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Taisei Gakuin University 大学男子バスケットボール競技におけるゲーム分析 3 太成学院大学の関西学生バスケットボール 4 部 A リーグでの戦い Game Analysis in Men s College Basketball Game 3 -Games played by

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Academic year: 2021

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大学男子バスケットボール競技におけるゲーム分析 3

―太成学院大学の関西学生バスケットボール 4 部 A リーグでの戦い―

Game Analysis in Men’s College Basketball Game 3

-Games played by the Taisei Gakuin University in Division 4A of the Kansai Men’s Basketball League 2011-

高 橋 清

Kiyoshi TAKAHASHI

<要約> 本研究は 2011 年 8 月 27 日~10 月 16 日 まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ 戦 4 部 A リーグの上位 4 チームの対戦した 6 試合を 対象とし,オフェンスの攻撃形態が試合にどのよう な影響を及ぼし勝敗に関係するかについて,ファー スト・ブレイクを 3 種類,セット・オフェンスを 5 種類に分類し,比較して分析を試みたものである。 その結果,対象4チームにおいてファースト・ブ レイクの試行回数が多く,成功率の割合が高い数値 を示し準成功率・失敗率が低い数値を示した場合, 試合の勝敗に影響を及ぼすことが認められた。 セット・オフェンスにおいては,攻撃形態を 5 種 類の動作に分類し集計した結果,各チームの特徴が みられた。太成学院大学は「drive」からディフェン スを崩すし,そのプレイにインサイドプレイヤーが 「合わせ」というコンビネーションプレイとインサ イドからキックアウトされたパスよる「shot」が多 く用いられた。 この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握で きるとともに,今後の練習プログラムの設定やコー チングに役立つと考えられる。 <キーワード> バスケットボール,ゲーム分析, ファースト・ブレイク,セット・オフェンス 1. はじめに 2011 年度の関西学生バスケットボールリーグ戦 は前年度と同じ形式で,各リーグ 8 チームにおける リーグ戦であり,太成学院大学バスケットボール部 は2010年度の4 部Bリーグ戦において優勝という成 績を収めた結果,自動昇格をはたし,2011 年度のリ ーグは 4 部 A リーグの所属となった。 対戦方式はリーグ所属の各チームと 1 回戦総当た りを行い,上位 4 チームと下位 4 チームに分かれて 順位決定リーグ戦が行われ,最終順位を決定する方 式である。 太成学院大学バスケットボール部は,1 回戦総当 たりの結果,5 勝 2 敗という成績で1次リーグ 3 番 目の成績を残し,2次リーグ上位 4 チームで行われ る順位決定リーグ戦の3試合を行い,1 勝 2 敗とい う成績の結果,勝ち点 8 を獲得し昨年度と違うワン ランク上の 4 部 A リーグにおいて第 3 位という成績 を収めることが出来た。 4部 A リーグ所属のチームの中でも,一番小柄な チームであり(登録メンバーによる平均身長は,追手 門学院大学:175.6cm,大阪大学:176.9cm,和歌山大 学:173.6cm,近畿医療福祉大学:174.3cm,関西福祉 科学大学:171.8cm,兵庫県立大学姫路:173.3cm,太 成学院学:171.2cm,奈良教育大学:174.2cm)各地区

