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関西学院大学

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Academic year: 2022

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(1)

関西学院大学

2012年度

自己点検・評価報告書

(付:大学基準協会認証評価結果)

経済学研究科

2014年3月

(2)

本 書 は 、大 学 評 価 ( 認 証 評 価 )の た め に 本 学 が 大 学 基 準 協 会 に 提 出 し た「 関 西 学 院 大 学 2012 年 度 自 己 点 検・評 価 報 告 書 」( 2013 年 3 月 )と 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果( 2014 年 3 月 ) で あ る 。

構 成 は 、 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果 ( 結 果 と 総 評 の 前 文 )、 各 章 の 報 告 書 に お け る 本 学 の 記 述 ( 1 ~ 3 ) と 大 学 基 準 協 会 の 評 価 結 果 で あ る が 、 章 に よ っ て は 評 価 結 果 が な い も の が あ る 。

評 価 結 果

評 価 の 結 果 、貴 大 学 は 本 協 会 の 大 学 基 準 に 適 合 し て い る と 認 定 す る 。 認 定 の 期 間 は 2021( 平 成 33) 年 3 月 31 日 ま で と す る 。

総 評

貴 大 学 は 、1889( 明 治 22) 年 に キ リ ス ト 教 主 義 教 育 と い う 理 念 の も と 、 神 学 部 と 普 通 学 部 を 持 つ 「 関 西 学 院 」 と し て 創 立 さ れ た 。1932( 昭 和 7 ) 年 に 「 大 学 令 」 に よ る 旧 制 大 学 へ と 移 行 し た 後 、1948( 昭 和 23) 年 に 学 校 教 育 法 に よ り 新 制 大 学 と な り 、 学 部 ・ 学 科 お よ び 研 究 科 の 改 組 、 キ ャ ン パ ス 開 設 を 経 て 、 現 在 は 11 学 部 ( 神 学 部 、 文 学 部 、 社 会 学 部 、法 学 部 、経 済 学 部 、商 学 部 、理 工 学 部 、総 合 政 策 学 部 、人 間 福 祉 学 部 、教 育 学 部 、 国 際 学 部 )、13研 究 科( 神 学 研 究 科 、文 学 研 究 科 、社 会 学 研 究 科 、法 学 研 究 科 、経 済 学 研 究 科 、 商 学 研 究 科 、 理 工 学 研 究 科 、 総 合 政 策 研 究 科 、 言 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 文 化 研 究 科 、 人 間 福 祉 研 究 科 、 教 育 学 研 究 科 、 司 法 研 究 科 、 経 営 戦 略 研 究 科 ) を 擁 す る 総 合 大 学 へ と 発 展 し て い る 。 キ ャ ン パ ス は 、 兵 庫 県 西 宮 市 の 西 宮 上 ケ 原 キ ャ ン パ ス の ほ か 、 隣 接 す る 西 宮 聖 和 キ ャ ン パ ス 、 同 県 三 田 市 に 神 戸 三 田 キ ャ ン パ ス と 3 キ ャ ン パ ス を 有 し 、 キ リ ス ト 教 主 義 に 基 づ く 教 育 ・ 研 究 活 動 を 展 開 し て い る 。

な お 、経 営 戦 略 研 究 科 経 営 戦 略 専 攻 は 2009( 平 成 21)年 度 に 特 定 非 営 利 活 動 法 人 A B E S T21 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 け て お り 、 そ れ 以 降 の 改 善 状 況 を 踏 ま え て 、 大 学 評 価 ( 機 関 別 認 証 評 価 ) の 観 点 か ら 評 価 を 行 っ た 。 司 法 研 究 科 は 本 年 度 に 公 益 財 団 法 人 日 弁 連 法 務 研 究 財 団 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 、 経 営 戦 略 研 究 科 会 計 専 門 職 専 攻 は 本 年 度 に 特 定 非 営 利 法 人 国 際 会 計 教 育 協 会 会 計 大 学 院 評 価 機 構 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 け て い る た め 、 基 準 4 「 教 育 内 容 ・ 方 法 ・ 成 果 」 に つ い て 、 そ れ ぞ れ の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 結 果 に 委 ね る 。

(3)

第1章 理念・目的

現 状 の 説 明

(1) 大 学 ・学 部 ・研 究 科 等 の理 念 ・目 的 は、適 切 に設 定 されているか。

経 済 学 研 究 科 の教 育 理 念 は経 済 学 の高 等 教 育 機 関 として研 究 者 を養 成 するとともに、研 究 機 関 として経 済 学 の理 論 および応 用 を研 究 することにより経 済 学 の進 展 に寄 与 することを基 本 理 念 としている。

人 材 の養 成 に関 する目 的 その他 の教 育 研 究 上 の目 的 は、「より高 い水 準 の研 究 を志 す学 生 に対 して、広 く経 済 学 の専 門 研 究 の 機 会 を 提 供 し、多 元 的 なものの見 方 や国 際 的 な視 野 を育 成 するとともに、経 済 に対 する高 度 な分 析 ・応 用 能 力 を修 得 させる。社 会 人 に対 して、その職 業 経 験 と経 済 学 の研 究 能 力 との融 合 をはかり、問 題 の発 見 能 力 とその現 実 的 な解 決 能 力 とに秀 でた高 度 職 業 人 を育 てる」と関 西 学 院 大 学 大 学 院 学 則 第 1章 第 3条 第 3項 ( 別 表 ) にて定 めて

いる。1 - 2 2 ) そしてこの目 的 を達 成 するための教 育 目 標 は以 下 のとおりである。

①経 済 学 界 の発 展 に対 して、今 まで以 上 に新 しい学 問 動 向 をより敏 速 に研 究 ・教 育 に反 映 でき るシステムを作 る。

②専 門 職 に 就 くためや高 度 職 業 人 の 養 成 のため 、他 の 研 究 科 との 連 携 を進 め、アカデミズムと 実 務 の融 合 を目 指 す多 様 なコースメニューを用 意 する。1 - 2 8 )

(2) 大 学 ・学 部 ・研 究 科 等 の理 念 ・目 的 が、大 学 構 成 員 (教 職 員 および学 生 )に周 知 され、

社 会 に公 表 されているか。

理 念 ・目 的 は、学 生 に対 し、毎 年 春 に全 学 年 に配 付 される履 修 心 得 に記 載 されている。1 - 81 )p . 3 ま た 、 経 済 学 部 同 様 、 理 念 ・ 目 的 は 関 西 学 院 公 式Webサ イ ト1 - 2 8 )に 掲 載 し 、 社 会 に 対 し て も 公 表 されており、受 験 生 に対 してはその他 に、入 試 説 明 会 を開 催 し、周 知 するようにしている。教 職 員 に対 しては、大 学 院 執 行 部 で必 要 に応 じて検 討 し、研 究 科 委 員 会 を通 じて周 知 している。

(3) 大 学 ・ 学 部 ・ 研 究 科 等 の 理 念 ・ 目 的 の 適 切 性 に つ い て 定 期 的 に 検 証 を 行 っ て い る か。

経 済 学 部 と同 じ手 続 きであるが、毎 年 実 施 している自 己 点 検 ・ 評 価 進 捗 状 況 の検 証 におい て、定 期 的 に確 認 している。1 - 112 )

