• 検索結果がありません。

関西学院大学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "関西学院大学"

Copied!
21
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

関西学院大学

2012年度

自己点検・評価報告書

(付:大学基準協会認証評価結果)

経済学部

2014年3月

(2)

本 書 は 、大 学 評 価 ( 認 証 評 価 )の た め に 本 学 が 大 学 基 準 協 会 に 提 出 し た「 関 西 学 院 大 学 2012 年 度 自 己 点 検・評 価 報 告 書 」( 2013 年 3 月 )と 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果( 2014 年 3 月 ) で あ る 。

構 成 は 、 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果 ( 結 果 と 総 評 の 前 文 )、 各 章 の 報 告 書 に お け る 本 学 の 記 述 ( 1 ~ 3 ) と 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果 で あ る が 、 章 に よ っ て は 評 価 結 果 が な い も の が あ る 。

評 価 結 果

評 価 の 結 果 、貴 大 学 は 本 協 会 の 大 学 基 準 に 適 合 し て い る と 認 定 す る 。 認 定 の 期 間 は 2021( 平 成 33) 年 3 月 31 日 ま で と す る 。

総 評

貴 大 学 は 、1889( 明 治 22) 年 に キ リ ス ト 教 主 義 教 育 と い う 理 念 の も と 、 神 学 部 と 普 通 学 部 を 持 つ 「 関 西 学 院 」 と し て 創 立 さ れ た 。1932( 昭 和 7 ) 年 に 「 大 学 令 」 に よ る 旧 制 大 学 へ と 移 行 し た 後 、1948( 昭 和 23) 年 に 学 校 教 育 法 に よ り 新 制 大 学 と な り 、 学 部 ・ 学 科 お よ び 研 究 科 の 改 組 、 キ ャ ン パ ス 開 設 を 経 て 、 現 在 は 11 学 部 ( 神 学 部 、 文 学 部 、 社 会 学 部 、法 学 部 、経 済 学 部 、商 学 部 、理 工 学 部 、総 合 政 策 学 部 、人 間 福 祉 学 部 、教 育 学 部 、 国 際 学 部 )、13研 究 科( 神 学 研 究 科 、文 学 研 究 科 、社 会 学 研 究 科 、法 学 研 究 科 、経 済 学 研 究 科 、 商 学 研 究 科 、 理 工 学 研 究 科 、 総 合 政 策 研 究 科 、 言 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 文 化 研 究 科 、 人 間 福 祉 研 究 科 、 教 育 学 研 究 科 、 司 法 研 究 科 、 経 営 戦 略 研 究 科 ) を 擁 す る 総 合 大 学 へ と 発 展 し て い る 。 キ ャ ン パ ス は 、 兵 庫 県 西 宮 市 の 西 宮 上 ケ 原 キ ャ ン パ ス の ほ か 、 隣 接 す る 西 宮 聖 和 キ ャ ン パ ス 、 同 県 三 田 市 に 神 戸 三 田 キ ャ ン パ ス と 3 キ ャ ン パ ス を 有 し 、 キ リ ス ト 教 主 義 に 基 づ く 教 育 ・ 研 究 活 動 を 展 開 し て い る 。

な お 、経 営 戦 略 研 究 科 経 営 戦 略 専 攻 は 2009( 平 成 21)年 度 に 特 定 非 営 利 活 動 法 人 A B E S T21 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 け て お り 、 そ れ 以 降 の 改 善 状 況 を 踏 ま え て 、 大 学 評 価 ( 機 関 別 認 証 評 価 ) の 観 点 か ら 評 価 を 行 っ た 。 司 法 研 究 科 は 本 年 度 に 公 益 財 団 法 人 日 弁 連 法 務 研 究 財 団 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 、 経 営 戦 略 研 究 科 会 計 専 門 職 専 攻 は 本 年 度 に 特 定 非 営 利 法 人 国 際 会 計 教 育 協 会 会 計 大 学 院 評 価 機 構 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 け て い る た め 、 基 準 4 「 教 育 内 容 ・ 方 法 ・ 成 果 」 に つ い て 、 そ れ ぞ れ の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 結 果 に 委 ね る 。

(3)

第1章 理念・目的

現 状 の 説 明

(1) 大 学 ・学 部 ・研 究 科 等 の理 念 ・目 的 は、適 切 に設 定 されているか。

経 済 学 部 は永 きに渡 りキリスト教 主 義 に基 づく全 人 教 育 の重 視 と経 済 学 の専 門 的 知 識 の修 得 という2つの観 点 により、関 西 学 院 大 学 の教 育 理 念 を具 現 化 しながらその役 目 を担 ってきた。人 材 の養 成 に関 する目 的 その他 の教 育 研 究 上 の目 的 は、「経 済 学 の専 門 的 知 識 の習 得 とそれに 基 づく現 実 の経 済 活 動 に関 する分 析 能 力 や判 断 能 力 を涵 養 するとともに、関 西 学 院 大 学 のキ リスト教 主 義 教 育 の基 本 理 念 に立 って、社 会 に対 する公 正 な眼 と自 他 を尊 重 する倫 理 性 、さら には世 界 のさまざまの地 域 の人 々とそれぞれの文 化 とに対 する理 解 を育 成 し、世 界 の調 和 的 な発 展 に 貢 献 し う る 人 間 を 養 成 す る 」 と 関 西 学 院 大 学 学 則 第 1 章 第 1 条 第 2 項 ( 別 表 ) に 定 め て い

る。1 - 6 )

学 生 の 大 半 が 民 間 企 業 へ 就 職 す る とい う 状 況 の 中 で 、 経 済 学 の 専 門 的 知 識 に 支 え られ た 企 業 が 求 め る実 践 力 と 現 代 社 会 に お け る 公 正 な 倫 理 観 を 有 した 人 材 育 成 を 行 い 、 専 門 的 知 識 を修 得 し、現 実 の社 会 の背 景 にある様 々な文 化 や歴 史 を理 解 できる幅 広 い教 養 と複 数 の言 語 の習 得 、人 とのコミュニケーション能 力 を身 につけ、「社 会 に貢 献 」し、「自 分 自 身 をも磨 ける人 間 を育 てる」ことを実 践 する経 済 学 部 の理 念 ・目 的 は適 切 であるといえる。1 - 12 ) ,1 - 13 )

(2) 大 学 ・学 部 ・研 究 科 等 の理 念 ・目 的 が、大 学 構 成 員 (教 職 員 および学 生 )に周 知 され、

社 会 に公 表 されているか。

理 念 ・目 的 は、全 学 年 の学 生 に対 して毎 年 春 に配 付 される授 業 科 目 履 修 心 得 に記 載 されて おり、履 修 方 法 、授 業 履 修 内 規 などとともに周 知 されている。(2012年 度 のみ学 位 授 与 方 針 、教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 のみ記 載 )1 - 5 5 ) p .17

また、入 学 時 に経 済 学 部 独 自 で行 われる学 部 宣 誓 式 での学 部 長 講 話 により伝 えられるほか、

チャペルオリエンテーション(礼 拝 )においても、学 部 長 により経 済 学 部 の理 念 と教 育 方 針 について 説 明 がある。くわえて、チャペルアワーでは各 教 員 がそれぞれの教 育 の姿 勢 や理 念 をメッセージとし て伝 える機 会 もある。1 - 5 6 ) また1年 生 の基 礎 演 習 では、これから経 済 学 を学 ぶ初 年 次 教 育 の一 環 として、各 担 当 教 員 の専 門 分 野 や個 性 を生 かしながら、授 業 が展 開 される。

理 念 ・ 目 的 は 関 西 学 院 公 式Webサ イ ト に 掲 載 さ れて お り 、 社 会 に 対 し て も 公 表 さ れ て い る。 受 験 生 に対 してはそのほかに、オープンキャンパスや高 等 学 校 で の説 明 会 に て学 部 説 明 会 を実 施 することにより周 知 を図 っている。教 職 員 に対 しては、Webサイトに記 載 することにより周 知 されている が、学 部 長 室 委 員 会 において必 要 に応 じて検 討 し、教 授 会 や各 種 委 員 会 会 議 を通 じて周 知 し ている。

(3) 大 学 ・ 学 部 ・ 研 究 科 等 の 理 念 ・ 目 的 の 適 切 性 に つ い て 定 期 的 に 検 証 を 行 っ て い る か。

大 学 全 体 で毎 年 自 己 点 検 ・評 価 を実 施 しており、目 標 に対 する進 捗 状 況 評 価 を検 証 するこ とで 、 定 期 的 に 検 証 を 行 って い る。1 - 112 ) ま た そ の 手 続 き として は、 進 捗 状 況 報 告 シ ー ト 作 成 時 に 経 済 学 部 ・ 経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 が 原 案 を 作 成 し 、 執 行 部 ( 学 部 長 室 委 員 会 ) で 確 認 する点 検 ・評 価 方 法 を行 なっている。

