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日米経済摩擦の一考察

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(1)

論 観

日 米 経 済 摩 擦 の 一 考 察

清 田 邦 弘

目次

まえがき

一︑一九八〇年代の日米経済摩擦の特徴

二︑一九八〇年代の日米経済摩擦の世界経済への影響

三︑目米経済摩擦による日本への影響

四︑米国経済力を後退させた長期的・短期的要因

ア︑米国の経済力を相対的に後退させた長期的・構造的要因

イ︑アメリカ経済を悪化させた短期的要因

あとがき

ま え が き

一九八七年十月現在︑日米間の経済摩擦は一向に鎮静化の兆しが見えていない︒日本政府はこれまでに摩擦を出来

る限り回避するために精一杯米国側の要求に応え改善のための種々の努力をしてきたが︑米国の要求は次々と出され

(2)

2 商 経 論 叢 第23巻 第3号

広範囲に互るようになったため両国間の摩擦解消に及ぶまでには到底至っていない︒八〇年代に入って日本政府が摩

擦解消のために行なった主な政策には次のようなものがあった︒一つに︑八一年十二月から八五年四月までのパッヶ

ージ方式による合計七回に亙る対外経済政策の策定とその実施があったが︑その効果が上がっていないとの米国から

の要請に応え︑八五年一月からはMOSS協議(市場重視型個別協議11竃..犀.仲○.寄コ仲.α留︒け︒.鍵.︒鼠く.)により各々のセ

クター毎に検討を加える方式に移行し︑さらに︑八五年四月にはアクション・プログラムの策定で①関税︑②輸入制

限︑③基準・認証プロセス︑④政府調達︑⑤金融資本市場︑⑥サービスを含む輸入促進︑の六分野での改善の骨子を

同年七月に発表し︑解決への懸命な努力をして来た︒そして八七年に入って四月二十八日に閣議で﹁総合経済対策

要綱﹂が了承され︑①事業規模総額五兆円(公共事業の八〇%以上を前期繰上げ発注)︑②所得税減税︑③設備投資減税

の実施︑④住宅金融公庫融資の拡充︑⑤中小企業向け政策金利を引き下げる︑を発表し内需拡大による日米経済摩擦

の解消に誠意を示し︑さらに︑同年六月のべネチァサミットで拡大する黒字国日本への風当りを回避するために従来

の均衡財政重視の財政再建路線を軌道修正し︑①六兆円超の緊急経済対策とそれによる内需喚起︑②三〇〇億ドルの

資金還流を中南米を中心とする途上国へ向こう三年間で実施︑③アフリカ諸国への無償援助五億ドルの上積みを公約

する︑等の努力で今日に至っている︒

しかしながら︑最近の米国政府を取り巻く経済環境はますます厳しさを増しており︑その解消の一端としての日本

への軋礫は増すことはあっても縮小することはないと思われるのが現状である︒その悪化している米国の経済環境に

は︑次のようなものがあった︒

一つに︑米国の巨額な貿易赤字がある(衷‑)︒十月十五日に発表された八月の米国貿易統計によると︑貿易赤字が予

想されていた程に減っていなかったことでドル相場の先安感とそれを阻止するための金利先高感があり︑そのことは

(3)

3 日米 経 済摩 擦 の一考 察

1

表1 アメリカの主要経済指標

1

'76年 77年 78年 79年 80年 81年 82年 83年 84年 85年 86年 86年9月

10月 11月 12月 87年1月

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

実 質GNP※(

82年 価 格)

総 額

(10億 ド ル)

前年 比(

%)

3,1:L5,2;

3,192.4 3,137.1 3,248.8

畔 賜 醐 壁

f2

・826・74.9 2,9a8.6'4.7

3,166.0 3,279.1 3,501.41 3,6Q7.5 3,71.3.3 3,7],.5.0 (7〜9月)

/3,731.5 /

}3,772.2

}3,?95.3

}

5.3 2.5

△0.2 1.9 ム2.5 3.6 6,8 3.0

2.9 1.4

1.5

4.4

2,5

貿 易

(FAS)

(CTF) 貿易収支

(100万 ド ル)

失業者1※

※ 数 ※ 経常収支

(100万(1000 ドル)人)

116,794 123,182 145,S47 186,363 225,566 238.X.5 216.442 205,639 223,976;

218,815

132,498 160,411 180,045 222,228 256,984 273,352 254,885 269,878 346,364 352,463

15,703 a37,229 Q40,198

×35,865

×31,418

×34,f37

△38,443

△G4,X40

4,207

×14,5i1 15,427

×991 1,X73 6,339

×9,131

×46,604

7,4as 6,991 s,Zoe G,X35

失業率

民 間 ダ ウ工

住宅 業株

着工30種 件数

(%) (碧lo(ド ル)

(注)△ 印 は マ イ ナ ス 。 ※ 印 は 季 節 調 整 値 。 (出 所)米 大 統 領 経 済 諮 問 委 員 会EconOmic

△x.22,389×106,466

△133,648△117

,677

7,670,x.o

$,276J7.5 10,?15;9.6 10,691」9.5

S,52717,4 8,31117.1

7.6 6.9 6.0

5.8

1葦il;il

1,300891.41 1,084932.92

1,0628$4.36 1,7031,190.34;

1,750].,178.48 1,7421,328.23 226,808 382,964 ム156,156 X141,352 S,241 6.9 1,SQ5 1,?92.76

17,531 32,270 014,739 Q36,583 8,285 G.9 1,689 1,813.47 19,5fi2 34,274 △14,713 (7〜9月)

8,222 6.8 1,657 1,817.04 18,411 33,850 015,438 X37,97? $,243 Fl.S 1,637 1,sg3.s5 18,523 31,255 X12,?32 7,949 s.s 1,813 1,924.08 16,755 28,692 X11,937 8,023 6.6 1,816 2,065.13 19,360 33,725 X14,365 X36,784 7,967 6.6 1,S38 2,202.34 21,776 34,694 △12,918 7,854 6.5 1,?30 2,292.61 20,496 33,459 X12,963 7,XOO 6.2 1,643 2,302.64 20,784 34,822 X14,439 a41,09? 7,546 6.2 1,606 2,291,II 2,126 36,838 X15,71 .1 7,260 s,o 1,586 2,384.02 2Z,008 37,483 △16,475 7,224 5.9 1,606 2,481.72

7,221 5.9 1,582 2,655.01

Indicators,米 商 務 省SurveyofCurrentBusiness .

(4)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 4

表2 日米財政収支

日 本(億 円)

Japan(蓼100mil.)

