別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号
○
甲 ・乙 第 2939 号 氏 名 當重 明子論文審査担当者
主査 宮崎 章 教授 副査 高橋 春男 教授 副査 泉﨑 雅彦 教授
(論文審査の要旨)
酸素や紫外線(UV)と直に接し強力な光酸化ストレスに暴露されている角膜では、活性酸 素種や過酸化脂質が生成し、細胞傷害が誘発される。本論文は、培養ヒト角膜上皮細胞に 対するUV照射による酸化ストレス誘発細胞傷害経路と、2種類の緑茶カテキン
(−)-epigallocatechin gallate (EGCG)と(−)-epigallocatechin 3-O-(3-O-methyl) gallate (EGCG3”Me)の細胞保護効果を検討した 。
UV照射初期に生成した過酸化脂質が細胞傷害の出発点となり caspase-8、-3を活性化 し、角膜上皮細胞のアポトーシスを誘導した。これに対して、275 nm付近にUV吸収極
大を持つEGCGと EGCG3”Meは UV吸収剤として過酸化脂質の生成を抑制し、角膜上皮
細胞のアポトーシスを抑制することが示された。
以上の結果は、UV 誘発性角膜上皮細胞傷害に対する緑茶カテキン類の細胞保護作用機 序に関する新知見であり、学術上価値があるものと判断した。
論文題名:Suppressive effects of catechins in UV light-induced cytotoxicity of human corneal epithelial cells.
(培養ヒト角膜上皮細胞における紫外線誘発細胞毒性に対する緑茶カテキンの 抑制効果)
掲載雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES
Vol.30 No.1(2018) 掲載予定
(主査が記載、500 字以内)