責 任 主 体 は各 年 度 における執 行 部 (学 部 長 室 委 員 会 )であり、理 念 ・目 的 の適 切 性 と目 標 ・

(4)

指 標 の相 互 関 係 については、経 済 学 部 ・経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 の評 価 案 を受 けて、

執 行 部 (学 部 長 室 委 員 会 )で確 認 している。それにより齟 齬 が生 じた場 合 は、必 要 に応 じて教 授 会 に提 案 する仕 組 みである。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

経 済 学 部 で独 自 に実 施 している入 学 宣 誓 式 やオリエンテーションであるが、従 来 を踏 襲 した一 方 的 な も の で あ る 。 近 年 に お け る 様 々 な 形 態 で 入 学 し て き た 入 学 生 に 対 して 、 現 在 の 学 生 に 見 合 った方 法 による実 施 が望 まれ、入 学 当 初 の時 期 に新 入 生 とともに教 員 など構 成 員 が理 念 ・目 的 および学 生 の受 け入 れ方 針 の意 味 について共 に話 し合 い、再 確 認 する場 が必 要 である。また、

個 々の学 力 や目 的 意 識 の相 違 を認 識 した4年 間 の修 学 指 導 プログラムが必 要 である。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

新 し い経 済 学 部 独 自 のスタイルのオ リエンテーシ ョンを実 施 す るにあたり、現 在 実 施 し ている特 色 ある入 試 による入 学 生 との懇 談 会 について、必 要 な場 合 、1回 のみではなく、継 続 させていくな どし、より情 報 を集 約 し、教 職 員 の認 識 を高 める。1 - 14 0 )

(5)

第3章 教員・教員組織

現 状 の 説 明

(1) 大 学 として求 める教 員 像 および教 員 組 織 の編 制 方 針 を明 確 に定 めているか。

経 済 学 部 では、独 自 に「求 める教 員 像 」を明 示 しているわけではないが、大 学 の理 念 ・目 的 を 理 解 しその実 現 に資 する人 材 の登 用 を大 前 提 としており、必 要 とされる専 門 領 域 ・研 究 業 績 、教 育 実 績 については、任 用 時 の募 集 要 項 にその都 度 明 示 している。一 方 、教 員 組 織 の編 制 方 針 としては、現 行 カリキ ュラ ムの 円 滑 な運 用 が 常 に 強 く 意 識 され ている。教 員 組 織 の 編 制 方 針 は 、 従 って、学 部 カリキュラムの円 滑 な運 営 の実 現 を念 頭 に、分 野 別 に構 成 された教 員 グループでの 検 討 の結 果 を受 けて、教 授 会 において定 められる。

教 員 に 求 め る 能 力 ( 任 用 ・ 昇 任 基 準 ) は 、 大 学 で 定 め る 「 教 員 選 考 基 準 」 の ほ か 、 「 経 済 学 部 ・経 済 学 研 究 科 教 員 選 考 等 内 規 」にて以 下 のとおり定 めている。

『 1.教 員 選 考 基 準 第 2 項 に 基 づき、経 済 学 部 に おける教 授 、 准 教 授 、 専 任 講 師 の 選 考 基 準 については以 下 のとおりとする。

業 績 換 算 基 準 は以 下 のとおりとする。

○優 れた単 著 研 究 書 の公 刊 …5ポイント

○厳 格 なレフェリー制 の学 術 雑 誌 に掲 載 された研 究 論 文 …3ポイント ○学 術 雑 誌 (紀 要 を含 む)および学 術 書 に掲 載 された研 究 論 文 …1ポイント なお、それぞれ共 著 の場 合 は著 者 数 により按 分 する。

また、業 績 は基 本 的 に刊 行 済 みのものを対 象 とするが、当 該 年 度 内 出 版 予 定 で、12月 中 に 完 成 原 稿 と出 版 社 の発 行 証 明 書 などが提 出 されたものについても対 象 とする。

(1) 教 授

准 教 授 として5年 以 上 の優 れた教 育 実 績 を持 ち、かつ上 記 の業 績 基 準 で准 教 授 就 任 後 に8ポイント以 上 が計 上 されていることとする。なお、博 士 学 位 については必 要 要 件 としない。

(2) 准 教 授

専 任 講 師 として3年 以 上 の優 れた教 育 実 績 を持 ち、かつ上 記 の業 績 基 準 で専 任 講 師 就 任 後 に3ポイント以 上 が計 上 されていることとする。なお、博 士 学 位 については必 要 要 件 としな い。

(3) 専 任 講 師

教 員 選 考 基 準 に同 じ。』

(2) 学 部 ・研 究 科 等 の教 育 課 程 に相 応 しい教 員 組 織 を整 備 しているか。

経 済 学 部 に おける 教 員 組 織 は、 設 置 基 準 上 定 められた 所 定 の 必 要 専 任 教 員 数 を 満 たして

いる。3 - 67 ) 教 育 課 程 に相 応 しい教 員 組 織 を整 備 するために、分 野 別 の教 員 グループを構 成 し、

同 グ ループの教 員 構 成 が学 部 カリ キュラムを運 営 していく上 で適 正 なものであるかどうかについて 常 に検 証 している。従 って、カリキュラム改 正 がなされる場 合 には、既 存 分 野 別 グループ構 成 で対 応 可 能 であるかどうかを精 査 し、グループ構 成 の見 直 しが必 要 と判 断 された場 合 、教 授 会 での審 議 を経 て必 要 となる人 事 を実 施 している。

2012年 度 より、経 済 学 部 では、日 本 経 済 と財 政 ・金 融 コース(金 融 ・ 理 論 ・ 財 政 、統 計 各 グ ループ)、日 本 の企 業 と家 計 コース(経 済 政 策 ・社 会 政 策 ・統 計 ・理 論 各 グループ)、世 界 経 済

(6)

の歴 史 ・思 想 と言 語 ・文 化 コース(経 済 学 史 、経 済 史 各 グループ)、グローバル経 済 と環 境 ・資 源 コース(国 際 経 済 グループ)、地 域 政 策 コース(経 済 学 部 ・法 学 部 連 携 ・地 域 政 策 グループ)

の5 つのコー スを提 供 して おり、 各 グ ループによ る科 目 が 配 置 さ れており、 バ ランスが 取 れ た編 制 を 実 現 している。さらに、大 学 のキリスト教 主 義 教 育 に基 づく建 学 の理 念 を実 現 すべく、専 任 教 員 に よる宗 教 主 事 1名 と宣 教 師 1名 を置 いている。なお、学 部 必 修 の言 語 教 育 科 目 を提 供 する担 当 教 員 としては、英 語 5名 、中 国 語 2名 、フランス語 、ドイツ語 、朝 鮮 語 、日 本 語 が各 1名 配 置 されて おり、その教 育 課 程 に相 応 しい教 員 組 織 を整 備 している。

(3) 教 員 の募 集 ・採 用 ・昇 格 は適 切 に行 われているか。

教 員 人 事 については、選 挙 により選 出 する学 部 人 事 委 員 会 を設 置 した上 で行 われ、採 用 人 事 の 進 め 方 に つ い て は 内 規 「 専 任 教 員 採 用 人 事 の 進 め 方 に つ い て 」 に 明 示 さ れ て お り 、 それ に 沿 って進 められる。学 部 人 事 委 員 会 により採 用 方 針 (原 則 として公 募 による)を決 定 し、個 別 人 事 委 員 会 と呼 ばれる5名 程 度 の委 員 により採 用 活 動 が進 められることになっており、公 開 されるジョブ セミナーを経 て、教 授 会 での3分 の2の賛 成 票 を以 て採 用 となる。

昇 任 人 事 については、経 済 学 部 ・経 済 学 研 究 科 教 員 選 考 等 内 規 に基 づき、関 係 分 野 の教 員 による資 格 審 査 を経 て人 事 委 員 会 を設 置 し、当 該 ステータス以 上 の会 議 体 (個 別 教 授 会 )で の3分 の2以 上 の賛 成 を必 要 とし、公 正 な審 査 を経 て行 っている。3 - 9 9 )

(4) 教 員 の資 質 の向 上 を図 るための方 策 を講 じているか。

教 員 の研 究 発 表 の場 お よび 他 の 教 員 の 研 究 内 容 を 理 解 す るた め に「 経 済 学 部 研 究 会 」 や

「 経 済 学 セ ミ ナ ー 」 お よ び 「 言 語 文 化 セ ミ ナ ー 」 に 力 を 入 れ て 実 施 し て い る 。 こ れ ま で の 実 績 と し て 2011 年 度 に お い ては 経 済 学 研 究 会 を 4 回 開 催 し 、 ま た 「 経 済 学 セ ミ ナ ー 」 およ び 「 言 語 文 化 セ ミ ナー」を6回 開 催 した。3 - 12 6 )

