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長崎大学留学生セ ンター紀要 第

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(1)

長崎大学留学生セ ンター紀要 第

13

2005

長崎大学短期留学 プログ ラムの開始 と今後 の課趨

29

桧村 真樹

キー ワー ド :短期留学 プログラム、アンケー ト、評価・

1 は じめに

長崎大学 は、大学の国際化 を推進す る一方策七 して、200

4

10

月に短期留学 プログラム ( 以下、短 プロ) を開始 した。 これ は、長崎大学 と学生交流協定 を 締結 している外国の大学か ら、 日本語能力の有無 にかかわ らず留学生 を受 け入 れ、英語 による講義 を受講 させ る特別留学プログラムである。短 プロ第一期生 として来 日した1

4

名の留学生が、 日本語 レッス ンやそれぞれの専門分野 に関連 した科 目を受講 している。

短 プロは長崎大学 としては初 めての試 みであ り、 また他大学 と足並みをそろ えるために早急 に始め られた とい う背景があって、開始以後 も参加 した留学生 および受 け入れサイ ドか らプログラムの内容や運営のあ り方 について様々な疑 問が投 げか けられた。特 に、 .参加者が期待 していた もの と短 プロが提供 してい る内容 とが一致 してい るのか とい う疑問については検討 を要す る点が多 く残 っ ているように思われ る

こうした状況か ら、プログラ与の 1学期 目を終 えた時 点で、短 プロ第一期生1

4

人 に対 して中期 アンケー トを実施 した。アンケー トは、

質問紙 を用いた 自記式 によって行われた。ア ンケー トの項 目は、 これ までの経 過 に沿 って出発前、来 日後、プログラムの内容、そしてプログラム全体 に対す る現時点での印象 とい う

4

つの領域 をカバー した。本稿で は、今回の中期 ア ン ケー トの結果 を概観 しなが ら、後発組 としての長崎大学短 プロ特有の問題 と、

短 プロが一般 に持 っている特性か ら生 じる問題 の両方について考察す ることに よって、長崎大学短 プロの今後の課題 を論 じたい。

2

短 プロ第一期生の概要

長崎大学 にお ける短 プロ第一期生 として来 日した学生 は合計

14

名で、その内

(2)

訳 は、中国

6

人、韓国

6

人、そ してマレーシア とタイがそれぞれ

1

名ずつであっ た ( 表 1 )。長崎 とい う地理的状況 による と思われ るが、今回の短 プロの特徴 と していえるの は、中国 と韓 国か らの留学生が プログラム全体 のほぼ半数ずつを 占めて しまった とい うことであ る

しか し、短 プ ロが国際交流 をその 目的のひ とつにしてい ることか ら考 える と、 もう少 し参加 国 にヴ ァリエー シ ョンが あっ た ほうが よいのではないだ ろうか。

なお、短 プロ第一期生

14

人 中

1

名 は、当初 の予定 を変更 して、前期 ( 秋学期) が終わ った時点で、途 中帰国 した。 その理 由は、卒業 に必要 な単位 を短 プロで 提供 されてい る科 目で満たす ことがで きず、帰国後、卒業 を一年遅 らせ るよ り、

や は り同期 の学生 と一緒 に卒業 すべ きと判断 したためである。

1 2004‑5

年度長崎大学短期 プログラムの受 け入れ状況 ( 人数)

国 協 定 大 学 名 受 け入 れ 学 部 計

教育 経済 工学 薬学 環境 水産

中 国 福

大 学

1 1 2

夏 旦 大 学

2 2

同 済 大 学

1 1

大 連 水 産 学 院

1 1

韓 国 麗 水 大 学

1 1 2

慶 北 大 学

1 1

釜 慶 大 学

2 2

大 学

1 1

マ レー シア マレーシア科学大学

1 1

タ イ マ ヒ ド ン 大 学

1 1

注 :済州大学の留学生は、秋学期のみ参加。

次 に、留学生 の短 プロ参加 の動機 をア ンケー トの結果 に基づいて概観 してみ よう( 表

2

)。 このア ンケー トで は、短 プロへの参加動機 として考 え られ る もの を任意 に 1 1 項 目提示 し、 その中か ら主要な もの三 つを選 んで もらった。 また、