その手 順 は、目 標 に 対 す る進 捗 状 況 評 価 実 施 の 際 に、進 捗 状 況 報 告 シート原 案 を 経 済 学 部 ・ 経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 が 作 成 し 、 大 学 院 執 行 部 に よ り 点 検 ・ 評 価 を 行 って い る。

責 任 主 体 は研 究 科 委 員 長 (学 部 長 が兼 務 )による大 学 院 執 行 部 であり、理 念 ・目 的 の適 切 性 と目 標 ・指 標 の相 互 関 係 については、経 済 学 部 ・経 済 学 研 究 科 自 己 評 価 委 員 会 の評 価 案 を 受 けて、執 行 部 (学 部 長 室 委 員 会 )で確 認 している。それにより齟 齬 が生 じた場 合 は、必 要 に応 じ て研 究 科 委 員 会 に提 案 する仕 組 みである。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

(4)

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

(5)

第3章 教員・教員組織

現 状 の 説 明

(1) 大 学 として求 める教 員 像 および教 員 組 織 の編 制 方 針 を明 確 に定 めているか。

経 済 学 研 究 科 では、独 自 に「求 める教 員 像 」を明 示 しているわけではないが、より高 い水 準 の 研 究 を志 す学 生 に対 して、広 く経 済 学 の専 門 研 究 の機 会 を提 供 するため、また、社 会 が求 める 高 度 職 業 人 を 育 て る た め に 、 大 学 院 教 員 と し て 更 な る 資 質 を 求 め て お り 、 必 要 と さ れ る 専 門 領 域 ・研 究 業 績 、教 育 実 績 については、任 用 時 の募 集 要 項 にその都 度 明 示 している。

組 織 的 な教 育 を実 施 するために、科 目 グループを形 成 し、専 任 教 員 が、専 門 分 野 に適 合 した 科 目 を担 当 できるように決 定 している。またグループごとに科 目 分 担 をとりまとめる代 表 教 員 を設 置 している。教 員 組 織 の編 制 としては、経 済 学 研 究 科 の執 行 部 会 議 において、開 講 科 目 をとりまと め、各 分 野 の代 表 教 員 が、教 員 間 での科 目 分 担 の調 整 を行 い、取 りまとめている。

(2) 学 部 ・研 究 科 等 の教 育 課 程 に相 応 しい教 員 組 織 を整 備 しているか。

経 済 学 研 究 科 の定 めるカリキュラム・ポリシーに沿 って、科 目 を設 定 し、その科 目 を担 当 するの に適 切 な教 員 を、経 済 学 部 教 員 の分 野 別 グループから割 り振 り、授 業 担 当 編 制 を行 っている。

具 体 的 に は 、 2012 年 度 、 大 学 院 教 員 42 名 、 うち 博 士 課 程 前 期 課 程 指 導 教 員 39 名 、 博 士 課 程 後 期 課 程 34名 であり、年 齢 構 成 は30代 から60代 でバランス良 く構 成 されている。3 - 67 )

(3) 教 員 の募 集 ・採 用 ・昇 格 は適 切 に行 われているか。

大 学 院 教 員 は専 任 講 師 選 考 基 準 に準 拠 して選 考 し、前 期 課 程 指 導 教 員 は准 教 授 選 考 基 準 に準 拠 、後 期 課 程 指 導 教 員 は教 授 選 考 基 準 に準 拠 され、前 期 課 程 指 導 教 員 および後 期 課 程 指 導 教 員 においては、それぞれの教 授 会 にて出 席 者 の3分 の2の賛 成 を必 要 とし、公 正 な審 査 を経 て行 っている。3 - 10 6 )

(4) 教 員 の資 質 の向 上 を図 るための方 策 を講 じているか。

経 済 学 部 と同 様 に、「経 済 学 部 研 究 会 」「経 済 学 セミナー」「言 語 文 化 セミナー」は、大 学 院 教 員 の教 育 研 究 活 動 における人 的 交 流 の推 進 の役 割 を果 たしている。

点 検 ・ 評 価

(2) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(1) 改 善 すべき事 項 な し

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

(6)

評 価 結 果

総 評

教 員 組 織 の 編 制 方 針 は 明 文 化 さ れ て い な い が 、 任 用 時 に 教 員 の 資 質 に つ い て 募 集 要 項 等 に 明 示 し て い る 。

教 員 組 織 は 専 門 領 域 、 研 究 、 教 育 業 績 が 考 慮 さ れ 、 年 齢 構 成 の バ ラ ン ス も 保 た れ て お り 、 組 織 的 な 教 育 の 実 施 を 目 指 し て い る こ と が う か が え る 。

研 究 科 教 員 と し て の 任 用 に あ た っ て は 、「 経 済 学 部・ 経 済 学 研 究 科 教 員 選 考 等 内 規 」に 基 づ い て 採 用 し 、 前 期 課 程 指 導 教 員 は 「 准 教 授 選 考 基 準 」 に 、 博 士 課 程 後 期 課 程 指 導 教 員 は 「 教 授 選 考 基 準 」 に そ れ ぞ れ 準 拠 し 、「 研 究 科 委 員 会 」 に お い て 承 認 し て い る 。

教 員 組 織 の 適 切 性 に つ い て は 、「 大 学 院 教 育 委 員 会 」お よ び「 研 究 科 委 員 会 」に て 検 証 が 行 わ れ て い る 。

(7)

第4章 教育内容・方法・成果

1.

教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 、 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針

現 状 の 説 明

(1) 教 育 目 標 に基 づき学 位 授 与 方 針 を明 示 しているか。

育 目 標 に基 づいた学 位 授 与 方 針 は2011年 度 に策 定 し、明 示 している。4 .1 - 4 0 )

『【博 士 課 程 前 期 課 程 】

博 士 課 程 前 期 課 程 に あ っ て は 、 所 定 の 単 位 を 修 得 し 、 外 国 語 学 力 の 認 定 を 受 け 、 修 士 論 文 または課 題 研 究 リポートを提 出 してその審 査 に合 格 し、課 程 を修 了 することが学 位 取 得 の条 件 で す 。 ま た 、 修 士 論 文 を 提 出 す る た め に は 、 第 2 学 年 に お い て 修 士 論 文 中 間 報 告 会 で論 文 内 容 についての報 告 を行 い、指 導 教 員 以 外 の教 員 から指 導 と助 言 を受 けるこ とも要 件 となっています。修 士 論 文 の 審 査 では、専 門 分 野 での広 範 かつ高 い水 準 の専 門 知 識 や 優 れた分 析 手 法 に基 づいて独 創 的 な論 文 となっているかどうかを基 準 に合 否 の判 定 がなされます。

『【博 士 課 程 後 期 課 程 】

博 士 課 程 後 期 課 程 にあっては、所 定 の演 習 単 位 および指 導 教 員 が履 修 を指 示 した科 目 の単 位 を修 得 していること、外 国 語 学 力 の認 定 を受 けていること、国 内 外 での学 会 報 告 を2回 以 上 行 っていること、単 著 または共 著 の論 文 を2編 以 上 (うち1編 以 上 は査 読 付 学 術 雑 誌 に投 稿 され、受 理 (掲 載 許 可 )されたもの)作 成 していること、経 済 学 ワークショップでの 研 究 報 告 を行 っていること、を要 件 として、博 士 学 位 申 請 論 文 を作 成 し、提 出 することができ ます。