米 国(百 万 ドル) US(US$mil.}

年 度FYear

1974 1975 1976 1977 1978 1979

・'1 1981 1982 1983 1984 1985 1986

1974 1975 1976 1977 1978 1979

・'1 1981 1982 1983

r+,

1985

・:・

Revenue

Expenditure

182,192 161,929 178,779 198,724 242,333 263,073 298,704 345,435 339,565 381,666 394,021 416,845 423,298

収 支 尻

Surplusor de丘cit

190,997 208,608 244,676 290,59S 340,960 387,898 434,050 469,211 .472,450 506,353 541,806 530,045 538,248

280,486 280,645 317,610 366,098 416,925 480,526 531,433 619,0S1 608,H16 612,915 683,202 745,408 781,869

収 支

出S

urplusar de丘cit

Expenditure

一8 ,$05

‑46 ,679

‑65,897

‑91 .,874

‑98,627

‑124,825

‑‑135,346

‑123 ,???

一一一132 ,885

‑‑124,687 一120,785

‑一'ャ13 ,200

‑114,950

291,371 365,793 374,188 417,131 460,668 50s,s60 599,294 691,673 739,524 803,3Z6 867,650 951,030 991,776

% 一一4.6

‑22 .4

‑26 .9

‑31 .6

‑28 .9

‑‑32.2 一31 .2

‑‑26 .4

‑28 .1

‑24 .6

‑‑23 .5

‑‑21 .4

‑‑21 .4

一一10,885

‑85 ,148

‑‑56 ,578

‑51 ,033

‑‑43,743

‑28.135

‑‑67,Sfil

‑72 ,592

‑‑130,708

‑‑190 ,411 一 一184,448

‑‑205 ,622

‑‑209 ,907

一一3 .?

一 一23 .3

‑‑15 .1

‑一一12.2

‑9 .5

‑‑5 .5

‑‑11 .3 一10 .5

‑‑17 .7

‑23 .7

‑21 .3

‑21 .6

‑‑21 .2

(注)日 本 は 大 蔵 省 財 政 統 計(年)米 国 はStatisticalAbstract (出 所)日 本 銀 行 調 査 統 計 局 「国 際 比 較 統 計 」1987年 度 。

oftheUnitedStates.

(5)

日米経 済摩 擦 の 一考 察  

5 米国昆凧気の先行き不安やインフレ懸套予想させ︑さらに︑いっそうのドル下落を懸させるという悪循環を連想さ

せ る ︑︑ と と 萱 ド ル 暴 落 に よ る 世 界 恐 慌 の 可 能 讐 え も 危 惧 さ せ る 状 況 で 萱 何 よ り も 米 国 の 貿 易 赤 字 が 改 葦

れ対外不均衡が解消される必要性が痛感されている︒

二 竃 米 国 の 一 九 八 二 年 以 鷺 増 を 続 け る 財 政 赤 字 の 累 禁 あ る (琴 )・ 財 政 赤 字 が 続 章 期 の 改 葉 見 込 め な い 状 況 は ︑ ① 金 利 の 先 悪 ② イ ン フ レ 禁 ③ 景 舞 行 き 斐 ④ 暮 の 先 憲 ⑤ さ ら に い っ そ う の 財 贅 担 増

⑥インフレに伴う輸入増等を連想さ芸こと讐︑米羅済の先行き繕雲となっている・そのため財政赤字の

早 期 改 蒙 米 国 政 府 の 霧 と な っ て い る が ︑ 八 葦 の グ ラ ム ラ ド マ ン 法 の 下 で の 財 政 赤 字 の 均 衡 化 政 馨 当 初 の 九 牽 ム 耳 計 年 度 の 財 政 赤 字 ゼ ・ 目 標 か ら 九 三 年 に 延 期 さ れ 実 現 寄 態 を 高 め た と は 竣 そ の 均 衡 化 の 見 通 し は 窮

表3対 米為替相場の推移

一下苅 恥[

イ ン タ ・一 バ ン ク

最 低一最 高

229.65‑一 一x.75.54 251.80‑‑209.80 264.00‑198.70 247.40‑‑211.60 278.50‑一 ・227.20 247.80‑一 ・220.00 263.65‑‑222.95 256.20‑‑x'74.60 182.80‑144.70 162.50‑‑153.60 164.65‑一 一159.85 164.15‑r‑158.95 159.20‑149.9S 155.23‑‑152,40

米 ドル 実 効 レ ー ト 1980==

100 lll.7 102.1 99.9 goo.0 112.7 125.9 133.2 143.?

150.2 122.5 115.2 117.S 117.2

1.18.9

×17.s

112.6

1

147.7a‑‑137.25153.9$一 一一144.70 144.54‑138.55 147.30‑141.65 153.30‑一 一146.20 152.40‑141.00 146.55‑140.45 147.60‑‑137.40

111.O I11.Q lQ7.$

XO7.1 cos.7 110.2 1io.2 1977年

1978年 1979年 1980年 1981年 1982年 1983年 1984年 1985年 1986年 1986年8月

9月 10月 11月 12月 1987=1月

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

(注)1米 ドル 当 た り各 国 通 貨,期 中 平 均a (出 所)IMF月 報 。

に実現しそうにない︒

そのためレーガン政権

は最近の財政赤字解消

のためには増税と軍事

支出予算の削減もやむ

を得ない︑との政策ス

タソスの変更の可能性

が米国の景気の先行き

に大きな不安を抱かせ

ることとなっている︒

(6)

商 経 論 叢 第23巻 第3号6

三つに2九八葦+旱昔以降の株価叢とその後のドル為籍場の主匿通貨に対する大幅雫落の状況は︑

八七年二月の先進七力国蔵相によるルーブル合意である﹁外国為篇場窺状の水準での安定﹂を米国が反整した

ようにも受け取られ・それを受けた外国馨霧の最近の値動きは︑新たな為籍場体系を纂しているようなドル

の大幅な続落(日西欧主要先進国盤に対して)が進んでいる(裏3)︒このよ・りな米国のドル相場下落を容認するスタソ

スは今後の米国経済のインフレ懸と金利先山最姦め︑八二年±月以降約葦に亙って続いてきた米国の景気拡

大に髪落すこととなり・景気の先行き不安がいっそうのドル為替への下落‑‑暴落さ︑篭積喜︑世界恐慌の再

来寄能性が広く三コミを賑芒ている.このよう森禦落とその後のドル続蒙米国経済の先行き不峯危機

感を高めることとなり・その対応の緊急性董大性が強く認識され米国議会で問題となっている︒.あ米国経済の困

窮を象徴する貿易赤字(または経常髪の赤字)︑財政赤字︑累積純霧残高のどれをとっても米国政健とって深刻な

問題であり蟹は容易でない・これらの米国経済の病んだ状況を背景に聾﹂った株価暴落とその後のドルの続薄︑

その改善への緊急・必要性集国政府に強く血思識させ︑そのための米国政府の解決努力への一端が呈への轟とな

って︑日米間の経済摩擦をいっそう深刻なものにしているのである︒

四 つ に ・ 日 米 讐 糠 を 深 刻 に し て い る 茜 と し て ︑ 米 国 の 来 奮 行 な わ れ る 大 統 領 候 補 指 名 選 蒙 あ る ︒ 民 主 党