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

専 任 教 員 1 人 あたりの学 生 数 は2012年 5月 現 在 54.7人 ( 英 語 常 勤 講 師 除 く)であり、全 学 平 均 44.5人 に対 して高 い値 となっており、現 状 では必 ずしも望 ましい数 値 ではない。3 - 15 6 )

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

少 人 数 ク ラ ス 編 成 が 望 まし い 必 修 科 目 で あ る 英 語 の ク ラ スサ イ ズ に つ いて は 、 2005 年 度 に 経 済 学 部 が独 自 に英 語 常 勤 講 師 (I.E.F.L)の採 用 を開 始 して以 降 、若 干 改 善 しており、現 行 では 原 則 として1クラス定 員 35名 程 度 が可 能 となっている。同 様 に、少 人 数 体 制 が要 求 される、基 礎 演 習 やその他 実 践 的 な授 業 において、大 学 院 生 による教 学 補 佐 の利 用 や学 部 生 によるL.A.を 採 用 し、授 業 の補 佐 や授 業 外 でのアシスタント制 度 を検 討 する。3 - 15 9 ) , 3 - 16 0)

(7)

評 価 結 果

総 評

教 員 組 織 の 編 制 方 針 は 明 文 化 さ れ て い な い も の の 、 大 学 の 理 念 ・ 目 的 を 理 解 し 、 そ の 実 現 に 資 す る 人 材 を も っ て 編 制 す る こ と を 前 提 と し て い る 。 教 員 組 織 は S T 比 が 大 学 全 体 の 平 均 よ り も 高 い が 、 各 分 野 に お い て バ ラ ン ス の と れ た 教 員 組 織 で あ る 。

募 集 ・ 採 用 ・ 昇 格 に つ い て は 、「 教 授 会 」に お い て 選 出 さ れ る 「 学 部 人 事 委 員 会 」 で 採 用 方 針 が 決 定 さ れ 、 5 名 程 度 か ら な る 「 個 別 人 事 委 員 会 」 の も と で 人 事 が 進 め ら れ 、 公 開 さ れ る 模 擬 授 業 な ど を 経 て 、「 教 授 会 」 で 決 定 さ れ る 。

教 員 の 資 質 向 上 を 目 的 と し て 、「 経 済 学 部 研 究 会 」「 経 済 学 セ ミ ナ ー 」 お よ び 「 言 語 文 化 セ ミ ナ ー 」な ど 研 究 発 表 の 場 が 設 け ら れ て お り 、教 員 相 互 の 教 育・研 究 活 動 を 共 有 し 、 活 性 化 を 図 っ て い る 。

教 員 組 織 の 適 切 性 に つ い て は 、 学 部 執 行 部 を 中 心 に 検 証 し て お り 、 必 要 に 応 じ て 「 専 門 教 育 委 員 会 」「 基 礎 教 育 委 員 会 」 に お い て 検 証 し て い る 。

(8)

第4章 教育内容・方法・成果

1.

教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 、 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針

現 状 の 説 明

(1) 教 育 目 標 に基 づき学 位 授 与 方 針 を明 示 しているか。

「世 界 的 な視 点 から社 会 の様 々な出 来 事 に関 心 を持 ち、経 済 学 の専 門 知 識 をもとに自 ら考 える人 材 を育 成 する」という経 済 学 部 の教 育 理 念 および目 標 に基 づき、経 済 学 部 の教 育 を受 け、

「学 士 (経 済 学 )」の学 位 を授 与 される卒 業 生 に期 待 する人 間 像 、かつ卒 業 生 が持 つべき能 力 を表 すため、「関 心 ・意 欲 」、「知 識 ・理 解 」、「技 能 ・表 現 」、「判 断 ・問 題 解 決 」の側 面 からこれ らを示 すために学 位 授 与 方 針 を2011年 度 に策 定 し、明 示 している。4.1-19)

『【関 心 ・意 欲 】

世 界 の様 々な地 域 の人 々や文 化 への共 感 する力 を持 っている。

他 者 と協 力 し、社 会 に貢 献 しようという意 欲 を持 っている。

『【知 識 ・理 解 】

経 済 学 の基 本 的 な概 念 と理 論 的 ・歴 史 的 な経 済 学 的 思 考 力 を身 につけている。

日 本 や世 界 の経 済 事 情 、歴 史 、言 語 や文 化 、そして宗 教 に関 する基 本 的 な知 識 を身 につけ ている。

『【技 能 ・表 現 】

基 本 的 な情 報 処 理 技 術 に基 づいた、経 済 データ分 析 能 力 を備 えている。

日 本 語 および1つ以 上 の外 国 語 の修 得 に基 づいた、コミュニケーション能 力 を備 えている。

『【判 断 ・問 題 解 決 】

経 済 学 的 思 考 力 に基 づいた、現 実 の社 会 や経 済 の事 象 についての判 断 能 力 を備 えている。

現 実 の社 会 や経 済 のなかで課 題 を発 見 し、解 決 する能 力 を備 えている。』

(2) 教 育 目 標 に基 づき教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 を明 示 しているか。

教 育 目 標 のもと、「経 済 学 部 学 位 授 与 方 針 」で示 した学 位 授 与 方 針 に沿 った人 材 育 成 のた め、教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 を2011年 度 に策 定 し、履 修 心 得 に記 載 および経 済 学 部Web サイトで公 開 している。4.1-59)

『【関 心 ・意 欲 】

高 等 学 校 までの中 等 教 育 から大 学 からの高 等 教 育 へ繋 ぐ導 入 教 育 科 目 、健 康 な心 身 を 育 み世 界 の様 々な地 域 の人 々や文 化 を学 びそれへの共 感 を醸 成 するための言 語 教 育 科 目 を配 置 する。また、本 学 のキリスト教 主 義 の礎 となるキリスト教 科 目 、学 際 ・連 携 科 目 、および、

経 済 学 以 外 の様 々な学 問 分 野 の基 礎 を学 ぶ他 学 部 開 設 専 門 教 育 科 目 から構 成 される総 合 教 育 科 目 を配 置 する。

『【知 識 ・理 解 】

日 本 や 世 界 の 経 済 事 情 、 歴 史 、 言 語 や 文 化 、 そして 宗 教 に 関 す る基 本 的 な 知 識 を 身 に つけるための言 語 教 育 科 目 。また、本 学 のキリスト教 主 義 の礎 となるキリスト教 科 目 、学 際 ・連 携 科 目 、他 学 部 開 設 専 門 教 育 科 目 を配 置 する。これらの幅 広 い基 礎 学 力 の上 に、経 済 学 の基 本 的 な概 念 や経 済 ・社 会 の歴 史 的 視 点 を理 解 し、経 済 学 的 思 考 力 を身 につけるための

(9)

「専 門 基 礎 科 目 」を配 置 する。これは、基 礎 、標 準 、応 用 へと経 済 学 諸 分 野 を発 展 的 に学 び、

深 めるために体 系 的 に配 置 された基 礎 科 目 、入 門 科 目 、分 析 ツール科 目 からなる。この「 専 門 基 礎 科 目 」の履 修 の上 に、多 くの学 生 が履 修 すべきコース標 準 科 目 、さらに発 展 的 な学 習 を目 指 す、コース応 用 科 目 からなる「専 門 科 目 」を配 置 する。さらに、コースでの学 習 を相 互 に 関 連 付 けるコース関 連 科 目 を配 置 し、学 生 に体 系 的 履 修 を促 すための履 修 モデルを示 す。

『【技 能 ・表 現 】

情 報 処 理 を基 礎 とする経 済 統 計 やデータ分 析 能 力 を育 む情 報 科 学 科 目 、分 析 ツール科 目 を配 置 し、また、母 国 語 ・外 国 語 によるコミュニケーション能 力 を育 む言 語 教 育 科 目 、中 等 教 育 から 大 学 からの高 等 教 育 へ 繋 ぐ導 入 教 育 科 目 、 少 人 数 による研 究 演 習 科 目 も含 む、

コース関 連 科 目 を配 置 する。

『【判 断 ・問 題 解 決 】

現 代 の複 雑 な経 済 ・社 会 現 象 を理 解 し、直 面 する問 題 を発 見 しその解 決 のための判 断 能 力 を育 み、学 生 が自 らの生 き方 や仕 事 について考 える機 会 をつくるライフデザイン科 目 を置 く。ま た、コース標 準 科 目 、コース応 用 科 目 などの「専 門 科 目 」、さらには、これらの科 目 で得 た経 済 学 の専 門 的 知 識 ・理 解 を相 互 に関 連 付 け考 える力 を涵 養 するための少 人 数 による研 究 演 習 科 目 などを配 置 する。』4.1-48),4.1-60)

(3) 教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 および 教 育 課 程 の編 成 ・ 実 施 方 針 が、 大 学 構 成 員(教 職 員 および学 生 等)に周 知 され、社 会 に公 表 されているか。