「その他」の項 目を設 け、 1 1 項 目以外の理 由が あった場合 には具体的 に書 くよう

になっていたが、記入 した回答者 はなかった。表

2

が示す ように、参加者全員

が 「日本語 を学ぶため」を選択 し、続 いて

14

人 中

10

人が 「日本文化 を体験 す る

(3)

長崎大学留学生セ ンター紀要 第

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2005

31

を選 んだ。 また、

5

人が 「日本人 と知 り合いになるため」 を選 んでいる。 その 一方で、「 単位の互換がで きる」 については 1 人 しか選んでいない。短 プロが、

協定校か らの学生 を受 け入れて、長崎大学で取得 した単位が在辛大学 との間で 互換可能である とい うことをひ とつの利点 として掲 げているにもかかわ らず、

ほ とん どの参加者が これ をプログラム参加の理 由 と考 えていない。

2

短期留学 プログラム参加 の理 由

な 参

理 由‥ 人 数

1

. 日本語 を習 う

14

2.

日本文化 を体験す る

10 3.

日本人 と知 り合 いになる

5 4.

自分 の専門の授嚢 を履修す る

4 5.

他国か‑ らの留学生 と友達 になる

3

6. 将来の就職 のため

2

7

. 日本 について別 の見方、考 え方 を得 る

1

8. 単位 の互換がで きる

1

9.

日本国内を旅行す る機会

1 10.

費用が手 ごろである

・1

ll.

期間がち ょうどよい 0

3

プログラムの内容

長崎大学では、短プロを開始す るにあたって、すべての学部お よび部局か ら 英語 による授業科 目を短 プロ用に新 しく提供 して もらうことになった。 その結 果、第一回 目の短 プロは表 3のような授業科 目で構成 され ることになった。 こ

こで、い くつかの授業科 目について少 し説明 を加 えると、教育学部か ら提供 さ

れた 「 異文化比較研究

I」

は、短 プロ開始以前か ら教育学部 の学部生 のために

存在 した科 目であ り、外国人教員 によって英語で講義 されていた。今回、短 プ

ロ用 に英語 による授業の提供 を求 めた際、 この既存 の科 目を短 プロ生 にも開放

す る形で提供 された。 それゆえ

、「ⅠI」

となっているのだが、「Ⅰ」 は今回、短

プロ生 には開放 されなかった。同様 に、経済学部か ら提供 された三科 目も、す

べて既存の科 目であ り、外国人教員 によって英語で行われていた ものを短 プロ

生 も、経済学部の 日本人学生 と一緒 に受講する とい う形で、授業科 目が提供 さ

(4)

れている。

こうした既存の科 目を短 プロに組 み入れ ることには一長一短がある。 まず、

日本 に留学 して来て、英語 を母語 とす る教員 による英語 の講義が受講で きるこ とは、短 プロ生 に とっては大 きなメ リッ トである

その一方で、既存の授業 を 短 プロに組 み入れ ることは、時間割の調整上、少 なか らぬ困難 を生 じさせ る

特 に長崎大学の場合、経済学部 は別のキャンパスに位置 してお り、 キャンパス 間の移動時間 を考慮 した場合、経済学部が提供す る授業 の前後 には授業 を開設 す ることがで きない とい う問題が生 じた。 その結果、独立 したプログラムの時 間割 としては、かな り歪な時間割 を作成 しなければな らなかった。 もしすべて の授業が短 プロ用 に開設 された ものであれば、時間割上で多少の入れ換 えが可 能 であるが、一般学生用 に開講 されている既存の科 目では、 それがで きない。