学 位 申 請 論 文 の審 査 は、専 門 分 野 での最 新 の知 見 を摂 取 したうえで独 創 的 な視 点 で、

高 度 な分 析 手 法 と優 れた考 察 力 などによって論 文 が作 成 され、国 内 外 の学 界 や社 会 への 知 的 貢 献 が大 きいものとなっているかどうか等 を基 準 に学 位 授 与 の可 否 の判 定 がなさなれ ます。』

(2) 教 育 目 標 に基 づき教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 を明 示 しているか。

経 済 学 研 究 科 の 理 念 ・ 目 標 を も と に し た 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 は 2011 年 度 に 策 定 し た。 4 .1- 6 5 )

博 士 課 程 前 期 課 程 では、研 究 者 志 望 の大 学 院 生 に対 しては、高 度 な資 質 と能 力 を養 成 す るために専 門 分 野 を横 断 して身 につけておくべき科 目 としてリサーチ・コア科 目 を設 定 し、その全 部 または 一 部 の 単 位 修 得 を義 務 づ け ている。 他 方 、 専 門 職 や 高 度 職 業 人 、 公 務 員 、 民 間 企 業 への就 職 をめざす大 学 院 生 には、経 済 学 の広 範 で高 水 準 の教 養 を培 うためにスタンダード・コア 科 目 を設 定 し、その全 部 または一 部 の単 位 修 得 が義 務 づけられている。これらのコア科 目 をベー スとして、個 々の大 学 院 生 の研 究 目 的 と能 力 に応 じたカリキュラム体 系 が提 供 される。

博 士 課 程 後 期 課 程 に お いて は 、 国 際 的 な 水 準 で の 評 価 に も 耐 え う る 高 度 な 博 士 論 文 の 作 成 と学 位 取 得 という目 標 を実 現 するために、大 学 院 生 は指 導 教 員 の指 導 の下 で研 究 を進 め、

科 目 の 履 修 等 に つ いて も 指 導 教 員 の 指 導 が な さ れ る 。 また 、 必 要 に 応 じ て、 1 人 の 大 学 院 生 に 対 して指 導 教 員 を中 心 とした研 究 指 導 グループによる学 位 申 請 論 文 や研 究 論 文 の作 成 等 の指

(8)

導 にあたる共 同 演 習 体 制 が用 意 されている。

『【博 士 課 程 前 期 課 程 】

博 士 課 程 前 期 課 程 では、学 士 課 程 で学 んだ経 済 学 の知 識 を発 展 させ、 より高 度 な専 門 知 識 と分 析 能 力 を習 得 し、質 の高 い修 士 論 文 の作 成 と学 位 取 得 を目 標 とします。

将 来 、大 学 や研 究 機 関 等 での研 究 者 になることをめざしている大 学 院 生 に対 しては、そのた め に 必 要 な 高 度 の 資 質 と 能 力 を 養 って も ら うた め 、 専 門 分 野 を 横 断 し て 身 に つ け て おく べき 科 目 としてリサーチ・コア科 目 を設 定 し、その全 部 または一 部 の履 修 を義 務 づけています。また、前 期 課 程 を修 了 したあと、そこで得 られた専 門 知 識 をいかして専 門 職 や高 度 職 業 人 、民 間 企 業 、 国 や地 方 公 共 団 体 の公 務 員 等 としての活 躍 をめざしている大 学 院 生 に対 しては、経 済 学 の広 範 で高 水 準 の教 養 を培 ってもらうため、スタンダード・コア科 目 を設 定 し、その全 部 または一 部 の 履 修 を義 務 づけています。

研 究 者 志 望 の大 学 院 生 、それ以 外 の大 学 院 生 ともに、これらのコア科 目 を前 期 課 程 での 学 習 の共 通 基 盤 として学 び、経 済 学 専 攻 の大 学 院 生 としての学 問 的 素 養 を高 めつつ、それ ぞれの研 究 課 題 に沿 った専 門 科 目 を履 修 します。専 門 科 目 については、大 学 院 生 の多 様 で 高 度 な学 問 的 欲 求 を 満 たせるように、また経 済 問 題 の 複 雑 化 に 対 応 で きるように、経 済 学 の 最 先 端 の領 域 から伝 統 的 な分 野 まで広 範 かつ体 系 的 な科 目 提 供 を行 い、そのあり方 につい ての定 期 的 な検 討 ・見 直 しを行 っています。

コア科 目 を含 め、どのような科 目 の履 修 を行 うかは、個 々の大 学 院 生 の大 学 院 進 学 目 的 と ニーズ、将 来 の目 標 、適 性 と能 力 などに応 じて、指 導 教 員 からの指 導 が行 われます。

修 士 論 文 の作 成 に際 しては、第 2学 年 の修 士 論 文 中 間 報 告 会 (公 開 で実 施 )においての 報 告 が義 務 づけられ、より優 れた論 文 の完 成 に向 け、指 導 教 員 以 外 のさまざまな分 野 の教 員 からの指 導 と助 言 を受 ける機 会 が与 えられています。

『【博 士 課 程 後 期 課 程 】

博 士 課 程 後 期 課 程 では、国 際 的 な水 準 での評 価 にも耐 え得 るような高 度 な課 程 博 士 論 文 の作 成 と学 位 取 得 を目 標 とします。

この目 標 を実 現 するために、指 導 教 員 の指 導 の下 で研 究 を遂 行 し、科 目 の履 修 等 も指 導 教 員 の指 導 で行 われます。必 要 に応 じて1人 の大 学 院 生 に対 して指 導 教 員 を中 心 とした研 究 指 導 グループが学 位 申 請 論 文 や研 究 論 文 の作 成 等 の指 導 にあたる体 制 が用 意 されていま す。

また、第 1学 年 から第 3学 年 までの各 年 度 に行 うべき研 究 報 告 や研 究 論 文 の作 成 ・発 表 が博 士 学 位 取 得 プロセスのガイドラインとして示 され、それに沿 って順 序 だった研 究 教 育 指 導 が 行 われます。

学 外 からも研 究 者 を招 聘 して行 われる経 済 学 ワークショッ プでの研 究 報 告 はすべての大 学 院 生 に義 務 づけられ、学 位 申 請 論 文 提 出 の要 件 の一 つとなっています。』

(3) 教 育 目 標 、 学 位 授 与 方 針 および 教 育 課 程 の編 成 ・ 実 施 方 針 が、 大 学 構 成 員(教 職 員 および学 生 等)に周 知 され、社 会 に公 表 されているか。

経 済 学 部 同 様 、経 済 学 研 究 科 の教 育 目 標 、学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 は 、 経 済 学 研 究 科 委 員 会 で の審 議 ・ 承 認 を 経 て 策 定 さ れたも の であり、 教 職 員 が 共 通 の 理 解 を有 している。また履 修 心 得 と関 西 学 院 公 式Webサイトの経 済 学 研 究 科 のページに記 載 さ れ、大 学 構 成 員 に周 知 されている。4 .1 - 87 ) p . 3・8・9

(9)

大 学 院 生 に対 しては履 修 心 得 やWebサイトを通 じて、また、毎 年 度 の履 修 オリエンテーション時 に教 務 学 生 委 員 からの説 明 によって、学 位 取 得 プロセスとともに周 知 されている。4 .1 - 8 8 )