を 忠 と す る 米 議 会 の 上 下 両 院 の 野 党 贅 は ︑ 一 五 六 〇 億 ド ル ( 充 八 六 年 度 末 ) に の ぼ る 巨 額 な 貿 易 赤 字 を 出 し た レ

ー ガ ソ 政 権 の ﹁ 対 外 肇 の 無 策 ﹂ ぶ り 姦 く 批 判 し ︑ 尺 七 年 鶴 ・ 国 際 経 済 肇 改 羨 案 ﹂ が 下 院 で は 今 年 の 四 月

杏 に ・ 上 院 で も 七 月 二 + 百 に 三 分 の 二 を 越 す 圧 倒 蓼 数 で 套 議 を 通 過 し て お り ︑ 現 在 需 院 か 筈 九 + 九 名 の

異 例 な 多 数 の 袋 議 員 か ら な る 両 院 協 議 会 で 一 本 化 作 業 が 進 め ら れ ︑ 来 春 に 需 院 本 会 議 で そ の 修 正 黍 可 決 さ れ 大

統 領 に 提 出 さ れ る 予 定 に な っ て い る ・ こ の よ う な 状 況 は ︑ 野 党 議 是 と っ て 選 議 で 対 外 不 均 衡 を 拡 大 さ せ た レ ー ガ

(7)

ン政権を攻撃する格好の目標となっており︑政府や与党議員にとっては野党からの攻撃を回避するためにも包括通商

法案に指摘されている諸問題を早期解決し︑法案自体が不必要となり選挙戦で攻撃されるのを回避したいのが米政府

の心情であろう︒そのためにもレーガン政権は︑米国の貿易赤字の約三分の一が対日赤字であるという理由で日本に

は特に不均衡解消を強く迫って来る状況にあり︑来春の﹁選挙と包括通商法案の成立﹂とを背景に日米経済摩擦は深

刻さをいっそう増すであろう悪い状況にある︒

以上のような日米経済摩擦の今後の予断を許さない状況の中で︑ここでは特に日米間の経済摩擦が貿易取引から金

融.サービス取引に範囲が次々に広がり︑その原因を裏付けるような米国の貿易赤字と財政赤字が急増した背景を重

視し︑レーガン政権が台頭した一九八一年以降に焦点を当て︑その根本的な原因を日本の経済力の台頭と米国の経済

力の不振または相対的低下が摩擦を引き起こすことになったと考え︑米国の経済力を不振に導いた原因を追求し︑そ

のことがわが国と世界経済にどのような深刻な影響を与えることになったかを考え︑日本にとっていかなる解決策を

選択すぺきかを考えてみよう︒

日米 経 済摩 擦 の一 考察  

7

一 ︑ 一 九 八 〇 年 代 の 日 米 経 済 摩 擦 の 特 徴

レーガン政権になってからの日米間の経済摩擦は︑それ以前とは次のような点で異なっている︒一つに︑一九六二

年から始まる繊維製品や六六年から始まる鉄鋼製品︑六八年の日本製テレビのアンチダンピソグ提訴にしても七八年

から工作機械最低価格規制の実施︑そして八一年五月の日本製乗用車輸出自主規制問題までは︑摩擦の範囲が主に貿

易取引に限定されていた︒また︑摩擦を引き起こした産業や製品は特定の分野に限られる特徴がみられた︒それは︑

篠原三代平氏が指摘する﹁先行諸国が長い間かかって開発してきた技術を苦労なしにわずかのローヤリティを払って

(8)

8 商 経 論 叢 第23巻 第3号

表4日 本の主要経済指標

貿 易 卸 売 物 価 消 費 者 物 価

(東京都区部)

年 月

貿易収支 経常収支

完全失業

率(%) (55年=

goo)

前 年

同 期 比 C%)

(60年=

goo)

別 年

同 期 比(%)

昭和52年 度 20,335 13,996 2.1

:1 0.4 75.1 7.3

53年 度 20,531 11,852 2.2 79.0 p2.3 78.4 4.5

i

54年 度 p2,438 X13,853 2.0 89.3 13.0 82.0 4.5

55年 度 6,76fi 07,412 2.1 100.'7 12.8 87.7 7.0

56年 度 20,358 5,934 2.2 102.0 1.3 91.3 4.0

57年 度 2,141 9,135 2.5 103.0 1.0 93.S 2.8

58年 度 34,546 24,232 2.7 100.6 D2.3 95.9 2.2

59年 度 45,601 37,015 2.7 100.8 0.2 98.2 2.3

60年 度 61,60i 55,039 2.6 97.9 Q2.9 100.4 2.3

61年 度 101,648 94,139 2.8 .. Q10.0 100.7 0.3

61年10月 8,817 8,251 2.s 86.7 pl1.3 101.0 o.o

11月 8,548 8,223 2.8 87.0 p10.2 100.6 o.3

12月 62年1月

10,195 5,?03

9,191 4,841

Z.9 3.0

s7.0 86.5

Q9.9

△10.3

100.5 100.3

0.1

△αd

2月 ・., 7,634 2.9 86.4 09.1 100.2 D4.7

3月 9,386 8,487 2.9 86.6 △6.8 goo.s DO.3

4月 8,886 8,152 3.0 86.1 a6.o 101.5 0.3

5月 8,IIO 7,112 3.2 85.9 05.3 101.6 0.1

6月 8,042 7,49S 3.0 86.3 Q4.2 lol.s o.8

7月 P8,546 P7,171 2.7 87.1 p2.2 x.01.1 0.4

8月 P6,206 P5,305 2.8 87.3 X1.1 101..2 1

9月 P8,848 P8,384 2.8 87.2 00.2 log.9 1.0

10月 PIO2.0 P1,0

(注)

