再生可能エネルギー活用による脱炭素化の提案

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再生可能エネルギー活用による脱炭素化の提案

小売電気事業部

2021年3月10日

再生可能エネルギー利用拡大・

マッチングセミナー

(2)

１．会社概要、沿革

４．トピックス

２．再生可能エネルギー関連事業の取り組み

３．小売電気事業のコンセプト、事業スキーム

(3)

会社概要、沿革

(4)

　社　名　創業年月日　設立年月日

　代　表　者資　本　金

　従業員数

日立造船株式会社

1881（明治14）年4月1日 1934（昭和9）年5月29日

【本社】

〒559-8559

防災システム、精密機械等の設計・製作等、小売電気事業

＜連結＞10,707名（2020年3月31日現在）

　事業内容

ＴＥＬ：06-6569-0001　　ＦＡＸ：06-6569-0002

【東京本社】

〒140-0013

東京都品川区南大井6丁目26番3号　大森ベルポートD館15階取締役社長兼ＣＯＯ　三野　禎男

大阪市住之江区南港北1丁目7番89号

ＴＥＬ：06-6404-0832　ＦＡＸ：06-6404-0839 　本社所在地

環境保全装置、プラント、水処理装置、機械、プロセス機器、インフラ設備 45,442,365,005円（2020年3月31日現在）

1-1 会社概要

小売電気事業部

(5)

1-２

２

沿革（１）

～創業から造船事業中心に展開、ごみ処理プラント事業に進出～

1881 年（明治 14 年） E.H ハンターが大阪鉄工所を創立 1890 年（明治 23 年）日本初の鋼船「球麿川丸」建造

1908 年（明治 41 年）日本初の鋼製タンカー「虎丸」建造 1943 年（昭和 18 年）社名を日立造船株式会社に変更

創業当時の大阪鉄工所

1960 年（昭和 35 年）

スイスフォンロール社とデロール式ごみ焼却プラントの技術提携

1965 年（昭和 40 年）

日本初の発電付大型機械式施設

（大阪市向け廃棄物発電所）が完成

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1-３沿革（２）

～環境事業のさらなる発展、世界展開へ～

1996 年（平成 8 年）日本初のスーパーごみ発電稼働

2002 年（平成 14 年）ユニバーサル造船に造船事業を移管

2005 年（平成 17 年）日本初のＰＦＩ推進法による大館市向け一般廃棄物中間処理事業を開始

2010 年（平成 22 年） AE&E Inova AG （旧フォンロール社）を買収 2011 年（平成 23 年）創業 130 周年

Riverside Resource Recovery Ltd.（英国）

竣工：2011年

処理能力：2,290t/日(763t/日×3) 発電能力： 73,000kW

建設： Hitachi Zosen Inova AG

2015 年（平成 27 年）小売電気事業に参画

(7)

再生可能エネルギー関連事業の取り組み

(8)

2-1 ごみ焼却発電のしくみ

(9)

2-2

6

生ごみメタン発酵システム「WTM」

WTM（Ｗater-needless Two-phase Methanation system）は当社独自の生ごみ(厨芥)を

主体としたメタン発酵システムです。

生成したバイオガス(メタンガス)はガスエンジンにより発電することができます。

■

ＷＴＭの特徴

■

ＷＴＭのフロ－図

・中温発酵(36℃) のため、アンモニアによる阻害を受けにくい。

・前段の高温可溶化槽で高温酸発酵( 有機酸やアルコールなどのメタン発酵しやすい物質に変換) を行うためメタン発酵が促進されやすい。

・加温以外の希釈水が不要のため、設備がコンパクトで省エネルギー化が図れる。

(10)

2-3 木質バイオマス発電事業

ボイラー

冷却塔

排気塔

灰処理設備

蒸気タービン発電機

電気室事務所棟

当社は地元の素材生産業者と共に林業で課題となっている未利用材の活用と固定価格買取制度を活用した事業を行っております。

■

茨城県常陸太田市での木質バイオマス発電 建設場所：茨城県常陸太田市内

運転開始：平成27 年3 月1 日

事業期間：平成27 年4 月より20 年間発電出力：

5,750kW

燃料

発電出力合計：5,750kW

(11)

