• 検索結果がありません。

長崎大学留学生 セ ン ター紀 要

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "長崎大学留学生 セ ン ター紀 要"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

長崎大学留学生 セ ン ター紀 要

9200153

留学生 を取 り巻 く環境の改善へ向けて

‑ 『 長崎 大学留 学 生の修学 ・生活実 態調査 報告

か ら明 らか になっ た こと一

守山 恵子*・永井智香子* *・松本久美子* *

1. は じめ に

長崎大学留学 生 セ ンターで は 「 長崎大学留学 生 セ ンターの 日本語 クラスや長 崎大学 の さまざまな留学生 のための システム改 善 に役立 て るため に、留学生 の 実態 を知 る こ と」を目的 に、研 究生 と大学 院生 を対 象 にア ンケー ト調査 を行 い、

200

1年

3

月に 『 長崎大学留学生 の修学 ・ 生活実態 調査報告

1)

をま とめ た。調査 の内容 は 日本語 に関す る こ とや専 門の研 究 に関す る こ とか ら、 日常生活 に関す る こ とまで、多岐 にわたっている

調査 の結果 、解決 しなければな らない問題 点 や取 り組 まなけれ ばな らない課題 が明 らか にな った。本 稿 で は、 この報告書 で明 らか になった留学生の実態 につい て報告す る とともに、改善が求 め られて い る こ とについ て、今後 の方策 も含め て、順次考察 す る

2.

調査の 概要

本調査 は

、1999

12

月か ら

2000

2

月 にかけて、調査票 の配布 ・回収 を行 っ た。

質問項 目は、研 修 コース修 了生 を対 象 に行 った イ ンタビュー調査 ∠ 'の結果 を ふ まえて、決定 した。大 まか な内容 は以下の とお りであ る

1.国名、性 別、専攻 とい った基本 的 な情報

2.

日本語 の学習状況 、使 用状況 、必 要度 、困難 な ど、 日本語お よび 日本請 の クラスに関す る こ と

3.

専 門の研 究 をす る上 での困難 、チ ュー ターか らの援 助 な ど、専 門の研 究 に関す る こ と

4.

大学 や公 共 の設備 に関す る こ と

5.

日常 生活 に関す る こ と

6.

住居 に関す る こ と

7.

その他

(2)

調査対象者160名中64名か ら回答が あ り、回答率 は40%であった この調査 に回答 を寄せた留学生は、調査対象 となった留学生全体 と比べ て、国籍、性別、

年齢 、母語 などの点で、大 きな偏 りは見 られなか った。国別では、最 も多いの が 中国である 年齢 は、対象留学生が研 究生お よび大学 院生 だった ことか ら、

30歳以上が60%を超 えた。 また、 日本政府奨学金、母国政府奨学金やその他 の 奨学金 を もらっている留学生が奨学金 を全 く得 ていない私費の学生 の2倍強で ある。専攻分野 に:3いては、工学 を専攻する留学生で回答 を寄せた ものの割合 が、ほか と比べ て多少低か ったが、 この点 について も大 きな偏 りが あ った とは 言 えない。

3.日本語 について

3‑1. 来 日前 の 日本語学 習について

調査結果 による と、来 日前 にまった く日本語学習 をして こなか った者が

58%

と何 らかの 日本語学習 を して きた者 よ りも多い。 また、 日本語学習 を した者の うち、独習 した者が

2

割 を占め、 また、週当た りの時間数 も

5

時間以下の者が 最 も多い。

なぜ 、来 日前 に 日本語学習 を しなか ったか とい うことについては、「時間が なか った」 とい う ものが最 も多 か ったが 、「必 要 な し」 と考 えてい た ものや

教材が なかった先生がいなかった」 とい う者 もいる

来 日前 に 日本語学習 を してお らず来 日当初 は 日本語が全 く分か らない学生が 多い とい うことに関 しては、大学全体が、 この ことを十分 に理解 し、学生が受 ける様 々なオリエ ンテー シ ョンや情報 を得 るため に読 まなければな らない書類 な どの使用言語 に配慮 をす る必要がある と思 われる また、指導教 官の 日本語 学習 に対す る理解 な ど、初級 の 日本語の クラス に参加 しやすい環境 を整 えるこ とも大切 だ と思 われる また、来 日前 に、長崎 で研究生活 を送る場 合の情報が 十分であれば、「必要な し