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大会,全国大会の経験者もいないチームとして試合 で勝利を得るためには,対戦相手より小柄なチーム であることを常に意識させ,日々の練習において個 人の取り組みとして「脚力を養うこと」,チームの取 り組みとしては,ヘルプアンドリカバリーによるチ ームディフェンスの構築と,オフェンスの戦術とし てファート・ブレイクの精度とセット・オフェンス におけるコンビプレイを中心にチームプレイの確立 を追及した。 バスケットボール競技の原点は集団的な対峙であ る。そして集団的な対峙を打破し得点を得ることが, 勝敗に影響を及ぼす。そのため,コート上のプレイ ヤーはボールを奪い合い,相手チームより多くの得 点を得ることを目的とする。そのボールを奪いボー ルを保持することで,ディフェンスからオフェンス へと切り替わる。チームとしてパス,ドリブルを利 用してボールをフロントコートに進め,試合の中で シュートを成功させるためには,オフェンスの戦術 を明確にし,プレイヤーたちが共通意識を持つ必要 がある。 各チームにおいて,ボールの保持後に最初のオフ ェンスの選択肢として,ファースト・ブレイクを施 行するケースが多い。そのファースト・ブレイクは 最もシュート成功率が高いオフェンス手段である。 なぜならば,ボールを保持した瞬間に相手チームは 最も広いフロアをディフェンスしなければならない という不利な状況であり,逆にオフェンスはディフ ェンスをアウトナンバーしやすい状態であるかであ る。オフェンス手段として最初にファースト・ブレ イクが施行できない場合は,次のオフェンス手段と してのアーリー・オフェンス,セット・オフェンス とオフェンスは移行される。移行されたチーム・オ フェンスにおける戦術が,チームが勝利を得るため の一因と考えられる。1) そこで,本研究では太成学院大学の 2011 年度関西 学生バスケットボール 4 部 A リーグ戦での戦いを, オフェンスの攻撃形態をファースト・ブレイクとセ ット・オフェンスに分類して,検証することを目的 とした。 2. 方 法 2.1 研究の対象 本研究では,2011 年 8 月 27 日~10 月 16 日まで開 催された,関西学生バスケットボールリーグ戦,4 部 A リーグにおける男子 8 チームによる試合の 1 回 戦総当りの結果,2次リーグ順位決定リーグ戦の 6 試合を対象とした。比較対象は,上位 4 チームにお ける2次リーグ順位決定リーグ戦に進出したチーム (優勝:大阪大学,2 位:和歌山大学,3 位:太成学 院大学,4 位:追手門学院大学)である。また,各チ ームのスタートメンバーにおける平均身長は大阪大 学 182.2cm,和歌山大学 176.2cm,太成学院大学 174.2cm,追手門学院大学 178.4cm である。 2.2 分析の方法 VTR から抽出したデータと関西学生バスケットボ ール連盟が発行している公式ボックススコアを基に, 各チームの攻撃方法をファースト・ブレイクとセッ ト・オフェンスに分けた。なお,ファースト・ブレ イクを試行してシュートを決めた場合を成功,ファ ースト・ブレイクを試行したがシュートを決められ なかった場合を準成功,ファースト・ブレイクを試 行したが,シュートまでいかない場合を失敗とした。 また,セット・オフェンスにおけるシュートまで の過程において,パスを受けたらシュートする 「shot」,ドリブルをしてからシュートする 「penetrate」,ドリブルからレイアップシュートす る「drive」,オフェンスリバウンドをとってシュー トする「rebound」,スクリーンを利用してシュート する「screen」の 5 種類の動作に分け分析をする。2)