学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 は、学 生 に周 知 するためには、学 生 向 けの 授 業 科 目 履 修 心 得 に記 載 し、入 学 時 の履 修 説 明 会 で説 明 しているほか、保 護 者 や受 験 生 、 本 学 構 成 員 、社 会 に対 して広 く周 知 することを目 的 とし、Webサイトで公 開 している。本 学 を志 望 する提 携 校 、連 携 校 等 の高 等 学 校 への入 試 説 明 会 での説 明 やオープンキャンパスでは、Web サイトを通 して、経 済 学 部 の教 育 理 念 等 について、受 験 生 とその保 護 者 、高 等 学 校 教 職 員 への 周 知 に努 めている。4.1-59)

また、実 社 会 で活 躍 する経 済 学 部 卒 業 生 からのメッセージを掲 載 し、在 学 生 にキャリアデザイン を描 いてもらうためのサイト「われら関 学 経 済 人 」や、自 分 自 身 のロードマップを作 成 するためのサイト

「めざせ関 学 経 済 人 」を発 信 している。4.1-77),4.1-78) そしてWebサイトの効 果 をより高 めるため、

経 済 学 部 公 認 のFacebookを 通 じ て 、 教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 お よ び 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に基 づく具 体 的 教 育 活 動 を展 開 している。4.1-79) また大 学 教 職 員 については、策 定 に あたり教 授 会 での審 議 ・承 認 を経 ており、共 通 理 解 を得 ているものである。

(4) 教 育 目 標 、学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 の適 切 性 について定 期 的 に検 証 を行 っているか。

教 育 目 標 に沿 った学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 は、2011年 度 に策 定 し たばかりであるため、その適 切 性 については教 育 目 標 とともに、今 後 、必 要 に応 じて執 行 部 で定 期 的 に検 証 し ていく予 定 である。その方 法 としては、大 学 全 体 で毎 年 実 施 している自 己 点 検 ・ 評 価

「進 捗 状 況 報 告 シート作 成 」の際 に、経 済 学 部 ・経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 を通 じて検 証 作 業 を行 い、執 行 部 にて確 認 する。検 証 の際 に検 討 事 項 が生 じた場 合 は、教 育 課 程 に応 じて、

専 門 教 育 委 員 会 、基 礎 教 育 委 員 会 で検 討 する。4.1-98),4.1-99)

(10)

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

評 価 結 果

総 評

貴 大 学 が 掲 げ る「 め ざ す 人 間 像 」を 構 成 す る 4 つ の 観 点 に 沿 っ て 、貴 学 部 で は「 関 心 ・ 意 欲 」「 知 識 ・ 理 解 」「 技 能 ・ 表 現 」「 判 断 ・ 問 題 解 決 」 の 4 つ の 課 題 に 沿 っ て 具 体 的 な 修 得 す べ き 能 力 を 学 位 授 与 方 針 と し て 定 め て い る 。

教 育 課 程 の 編 成 ・実 施 方 針 は 、学 位 授 与 方 針 の 4 つ の 課 題 に 沿 っ て 具 体 的 に 記 述 さ れ て お り 、 こ れ ら の 方 針 は 連 関 し て い る 。 学 位 授 与 方 針 お よ び そ れ に 対 応 し た 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 は 、 ウ ェ ブ ペ ー ジ や 刊 行 物 な ど の 中 で 周 知 さ れ て い る 。

教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 お よ び 教 育 課 程 の 編 成 ・実 施 方 針 の 適 切 性 の 検 証 に つ い て は 、

「 経 済 学 部 ・ 経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 」 が 検 証 作 業 を 行 い 、 学 部 執 行 部 が 確 認 す る と い う 手 順 で 行 わ れ 、 そ の プ ロ セ ス は 適 切 で あ る 。

(11)

第4章 教育内容・方法・成果

2.教 育 課 程 ・ 教 育 内 容

現 状 の 説 明

(1) 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 基 づき、 授 業 科 目 を 適 切 に 開 設 し、 教 育 課 程 を 体 系 的 に編 成 しているか。

教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 沿 っ た 体 系 的 な カ リキ ュ ラ ム として 2012 年 度 入 学 生 よ り 新 カ リ キュラムの策 定 を行 った。新 カリキュラムは、専 門 教 育 科 目 において学 習 レベルによる体 系 化 「専 門 科 目 のナンバリング」を行 い、各 科 目 の目 的 、内 容 、レベルを明 確 にすることにより、履 修 登 録 において学 生 個 々の目 標 や方 向 性 に大 きく逸 脱 することのないようにするほか、大 学 院 進 学 など、

より高 いレベルを目 指 すなど目 的 に応 じた科 目 を選 択 することができるものである。また、そのために 必 要 な基 礎 教 育 において専 門 基 礎 科 目 の整 備 を行 い、1年 生 から順 次 性 のある体 系 的 配 置 を している。

具 体 的 には、キリスト教 科 目 、言 語 教 育 科 目 、言 語 専 門 科 目 、導 入 教 育 科 目 、スポーツ科 学 、 健 康 科 学 科 目 、 情 報 科 学 科 目 、 学 際 連 携 科 目 、 ラ イ フデザイン 科 目 から なる「 総 合 教 育 科 目 」により教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 の「関 心 ・ 意 欲 」 、「知 識 ・ 理 解 」 の側 面 をカバーし 、 そ の上 に 、 す べ て の経 済 学 部 学 生 の 専 門 基 礎 と して 履 修 す べき 基 礎 的 内 容 の 科 目 と して 100 番 台 の、基 礎 科 目 、入 門 科 目 、分 析 ツール科 目 からなる「専 門 基 礎 科 目 」を配 置 して、経 済 学 の 基 本 的 な概 念 や経 済 ・社 会 の歴 史 的 視 点 を理 解 し、経 済 学 的 思 考 力 を身 につけさせる。その 上 に、200番 台 の「コース標 準 科 目 」をすべての経 済 学 部 学 生 の履 修 計 画 の中 心 となる配 置 し ている。そして、さらに学 びを高 めたい学 生 を対 象 に、300番 台 の「コース応 用 科 目 」、また大 学 院 進 学 や高 度 職 業 人 を目 指 す学 生 を視 野 に入 れた高 度 な学 習 レベルの経 済 学 の履 修 を可 能 と する350番 台 の科 目 を配 置 している。そして、コースでの学 習 を相 互 に関 連 付 け、「判 断 、問 題 解 決 」の側 面 から経 済 学 的 思 考 力 に基 づいた、現 実 の社 会 や経 済 の事 象 についての判 断 能 力 と 現 実 の 社 会 や 経 済 の な か で 課 題 を 発 見 し 、 解 決 す る 能 力 を 醸 成 す る 「 研 究 演 習 科 目 」 を 、

「コース関 連 科 目 」に配 置 している。4 . 2 - 1 ) , 4 . 2 - 24 )

(2) 教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に基 づき、各 課 程 に相 応 しい教 育 内 容 を提 供 している か。

18歳 人 口 の減 少 、大 学 進 学 率 の上 昇 、また多 様 な特 別 入 試 形 態 の導 入 の影 響 による入 学 者 の基 礎 学 力 水 準 の分 散 に対 応 するために、新 カリキュラムでは、学 位 授 与 方 針 にかなう卒 業 生 を社 会 に送 り出 す教 育 課 程 編 成 の必 要 性 による体 系 化 「専 門 科 目 のナンバリング」によって、

各 科 目 の目 的 、内 容 、レベルを明 確 にすることにより、学 生 の学 習 レベルに応 じて、個 々の目 標 や 方 向 性 に大 きく逸 脱 することのないようにカリキュラ ム体 系 を 構 築 した。標 準 的 な学 習 レベルの学 生 の教 育 はもちろんのこと、大 学 院 進 学 や最 短 4年 間 で2つの学 位 を取 得 するジョイント・ディグリー 制 度 利 用 者 など、高 い意 欲 と学 習 レベルの教 育 を求 める学 生 にも配 慮 し、高 度 な学 習 レベルの 科 目 の履 修 を可 能 とするよう専 門 教 育 科 目 を配 置 している。

ま た 、 2012 年 度 よ り 初 年 次 導 入 教 育 と し て 総 合 教 育 科 目 に キ ャ リ ア デ ザ イ ン 科 目 群 を 置 き 、 キャリアセンター提 供 の科 目 および経 済 学 部 独 自 のライフデザイン科 目 を 設 置 するなど新 た な 試

(12)

み を 実 施 し て い る 。 経 済 学 部 独 自 の ラ イ フ デ ザ イ ン 科 目 ( キ ャ リ ア デ ザ イ ン と 仕 事 ・ キ ャ リ ア ワ ー ク ショップ・仕 事 と生 き方 ・キャリアTOEIC講 座 )の設 置 により「生 きること」、「働 いて自 立 する」ことを 考 える 機 会 を作 り、 創 立 から75 年 を越 す伝 統 を 活 かし、 多 くの経 済 学 部 卒 業 生 等 を 招 聘 し 、 学 外 の社 会 人 の経 験 にも触 れながら卒 業 後 の自 分 の「生 き方 」や「仕 事 」を考 えていくものである。