と答 える者は減 るのではないだろうか。 た とえば、

インター ネ ッ トを活用 し、大学院の授 業 ・ゼ ミでの使用言語 についての情報や、

研究室 のほかの学生 との コ ミュニケー シ ョンには 日本語が必要であ る とい う情 報 な ど、特 に受 け入れが決 まった学生 に対 しては、 日本語 の必要度 についての 細かな情報が役 に立つだろ う また、教材があれば、 日本語学習 を したい と考 える もの に対 しては、 インターネッ トの 日本語学習サ イ トの紹介 を、留学生セ ンターのホームページで行 うことも検討 したい。来 日前 には時間が無 くて 日本

(3)

長崎大学留学生セ ンター紀要 第

9

2001

55

語学習がで きない者 に対 して も、「ひ らが な

「カタカナ」 にい くらかで も親 し んでお くことを勧 めたい。

3‑2.

来 日後 の 日本語学 習 について

来 日後 は留学 生 セ ンターで 日本語学習 を した者が83% となってい る

また、

留学生 セ ンターの開講 クラスの うち、初級 、初 中級 、中級 の クラスで 日本語 を 学 んだ者が多 く、上級の クラスを とった者 はわず かであ る

ある程度、留学生セ ンターで 日本語学習 を した後 は、 日本語学習 を続 ける者 は少 ない。 日本 語学習が十分で ない まま、 「 時間が ない」 ため に、 日本語 の勉 強がで きず、勉 強す る と して も、 自分で勉 強す る しか ない者 も多い。

日本 語の

4

技 能 の うち、話す ことが いちばん必 要だ とした者が最 も多 く、 自 分です る場合の勉 強方法 は、 日本 人の友達 との会話 とテ レビをあげた者が どち らも約

7

割 にのぼ った。 日本 人 との会話の クラスが 日本語 の勉 強で最 も効果的 であ った と答 えている者が多い ことか らも、話す こ とが重要 だ と考 えている こ とがわか る

都合 がいい 日本語 クラスの時 間帯 は、 どの時 間帯 もまとまった数 の学生が都合が いい としたが、特 に、夜7時以降 を選 んだ ものが全体 の27%で 最 も多 か った。

留学生 の留学 の 目的は 日本語学習で はないので、研究 に重 きをお くのは当然 で、 日本滞在が長 くなる と、専 門の研究が 忙 しくな り、 日本語 の勉 強 のための 時間が と りに くくなった り、論文 を英語で書 くため 日本語 の勉 強 に時 間 を費や さな くな り、上級 の クラス をとる者が少 な くなるのであろ う

ただ

、2001

年度 前期 に開講 してい るクラスの登録、出席状況 を見 る と、上級 クラスの出席者 は 必ず しも少 な くない。 これ まで に、初 中級 の クラスの コマ数 を増 や した り、 こ れ まで は、 1コマ単位 であ った中級 クラスに週

2

回開講す る クラスを設 けた り といった改善 を して きたが 、今後 も、留学生 セ ンターで開講 している クラスが 留学生 の必要 にあ っているか どうか、開講時 間は適切 か、開講 コマ数 は どうか

な どを考 えて、改善の努力 を続 けてい きたい。

3‑3.

専門の 研究に関わ る 日本語 について

日常 生活では 日本語の問題が ほ とん どない とした者 は

4

割近 くに上 るが、専

門の研 究 をす る ときに、 日本語の問題がほ とん どない者 は約

2

割 であ る

あ と

の者 は、多かれ少 なかれ問題 を抱 えている

(4)

日常生活での 日本語の問題 として、方言の問題 を含 む コ ミュニケーシ ョンを 挙げた者が多いのに対 して、専 門の研究の場面では、専 門用語の発音や理解 に 苦労 している者が最 も多 い。

研 究室の中での 日本語使用状況 については、指導教官や研究室の人 と話 した りデ ィスカ ッシ ョンを した りす る ときに 日本語が使 われるこ とが多い。 また、

日本語でゼ ミの発表 をす る者の方が英語です る者や両方使 う者 よ りも多い。専 門書 を読 んだ り、論文 を書いた りす る場合 は英語 を使 う者の割合が多いが、 日 本語 の専門書 を読 んだ り、 日本語で論文 を書 く者 もいる その際、書いた もの をチ ェ ック して くれた り、専 門 と英語 に通 じていてア ドバ イス を して くれる人 か らの助 けがあればいい と考 えている者 も多い。

