郷土の地質教材を活用した授業の工夫 : 6年生の地 質教材『大地のつくり』の指導を通して
著者 篠ヶ瀬 卓二
雑誌名 静岡地学
巻 62
ページ 13‑17
発行年 1990‑11‑18
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00025412
静 岡 地 学 第62号 (1990)
郷土の地質教材を活用した授業の工夫
6
年生の地質教材『大地のつく
ryJlの指導を通して
篠ケ瀬 ‑*
1. tまじめに
昭和62.63年度の 2年間、私は、教職生活はじめての小学校の勤務をさせていただき、貴重な体験 をすることができた。その体験の中から、 6年生の地質教材『大地のっくりJのこどもたちへ直接指
したことについて、ここにまとめてみた。
2 .研究主題設定にあたって (1) アンケートの分析について
こどもの実態把握のため、次のアンケートを行った。 6
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① を にとって、土の中に何が入っているかを調べたことがあるか。
ある 24% ない 76%
② 落ちていた という らできているかを えたことカまあるか。
ある 29% ない 71%
③ 人が住みだすもっと ら、 している土地や町がどういう土地だったか考えたことが
あるか。 ある 79% ない 21%
④ 地 はどうしておきるか知っているか。
知っている 26% 矢口らない 74%
⑤ 地 ~ ことカまあるカ〉。
ある 47% ない 53%
⑥ 地 に興味があるか。
ある 47% ない 53%
⑦ をとったり、 したことがあるか。
ある 18% ない 82%
総体的に見ると、児童は、動く自然の変化には興味関心を示すが、動かない物や長い時間かかって 変化するものには、興味関心を示さないことが多いようであるO 手の届くところに地層があることが わかっていても、ただアンケートの結果がこの程度であることから、普段、何気なく見ているものを、
児童の側に近づけていく努力が大切になってくるO
(2)
〉身の周りには豊かな自然が残っているO 児童が毎日の生活の中で、見逃してきた自然の中から できるだけ穿近なものを教材にいれることにより、興味を持たせ、解決していこうとする態度を培っ ていかせたい。このことから、地域、郷土に根ざしたものについてどう教育計画に組み入れるかを えていくことを主題とすることにした。
3.具 体 的 な 実 践
(1) 単元の学習にあたっての身近な教材のいかし方とそのねらい は、これまでに 4年生で、雨水が地面を流れる様子、
n l
原や川 地を削ったり、石@土などを流したり積もらせたりすること、)11の水の速さきに関係することを理解しているO
ここでは、このような経験をもとにして身近に見られる地贈を調べ、地層 るものの様子に関心を持たせるようにするO その過程で、その地層の重なり ものを手がかりとして、地層に広がりのあることをとらえさせるとともにこれら
を調べ、水の流れは これらのはたら
をつく
が水のはたら を長い時間の をもとにして、
きなどによって、長い年月かけてできたことを理解させるのが狙いであるO また、
経過や空間の広がりで見ようとする態度を育てると共に、地閣のでき方を観察した 推論することができるようにすることもねらっているO
(2) O
間口 内容の と系統
の車なり方及び地麿をつくるものの様子を調べ、 のでき方は、水のはたらさなどに関係 があることを理解させるO
4年 流 れ る 水 の は た ら き 水の流れとそのはたらき → 6 大地のっくり(本単元)
ア 土地には薦状になっているところがあることO
イ 地層は、その重なり方や厚さ及び含まれているものに特徴があることO ウ 地層には、広がりがあることO
エ 地下水は、地層のっくりと関係があることO
オ 地層は、水のはたらきなどによってできることO
中学校第2分 野 地殻とその変動 第 3
地層の様子とたい積岩 @ 火山の様子と火成岩 地殻の変動
とそのゆれ
14
(3) 指 導 計 画 題 材 第 l次
( 1時間) 地面の下
第 2次 ( 3時間)
の才菜子
校外指導 2
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地層はどのようになっ ているか。
の観察 は ど の よ う な も の │ 地 層 の 特 徴 からできているか
