• 検索結果がありません。

雑誌名 静岡地学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "雑誌名 静岡地学"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

新学習指導要領(小中高)における地学分野の指導内 容の検討 : 3.高等学校

著者 松井 孝友

雑誌名 静岡地学

巻 38

ページ 30‑32

発行年 1978‑11‑12

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025618

(2)

静 岡 地 学 38 号 (1978)30 32 

松 井 孝 友 * 1 .   理 科 I の 特 徴

昭 和 53 年 6 月 22 日 に 新 し い 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 の 案 が 公 表 さ れ 、 昭 和 57 年 度 第 l 学 年 か ら 学 年 進 行 で 実 施 さ れ る こ と に な っ た

O

高 等 学 校 理 科 に お い て も 、 現 行 の 基 礎 理 科 (

6

単 位 ) 、 物 理 @ 化 学 @ 生 物 @ 地 学 の 各

1

..宜(各

3

単 位 ) か ら 、 理 科

1 ( 4

単 位 ) 、 理 科

II( 2

単 位 ) 、 物 理 @ 化 学 @ 生 物 @ 地 学 ( 各 4 単 位 ) に 改 定 さ れ た

O

特 に 現 行 は 選 択 必 修 で l 年 生 が 伺 の 科 目 を 履 修 す る か 決 ま っ て い な い が 、 改 定 で は 「 理 科 1 J を新設

し 、 基 礎 的 @ 基 本 的 内 容 を 中 心 と す る 総 合 的 な 科 目 と し て 、 全 員 に 1学 年 で 履 修 さ せ る こ と に な っ た

o

f 理 科

1

4

単 位 は 、 現 行 の 理 科 必 鯵

6

単 位 を 削 減 す る も の で あ る が 、 自 然 科 学 の い く つ か の 分 野 に わ た っ て 、 国 民 的 教 養 と し て 必 要 な 偏 り の な い 見 方 や 考 え 方 を 養 う こ と と し 、 そ の 内 容 構 成 に 当 た っ て は 、

f 力と

Z

ネノレギ… J 、 「物質の構成と変化 J 、 「進化 J 、 「自然界の平衡 J 、 及 び 「 人 間 と 自 然 J の各

を有機的に組み合わせ、 な 概 念 を 理 解 さ せ

E

人間と自然、のかかわりで総合的にまと

め よ う と し て い る

O

ま た 、 こ の 科 目 の 履 修 方 法 や 内 容 の 具 体 的 な 取 扱 い に つ い て は 弾 力 的 な 措 設 が と ら れ る よ う に し て い る

O

こ の よ う な 今 回 の 改 定 は 、 高 校 教 育 の 義 務 教 育 化 に 伴 い 小 @ 中 @ 高 等 学 校 教 育 の 一 貫 性 を 図 る こ と に 主 眼 が お か れ

E

中 学 校 @ 高 等 学 校 の 内 容 の 関 連 性 の 緊 密 化 を 図 h とくに、共通に履{惨させる 1 0 年 間 の 内 経 が 、 国 民 と し て 必 要 な 基 礎 的 @ 基 本 的 事 項 に 精 選 @ 集 約 さ れ た も の で あ る こ と が 要 望 さ れ 、 小 学 校 で は 「 自 然 の 事 物 、 現 象 に つ い て の 龍 接 経 験 を 重 視 し 、 自 然 を 愛 す る 豊 か な 心 構 を 培 う こ と J が 最 大 の

ね ら い と さ れ 、 中 学 校 で は 「 自 然 環 境 に つ い て の 基 礎 的 理 解 の 習 得 と 向 時 に 、 自 然 と 人 間 と の か か わ り 合 い に 関 す る 認 識 を 深 め さ せ る こ と J を 強 調 し 、 ま た 高 等 学 校 で は 「 総 合 的 な 自 然 観 の 育 成 を 国 り 、 自 然 を 尊 重 す る 態 度 を 養 う こ と J を 重 説 す る と い う 方 針 が 示 さ れ て い る