専 門 日本語の勉強のため に、「専 門 日本語 の クラス」 と 「専 門 日本語の辞書」

が必 要だ と考 えている者 は、それぞれ半数 を超 えている

専 門分野の助 けが個 人的に必要 な留学生のためには、チュー ターの活用が ま ず求 め られるだろ う。 (チ ュー ター制度 については後述) また、 これ まで も各 研究室が必要 に応 じて留学生 をバ ックア ップ して きているが、バ ックア ップ体 制が確立 されて、留学生 自身が、研 究室でのバ ックア ップ体制 を十分 に理解す れば、それだけで、精神 的な負担が減るだろ う

専 門 日本語 のクラス」 については、留学生セ ンターのみで対応す るの には 限界がある 学部や研 究科 によっては、他大学で もしば しばな されている よう に、留学生のための 「専 門 日本語 の クラス」 を開講 している ところ もあるが、

クラスを開講す るに して も、個 人的 に各研究室 で対応す るに して も、留学生の 要求 にあった対応が必要 だろう 留学生セ ンターでは 「専 門 日本語の辞書

作成や、留学生が使いやす く、役 に立つ用語検索サ イ トの紹介 を してい きたい

と考 えている

4.専門の勉強 について

研究生活で困難 を感 じていることのほ とん どは、 日本語力の不足 に起 因 して いる ようである。

日本語力不足 に起因す る問題以外 に問題 を抱 えている者は少数であるが、文 化的 な相違 に起 因 して、 日本人の考 え方が理解で きなか った り、 日本的 な研究 室の システムやゼ ミのや り方 にな じめなか った り、人間関係、い じめな どの問 題 を抱 えている者 もいる

(5)

長崎大学留学生センター紀要 第

9

2001

57

専 門の研究生活 に関す る こ とで問題 が あった場 合 には、指導教官 に相談す る とした者が最 も多 く、次 いで同 じ研究室 の人に相談 してい る ものが多 い。また、

留学生 セ ンターの教員 に相談 を してい る者 もい る

指導教官や同 じ研 究室の人 に相談 しに くい場合 に、留学生 セ ンター まで足 を 運ぶ と考 え られ る

相談 しに くい場 合 とい うのは、留学生 セ ンターで相談 を受 けて きた これ までの経験 か ら言 えば、指導教官や同 じ研究室 の人が とて も忙 し そ うで相談 を持 ちかけ られ ない雰囲気があ る場 合や、内容 的 に、同 じ研 究室の 人 には言い に くいが、誰か に聞いて もらいたい場 合、留学生 セ ンターの教員が 情報 を持 ってい る と考 えた場 合 な どが ある

留学生が抱 えてい る問題 の うち、 日本語力以外 の問題 は、深刻 な問題 に発展 す る懸念 もあ り、今後 、留 学生 セ ンタ‑ と指導教 官 をは じめ とす る研 究室 の 人 々 との コ ミュニ ケー シ ョンを深 め 、連携 体制 を整 えてい く必 要が あ るだろ

つ。

5.

チ ュー ターについ て

大学 院生 及び研究生の場 合、最初の

1

年 間にチ ュー ターが配置 され ることに なってい るが、調査結果 に よる と約40%が 「 チ ュー ターが い ない」、 もしくは

「い なか った」 と回答 して い る

また 、 チ ュー ターの配 置期 間 に関 して は、

40%が規定の期 間 を大幅 に下回 ってい る

チ ュー ターの配置 と期 間 に関 して は、「チ ュー ター継続期 間 ・年度 別表」 を み る と、チ ュー ターオ リエ ンテー シ ョン' ( ,やチ ュー ターマ ニ ュアル

1

'の整備 と

ともに、改善 されて きてい る ようであ る

次 にチ ュー ターによるサ ポー ト内容 であるが 、 日本語や専 門の研究 に関す る こ とだけで な く、人間関係 や 日本社 会の説明 な ども含め、 日常生活全般 にわた ってい る

定め らた期 間チュー ターが 「 い なか った」原 因 としては、特 にチ ュー ターが 同 じ研 究室 の学生である場 合、チュー ターが留学生 に対 して、 自分が チ ュー タ ーであ る ことを名乗 らなか った可能性 があ る