2-4

8

陸上風力発電事業､太陽光発電事業

風力発電・太陽光発電は自然エネルギーを活用したＣＯ₂削減に貢献するグリーンエネルギーです。当社は事業開発を行うノウハウを生かして発電事業に取り組んでいます。

■

雄物川風力発電所

発電出力合計：

■

内海造船旧田熊工場跡地のメガソーラー

建設場所：秋田県秋田市新屋町字天秤野

運転開始：平成27年3月1 日

事業期間：平成27年3月より20年間発電出力：

1,900kW

建設場所：広島県尾道市因島田熊町

敷地面積：約21,000 ㎡運転開始：平成25 年12 月発電出力：

1,000kW

■

日立造船因島工場隣接地のメガソーラー

建設場所：広島県尾道市因島三庄町敷地面積：約28,000 ㎡

事業期間：平成

25

年

9

月より

20

年間発電出力：

1,500kW

4,400KW

(12)

小売電気事業のコンセプト、事業スキーム

(13)

コンセプトと事業スキーム

庁舎、学校、公民館、

文化施設、福祉施設他民間企業

●●市

［施工会社］日立造船株式会社

［竣工日］平成○年○月○日

［ごみ処理能力］○○ｔ／日

［発電能力］○○ｋＷ

●●市ごみ処理施設

一般電力事業者 ( 電力会社) 日本卸電力取引所

【主な業務】

・電力の調達･供給

・電力の需給管理

・常時監視、緊急時の対応（365 日24 時間）

日立造船㈱小売電気事業部

【需要家】（需要側）【電源調達先】（供給側）

廃棄物

電力会社送電線 ネットワーク

電力供給契約

電力購入契約発電

契約関係電気の流れ

【コンセプト】

① 再生可能エネルギー電力（ごみ発電主体）の供給

② 地域の低炭素化の実現

③ 電力の地産地消の実現 3-1

9

(14)

ながの環境エネルギーセンターからの電力調達

処理方式：ストーカ式焼却炉＋電気式灰溶融炉施設規模：焼却炉

405

トン

/

日（

135

トン

/

日×

3

炉）

発電能力：

7,910

ｋＷ（定格出力）

運営期間：平成

31

年

3

月

1

日～平成

51

年

3

月

31

日（

20

年

1

ヶ月）

3-2

(15)

2-2

11

小売電気事業の展開エリア

中国電力エリア

四国電力エリア

九州電力エリア

関西電力エリア

中部電力エリア

北陸電力エリア 東北電力エリア

東京電力エリア

北海道電力エリア

沖縄を除く９エリアで

小売電気事業を展開

3-3

(16)

12

※１この電気を調達する費用の一部は当社以外のお客様も含めて電気の利用者が負担する賦課金によって賄われており、

CO2が排出されないことを始めとする再生可能エネルギーとしての価値を訴求するにあたっては、国の制度上、

非化石証書の使用が必要とされています。

当社が販売するFIT電気は、CO2排出量について火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます。

※２この電気には、水力、火力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなどが含まれます。

※３発電・調達先区分から以下の方法により電源構成を仕分けています。

・廃棄物発電については再エネ、FIT電気、廃棄物（再エネ・FIT電気以外）に仕分けています。

・一般送配電事業者から補給を受けた電気については、同社の2019年度の電源構成に基づき仕分けています。

電源構成とCO2排出係数

0.１９５

CO２排出係数

２０２０年度排出量算定用（２０２１年度報告用）

kg-CO2/kWh

＊基礎排出係数：0.137 kg-CO2/kWh ^{全国平均係数} ０．４７０kg-CO2/kWh

HitzPPSの電源構成 HitzPPSの電源構成〔詳細〕

2019年4月1日～2020年3月31日の発電・調達電力量（kWh）実績値

廃棄物発電 74.6%

風力 0.5%

一般送配電事業者 5.2%

卸電力取引所

（※2）

19.6%

発電・調達先区分

再エネ（FIT電気以外）

18.1%

FIT電気（※1） 14.6%

廃棄物 43.1%

水力（3万kW以上）

0.3%

地熱 0.0%

石炭 1.2%

ガス火力 2.0%

石油 0.1%

原子力

0.5% 卸電力取引所

（※2）・その他 20.1%

電源種別区分（※3）

当社は廃棄物発電を100％とするメニュー及び再エネ電気を100%とするメニューを一部のお客様に対して販売しており、上記の割合は全販売電力量（412,949,000kWh）のうち、

このメニューによる販売電力（19,168,070kWh）

を含んだ数値です。（2019年度（2019年4月1日

～2020年3月31日）の実績値。）

(17)