また、キャンパス間の移動時間のために、経済学部の授業科 目とその他の授業 科 目の間の二者択一 を迫 られた短 プロ生がいた ことも事実である。

3 20045

年度度短期 プログラム科 目別履修者数

提 供 部 局 科 目 名 履 修 者 数

秋学期 春学期 教 育 学 部 異文化比較研究 Ⅰ Ⅰ 4

経 済 学 部 ・国際関係論 3

国際経済学 3

国際経営論

1

医 学 部 環境 と健康 2

国際医療協力概論 2

歯 学 部 科学 コ ミュニケーシ ョン 3

日本 における最新臨床歯科学 . 0

薬 学 部 生命科学入門 2

医薬化学入門 2

創薬化学入門 2

工 学 部 機械工学特別講義 0

電気電子工学概論 0

情報科学入門 2

構造工学概論

1

日本の社会基盤整備 の現状 3

材料工学特別講義

1

(5)

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33

環 境 科 学 部 環境分子生理学 0

地質学入門

7

水 産 学 部 留学生のための水産科学入門

5

留学生のための水産科学演習

5

留学生 のための臨海実習

ll.

大 学 教 育 機 能 開 発 セ ン タ ー 祖国文化 の表現法 ポスタープレゼ ンテー シ ョン

4 3

留 学 生 セ ン タ ー 日本語

1 2

日本語

2 4 2

日本語

3 3 3.

日本語

4 5 3

日本語

5 5

日本語学 Ⅰ

ll

日本語学 Ⅰ Ⅰ

10

日本家族 の社会学

7

長崎 で平和 を考 える 9

華道

8

茶道

6

日本 の文化 .社会 .経済

10

4

プログラム参加者 による評価

先 に も触 れたが、長崎大学 の短 プロ実施初年度 における最重要課題 は、 とに か くプログラム を立 ち上 げ、留学生 を受 け入れ ることであった。 このため、 プ ログラム開始 に必要な英語 による授業科 目 と留学生 の数 を確保 す ることに重点 が置かれ 、授業 の内容や留学生のバ ックグラウン ドにはあ ま り注意が払われな かった。 こうして始 まった初年度短 プロは、参加者 にどの ように受 け止 め られ ているのであろうか。短 プロで提供 している授業全般 について参加者 の意見 を 8 項 目の質問 によって尋ねた結果、表 4 が示す ような回答 を得た。授業 の難易 度 については、 ほ とん どの学生が難 しい とは感 じていない。 クラスデ ィスカ ッ

シ ョンについて も、 2 名 の学生が参加 す るのが難 しい と答 えたほかは、全体 的 にそ う感 じていない。 また、講師の話す速度や授業 の準備 について も比較的良 い評価 を得 てお り、授業 の行 われ方 については問題 が少 ない と判 断 して よい。

その一方で、「 全体的 に授業 は興味がある」、「自分 の専門 に関連 した科 目が少 な

(6)

い」、「 科 目数 を もっ と増やすべ きだ」 とい う項 目については、意見が分かれた。

半数の学生が、 自分 の専門 に関連 した授業科 目が少 ない と答 えてお り、 また、

半数以上 の学生が提供 されてい る授業科 目数 が少 ない と感 じている

これ と呼 応 して、授業が興味 あると答 えた学生 も半数 ほ どに とどまっている

しか し、

提供す る授業 の多様化や授業数 の増加 が即、 プログラムの充実 につなが る と考 えるのは早急である。要す るに、留学生のニーズ と一致 したプログラム内容 で あれば、授業科 目数 は少 な くて も問題 とな らない。 また、一人や二人 の受講生 で行われ る科 目を増やす よ りも、全体 としては科 目数が少 な くて も、 それぞれ の科 目に もっ と多 くの受講生が参加すれば、国際交流の推進 に もつなが るので はないだ ろうか。

4

短期 プログラムの授業 内容 についての評価 ( 人数、総数

14

人)

「 以下の事柄 について、右 にあげた中か ら、あなたの意 忠 た わ そ な う っ く 忠 わ な そ つ 、 一 i な ち ス̲ も ど ら と ヽ , ) 忠 そ う う 罪 常 忠 に そ つ >

兄 として最 もあては まるものを選 びなさいo」 し1 しゝ しゝ つ ヽ 一

1

.授業内容 が難 しす ぎる

2 ll 1

00

2.科 目数 を もつ と増やすべ きだ 1 1 2

6

4 3.