これらの観 点 から、教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に基 づき、各 課 程 に相 応 しい教 育 内 容 を 提 供 するよう配 慮 されていると考 える。4 . 2 - 1 )

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

評 価 結 果

総 評

2012( 平 成 24) 年 度 に 、 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 沿 っ た 体 系 的 な カ リ キ ュ ラ ム を 構 築 す る た め の 改 正 が 行 わ れ た 。 具 体 的 に は 、 専 門 教 育 科 目 に お け る 学 習 レ ベ ル の 体 系 化 を 目 指 し て 専 門 科 目 の ナ ン バ リ ン グ を 行 い 、 各 科 目 の 目 的 、 内 容 、 レ ベ ル を 明 確 に し た 。 こ れ に よ り 、 履 修 登 録 に お い て 学 生 個 々 の 目 標 や 方 向 性 が 大 き く 逸 脱 す る こ と を な く す と と も に 、 大 学 院 進 学 な ど 、 よ り 高 い レ ベ ル を 目 指 す 目 的 に 応 じ た 科 目 選 択 が 可 能 と な っ て い る 。 ま た 、 初 年 次 に お い て 専 門 基 礎 科 目 の 整 備 を 行 い 、 専 門 科 目 全 体 と し て 順 次 性 の あ る 体 系 を 構 築 し て い る 。

教 育 課 程 の 適 切 性 の 検 証 に つ い て は 、学 部 執 行 部 が「 基 礎 教 育 委 員 会 」「 専 門 教 育 委 員 会 」 に 諮 問 し 、 そ の 検 討 結 果 を 「 教 授 会 」 に 提 案 し 、 承 認 を 得 る 手 順 と し て い る 。

大 学 に 対 す る 提 言

○ 努 力 課 題

* 対 応 状 況 を 「 改 善 報 告 書 」 と し て と り ま と め 、 2017( 平 成 29) 年 7 月 末 日 ま で に 本 協 会 に 提 出 す る こ と を 求 め る 。

1 ) 経 済 学 部 ・ 経 済 学 研 究 科 で は 、 成 績 評 価 方 法 な ど を 課 程 ご と に 明 確 に 区 別 し て い な い な か で 、学 部・大 学 院 の 合 同 授 業 が 開 講 さ れ て い る こ と は 、学 位 課 程 の 趣 旨 に 照 ら し て 、 改 善 が 望 ま れ る 。

(13)

第4章 教育内容・方法・成果

3.教 育 方 法

現 状 の 説 明

(1) 教 育 方 法 および学 習 指 導 は適 切 か。

学 力 検 査 を 伴 わない 多 様 な 入 試 形 態 での 入 学 者 は、 一 般 入 試 により 入 学 する学 生 と 比 較 すると、合 格 時 期 が早 いことにより、入 学 までの時 間 を有 効 に活 用 することが重 要 であり、入 学 ま で に 学 習 の 機 会 を 与 え る こ と で 、 一 般 入 試 合 格 者 と の 学 力 の 差 を カ バ ー す る よ う に 指 導 し て い る。 4 . 3 - 3 3 )

具 体 的 には、推 薦 入 試 合 格 者 を対 象 に入 学 前 に読 んでもらいたい本 をピックアップして紹 介 し、

読 後 感 想 文 を 課 して、 提 出 を 義 務 づけている。 また、 追 跡 調 査 の 結 果 を参 考 にして 、英 語 力 が 不 足 していると思 われる入 試 形 態 (スポーツ選 抜 )による入 学 者 には、全 学 的 に実 施 している通 信 教 育 ( 英 語 ・ 小 論 文 ) に 加 え 、 英 文 法 の テ キ ス ト 問 題 集 1 冊 を 事 前 に 学 習 し て お く こ と を 求 め て い る。

1 学 期 にお け る履 修 登 録 単 位 数 は 2012 年 度 入 学 生 より 各 年 度 24 単 位 以 内 に 設 定 さ れてい

る。 4 . 3 - 34 )p . 1 8 また、総 合 教 育 科 目 (38単 位 )と専 門 教 育 科 目 (78単 位 )に区 分 され、専 門 教 育 科

目 には、専 門 基 礎 科 目 (基 礎 科 目 、入 門 科 目 、分 析 ツール科 目 )として導 入 科 目 を置 いており、

専 門 教 育 科 目 へスムーズに移 行 できる仕 組 みを作 っている。

情 報 処 理 科 目 や専 門 基 礎 科 目 は、少 人 数 クラスによる学 習 効 果 を高 めるために、クラスを複 数 に分 割 して、それぞれに教 員 を配 している。さらに、きめ細 かいサポートを行 うために、それぞれのク ラスごとに、ひとつの授 業 に対 して大 学 院 生 1~4名 を教 学 補 佐 (Teaching Assistant、T.A.)と して配 置 し、授 業 の補 助 、および学 習 指 導 にあたっている。

初 年 次 教 育 に配 慮 した教 育 内 容 では、1年 生 よりゼミナール「基 礎 演 習 」(必 修 )において、クラ ス間 共 通 シラバスによって、レポートの書 き方 、資 料 収 集 方 法 、口 頭 発 表 方 法 などを学 んでいき、

初 年 次 における学 習 方 法 の基 礎 を担 っている。4 . 3 - 3 5 )

さらに、2012 年 度 より新 しい試 みとして、経 済 学 専 門 基 礎 科 目 であり、1年 生 が初 めて学 ぶ経 済 学 基 礎 科 目 である「経 済 と経 済 学 の基 礎A」の履 修 者 に対 して、補 習 授 業 (基 礎 的 な数 学 など)を実 施 している。補 習 授 業 は、大 学 院 生 のチューターの指 導 のもとで、上 級 生 をラーニング・

アシスタント(Learning Assistant、 L.A.)として採 用 している。下 級 生 にとっても年 齢 の近 い上 級 生 か ら 経 済 学 を 学 ぶ 機 会 に な り 、 上 級 生 に と っ て も 教 え る こ と で 経 済 学 を 深 く 理 解 で き る 機 会 と なっており、春 学 期 は経 済 学 部 3、4年 生 17名 を採 用 した。4 . 3 - 3 6 )

経 済 学 部 のゼミは、2年 生 の秋 学 期 から始 まり、「研 究 演 習 入 門 」、3年 生 は「研 究 演 習」、

4年 生 は「研 究 演 習」である。これらは経 済 学 部 の少 人 数 ゼミ教 育 の場 であり、2011年 度 は「研 究 演 習 入 門 」対 象 学 生 659名 に対 して、29クラスで選 考 を行 った。その際 、1クラスの学 生 数 の下 限 を20名 程 度 とし、上 限 は担 当 教 員 が望 む場 合 でも35名 として配 置 される。

(2) シラバスに基 づいて授 業 が展 開 されているか。

経 済 学 部 のシラバスの内 容 は、経 済 学 部 の教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に沿 い、各 教 員 の 責 任 体 制 のもとで記 載 さ れている。自 分 の興 味 や 関 心 はもちろん、将 来 の キャリア形 成 を考 えな

(14)

がら、履 修 計 画 を立 てることが可 能 であり、授 業 内 容 を確 認 することで学 習 計 画 を立 て、予 習 ま たは復 習 に役 立 てることができることを履 修 説 明 や1年 生 の基 礎 演 習 で指 導 している。

なお、講 義 期 間 中 に実 施 される授 業 調 査 アンケートには、シラバスに書 かれた内 容 と、実 際 の 授 業 の整 合 性 について の 設 問 が 設 けられている 。授 業 調 査 アンケートに より、学 生 に よる評 価 を 受 けることによって、シラバスの授 業 計 画 を、実 際 の授 業 で実 施 しているかをチェックしている。

(3) 成 績 評 価 と単 位 認 定 は適 切 に行 われているか。

成 績 評 価 と単 位 認 定 の適 切 性 を確 保 するためのGPAを導 入 しているが、GPAを実 質 的 に機 能 させるために、基 礎 演 習 では合 格 者 の平 均 を70点 ~75点 、専 門 科 目 でも全 学 的 ルールに準 拠 し70~75点 とすることが求 められている。

成 績 評 価 方 法 については、履 修 心 得 にS・A・B・C・Dの基 準 を明 示 し、それぞれの授 業 ごとに、

シラバスにおいて「成 績 評 価 方 法 ・基 準 」が明 示 されている。一 般 的 な講 義 形 式 の授 業 では、主 として定 期 試 験 を評 価 の対 象 としているが、ゼミナールでは出 席 を含 めたゼミ活 動 への貢 献 が 評 価 の対 象 になる。また、定 期 試 験 だけではなく、授 業 中 テスト実 施 やレポートなど、進 捗 に合 わせ た達 成 度 評 価 をすることを推 奨 している。