また、チ ュー ターが半年で交代 す る場 合 もあるので、半期 はチ ュー ターが誰かわか っていたが、半期 はわか ら

なか った とい う場合 もあるだろ う

研 究室全体 で留学生 をサ ポー トしている場 合 もあ るが、やは り、チュー ターが誰であ るか を明確 に した うえで、指導教官

と研究室全体でサポー トしてい く体制が とられ るのがベ ス トであろ う

(6)

チ ュー ター制度は、チュー ターが留学生 と日常的 に接触す ることで、留学生 が抱 えている問題点 を早期 に察知 し、個 人個人 に対応 した援助が行 える とい う 点 で、大 きな意義があ る。誰 に尋 ねた らいいかわか らない問題が起 きた とき、

どんなことで もさしあた ってチ ュー ターに聞 く者 もいる 身近 に気楽 に相談で きる人がいる とい うことは、留学生 に とって も、大 きな安心 となるだろ う

今後 とも、チ ュー ターを日常的な窓口に、留学生の指導教官 を初め とする研 究室 のメンバー、及び留学生セ ンターの教員、学務部留学生課のチ ュー ター担 当者、各学部の留学生指導主事 など、留学生 をサポー トす るための学内 ネッ ト ワー クが よ りうま く機能 してい くように連携体制 を工夫、強化 してい く必要が ある

6.日常生 活 について

6‑1. 困って いることとその解決法

「日常生活で困った こと」 は来 日当初 もアンケー トに答 えた時点で もいちば ん多いのは 「ホーム シ ック

であることわかる「ホーム シ ックを どうや っ て乗 り切 るか」 とい う質問 に対 しては、 「国へ電話や メールをす る」 とい う回 答が一番多か った。

これは、家族の関係が 日本 よ り密接 な国か ら来ている ものが多 く、 また、配 偶者や子供 を母 国に残 している もの も少 なか らずいるか らであろう 国際電話 については最近、非常 に安 く国際電話がで きるプ リペ イ ド式のカー ドが多数出 回る ようになった。 また、多 くの留学生が メールやチ ャッ トで家族 や友人 とや り取 りを した り、デジタルカメラで撮 った写真 を送 った りしている ようである また、 インターネッ トを通 して国の新聞 を読 んだ りすることもで きる。ホーム シ ックによるス トレスを解消す る とい うことに関 しては今の留学生 は数年前 に 比べ て恵 まれている と言 える

そ こで、留学生 にインター ネ ッ トにつ なが った コンピュー タが使 いやすい環 境 を提供す る必 要がある。 インター ネッ トにつ なが った コンピュー タは、研究 室 に所属 している院生や研究生、学部生 は研究室で使 える環境 にあ り、あ ま り 問題 が ない。 しか し、 まだ研究室 に所属す る前 の学部の 1、2年生や留学生 セ

ンターに所属 している国費の留学生 な どが 自由に使 えるコンピュー タを整備す る必要がある 長崎大学の場合、付属中央図書館 の留学生 コーナーに留学生が 優先 して使 えるコンピュー タが設置 されている 留学生 セ ンター も留学生 コ‑

(7)

長崎大学留学生 セ ンター紀 要 第

9

2001

59

ナ‑の コンピュー タの台数 を増 やす こ とに協力 した結果、2001年5月現在 コン ピュー タの台数 は9台 となった。 しか し、 まだその台数 は十分 とは言 えな

今後 もパ ソコン環境 の整備 につ とめる必要がある

6‑2.国際交 流団体の活 動への参加

「国際交流 団体 の活動 に参加 した こ とがあ りますか」 とい う質問 に対 して

「はい」 と答 えた学生 はア ンケー トに答 えた留学生 の75パ ーセ ン トを占め る

前間で 「はいと答 えた人は どの団体ですか」 とい う問い に対 しては 「地球 館」がいちばん多か った。

地球館は同 じ興味や趣味 を持つ 日本 人 と外 国人が さまざな交流 を日常的 行 う国際交流 団体の活動拠点 である 市 の指定文化財 であ る洋館 を借 り受 け 1997年 に発足 した。 ア ンケー トの結果か らも 「地球館」が留学生が集 まる場所

として地域 に根付 いて きていることがわかる

「どの ような活動 に参加 したか」 とい う問い に対す る回答 として 「地球館」

の活動 である 「スポーツ」、「料理」、「ピクニ ック」 と答 えた学生の数がそれぞ れ約20名であ る地球館」 を利用す る と答 えた学生 の数が25名で、 「料理」、