興味 ある科 目が開講 されている

1 1 3

6

3 4.

自分の専 門 に関連 した科 目が少 ない

4

0

3 3 4

5. 授業 についていけない

2 10 2 0

0

6. 一般 に授業 はよ く準備 されてい る 000 9 5

7 .講義が速 す ぎる

2 10 2 0

0

次 に、 プログラムの一字期 日を終 えた時点で、短 プロは、 どの程度参加者 の

期待 に沿 うものであったのか を聞いた。表

5

が示す ように、1

4

人 中1

0

人 は、「た

ぶん」 あるい は 「そ う思 う」 と回答 した一万、 3人が 「そう思わない」 あ るい

は 「わか らない

と答 えている。同様 に

、14

人 中1

2

人が、少 な くともある程度

は、自分 たちの留学 目的 は達成 されている と感 じてい る。また、「このプログラ

(7)

長崎大学留学生 セ ンター紀要 第

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35

ムは日本 について何か新 しい考 え方 を提供 しましたか」 とい う問いに対 しては、

12

人が 「そ う思 う

と回答 し、

2

人が 「たぶん」 と答 えた。

5

今 回の留学 に対 す る印象 ( 人数、総数

14

人)

そ う 忠 わ な 一

i , ) わ か な i ら一 , ゝ ん た 逮 忠 そ ラ つ >

短 プロは日本 に対す る何か新 しい視点 を提供 しましたか 00

2 12

短 プロはあなたの期待 にそつた と思い ますか 3

1 5 ̀5

最後 に、短 プロ全体 について 5 段階で評価 して もらった。図 1 が示す ように、

14

人 中

1

人 は

"Excellent"

と評価 してお り、

"VeryGood"

"Good'

'が それ ぞれ 5 人、 そ して 3 人 が " Fai r " の評価 を選んだ。 " Poo r " を選 んだ留学生 はい なか った。 この ように、全体 としては、 なん とか合格点 を もらえた といった と ころではないだ ろうか。ただ し、参加者 は長崎大学短 プロの問題点 を鋭 く指摘 している

最後 に参加者 によるコメン トを紹介 しよう

短 プロ第一期生 に対 す る中期 ア ンケー トを行 った際、ア ンケー ト用紙 の最後 に回答者が 自由にコメ ン トを書 く欄 を設 けて、短 プロの長所 お よび短所、 そ し

6 5

4

3

2 1

0 Poor Fair Good VeryGood Excellent

1

短期 プログラム全体 に対 す る評価( 人数、総数

14

人)

(8)

て今後 このプログラムを改善するためには何 をす るべ きかについて意見 を求め た。

まず、参加者が短 プロの長所 としてあげている点 は、ふたつに要約で きる。

第‑ に、短 プロが留学生 に日本語 および日本文化 について学ぶ機会 を提供 して いること

第二 は、短 プロが果た している国際交流の場 としての役割である

これ らは、以下のコメン トが示す とお りである

Wha tar ethes tr onge s tf ea tur e softhi spr ogr am?

‑ Pr o vi di ngf or e i gns t ude nt swi t hc hanc e st ounde r s t andJapa ne s ec ul t ur e.

‑ Pr o vi di ngJ apa ne s ec our s e sats e ve r all e ve l s .

‑ The r ea r emanyc o ur s e sr e l at e dt oJ a pa ne s el an gua geandc ul t ur ewhi c h he l pusunde r s t anda bo utJ apanmo r e.

‑ Goodc ha nc et ol e a r na bo utJ apa ne s ec ul t ur e .

‑ Weca ns t udyi nNa ga s akiwhi c hi sahi s t o r i c alpl ac e .

‑ Fi e l dt r i psa swe l la r epa r to ft hewo nde r s .

‑ Wec ane xc han geo urc ul t ur e swi t hot he rs t ude nt s .

‑ Wec anme e ts t ude nt sf r o m ot he rc o unt r i e s .