また、言 語 教 育 科 目 については、英 語 、フランス語 、ドイツ語 、中 国 語 、朝 鮮 語 、スペイン語 に おいて 、 これ ら の 認 定 試 験 (TOEICなど )で 所 定 のス コア を 修 得 し た 学 生 に 関 し 、 本 人 の 申 請 に 基 づいて、所 定 科 目 の単 位 を認 定 している。認 定 試 験 による単 位 認 定 については、経 済 学 部 で 定 めた基 準 に基 づき、認 定 試 験 の点 数 と単 位 数 の対 応 を考 慮 している。

また、他 大 学 や短 期 大 学 からの編 入 学 生 または交 換 留 学 生 の既 修 得 科 目 についても経 済 学 部 専 門 科 目 の単 位 として認 定 している。

定 期 試 験 を含 めた成 績 の結 果 に疑 義 があると感 じた学 生 は、成 績 調 査 依 頼 制 度 を利 用 する ことができる。これは成 績 発 表 の後 、一 定 の期 間 が設 けられ、その期 間 内 に成 績 調 査 依 頼 を担 当 教 員 に対 して行 う制 度 であり、点 数 変 更 の場 合 は教 授 会 において審 議 のうえ認 められる。

なお、経 済 学 部 では、成 績 優 秀 者 の顕 彰 制 度 を実 施 している。学 期 毎 に掲 示 により行 ってい るものに加 え、GPA上 位 5%の者 に対 し、2、3年 生 は1年 間 、4年 生 は4年 間 の結 果 を顕 彰 してお り、卒 業 時 にも表 彰 している。また、2012年 度 入 学 生 より2年 生 終 了 時 においてGPA上 位 5%の 場 合 、3年 生 より履 修 単 位 制 限 の緩 和 (4単 位 )を行 っている。4 . 3 - 34 )p . 7

(4) 教 育 成 果 について定 期 的 な検 証 を 行 い、 その結 果 を 教 育 課 程 や教 育 内 容 ・ 方 法 の 改 善 に結 びつけているか。

2012年 度 からの新 カリキュラム導 入 のために、従 来 の科 目 を再 編 成 し、基 礎 教 育 委 員 会 にお いて経 済 学 専 門 科 目 の導 入 科 目 である専 門 基 礎 科 目 の再 編 の検 討 を行 った。特 に、初 年 次 に、論 理 的 思 考 能 力 と統 計 データ分 析 能 力 を身 につけ専 門 科 目 へ移 行 することが望 ましいとさ れ、この視 点 からカリキュラム改 革 がなされ、そのためのワーキンググループを組 織 化 し、専 門 基 礎 科 目 の講 義 内 容 (講 義 項 目 ・講 義 の視 点 ・参 考 図 書 など)の検 討 を行 った。4 . 3 - 14 3 )

1、2年 生 の導 入 教 育 科 目 の教 育 成 果 については、担 当 者 会 の開 催 による検 証 を継 続 的 に 重 ねており、「基 礎 演 習 」の担 当 者 は、秋 学 期 末 に担 当 者 会 合 を行 い、授 業 方 法 の情 報 交 換 を行 なっている。また、専 門 基 礎 科 目 である「経 済 と経 済 学 の 基 礎 」 では継 続 的 な担 当 者 会 が 実 施 さ れ て お り 、 講 義 内 容 、 成 績 、 授 業 ア ン ケ ー ト に 関 す る資 料 を 提 示 し て 、 授 業 内 容 や 授 業 方 法 の改 善 に役 立 てている。以 上 のように、基 礎 教 育 委 員 会 のもと、導 入 科 目 に関 する複 数 の 担 当 者 会 が 実 施 され、 教 育 内 容 ・ 方 法 の 情 報 共 有 と 改 善 施 策 につい て定 期 的 に 話 し 合 う 機

(15)

会 が設 けられている。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項

成 績 優 秀 者 の顕 彰 制 度 の発 表 時 期 には、成 績 上 位 者 より早 期 卒 業 制 度 の問 い合 わせや、

大 学 院 進 学 の問 い合 わせもあり、自 分 の将 来 を考 えるきっかけとなっていると思 われる。

ま た 、 専 門 基 礎 科 目 (2012 年 度 春 学 期 経 済 と 経 済 学 の 基 礎A) の 補 習 授 業 に つ いて は 、 毎 週 、3クラス合 計 で約 50名 ~100名 の学 生 が自 主 的 に参 加 した。

(2) 改 善 すべき事 項

導 入 科 目 である専 門 基 礎 科 目 での担 当 者 会 は担 当 者 間 での授 業 調 整 に不 可 欠 であり、ま た、学 生 の経 済 学 を学 ぶうえでの基 礎 知 識 に関 する重 要 なデータを共 有 しているが、専 門 科 目 を 持 つすべての担 当 者 に正 確 に共 有 されていない。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項

2012 年 度 春 学 期 に 実 施 し た 補 習 授 業 は 、 ラ ー ニ ン グ ・ ア シ ス タ ン ト (Learning Assistant 、 L.A.)制 度 によって上 級 生 が下 級 生 を教 えるという好 循 環 をもたらしており、秋 学 期 にも「経 済 と経 済 学 の 基 礎B」 ク ラ ス の 補 習 授 業 を 継 続 し て い く こ と が 決 ま っ て い る 。 ま た 、L.A.を 取 り ま と め る チュ ータ ーは 、 経 済 学 研 究 科 の 大 学 院 生 や 研 究 員 を 雇 用 し ていく 予 定 で ある。 春 学 期 の 補 習 参 加 者 の成 績 およびその進 捗 についてデータ化 し、今 後 の運 営 の参 考 としていく予 定 である。

また、補 習 授 業 は限 られた人 数 による対 面 学 習 のため、プレースメント・テストにより必 要 な対 象 者 を把 握 し、多 人 数 にも対 応 できるリメディアル教 育 の検 討 を開 始 する。

(2) 改 善 すべき事 項

随 時 開 催 さ れ てい る 担 当 者 会 を 学 部 全 体 に 共 有 し 、FD活 動 の 活 性 化 を 図 る た め に 、 学 部 FD委 員 会 と学 部 長 室 委 員 会 の連 携 による学 部FD執 行 体 制 を確 立 する。

各 担 当 者 会 に 、 必 要 に 応 じ て 学 部FD委 員 会 、 基 礎 教 育 委 員 会 や 専 門 教 育 委 員 会 、 外 国 語 教 育 委 員 会 各 委 員 が科 目 担 当 にかかわらず参 加 し、議 論 ・提 案 できるようにし、また優 れた 報 告 や発 表 内 容 を取 り上 げ、学 部 教 員 に対 して報 告 会 や研 修 会 を開 催 することにより共 有 化 を 可 能 とする。

評 価 結 果

総 評

各 科 目 の 目 的 ・ 内 容 ・ レ ベ ル を 明 確 に し 、「 専 門 科 目 の ナ ン バ リ ン グ 」を 導 入 し た 。こ れ に よ り 、 学 生 の 学 力 向 上 や ニ ー ズ の 対 応 、 入 試 の 多 様 化 に 伴 う 学 力 不 足 の 学 生 へ の 対 応 を す る な ど 、 カ リ キ ュ ラ ム の 体 系 化 を 図 っ て い る 。 ま た 大 学 院 学 生 お よ び L A の 指 導 の も と で の 補 習 授 業 の 実 施 な ど 、 さ ま ざ ま な 配 慮 と 工 夫 と と も に 、 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 沿 っ た 教 育 方 法 を 実 施 し て い る 。

ゼ ミ 形 式 の 授 業 は 、 1 ク ラ ス あ た り の 学 生 数 を 20 名 ~35 名 程 度 と し て お り 、 少 人 数

(16)

化 へ の 努 力 が う か が え る 。

講 義 期 間 中 に 実 施 さ れ る 授 業 調 査 ア ン ケ ー ト に は 、 シ ラ バ ス と 実 際 の 授 業 の 整 合 性 に つ い て の 設 問 を 設 け 、 そ の 結 果 を 教 員 の 授 業 の 進 め 方 に 反 映 さ せ て い る 。

授 業 方 法 の 改 善 に つ い て は 、 導 入 科 目 で あ る 基 礎 演 習 、 専 門 基 礎 科 目 の 担 当 者 会 を 通 じ て 、 授 業 内 容 や 成 績 等 の 情 報 の 共 有 と 授 業 改 善 に つ い て 継 続 的 に 話 し 合 い が 行 わ れ る な ど 、 検 証 ・改 善 の プ ロ セ ス は 確 立 し て い る 。 し か し 、 そ う し た 情 報 が 専 門 科 目 を 持 つ す べ て の 担 当 者 に 正 確 に 共 有 さ れ て い な い 点 は 、 今 後 見 直 し が 必 要 で あ る 。

