熊本大学エ学部附属ものづくり創造融合エ学教育センター平成18年度年次報告書
接続教育のための補習教育の実施
エ学基礎教育センター大島洋一
1.はじめに
平成18年度より、ゆとり教育の世代として象徴 される新学習指導要領で学んできた学生が大学に入学 することになった。多様化されつつある大学の入学者 選抜方法や受験倍率の低下に加え、高校の学習指導要 領の改訂などによる履修履歴の変化で、大学新入生の 全般的な学力低下が懸念されている。目の前に迫った 大学全入を迎える時代的要請は、大学教育のあり方そ のものにも影響を及ぼしている。
工学基礎教育センターは、一昨年より、工学部新 入生全員に対する数学の全般的な学力の底上げを目標
として、教材作成を始め、環境整備、教育実施形態の 検討などの工学部新入生全員を対象とする高校から大 学教育への接続のための補習教育プロジェクトを準備 してきた。このような準備を経て、平成18年度もの づくり創造融合工学教育事業授業開発・カリキュラム拡充 採択プロジェクト「接続教育のための補習教育」が実施
された。
「プリント添削コース」では、一部の知識が不足して いる学生を対象に、項目ごとの演習問題を与えて解答 させ、基礎教育センター教員による添削を通じて、各 学生が自主的に自分の欠点を補っていけるようにした。
演習問題や解答の提出はWebCTを利用した。
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プリント添削
「補習講義コース」では、数学の基礎学力が不足で、
専門基礎科目(微分積分・線形代数)の正規授業科目 についていけない学生のために基礎教育センター教員 による補習講義が行われた。
2.実施概要
本プロジェクトは工学基礎教育センターを挙げて、
事業担当教員2名とセンター教員8名による10人体 制で取り組んだ。補習教育は、前・後期合わせて59 名の学生が参加されて、個々人の理解度に応じて3つ のコースを並行して実施された。
「個別学習相談コース」では、基礎学力不足に履修
継続が特に困難と思われる学生に対し、質問・演習な どを通じて明らかになった学生の欠点を克服するため の指導を行った。補習講義
3゜まとめ
高校における履修履歴の変化と全入時代を前にした 入学生の資質の低下に対応するため、過去に実施して いた職業高校卒業生と帰国子女を対象にしていた補習
教育を一般の新入生向けに、個々人の理解度に応じた 複数の補習教育の実施形態として拡充して行った。学
生の主体的かつ自立的な学習姿勢が期待される。個別学習相談
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