「ピクニ ック」 と答 えた学生 の数 とほぼ同数で並 んでいる こ とか らも1人の留 学生が 「地球館」が主催す る複数の活動 に参加 していることが伺 える 日本で の生活 を充実 した もの にす る とい う面での、地域 の国際交流団体が果 たす役割 は大 きい。

「どの ような団体の活動 に参加 したか」とい う問いに対す る回答で 「地球館」

に次いで多か ったのが 「長崎県国際交流協 会」である

これは、「長崎県国際交流協 会」が主催す るホームステ イが プログラムに組 み込 まれた小 中学校の児童 ・生徒 との交流会や、毎年秋 に同協 会が行 っている

留学生ホス トファ ミリー交流 プログラム」 に参加す る留学生が多いか らであ ろ う

現在 の ところ、ホームステ イやホーム ビジ ッ トに関 して はそのほ とん どを

長崎県国際交流協会」主催 の 「留学生ホス トファミリー交流 プログラム」 ( 1回) に頼 っている状態である 毎年11月に留学生 とホス トファミリーのマ ッ チ ングが開催 されるが、 これだけでは4月来 日の留学生の依頼 に対応 で きない 状態である そ こで、今後 の課題 はホームステ イやホーム ビジ ッ トが したい と い う留学生の依頼 を受 けた ら、す ぐにその要望 にこたえる ことがで きる ような

(8)

長崎大学独 自のホス トフ ァミリープログラムをたちあげることである0

6‑3.

住居について

「どんな住居 に住んでいるか」 という問いに対する回答でいちばん多かった のは 「アパ ー トである そ して、「これ まで にどんな ところに住 んだ ことが あるか」 とい う問いに対 して 「国際交流会館」 Lr,'と答 えた ものが46名 と多い。

「アパー トをさがす ときに問題があったか」 とい う問いに対 して半分の者が

「はい」 と答 えている具体的にどのような問題か」 とい う問いに対 して最 も 多いのは 「家賃の高 さである ついで 「抽選 もれ」、「外国人お断 りと言われ た」 と続 く また、「長崎 に来てか ら一番悲 しかった ことは何 かとい う問い に対 して2名の ものが 「外国人お断 りと言われたこと」 をあげている

長崎は土地が狭 く坂が多い。そこで どうして も家賃が九州の他の県 に比べて 高 くなると言われている 長崎で学ぶ留学生 にとって、特 に私費留学生 にとっ ては この家賃 の高 さが生活 を脅かす もの となっていることが伺 える やは り、

入居期間が限 られていて も(;'敷金 も礼金 もな く家賃が非常 に安い国際交流会館 は留学生 にとっては魅力のある施設 だと思 われる

抽選 もれ」 とは県営 アパー トと市営 アパー トの抽選のことであるが、長崎 市 には単身用の公営住宅はない。従 って抽選 に もれたことをあげているのは家 族 を伴 う留学生である 単身の留学生 に比べて何か と出費が多い家族 を伴 う留 学生が礼金 も敷金 もな く、家賃が安い公営住宅 に入 りたい と思 うのは当然のこ

とであるが、現実には何 回申 しこんで もだめだった とい う留学生の話 をよく耳 にす る。

家賃の高 さ、公営住宅への入居の難 しさ、外 国人に対する差別など住居 に対 するさまざまな問題が この調査 か らわかった。現在、長崎大学で留学生の住居 の問題 に関 して実施 していることには以下の ようなことがある。

まず、火災保険に加入するとい うことを条件 に長崎県国際交流協会が民間の アパー トに入居する際に保証人になるとい う機関保証の制度が始 まったことで ある7)。 また、長崎大学外 国人留学生後援会ホ)が留学生 のため に生協 の火災共 済の掛け金 を負担する制度 もある さらに、企業の寮の一部 を留学生のために 提供 して もらうなどの取 り組み も行 われている この問題解決 には貸す側 と借 りる側の双方の理解が不可欠である アパー トを探す ときか ら退去 までについ て詳 しく説明 したマニュアルを作成するなど、一層の取 り組みが必要であると

(9)