‑ Weca ns t aywi t hs t ude nt sf r o m di f f e r e ntc ount r i e s .

一方、短 プロの参加者が このプログラムの短所 と思 う点 は何であろうか。 こ こで も、大 きく分 けると、ふたつの項 目に分類 され る

まず、各学部か ら提供 された一般科 目の内容 についての不満である。 これ には、授業がや さしす ぎる というものや、 自分 の専攻 に一致 した授業が見つか らない、帰国後、単位互換 で きる科 目がない、あるいは選択 できる授業科 目が少ない といった不満が含 ま れ る。 さらに、授業内容が一般的す ぎて、 自分の大学へ戻 った後、卒業 に必要 な 3年次や 4年次の専門科 目として単位互換で きる科 目がほ とん どない とい う 問題点 も指摘 された。

第二の短所 として、 日本語 を向上 させ る機会が少 ない ことを指摘 している 。

今回、すべての参加者が 日本語の習得 をプログラム参加 の第‑理 由 と考 えてい

る。 そのため、短 プロ留学生だけ隔離 された形で英語 による授業 を履修 しなけ

ればな らない状況 を不満 に感 じている留学生 も多い。 そのような状況では、 日

本人学生 と接す る機会 も限 られてお り、 日本語 を使 う時間 も少ないので、 自分

たちの本来の留学 目的が達成 されない という危供 は、短 プロ一期生 のほぼ全員

が感 じているように思われ る。

(9)

長崎大学留学生セ ンター紀要 第1 3 号 2 0 0 5年 37

上 に挙 げた二点のほか、課外活動の機会が少ない といった不満や、 また、授 業担 当者 の英語がわか りに くい といった指摘 もあった。 これ らの短所 について の具体的な コメ ン トは、以下 に列挙 した とお りである

What・aretheweakestfeaturesofthisprogram?

‑ Coursesaretooeasy;theyshouldbedeeper.

‑ Thereareveryfew classesrelatedtomymajor,SOIwonderwhetherI canmeetmymajorcreditsafterfinishingthisprogram.

‑ Thisprogram shouldhavemorelecturesforustochoose.

‑ Lackofcoursesformymajo

r .

‑ BecauseallcoursesaretaughtinEnglish,IcannotimprovemyJapanese.

‑ Themedium oflearningisEnglish;Iwanttostudy with Japanese students.

‑ ThereisnochancetostudywithJapanesestudents.

‑ ThereshouldbemoreopportunitiestointeractwithJapanesestudents.

‑ Thereshouldbemoreextraactivitiesoutsideclassforinternational students.

‑ Veryfew activitiestopromotestudentexchange.

‑ Theteachingfaculty,especiallyJapaneseprofessors,donothaveagood commandofEnglish,whichmakesthecommunicationdifficult.

最後 に、 この短期 プログラムをよ り良 くす るためには どうした らよい と思 う かについて、参加者 の意見 を聞いた。様々 な意見が出されたが、 それ らのほ と ん どは、先 にあげた このプログラムの短所 に関連 している

まず、授業科 目の 内容 についてである

よ り高度 な レベルの授業 を開講 すべ きであるとか、 自分 たちの専門分野 に関連 した授業 を もっ と開講 すべ きで あ る といった意見 が 目 立 った。一方、 日本語 を上達 させたい とい う参加者 の希望 を反映 した コメン ト としては、 日本人学生 と一緒 に授業 を取 れ るようにす るべ きであるとか、 日本 語で開講 されている授業 を履修で きるようにすべ きである とい う意見が 目立 っ た。具体的 なコメン トは、以下 に列挙 した とお りである。

Whatspecificsuggestionsdoyouhaveforchangesthatwecanmaket

o

improvethisprogram?

(10)

‑ The r es houl dbemo r edi f f i c ul tc o ur s e swhi c hus et wos e me s t e r si n S e que nC e ・

‑ Cour s e ss ho ul dber e l a t e dmor edi r e c t l yt oourma j o r s .