総 務 庁 統 計 局 調 。

(出 所)毎 日新 聞 社 「週 刊 エ コ ノ ミ ス ト」 昭 和62年11月24日 号 。

△ 印は マ イナ ス,Pは 速 報値 。 ① 貿 易収 支 は 大蔵 省調 卸 売 物価 は 日本 銀行 調,消 費者 物 価 は

一挙に輸入し模倣する

(1)ことができるLという

理由で︑戦後遅れて発

達してきた日本の工業

が先発国の米国へ﹁キ

ャッチアップ﹂するこ

とが出来たのであった︒

それゆえ当時の摩擦の

特徴は繊維︑鉄鋼︑家

庭電化製品︑カメラ︑

工作機械︑自動車へと

日本の産業が労働集約

的産業から徐々に付加

価値の高い産業へ国際

競争力をつける過程で︑

米国への輸出が短期間

に急増することによっ

て米国の該当する産業

(9)

9日 米 経 済摩 擦 の一考 察

表5主 要 国 の 対 外 資 産 負 債 残 高 ExternalAssetsandLiabilitiesofMajorCountries

(単 位 億 ドル) (US$100miI.)

197919801981119821198311984 1955Year

資=産 計TotalAssets1,3541,5962,0932,2772,7203,4124,377 公 的 部 門PublicSector421470571537584645645

民 間 部 門PrivateSector9321,1261,5221,7402,1352,7673,732 直 接 投 資

DirectInvestment172196245290322379440

日 本

負 債 計T。talLiabilites1,0661,4801,9832,0302,3472,6693,079

,japan 公 的 部 門PublicSector142188276311331372391 民 間 部 門PrivateSectorg241,2921,7071,7192,0162,2962,688

直 接 投 資""'"̀3433394044454

?DirectInvestment

純 資 産NetAssets2881151092473737431,298

資 産 計TotalAssets5,1066,0697,197亀2498,7418,9829,524

公 的 部 門PublicSector7749039851,0831,1301,1961 ,306

民 間 部 門P・avat・Sect・ ・4,3325,1666,2127,1667,6117,?868,218 直 接 投 資

DirectInvestment1・8792・1542・2832,0782,0722,1302,327

米 国 負 債 計T・talLiabilitie・ 缶161馬0085,790..…7,856亀9381α598

US 公 的 部 門 へ の 負 債

ForeignOfficialAssets1,5991,76Y1・8041・8911・9461・9912,023 そ の 他 部 門 へ の 負 債O

therForeignAssets2・5633・2483,9864,9965・9106,9478,575 直 接 投 資

DirectInvestment5458301,0871,2471,3711,6461,830

純 資 産NetAssetsg451,0601,4071362885441‑1 ,074

(注)日 本 は 目 本 銀 行 謁 米 国 はSurveilofCurrentusiness ,

(出所)日 本 銀 行調 査 統 計局 「国 際比 較 統 計」1987年 度。

との間で引き起こされた貿

易摩擦であった︒そのため

これまでの日米摩擦は特定

の製品や分野毎の話合いに

より︑その都度一応は鎮静

化させることが出来た︒し

かし八〇年代のそれは︑特

に八三年以降の日米間の経

済摩擦は︑日本が八六年末

には一八〇四億ドルに及ぶ

対外純資産残高を持つ世界

一の債権国となり︑貿易黒

字も一〇一六億ドルと過去

に前例のない巨額な黒字に

象徴されるように日本の台

頭が顕著になっていった

婁4︑5)︒これに対して米

政府は一五六一億ドル(八

(10)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 10

六塵末)に及ぶ貿易赤字(稀収支の赤字は面西億ドル)を何としても肇.せねばならないとの追いつめられた状

況の中で・米議員粟国の利害関係叢や団体の圧力婁請を背景に米国議会で﹁八七年通商.国際経済政策改羨

案﹂の上下両議会での法案通過を行なった︒それを受ける形で米国政府は通商袋を再三日歪派遣し︑呈市場の

﹁物とサー妄﹂の両面での大幅な市場開放を迫り︑米国製品の輸出拡大と米国企業の日本市場アクセスを容易にし

ようと意図するものであった・要するに八〇年代の日米間の経済摩擦の原因が日本のム︒頭と米国経済の貿易赤字と財

政赤字を象徴する讐不振にあるため︑摩擦を引き起こしている分野がこれまでのような貿易問題にとどまらず︑弁

護士・弁理士・関西新空港︑東京藩断道路︑VAN(付加価値韓通信網)への参加問題や海運相互主義案から飼

料用麦の食管制度適用除外や飼料の承認工場制度の廃止等のサ壱ス産業盲本市場への算入間題での強い不満と改

善案があり・また憲分野では東京証券取引所会員権の再開放や国債シソジτト団への外銀制限撤廃が問題とな

っている・この他にも米国製次期支経闘機の購入要求や︑米国企業の合併.取得の制限︑等々の広範囲に及んでい

る・ごく最近では+月+三日のワシソトソでの﹁第三回日米構造対話﹂では︑呆の大都市での﹁鑑への懸税

制﹂が日本の内需拡大を阻んでいるとの問題まで叢り挙げられ︑﹁物﹂の面での呆への輸出の堕園になる事柄は

無論の事・憲●サ壱ス肇に至るまで広範囲量求が及んでいる︒その肇.要求は︑①関税.31関税政策︑②流

通機構・③呆政府の産業支援姿勢保護政策︑④商慣習︑⑤企画塞準.認証制度︑⑥検査手続き︑⑦食馨理制

度・⑧入札華・製・⑨酒税など各種税制︑⑩ダソピソグ問題︑簾々である︒以上のように八〇年代︑特に八三

年以降の日米讐覆の特徴の;に︑米国の財政赤字と貿易赤字の急増を背景として︑摩擦の範囲が﹁物﹂から

﹁金融︒サービス産業﹂に至るまで広範囲に亙った改善要求が特徴となっている︒

二つに・米国は畠のハイテクノ・ジー産業︑特に半導体市場への日本製・叩の侵入をアソチダソピソグ規制で阻止

(11)