社 会 に 対 し てはWebサイトを通 じ て の 周 知 となる が、 大 学 院 進 学 希 望 者 に 対 しては入 試 説 明 会 において、履 修 心 得 を配 付 し、説 明 がなされている。

(4) 教 育 目 標 、学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 の適 切 性 について定 期 的 に検 証 を行 っているか。

教 育 目 標 に沿 った学 位 授 与 方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 は2011年 度 に策 定 した ばかりであるため、その適 切 性 については、必 要 に応 じて大 学 院 執 行 部 で検 証 していく予 定 である。

経 済 学 部 と同 様 、自 己 点 検 ・評 価 「進 捗 状 況 報 告 シート作 成 」にて検 証 を実 施 していく予 定 で ある。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項

学 位 授 与 方 針 に明 示 された学 位 取 得 要 件 のうち、2011年 度 より実 施 されている博 士 課 程 前 期 課 程 大 学 院 生 対 象 の修 士 論 文 中 間 報 告 会 での報 告 の義 務 化 、博 士 課 程 後 期 課 程 大 学 院 生 対 象 の経 済 学 ワークショップでの報 告 の義 務 化 は、それぞれ2年 を経 過 し、既 に定 着 し、指 導 教 員 以 外 の、専 門 分 野 内 外 の多 くの教 員 からの助 言 を得 ることにより論 文 の質 的 水 準 の 向 上 に効 果 をもたらしている。とりわけ修 士 論 文 中 間 報 告 会 は、今 年 度 (2012年 度 )は教 員 約 10名 、 大 学 院 生 十 数 名 が参 加 し(教 務 学 生 委 員 カウント)活 発 な意 見 交 換 がなされ、2年 生 のみならず 次 年 度 の修 士 論 文 執 筆 を控 えた1年 生 も参 加 し、大 きな刺 激 となっている。

(2) 改 善 すべき事 項

教 育 目 標 に沿 った学 位 授 与 の方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 は2011年 度 に策 定 さ れたばかりであり、その内 容 そのものについては現 時 点 において適 切 なものとなっていると判 断 するが、

今 後 、これらを運 用 する中 での適 切 性 を担 保 するための検 証 やそれを受 けての見 直 しの体 制 を機 能 させるには至 っていない。2013年 度 から新 しいカリキュラムが実 施 されることから、それに合 わせた 検 証 体 制 の運 用 を急 がねばならない。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項

博 士 課 程 前 期 課 程 の 大 学 院 生 へ の 修 士 論 文 中 間 報 告 会 と 博 士 課 程 後 期 課 程 の 大 学 院 生 の経 済 学 ワークショップをさらに充 実 させるために、その趣 旨 を教 員 にいっそう周 知 徹 底 し、研 究 科 委 員 会 等 でのアナウンスを増 やすなどして指 導 教 員 以 外 の教 員 の参 加 を促 し、経 済 学 研 究 科 全 体 で大 学 院 生 を育 てる体 制 を拡 充 していく。

(2) 改 善 すべき事 項

学 位 授 与 の方 針 および教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 の適 切 性 に関 する定 期 的 な検 証 につい ては、今 後 は、毎 年 実 施 している自 己 点 検 ・ 評 価 「進 捗 状 況 報 告 シート作 成 」 の際 に、自 己 評 価 委 員 会 を通 じて検 証 作 業 を行 い、経 済 学 研 究 科 執 行 部 にて確 認 する。また、博 士 課 程 後 期 課 程 の博 士 学 位 取 得 プロセスについては、2013年 度 以 降 、 大 学 院 教 育 委 員 会 による定 期 的 な検 証 を行 うこととする。なお、経 済 学 研 究 科 では2012年 度 中 にFD委 員 会 を設 置 することになっ ており、同 委 員 会 とも情 報 共 有 ・連 携 をしながら、検 証 を行 うことになる。

(10)

評 価 結 果

総 評

学 位 授 与 方 針 は 、 博 士 課 程 前 期 課 程 お よ び 博 士 課 程 後 期 課 程 の 課 程 ご と に 、 研 究 者 志 望 、 高 度 職 業 人 志 望 の 学 生 に 配 慮 し て 、 論 文 提 出 の 前 提 で あ る 取 得 す べ き 単 位 、 外 国 語 能 力 な ど を 示 し て い る 。 ま た 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に お い て は 、 配 置 す る 科 目 お よ び 研 究 指 導 体 制 に つ い て 課 程 ご と に 示 さ れ て い る 。

こ れ ら の 方 針 の 適 切 性 に つ い て は 、「 自 己 評 価 委 員 会 」「 大 学 院 教 育 委 員 会 」 が 検 証 を 行 い 、 そ の 結 果 を 研 究 科 執 行 部 で 確 認 す る こ と と し て い る 。

(11)

第4章 教育内容・方法・成果

2.教 育 課 程 ・ 教 育 内 容

現 状 の 説 明

(1) 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 基 づ き 、 授 業 科 目 を 適 切 に 開 設 し 、 教 育 課 程 を 体 系 的 に編 成 しているか。

博 士 課 程 前 期 課 程 では2013年 度 より新 しいカリキュラムを実 施 する。この新 カリキュラムは教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に謳 われた、より高 度 な専 門 知 識 と分 析 能 力 の習 得 とそれを反 映 した質 の高 い修 士 論 文 の作 成 、学 位 取 得 を目 標 とし、個 々の大 学 院 生 の将 来 の進 路 に適 合 し た 科 目 の提 供 ・履 修 を実 現 するために、以 下 のような工 夫 を行 っている。

・ 経 済 学 部 のカリキュラム改 革 に伴 い、大 学 院 においても学 部 科 目 との合 併 科 目 を用 意 したカ リキュラム体 制 (教 育 課 程 の再 編 成 )を組 み2013年 度 より開 始 する。

・ 経 済 学 研 究 科 に学 ぶ大 学 院 生 が共 通 して修 得 する基 盤 的 科 目 としての「コア科 目 」について、

学 部 レベルでの学 習 到 達 度 や進 学 目 的 と能 力 が多 様 であるという現 状 に鑑 み、研 究 者 志 望 の大 学 院 生 を対 象 としたリサーチ・コア科 目 と、大 学 院 修 了 後 に企 業 等 就 職 や専 門 職 に就 く 者 を対 象 としたスタンダード・コア科 目 の2段 階 構 成 とした。

・ リサーチ・コア科 目 については、科 目 の趣 旨 に照 らし合 わせて、成 績 評 価 をレポート等 によるので はなく定 期 試 験 を中 心 として行 われ、さらに試 験 前 レポートを課 すなど、研 究 者 志 望 者 等 の高 度 な学 問 ニーズに応 えられるように厳 格 に実 施 される。

(2) 教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に基 づき、各 課 程 に相 応 しい教 育 内 容 を提 供 している か。

博 士 課 程 前 期 課 程 では、大 学 院 で学 ぶ基 盤 となる「コア科 目 」(コアミクロ経 済 学、コア マクロ経 済 学、コア計 量 経 済 学、コア経 済 史 、コア経 済 思 想 史 8科 目 )より8単 位 必 修 とし、研 究 演 習 (修 士 論 文 )8単 位 とともに必 修 単 位 としており、コースワークとリサーチワーク のバランスはとれている。また、2013年 度 からの新 たなカリキュラム体 系 は、教 育 目 標 のひとつであ る「経 済 学 界 の発 展 に対 して、今 まで以 上 に新 しい学 問 動 向 をより迅 速 に研 究 ・教 育 に反 映 でき るシステムをつくる」ことに対 応 した内 容 を担 保 するように整 備 されたものである。4 . 2 - 76 )p . 1 3