13

低炭素電力認定電気供給事業者

当社では都内での電力供給を開始した 2016 年度以降、 2019 年度実績

（ 2021 年度受入分）まで東京都キャップ＆トレード制度における低炭素電力の供給事業者に 4 年連続で認定されています。

2021

年度受入電力量に適用

低炭素電力選択による削減量＝

算定年度の低炭素電力調達量

×（

0.489

－

0.154

）

+

×

0.489

×

0.3022

×

0.25

×

0.372

＝

第

3

期排出係数

0.489

と比較し、

76%

の削減となります。

0.372 0.489 ≒ 76%

(18)

14

排出係数の推移

当社では事業開始以来、排出係数は低く推移しており、

今後も同様の水準を維持するように努めます。

排出係数

（

kg-CO

₂

/kWh

）

実績年度

2015

年度

2016

年度

2017

年度

2018

年度

2019

年度

温対法

基礎

0.000 0.203 0.213 0.054 0.137

調整後メニュー

A - - 0.000 0.000 0.000

メニュー

B 0.000

残渣

0.188 0.085 0.192 0.176 0.195

東京都

0.131 0.192 0.046 0.154

➢

メニューＡは廃棄物電源100％としたゼロカーボンメニュー

➢

メニューＢは再生可能エネルギー100%メニュー

(19)

トピックス

(20)

◆トピックス ① 東京都庁への再生可能エネルギー供給

報道発表資料

2019

年

7

月

11

日

～東京都庁向け小売電気事業者に決定～

都庁第一本庁舎で受電する電力の

100

％を再生可能エネルギーに

日立造船株式会社は、東京都（小池百合子知事）が入札を実施した「東京都庁舎で使用する再生可能エネルギー電気の需給（単価契約）」案件を落札し、このほど、小売電気事業者として電気需給契約を締結しました。

［契約概要］

１．電力調達施設東京都庁舎（第一本庁舎、第二本庁舎および都議会議事堂）

２．電力供給事業者日立造船株式会社３．供給電力量約

3,600

万

kWh/

年

４．推定総金額

631,511,085

円（税込み）

５．供給スケジュール

2019

年

8

月

1

日～

2020

年

9

月

30

日

(21)

◆トピックス ② 国立市役所本庁舎への再エネ100%電気の供給

報道発表資料

2020

年

10

月

22

日

～国立市役所本庁舎向けに再生可能エネルギー１００％の電気を供給～

国立市では、令和元年に「国立市域地球温暖化対策アクションプラン」を策定し、市民、事業者、行政が一丸となって温室効果ガスの削減に取り組んでいます。今回、温室効果ガスの削減、再生可能エネルギーの利用を広く呼びかけるため、令和

2

年

11

月から市役所本庁舎で使用する電力を再生可能エネルギー１００％に切り替えます。

［契約概要］

１．電力調達施設国立市役所本庁舎２．電力供給事業者日立造船株式会社

３．供給電力量

58

万

8,659kWh

（令和元年度実績）

４．温室効果ガス削減量約

275t-CO2

５．供給スケジュール

2020

年

11

月

1

日供給開始

(22)

◆トピックス ③ 御殿場市とのゼロカーボンシティ包括連携協定

報道発表資料

2020

年

11

月

20

日

～ごみ発電から公共施設のゼロカーボン化達成に向けた包括連携協定を締結～

御殿場市と日立造船株式会社は、富士山エコパークで発電された電力を市内の公共施設で利用することなどを目的に、「ゼロカーボンシティ」に向けた包括連携協定を締結しました。御殿場市は、

2050

年までに市内の

CO2

排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を

2020

年

2

月に行っており、世界遺産・富士山の麓にふさわしいエコガーデンシティを目指しています。本協定は、同宣言に基づく取り組みの一環であり、富士山エコパークの余剰電力の約

70

％を御殿場市に供給することによって、小中学校など市内公共施設のうち高圧電力を使用する

36

施設の電力の１００％ゼロカーボン化が達成されます。

［協定の概要］

１．契約者御殿場市および日立造船株式会社

２．発電施設富士山エコパーク（所有者：御殿場市・小山町広域行政組合）

廃棄物処理能力：ストーカ式焼却炉

143t

／日（

71.5t

／日×

2

炉）

発電出力：

2,500kW

３．契約期間

2022

年

3

月末まで

(23)

日立造船株式会社

環境事業本部小売電気事業部

［

address

］

〒

140-0013

品川区南大井

6-26-3

大森ﾍﾞﾙﾎﾟｰﾄ

D

館

15

階

［mail］

hitzpps@mml.is.hitachizosen.co.jp

［tel］

03-6404-0832

［fax］

再生可能エネルギー活用による脱炭素化の提案