‑ Mo r ec o ur s e ss ho ul dbeadde d.

‑ Thepr o gr am s ho ul dpr o vi demo r eo ppor t uni t i e st os t udywi t hJ apane s e s t ude nt s .

‑ Wes ho ul dbeal l o we dt ot akec our s e st a ughti nJa pa ne s e .

‑ The r es ho ul dbemo r eo ppor t uni t i e st of e e lJa pa ne s ec ul t ur e s ,f o re xa m‑

pl e , ho mes t a yi nJ a pane s ef ami l i e s , t r ave lt oo t he rf a mousc i t i e s , par t i e s wi t hJ a pa ne s egr oups .

‑ The r es ho ul dbemor ej oi nt ‑ C l a s s e swhe r ef or e i gna ndJ apa ne s es t ude nt s c ans t udyt o ge t he r .

‑ Thepr o gr a m co ul dbemor ei nt e r e s t i n g i fs t ude nt sf r om Eur ope an c ount r i e saswe l lc oul dpa r t i c i pa t er a t he rt ha nAs i anc ount r i e so nl y.

‑ Mo r ea c t i vi t i e sout s i dec l a s ss houl dbepr o vi de d.

5 今後の課題

長崎大学短期留学 プログラムは

、2004

10

月に開始 した。第一期生 として

14

人の留学生 を受 け入れたが、開始当初か らプログラムの運営のあ り方 に様 々な

問題 を伴 った。 また、参加者か らもプログラムの内容 について疑問が投 げかけ られた.筆者 は、留学生セ ンターで このプログラムをコーディネー トする立場 か ら、秋学期が終わった時点でプログラム全体 についてのアンケー トを参加者 全員 に対 して実施 した。 さらに、数人 の学生か ら個別 に意見 を聞 く機会 を持 っ た。 これ らの結果 を概観 して言 えることは、参加者の多 くが このプログラムの 趣 旨についてある種 の戸惑 いを感 じていることである 。 すなわち、 これは日本 語習得のためのプログラムなのか、それ とも専門科 目を英語で学ぶためのプロ グラムなのか とい う疑問である

しか し、 このような疑問に対 して二者択一的 に、 どち らか一方 を答 えとして選ぶ ことは現時点で は不可能だ と思われるし、

また、企画者 は初 めか らどちらか一方 を意識 していたわ けではない とも思われ

あえて言 うならば、両方であろう。 日本 に留学 して きた学部 レベルの学生

に日本語 を学ぶ機会 を提供 しなが ら、それぞれの専門分野 に関連 した授業科 目

も履修で きる留学プログラムを想定 していたのであろう。ただ、様々な理 由か

(11)

長崎大学留学生セ ンター紀要 第

13

2005

年 39 ら、 これ らを両立す ることは容易ではな く、 どち らつかずの状態で参加者 に受 け止 め られてい るのが現状 では. ないだ ろうか。例 えば、すでに指摘 した ように、

日本語の習得が 目的な らば、なぜ留学生 だけ隔離 されて英語 による授業 を履修 す るのか とい う疑問や、 また一方で、専門科 目の履修が 目的な らばなぜ入門的 な科 目が多 いのか といった矛盾が浮上す る。

しか し、参加者が希望す る授業科 目の有無 については、 こうした留学 プログ ラムの性格上、解決 し難 い問題 を多 く含 んでいるように思われ る

短 プロ本来 の 目的 は、学部 レベルの留学生 に一年間だけ日本 の大学で学ぶ機会 を提供 す る

ことではなか ったのだ ろうか。 そのため、 日本語能力がな くて も日本 で学ぶ こ とが可能 なように、授業が英語で提供 され ることになった。 また、 日本で一年 間生活す るために必要 な 日本語 を身 につ ける機会 を提供す ることも短 プロの 目 的である

この ような短 プロの基本的理念が応募者 にはっき りと伝 わ ってお ら ず、 その結果、すでにかな りの 日本語能力 を持 った学生が 日本語習得 のみを目 的に このプログラムに参加す ることになる。 また、来 日後 に単位互換が不可能 な ことに気づいて、帰 国後、留年 を余儀 な くされ る学生が出て きた りす る。