日米経 済 摩 擦 の一 考 察 11

したり︑米国ハイテク産業および国防産業への外国企業によるM&A(合併・買収)を妨げるために﹁国防関連条項﹂

の適用を振りかざすなど︑米国ハイテク産業を保護し育成しようとの強い姿勢がうかがえる︒米国にとってこれらハ

イテク産業からの米国企業の後退は︑残された数少ない最先端の高付加価値産業をも外国企業により侵食されること

を意味するものであり︑国防上からも米国軍需製品を完成させるのに多くの外国部品に依存するような米国経済構造

の変貌をなんとしても阻止せねばならないのであり︑そのために自国産業を保護するための摩擦でもあった︒米政府

は一方で日本市場の開放や取引慣行の改善を強く求め︑他方で米国のハイテク産業を主とする高付加価値の最先端産

業を︑保護.育成しようとする﹁攻めと守り﹂の両刀を使っての米国産業の活性化を狙った米政府の政策スタソスが

日米間の経済摩擦を引き起している︒

三つに︑米国政府は議会により巨額な貿易赤字を出した責任を強く追及されており︑その改善要求が﹁八七年通

商.国際経済政策改革法案﹂の成立により︑①通商法三〇一条で不公正取引慣行の認定権限をUSTR(米国通商代

表部)へ移行させ︑上院のス!パー三〇一条では︑一貫して輸入障壁を行なっている国を特定する権限をUSTRへ

移行する︑②下院のゲッパート条項では︑ITC(国際貿易委員会)が過剰黒字国を認定し︑USTRが当該国の不公

正取引慣行の有無と米国経済に損害を与えているかどうかを認定し報復措置を講ずる︑③二〇一条の輸入救済条項で

は︑下院案では救済権限を大統領からUSTRへ移行し︑上院案では大統領の救済拒否権を制限している︑等でこれ

までの大統領の権限を大幅に制限・縮小し︑ITCやUSTRへその権限を移行するようになっている︒

このように米国議会は大統領の﹁対外政策の無策とその対応の生温さ﹂に強い反感をもち︑この法案の成立により

米国企業の活性化と巨額に上る貿易赤字を改善しようとしている︒レーガン政権としては出来る限り日米間の摩擦案

件を法案成立以前に解決し︑来春に予定されている法案成立を極力回避させたいのである︒このような状況が日米間

(12)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 12

の経済摩擦をいっそう広範囲で深刻なものにしているのが特徴とい︑兄る︒

二 ︑ 一 九 八 〇 年 代 の 日 米 経 済 摩 擦 の 世 界 経 済 へ の 影 響

一九八〇年代の日米経済摩擦は︑その究極的原因を米国経済力の相対的な後退と日本の経済力の台頭にその背景を

求めるならば︑それらの事実が世界経済とわが国にとってどのような重大な影響を及ぼしているかを考・兄てみよう︒

まず第一に︑米国は第二次大戦後特に顕著になった政治的︑軍事的︑そして経済的な絶対優位を背景にパックスア

メリカーナが形成され︑ニューヨークは世界の金融セソターとして重要な役割を演じることになった︒そこでは米国

通貨が﹁国際通貨﹂として﹁金﹂と同等の資格を得て国際間の﹁決済・貸借﹂に大いに使われるようになった︒この

ことは米国が戦争を経てヘゲモニーが拡大し︑米国国内通貨が国際間の﹁基準通貨﹂︑﹁取引通貨﹂︑そして﹁準備通

貨﹂として何れにもアベイラビリティーが向上したことにより︑米ドルが国際通貨として世界各国に自然に受け入れ

られるようになったのと同時に︑IMF通貨体制の成立により制度的にも﹁国際通貨﹂としての地位を確立していっ

たのであった︒このように米ドルを中心に戦後の新たな為替相場体系がIMF体制の下で成立し︑固定(変更可能で

あるが)されるようになった結果︑米国は戦争を通じて保有することになった世界の貨幣用金の約三分の二をパッキ

ングに積極的にグローバルな資金の還流を実行することになり︑この米国による積極的な資金の還流こそが戦後各国

の経済復興に大いに役立つことになったのであり︑米国自身もヨーロッパ諸国の保護主義的ブロック経済圏の成立を

遅らせ︑米国製品のヨーロッパ市場からの締め出しを阻止することができたのであった︒そのことはまた戦争によつ

て拡大し続けた米国の生産高を縮小させることなく戦後恐慌の脅威を回避することが出来たのであった︒そして戦後

四七年を経た現在︑ウォール街は国際金融セソターとしてグローバルな資金の流入と還流を最も効率的に行なう重要

(13)

日米経 済 摩 擦 の 一考 察 13

な役割を果しており︑その国際金融センタ!の機能の低下は︑為替相場体系の安定︑適正金利の実現︑資源のグロー

バルな適正配分︑等に重大な影響を与えることとなり︑国際間の経済取引の円滑な遂行と繁栄に深刻な影響を与える

ものである︒この国際金融センターの機能の低下は︑例えば中東諸国での戦争危険の増大や累積債務国問題でのモラ

トリアムやデフォルトによる金融不安の拡大によっても起きるが︑この場合は国際緊張が解消されるまでの一時的で

過渡的な場合が多いが︑世界経済の中心国である米国への信認の低下または不信によって起こる場合は︑米国経済の

信認が回復するか︑またはヘゲモニーの移転が完全に実現するまで金融センターの機能の低下が長期間続くことにな

るので︑その間の世界経済に及ぼす影響は深刻で重大である︒現在の米国経済への信認の低下が為替ディーラー達に

ドル相場の現状水準に疑問を抱かせ︑新たな為替相場の均衡体系を模索するためのオーバーシューティングを助長さ

せることになっている︒

第二に︑そのドルの先安感は︑ウォール街での﹁決済・貸借﹂資金の合理的でグローバルな還流を難しくさせ︑先

進主要各国の金融.資本市場に投資資金が滞留しマネーゲームを煽ることになっている(表11)︒この結果︑一方で経

済の実勢を反映しない株式.債権相場の高騰や︑東京︑ニュ1ヨーク︑ロソドン等の大都市の不動産価格を急上昇さ

せることにもなった︒

また第三に︑NICSを始め累積債務国の多くが最も資金を必要としているにも拘らず︑世界経済の低迷による債

務支払い能力への不信から彼らに投資がなされ難い状況にある︒このような状況は累積債務国をいっそう苦しめるこ

とになり︑モラトリアムやデフォルト宣言を債権・債務者のどちらかが出すかもしれない︑との債務不履行の可能性

への国際緊張がいっそう高まる状況であり︑米国のヘゲモニーの低下が累積債務国問題の解決を遅らせるばかりか︑

国際金融不安での国際緊張を高める要因ともなっている(表6)︒

(14)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 14

Ext翻P器灘 縦 響 幣 甘 舗 懇 ・ed)

(単 位 百 万 ド ル) (US$mil.;

1982

鞭 鰍

s7,544 16,228 14,615 6,?34 100,283 14,731

13,953 9,076 105,448

20,628 18,514 19,512 S,031 8,929 174,922

51,642 50,179 15,886 12,124 5,278

32,71.4 4,438

4,578 5,289‑

32,273 838 8,133 6,865 33,527 10,14

5,397 1,046 5,993 4,681

1983

う ち 対 金 融

機 関Of

which financial markets

12,237 119,494 22,ss9 21,685 21,152 10,593 10,579

1984

34,84274,659

4,16816,112

4,432'1.5,765

‑・ 一一9 ,4576,334;

搬 鰍

33,8661.10,506 969116,368 7,49912,211

9,34011,G41 40,271129,392

11,51?

