・02・03 産局第 13 号 平 成 1 6 年 2 月 3 日 地球温暖化防止新技術プログラム基本計画 1.目的 地球温暖化問題は我々の社会に与える影響の大きさや深刻さから、喫緊に対応すべき課題であ り、大気中への温室効果ガス、特にその大宗を占める二酸化炭素の排出抑制が求められている。そ のため、エネルギーの消費を抜本的に改善する革新的技術開発及び二酸化炭素を分離回収・固定化 したり、有用物質に変換する技術開発を、総合的、効率的かつ加速的に推進し、その導入・普及を 促進することにより、環境・エネルギー・経済のバランスのとれた持続可能な社会の構築を図る。 2.政策的位置付け 科学技術基本計画(2001年3月閣議決定)における国家的・社会的課題に対応した研究開発 の重点化分野である環境分野、分野別推進戦略(2001年9月総合科学技術会議)における重点 分野である環境分野に位置づけられるものである。 また、産業技術戦略(2000年4月工業技術院)における社会的ニーズ(環境と調和した経済 社会システムの構築)への対応、革新的、基盤的技術(エネルギー・環境技術)の涵養への対応を 図るものである。 また、地球温暖化対策推進大綱(2002年3月地球温暖化対策推進本部)における講ずべき地 球温暖化対策である革新的な環境・エネルギー技術の研究開発の強化に位置づけられるものである。 さらに、「産業発掘戦略-技術革新」(「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」(2 002年6月閣議決定)に基づき2002年12月取りまとめ)の環境分野における戦略目標(環 境・エネルギー技術のチャレンジを産業競争力の源泉に(技術のグリーン化))に対応するもので ある。 3.目標 2010年時点において革新的エネルギー消費削減技術の導入・普及がなされ、京都議定書に定 められた削減目標のうち0.6%分に寄与することを短期的な目標とする。また、より長期的な視 点に立脚して、更なる削減を可能とする省エネルギー型社会の構築に向けた革新的エネルギー消費 削減技術及び CO2 固定化・有効利用技術を確立する。これらの技術により、持続的な経済成長を確 保することを可能とするとともに、世界でトップクラスの温暖化対策技術を有することによる国際 競争力の確保を図る。 4.研究開発内容 Ⅰ.革新的エネルギー消費削減技術 二酸化炭素の排出量を抑制するため、革新的なエネルギー消費削減技術を開発する。 (1)自動車軽量化のためのアルミニウム合金高度加工・形成技術(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化による燃費 向上を図るため、自動車材料に要求される高信頼性、高強度、軽量性等の性能を持つ高度に安 全性等に配慮したアルミニウム材料を開発する。具体的には、超微細結晶化による高強度・高 成形性アルミニウム板材の成形・加工技術の開発、鉄鋼系材料等とアルミニウム材料との接合 技術、高強度で衝突吸収性の良い構造(セル構造)を持つアルミニウム材料の創製・形成・加 工技術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2006年度までに、乗用車におけるアルミニウム使用量を増加させるための技術課題、 具体的には自動車用ベークハード型高張力鋼板と同等の性能を持つアルミニウム板材開発技術、 アルミニウム材と異種素材との接合技術、ポーラス構造において衝撃エネルギー吸収性能に優 れた超軽量構造部材の設計、製造技術を確立する。

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③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の時期 中間評価を2004年度、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (2)環境調和型超微細粒鋼創製基盤技術の開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化による燃費向 上を図るため、従来鋼より優れた強度を有することから鋼材の薄肉化が可能となる、結晶粒径 が1μm程度の超微細粒鋼の自動車材料等への適用を目指し、成形・加工・利用技術等の基盤 技術の開発を行う。 ②技術目標及び達成時期 2006年までに、超微細粒鋼の実用化のための利用技術、成形・加工技術等の基盤要素技 術の確立を図る。具体的には、成形・加工技術として、超微細化を可能とする高度大歪み加工 技術や、革新的なロール・潤滑技術の開発、及び超微細粒の特質を失わせないより低温での接 合を可能とする接合技術を開発する。 ③研究開発期間 2002年度~2006年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2004年度に、事後評価を2007年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究体制を構築し実施。 (3)自動車軽量化炭素繊維強化複合材料の研究開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化による燃費向 上を図るため、自動車材料に要求される高信頼性、高強度、軽量等の性能をもつ高度に安全性 等に配慮した炭素繊維強化複合材料を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2007年度までに、自動車に実装可能な炭素繊維材料の創製・成形・加工技術等を確立す る。 ③研究開発期間 2003年度~2007年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2005年度に、事後評価を2008年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究体制を構築し実施。 (4)カーボンナノファイバー複合材料プロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、自動車の軽量化による燃費向 上を図るため、剛性、熱伝導性、加工性等に優れた軽量化自動車部品の実現に向けた、アルミ ニウム合金、マグネシウム合金と、カーボンナノファイバーとの複合化技術とその成形加工技 術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、ブレーキ部品、足回り部品及びその他の部品等に適用可能な、アルミ ニウム合金、マグネシウム合金とカーボンナノファイバーの複合材料の実用化技術、成形加工 技術を確立する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度