O

「理科 1 J は こ れ ら の 段 階 を ふ ま え て 、 中 学 校 理 科 と の 関 連 を 考 慮 し な が ら 自 然 環 境 に つ い て の 理 解 を 得 さ せ 、 自 然 の 探 究 を 通 し て 事 象 を 分 析 す る 能 力 や 、 総 合 的 な 見 方 、 考 え 方 の 育 成 を 図 る こ と が 大 き な ね ら い と な っ て い る

O

し た が っ て 、 こ れ ら が 完 全 に 実 施 さ れ れ ば 、 中 学 校 と 高 等 学 校 の 理 科 の 内 容 が 、 有 機 的

e

計画的に関連づけられることになる。

2 . 理 科 I の 霞 諜 と 内 容 〈 昭 和 53 年 6 月 文 部 省 )

O

鴎標 自然、界にみられる物体の運動、物質の変化、進化及び平衡について

原 理 @ 法 則 を 理 解 さ せ る と と も に も 自 然 と 人 間 生 活 と の 関 係 を 認 識 さ せ る

O

などを行ない、

O

内 容 ( 1 )   力 と エ ネ ル ギ … 力と運動、落体の運動、仕事と熱、

z

ネノレギーの変換と保存

( 2 ) 物 質 の 構 成 と 変 化 物 質 の 講 成 単 位 、 物 質 の 成 分 元 索 、 物 質 量 、 化 学 変 化 と そ の 係

( 3 )   進 化 細胞とその分裂、生殖と発生、 と

E

生 物 の 進 化

事県立磐田北高校

‑30‑

(3)

( 出 自 然 、 界 の 平 畿 地 球 の 運 動 、 地 球 の 形 状 も 地 球 の 熱 収 支 、 生 態 系 と 物 質 循 環

( 5 )   人間と自然、 資 源 、 太 陽 エ ネ ノ レ ギ 。 原 子 力 の 活 用 、 自 然 環 境 の 採 全

地 学 分 野 の 犠 造 騒 の 桝

3 .   地 学 分 野 の 内 容 と 考 察

地 球 の 白 転 地 球 の 穏 状 構 造 占生物の進化

地 球 の 公 転 地球さと隣成する物資

地 表 の 変 化 化石エネノレギ

太鶴Lネノレギー・原子力の活用

上 記 内 容 の う ち 、 地 学 分 野 に 含 ま れ る も の は 、 ( 3 )

の(生物の進化いほ)の自然、界の平衡、 ( 5 ) の 人 間 と 自 然 、 で あ れ こ れ ら を 基 本 的 な 科 学 概 念 に も と づ き 、 知 識 体 系 を 構 造 化 し て み る と 右 図 の よ う な 一 例 を あ げ る こ と が で き る

O

つ ぎ に 各 内 容 に つ い て 、 そ の 取 扱 い 等 に つ い て 下 の よ う に 考 え て み た 。

大気やぶの強弱

生 態 系 と 物 質 の 瀦 諜

同州廿

内 替 の 取 り 扱 い

(3) 

進化

生物の進化 主として生物の分野であるが、古生物の進化として示準化おに関す る知識や理解を総合して生物の変遷を扱い、生物と生活環境との関連 を理解させる

O

(4) 

自然界の平衡

地球の運動

(4)

われわれの生活の場である地球につい や諜和などについて理解させる

O

地球がどのような運動をしているかをいろいろな事実を通して明ら かにする

O

地球の自較については、その証拠となる事実として、フー コー援り子の実験があげられ、地球の公転では、その証拠となる現象 として、年周視差、年間光行差などを扱う。これらは、さらに持と経 し、自然界の規則性