7,212 1,612 8,017 5,2'73

24,983 22,862 22,295 12,226 i1,612

129,296221,532166,961248,225

44,580 39,939 12,313 11,680

66,759 59,495 25,445 12,914 6,872

59,718 46,249 20,765 12,555 5,004

70,071 68,535 26,746 i7,249

37,669 4,365 4,580 7,480 32,165 798 7,100 8,373 45,257 13,590 7,155

2,332 9,05s 5,575 189,134

1985

灘 継

83,831 17,821 15,850 12,452 1.23,062

17,751

62,481 53,524 23,072 16,989

13,664

13,016

×53,242 29,126 26,625 26,650 13,834 13,561 271,776

72,510 73,S94 35,504 16,650

44,202';

4,798 4,584 9,870

34,784 848

8,456 53,528 17,251

デ ッ ト ・サ ー ビ ス ・ レ

イ 鄭

ratio r 29.4',

30.91

19.7

2虫81

7,779 3,218 9,961 6,237

204,048 63,883 57,451 30,497 16,441

10,17212,73510 ,8398,7653,702

惣 羅 黙 業織瀞鍛灘 謡il

(出 所)日 本 銀 行 調 査 統 計 局 「国 際 比 較 統 計 」1987年 度 。

69

0900δ 31181121r338

nE 62 96ー︑コ創ー易]託卸乱肱拡勿飢

(15)

露米経 済 摩 擦 の一 考 察 15

hls融関ド旧α

審 讐

1975年 Year

5,518 72 2,675 1,978 5,9sa

r・

2,067 28 4,59s 1,280 1,656 34 691 439 24,II4

8,623 8,988

1,250

..

476 15,258

3,189 5,915 2,633 27,748 4,842 4,475 1,053 37,817

5,709 7,994 12,232 1,338 1,394 45,2?8

11,414 14,132 3,124 1,262 3,?33

ノミ

Europe

Turkey

イ ス ラ エ

Israel

Greece

中 東 ・ ア フ リ カiVl iddleEast・Africa

EgSTpt ア ル ジ ェ リ ア

Algearia ナ イ ジ ェ リ ア

Nigeria ア ジ ア 。大 洋 州

Asia・Oceania

Korea イ ン ド ネ シ ア

Indonesia

India 'マ レ ー

Malaysia

リ ピ ン

Philippines

米C

aribbeanand LatinAmerica

Mexico

Brazil ア ル ゼ ン チ ソ

Argentina

Venezuela

Chide 合T

。ta1計1・26,…140,・92 (注)(1)TheWorldBankWorldDebt

TaLblesに よ る 。

(2)地 域 別 区 分 は,上 記 資 料 に 基 づ き,ヨmッ パ は 地 中16力 国 を 抽 出 。  

第四に︑米国政府の二千億ドルを超える巨額な財政赤字は︑それをファイナンスするために継続的な米国国債の円

滑な消化が必要であり︑そのためには米国国債の魅力を維持すると同時に米ドル相場の先安感を一掃させるために︑

米国金利を相対的に高めに堅持する必要があった(表7)︒しかし︑米国の高金利政策は財政負担を益々過重なものにし︑

米国企業の損益分岐点を下げ︑景気の先行きにいっそうの不安を抱かせる結果となるので︑ドルの先安感とインフレ

懸念を予想させ︑またそれが景気の先行き不安となり繰り返される悪循環を連想させる状況になっている︒このよう

な状況の中で︑米政府が日本や西独に比べ相対的に金利を高めに誘導することで世界の金融セソターの機能を維持

しようとする姿勢は︑第一次大戦後のイギリスが一九二五年金本位制復帰後から一九三一年の世界恐慌により金本位

制を離脱するまで︑常に米国に対して金利を高めに誘導することで世界の金融センターへ﹁資金の流入﹂を誘引した

事実と酷似している(衷8)︒しかしその後︑三一年六月のオーストリァのクレジットアソシュタルト銀行の経営破綻が

引金となりロンドンからの資金の一斉の引揚げにより︑イギリス金本位制の崩壊を決定的なものにしたのであった︒

(16)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 16

表7日 米金利 の推 移

公 定 歩 合TB(3カV‑一)ト 公 定 歩 合 賑 集 妊笏)ト 6886%

︑ ︒

B︒9︒5πP

α㌫45軌 乳αααa←4a生4︒4a翫aaaaa1 5・肪5︒25肪5︒5︒

︒ ︒

︒ ︒

・ ︒

・ ︒

5︒←

・ ︒

1←5︒←α4&α5a&

99即盟︒4弟︒3aα砿娼%Bお駆姶弱弱餌66研69㏄如

← ㌫乳αL4q&軌 乳臥臥臥臥翫臥㌫翫臥臥臥&a‑■ーゴ⊥‑←

5000000000000←0205000550555

臥α軌aaa&&&牝 ㌫㌫a

‑←‑⊥

月012123456789

哨 ■

¶ ■

‑←

誰 灘 灘 雛 離

(注)年 率%,公 定 歩 合 は 期 末 。

(出 所)毎 日新 聞 社 「週 刊 エ コ ノ ミス ト」 昭 和62年12月17日 号,IMF月 報 。

このような両大戦間の前

例もあるように︑巨額な

双子の赤字を抱えながら

金融セソターとしての機

能を堅持しようとする米

国の努力は何かをきっか

けに破綻が起きるのでは

⁝⁝︑との懸念を抱かせ

ることとなっており︑世

界恐慌再来への危惧が世

界のちょっとしたニュー

スでも金融・資本市場を

過敏に反応させる状況に

あり︑それが世界の金融

不安を増幅しているとい

えよう︒

第五に︑第二次大戦後︑

米国は戦争を通じて農産

(17)