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④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から最適な研究体制を構築し実施。 (5)省エネ型次世代PDPプロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、近年市場が急速に拡大するこ とが見込まれている大型ディスプレイ分野において、現行のプラズマディスプレイ(PDP) の低消費電力化を図るため、発光パネルの高効率発光技術及び製造エネルギーの革新的製造技 術の開発を行う。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、2003年時点と比較し、現在の1/3程度のエネルギー消費となる 高効率発光技術及び革新的製造技術を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (6)高分子有機 EL 発光材料プロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、高分子発光材料の発光効率、寿 命等の高度化を実現する材料創製技術と有機 EL(電界発光)ディスプレイパネル製造プロセス での成形加工技術の一体的研究開発を行う。これにより省エネ型次世代平面ディスプレイの一 つとして期待されている有機 EL ディスプレイの早期実用化を目指す。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、携帯情報端末(PDA等)、移動体通信機器(カーナビゲーション) 等に使用可能な小型有機ELディスプレイ用高分子発光材料等を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (7)ディスプレイ用高強度ナノガラスプロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、種々のディスプレイ用基板 ガラスの軽量化を実現させるために、超短パルスレーザー等を用いてガラス内に異質相を形成 させることにより、薄板化を可能とする超高強度薄板ガラスを開発する。ガラスの薄板化によ り、光透過率の上昇による消費電力の節減及びガラス製造にかかるエネルギー消費量の抑制が 図られる。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、ガラス中に異質相を形成させることにより、従来では不可能であった 薄板ガラスの高強度化を可能とする技術を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態

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民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (8)カーボンナノチューブFEDプロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、カーボンナノチューブ(C NT)をフィールドエミッションディスプレイ(FED)用電子源として用いる際の電子放出 特性のバラツキを抑制する技術的なブレークスルーを達成しFEDを実現するため、均質電子 源の開発、パネル化及びディスプレイ性能評価技術の開発を行う。これにより、中・大型(2 5~35型)ディスプレイ市場を中心に省エネ効果が高く、高画質のCNTを用いたFEDの 早期製品化を図る。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、CNTをFED用電子源として高輝度・高画質・低消費電力を実現す るに十分な特性を実現するとともに、パネル化及びディスプレイ性能評価技術の開発を行い、 CNT-FEDを試作し評価する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (9)光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクト(フォーカス21)(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、建築物におけるエネルギー消 費の抑制を図るため、光触媒を利用した住宅用放熱部材とともに、散水装置を組み合わせた冷 房負荷低減システムを開発する。また、室内環境汚染物質の浄化を図るため、光触媒を利用し た室内環境浄化部材を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2005年度までに、光触媒利用放熱部材(窓ガラス、外付けブラインド)と散水装置を組 みあわせた冷房負荷低減システム及びホルムアルデヒド等の室内環境汚染物質を可視光で分解 することができる光触媒利用室内環境浄化部材を開発する。 ③研究開発期間 2003年度~2005年度 ④中間・事後評価の実施時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (10)極低電力情報端末用 LSI の研究開発 ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、情報端末機器の電力消費を抑 制し、今後の極低電力マルチメディア情報端末を実現するため、消費電力が mW 級の極低電力 で動作する新しいデバイス構造を用いた LSI を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2002年度までに、0.5V程度の電源電圧で極低電力・高速動作を可能とするLSIを 実現するためのデバイス・プロセス及び回路設計に関する基盤技術の確立及び有用性の検証を 行う。 ③研究開発期間 1998年度~2002年度 ④中間・事後評価の実施時期 中間評価を2001年度に、事後評価を2003年度に実施。 ⑤実施形態

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民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (11)CO2排出抑制型新焼結プロセスの開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、鉄鋼業の製銑工程全体におけ るコークス消費量の低減により CO2削減を図るため、既存の焼結プロセスをベースに粉鉄鉱石 の塊成化と部分還元を同時に達成する焼結プロセスを開発するとともに、このプロセスで製造 された部分還元焼結鉱を高炉で使用するための技術を確立する。 ②技術目標及び達成時期 2004年度までに、還元率70%の部分還元焼結鉱の製造プロセス及びこれを高炉で使用 するための技術を確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2004年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2005年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (12)製造工程省略による省エネ型プラスチック製品製造技術開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、プラスチック製品製造におい て1/4以上のエネルギー消費を占める樹脂のペレット化(造粒)工程を省略するため、重合 工程で生成される樹脂パウダーから直接フィルム製品等の加工製品の成形を可能とする、樹脂 製造及び樹脂加工を一体化した、一貫省エネプロセス技術を開発する。 ②技術目標及び達成時期 2004年度までに、ペレット化を省略したプラスチック製品製造技術を実現するための、 触媒技術、安定化剤添加技術及び成形技術を確立するとともに、関連する技術の体系化を図る。 ③研究開発期間 2002年度~2004年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2005年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (13)内部熱交換による省エネ蒸留技術開発(運営費交付金) ①概要 エネルギー需給構造の高度化を図る観点から行うものであり、石油化学工業における大幅な 省エネルギー効果を実現するため、エネルギー消費のうち約40%を占める蒸留プロセスにつ いて、蒸留塔を濃縮部と回収部に分割し、濃縮部における廃熱を回収部において活用する技術 の実用化を図る。 ②技術的目標及び達成時期 2005年度までに、省エネルギー率30%以上(現行実用蒸留塔比)を達成する蒸留塔設 計技術及び蒸留システム技術を確立する。 ③研究開発期間 2002年度~2005年度 ④中間・事後評価の時期 事後評価を2006年度に実施。 ⑤実施形態等 民間企業、大学、公的研究機関等から、最適な研究体制を構築し実施。 (14)次世代化学プロセス技術開発(運営費交付金) ①概要

参照

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