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3. 結果と考察 3.1 ファースト・ブレイク数の比較 11.1 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9 12 大阪大学 和歌山大学 太成学院大学 追手門学院大学 図 1 ファースト・ブレイク試行回数の平均 図 1 は各チームの 1 試合当たりのファースト・ブ レイクの試行回数の平均を比較した結果である。 どのチームにおいても,ゲームの戦術としていか なるときでもファースト・ブレイクを最初のオフェ ンスのオプションとしている。3) ファースト・ブレイクの試行回数においては,大 阪大学,和歌山大学,太成学院大学,追手門学院大 学ともに差違は見られなかった。 今回のリーグ戦で優勝した大阪大学は,4 部A リー グの中でもスタートメンバーの平均身長が 180cm を 超える唯一のチームであり,インサイドプレイヤー の 2 人は 187cm,188cm と他チームを圧倒する高さを 持ったチームである。また,控えのインサイドプレ イヤーも 185cm,181cm と長身者を揃えており,ポイ ントガード,シューティングガード,スモールフォ ワードともに運動能力の高いメンバーを各ポジショ ンに配置しているチームである。このチームの一番 の特徴は,ベンチメンバーもスタートメンバーと遜 色ないプレイができるメンバーが揃っているため, どの試合においても平均 14 人前後のプレイヤーが コートでプレイするチームである。 チームとしてファースト・ブレイクを施行する多 くのケースは,長身の 2 人のインサイドプレイヤー がディフェンスリバウンドを獲得し,アウトレット パスをポイントガードが受けるケースが多く,それ 以外のプレイヤーがウイングとしてサイド・レーン を走り,ラストパスを受けレイアップシュートまで 持っていくシンプルなファースト・ブレイクが行わ れ,試行回数は 4 チームの中で最多であった。 第 2 位の和歌山大学は,センタープレイヤーに 183cm の選手を配置し,脚力のあるスモールフォワ ード,パワーフォワード,突破力のあるポイントガー ドとバランスのとれたメンバーである。また,大阪 大学と同様にベンチメンバーにもスタートメンバー に务らないメンバーを揃えたチームである。 このチームは,ランニングプレイをオフェンスの 戦術のベースとして戦っていると思われる。その結 果としてファースト・ブレイクの試行回数は,4 チー ムの中で 2 番目に多かった。 第 3 位の太成学院大学は,昨年度のチームからポ イントガード,シューティングガード,スモールフ ォワード,パワーフォワードが抜け,脚力のあるセン ター以外は新たなメンバーで今年度のリーグ戦を戦 った。 先にも述べたが,2次リーグ順位決定リーグ戦 4 チームの中で一番小柄なチームであったが,1 回戦 でのチームデータを基に,相手チームの長身者プレ イヤーに対してディフェンスリバウンドにおけるブ ロック・アウトとの徹底と,ガード, シューティング ガードが積極的にディフェンスリバウンドに参加す る意識を持たせ,チームとしてディフェンスリバウ ンドを獲得するように練習から取り組んだ。 その結果として,各試合においてポイントガード, シューティングガード,スモールフォワードが多く のディフェンスリバウンドを獲得した。そのため脚 力のあるセンターがファースト・ブレイクにおいて 第一線のリードマンとしてウイングになるケースが 多く発生し,有効なファースト・ブレイクを各試合で 施行している。 追手門学院大学は,今年度 3 部 B リーグより降格 したチームであるが,各ポジションに個人能力の高 い選手を配置しているチームである。インサイドプ レイヤーには 183cm,184cm の選手を配置し,ボール

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キープ力のあるポイントガード,得点力のあるシュ ーティングガード,脚力のあるスモールフォワード とバランスがとれたチームである。 ディフェンスリバウンド獲得後は,どのプレイヤ ーも積極的にファースト・ブレイクに参加しようと いう意識は見られたが,チームとして組織的にファ ースト・ブレイクを仕掛けようとするケースよりも, 個々の能力で対峙を打破しゴールに向うケースが多 く,他の 3 チームとはファースト・ブレイクにおけ る戦術に違いは見られたが,試行回数における差異 はなかった。 3.2 ファースト・ブレイク成功回数の比較 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 大阪大学 和歌山大学 太成学院大学 追手門学院大学 失敗 準成功 成功 図2 ファースト・ブレイク成功率の割合 図 2 は各チームのファースト・ブレイクの成功率 の割合を比較した結果である。 成功の割合では,優勝を収めた大阪大学が他の 3 チームと比較して高い値を示した。この要因の一つ として,インサイドに配置されている 185 ㎝を超え る 2 人の長身のプレイヤーが,ほとんどのディフェ ンスリバウンドを支配したため,アウトレットパス からのボールを突破力のあるポイントガードが保持 するケースが多く,ミドル・レーンをドリブルミド ルマンとしてファースト・ブレイクの起点となり, それ以外のプレイヤーがウイングとしてサイド・レ ーンを走るため,成功率における数値が高い値を示 した。 太成学院大学は,ファースト・ブレイク成功率の 割合は 3 番目であった。昨年,一昨年は,成功率が 共に 80%を超え,所属していたリーグにおいて 1 番 高い値を示していた。しかし,今年度のリーグにお いての成功率の割合が 70%台であった。その要因と して考えられることは,4 年間ポイントガードを勤 めたプレイヤーが卒業し,センターポジション以外 の 4 つのポジションを新たなプレイヤーで,リーグ 戦に臨んだことが,成功率 70%台に止まった一つの 要因と考えられる。次に考えられる要因として,日々 の練習でファースト・ブレイクのドリルを取り入れ 時間をかけて練習をしてきたが,実際の試合では, ポイントガードの経験不足の部分がファースト・ブ レイクの失敗につながるケースがあり成功率の数値 に反映した。 一方,ファースト・ブレイクを試行したがシュー トを落とした準成功率の割合では大阪大学が最も低 く,最も高い追手門学院大学と差違がみられた。 この結果には,ディフェンスをアウトナンバーの 状態にしたが,ディフェンスプレイヤーがオフェン スプレイヤーの動きを予測し,オフェンスがノーマ ークでシュートにいけなかった場合,またアウトナ ンバーでない状態であってもオフェンスプレイヤー がシュートを試みる場合,もしくはアウトナンバー の状態でもディフェンスプレイヤーにシュートをブ ロックされたケースも含まれる。4)特に,準成功率 が 20%を超える追手門学院大学は,アウトナンバー が成立していない状態でもシュートを試みる場合が 多かった。 また,失敗率の割合では追手門学院大学が最も高 く,最も低い大阪大学と差違はみられた。 この結果は,チームとしてファースト・ブレイク をオフェンスの戦術として試行するケースが多いチ ームと,個人の能力や判断でファースト・ブレイク を試行したケースが多いチームとの差であると思わ れる。個人の能力でファースト・ブレイクを試行す るケースでは,アウトナンバーでない状態でもシュ ートを試みるケースが多くあり,ターンオーバーに なる場合,アウトナンバーの状態であってもボール