日米経 済摩 擦 の一考 察 17

表8雨 大戦間の 日米間の金利差

年r̲x喉 国1米 国1英 一米 陣1月 喉 国

1米 国 1英 一 米

192 X2/27 1 4.0 3.5 o.5 03/06 4.0 4.0

03/05 5.0 3.5 1.5 03/14 4.0 3.5 4.5

08/06 4.5 3.5 1 03/20 3.5 3.5 0

10/01 4.0 3.5 0.5 05/01 3.0 3.5 一 〇.5

X2/43 5.0 3.5 1.5 05/02 3.0 3.0 0

1926 of/os 5.0 4.0 1 os/Zo 3.0 2.5 0.5

44/23 5.0 3.5 1.5 12/24 3.0 2.0 1

08/13 5.0 4.0 1 1931 05/08 3.0 1.5 1.5

127 0/21 4.5 4.0 0.5 05/24 2.5 1.a 1

08/05 4.5 3.5 1 07/23 3.5 1.5 2

X92$ 02/03 4.5 4.0 0.5 07/30 4.5 ]..5 3

05/18 4.5 4.5 0 09/21 6.0 1.5 4.5

07/13 唾.5 5.0 一 一〇.5 10/09 s.o 2.5 3.5

1929 02/07 5.5 5.0 0.5 10/16 6.0 3.5 2.5

1:1・ 5.5 s.o 一 〇.5 X932 Q2/18 5.0 3.5 .5

49/26 6.5 6.0 o.5 02/25 5.Q 3.0 2

10/31 s.o 6.0 0 0310 4.0 3.0

11/01 6.0 5.0 1 03/17 3.5 3.Q 0.5

11/15 s.o 4.5 1.5 44/21 3.0 3.0 0

11/21 5.5 4.5 1 05/12 2.5 3.0 一 〇

.5

12/12 5.0 4.5 0.5 06/24 2.5 2.5 0

193Q 02/06 4.5 4.5 0 06/30 2.0 2.5 一 〇.5

02/07 4.5 4.Q 0.5

(注)各 国 中 央 銀 行 報 告 お よ びEconomist銀 行 報 告 お よ びEconomist. .

行 調 査 統 計 局 「外 国 為 替 統 計 」 昭 和10年 。  

) 物から工業製品に至るまで国際

競争力の絶対的優位を背景に戦

後の米国製品の輸出先市場の継

続的確保のため自由貿易主義を

強く唱え︑その見返りに国際機

関を通じてまたは相対で種々の

経済援助を自由主義陣営の各国

に行なってきた︒そのことが米

国の影響力を高め︑米国との関

わりをより緊密にし︑米国経済

と各国の相互依存関係を強める

ものになっていった︒そして米

国のヘゲモニーの下で自由貿易

のルールを基調に国際分業がグ

ロ!バルに展開され︑各国が分

業の利益を享受することで戦後

の経済的繁栄が続いてきた︒し

かしながら︑元来自由貿易を唱

(18)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 18

える国は国際競争力の優位にある場合であり︑米票競争力蔭りを見せ始めたとき︑保護主義的要請が一部米国の

劣位産業から出て来ることは必然的ともいえよう︒このたびの保護主蓄の強い﹁包括通商法案﹂も見方によっては

﹁市場が閉鎖的である国﹂や﹁不公正な取引慣行﹂を行なっている国に改葦迫るのに必要な﹁相互義を徹底させ

る﹂法案であり・米票畠貿易嚢を堅持する姿勢の一端であるとの見解も存在する︒しかし︑.航までずっと問

題としなかった事柄が一九八三年頃から急速医範囲に亙ぞ摩擦を生じるようになった.芝自体が︑米国の対外通

商政策の姿勢の変更とも受け取られるのであり︑﹁国防関連条項﹂や﹁関税法三三七条改正案﹂等も含め米国議会の

保護義色は強くなったと言えようご﹂のような米国議会の保護義的潮流を何としても押し留める必覆は︑畠

貿易の下で屡分業の利益叢大限享受している日本と西独にとっ董要であり︑他のG5︑G7のメソ︒→と協力

し解決に鋭意努力すべきである︒

何 れ に せ よ ・ 米 票 世 界 各 国 と 最 大 の 関 わ り を 持 っ て 世 界 嚢 が 運 営 さ れ て い る ︑ と い う 妻 か ら も 米 国 讐 力 の

低 下 に よ る 世 界 経 済 へ の 影 謹 多 大 で あ り ︑ 米 国 経 済 の 浮 沈 は 世 界 各 国 に 広 藷 で 深 刻 な 影 響 を 直 接 . 間 接 に 及 ぼ す

結果になっている・そして・ドル信認の低下が為替相場の大幅な変動をもたらし︑そして︑ドル離れ現象は二︑ー.

}への﹁決裁・貸借﹂の資金の流入を低迷させることになり︑その結果資金のグ・Lハルな還流が円滑に行なわれ

なくなることで資金の偏在が金融・資本霧での歪みを引き起こし︑世界経済本来の護を阻虫口する.﹄とになってい

る・さらに・米国経済の不振が累積債務国問題の解決を遅らせることにもなっている︒.あような状況の中で︑米国

の 保 護 貿 易 主 蓄 の 強 い ﹁ 包 括 通 商 法 案 ﹂ に 象 徴 さ れ る よ う な 保 護 貿 易 嚢 の 潮 流 の 台 頭 は ︑ 国 際 分 業 の 展 開 に よ り

簗 を 続 け て き た 世 界 響 髭 を 落 と す も の で あ り ︑ 何 と し て も 阻 止 せ ね ぽ な ら な い 重 委 問 題 で あ る ︒

(19)

日米 経 済摩 擦 の 一考 察 19

三 ︑ 日 米 経 済 摩 擦 に よ る 日 本 へ の 影 響

次に︑日本経済にとってどのような深刻な問題を引き起こすことになっているかを考えて・宝う・まず笙に・日本に対する広範な分野での﹁霧の開放﹂と﹁不公正な取引慣行﹂改善の強い対日案により・日本霧は遅かれ早か

れ﹁物とサービス﹂の両面で大幅な開放と畠化が現実のものとなっている・これまでに欧米人から見て日本独特の取引慣行や複雑な流通機楚より︑米国製品の対日輸出と米国企業の日本市場へのア宅スを讐くしてきた各種の規制.制限や複雑な手続き︑流濃構︑各種の制度等々は大幅に緩和あるいは撤廃せざるを得なくなっており・日本企業は諸外国とのいっそう厳しい撃に直面せねばならなくなろう︒これまでの米国政府は米国製品と米国企業のた