地層の成り立ち
はどのようにして│地層のでき方 できたか。
水 の 流 れ に 流 さ れ た 小
@砂・粘土は,どの ように積もるのか。
火 山 が 噴 火 し て 火 山 灰 がとんできたらどうな
るか。
畿地層をつくっているものを細かく観 るO
@似た地層がほかにもないかさがして みるO 地層の広がりを確かめるO
@的躍のでき方を考えてみるO
@ つくる小石が丸いのはどうし
い ろ い ろ な 地 i地 層 の 中 に は ど う し て │ 化 石 な ど の 化 石
4次 ( 1時間)
と土也下水
てか。
@でき方を実験してみようO
@幾重にも重なった地層はなぜできる か。
@水に流されて、 @砂。粘土はど
@沈i経
かち水がしみだし i地 下 水 てくるのは, どうして│伏流 だろうか。
うなるか。
@実験して確かめてみるO
命火山灰がとんできても水と間じよう に地層ができるか。
@庵j京都富士川出7半 清 水 で と っ た 化 芯 をみて、地!曹はどんなところにでき たか想像してみるO
@水底にできたはずの地層がな にみられるか0
6地層のどの部分から水がしみだして いるカ〉。
@富士山麓で湧水がみられるのはどん なところか。
(4) 題材『いろいろな地層Jの指導例
① 題 材 の 指 導 目 標
11町平清水(松野)から採集した化石の入った泥の地層の塊から、地層ができた頃の様子を 考えることができるO
また、現在のこの地層が、長い間におしあげられて、陸上にその姿をあらわしたことやいろいろ な力をうけて変化したことに気づく O
② 準 備
採集してきた化石の入った泥層の塊、ルーペ、ピンセット、新聞紙、カッターナイフ、記録用紙、
発表用 TP紙、 OHP、マジックインキ
③ 指導過程
学留段階 教師の働きかけ 学習形態
の方向 酉イ
をつかむ 各班にわけた は 思考のきっ どこにどのように
一 斉 かけニ初発 できたか。
問
問題点をし ぽる
ルーペ@ピンセ 中に まれてい ット@カッター るものによって ナイフを使っ 地層の成り ち てノてラノてラに が 判 る こ と が 指
して観察する 摘できたか。
細かく記録さ 検 証 の 観 察 が で 小 集 団 細 か い 粒 流 れ の ゆ せる TP紙 用 き、まとめられ
るいところ たか
〔化石〕 化石について
木の葉の化石 陸に 補足する。
近いところでたい積 する
問
検証方法を 考える
はヲどのように してできたか。
検 証 観 察 │バラバラにして,砂 粒や化石を観察する。
化石=生物の遺骸 や住んでいた様 子を知る手がかり
粒の粗さと中に まれるものに 注目できたか
占 価
思考のきっかけ がつかめたか。
@粒が細かいから
@中に木の葉が入 っているみたい だから
16‑
え た こ と │ 山 と
をまとめる に発表させるo や か な 陸 地 に 近 い ところにできた。
沼土也のようなと ろ
目 世 世 田 世 出 血 曲 峠 甲 骨 牛 肉4司 ‑ ‑ 司 田 明 ー ・ ・ 世 世 田 叫
に 地 層 が 現
や 持1.'7七(九柏戸‑;│一斉 Ir いろいろな力を 意 見 の 出 な い 補 充 発 問
場 合 は 教 師 側 わ れ た 理 由 が い
z けて地層が折れ曲 で説明してや えたか。
:がったり切れたり j る
'1 cv 0
I
押 し げられたり!して陸上にでるO
沈 降 に つ い て 例 を あ げて補足するO
次 時 ヘ ド 地 層 の ちなぜ;
4.おわりに
は、自然の中での置接経験が重視され、 6 れているG これちのことをうけて、私は、より
じているO を取り
については、より
の地域の アζ( として取り入れ
つ ら良いかということにとら
の ることが可能で、 え方
る るO さいわし り く士宮 しかし、
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とかく、 くの は、ど いとのこと ら自 るこ その中かち りうるもの
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こと 域には、
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とをなおざりにしてきているO
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