社 会 人 対 象 のエコノミスト・コースでは、研 究 演 習 を選 択 するもの(修 士 論 文 指 導 )のほか、課 題 研 究 (レポート審 査 )によるものも選 択 することができ、少 人 数 ではあるが、これまでの社 会 人 として の経 験 を学 問 的 に整 理 することや、本 格 的 な研 究 への基 礎 固 めとしてこの制 度 を利 用 して研 究 活 動 を行 っている。4 . 2 - 77 )

2011年 度 から実 施 している修 士 論 文 中 間 報 告 会 は、当 該 年 度 に修 士 論 文 を提 出 予 定 のす べての大 学 院 生 に報 告 が義 務 付 け られ、指 導 教 員 以 外 の 教 員 ( 副 指 導 教 員 に 指 名 される教 員 およびそれ以 外 の教 員 )から指 導 ・助 言 を得 られる機 会 である。また、報 告 会 は公 開 され、他 の 大 学 院 生 の出 席 も多 く、互 いの刺 激 や参 考 にもなっており、教 育 効 果 が高 いと判 断 される。

博 士 課 程 後 期 課 程 では、研 究 演 習 以 外 の科 目 の単 位 制 約 はないが、指 導 教 員 以 外 の関 連 する研 究 領 域 の教 員 による共 同 演 習 制 度 を含 め、後 期 課 程 進 学 後 3年 間 で学 位 取 得 の目 的 を果 たすために研 究 指 導 計 画 を立 てて指 導 に臨 んでいる。4 . 2 - 77 )

(12)

また、学 位 申 請 論 文 の提 出 要 件 のひとつである経 済 学 ワークショップでの報 告 は、指 導 教 員 以 外 の経 済 学 研 究 科 教 員 や学 外 の研 究 者 から指 導 を得 られる機 会 を提 供 し、研 究 の発 展 や 学 位 申 請 論 文 の質 的 向 上 に重 要 な役 割 を果 たしている。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項

博 士 課 程 前 期 課 程 のコア科 目 群 を基 礎 として発 展 的 な専 門 科 目 を学 習 するカリキュラム体 系 は、コースワークとリサーチワークのバランスはもとより、幅 広 い経 済 学 の知 識 に裏 付 けられた研 究 という意 味 での教 育 効 果 や、修 士 論 文 の質 的 水 準 の向 上 につながっている。

博 士 課 程 後 期 課 程 の共 同 演 習 制 度 も指 導 教 員 以 外 の教 員 から異 なった視 点 からの助 言 指 導 を得 る機 会 を提 供 しており、高 度 な内 容 の学 位 論 文 の作 成 に役 立 っている。

(2) 改 善 すべき事 項

博 士 課 程 前 期 課 程 の社 会 人 対 象 のエコノミスト・コースでは、これまでの社 会 人 としての経 験 を学 問 的 に整 理 し、本 格 的 な研 究 への基 礎 固 めを行 う機 会 を提 供 する制 度 であるが、実 際 には 税 理 士 試 験 免 除 のために進 学 してくる者 も多 く、制 度 導 入 時 の趣 旨 と現 状 が異 なってきている。

税 理 士 志 望 者 の受 け入 れを否 定 するものではないが、一 般 生 の入 学 者 が減 少 していることにより 均 衡 がとれていない。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項

博 士 課 程 前 期 課 程 の コ ア 科 目 と 専 門 科 目 と か らな る カ リキ ュ ラ ム 構 成 は バ ラ ン ス の と れ た 専 門 研 究 に効 果 的 であり、それを2013年 度 の新 カリキュラムはさらにコア科 目 をスタンダード・コアとリ サーチ・コアに分 け、専 門 科 目 についてもレベルによる細 分 化 を図 って大 学 院 生 の個 々のニーズと 能 力 への対 応 力 を高 めていくものである。この新 カリキュラム実 施 後 はその検 証 体 制 を大 学 院 専 門 委 員 会 にて検 討 する。また、博 士 課 程 後 期 課 程 の共 同 演 習 制 度 の教 育 効 果 は高 いと判 断 され、今 後 、制 度 のねらいと利 点 についての教 員 の認 識 と理 解 をさらに高 め、その活 用 を増 やして いく。そのために大 学 院 執 行 部 にて制 度 を再 検 討 し、利 用 手 順 を明 確 に記 載 する。

(2) 改 善 すべき事 項

博 士 課 程 前 期 課 程 のエコノミスト・コースは創 設 時 と現 在 とでは社 会 経 済 情 勢 が大 きく異 なっ ており、今 後 のあり方 、存 続 の是 非 等 について抜 本 的 な見 直 し案 を大 学 院 執 行 部 で検 討 し、研 究 科 委 員 会 に提 案 していく。

評 価 結 果

総 評

博 士 課 程 前 期 課 程 に お い て は 、 入 学 時 の 大 学 院 学 生 の 学 習 到 達 度 、 進 学 目 的 と 能 力 が 多 様 で あ る と い う 現 状 に 鑑 み 、 共 通 し て 修 得 す べ き 基 盤 的 科 目 と し て の 「 コ ア 科 目 」 を 配 置 し 、 研 究 者 志 望 の 学 生 向 け に は 、 高 度 な 資 質 と 能 力 を 養 成 す る た め に 専 門 分 野 を 越 え て 身 に つ け て お く べ き 科 目 と し て 「 リ サ ー チ ・ コ ア 科 目 」 を 、 ま た 専 門 職 、 高 度 職 業 人 、 公 務 員 、 民 間 企 業 へ の 就 職 を め ざ す 学 生 向 け に は 、 経 済 学 の 広 い 範 囲 に わ た る 高 水

(13)

準 の 教 養 を 培 う た め の 「 ス タ ン ダ ー ド ・ コ ア 科 目 」 を 設 定 し て お り 、 コ ー ス ワ ー ク と リ サ ー チ ワ ー ク の バ ラ ン ス を 考 慮 し た 科 目 配 置 で あ る 。

博 士 課 程 後 期 課 程 に お い て は 、 国 際 的 な 水 準 で の 評 価 に 耐 え う る 高 度 な 学 術 博 士 論 文 の 作 成 と 学 位 取 得 と い う 目 標 を 実 現 す る た め に 、 指 導 教 員 に よ る 指 導 に 加 え 、 必 要 に 応 じ て 共 同 演 習 体 制 が 用 意 さ れ る な ど 教 育 指 導 の 体 制 が 整 え ら れ て い る 。 し か し 、 一 部 の 科 目 に お い て 学 部 と の 合 同 授 業 が 行 わ れ て い る が 、 成 績 評 価 基 準 が 区 別 さ れ て い な い の で 、 改 善 が 望 ま れ る 。

教 育 課 程 の 適 切 性 の 検 証 に つ い て は 、執 行 部 が 必 要 事 項 を「 基 礎 教 育 委 員 会 」「 専 門 教 育 委 員 会 」 に 諮 問 し 、 そ の 結 果 を 「 研 究 科 委 員 会 」 に 提 案 す る 仕 組 み と な っ て い る 。