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保持者が走っているプレイヤーに無理なパスをし, ミスにつながってしまった場合が多くみられた。 ファースト・ブレイクを試行し,成功させるため には,ボールを保持した時点でディフェンスがどの ような状況なのかを瞬時に判断する能力を向上させ ることが重要である。5)チームとしてファースト・ ブレイクの練習を取り組む際に,「ボールを奪った らファースト・ブレイク」という共通意識をプレイ ヤーに持たせることである。それによって,誰が「走 るウイングマン」になるか,誰が「パスを出すパッ サー」になるかも大きなポイントである。どちらか にファースト・ブレイクの意識が欠けていれば成功 はしない。チームのルールとして共通意識を持ち, いかに練習で実践することが成功のポイントになる。 その意識と同時に,ボールを保持した時点でどん なファースト・ブレイクを行うかの判断ができなけ ればならない。成功率の高いファースト・ブレイク から順に狙うべきであるから,最初はワンパスのワ ンマンによるファースト・ブレイクであり,次に狙 うのが 2 対 1,さらに 3 対 2 とういアウトナンバー の状態である。そのためには,ボール保持者の判断 により味方プレイヤーに正確なパスを送ることが重 要であり,パスのスキルの向上と共通意識を持つこ とが,成功率の高いファースト・ブレイクの試行に つながりチームの勝敗に影響を与えると考えられる。 3.3 セット・オフェンスの種別の比較 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% shot pene trat e driv e rebo und scre en 大阪大学 和歌山大学 太成学院大学 追手門学院大学 図 3 セット・オフェンスの種類別割合 図 3 は 1 試合当たりのセット・オフェンスの種類 別割合を比較した結果である。 太成学院大学は,昨年度のメンバーより残ったプ レイヤーは脚力のあるセンターだけであったが,シ ュート力のあるプレイヤーをシューティングガード, スモールフォワードに配置し,そのプレイヤーにノ ーマークで打たせるオフェンスを多用した。特に多 用したオフェンスとしては,№15 が逆サイドからリ ングに対してカッティングし,ディフェンスを崩す し,そのプレイにインサイドプレイヤーの№9,№16 との「合わせ」によるコンビネーションプレイが頻 繁に発生した。もう一つのケースとしてボールを一 度インサイドの№9 にキープさせ, 相手ディフェン スを引き付けさせてから,アウトサイドシュートの 得意な№22 にキックアウトし「shot」のプレイも多 く用いられた。また,№24 の 1 対 1 からの「drive」 及び「penetrate」のケースもあり, №9,№22,№ 24 のプレイヤーが得点ランキングベスト 10 にラン クインし, №22 は 3 ポイント王を獲得する結果で あった。 大阪大学は,インサイドに 2 名の長身者とオール ラウンドにプレイできるフォワード、アウトサイド シュートを得意とするシューティングガード,突破 力のあるポイントガードを有し,また、交替メンバ ーも各ポジションにおり,選手層が厚くバランスの とれたチームであった。セット・オフェンスの起点 となる№7 のプレイは,1 対 1 からの「drive」及び 「penetrate」が多く,シュートだけでなくコンビネ ーションプレイによる「合わせ」も多かった。また、 インサイドプレイヤーの№8,№10 のポストプレイ を中心にペイントエリア付近での「shot」のプレイ も多く用いられた。 和歌山大学は個々の運動能力も高く、各ポジショ ンに適材適所のプレイヤーを配置している。その中 でも,インサイドプレイヤーを中心としたセット・ オフェンスがチームとして確立されていた。そのセ ット・オフェンスのベースとして「screen」を多用 した。シューティングガードの№21 には,№6,№