大 学 に 対 す る 提 言

○ 努 力 課 題

* 対 応 状 況 を 「 改 善 報 告 書 」 と し て と り ま と め 、 2017( 平 成 29) 年 7 月 末 日 ま で に 本 協 会 に 提 出 す る こ と を 求 め る 。

1 ) 1 年 間 に 履 修 登 録 で き る 単 位 数 の 上 限 に つ い て 、 編 入 学 性 に 対 し て 経 済 学 部 は 60 単 位 と 高 く 、 単 位 制 度 の 趣 旨 に 照 ら し て 改 善 が 望 ま れ る 。

(17)

第4章 教育内容・方法・成果

4.成 果

現 状 の 説 明

(1) 教 育 目 標 に沿 った成 果 が上 がっているか。

教 育 目 標 は、①経 済 学 的 な考 え方 の修 得 ②外 国 語 教 育 の重 視 ③少 人 数 ゼミ教 育 ④達 成 度 に基 づく教 育 支 援 ⑤チャペルアワーの重 視 ⑥正 課 外 教 育 の拡 大 であり、これらの視 点 に基 づ く学 習 指 導 を行 っている。

その成 果 の大 きなひとつとして、卒 業 後 の進 路 を 挙 げることができる。毎 年 6月 頃 、キャリアセン ターとの進 路 情 報 意 見 交 換 会 により、3月 卒 業 生 の就 職 決 定 率 や動 向 について懇 談 し、その資 料 を評 価 資 料 のひとつと している。就 職 決 定 率 で は、2009年 度 96.4%、 2010年 度 95.8%、2011 年 度 93.8%であり4 . 4 - 2 2 )いずれも広 く一 般 企 業 に就 職 し、各 方 面 で活 躍 している。4 . 4 - 10 )

正 課 外 教 育 の活 動 のひとつである「 基 礎 礎 演 習 」と「研 究 演 習 」ゼミナールを中 心 とし た「イン ターゼミナール大 会 (ディベート・研 究 発 表 )」を毎 年 11月 に行 っている。これらは、学 生 有 志 による エコゼミ委 員 会 を中 心 として企 画 ・運 営 され、各 ゼミ代 表 者 との連 絡 会 を通 じて進 行 し 、学 生 の 自 主 性 を 育 成 する ことに 努 めている。 また、インタ ーゼミナール大 会 にて 報 告 された 研 究 発 表 は、

学 生 により論 文 として整 えられ、論 文 集 として冊 子 化 し、学 生 に配 付 している。4 . 4 - 2 3 )

2009年 度 には、経 済 学 部 創 立 75周 年 を記 念 して、大 規 模 な研 究 発 表 会 (名 称 :エコノフェス タ)を開 催 した。エコノフェスタでは、国 際 や環 境 、関 西 経 済 など7つの部 門 で学 生 による研 究 発 表 があり、海 外 から参 加 したシンガポール国 立 大 学 や延 世 大 学 (韓 国 )のほか、慶 應 義 塾 大 学 、 上 智 大 学 の学 生 も参 加 し、計 33チームが発 表 をした。4 . 4 - 24 )

また、毎 年 発 行 されている「エコノフォーラム21」(1996年 創 刊 )の企 画 ・編 集 作 業 には、学 生 と 教 員 が同 等 の立 場 で協 議 しあいながら一 致 協 力 してあたっている。エコノフォーラム21は、在 学 生 に配 付 するほか、オープンキャンパスでは受 験 生 やその保 護 者 、保 証 人 対 象 の教 育 懇 談 会 など で配 付 している。4 . 4 - 2 5 )

これらの活 動 を含 めた意 識 調 査 として、経 済 学 部 では、2011年 度 より4大 学IRコンソーシアムの 実 施 する調 査 に参 加 しており、学 生 意 識 調 査 の分 析 を実 施 していく予 定 である。

また経 済 学 部 では独 自 に2年 生 全 員 参 加 のTOEIC IPテストを実 施 しており、英 語 の授 業 に おいてそれに向 けた対 策 を展 開 し、教 育 目 標 のひとつである外 国 語 教 育 の推 進 に役 立 っている。

また、高 いスコアを取 得 した場 合 、英 語 科 目 の単 位 認 定 を行 い、学 習 意 欲 を高 める結 果 となって いる。(言 語 教 育 科 目 の単 位 認 定 はフランス語 、ドイツ語 、中 国 語 、朝 鮮 語 、スペイン語 、日 本 語 においても実 施 )4 . 4 - 2 6 )p . 1 9 ~ 2 1

(2) 学 位 授 与 (卒 業 ・修 了 認 定 )は適 切 に行 われているか。

卒 業 要 件 は、経 済 学 部 履 修 心 得 の 記 載 によって 学 生 に 明 示 した上 で、入 学 後 実 施 する新 入 生 オリエンテーションにて説 明 している。卒 業 に必 要 な科 目 分 類 別 必 要 単 位 数 、総 単 位 数 に より示 されている。4 . 4 - 2 6 )p . 2 2 ・ 巻 末

経 済 学 部 の学 位 授 与 は、教 授 会 規 程 第 4条 5項 により、教 授 会 における卒 業 判 定 会 議 にお いて決 定 される。具 体 的 には4ケ年 以 上 在 学 する者 のうち、取 得 単 位 数 の必 要 要 件 を満 たしてい

(18)

るものを確 認 し、教 授 会 の承 認 により学 位 を授 与 している。また2009年 度 より、研 究 演 習 (ゼミ)は 必 修 科 目 で はなくなったためにすべての者 が卒 業 論 文 を 提 出 するわけではないが、卒 業 論 文 審 査 の判 定 は各 ゼミ担 当 者 に委 ねられて実 施 している。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項

経 済 学 部 創 立 75周 年 エコノフェスタ(2009年 )を境 にして、インターゼミナール大 会 などの正 課 外 活 動 およびそれに向 けての各 ゼミの指 導 体 制 は、論 文 作 成 の意 欲 、研 究 発 表 する力 の向 上 へとつながっているものと思 われる。

例 え ば、 毎 年 度 末 に 選 考 する 経 済 学 部 独 自 の 「懸 賞 論 文 」 募 集4 . 4 - 1 0 5 )においては、 応 募 数 が近 年 増 加 傾 向 であり、審 査 委 員 会 の講 評 では質 も向 上 しているとのことであり、研 究 発 表 や論 文 作 成 の意 識 を助 長 している。4 . 4 - 10 6 ) , 4 . 4 - 107 ) p . 8 6

また、1年 生 ゼミ(基 礎 演 習 )では基 礎 演 習 論 文 賞 、4年 生 ゼミ(研 究 演 習)では卒 業 論 文 賞 を 設 けており、各 ゼミ より1 名 の優 秀 論 文 に賞 状 と 副 賞 を 授 与 すること も行 っており 同 様 に 効 果 が期 待 される。

(2) 改 善 すべき事 項 な し

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項

ゼミナールによる個 人 またはグループでの研 究 への取 り組 みに力 をいれているため、研 究 発 表 や 論 文 執 筆 を進 捗 させる一 環 として、経 済 学 部 棟 に複 数 ある無 線LAN完 備 の談 話 スペースやゼ ミ活 動 室 の利 用 制 度 、ノートパソコンの貸 出 制 度 がある。4 . 4 - 116 )

ノートパソコンの1年 間 の貸 出 数 は大 きく増 加 傾 向 にあり、インターゼミナール大 会 開 催 の11月 へ向 けて、また卒 業 論 文 提 出 の1月 へ向 けて貸 出 数 が増 加 している。これにより、貸 出 用 のノート パソコンの購 入 やグループワークのためのスペースの整 備 (スペースの確 保 および既 存 スペースの 利 用 規 程 の整 備 )を行 っている。

(2) 改 善 すべき事 項 な し

評 価 結 果

総 評

科 目 分 類 別 必 要 単 位 数 、総 単 位 数 な ど の 卒 業 要 件 は 、『 履 修 心 得 』に 記 載 さ れ 、あ ら か じ め 学 生 に 周 知 さ れ て い る 。

貴 学 部 で は 成 績 優 秀 者 の 表 彰 を 行 っ て お り 、2 年 次 生 全 員 参 加 の T O E I C®‐ I P テ ス ト に よ る ス コ ア 別 の 単 位 認 定 制 度 や 、「 イ ン タ ー ゼ ミ ナ ー ル 大 会 ( デ ィ ベ ー ト ・ 研 究 発 表 )」 の 開 催 、 学 部 独 自 の 懸 賞 論 文 の 募 集 な ど 、 独 自 の 評 価 指 標 の 開 発 に 努 め て い る 。

(19)