大 学 に 対 す る 提 言

○ 努 力 課 題

* 対 応 状 況 を 「 改 善 報 告 書 」 と し て と り ま と め 、 2017( 平 成 29) 年 7 月 末 日 ま で に 本 協 会 に 提 出 す る こ と を 求 め る 。

経 済 学 部 ・ 経 済 学 研 究 科 で は 、 成 績 評 価 方 法 な ど を 課 程 ご と に 明 確 に 区 別 し て い な い な か で 、学 部・大 学 院 の 合 同 授 業 が 開 講 さ れ て い る こ と は 、学 位 課 程 の 趣 旨 に 照 ら し て 、 改 善 が 望 ま れ る 。

(14)

第4章 教育内容・方法・成果

3.教 育 方 法

現 状 の 説 明

(1) 教 育 方 法 および学 習 指 導 は適 切 か。

博 士 課 程 前 期 課 程 では、大 学 院 生 の大 学 院 進 学 目 的 と求 めている専 門 知 識 水 準 が多 様 であるために、個 々の大 学 院 生 に対 してきめ細 かな指 導 が必 要 であるが、履 修 すべき科 目 を2年 間 のどの段 階 で順 序 だてて履 修 することが教 育 効 果 の面 で望 ましいのかを指 導 教 員 が指 導 して いる。修 士 学 位 取 得 プロセスに沿 って、2011年 度 より修 士 論 文 中 間 報 告 会 を実 施 、研 究 計 画 に基 づく研 究 指 導 の進 捗 状 況 のチェックを行 なうと同 時 に、指 導 教 員 以 外 からの助 言 を得 る場 としている。このように、履 修 科 目 の選 択 を含 め、指 導 教 員 による個 々の大 学 院 生 の研 究 目 的 と 能 力 に応 じた指 導 が適 切 に行 われている。

博 士 課 程 後 期 課 程 では、各 年 度 初 めに学 生 による研 究 計 画 書 の作 成 し、指 導 教 員 は研 究 指 導 計 画 を策 定 しており、そのプロセスは、「博 士 学 位 取 得 プロセス」にて明 確 にされている。また、

学 位 申 請 論 文 の提 出 にための条 件 として「経 済 学 ワークショップ」での報 告 が義 務 づけられてい る が 、 こ こ で は 研 究 科 内 の 指 導 教 員 以 外 の 教 員 、 学 外 の 研 究 者 か ら 指 導 を 受 け る こ と が で き る。 4 . 3 - 6 3 )

なお、2012年 度 に授 業 評 価 アンケートの内 容 や回 収 方 法 、授 業 改 善 への活 用 の強 化 がなさ れ、教 育 方 法 や指 導 の見 直 しの材 料 としての利 用 が拡 大 される。また、2012年 度 中 に経 済 学 研 究 科 独 自 のFD委 員 会 を設 置 す る 予 定 であり、 その 活 動 を 通 じ て 教 育 方 法 ・ 指 導 のあり 方 の 検 証 と改 善 が制 度 として確 立 されることになる。

(2) シラバスに基 づいて授 業 が展 開 されているか。

シラバスの整 備 は「全 学 的 な教 育 改 善 および教 育 の充 実 に向 けた取 組 の推 進 に関 する基 本 方 針 」に則 り行 われており、経 済 学 研 究 科 の教 育 課 程 の編 成 ・実 施 方 針 に基 づき、シラバスが 提 供 されている。なお、2012年 度 より、シラバスに記 載 すべき事 項 の拡 充 が行 われ、15回 ごとの授 業 内 容 の明 示 などの徹 底 が図 られている。シラバスと授 業 の整 合 性 は、各 科 目 別 に実 施 する授 業 アンケート にそのこと に 関 連 した設 問 があり、 大 きな問 題 が ある場 合 は、 執 行 部 が当 該 教 員 に 改 善 を求 めることになる。

(3) 成 績 評 価 と単 位 認 定 は適 切 に行 われているか。

成 績 評 価 方 法 や評 価 基 準 は単 位 制 度 の趣 旨 に基 づいて適 切 に設 定 ・ 運 用 されている。成 績 の評 価 方 法 ・ 基 準 等 は、シラバス によって、ま た、少 人 数 の 授 業 であること から 授 業 を 通 じ て、

受 講 生 に十 分 認 知 されている。

(4) 教 育 成 果 について定 期 的 な検 証 を 行 い、 その結 果 を 教 育 課 程 や教 育 内 容 ・ 方 法 の 改 善 に結 びつけているか。

教 育 成 果 の検 証 と結 果 の教 育 課 程 、教 育 方 法 への反 映 については、大 学 院 執 行 部 (研 究 科 長 、教 務 学 生 委 員 、教 務 学 生 副 委 員 )により検 証 している。また、2012年 度 より授 業 アンケー トの内 容 と収 集 方 法 の変 更 を行 い、個 々の科 目 担 当 教 員 にその結 果 を提 供 し、学 部 科 目 と同 様 に、授 業 の改 善 につなげるようにしている。経 済 学 研 究 科 における、授 業 改 革 のための組 織 的

(15)

な取 り組 みを行 うFD委 員 会 は2012年 度 中 に設 置 される。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項

シ ラ バス の 拡 充 に よ っ て 個 々 の 科 目 や 教 員 に つ い て、 あ る いは 経 済 学 研 究 科 全 体 で 適 正 な 教 育 内 容 ・方 法 等 が確 保 されているかのチェック機 能 が強 化 された。授 業 アンケートについても実 施 方 法 の見 直 しにより各 科 目 時 間 毎 の実 施 としたところ、回 収 数 が昨 年 よりも増 加 し、執 行 部 に よる活 用 (教 員 への情 報 提 供 の工 夫 など)が可 能 となった。

(2) 改 善 すべき事 項

学 位 取 得 プロセスや条 件 設 定 などにより大 枠 としての制 度 が整 備 されているが、大 学 院 生 へ の具 体 的 な指 導 の内 容 や方 法 等 については個 々の指 導 教 員 の力 量 に委 ねられる部 分 が多 く、

その評 価 体 制 の構 築 が進 んでいない。

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項

シラバスや授 業 評 価 アンケートなど2012年 度 に拡 充 された制 度 については、今 後 もそれらが適 正 に運 用 さ れるように、問 題 があれば速 やかに改 善 されるように執 行 部 による検 証 体 制 を確 立 す る。

(2) 改 善 すべき事 項

2012 年 度 にFD委 員 会 が設 けられる ことになっているが、組 織 的 、 効 率 的 な教 育 方 法 ・ 内 容 等 の改 善 が担 保 されるような組 織 となるよう、制 度 設 計 と適 切 な運 用 が求 められ、そのことについ てのチェック体 制 もまた不 可 欠 である。

評 価 結 果

総 評

博 士 課 程 前 期 課 程 で は 、 修 士 学 位 取 得 プ ロ セ ス に 沿 っ て 、 修 士 論 文 中 間 報 告 会 の 報 告 に て 、 研 究 の 進 捗 状 況 の チ ェ ッ ク を 受 け る よ う に な っ て い る 。 博 士 課 程 後 期 課 程 で は 、 研 究 指 導 計 画 に 沿 っ て 研 究 指 導 が さ れ る と と も に 、「 経 済 学 ワ ー ク シ ョ ッ プ 」 の 研 究 報 告 が 学 位 申 請 論 文 提 出 の 条 件 と し て 義 務 付 け ら れ て い る 。 さ ら に 、 高 度 な 学 術 博 士 論 文 の 作 成 と 学 位 取 得 と い う 目 標 を 実 現 す る た め に 、 指 導 教 員 に よ る 履 修 指 導 に 加 え 、 必 要 に 応 じ て 共 同 演 習 体 制 が 用 意 さ れ る な ど 、 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 に 基 づ き 、 き め 細 か い 教 育 指 導 体 制 が 整 え ら れ て い る 。