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21 のピックアンドロールによるインサイドスクリ ーン,もしくは,№6,№21 のインサイドプレイヤ ーに中距離のシュート力があるので,主に彼らにゴ ールから離れたフリーのポジションを作る戦術であ るダウンスクリーンが多く用いられた。 追手門学院大学は,突破力のあるシューティング ガードがセット・オフェンスの起点となるチームで あった。個人能力の高いプレイヤー№6 がフォワー ドポジションでボールを保持するケースが多く,そ の後は 1 対 1 からの「drive」,「penetrate」でディ フェンスを崩し,そのプレイからのシュートだけで なく,インサイドプレイヤーの№14 とのコンビネー ションプレイによる「合わせ」のケースも多く発生 した。また,同じポジションから№14 とのピックア ンドロールによる「screen」を用いるケースがあり, そのプレイからの「drive」,「penetrate」も多く用 いられた。 4. まとめ 本研究では,太成学院大学男子バスケットボール 部の 2011 年度関西学生バスケットボールリーグ戦 での戦いをオフェンスの攻撃形態について着目して 検証することを目的とした。 分析対象はオフェンスの攻撃形態であり,ファー スト・ブレイクとセット・オフェンスである。セッ ト・オフェンスにおけるシュートまでの過程におい て,パスを受けたらシュートする「shot」,ドリブル をしてからシュートする「penetrate」,ドリブルか らレイアップシュートする「drive」,オフェンスリ バウンドをとってシュートする「rebound」,スクリ ーンを利用してシューする「screen」の 5 種類であ る。この結果,以下のことが明らかになった。 ファースト・ブレイクの試行回数は,リーグでの 順位決定リーグに進出した上位 4 チームにおいて差 異はみられなかった。このことは,4 部 A リーグに おいてファースト・ブレイクをオフェンスの戦術の 最初の手段として取り入れているチームが上位リー グ進出したと考えられる。 ファースト・ブレイクの成功率の比較について成 功率の割合では,大阪大学,和歌山大学が高値を示 し一番低い追手門学院大学とは 22.3%の差違があ りその差が試合の勝敗に影響を与える要因といえる。 セット・オフェンス種類別の割合については,各 チームの特徴がみられた。能力の高いプレイヤーを 中心に展開するチームは「penetrate」,「drive」と いうプレイの割合が多く,チームとしてセット・オ フェンを展開するチームは「screen」の割合が多か った。太成学院大学は,コンビネーションプレイに よる「合わせ」のプレイ,インサイドからキックア ウトによる「shot」,「drive」及び「penetrate」と バランスの取れたセット・オフェンスを展開した。 今後は,セット・オフェンスのバリエーションと して「screen」を使用しノーマークでの「shot」の 割合を増やすことが必要であると考えられる。 以上の結果は,太成学院大学バスケットボール部 の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プ ログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。 参考文献 1) 高橋清(2012) :「大学男子バスケットボール競 技におけるゲーム分析2」,太成学院大学紀要, 第 14 巻・(通号 31 号)p98 2) 高橋清(2011):「大学男子バスケットボール競 技におけるゲーム分析」,太成学院大学紀要,第 13 巻・(通号 30 号)p92 3) モーガン・ウットゥン,笈田欢治/水谷豊/野老稔/ 中大路哲訳(2000): 『バスケットボール勝利へ のコーチング』,p103,大修館書店 4) 高橋清(2011):「大学男子バスケットボール競 技におけるゲーム分析」,太成学院大学紀要,第 13 巻・(通号 30 号)p93 5) 高橋清(2012): 「大学男子バスケットボール競 技におけるゲーム分析2」,太成学院大学紀要, 第 14 巻・(通号 31 号)p100 参照 URL http://college..jabba-net.com/kansai/men/2011/lea gue/index_top.html

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山本 雅代(関西学院大学国際学部教授/手話言語研究センター長)