学 位 授 与 は 、「 学 則 」「 学 位 規 程 」 に 基 づ き 、「 卒 業 判 定 会 議 」 で 審 議 し た う え で 、「 教 授 会 」 で 決 定 さ れ る 。

(20)

第5章 学生の受け入れ

現 状 の 説 明

(1) 学 生 の受 け入 れ方 針 を明 示 しているか。

入 学 者 の受 け入 れ方 針 は2009年 度 に策 定 し、以 下 のとおり定 めている。5 - 19 )

「~世 界 的 な視 点 から社 会 のさまざまな出 来 事 に関 心 を持 ち、自 分 で考 える人 材 を育 成 する~

わが国 を含 め世 界 の政 治 ・経 済 情 勢 は大 きな変 化 の時 代 を迎 えています。そのひとつに、貧 困 や環 境 の問 題 などが挙 げられますが、その根 本 には経 済 問 題 があるのはいうまでもありません。今 の時 代 に大 学 で経 済 学 を学 ぶ意 義 はきわめて大 きいといえます。同 時 に、社 会 や世 界 の多 様 な 文 化 や考 え方 の違 いを認 識 することが大 切 だと言 えます。まさに、激 動 の世 界 において活 躍 できる

『世 界 市 民 』に求 められる資 質 は、経 済 学 の専 門 知 識 だけでなく幅 の広 い多 様 な知 識 としっかり とした価 値 観 を持 つことです。経 済 学 部 では、このような考 えから、外 国 語 の能 力 、社 会 や世 界 に 対 する知 識 、論 理 的 な思 考 能 力 や判 断 能 力 が、これからのビジネスの世 界 や公 的 機 関 で働 くた めに必 要 不 可 欠 な基 礎 学 力 であると考 える。世 界 的 な視 点 から社 会 のさまざまな出 来 事 に関 心 を持 ち、自 分 で考 える人 材 を育 てていきたいと考 えています。その意 味 で、経 済 ・社 会 の問 題 に関 心 があり、主 体 的 に考 えていく能 力 を身 につけたいと思 っている学 生 を求 めています。」

また、経 済 学 部 の学 生 の受 け入 れ方 針 は、「一 般 入 学 試 験 ・大 学 入 試 センター試 験 を利 用 する入 学 試 験 要 項 」、「AO入 学 試 験 要 項 」など広 く対 象 を求 める入 学 試 験 要 項 に記 載 するほ か、Webサイトにも掲 載 されている。5 - 4 )p . 1 5, 5 - 2 0 )p . 1 0

(2) 学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づき、公 正 かつ適 切 に学 生 募 集 および入 学 者 選 抜 を行 っ ているか。

一 般 入 試 (大 学 入 試 センター利 用 入 試 含 む)は、英 語 は必 須 とし、国 語 、選 択 科 目 の3科 目 型 を基 本 とするが、外 国 語 と数 学 の2科 目 型 、独 自 科 目 の数 学 とセンター試 験 科 目 の併 用 など、

特 色 を持 った選 抜 方 式 も採 用 している。一 般 入 試 は全 学 的 な入 試 体 制 のもとで実 施 されており、

公 正 に実 施 されている。

各 種 入 試 と呼 ばれる学 部 独 自 の入 試 においては、指 定 校 推 薦 入 試 など学 校 長 の推 薦 に基 づくものの他 、特 技 や資 格 を生 かしたAO入 試 、スポーツ選 抜 入 試 、帰 国 生 徒 入 試 などを導 入 し ており、経 済 学 部 の理 念 にある、外 国 語 の能 力 、社 会 や世 界 に対 する知 識 、論 理 的 な思 考 能 力 や 判 断 能 力 な ど の 基 礎 学 力 を 身 につ け るため の「 主 体 的 に 考 えて いく 能 力 」 を 兼 ね 備 え た 学 生 を受 け入 れる体 制 を構 築 している。理 念 に沿 った学 生 の価 値 観 や能 力 は多 様 であり、したがっ て多 様 な観 点 からその能 力 を認 めていく必 要 がある。経 済 学 部 で実 施 している多 様 な入 試 制 度 は、この理 念 に沿 ったものである。特 に2013年 度 入 試 より「AO入 試 ・英 語 能 力 重 視 型 」を導 入 し、

経 済 学 部 の学 位 授 与 方 針 のひとつである「世 界 の様 々な地 域 の人 々や文 化 への共 感 する力 を 持 って」経 済 学 を学 ぶ意 欲 を持 つ者 を期 待 している。5 - 71 )

各 種 入 試 の実 施 体 制 は、教 授 会 で承 認 される実 行 委 員 長 、委 員 により構 成 され、問 題 出 題 者 は、 毎 年 担 当 者 を 変 更 し 、 教 授 会 で 公 表 ・ 承 認 さ れて いる。 各 入 試 の 実 施 委 員 は、 事 前 に 配 付 される審 査 要 領 、面 接 要 領 によって厳 正 に入 学 者 選 抜 を実 施 している。

また、面 接 試 験 では、公 平 性 ・透 明 性 を確 保 するために2、3名 の複 数 担 当 者 によって実 施 さ れ、数 値 化 された評 価 は、必 ず評 価 者 の平 均 によるものを判 定 資 料 としている。一 般 入 試 におい

(21)

ては学 部 長 以 下 職 務 上 の委 員 6名 にくわえ、教 授 会 にて選 出 された5名 の選 考 委 員 により入 試 選 考 委 員 会 を組 織 し、合 否 判 定 原 案 を作 成 し、教 授 会 にて審 議 する。5 - 7 2 )

(3) 適 切 な定 員 を 設 定 し、学 生 を 受 け入 れるとともに、 在 籍 学 生 数 を 収 容 定 員 に基 づき 適 正 に管 理 しているか。

2012年 度 の入 学 者 数 は、741名 の1 年 生 と編 入 学 生 6名 で あった。入 学 定 員 (680 名 )を大 きく 上 回 る入 学 者 数 であるが、2010年 度 、2011年 度 と定 員 を満 たしていない(入 学 定 員 に対 する入 学 者 数 比 率 は2010年 度 0.90、2011年 度 で0.97)ためであり、年 次 計 画 に沿 って入 学 者 を決 定 し た。よって、過 去 5年 間 の入 学 定 員 に対 する入 学 者 数 比 率 の平 均 は、1.00である。5 - 8 8 ) その結 果 、 2012年 度 における収 容 定 員 に対 する在 籍 学 生 数 比 率 は1.07であり、収 容 定 員 に基 づき適 性 に 管 理 している範 囲 であるといえる。

(4) 学 生 募 集 および入 学 者 選 抜 は、学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づき、公 正 かつ適 切 に実 施 されているかについて、定 期 的 に検 証 を行 っているか。

入 学 者 数 等 を ふ ま え、 学 生 の 受 け 入 れ 方 針 に 基 づ き 、 執 行 部 ( 学 部 長 室 会 ) に て 定 期 的 に 検 証 している。また入 学 者 選 抜 の実 施 法 に関 しては入 試 検 討 委 員 会 により検 討 し、教 授 会 に提 案 する仕 組 みであ る 。 特 に 推 薦 入 学 にお いて の 指 定 校 の 選 定 や 、 各 種 入 試 の 具 体 的 な 選 抜 方 法 の改 善 について提 案 している。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

2011年 度 で は、プレースメントテストとしての1、2年 生 を対 象 とした数 学 テストの実 施 やIRデータ 分 析 (大 学IRネットワーク)の導 入 を検 討 したが、これは、学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づく多 様 かつ 効 果 的 な入 試 実 施 方 法 を検 討 するためであり、同 時 にこれらのデータの蓄 積 とそれを用 いた客 観 的 な分 析 に基 づいた入 試 実 施 方 法 の検 討 が今 後 の課 題 である。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項

入 学 時 プレースメントテストや入 学 後 のリメディアル教 育 についてその位 置 付 けを入 試 形 態 別 に 検 討 するための検 討 グループを立 ち上 げることが必 要 である。また、多 様 な入 試 制 度 の実 施 とそ の効 果 の検 証 データが蓄 積 された段 階 で、入 試 形 態 のスクラップと、新 しい入 試 形 態 の導 入 を 検 討 していく。

また、一 般 入 試 での入 学 者 比 率 が若 干 低 下 してきているが、プレースメントテストや追 跡 調 査 に よる分 析 を通 して、競 合 大 学 などの状 況 も分 析 しながら、学 部 全 体 の水 準 の引 き上 げに寄 与 す る要 因 を抽 出 するなど抜 本 的 な入 試 制 度 の見 直 しを学 部 入 試 検 討 委 員 会 にて検 討 していく。

参照

関連したドキュメント

[r]

Introduction to Japanese Literature ② Introduction to Japanese Culture ② Changing Images of Women② Contemporary Korean Studies B ② The Chinese in Modern Japan ②

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

[r]

[r]

[r]

[r]

[r]