一方、企画者 サイ ドには、 プログラムの内容 については、 あ らか じめパ ンフ レッ トに明記 されてい るので、留学後 に学生が内容 に対す る不満 を述べ るの は おか しい し、 もし自分 の留学ニーズに一致 しないのな ら初 めか ら参加 しなけれ ばよいではないか とい う反論があることも事実である

しか し、 こうした姿勢 が続 く限 り、留学 プログラムの成功 はあ りえないないだ ろう。留学生 のニーズ を把握す る努力が必要である。

例 えば、他大学の短 プロで も試 み られてい るように、参加者 が帰国す る直前 に、 もう一度評価 ア ンケー トを行 い、その際、 どんな授業 を履修 したかったの か を質問す ることもひ とつの方法である

もちろん、 そ うして集 め られた希望 に どこまで応 え られ るのか は疑問である

まず、英語で提供で きるか どうかが 問題 になるであろうし、 まして協定大学 において単位互換が可能 な授業 とい う ことになれ ば、提供で きる授業 は限 られて くるに違 いない。 また、すでに提供 されている授業科 目を廃止す ることも容易で はないだ ろう

こうして見 ると、

短 プロの制度的制約の中で、様々 な協定大学か らの留学希望者 のニーズ を満た

す ような授業科 目を準備す ることは不可能 とは言 えない まで も、至難 の ことで

あろう。 そ うで はあって も、常 に留学生 のニーズに注意 を払 いなが ら、いずれ

は長崎大学短期留学 プログラム独 自のスタイル を確立す る方向 に進 んでいかな

(12)

ければな らない。

短期 プログラムは長崎大学 としては初 めての試みであ り、開始 にあたって、

その趣 旨が明確 にされていなかった ように思われ る。 どち らか と言 えば、他大 学 における短プロの形態 を真似て、 とりあえずそれ らしきプログラムを始 める

ことに専念 した、 といった iところではないだろうか。今回参加 した留学生 もそ の点 を気づいている

その結果、参加者が このプログラムか ら期待 していた も の と、 このプログラムが提供で きる内容 とが一致 していない とい う現状が生 じ ているのであろう。今後、 この短期 プログラムの 目的 を再検討 し、 それを応募 者 に明確 に伝 えてい くことが必要である。ただ現時点では、「 教育 とは、習 った ことすべてを忘れた後 に残 るもの

(Educationiswhatremains,afteryou've forgotteneverythingyoulearned.)

という説 を信 じて、第‑ 回短 プロ参加者 が留学期間中、 このプログラムの外で得た ものをより多 く持 って帰国 して くれ

ることを望むだ けである

参考文献

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(2001) 「SSWAN

プログラムの現状 と課題. 一 一 初年度 を振 り返 って

‑」

『 新潟大学留学生セ ンター紀要』 第

4

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「 金沢大学短期留学 プログラム第

1

(1998

10

月か ら

1999

年 9 月)の報告

『 金沢大学留学生セ ンター紀要』 第

3

pp.151153

北浜朱子 ・ 近藤佐知彦

(2002)

「 大阪大学短期留学特別 プログラム

OUSSEP

の アンケー ト評価か らの考察一英語 による講義の問題点 と可能性‑ 」

『 大阪大学留学生セ ンター研究論集』 第

6

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中村和泉

(2002)

「岡山大学短期留学特別 プログラム

EPOK‑ 3

年 を経過 した 受 け入れプログラムの現状 と課題

‑」

『 岡山大学留学生セ ンター紀要』 第

9

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中村和泉

(2005)

「 岡山大学短期留学特別 プログラム

EPOK‑'04

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『 岡山大学留学生センター紀要

12

pp.5974

森玲子

(2004)

「 大分大学短期留学 プログラム

2000‑2003

‑英語 による科 目の 現状 と課題

‑」

『 大分大学留学生セ ンター紀要

1

pp.8ト88

( 留学生セ ンター助教授)

参照

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