緯度、重力や転向力についても発展的に扱うこともできる

O

地球の形や大きさの求め方など基本的な考え方を明らかにする

O

各 がかりによって、地球が罵状構造をなしていることを考察し理 解させる

O

気簡については垂薩構造や大気の組成、水題では海水や陸 水、岩石閣では地かく@岩石・造岩鉱物、内関ではマントノレや核の物 性についても扱うことができる

O

太陽エネルギーによって、気簡・水圏・地表などにもさまざまな現 象が起っていることを明らかにする

O

地球が太陽から受ける熱的エネルギーと、地球が放出する熱的エネ ルギーが地球全体としてつりあっていることを扱い、緯度や地域、季 節などによって受熱量@放熱量の多少ができ、このためにさまざまな 大気現象が起こる

ζ

とを考察し、理解させる

O

大気現象については、

地球の形状

地球の熱収支

12

υ

(4)

@低気圧@前線@台愚@爵@ブス…ン等について発展的に扱う ことができる

O

さらに、全地球的な熱的エネルギーの運識と関連づけて、大気や水 の大規模な動きを扱いも大気と海水の大環環の機構についても考察し、

理解させる。

生態系と物質の循環 │  主 と し て 生 態 系 を 、 物 質 織 と エ ネ 同 一 収 支 と い う 立 場 か ら 理 解 させるが、有機的自然、だけでなく、無機的自然も含めて物質循環の特 徴や自然、界における調和などの問題を中心的に総合的に考察させる

o (5) 

人間と自然

資額

太陽

z

ネ ル ギ } の活用

自然環境の保全

(5)

自然環境の人間金活に及ぼす影響、人間生活の自然環境に及ぼす をおいて理解させる

O

特に環境問題は、人類史はじまって 以来の儲値観(量から質へ)の転換を土台とした大きな問題であれ

しかも譲雑であることを認識させる。

天然、の資諜は人間生活に豊かさをもたらしてきたが、エネルギー資 源も原料物資は有援であり結鶏を考えなければならえまいことにきずか せも石炭@在油等化石エネルギーの特震や有識性について理解させる

O

さらに原料資源や水資源、についても発展的に扱い再生利用等について も考え示せる。

ネルギーの有限性からもぷネルギー資額として新しい科学技 術によち従来ないものを生みださなければならないことにきずかせも 様子力エネルギーの活用の仕組みを理解し、その必要性や安全性につ いて考える

G

また、太陽ニ乙ネルギーが地上における変化と品ネルギーの根源であ ることにきずかせ、太陽エネルギ}の大きさを測定したり、太陽エネ ルギーの捜搬を考え、その無限性を理解し、クリーンなエネルギー資 源、としての利用を考えさせる

O

都市的環境の拡大、科学技術の進歩は、人間生活に農かさをもたら し、その代舗として、多くの新し じ、人間として豊か な生活を営むうえで、大きなさまたげになっていることなど、自然環 境の保全の必要性にきずかせる

O

特に「一度破壊した窃然は短期間ではもとに戻らない」ということ について、身近な実例をあげて考えさせる

O

あとがき

地学分野における内容についてのみ考えてみたが、理科 I の飽分野との関連についてはまったく考え ていないので

E

他分野と有機的に組合せて考えなければ本来の趨官に反するものでありも意味がないか もしれない。しかしも 「人間と自然 J の壌は理科 I のまとめとなるところであり

E

地学分野で総合的に まとめることができる

O

特に環境教育は、究極は人間生活の中に

E

便利さ、快適さ、生きがいをどうみたすかを考えるもので あり、豊かな人間環境を造るものである

O

したがって

E

人間中,むの教育の核ともいえる

O

そして

E

人間 を正しく理解するにはも理科 Iを国民的教養として

E

科学を大衆化する方向にもっていきたいもの である

O

‑32‑

参照

関連したドキュメント

[r]

 海底に堆積した砂や泥は未固結のため,水流によって

図 1 は,はくちょう座にある超新星残骸の網状星雲.広い範関に分存している星諜 (NGC6960 ,  6992 る)をまとめて,この名前がついている.約

この時,周聞のマントル物質をマグマが取り込み,そのまま地表まで運ぶことがある.運ばれた岩石

[r]

[r]

[r]

l'fOctfOP制作曲r.mìlyT 匂 rrin:u~)