成 績 評 価 方 法 や 評 価 基 準 は 、 単 位 制 度 の 趣 旨 に 基 づ い て 適 切 に 設 定 ・ 運 用 さ れ 、 授 業 ア ン ケ ー ト 結 果 の 活 用 も 進 ん で い る 。

教 育 方 法 の 改 善 と 検 証 に つ い て は 、 大 学 院 執 行 部 ( 研 究 科 長 、 教 務 学 生 委 員 、 教 務 学 生 副 委 員 ) が 行 っ て き た が 、2013( 平 成 25) 年 度 よ り 「 大 学 院 F D 委 員 会 」 が 新 し く 設 置 さ れ て お り 、 そ の 取 り 組 み に 期 待 す る 。

(16)

第4章 教育内容・方法・成果

4.成 果

現 状 の 説 明

(1) 教 育 目 標 に沿 った成 果 が上 がっているか。

博 士 前 期 課 程 において、学 生 の進 路 に応 じて、リサーチ・コア科 目 とスタンダード・コア科 目 を 設 置 している。リサーチ・コアは、主 として将 来 、大 学 や研 究 機 関 等 での研 究 者 になることをめざす 大 学 院 生 対 象 科 目 であり、スタンダード・コアは民 間 企 業 や国 、地 方 公 共 団 体 の公 務 員 等 とし ての活 躍 を目 指 している大 学 院 生 対 象 の科 目 である。これらの科 目 は、講 義 とそれに基 づく試 験 を実 施 し、評 価 を厳 格 に行 うことにより、基 礎 的 な能 力 を十 分 に修 得 するようにしている。

これらの科 目 の一 部 、あるいは全 部 を義 務 付 けるとともに、一 部 を学 部 科 目 と共 同 開 講 するこ とにより、早 い段 階 から大 学 院 レベルの授 業 を受 講 できるようにしている。その結 果 、学 部 を3年 で 卒 業 して大 学 院 博 士 前 期 課 程 に進 学 する、早 期 卒 業 制 度4 . 4 - 2 6 )p 2 0を利 用 した者 が増 加 傾 向 で あり、さらにそのような大 学 院 生 が、高 度 専 門 知 識 を活 かして一 般 企 業 またはシンクタンクに就 職 する成 果 が出 ている。

さらに博 士 課 程 後 期 課 程 では2009年 度 入 学 生 より、学 位 取 得 のための要 件 として、経 済 学 ワークショップでの研 究 報 告 と学 外 研 究 者 も含 めた指 導 体 制 、さらに国 内 外 の査 読 付 き専 門 雑 誌 への投 稿 本 数 など条 件 付 けた「博 士 学 位 取 得 プロセス」を明 確 に定 め、より質 の高 い博 士 学 位 取 得 者 の輩 出 に努 めており、2012年 3月 には博 士 課 程 入 学 後 5年 間 で博 士 学 位 を取 得 し た 者 が1名 修 了 した。

(2) 学 位 授 与 (卒 業 ・修 了 認 定 )は適 切 に行 われているか。

修 士 学 位 審 査 においては、修 士 論 文 中 間 発 表 会 での発 表 を条 件 付 けており、2年 生 の10月 に実 施 し、指 導 教 員 からの助 言 、指 導 だけでなく、副 担 当 (副 査 )や出 席 者 の質 問 やコメントを含 めて論 文 作 成 を継 続 する。

最 終 的 に修 士 論 文 は、主 査 1名 、副 査 1名 により審 査 され、研 究 科 委 員 会 において可 否 が決 定 され、審 議 のうえ学 位 授 与 を行 う。ただし、博 士 課 程 後 期 課 程 に進 学 予 定 の者 は主 査 1名 、 副 査 2名 により審 査 する。

博 士 学 位 審 査 については、内 規 によって定 められた構 成 員 (主 査 1名 、副 査 2名 以 上 、および 外 部 副 査 1 名 の計 4 名 以 上 ) か ら 構 成 さ れ る 審 査 委 員 会 に よ っ て 行 わ れ る。 また 、 博 士 学 位 取 得 プロセスに則 り、学 位 審 査 終 了 後 、研 究 科 委 員 会 にて可 否 決 定 を行 う前 に公 開 発 表 会 を実 施 している。また学 位 審 査 時 の審 査 基 準 を明 文 化 し公 表 することについて検 討 を開 始 した。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

(17)

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

評 価 結 果

総 評

修 了 要 件 お よ び 学 位 審 査 の 体 制 は 『 履 修 心 得 』 に 明 示 さ れ て い る 。

博 士 課 程 前 期 課 程 の 学 位 審 査 に お い て は 、主 査 1 名 、副 査 2 名 に よ り 審 査 さ れ 、「 研 究 科 委 員 会 」 に て 審 議 の う え 決 定 さ れ る 。

博 士 課 程 後 期 課 程 で は 2009( 平 成 21)年 度 入 学 生 よ り 、学 位 取 得 の 要 件 と し て 、経 済 学 ワ ー ク シ ョ ッ プ で の 研 究 報 告 と 学 外 研 究 者 も 含 め た 指 導 、 さ ら に 国 内 外 の 査 読 付 専 門 雑 誌 へ の 投 稿 な ど を 条 件 付 け る こ と な ど 、「 博 士 学 位 取 得 プ ロ セ ス 」 を 明 確 に 定 め 、 よ り 質 の 高 い 博 士 学 位 取 得 者 の 輩 出 に 努 め て い る 。 な お 、 学 位 論 文 審 査 基 準 は 、2012( 平 成 24) 年 度 に 定 め ら れ 、 学 位 論 文 は 主 査 1 名 、 副 査 2 名 以 上 、 外 部 副 査 1 名 に よ る 審 査 委 員 会 に よ っ て 審 査 さ れ 、「 研 究 科 委 員 会 」 に て 最 終 判 定 が 行 わ れ て い る 。

(18)

第5章 学生の受け入れ

現 状 の 説 明

(1) 学 生 の受 け入 れ方 針 を明 示 しているか。

経 済 学 研 究 科 が 定 め る 学 生 の 受 け 入 れ 方 針 は 2010 年 度 に 策 定 し て お り 、 以 下 の と お り で あ る。

「 こ れ ま で 、 大 学 院 教 育 が 担 う べ き 役 割 は そ れ ぞ れ の 領 域 の 学 問 を 究 め 、 得 ら れ た 新 た な 知 見 ・知 識 を後 世 に継 承 する研 究 者 を養 成 することでした。しかし、昨 今 の社 会 情 勢 や時 代 の大 きな変 化 に伴 い、大 学 院 教 育 が担 う役 割 も多 様 化 しています。それらの社 会 情 勢 や時 代 の変 化 に応 じて、経 済 学 研 究 科 では以 下 のような能 力 を備 えた幅 広 い人 材 の 育 成 を目 指 します。