めに日本市場の最大限の開放を要求し︑為替調整による不均衡の解消を考えてきた・この米政府の政策スタンスが﹁円相場の継続的高値・卯進﹂と﹁日本企業との競争激化﹂を招いており︑その結果日本経纏造を大きく変貌させる

璽過程が進んでいる︒.︑の日本の経済構造の変貌には︑;に︑国際競争力のない生産性の低い企業や産萎ど市

場開放の進展により諸外国との厳しい競争の激化を通じて撤退や肇を余儀なくされるか・または大手企業や外国企

業との合併.提携での生き残り策を見いださねばならないであろう︒二つに︑円相場の継続的高値昂進は﹁外国通貨

建て﹂取引をしてきた輸出産業の採算を悪化させることになり︑この理由からも生産性の低い産業や企業ほど困窮し・

新たな生き残り策を見いださざるを得なくなろう︒

﹁競争の激化と円高﹂の二つの要因が︑外国企業産業との競争を激化させるので︑摩擦を回避させるために欧米

での現地生産を促進させることになったり︑あるいは円高による採算悪化を克服するために・人件費の安いNICSへ企業や工場の移転を積極的に進める.﹄とになっている︒この企業の現地生産や工場移転は︑日本の輸出を急速に縮

(20)

商 経 論 叢 第23巻 第3号 20

表9国 別 ・商 品 別 貿 易 額 輸 入 額 構 成 比(%) TradeValuebyCountryandCommodity(continued)Imports:PercentageComposition

製品計

Total of products

(5.6・

7・s)

そ の 他 工 業製品

Other industrial products

C6・$)

ヰけ   ・機醐&柳い皿の

 

騨 耀 翻 剛 窪

化学製品

Chemi‑

calS

(5)

24.6 24.0 21.0 21.5 22.61

25.0 27.1 28.1

13,0 13.1 10.8 10.0 11.6 12.2 13.4

13.51

7.0 6.4 6.O G.3 5.9 7.1 7.7 S.3

4.6 4.5 4.2 4.4 5.1

」.6 6.0

G.2

燃 料

Fels

(3}

原 料

Raw materials

(2・4)

Food‑

stuffs SITC

XO.1}

39.8

×1.2 50.1 51.G 50.4 47.3 45.1

×3.8

20.3 20.8

rl

14.S X5.0 15.0 15.0 14.5 14.5

13.1 10.5 Z1.3 11.2 11.9 11.9 1.2.2 年Year

1978 1979

・'1

×981 1982 1983 1984 1985

日 本

Japan

58.6 54.7 52.7 55.0 57.2 63.e' G8.6

"r1 .9 27.21

25.0 23.6 24.7 25.5 26.3 27.9 28.2 27.7

26.U 25.5 26.7 27.7 33.2 36.4 39.5 3.7

3.6 3.6 3.6 4.4 4.2 4.2 4.2 24.5

29.3 32.9

31.1' 26.7 22.4 18.7

×5.5

5.9 5.6 4.8 4.7 3.9 4.1 3.8 3.4 9.3

8.8 1 7.4 7.7 7.6 6.9 6.8 1978

1979 1980 1981

×982 1983 1984 1985  

国米

US

(注)(1)OECDStatisticsofForeignTradeに よ る 。(2)商 品 分 類 は 圏 際 標 準 貿 易 分 類(SITC)に よ る 。(3)米 国 はF.O.B価

(出 所)日 本 銀 行 調 査 統 計 局 「国 際 比 較 統 計 」1987年 度 。

小することになると同時に製品の

逆輸入が増加することで貿易収支

の黒字を急速に縮小させ︑その反

面︑企業の海外進出に伴う資本の

直接・間接投資が急増することに

なり投資収益を増加させている︒

そのため今後日本の経常収支は︑

貿易黒字の減少を補う形で貿易外

収支の好転が進み︑いわゆる国際

収支発展段階説で言う﹁成熟型の

債権国﹂への変貌が進むことが予

想される︒またコスト削減のため

の企業の海外移転は︑付加価値の

低い労働集約的な産業を中心に近

隣の東南アジアNICSへの企業

進出が顕著となっており︑わが国

とそれらヒソターラソドとの関係

よ︑さらにいっそう緊密なものとセ

(21)

日米経 済摩 擦 の一考 察 21

なりつつある︒また︑自動車組立工場の場合のような親企業の海外移転は︑多くの下請け企業や関連部品会社を伴

うことになるので︑わが国の特定分野の産業の空洞化は予想以上に早期に促進されることになり・その反映として日

本の企業の雇用機会が急速に縮小することが予想される︒さらに︑日本企業の海外進出は・生産性の低い部門から付

加価値の高い高度技術を必要とする部門へ移行して進んでおり︑日本はこれまでの原材料を中心とする輸入嵯氾から

製品輸入比率が急速に高まり︑今後もいっそう拡大することが予想される(表9)︒

以上のよう管本企業の海外進出に伴う工場移転は︑日米間の経常収支の不均衡に根ざした日米経済摩擦の鎮静化

に大いに貫献するものと考・葦れるが︑他方では日本経済の構造に大きな変貌も持たらすものであり・その影響は日

本経済全体に広範囲で深刻な影響を与えることになろう︒すなわち︑①競争の激化は企業の合併・提携や海外進出を促し︑②製品輸入比率を高め︑③貿易収支の均衡化と投資収益の急増で貿易外収支の好転による貿易立国から金融大

国への変身を促し︑④輸出減少での国内産業の不振による雇用不安︑等が考えられる︒しかしながら・このような日

本の経済構造の変貌は結局︑日本の生産性の低い産業の国内生産を中止し︑生産性の高い産業のみが生き残ることを意味し︑日本経済全体の生産性を高め国際競争力の格段に強い産業・企業のみが日本経済を支えることとなる︒その

結果︑日本の産業塗︑同い生産性により高い所得水準が保証され︑より国際競争力のある経纏造に変貌することとな

ろう︒そして︑市場原理を反映した本来追求されるべき国際分業の展開がなされることで︑国際分業の利益を当該国

と享受し合うことができるようになろう︒

第二に︑日本経済への影響として︑世界一の債権国であり巨額な貿易黒宇を背景とした日本の経済力の台頭は・日本に対する各種の役割分担を要求されることになる︒これまで米国は世界経済の平和と秩序の安定のために国際警察

としての役割を果すのに多大な軍事支出と途上国への経済援助をしてきた︒また︑世界の畠貿易嚢を維持・継続

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