長崎大学留学生センター紀要 第 9 号 200 1 年

61

思 われ る

7.おわ Uに

調査 の結 果 、留 学生 の修 学上 、生活 上 の問題点 や課題 が 明 らか にな った。留 学 生 セ ンター独 自で着手 す る こ とが で きる課題 につ いて は、 た とえば、前 述 の とお り、 日本 語 の クラス編 成 を変 更 す る な どの改 善 を行 って きた。 また、 F 留 学 生 セ ンターニ ュー ス

)な どを利 用 し、相談体 制 の全学‑ の周知 に努 力 して い る

さ らに、 さま ざまな印刷 物 1 日 )を発行 して、留 学 生 の支援 体制 を整 備 して い る

今後 もさ らに改 善へ の努 力 を続 けてい きたい と考 えて い る

しか し、 セ ンター以外 の部局 や教 職 員 との連携 が必 要 な事 項 につ い て は、 各 部 局 の留 学生指導 主事 との 会合が もたれ連携へ 向 けての一歩 が踏 み 出 された も の の、改 善 が進 んで い る とはい えない。 今後 、 これ らの課題 につ いて、留学生 の負担 を軽 減 す るため に も、検 討 を重 ねてい きたい。

また、本 調査 は、留 学生 の側 か ら見 た実態 を調査 し、問題 点 を明 らか にす る ため の もので あ ったが 、研 究室 で 日常 的 に留 学生 と接 してい る 日本 人学 生 な ど を対 象 と して、視 点 を変 えた調査 も実施 したい と考 えてい る

1 )守山恵子 ・永井智香子 ・松本 久美子 ( 2000) 『 長崎大学留学生の修学 ・ 生活実態 調査報告』長崎大学留学生セ ンター

2

)研修 コース修了生 を対象 に行 った インタビュー調査 については、守山恵子 ・永

ンタビュー調査報告

長崎大学留学生セ ンター紀要』第

8

pp . ト

30

で報告 し ている

3

)チ ュー ターオ リエ ンテー シ ョンは1

998

年度か ら留学生課の協 力 を得て、留学生 セ ンターで行 っている

4

) オ リエ ンテー シ ョンを始 めた1

998

年か ら毎年チ ュー ターマニ ュアルの改訂 を重 ね、今年度は以下の もの を使用 している。長崎大学留学生 セ ンター ( 2001) 『 チ ュー ター制度 について一 一制度の概要 と、チューターの心得

』 第 4 版

5) 「 国際交流会館」は長崎大学の外国人研究者お よび留学生のための宿泊施設であ

(10)

6) 「 長崎大学 国際交流会館規則」で は、国際交流会館 の入居期 間は 1 年以内 となっ ている

長崎大学 国際交流会館使用細則」 では、延長 を認め る入居期間 も

1

午 以内である。

7 ) この機関保証 の制度 は 20 0 1 年 4 月 より始 まった。

8

)長崎大学外 国人留学生後援 会 は留 学生の支援 を目的 と して

、1985

12

月に設立 された。その財源 は会費収入 とその他の寄付 によっている。

9

)留学生向け に、新 しく開講 され るクラスの案 内や留学生 に役 に立つ情報、留学 生の書いたエ ッセ イ、 な どを掲載 した 『 留学生セ ンターニュース』 を年

2

回発 行 している

1 0) 留学生 セ ンターでは 『 留学生 セ ンター案 内 一 日本語教 育 と留学生相談 ‑』 を年

1

回発行 している

また、『 留学生のための長崎生活 ガ イ ド 』 第

2

版 ( 英語版 お よび中国語版)が

200

1年

4

月に発行 された。 このほか種 々の冊子、 日本語教育教 材 などを作成 ・発行 している。

( * 留学生 セ ンター講師、**同助教授 )

参照

関連したドキュメント

きっ ち り正 しい 日本語 を学 びた... 支援

注5 各証明書は,日本語又は英語で書かれているものを有効書類とします。それ以外の言語で書

 さて,日本語として定着しつつある「ポスト真実」の原語は,英語の 'post- truth' である。この語が英語で市民権を得ることになったのは,2016年

日本語で書かれた解説がほとんどないので , 専門用 語の訳出を独自に試みた ( たとえば variety を「多様クラス」と訳したり , subdirect

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

断するだけではなく︑遺言者の真意を探求すべきものであ

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

 米田陽可里 日本の英語教育改善─よりよい早期英 語教育のために─.  平岡亮人