具 体 的 には、教 育 や研 究 指 導 を通 じて、大 学 院 学 生 に次 のような力 をつけることを目 指 します。

(1)現 代 の経 済 や社 会 の諸 問 題 等 への直 感 的 理 解 のみならず、論 理 的 考 察 をする能 力 。 (2)歴 史 的 観 点 から現 代 の諸 問 題 を考 察 する能 力 。

(3)経 済 統 計 や計 量 分 析 など、データや数 量 的 手 法 を駆 使 した客 観 的 な分 析 能 力 。 (4)他 者 と協 力 し、チームとして問 題 解 決 に立 ち向 かう能 力 。

以 上 の点 をふまえ、経 済 学 研 究 科 では次 のような方 々の進 学 ・入 学 を希 望 します。

(a)学 部 教 育 に加 え、経 済 学 を理 論 的 、実 証 的 、あるいは歴 史 的 に深 く学 びたい方 。

(b)経 済 学 や社 会 科 学 、社 会 経 済 の歴 史 的 研 究 を究 め、大 学 教 員 などの研 究 者 を目 指 す 方 。

(c)大 学 院 において、専 門 知 識 や様 々なデータ処 理 方 法 、数 量 的 手 法 を身 につけて、企 業 お よび国 などの公 的 機 関 への就 職 を目 指 す方 。

(d) 職 場 や 社 会 で 得 た 事 例 や 経 験 を経 済 学 や 社 会 科 学 の 論 理 で 捉 え なおし、 現 実 の 課 題 解 決 に役 立 てたい方 (エコノミスト・コース)。」

以 上 の内 容 を、関 西 学 院 公 式Webサイトの経 済 学 研 究 科 のページで公 開 するとともに、履 修 心 得 にも掲 載 し、入 学 前 と入 学 後 の説 明 会 で説 明 を行 っている。5 - 3 8 ) , 5 - 3 9 )p . 9

(2) 学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づき、公 正 かつ適 切 に学 生 募 集 および入 学 者 選 抜 を行 っ ているか。

博 士 課 程 前 期 課 程 では一 般 、留 学 生 、社 会 人 (エコノミスト・コース)の3つの区 分 により特 徴 ある入 試 を行 なっている。入 試 要 項 は関 西 学 院 公 式Webサイト上 で公 表 されており、同 時 にガイド ライン(出 題 範 囲 、参 考 図 書 など)を示 し、受 験 勉 強 をしやすくしているほか、一 般 では専 攻 分 野 の 選 択 制 による出 題 方 式 をとっており、入 学 後 の志 望 分 野 や得 意 分 野 を選 択 して受 験 をすることが

できる。5 - 8 2 )

また、早 期 卒 業 制 度 による3年 生 修 了 時 の入 学 や、成 績 優 秀 者 の筆 記 試 験 免 除 制 度 など により経 済 学 部 から優 秀 な入 学 生 を受 け入 れ るこ とを目 的 とし ている。また年 2 回 (6月 、 12月 ) 経 済 学 部 生 を中 心 とした入 試 説 明 会 を実 施 し、入 学 試 験 や、入 学 後 の修 学 方 法 、修 学 支 援 に ついての説 明 を行 っているほか、社 会 人 (エコノミスト・コース)向 け説 明 会 を行 っている。

実 施 方 法 は、経 済 学 研 究 科 内 規 に示 されており、博 士 課 程 前 期 課 程 では、大 学 院 入 試 実 行 小 委 員 会 を形 成 し、出 題 、採 点 者 の人 数 や出 題 方 法 が規 定 されている。また、博 士 課 程 後 期 課 程 も同 様 であるが、合 否 判 定 に修 士 論 文 評 価 が必 要 なため、評 価 方 法 についても詳 細 に

(19)

規 定 されている。5 - 8 3 )

(3) 適 切 な定 員 を 設 定 し、学 生 を 受 け入 れるとともに、 在 籍 学 生 数 を 収 容 定 員 に基 づき 適 正 に管 理 しているか。

博 士 課 程 前 期 課 程 では一 般 、留 学 生 、社 会 人 (エコノミスト・コース)の3つの区 分 により特 徴 ある入 試 を行 なっている。一 般 区 分 では、早 期 卒 業 制 度 による3学 年 修 了 時 の入 学 や、成 績 優 秀 者 の 筆 記 試 験 免 除 制 度 などにより経 済 学 部 か ら優 秀 な入 学 生 を受 け 入 れる努 力 をしている が、収 容 定 員 を満 たしておらず、30名 の入 学 定 員 のうち15名 をエコノミスト・コースに充 てて募 集 し てきたが、志 願 者 も大 きく減 少 しているのが現 状 である。

博 士 課 程 前 期 課 程 の入 学 定 員 (30名 )に対 する入 学 者 数 比 率 の5年 間 平 均 は、2012年 度 で0.44、収 容 定 員 (60名 )に対 する在 籍 学 生 数 比 率 は、0.40、博 士 課 程 後 期 課 程 の入 学 定 員 (3名 )に対 する入 学 者 比 率 の年 間 平 均 は、0.60、収 容 定 員 (名 )に対 する在 籍 学 生 数 比 率 は、

0.22であった。5 - 8 8 )

(4) 学 生 募 集 および入 学 者 選 抜 は、学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づき、公 正 かつ適 切 に実 施 されているかについて、定 期 的 に検 証 を行 っているか。

入 学 者 数 をふまえ、学 生 の受 け入 れ方 針 に基 づき、大 学 院 執 行 部 にて定 期 的 に検 証 してお り、研 究 科 委 員 会 にお いて入 試 判 定 の際 に出 された意 見 ( 出 題 担 当 者 や口 頭 試 問 担 当 者 の 講 評 )をもとに志 願 者 および合 格 者 を検 証 し、入 学 試 験 の適 切 性 を判 断 している。制 度 改 革 を含 む内 容 に関 しては、大 学 院 教 育 部 会 に諮 問 し 検 討 している。具 体 的 には定 員 未 充 足 の件 につ いては、経 済 学 部 との合 併 カリキュラム体 制 (2013年 度 ~)を大 学 院 教 育 部 会 にて検 討 し、学 部 と大 学 院 の 連 携 を 強 くす ることで、 学 部 学 生 が 大 学 院 へ のカ リキュラム に スムーズに 移 れるような 工 夫 を行 った。また、エコノミスト・コースの抜 本 的 見 直 しについては、継 続 して検 討 を行 っている。

点 検 ・ 評 価

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

将 来 に 向 け た 発 展 方 策

(1) 効 果 が上 がっている事 項 な し

(2) 改 善 すべき事 項 な し

(20)

評 価 結 果

大 学 に 対 す る 提 言

○ 努 力 課 題

* 対 応 状 況 を 「 改 善 報 告 書 」 と し て と り ま と め 、 2017( 平 成 29) 年 7 月 末 日 ま で に 本 協 会 に 提 出 す る こ と を 求 め る 。

1 ) 収 容 定 員 に 対 す る 在 籍 学 生 数 比 率 に つ い て 、 経 済 学 研 究 科 ( 博 士 課 程 前 期 課 程 ) が 0.40と 低 い の で 、 改 善 が 望 ま れ る 。

参照

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Introduction to Japanese Literature ② Introduction to Japanese Culture ② Changing Images of Women② Contemporary Korean Studies B ② The Chinese in Modern Japan ②

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

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